JPH0731537U - 車両用パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

車両用パーキングブレーキ操作装置

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JPH0731537U
JPH0731537U JP6412793U JP6412793U JPH0731537U JP H0731537 U JPH0731537 U JP H0731537U JP 6412793 U JP6412793 U JP 6412793U JP 6412793 U JP6412793 U JP 6412793U JP H0731537 U JPH0731537 U JP H0731537U
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cable
support plate
locking member
support shaft
operation lever
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明彦 深瀬
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Toyoda Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキケーブルを操作レバーからオフセッ
トした位置で係止する形式のパーキングブレーキ操作装
置の組付けを、溶接なしで行うようにして組付性を改善
するとともに溶接による弊害を防止し、併せて構造的に
高強度を得る。 【構成】 ブレーキケーブルを係止するケーブル係止部
60と、操作レバー20にケーブル係止部60が所定の
幅寸法だけオフセットするように固定される取付部62
と、取付ブラケット12の第1支持プレート14,第2
支持プレート16を貫通して設けられる支持軸18が挿
し通される挿通孔64とを一体に備えた合成樹脂製の一
体成形部品により構成したケーブル係止部材24を、操
作レバー20の側面に固定ピン48,50により予め一
体的に固定した後、支持軸18をそれらに挿し通して取
付ブラケット12と一体化させ、車両に固設するととも
に、ブレーキケーブルを係止するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用パーキングブレーキ操作装置に係り、特に、ブレーキケーブル が操作レバーの回動平面から垂直方向へオフセットした位置で係止される形式の パーキングブレーキ操作装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用パーキングブレーキ操作装置の一種に、(a)互いに平行な第1支持プ レートおよび第2支持プレートを備えて車両に一体的に固設されるとともに、そ の第1支持プレートにはラチェットが設けられている取付ブラケットと、(b) その取付ブラケットの前記第1支持プレートおよび第2支持プレートを貫通して 配設される支持軸と、(c)前記ラチェットが設けられた第1支持プレートの近 傍に配設され、前記支持軸により回動可能に支持されるとともに、上記ラチェッ トと噛み合うポールが取り付けられた操作レバーと、(d)前記操作レバーと一 体的に回動させられるように前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの 間に配設され、上記操作レバーの回動平面から垂直方向へオフセットした位置で ブレーキケーブルが係止されるケーブル係止部材とを備えたものがある。特開平 4−244461号公報に記載されている装置はその一例であり、図5に示され ているように、車両に固設される取付ブラケット90の第1支持プレート92お よび第2支持プレート94によって支持軸96が軸心まわりの回動可能に支持さ れ、その支持軸96の第1支持プレート92側の一端部96aは、第1支持プレ ート92を跨いで配設される操作レバー98と一体的に接合されているとともに 、支持軸96の中間部にはブレーキケーブル100が係止されるケーブル係止部 材102が一体的に固定されており、操作レバー98が回動操作されることによ りブレーキケーブル100が引き締められてパーキングブレーキを作動させるよ うになっている。
【0003】 このような車両用パーキングブレーキ操作装置を組み付ける際には、例えば図 6に示されているように、ケーブル係止部材102が溶接等により予め一体的に 固定された支持軸96を、第2支持プレート94に設けられた貫通孔104内に 他端部96b側から斜めに挿入し、その後、第1支持プレート92に操作レバー 98を組み付けるとともに、それ等の第1支持プレート92および操作レバー9 8に形成された貫通孔内に前記一端部96aを挿入する。そして、上記支持軸9 6の他端部96bと貫通孔104との間の隙間に軸受ブッシュ106を嵌め入れ 、その軸受ブッシュ106を第2支持プレート94に溶接固定するとともに、操 作レバー98と支持軸96の一端部96aとを溶接接合する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両用パーキングブレーキ操作装置において は、その構造上、上記のように組付工程の途中で軸受ブッシュを第2支持プレー トに溶接したり、操作レバーと支持軸とを溶接したりしなければならないため、 組付作業が面倒で時間が掛かるとともに、溶接の熱影響で歪が生じたりスパッタ が付着したりするという問題があった。また、操作レバーとケーブル係止部材と が離れているため、構造的に充分な剛性が得られず、操作レバーを回動操作した 際に支持軸がねじり変形したりケーブル係止部材が変形したりするおそれがあり 、各部品を高強度に構成する必要があった。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 溶接を行うことなくパーキングブレーキ操作装置の各部を組み付けできるように して組付性を改善するとともに溶接による弊害を防止し、併せて構造的に高い強 度が得られるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、(a)互いに平行な第1支持プレー トおよび第2支持プレートを備えて車両に一体的に固設されるとともに、その第 1支持プレートにはラチェットが設けられている取付ブラケットと、(b)その 取付ブラケットの前記第1支持プレートおよび第2支持プレートを貫通して配設 される支持軸と、(c)前記ラチェットが設けられた第1支持プレートの近傍に 配設され、前記支持軸により回動可能に支持されるとともに、そのラチェットと 噛み合うポールが取り付けられた操作レバーと、(d)前記操作レバーと一体的 に回動させられるように前記第1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に 配設され、その操作レバーの回動平面から垂直方向へオフセットした位置でブレ ーキケーブルが係止されるケーブル係止部材とを備えた車両用パーキングブレー キ操作装置において、前記ケーブル係止部材を、前記ブレーキケーブルが係止さ れる係止部と、締結部材が前記操作レバーに跨がって挿し通されることによりそ の操作レバーの側面に一体的に固定される取付部と、前記支持軸と係合する係合 部とを一体に備えた一体成形部品にて構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用および考案の効果】
このような車両用パーキングブレーキ操作装置においては、ケーブル係止部材 が、ブレーキケーブルが係止される係止部と、操作レバーの側面に一体的に固定 される取付部と、支持軸と係合する係合部とを一体に備えた一体成形部品にて構 成され、リベットやボルト・ナットなどの締結部材を上記取付部および操作レバ ーに挿し通して締結することにより、その操作レバーに一体的に固定されるよう になっている。このため、その組付けに際しては、例えばケーブル係止部材を締 結部材によって予め操作レバーに固定した後、ケーブル係止部材が取付ブラケッ トの第1支持プレートと第2支持プレートとの間に位置するように組み付け、ケ ーブル係止部材の挿通孔を挿通するとともに第1支持プレートおよび第2支持プ レートを貫通するように支持軸を配設することにより、面倒な溶接を行うことな く容易且つ迅速に組付作業を行うことができるとともに、溶接の熱影響で歪が生 じたりスパッタが付着したりするといった問題が解消する。支持軸は、支持プレ ートや操作レバー等に固定する必要がなく、少なくとも抜け落ちないようになっ ておれば良い。なお、操作レバーは必ずしも支持軸によって直接支持される必要 はなく、ケーブル係止部材を介して支持軸により回動可能に支持されるようにな っていても良い。
【0008】 また、ケーブル係止部材は、操作レバーの回動平面と垂直な方向に所定の幅寸 法を有して一体に構成されており、操作レバーに一体的に固定されるとともに係 合部が支持軸と係合させられるようになっているため、構造的に高い強度が得ら れるようになり、ケーブル係止部材の変形が抑制されるとともに、ケーブル係止 部材を軽量な合成樹脂材料にて構成することも可能となる。
【0009】 また、操作レバーとブレーキケーブルとの間の回動力はケーブル係止部材を介 して直接伝達され、支持軸にねじり力が作用しないため、従来のように支持軸を 介して回動力が伝達されていた場合に比較して本考案における支持軸を小径且つ 低剛性に構成しても、パーキングブレーキ操作装置の機能が損なわれるような変 形を生じることはない。
【0010】 更に、本考案ではケーブル係止部材が合成樹脂や鋳物等の一体成形部品にて構 成されているため、溶接などで複数の部材を一体的に結合してケーブル係止部材 を構成する場合に比較して製造工数が少なく、安価に製造し得る利点がある。な お、必要に応じて仕上げ加工等を行っても良いことは勿論である。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の車両用パーキングブレーキ操作装置(以下、単にパーキング ブレーキ操作装置という)10を示す斜視図であり、図2は組み付けられる各構 成要素の個々の状態を示す斜視図である。パーキングブレーキ操作装置10は、 車体のフロアに固設される取付ブラケット12と、その取付ブラケット12の一 対の第1支持プレート14および第2支持プレート16を貫通して配設される支 持軸18と、その支持軸18により回動可能に支持された操作レバー20と、そ の操作レバー20に締結部材の固定ピン48,50により一体的に固定され、下 方より導かれたブレーキケーブル22が係止されるケーブル係止部材24などを 備えて構成されている。ブレーキケーブル22は、図示しないパーキングブレー キ作動部からフロアの下面に沿って運転席の側方へ導かれるが、フロア形状およ び配設経路の都合などにより車両の幅方向、すなわち操作レバー20の回動平面 から垂直方向へオフセットした位置で上記ケーブル係止部材24に係止されるよ うになっている。
【0012】 取付ブラケット12は、前記一対の第1支持プレート14および第2支持プレ ート16を一体に備えてプレス加工された板材により構成されており、略四角形 状を成すベース部26から両支持プレート14,16が略垂直に且つ互いに平行 に曲げ起こされている。第1支持プレート14および第2支持プレート16は、 それぞれ支持軸18を挿通させる挿通孔28,30を備えており、両支持プレー ト14,16を貫通して配設される支持軸18を回動可能に支持する。一方、第 1支持プレート14には、挿通孔28の斜め上方へ延び出して挿通孔28の軸心 を中心とする扇形状にラチェット32が設けられている。ベース部26には、4 箇所の各コーナに取付穴34が設けられているとともに、中央にフロアの下から ブレーキケーブル22を導き通すための方形の切欠き穴36が設けられている。 上記第2支持プレート16は、この切欠き穴36を形成するために取り除かれる 部分の一部を曲げ起こして形成されている。支持軸18および固定ピン48と平 行な断面を図3に示すとともに、固定ピン50と平行な断面を図4に示す。
【0013】 操作レバー20は、基端側が取付ブラケット12への組付状態において第1支 持プレート14を跨ぐように横断面が略コの字形状を成し且つ先端側が円筒形状 を成すように板材からプレス加工されたレバー本体38と、レバー本体38の先 端側に嵌着されて運転者により把持される合成樹脂製のグリップ40と、レバー 本体38に配設されるポール42およびレリーズノブ44などを備えて構成され ている。前記図3および図4からも判るように、レバー本体38は、上記基端側 のコの字形状を成す一対の平行な側面部38aおよび38bの双方において、支 持軸18が挿し通されて締結される挿通孔46a,46bをそれぞれ備えている 他、前記固定ピン48および50が支持軸18と平行に挿し通される挿通孔52 a,52b、および挿通孔54a,54bをそれぞれ備えている。図3に示すよ うに、固定ピン48のレバー本体38内における外周側には、カラー76が介挿 されるとともに、図4に示すように、固定ピン50のレバー本体38内における 外周側には、軸受ブッシュ78が介挿される。
【0014】 前記ポール42は、上記固定ピン50が挿し通されることにより操作レバー2 0の回動平面と直角な軸心まわりの回動可能に上記軸受ブッシュ78を介して支 持されており、取付ブラケット12への組付状態においては、操作レバー20の 原位置からの引上げ操作に伴って前記ラチェット32と噛み合い、操作レバー2 0の戻り回動を阻止してブレーキケーブル22を引き締めたパーキングブレーキ 作動部の作動状態を維持するようになっている。また、前記レリーズノブ44は 、レバー本体38の図示しない係止部との間に介挿された圧縮コイルスプリング 56の付勢力に抗して押込み可能に配設されているとともに、レバー本体38内 に配設されて一端がレリーズノブ44の後端部に一体的に固定されたレリーズロ ッド58を介してポール42の一端に相対回転可能に連結されている。前記図4 において、ポール42とレリーズロッド58との連結部には、ピン80および止 め輪82が配設されている。したがって、レリーズノブ44の先端部が押込み操 作されることによりポール42はラチェット32との噛合いが外れる方向へ回動 させられ、操作レバー20の原位置への戻り回動が許容される。
【0015】 ケーブル係止部材24は、ブレーキケーブル22が係止される係止部60と、 固定ピン48,50が操作レバー20に跨がって挿し通されて締結されることに より前記レバー本体38の一方の側面部38aに略密着した状態で一体的に固定 される取付部62と、支持軸18が挿通させられる挿通孔64とを一体に備えて 一体成形された合成樹脂製の成形部品により構成されている。係止部60は、取 付部62の操作レバー20に対する密着面から所定寸法だけ回動平面に垂直な方 向へオフセットした平行な平面内に設けられており、ブレーキケーブル22が挿 通させられるとともにその端末に設けられた大径のストッパ22aと開口端とが 係合する係止孔66と、その係止孔66に連続してブレーキケーブル22を巻付 けつつ案内するU字形断面のガイド溝68とを備えている。また、取付部62に は固定ピン48,50がそれぞれ挿し通される挿通孔70,72が設けられてい るとともに、前記挿通孔64はその取付部62から係止部60までのオフセット 方向の全長に亘って形成されている。ケーブル係止部材24のうち、支持軸18 が挿通させられる挿通孔64が形成されている部分は、支持軸18と係合する係 合部に相当する。なお、必要に応じてばり取りなどの仕上げ加工等が施される。
【0016】 係止部60の前記ガイド溝68が設けられた下端部分は、操作レバー20と共 に取付ブラケット12へ組み付けられた状態において前記切欠き穴36を通して フロアの下側へ向かって突き出すような径寸法に定められており、操作レバー2 0およびケーブル係止部材24の回動角度、すなわち引き締められるブレーキケ ーブル22の引き出され具合に拘らず、フロアの下側におけるブレーキケーブル 22の位置が略一定に保たれるようになっている。このケーブル係止部材24は 、操作レバー20の回動平面と垂直な方向に前記オフセット量に対応する所定の 幅寸法を有しているとともに、挿通孔64の周囲、および係止孔66乃至ガイド 溝68の周囲、挿通孔70,72の周囲の各部分が充分な肉厚を有し、且つそれ らを結ぶ各所には補強壁および補強リブが一体的に設けられているため、全体的 には高い構造強度が備えられており、ブレーキケーブル22の張力および操作レ バー20の操作力に基づく負荷荷重に対しても殆ど変形を生じない剛性体となっ ている。しかも、合成樹脂製であることから軽量である。
【0017】 締結部材に相当する固定ピン48および50は、先端側ほど小径となる段付き リベット状のかしめ締結が可能な部品であり、ケーブル係止部材24側から操作 レバー20に跨がって挿し通されてそれぞれ操作レバー20を貫通した先端部が かしめ加工されることにより、それら自身が操作レバー20に固設されるととも にケーブル係止部材24を操作レバー20に一体的に固定する。前記カラー76 および軸受ブッシュ78は、操作レバー20の変形を防止するスペーサとして機 能している。
【0018】 また、支持軸18は、先端部が小径とされた段付きのピン部品であり、固定ピ ン48,50と同様に、操作レバー20の前記側面部38bを貫通した先端部が かしめ加工されて操作レバー20と接合されることにより相対移動不能に抜け止 めされ、操作レバー20およびケーブル係止部材24と一体回動させられるよう になっている。操作レバー20のレバー本体38内には、支持軸18の外周側に カラー74が配設され、操作レバー20の変形を防止するようになっている。こ こで、操作レバー20の操作力およびブレーキケーブル22の張力に基づいて支 持軸18の軸心まわりに作用するモーメントは、操作レバー20に一体的に固定 されたケーブル係止部材24を介して直接伝達されることから、前記所定の幅寸 法を有するケーブル係止部材24から突き出した両端部分で第1支持プレート1 4および第2支持プレート16に支持されている支持軸18には、ねじり力が作 用しないとともに大きな曲げ力も作用しない。このため、支持軸18自体の剛性 が比較的低くても変形を生じ難く、必要充分な強度を備えた小径のものとするこ とにより軽量化できる。中空構造の支持軸18を採用することも可能である。
【0019】 次に、上記の如く構成されたパーキングブレーキ操作装置10の組付方法の一 例を前記図2を参照しつつ説明する。まず、操作レバー20のレバー本体38に グリップ40、レリーズノブ44およびレリーズロッド58、圧縮コイルスプリ ング56、ポール42等を装着する。ポール42には予め軸受ブッシュ78を嵌 合させておくとともに、そのポール42とレリーズロッド58とは予めピン80 および止め輪82により連結しておく。続いて、操作レバー20の側面にケーブ ル係止部材24を宛がい、固定ピン48を挿通孔70,52a,52bに挿し通 すとともに、固定ピン50を挿通孔72,54a,54bに挿し通す。このとき 、レバー本体38の内部において固定ピン48がカラー76を貫通するとともに 固定ピン50が軸受ブッシュ78を貫通するように必要に応じて治具等を用いる 。そして、それら固定ピン48,50の先端部をかしめ加工して操作レバー20 とケーブル係止部材24とを一体的に結合させる。
【0020】 次の工程では、第1支持プレート14の挿通孔28に予めカラー74を嵌合さ せた取付ブラケット12に、上記操作レバー20をその挿通孔28とレバー本体 38の挿通孔46a,46bとが同心に位置し且つ第2支持プレート16の挿通 孔30とケーブル係止部材24の挿通孔64とが同心に位置するように装着し、 第2支持プレート16側から第1支持プレート14に向かって支持軸18を挿し 通す。そして、上記挿通孔30,64,46a,カラー74,挿通孔46bを貫 通して側面部38bから突き出した支持軸18の先端部をかしめ装置などによっ てかしめ加工し、操作レバー20およびケーブル係止部材24を取付ブラケット 12に回動可能に固定する。この段階において、パーキングブレーキ操作装置1 0は車両側のブレーキケーブル22が係止されるだけのサブアセンブリ状態とな る。そして、このように一体化されたものを車両の組立ラインにおいて車両のフ ロア上に位置決めし、取付ブラケット12の前記取付穴34を通して配設される ボルト等を介してフロアに固設するとともに、ブレーキケーブル22の端部をケ ーブル係止部材24の係止部60に係止し、パーキングブレーキ操作装置10の 組付けが完了する。なお、取付ブラケット12を先に車両に固設した後に操作レ バー20を装着しても良いなど、組付順序は適宜変更が可能である。
【0021】 ここで、本考案のパーキングブレーキ操作装置10においては、ブレーキケー ブル22が係止される係止部60と、操作レバー20の側面に一体的に固定され る取付部62と、支持軸18が挿通させられる挿通孔64とを一体に備えた一体 成形部品にて構成されたケーブル係止部材24が、操作レバー20に跨がって挿 し通される固定ピン48,50の締結によりその操作レバー20に一体的に固定 されるようになっているため、上述したように、ケーブル係止部材24を固定ピ ン48,50によって予め操作レバー20に固定した後、それらを取付ブラケッ ト12の第1支持プレート14と第2支持プレート16とに組み合わせ、ケーブ ル係止部材24の挿通孔64を挿通するとともに第1支持プレート14および第 2支持プレート16を貫通するように支持軸18を配設して組み付けることが可 能であり、面倒な溶接を行うことなく容易且つ迅速に組付作業を行うことができ るとともに、溶接の熱影響で歪が生じたりスパッタが付着したりするといった問 題が解消する。
【0022】 また、ケーブル係止部材24は、操作レバー20の回動平面と垂直な方向に所 定の幅寸法を有して一体に構成されており、操作レバー20に一体的に固定され るとともに、ケーブル係止部材24に設けられた挿通孔64内を支持軸18が挿 通させられるようになっているため、合成樹脂材料にて構成されていても構造的 に高い強度が得られ、変形が抑制されるとともに装置の軽量化が可能となる。
【0023】 また、操作レバー20とブレーキケーブル22との間の回動力はケーブル係止 部材24を介して直接伝達され、支持軸18にねじり力が作用しないため、支持 軸を介して回動力が伝達されていた従来の場合に比較して支持軸18を小径且つ 低剛性に構成して軽量且つ安価にでき、なお且つ、パーキングブレーキ操作装置 の機能が損なわれるような変形を生じない。
【0024】 更に、ケーブル係止部材24が合成樹脂の一体成形部品にて構成されているた め、切削加工を行ったり溶接などで複数の部材を一体的に結合したりしてケーブ ル係止部材を構成する場合に比較して製造工数が少なく、ケーブル係止部材24 を安価に製造し得る利点がある。
【0025】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0026】 例えば、前記実施例におけるケーブル係止部材24は合成樹脂製であったが、 アルミダイカスト等の金属鋳物など、他の一体成形部品により構成されても良い 。
【0027】 また、前記ケーブル係止部材24は、係止部60に係止孔66およびガイド溝 68を有するものであったが、ガイド溝68は必ずしも設けられていなくても良 いなど、公知の種々の係止手段が採用され得る。
【0028】 また、前記ケーブル係止部材24は、一対の固定ピン48,50により操作レ バー20に固定されるようになっていたが、固定ピンの数や配設位置は適宜変更 され得るとともに、ボルト・ナット等の他の締結部材が用いられても良いことは 勿論のことである。
【0029】 また、前記ケーブル係止部材24は、挿通孔64が操作レバー20の回動平面 に垂直な方向の幅寸法の全長に亘って形成されていたが、第1支持プレート14 の近傍部分と第2支持プレート16の近傍部分とに分割して設けるだけでも差し 支えなく、余分な中間部を切り欠いて更に軽量化を図ることが可能である。
【0030】 また、上記挿通孔64は支持軸18と係合する係合部を構成しているが、係合 部としてはブレーキケーブル22の張力に基づく負荷荷重を支持軸18に伝達で きればよく、断面がU字形,半円形等の溝などに置き換えることも可能である。
【0031】 また、前記実施例における支持軸18は、操作レバー20と一体的に締結され て共に回動するようになっていたが、抜け落ちないようになっていさえすれば、 操作レバー20に対して相対回動可能に設けられたり、第1支持プレート14に 一体的に固定されたりしても差支えない。
【0032】 また、前記実施例における操作レバー20は、挿通孔46a,46bに支持軸 18が挿通させられて回動可能に支持されていたが、必ずしも挿通孔46a,4 6bを設ける必要はなく、ケーブル係止部材24の取付部62を介して支持され るだけでも良い。
【0033】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である車両用パーキングブレ
ーキ操作装置を示す斜視図である。
【図2】図1の装置を構成する各要素の個々の状態を示
す斜視図で、それらの組付方法を説明する図である。
【図3】図1の装置における支持軸および締結部材と平
行な断面図である。
【図4】図1の装置における図3とは別の締結部材と平
行な断面図である。
【図5】従来の車両用パーキングブレーキ操作装置の一
例を示す図である。
【図6】図5の装置における組付方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10:車両用パーキングブレーキ操作装置 12:取付ブラケット 14:第1支持プレート 16:第2支持プレート 18:支持軸 20:操作レバー 22:ブレーキケーブル 24:ケーブル係止部材 32:ラチェット 42:ポール 48,50:固定ピン(締結部材) 60:係止部 62:取付部 64:挿通孔(係合部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な第1支持プレートおよび第
    2支持プレートを備えて車両に一体的に固設されるとと
    もに、該第1支持プレートにはラチェットが設けられて
    いる取付ブラケットと、 該取付ブラケットの前記第1支持プレートおよび第2支
    持プレートを貫通して配設される支持軸と、 前記ラチェットが設けられた第1支持プレートの近傍に
    配設され、前記支持軸により回動可能に支持されるとと
    もに、該ラチェットと噛み合うポールが取り付けられた
    操作レバーと、 前記操作レバーと一体的に回動させられるように前記第
    1支持プレートと前記第2支持プレートとの間に配設さ
    れ、該操作レバーの回動平面から垂直方向へオフセット
    した位置でブレーキケーブルが係止されるケーブル係止
    部材とを備えた車両用パーキングブレーキ操作装置にお
    いて、 前記ケーブル係止部材を、前記ブレーキケーブルが係止
    される係止部と、締結部材が前記操作レバーに跨がって
    挿し通されることにより該操作レバーの側面に一体的に
    固定される取付部と、前記支持軸と係合する係合部とを
    一体に備えた一体成形部品にて構成したことを特徴とす
    る車両用パーキングブレーキ操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007161183A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Honda Motor Co Ltd パーキングブレーキ装置
KR101113579B1 (ko) * 2009-12-01 2012-02-22 기아자동차주식회사 자동차의 주차 브레이크 장치

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