JP3211076B2 - ペダルブラケットの仮保持構造 - Google Patents

ペダルブラケットの仮保持構造

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JP3211076B2 JP344197A JP344197A JP3211076B2 JP 3211076 B2 JP3211076 B2 JP 3211076B2 JP 344197 A JP344197 A JP 344197A JP 344197 A JP344197 A JP 344197A JP 3211076 B2 JP3211076 B2 JP 3211076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ダッシュパネル
を貫いて車室側に突出したボルトを利用して上記ダッシ
ュパネルに接合されるとともに、車室前方において左右
方向に延びるカウルまたはこのカウルに支持されたカウ
ルブラケットに支持され、かつ、フットペダルをリター
ンスプリングによって一方向に弾力付勢しつつ回動可能
に支持するペダルブラケットを上記ダッシュパネル、お
よび上記カウルまたはカウルブラケットに仮保持させる
ための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より採用されているペダルブラケッ
トの取付け構造を図3に示す。上記ペダルブラケット1
は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル2
に接合されているとともに、車室前方において左右方向
に延びるカウル3に支持されたカウルブラケット30に
支持されて取り付けられている。具体的には、上記ペダ
ルブラケット1は、ブレーキブースター4に固着されて
いるとともに上記ダッシュパネル2を貫いて車室側に突
出する突出ボルト5,5のナット6,6を締めこむこと
により上記ダッシュパネル2に対して接合されており、
またボルト7を締めこむことにより上記カウルブラケッ
ト30に対して支持されている。
【0003】ところが、上記ペダルブラケット1の取付
け作業は、上記ボルト6,6にペダルブラケット1の車
体の前方側に形成された貫通孔10,10を係止して、
上記ペダルブラケット1を作業者が支えた状態でナット
6,6を締めこみ、さらに上記カウルブラケット30に
対して上記ペダルブラケット1の車体後方側上部をボル
ト7締めすることにより行われる。したがって、上記ペ
ダルブラケット1を上記ダッシュパネル2に接合する場
合には、作業者は、手または足を用いて上記ペダルブラ
ケット1を支えながら、ナット6,6の締めこみを行わ
なければならず、作業者の負担が極めて大きく、また作
業効率も悪い。
【0004】そこで、図4に良く表れているように、上
記カウルブラケット30の車体の前方側に係止穴31を
形成するとともに、上記ペダルブラケット1の上面にフ
ック8を設け、上記突出ボルト5,5にペダルブラケッ
ト1の車体の前方側に形成された貫通孔10,10を係
止するとともに上記フック8を上記係止穴30に係止さ
せて上記ペダルブラケット1を仮保持させた状態で上記
ペダルブラケット1を取り付ける方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のペダル
ブラケット1を仮保持させる作業においては、上記ペダ
ルブラケット1は、上記突出ボルト5,5に上記貫通孔
10,10を係止させてから上記フック8が上記係止穴
31に係止させられる。したがって、上記フック8を上
記カウルブラケット30に干渉させずに上記貫通孔1
0,10を上記ボルト5,5に係止させて所定の位置に
仮保持させるためには、図3に符号Aで示した距離を大
きく設定せざるを得ない。このため、上記貫通孔10,
10を上記ボルト5,5に係止させ、上記係止穴31に
上記フック8を係止させて仮保持させたときの安定性が
悪い。結局、上記突出ボルト5,5にナット6,6の締
めこみを行う場合には、作業者が手または足を用いて上
記ペダルブラケット1を支えなければならない。
【0006】また、図3に符号Aで示した距離を小さく
設定した場合には、仮保持された状態での安定性は高い
ものの、上記ペダルブラケット1を仮保持させるときに
上記フック8が上記カウルブラケット30に干渉してし
まうために上記ペダルブラケット1を仮保持させるため
の作業が煩雑である。したがって、作業性が悪く、しか
も作業者への負担が大きい。また、上記ペダルブラケッ
ト1を完全に取り付けたときに、上記フック8が上記係
止穴31に係止または接触されたままであることがあ
り、この場合、車体の振動に上記フック8が共鳴したと
きに上記ペダルブラケット1に上記フック8が干渉して
騒音を発することがある。
【0007】さらに、上記フック8は、別部品により構
成されており、部品点数が増加し、また、上記フック8
を上記ペダルブラケット1に取り付けるための工程が必
要となり、コストアップを招来する。
【0008】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、コストアップを招来することな
く、ペダルブラケットを容易に仮保持させることがで
き、作業者の負担を軽減することができるペダルブラケ
ットの仮保持構造を提供することをその課題とする。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明に係るペダルブラケッ
トの仮保持構造は、ダッシュパネルを貫いて車室側に突
出したボルトを利用して上記ダッシュパネルに接合され
るとともに、車室前方において左右方向に延びるカウル
またはこのカウルに支持されたカウルブラケットに支持
され、かつ、フットペダルをリターンスプリングによっ
て一方向に弾力付勢しつつ回動可能に支持するペダルブ
ラケットを上記ダッシュパネル、および上記カウルまた
はカウルブラケットに仮保持させるための構造であっ
て、上記ボルトに上記ペダルブラケットの車体前方側に
形成された貫通孔を係止させるとともに、上記ペダルブ
ラケットの上方に突出するように延長させた上記リター
ンスプリングの端部を上記カウルまたはカウルブラケッ
トに当接させることにより上記ペダルブラケットを仮保
持させる構成としたことを特徴ととしている。
【0011】このように構成されたペダルブラケットの
仮保持構造は、上記ペダルブラケットの上方に突出する
ように延長させた上記リターンスプリングの端部を、上
記ペダルブラケットに当接させることにより、上記カウ
ルブラケットに対して上記ペダルブラケットが仮保持さ
れるように構成されている。このため、上記カウルブラ
ケットに上記ペダルブラケットを仮保持させるために、
別部品として形成されたフックなどの部材を必要とせ
ず、また、上記したフックなどの部材を上記ペダルブラ
ケットに取り付ける工程も必要としない。したがって、
上記構成のペダルブラケットの仮保持構造によれば、コ
ストアップを招来することなく、上記ペダルブラケット
を仮保持させることができる。
【0012】また、上記リターンスプリングは比較的弾
性に富む金属線材などにより屈曲形成されているので、
上記リターンスプリングの端部を上記カウルブラケット
に干渉しないように弾性変形させて上記ペダルブラケッ
トに形成された貫通孔を上記ダッシュパネルを貫いて車
室側に突出したボルト(以下「突出ボルト」という)に
容易に係止させることができる。また、上記リターンス
プリングの端部は、上記ボルトに上記貫通孔に係止させ
た後に所望の位置、すなわち上記カウルまたは上記カウ
ルブラケットに当接または近接する位置に弾性復元させ
られる。したがって、上記リターンスプリングの端部を
上記カウルまたは上記カウルブラケットに当接させる作
業は、上記ペダルブラケットを上記突出ボルトに係止さ
せた状態で上記ペダルブラケットを上下前後左右に若干
移動させるか、あるいは上記リターンスプリングの端部
を操作するだけで実行することができる。
【0013】上述したことから明らかなように、上記ペ
ダルブラケットを上記ダッシュパネル、および上記カウ
ルまたは上記カウルブラケットに仮保持させる作業は極
めて容易に行うことができる。
【0014】さらに、上記リターンスプリングは比較的
弾性に富む金属線材などによって形成されているので、
上記リターンスプリングの適部を屈曲させるだけで上記
リターンスプリングの端部の位置を任意に選択すること
ができる。すなわち、上記ペダルブラケットの仮保持状
態において上記端部を必要かつ十分な強度をもって上記
カウルまたは上記カウルブラケットに当接させることが
できる位置に上記リターンスプリングの端部の位置を設
定することができる。したがって、本実施形態のように
構成されたペダルブラケットの仮保持構造においては、
必要かつ十分な強度をもって上記突出ボルト、および上
記カウルまたは上記カウルブラケットに上記ペダルブラ
ケットを仮保持させることができる。すなわち、上記突
出ボルトのナットの締めこみを行うに際して、作業者の
手または足を用いて上記ペダルブラケットを支えておく
必要はないので、上記ペダルブラケットを上記ダッシュ
パネルに接合させる場合の作業者の負担が軽減されると
ともに、作業効率が向上する。
【0015】また、上記リターンスプリングの端部は上
記カウルまたは上記カウルブラケットに当接させられて
いるので、上記リターンスプリングの端部が上記カウル
または上記カウルブラケットを押圧する力によって、上
記ペダルブラケットに設けられたフットペダルを支持す
るためのペダル軸には、このペダル軸を車体の前方方向
に押す力、言い換えれば、上記ペダルブラケット全体を
車体の前方方向に押す力が発生する。したがって、上記
ペダルブラケットを仮保持させた状態において、上記リ
ターンスプリングが上記ペダルブラケットを車体の前方
方向に押すことによって、上記突出ボルトに係止された
ペダルブラケットのナットの締めこみを行う際の上記ペ
ダルブラケットの車体の前方方向への移動がスムーズに
行え、ナットの締めこみ作業を容易に行うことができ
る。
【0016】なお、上記カウルまたは上記カウルブラケ
ットの車体前方側に係止穴を形成し、上記リターンスプ
リングの端部を屈曲形成してフック状とし、このフック
を上記係止穴に係止させることにより上記カウルまたは
上記カウルブラケットに対して上記ペダルブラケットを
仮保持させるように構成することもできる。
【0017】好ましくは、上記ペダルブラケットを仮保
持させ、上記ボルトに対するナット締めを行うことによ
り上記ペダルブラケットを上記ダッシュパネルに対して
接合させた場合に、上記リターンスプリングの端部が上
記カウルまたはカウルブラケットから車体の前方方向に
離間するように構成されている。
【0018】たとえば、上記ペダルブラケットの上部に
形成された長穴などからリターンスプリングの端部が突
出するようにして延長させられている場合には、上記突
出ボルトのナット締めを行うことにより上記ペダルブラ
ケットが車体の前方側に移動した場合に、上記長穴の車
体の後方側の壁が上記リターンスプリングに干渉し、上
記ペダルブラケットの前方移動にともない上記リターン
スプリングもまた車体の前方側、すなわち上記カウルま
たはカウルブラケットから車体の前方方向に離間する方
向に移動させられる。
【0019】このように構成されたペダルブラケットの
仮保持構造によれば、上記ペダルブラケットを取り付け
た状態においては、上記リターンスプリングの端部が上
記カウルまたは上記カウルブラケットから離間した位置
に位置するので、車体の振動に上記リターンスプリング
が共鳴して上記リターンスプリングの端部が過度に振動
した場合であっても、上記リターンスプリングの端部が
上記カウルまたは上記カウルブラケットとは干渉しない
ために騒音を発生することもない。
【0020】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0022】図1は、本願発明に係るペダルブラケット
の仮保持構造の一例、および上記ペダルブラケット1の
取付け状態を表す一部断面図である。具体的には、実線
によって上記ペダルブラケット1の取付け状態が表され
ており、仮想線によって本願発明に係るペダルブラケッ
トの仮保持構造の一例が表されている。また、図2は、
図1の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。
【0023】図1に示すように、上記ペダルブラケット
1は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル
2に接合されているとともに、車室前方において左右方
向に延びるカウル3に支持されたカウルブラケット30
に支持されている。
【0024】具体的には、上記ペダルブラケット1は、
その車体の前方側が、ブレーキブースター4に溶接など
の手段によって固着されているとともに車室側に突出し
た突出ボルト5,5にナット6,6の締めこみを行うこ
とにより上記ダッシュパネル2に接合されており、その
車体の後方側の上部が、ボルト7を用いて上記カウルブ
ラケット30に支持されている。
【0025】上記ペダルブラケット1には、ペダル軸1
2を介してフットペダル92が回動可能に支持されてお
り、上記フットペダル92および上記ペダル軸12に
は、上記ペダルブラケット1を一方向に弾力付勢するリ
ターンスプリング9が設けられている。また、上記ペダ
ルブラケット1の上部には、車体の幅方向に延びる長穴
11が形成されている。
【0026】上記リターンスプリング9は、金属線材な
どを用いて形成されており、中央部がその端部が弾性復
元可能なようにスプリング状に形成されているととも
に、下端部90が上記フットペダル92の適部に掛止さ
れるようにフック状に屈曲形成されている。また、上記
リターンスプリング9の上端部は、上記ペダルブラケッ
ト1に形成された上記長穴11から上記ペダルブラケッ
ト1の上方に突出するように延長させられおり、上記ペ
ダルブラケット1の仮保持状態において上記カウルブラ
ケット30の車体の前方側に当接させられるように屈曲
形成された当接部91が設けられている。
【0027】上記ペダルブラケット1は、具体的には以
下のようにして取り付けられる。
【0028】先ず、車体の後方側から前方側に上記ペダ
ルブラケット1を移動させて上記ペダルブラケット1の
車体の前方側に形成された貫通孔10,10を上記ダッ
シュパネル2から車室側に突出した突出ボルト5,5に
係止する。このとき、上記ペダルブラケット1の上方に
突出させられて形成されたリターンスプリング9の上端
部を弾性変形させることにより、上記カウルブラケット
30に上記リターンスプリング9の上端部を干渉させな
いで上記ペダルブラケット1を上記突出ボルト5,5に
係止させることができる。上記リターンスプリング9
は、容易に弾性変形可能な金属線材などを用いて形成さ
れているので、上記リターンスプリング9の上端部を弾
性変形させる作業は容易に行える。したがって、煩雑な
作業を要さず、また過大な労力を要さずとも上記ペダル
ブラケット1を上記突出ボルト5,5に係止することが
で、作業者の負担が軽減されるとともに、作業効率が向
上する。
【0029】次いで、上記リターンスプリング9の上端
部に入力されている負荷を解除して上記リターンスプリ
ング9の上端部を弾性復元させ、上記リターンスプリン
グ9の上端部に形成された当接部91を上記カウルブラ
ケット30の車体の前方側に当接させる。より具体的に
は、上記リターンスプリング9に設けられた当接部91
を上記カウルブラケット30の車体の前方側に形成され
た係止穴31に係止させることにより行われる。このよ
うな作業は、上記ペダルブラケット1の車体の前方側を
上記突出ボルト5,5に係止した状態で上記ペダルブラ
ケット1を上下前後左右に若干移動させるか、あるいは
上記リターンスプリング9の上端部を操作するといった
容易な作業により実行できる。
【0030】本実施形態においては、上記ペダルブラケ
ット1の車体の前方側を上記突出ボルト5,5に係止さ
せ、上記ペダルブラケット1の車体の後方側の上部を上
記カウルブラケット30に係止させることにより上記ペ
ダルブラケット1の仮保持は完了する。すなわち、上述
したように上記突出ボルト5,5に上記ペダルブラケッ
ト1を係止させる作業、および、上記カウルブラケット
30に上記ペダルブラケット1を係止させる作業は、各
々極めて容易である。したがって、上記ペダルブラケッ
ト1を仮保持させる作業は、極めて容易に完了し、作業
者の負担が軽減されるとともに、作業効率が向上する。
【0031】また、上記当接部91は、上記リターンス
プリング9の上端部を延長させて形成されているので、
従来のフックなどの別部品を上記ペダルブラケット1に
取り付けることにより上記カウルブラケット30に上記
ペダルブラケット1を係止させる場合のように、別部品
を用意することなく、また、この別部品を上記ペダルブ
ラケット1に取り付ける必要もないので、上記ペダルブ
ラケット1を仮保持させるために部品点数が増加した
り、作業工程数が増加することもなく、コストアップを
招来することもない。
【0032】さらに、上記リターンスプリング9は金属
線材によって形成されているので、上記リターンスプリ
ング9の上端部を屈曲させるだけで上記当接部92の位
置を任意に選択することができる。すなわち、上記ペダ
ルブラケット1の仮保持状態において上記当接部92を
必要かつ十分な強度をもって上記カウルブラケット30
に形成された係止穴31に係止させることができる。し
たがって、本実施形態のように構成されたペダルブラケ
ットの仮保持構造においては、必要かつ十分な強度をも
って上記突出ボルト5,5および上記カウルブラケット
30に上記ペダルブラケット1を仮保持させることがで
きる。
【0033】続いて、上記ダッシュパネル2から車室側
に突出した突出ボルト5,5にナット6,6の締めこみ
を行い、上記ペダルブラケット1を上記ダッシュパネル
2に接合する。このとき、上記当接部91が上記カウル
ブラケットを押圧する力によって、上記ペダルブラケッ
ト1に設けられたフットペダル92を支持するためのペ
ダル軸12には、このペダル軸12を車体の前方方向に
押す力、言い換えれば、上記ペダルブラケット1全体を
車体の前方方向に押す力が発生する。したがって、上記
ペダルブラケット1を仮保持させた状態において、上記
リターンスプリング9が上記ペダルブラケット1を車体
の前方方向に押すことによって、上記突出ボルト5,5
に係止されたペダルブラケット1のナット6,6の締め
こみを行う際の上記ペダルブラケット1の車体の前方方
向への移動がスムーズに行え、ナット6,6の締めこみ
作業を容易に行うことができる。このことに加えて、上
述したように、必要かつ十分な強度をもって上記ペダル
ブラケット1は仮保持されているので、上記突出ボルト
5,5にナット6,6の締めこみを行うに際して、作業
者の手または足を用いて上記ペダルブラケット1を支え
ておく必要はないので、上記ペダルブラケット1を上記
ダッシュパネル2に接合させる場合の作業者の負担が軽
減されるとともに、作業効率が向上する。
【0034】また、図2に示すように、上記突出ボルト
5,5にナット6,6の締めこみを行ったときに上記ペ
ダルブラケット1が上記ダッシュパネル2側に移動し、
これにともない、上記リターンスプリング9に上記ペダ
ルブラケット1に上部に形成された長穴11が干渉し、
上記ペダルブラケット1とともに上記リターンスプリン
グ9もダッシュパネル2側に移動する。このため、上記
リターンスプリング9の上端部、言い換えれば上記当接
部91が上記ダッシュパネル2側に移動し、上記当接部
91が上記カウルブラケット30から離間する。したが
って、上記ペダルブラケット1を取り付けた状態におい
ては、上記当接部91が上記カウルブラケット30から
離間した位置に位置するので、車体の振動に上記リター
ンスプリング9が共鳴して上記当接部91が過度に振動
した場合であっても、上記当接部91が上記カウルブラ
ケット30とは干渉しないために騒音を発生することも
ない。
【0035】最後に、上記ペダルブラケット1の車体の
後方側の上部を上記カウルブラケット30に対してボル
ト7の締めこみを行うことにより支持させ、上記ペダル
ブラケット1の取付け作業が完了する。
【0036】なお、本実施形態においては、上記リター
ンスプリング9の上端部は屈曲形成されて当接部が設け
れていたが、上記当接部を別体形成して上記リターンス
プリング9の上端に取り付けるように構成しても上述の
効果を享受することができる。
【0037】また、上記当接部91を上記カウルブラケ
ット30に形成された係止穴31に係止させるのではな
く、上記カウルブラケット30または上記カウル3の側
面に直接当接部91を当接させて上記ペダルブラケット
1を仮保持させるように設計変更することも可能であ
る。
【0038】さらに、上記カウルブラケット30を用い
ずに、上記ペダルブラケット1を上記カウル3に直接支
持させる場合には、上記カウル3に係止穴を形成し、上
記当接部91を係止させるように構成することもでき
る。
【0039】その他、上記リターンスプリング9は、必
ずしも金属によって形成されたものを用いる必要はな
く、その他の材料により形成されたものであってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るペダルブラケットの仮保持構造
の一例、および上記ペダルブラケット1の取付け状態を
表す一部断面図である。具体的には、実線によって上記
ペダルブラケット1の取付け態が表されており、仮想線
によって本願発明に係るペダルブラケットの仮保持構造
の一例が表されている。
【図2】図1の一点鎖線Aで囲まれた領域の拡大図であ
る。
【図3】従来例の説明図である。
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 ペダルブラケット 2 ダッシュパネル 3 カウル 5 突出ボルト 9 リターンスプリング 10 貫通孔(ダッシュパネルに形成された) 30 カウルブラケット 31 係止穴(カウルブラケットに形成された) 92 フットペダル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B60T 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルを貫いて車室側に突出し
    たボルトを利用して上記ダッシュパネルに接合されると
    ともに、車室前方において左右方向に延びるカウルまた
    はこのカウルに支持されたカウルブラケットに支持さ
    れ、かつ、フットペダルをリターンスプリングによって
    一方向に弾力付勢しつつ回動可能に支持するペダルブラ
    ケットを上記ダッシュパネル、および上記カウルまたは
    カウルブラケットに仮保持させるための構造であって、 上記ボルトに上記ペダルブラケットの車体前方側に形成
    された貫通孔を係止させるとともに、 上記ペダルブラケットの上方に突出するように延長させ
    た上記リターンスプリングの端部を上記カウルまたはカ
    ウルブラケットに当接させることにより上記ペダルブラ
    ケットを仮保持させる構成としたことを特徴とする、ペ
    ダルブラケットの仮保持構造。
  2. 【請求項2】 上記ペダルブラケットを仮保持させ、上
    記ボルトに対するナット締めを行うことにより上記ペダ
    ルブラケットを上記ダッシュパネルに対して接合させた
    場合に、上記リターンスプリングの端部が上記カウルま
    たはカウルブラケットから車体の前方方向に離間するよ
    うに構成されている、請求項1に記載のペダルブラケッ
    トの仮保持構造。
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