JP2606827Y2 - グロメットによる取付構造 - Google Patents

グロメットによる取付構造

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JP2606827Y2
JP2606827Y2 JP1993013453U JP1345393U JP2606827Y2 JP 2606827 Y2 JP2606827 Y2 JP 2606827Y2 JP 1993013453 U JP1993013453 U JP 1993013453U JP 1345393 U JP1345393 U JP 1345393U JP 2606827 Y2 JP2606827 Y2 JP 2606827Y2
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grommet
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博 鈴木
義久 間中
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、所謂グロメットを用
いて種々の機械的構造部材、特にパネル材に対して他の
部材を連結或いは結合するための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば乗用車等の車体をはじめとして、
種々の機械的構造においてパネル材が使用されており、
このパネル材に他の部材を取り付ける際、グロメットが
用いられる。図3は、従来のこの種パネル材におけるグ
ロメットによる取付構造例を示している。図において、
21はパネル材(例えば車両のサイドドアのドアパネ
ル)、23はトリムである。また、24はパネル材22
に取り付けられた被取付部材であり、この被取付部材2
4は例えば上記サイドドアのドアガラスを装着し或いは
駆動させるため、又はサイドドア内にワイヤハーネス等
を敷設するために使用するものであってよい。25はゴ
ムシール、26はグロメット、27はスクリューであ
る。
【0003】上記被取付部材24は、図4に示したよう
にその両側にブラケット24aを備えており、各ブラケ
ット24aにはスクリュー27が挿通する孔24bが形
成されている。また、グロメット26はスクリュー27
を挿入させる通孔26aが形成されていると共に、パネ
ル材22に形成した係合孔に嵌着する係着片26bを有
している。
【0004】図3に示したように、被取付部材24をパ
ネル材22に取り付ける場合、先ずグロメット26をパ
ネル材22の上記係合孔に嵌入する。そして、被取付部
材24を、上記パネル材22に嵌着したグロメット26
に対して位置合わせして、その被取付部材24を保持し
ながら、スクリュー27による締付けを行う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
グロメット26による取付構造例では、被取付部材24
をその取付位置にセットした際、作業者がそのセット状
態に保持しなければ、その位置に固定しておくことがで
きない。つまり、作業者はスクリュー27の締付けによ
り被取付部材24が固定されるまで、その被取付部材2
4から手を放すことができない。また図3に示されるよ
うに、パネル材21とトリム23との間のスペースが小
さいため、被取付部材24に対する仮止め用の適宜の引
っ掛け手段を設定することが困難であった。このよう
に、従来の取付構造例では、被取付部材24の取付・固
定作業が煩雑にならざるを得なかった。
【0006】この考案は上記の点に鑑み、パネル材にお
ける取付けを容易且つ確実化し、組付作業性を改善する
グロメットによる取付構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のグロメットによ
る取付構造は、パネル材の係合孔にグロメットを挿着
し、被取付部材に挿通させたスクリューを、上記グロメ
ットに締め込むことにより、上記被取付部材を上記パネ
ル材に固定するようになっているが、上記グロメット
は、上記パネル材の上記係合孔に嵌着する係着片と、上
記被取付部材を支持する支持部と、この支持部からクリ
ップ状に形成された可撓性を有する一対の爪片とを備
、上記スクリューの締込みにより、上記爪片が拡開し
てパネル材側に倒れ込むように構成されている。
【0008】特に前記爪片の基部には、切欠部が設けら
れている。
【0009】
【作用】本考案のグロメットによる取付構造によれば、
被取付部材をセットする際、グロメットの爪片は、被取
付部材を、ほぼゴムシールの厚さ分に対応する距離だけ
パネル材から離間させた状態で、パネル材の所定位置に
一旦、係止する。被取付部材はこのように仮止めされ、
次にグロメットに対してスクリューを締め込むことによ
り、上記被取付部材をパネル材に固定する。このスクリ
ューの締込みによって爪片が拡開され、パネル材に押し
付けられて該パネル材とほぼ面一になる。従って被取付
部材のパネル材への固定完了時には、パネル材において
無駄な凸部が生じない。
【0010】このように被取付部材を一旦、仮止め状態
にしてセット・保持することができるため、被取付部材
の取付作業の間に、該被取付部材を終始保持しておかな
くても済み、その作業を容易化することができる。また
上記爪片は可撓性を有しているので、被取付部材の仮止
め状態でパネル材に対する位置合わせを行うことがで
き、被取付部材を適正位置に確実に固定することができ
る。
【0011】上記の場合、爪片の基部に切欠部を形成す
ることにより、該爪片がその基部から容易に撓み変形
し、スクリューの締込みを円滑に行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、図1及び図2に基づき、従来例と同一
部材には同一符号を用いて、本考案のグロメットによる
取付構造の一実施例を説明する。図1は本案グロメット
1の構成例を示しており、このグロメット1は、パネル
材22の係合孔22aに嵌着する一対の係着片2と、被
取付部材24のブラケット24aを支持する支持部3
と、この支持部3からクリップ状に形成された可撓性を
有する一対の爪片4とを備えている。また各爪片4の基
部には、切欠部5が設けられている。
【0013】また図1に示されるように、爪片4の先端
部は内側を向いてクリップ状に形成されており、その内
幅は自由状態で、被取付部材24のブラケット24aの
幅よりも若干狭く設定されている。被取付部材24に挿
通したスクリュー27は、グロメット1の通孔1aに挿
入されるようになっている。
【0014】この考案のグロメットによる取付構造は上
記のように構成されており、次にその作用を説明する。
先ず、グロメット1は、その係着片2がパネル材22の
係合孔22aに嵌入することにより、パネル材22に嵌
着する(図2(A)参照)。そして被取付部材24は、
図2(A)に示したように、そのブラケット24aを爪
片4に対応させて組み込まれる。これによりブラケット
24aは、一対の爪片4によって両側から弾発的に係止
される(図2(B)参照)。この場合、被取付部材24
は、ほぼゴムシール25(図4参照)の厚さ分に対応す
る距離だけパネル材22から離間した状態で仮止めされ
る。
【0015】次に、グロメット1の通孔1aにスクリュ
ー27を挿入し、このスクリュー27を締め込むことに
より、被取付部材24はパネル材22に固定される。爪
片4はスクリュー27の締込みによって、図2(B)に
おいて矢印により示されるように拡開するが、爪片4は
それ自体可撓性を有しており、またその基部に切欠部5
が形成されていることにより、その基部から容易に撓み
変形し、スクリュー27の締込みを円滑に行うことがで
きる。そして爪片4は、図2(C)に示したようにパネ
ル材22に押し付けられて該パネル材22とほぼ面一に
なる。従って、この状態ではパネル材22において無駄
な凸部が生じない。
【0016】なお本案グロメット1は、自動車サイドド
アのドアパネル等の場合に限らず、この種のパネル材に
対して有効に適用することができるのは勿論であり、上
記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0017】
【考案の効果】上述のように本考案によれば、グロメッ
トにクリップ状の爪片を付設したことにより、仮止め機
能を備え、作業性改善を図ることができる。また爪片は
タッピングスクリューの締付け後、パネル材側に倒れ込
んでほぼ面一となり、他部品への影響がない。更に爪片
は適度な可撓性を有しており、被取付部材のセット時に
仮止め状態でパネル材に対する位置を微調整することが
できる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のグロメットによる取付構造の一実施
例に係るグロメットの斜視図である。
【図2】図1のグロメットによる取付工程を順に示す図
3のA−A線に沿う断面図である。
【図3】従来のパネル材におけるグロメットによる取付
構造例を示す図である。
【図4】図3のグロメットにて取り付けられる被取付部
材の例を示す斜視図である。
【図5】図3のグロメットの構成例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 グロメット 2 係着片 3 支持部 4 爪片 5 切欠部 21 パネル材 22 パネル材 23 トリム 24 被取付部材 25 ゴムシール 27 スクリュー
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−137112(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 13/00 - 13/14 F16B 5/00 - 5/12

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル材の係合孔にグロメットを挿着
    し、被取付部材に挿通させたスクリューを、上記グロメ
    ットに締め込むことにより、上記被取付部材を上記パネ
    ル材に固定するようにしたグロメットによる取付構造に
    おいて、 上記グロメットが、上記パネル材の上記係合孔に嵌着す
    る係着片と、上記被取付部材を支持する支持部と、この
    支持部からクリップ状に形成された可撓性を有する一対
    の爪片とを備え 上記スクリューの締込みにより、上記爪片が拡開してパ
    ネル材側に倒れ込むように構成され ていることを特徴と
    するグロメットによる取付構造。
  2. 【請求項2】 前記爪片の基部に切欠部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のグロメットによる
    取付構造。
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