JP2003104183A - 車両用ペダルの後退防止装置 - Google Patents

車両用ペダルの後退防止装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダッシュパネルの変位量が小さい場合でも操
作ペダルの踏部が運転席側へ後退することを良好に防止
できるとともに、オペレーティングロッドを備えていな
い足踏み式パーキングブレーキ用の操作ペダルなどにも
適用できるようにする。 【解決手段】 インパネリインフォースメント26とペ
ダルブラケット18の支持軸20とに跨がってペダルサ
ポート28を配設し、ペダルブラケット18がダッシュ
パネル14と共に運転席側へ変位する際に変形部28a
が座屈変形させられることにより、ペダルサポート28
が相対的に支持軸20の右まわりに回転変位させられ、
その回転変位に伴ってペダル当接部28bが操作ペダル
10に当接して踏部22を車両前方側へ変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダッシュパネルが
運転席側へ変位した時に操作ペダルの踏部が運転席側へ
後退することを防止する車両用ペダルの後退防止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダッシュパネルに取り付けられたペダル
ブラケットに略水平で且つ車両幅方向と略平行な回動軸
心まわりに回動可能に配設され、下端部に設けられた踏
部が車両前方側へ踏込み操作される操作ペダル、例えば
ブレーキペダルやアクセルペダルなどが広く知られてい
る。そして、このような操作ペダルにおいて、車両前方
からの大荷重入力などでダッシュパネルが運転席側へ変
位した時に、操作ペダルの踏部が運転席側へ後退するこ
とを防止する後退防止装置が提案されている。特開平9
−123948号公報に記載の装置はその一例で、ブラ
ケットが座屈変形させられるとともに、そのブラケット
に設けられた長穴に沿って操作ペダルの回動軸心を移動
させることにより、オペレーティングロッドとの連結部
を支点として操作ペダルの姿勢を変化させるようになっ
ている。特開2001−114135号公報に記載の装
置も、操作ペダルに連結されたオペレーティングロッド
を利用して後退を防止するものである。また、特開20
01−163196号公報に記載の装置は、操作ペダル
を支持している第1のブラケットとは別に、車室内の車
体側部材に第2のブラケットを設けて、第1のブラケッ
トに連結するとともに、ダッシュパネル変形時にその連
結が外れて第2のブラケットが操作ペダルに当接するこ
とにより、その操作ペダルを回動させて後退を防止する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−123948号公報に記載の装置は、オペレーティ
ングロッドとの連結部よりもダッシュパネルの方が変位
量が大きいことが前提となっており、それ等の変位量の
差が小さい場合やダッシュパネルの変位量が小さい場合
などに、十分な後退防止作用が得られないことがあっ
た。また、オペレーティングロッドを備えていない足踏
み式パーキングブレーキ用の操作ペダルなどには適用で
きなかった。特開2001−114135号公報に記載
の装置も、オペレーティングロッドを備えていない操作
ペダルには適用できない。
【0004】一方、特開2001−163196号公報
に記載の装置は、通常のペダル操作時には第1のブラケ
ットと第2のブラケットとが一体となって所定の支持強
度が得られる一方、ダッシュパネル変形時には第1のブ
ラケットが第2のブラケットから確実に離脱するように
する必要があるため、連結構造の設計や製造が難しいと
いう問題があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ダッシュパネルの変
位量が小さい場合でも操作ペダルの踏部が運転席側へ後
退することを良好に防止できるとともに、オペレーティ
ングロッドを備えていない足踏み式パーキングブレーキ
用の操作ペダルなどにも好適に適用でき、且つ設計や製
造が比較的容易な後退防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、ダッシュパネルに取り付けられたペ
ダルブラケットに略水平で且つ車両幅方向と略平行な回
動軸心まわりに回動可能に配設され、下端部に設けられ
た踏部が車両前方側へ踏込み操作される操作ペダルにお
いて、前記ダッシュパネルが運転席側へ変位した時に前
記操作ペダルの踏部がその運転席側へ後退することを防
止する後退防止装置であって、(a) 前記ペダルブラケッ
トと車体側部材とに跨がって配設され、そのペダルブラ
ケットが前記ダッシュパネルの変位に伴って前記運転席
側へ変位させられる際に、その車体側部材に対する相対
変位に基づいて変形させられる連結部材と、(b) その連
結部材に設けられるとともに、その連結部材の変形に伴
って前記操作ペダルに当接させられ、前記踏部が車両前
方側へ変位するようにその操作ペダルを前記回動軸心ま
わりに回動させるペダル当接部と、を有することを特徴
とする。
【0007】第2発明は、第1発明の車両用ペダルの後
退防止装置において、前記連結部材は、前記回動軸心と
略平行な連結軸心まわりに相対回転可能に前記ペダルブ
ラケットまたは前記車体側部材に連結され、そのペダル
ブラケットと車体側部材との相対変位に基づいて変形し
ながら前記ペダル当接部がその連結軸心まわりに回転さ
せられることにより、そのペダル当接部が前記操作ペダ
ルに当接させられ、その操作ペダルを前記回動軸心まわ
りに回動させるものであることを特徴とする。
【0008】第3発明は、第2発明の車両用ペダルの後
退防止装置において、前記連結部材は、前記連結軸心ま
わりに相対回転可能に前記ペダルブラケットに連結され
ているとともに、その連結軸心は前記回動軸心と一致
し、その連結部材は前記操作ペダルをその回動軸心まわ
りに回動可能に支持する支持軸に連結されていることを
特徴とする。
【0009】第4発明は、第2発明の車両用ペダルの後
退防止装置において、前記連結部材は、前記連結軸心ま
わりに相対回転可能に前記ペダルブラケットに連結され
ているとともに、その連結軸心は前記回動軸心と異なる
位置に設定されていることを特徴とする。
【0010】第5発明は、第1発明〜第4発明の何れか
の車両用ペダルの後退防止装置において、前記ペダル当
接部は、前記回動軸心の近傍で前記操作ペダルに当接さ
せられることを特徴とする。
【0011】第6発明は、第1発明〜第5発明の何れか
の車両用ペダルの後退防止装置において、前記連結部材
は、前記ペダルブラケットよりも剛性が低い変形部を有
し、そのペダルブラケットが前記運転席側へ変位させら
れるのに伴ってその変形部の変形により所定形状に変形
させられることを特徴とする。
【0012】第7発明は、第1発明〜第6発明の何れか
の車両用ペダルの後退防止装置において、前記操作ペダ
ルは、踏込み操作されることによりブレーキケーブルを
引張して制動力を発生させる足踏み式パーキングブレー
キ用のものであることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】このような車両用ペダルの後退防止装置
においては、車体側部材とペダルブラケットとに跨がっ
て連結部材が配設され、ペダルブラケットがダッシュパ
ネルの変位に伴って運転席側へ変位させられる際に、車
体側部材との相対変位に基づいてその連結部材が変形さ
せられることにより、ペダル当接部が操作ペダルに当接
させられて踏部が車両前方側へ変位させられる。このた
め、ダッシュパネルの僅かな変位でも連結部材の変形に
よって操作ペダルが車両前方側へ回動させられ、運転席
の足元のスペースを確保できるとともに、オペレーティ
ングロッドを備えていない足踏み式パーキングブレーキ
の操作ペダルなどにも好適に適用できる。また、連結部
材の変形によって操作ペダルの後退を防止するものであ
るため、連結が外れるようにして操作ペダルの後退を防
止する場合に比較して、設計や製造が容易で確実に操作
ペダルの後退を防止することができる。また、ダッシュ
パネルの変位量に対する連結部材の変形量(第2発明に
おける連結軸心まわりの回転量など)や、操作ペダルに
対するペダル当接部の当接位置を適宜設定することによ
り、ダッシュパネルの変位量、或いはダッシュパネルと
車体側部材との相対変位量に対する操作ペダルの回動量
を容易に調整できる。
【0014】なお、ダッシュパネル変形時の踏部の位置
は、通常の状態における踏部の位置と同じかそれよりも
車両前方側になることが望ましいが、運転席側(車両後
方側)へ後退する場合であっても良く、少なくとも本発
明が適用されることによって運転席側への後退移動量が
少なくなれば良い。
【0015】第2発明では、回動軸心と略平行な連結軸
心まわりに相対回転可能に連結部材がペダルブラケット
または車体側部材に連結され、そのペダルブラケットと
車体側部材との相対変位に基づいて変形しながらペダル
当接部がその連結軸心まわりに回転させられることによ
り、そのペダル当接部が操作ペダルに当接させられ、そ
の操作ペダルを回動軸心まわりに回動させるようになっ
ているため、連結部材の変形のみで操作ペダルを回動さ
せる場合に比較して、操作ペダルの回動量の調整の自由
度が高くなり、操作ペダルを大きな回動量で確実に回動
させることができる。
【0016】第3発明では、操作ペダルを回動軸心まわ
りに回動可能に支持する支持軸に連結部材が連結される
ため、連結部材をペダルブラケットに連結するために新
たに連結軸等の連結装置を設ける場合に比較して、装置
を簡単且つ安価に構成できるとともに、従来のペダルブ
ラケットをそのまま使用することが可能で、ペダル当接
部等を有する連結部材を新たに設けて支持軸に連結する
だけで本発明を容易に実施できる。
【0017】第4発明では、連結部材の連結軸心が回動
軸心と異なる位置に定められるため、その連結軸心の位
置や車体側部材に対する連結位置により、その連結部材
の連結軸心まわりの回転量、更には操作ペダルの回動量
を調整することが可能で、第3発明のように支持軸に連
結する場合に比較して調整の自由度が高くなり、操作ペ
ダルを大きな回動量で確実に回動させることができる。
【0018】第5発明では、ペダル当接部が回動軸心の
近傍で操作ペダルに当接させられるため、連結部材の僅
かな変形(回転など)で踏部を大きく車両前方側へ変位
させることができる。
【0019】第6発明では、ペダルブラケットよりも剛
性が低い変形部が連結部材に設けられ、その変形部の変
形で連結部材が所定形状に変形させられるようになって
いるため、その連結部材の変形に伴って操作ペダルが高
い信頼性で回動させられ、踏部が車両前方側へ確実に変
位させられるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、足踏み式パーキングブ
レーキ用の操作ペダルなどオペレーティングロッドを備
えていない車両用ペダルに好適に適用されるが、オペレ
ーティングロッドを備えている常用ブレーキ用のブレー
キペダルやアクセルペダル、クラッチペダルなど、下端
部に設けられた踏部が車両前方側へ踏込み操作される車
両用の種々の操作ペダルに適用され得る。
【0021】連結部材が配設される車体側部材は、車両
前方からの大荷重入力時に運転席側すなわち車両後方側
へ変位する可能性がダッシュパネルに比較して少ないも
ので、インパネリインフォースメント(インストルメン
トパネルの補強部材)の他カウルパネルなどが好適に用
いられ、その車体側部材とダッシュパネルとの相対変位
に基づいて連結部材は変形させられる。ダッシュパネル
は、車室内とエンジンルームとを区切る隔壁である。
【0022】ペダル当接部は、連結部材に一体に設ける
こともできるが別体に構成して溶接などで固設すること
も可能である。また、ペダル当接部は、例えば操作ペダ
ル側へ突き出すように設けられるが、操作ペダルに突起
等を設けて平坦なペダル当接部に当接させるなど、種々
の態様が可能である。ペダル当接部とは、操作ペダルに
当接させられる部位を意味するもので、必ずしも突起な
どの特殊な形状を備えている必要はない。
【0023】第2発明では、連結部材が連結軸心まわり
に相対回転可能にペダルブラケットまたは車体側部材に
連結されるが、第1発明の実施に際しては、連結部材を
ペダルブラケットおよび車体側部材の双方に対して一体
的に固定したり、双方に対して所定の連結軸心まわりに
相対回転可能に連結したりすることが可能である。
【0024】第2発明における連結部材とペダルブラケ
ットまたは車体側部材との連結構造は、ペダルブラケッ
トと車体側部材とが相対変位した場合に連結部材が連結
軸心まわりに回転することを許容するように、例えばボ
ルトおよびナットで連結したり、ピンおよび止め輪で連
結したりするなど、種々の態様を採用できる。ペダルブ
ラケットを所定の剛性で支持するペダルサポートとして
機能するように、ある程度の連結強度を持って連結する
ことも可能である。なお、連結部材は、ペダル当接部付
近が連結軸心まわりに回転させられるようになっておれ
ば良い。
【0025】第3発明では支持軸に連結部材が連結され
るが、第2発明では、支持軸とは別に連結軸などを設け
て回動軸心まわりに相対回転可能に連結部材を連結する
こともできる。
【0026】第5発明では回動軸心の近傍でペダル当接
部が操作ペダルに当接させられるが、操作ペダルに対す
る当接部位は適宜定められる。
【0027】第6発明の連結部材は、車体側部材とペダ
ルブラケットとの相対変位に基づいてペダル当接部が操
作ペダルに当接するように、常に一定の変形部で撓み変
形や曲げ変形(座屈など)などの変形が発生するように
構成される。変形部は、例えば切欠や貫通穴、溝を設け
たり板幅を狭くしたり薄肉にしたりジグザグ状(波状)
に曲げたりすることにより、他の部分よりも剛性が低く
て変形し易くなるように構成される。剛性が高い部材と
低い部材とを溶接、リベットなどで一体的に固設して連
結部材を構成することもできる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は、ブレーキペダル等の操作ペダル
10の後退防止装置12を示す概略図で、(a) は通常の
状態、(b) は車両前方からの大荷重入力などでダッシュ
パネル14が白抜きの矢印Aで示すように運転席側(図
の右側)へ変位させられた状態である。ダッシュパネル
14はエンジンルームと車室内とを区切る隔壁で、上端
部においてカウルパネル16に固定されているととも
に、車室側には操作ペダル10を取り付けるためのペダ
ルブラケット18が一体的に設けられている。操作ペダ
ル10は、略水平で且つ車両幅方向と略平行な支持軸2
0を介して、その支持軸20の軸心まわりの回動可能に
ペダルブラケット18に配設されており、下端部に設け
られた踏部22が車両前方側(図の左方向)へ踏込み操
作されることにより、オペレーティングロッド等の出力
部材を介して操作力を出力する。支持軸20の軸心は回
動軸心に相当する。
【0029】後退防止装置12は、車両前方からの大荷
重入力などでダッシュパネル14が運転席側へ変位して
も、操作ペダル10の踏部22が運転席側へ後退するこ
とを防止するためのもので、取付金具24を介してイン
パネリインフォースメント26に配設されたペダルサポ
ート28を主体として構成されている。取付金具24
は、溶接やボルトなどの固設手段によってインパネリイ
ンフォースメント26に一体的に固設されているととも
に、ペダルサポート28は、前記支持軸20よりも下側
において同じく溶接やボルトなどの固設手段により取付
金具24に一体的に固設されている。また、ペダルサポ
ート28の先端部は、前記支持軸20を介してその軸心
まわりの相対回転可能にペダルブラケット18に連結さ
れており、支持軸20はボルトやナットなどの取付装置
によってペダルブラケット18およびペダルサポート2
8の両方に離脱不能に取り付けられている。ペダルサポ
ート28は、支持軸20を支持する機能も備えている。
インパネリインフォースメント26は車体側部材に相当
し、ペダルサポート28は連結部材に相当し、支持軸2
0の軸心は回動軸心で且つ連結軸心である。
【0030】ペダルサポート28の基端部すなわち取付
金具24側の部分は、ペダルブラケット18よりも剛性
が低い変形部28aとされ、図1(b) のようにペダルブ
ラケット18がダッシュパネル14と共に矢印Aで示す
ように運転席側へ変位させられるのに伴って、板厚方向
(図面の表裏方向)へV字状またはジクザグ状に座屈変
形(曲げ変形)させられるようになっている。変形部2
8aは、例えば切欠や溝を設けたり薄肉にしたり予め軽
くジグザグ状(波状)に曲げたりすることにより、座屈
変形し易いように構成される。ペダルサポート28は、
支持軸20よりも下方位置で取付金具24に固定されて
いるため、変形部28aを座屈変形させながら支持軸2
0が矢印A方向へ変位させられると、ペダルサポート2
8は相対的に支持軸20の右まわりに回転させられる。
なお、取付金具24が撓み変形するようにして、ペダル
サポート28を回転変位させることもでき、その場合は
取付金具24を含んで連結部材が構成され、取付金具2
4が変形部となる。
【0031】一方、ペダルサポート28の支持軸20と
の連結部付近には、支持軸20の右まわりに回転させら
れる際に操作ペダル10に当接させられるペダル当接部
28bが略直角に突き出すように一体に設けられてお
り、ペダルサポート28の回転変位に伴って操作ペダル
10は支持軸20の右まわりに回転させられ、踏部22
が車両前方側へ変位させられる。支持軸20の軸心から
ペダル当接部28bまでの寸法L2は、支持軸20の軸
心から踏部22までの寸法L1よりも十分に小さく、そ
のレバー比L1/L2に応じて踏部22は大きく車両前
方側へ変位させられ、図1(a) に示す通常の状態の時と
同じかそれよりも車両前方側まで移動させられる。な
お、ペダル当接部28bは、図1(a) に示す通常の状態
では、操作ペダル10が図示しないストッパ等によって
規定される原位置まで戻り回動することを許容するよう
に設けられている。
【0032】このような本実施例の後退防止装置12に
おいては、インパネリインフォースメント26とペダル
ブラケット18とに跨がってペダルサポート28が配設
され、ペダルブラケット18がダッシュパネル14と共
に運転席側へ変位させられる際に、インパネリインフォ
ースメント26との相対変位に基づいてペダルサポート
28が支持軸20の右まわりに回転するように変位させ
られるとともに、その回転変位に伴ってペダル当接部2
8bが操作ペダル10に当接させられることにより、踏
部22が車両前方側へ変位させられる。このため、ダッ
シュパネル14の僅かな変位でもペダルサポート28の
回転変位によって踏部22が車両前方側へ良好に変位さ
せられ、運転席の足元のスペースを確保できるととも
に、オペレーティングロッドを備えていない足踏み式パ
ーキングブレーキの操作ペダルなどにも好適に適用され
る。
【0033】また、ペダルサポート28の変形部28a
の変形によって操作ペダル10の後退を防止するもので
あるため、通常のペダル操作時にはペダルブラケット1
8をサポートして操作ペダル10を支持するための所定
の支持強度が得られる一方、ダッシュパネル変形時には
変形部28aの変形でペダル当接部28bを操作ペダル
10に当接させて回動させるための、ペダルサポート2
8の形状や姿勢、ペダルブラケット18に対する連結構
造等の設計、製造が容易で、所定のペダル支持強度を確
保しながらダッシュパネル変形時には確実に操作ペダル
10の後退を防止することができる。例えば、変形部2
8aについては、通常のペダル操作時には十分な剛性が
得られて変形することがなく、ダッシュパネル変形時に
は、ペダルブラケット18とインパネリインフォースメ
ント26との相対変位に基づいて図1(b) に示す所定形
状に変形するように、比較的容易に形状等を設計するこ
とができる。
【0034】また、ダッシュパネル14の変位量に対す
るペダルサポート28の回転量や、操作ペダル10に対
するペダル当接部28bの当接位置すなわち前記寸法L
2を適宜設定することにより、ダッシュパネル14の変
位量、或いはダッシュパネル14とインパネリインフォ
ースメント26との相対変位量に対する操作ペダル10
の回動量すなわち踏部22の車両前方側への変位量を容
易に調整できる。
【0035】また、ペダルサポート28は支持軸20に
相対回転可能に連結され、ペダルブラケット18とイン
パネリインフォースメント26との相対変位に基づいて
変形しながらペダル当接部28bがその支持軸20の軸
心(回動軸心)まわりに回転させられることにより、そ
のペダル当接部28bが操作ペダル10に当接させら
れ、その操作ペダル10を支持軸20まわりに回動させ
るようになっているため、ペダルサポート28の変形の
みで操作ペダル10を回動させる場合に比較して、操作
ペダル10の回動量の調整の自由度が高くなり、操作ペ
ダル10を大きな回動量で確実に回動させることができ
る。
【0036】また、ペダルサポート28は、操作ペダル
10を回動可能に支持する支持軸20に連結されるた
め、連結軸等の連結装置を新たに設ける場合に比較し
て、後退防止装置12を簡単且つ安価に構成できるとと
もに、従来のペダルブラケット18をそのまま使用する
ことが可能で、変形部28aおよびペダル当接部28b
を有するペダルサポート28を新たに設けて支持軸20
に連結するだけで良く、簡単且つ容易に実施できる。
【0037】また、ペダル当接部28bは支持軸20の
近傍で操作ペダル10に当接させられるため、レバー比
L1/L2に応じてペダルサポート28の僅かな回転変
位で踏部22が大きく車両前方側へ変位させられ、通常
の状態の時と同じかそれよりも車両前方側に位置させら
れるため、運転席の足元のスペースが十分に確保され
る。
【0038】また、ペダルサポート28には、ペダルブ
ラケット18よりも剛性が低い変形部28aが設けら
れ、その変形部28aが座屈変形させられることにより
ペダルサポート28は図1(b) に示す所定形状に変形し
つつ支持軸20まわりに回転させられるため、その回転
に伴って操作ペダル10が高い信頼性で回動させられ、
踏部22が車両前方側へ確実に変位させられる。
【0039】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
2は、足踏み式パーキングブレーキ用の操作ペダル11
0の後退防止装置112を示す図で、(a) は車両の横方
向から見た側面図、(b) は(a) におけるB−B断面に相
当する断面図である。また、図3は、車両前方からの大
荷重入力などでダッシュパネル114が白抜きの矢印A
で示すように運転席側(図の右側)へ変位させられた状
態である。ダッシュパネル114はエンジンルームと車
室内とを区切る隔壁で、車室側には操作ペダル110を
取り付けるためのペダルブラケット118が一体的に設
けられている。操作ペダル110は、略水平で且つ車両
幅方向と略平行な支持軸120を介して、その支持軸1
20の軸心まわりの回動可能にペダルブラケット118
に配設されており、下端部に設けられた踏部122が車
両前方側(図の左方向)へ踏込み操作されることによ
り、ブレーキケーブル124を引張して制動力を発生さ
せる。支持軸120の軸心は回動軸心に相当する。
【0040】操作ペダル110は、ペダルブラケット1
18を挟んで配設された一対のペダルプレート126、
128を備えており、支持軸120およびかしめピン1
30などにより一体的に連結されて、支持軸120まわ
りに一体的に回動させられるようになっている。かしめ
ピン130は、ペダルブラケット118に設けられた円
弧状の切欠132内を挿通させられており、そのペダル
ブラケット118に設けられたストッパ134に当接さ
せられることにより、操作ペダル110の原位置が規定
される。一方のペダルプレート126には、前記踏部1
22が一体的に設けられているとともに、ケーブルガイ
ド136に前記ブレーキケーブル124が巻き掛けられ
るように係止されており、他方のペダルプレート128
にはリターンスプリング138が掛止され、操作ペダル
110を原位置側すなわち図2(a) において支持軸12
0の左まわりに付勢している。また、ペダルブラケット
118にはラチェット140が設けられ、操作ペダル1
10に配設された図示しないポールと噛み合わされるこ
とにより、その操作ペダル110を踏込み操作位置に保
持して、パーキングブレーキの作動状態を維持するよう
になっている。
【0041】後退防止装置112は、車両前方からの大
荷重入力などでダッシュパネル114が運転席側へ変位
しても、操作ペダル110の踏部122が運転席側へ後
退することを防止するためのもので、取付金具142を
介してインパネリインフォースメント144に配設され
たペダルサポート146を主体として構成されている。
取付金具142は、溶接などの固設手段によってインパ
ネリインフォースメント144に一体的に固設されてい
るとともに、ペダルサポート146は、前記支持軸12
0よりも運転席側の上方位置において図示しないボルト
などの固設手段により取付金具142に一体的に固設さ
れている。また、ペダルサポート146の先端部すなわ
ち下端部は、取付金具142に対する固設位置よりも運
転席側の下方位置において、支持軸120と平行な連結
ボルト148によりペダルブラケット118に連結され
ている。
【0042】ペダルサポート146は、ペダルブラケッ
ト118を支持しているとともに連結部材としても機能
するもので、所定の剛性が得られるように断面L字形状
とされている一方、連結ボルト148は、所定の連結強
度が得られるとともに、ダッシュパネル114の変形時
に図3のようにペダルブラケット118がダッシュパネ
ル114と共に矢印Aで示すように運転席側へ変位させ
られた時には、ペダルサポート146が矢印Bで示すよ
うに連結ボルト148の左まわりに回転することを許容
するように、所定の締付トルクで締結されている。ペダ
ルサポート146の基端部すなわち取付金具142側の
部分には、長穴150によってペダルブラケット118
よりも剛性が低くされた変形部152が設けられてお
り、図3のようにペダルブラケット118がダッシュパ
ネル114と共に矢印Aで示すように運転席側へ変位さ
せられるのに伴って、インパネリインフォースメント1
44および取付金具142との相対変位に基づいて長穴
150が潰れるように座屈変形(曲げ変形)させられる
ことにより、ペダルサポート146が連結ボルト148
の左まわりに回転することが許容される。インパネリイ
ンフォースメント144は、車両前方からの大荷重入力
時に運転席側へ変位する可能性がダッシュパネル114
に比較して小さい車体側部材に相当し、連結ボルト14
8の軸心は連結軸心に相当する。
【0043】また、ペダルサポート146の下端部であ
って連結ボルト148よりも車両前方側、すなわち図2
(a) における左側の部分には、ペダルサポート146が
連結ボルト148の左まわりに回転させられる際に操作
ペダル110に当接させられるペダル当接部154が設
けられている。ペダル当接部154は、略三角形状を成
して操作ペダル110側へ突き出すように設けられてお
り、ペダルサポート146が図3に示す矢印B方向へ回
転させられる際に操作ペダル110に当接させられ、操
作ペダル110を矢印Cで示すように支持軸120の右
まわりに回動させて、踏部122を車両前方側へ変位さ
せる。ペダルサポート146のペダル当接部154、お
よびそのペダル当接部154が当接させられる操作ペダ
ル110の被当接部156は、何れもL字形状に曲げ加
工されて面×面で接触するようになっており、ペダルサ
ポート146の回転時にペダル当接部154が被当接部
156に確実に当接させられるようになっている。ま
た、被当接部156は支持軸120の近傍で、支持軸1
20の軸心から被当接部156までの寸法は、支持軸1
20の軸心から踏部122までの寸法よりも十分に小さ
く、そのレバー比に応じて踏部122は大きく車両前方
側へ変位させられ、図3に一点鎖線で示す通常の位置と
略同じかそれよりも車両前方側まで移動させられる。図
3に二点鎖線で示す踏部122は、操作ペダル110が
原位置に保持されたままダッシュパネル114と一体的
に後退した場合の位置である。
【0044】このような本実施例の車両用ペダルの後退
防止装置112においては、インパネリインフォースメ
ント144とペダルブラケット118とに跨がってペダ
ルサポート146が配設され、ペダルブラケット118
がダッシュパネル114と共に運転席側へ変位する際
に、ペダルサポート146は変形部152の変形に基づ
いて連結ボルト148の左まわりに回転させられるとと
もに、その回転に伴ってペダル当接部154が操作ペダ
ル110の被当接部156に当接させられることによ
り、踏部122が車両前方側へ変位させられる。このた
め、オペレーティングロッドを備えていない足踏み式パ
ーキングブレーキ用の操作ペダル110にも好適に適用
されるとともに、ダッシュパネル114の僅かな変位で
もペダルサポート146の回転によって踏部122が車
両前方側へ良好に変位させられる。
【0045】また、ペダルサポート146の変形部15
2の変形によって操作ペダル110の後退を防止するも
のであるため、通常のペダル操作時にはペダルブラケッ
ト118をサポートして操作ペダル110を支持するた
めの所定の支持強度が得られる一方、ダッシュパネル変
形時には変形部152の変形でペダル当接部154を操
作ペダル110に当接させて回動させるための、ペダル
サポート146の形状や姿勢、ペダルブラケット118
に対する連結構造等の設計、製造が容易で、所定のペダ
ル支持強度を確保しながらダッシュパネル変形時には確
実に操作ペダル110の後退を防止することができる。
例えば、変形部152については、通常のペダル操作時
には十分な剛性が得られて変形することがなく、ダッシ
ュパネル変形時には、ペダルブラケット118とインパ
ネリインフォースメント144との相対変位に基づいて
図3に示す所定形状に変形するように、比較的容易に形
状等(長穴150の大きさや向きなど)を設計すること
ができる。
【0046】また、ダッシュパネル114の変位量に対
するペダルサポート146の回転量や、操作ペダル11
0に対するペダル当接部154の当接位置すなわち被当
接部156の位置を適宜設定することにより、ダッシュ
パネル114の変位量、或いはダッシュパネル114と
インパネリインフォースメント144との相対変位量に
対する操作ペダル110の回動量すなわち踏部122の
車両前方側への変位量を容易に調整できる。
【0047】また、ペダルサポート146は連結ボルト
148を介して相対回転可能にペダルブラケット118
に連結され、そのペダルブラケット118とインパネリ
インフォースメント144との相対変位に基づいて変形
しながら連結ボルト148の軸心(連結軸心)まわりに
回転させられることにより、ペダル当接部154が操作
ペダル110に当接させられ、その操作ペダル110を
支持軸120まわりに回動させるようになっているた
め、ペダルサポート146の変形のみで操作ペダル11
0を回動させる場合に比較して、操作ペダル110の回
動量の調整の自由度が高くなり、操作ペダル110を大
きな回動量で確実に回動させることができる。
【0048】また、操作ペダル110の被当接部156
は支持軸120の近傍であるため、大きなレバー比で踏
部122は車両前方側へ大きく変位させられ、通常の状
態の時と同じかそれよりも車両前方側に位置させられる
ため、運転席の足元のスペースが十分に確保される。
【0049】また、ペダルサポート146には、ペダル
ブラケット118よりも剛性が低い変形部152が設け
られ、その変形部152が座屈変形させられることによ
りペダルサポート146は図3に示す所定形状に変形し
つつ連結ボルト48の軸心まわりに回転させられるた
め、その回転に伴って操作ペダル110が高い信頼性で
回動させられ、踏部122が車両前方側へ確実に変位さ
せられる。
【0050】また、連結ボルト148によるペダルサポ
ート146とペダルブラケット118との連結位置を任
意に設定できるため、前記実施例のようにペダルサポー
トを支持軸に連結する場合に比較して、ダッシュパネル
114の変形時におけるペダルサポート146の回転
量、更には操作ペダル110の回動量の調整の自由度が
高くなり、操作ペダル110を大きな回動量で確実に回
動させることができる。
【0051】なお、上記実施例ではペダル当接部154
および被当接部156が何れもL字形状に曲げ加工され
て面×面で当接させられるようになっていたが、図4の
(a)に示すように平坦な被当接部160の側端縁に対し
てL字形状のペダル当接部154が面で当接させられる
ようにしたり、図4(b) に示すようにL字形状の被当接
部156の面に対して平坦なペダル当接部162の側端
縁が当接させられるようにしたりしても良い。図4の
(a) 、(b) は、何れも前記図2の(b) に対応する断面図
である。
【0052】また、前記操作ペダル110は、板状のペ
ダルブラケット118の両側に配設された一対のペダル
プレート126、128を主体として構成されていた
が、図5の(a) に示すように、2枚のペダルブラケット
170、172の間に支持軸174の軸心まわりに回動
可能に配設された板状の操作ペダル176にも同様に適
用され得る。すなわち、ペダルブラケット170、17
2を、支持軸174と平行な連結ボルト178を介して
ペダルサポート180に相対回動可能に連結し、車両前
方からの大荷重入力時にダッシュパネル114の変形に
伴ってペダルブラケット170、172が運転席側へ変
位する際に、ペダルサポート180が変形しながら連結
ボルト178まわりに回転させられることにより、ペダ
ル当接部182が被当接部184に当接して操作ペダル
176を支持軸174まわりに回動させて踏部を車両前
方側へ変位させるようにすれば良い。
【0053】上記図5の(a) は、ペダル当接部182お
よび被当接部184が面×面で接触させられるようにな
っているが、図5(b) に示すように被当接部186の側
端縁に対してペダル当接部182が面で当接させられる
ようにしたり、図5(c) に示すように被当接部184の
面に対して平坦なペダル当接部188の側端縁が当接さ
せられるようにしたりしても良い。図5の(a) 、(b) 、
(c) は、何れも前記図2の(b) に対応する断面図であ
る。
【0054】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良
を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用ペダルの後退防
止装置の概略構成を示す図で、(a) は通常の状態、(b)
はダッシュパネル変形時の状態である。
【図2】本発明の他の実施例を示す図で、(a) は車両の
横方向から見た正面図、(b) は(a) のB−B断面に相当
する断面図である。
【図3】図2の実施例のダッシュパネル変形時の状態を
示す正面図である。
【図4】本発明の更に別の実施例を示す図で、(a) 、
(b) 共に図2(b) に対応する断面図である。
【図5】本発明の更に別の実施例を示す図で、2枚のペ
ダルブラケットの間に操作ペダルが配設されている場合
であり、(a) 、(b) 、(c) 共に図2(b) に対応する断面
図である。
【符号の説明】
10、110、176:操作ペダル 12、112:
車両用ペダルの後退防止装置 14、114:ダッシ
ュパネル 18、118、170、172:ペダルブ
ラケット 20:支持軸(回動軸心、連結軸心)
22、122:踏部 26、144:インパネリイン
フォースメント(車体側部材) 28、146、18
0:ペダルサポート(連結部材) 28a、152:
変形部 28b、154、162、182、188:ペダル当接
部 120、174:支持軸(回動軸心) 14
8、178:連結ボルト(連結軸心)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 巧 愛知県豊田市細谷町四丁目50番地 豊田鉄 工株式会社内 Fターム(参考) 3J070 AA32 BA24 BA41 BA47 BA90 CC04 CC07 DA01 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルに取り付けられたペダル
    ブラケットに略水平で且つ車両幅方向と略平行な回動軸
    心まわりに回動可能に配設され、下端部に設けられた踏
    部が車両前方側へ踏込み操作される操作ペダルにおい
    て、前記ダッシュパネルが運転席側へ変位した時に前記
    操作ペダルの踏部が該運転席側へ後退することを防止す
    る後退防止装置であって、 前記ペダルブラケットと車体側部材とに跨がって配設さ
    れ、該ペダルブラケットが前記ダッシュパネルの変位に
    伴って前記運転席側へ変位させられる際に、該車体側部
    材に対する相対変位に基づいて変形させられる連結部材
    と、 該連結部材に設けられるとともに、該連結部材の変形に
    伴って前記操作ペダルに当接させられ、前記踏部が車両
    前方側へ変位するように該操作ペダルを前記回動軸心ま
    わりに回動させるペダル当接部と、 を有することを特徴とする車両用ペダルの後退防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記回動軸心と略平行
    な連結軸心まわりに相対回転可能に前記ペダルブラケッ
    トまたは前記車体側部材に連結され、該ペダルブラケッ
    トと該車体側部材との相対変位に基づいて変形しながら
    前記ペダル当接部が該連結軸心まわりに回転させられる
    ことにより、該ペダル当接部が前記操作ペダルに当接さ
    せられ、該操作ペダルを前記回動軸心まわりに回動させ
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用
    ペダルの後退防止装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、前記連結軸心まわりに
    相対回転可能に前記ペダルブラケットに連結されている
    とともに、該連結軸心は前記回動軸心と一致し、該連結
    部材は前記操作ペダルを該回動軸心まわりに回動可能に
    支持する支持軸に連結されていることを特徴とする請求
    項2に記載の車両用ペダルの後退防止装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、前記連結軸心まわりに
    相対回転可能に前記ペダルブラケットに連結されている
    とともに、該連結軸心は前記回動軸心と異なる位置に設
    定されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用
    ペダルの後退防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ペダル当接部は、前記回動軸心の近
    傍で前記操作ペダルに当接させられることを特徴とする
    請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用ペダルの後退
    防止装置。
  6. 【請求項6】 前記連結部材は、前記ペダルブラケット
    よりも剛性が低い変形部を有し、該ペダルブラケットが
    前記運転席側へ変位させられるのに伴って該変形部の変
    形により所定形状に変形させられることを特徴とする請
    求項1〜5の何れか1項に記載の車両用ペダルの後退防
    止装置。
  7. 【請求項7】 前記操作ペダルは、踏込み操作されるこ
    とによりブレーキケーブルを引張して制動力を発生させ
    る足踏み式パーキングブレーキ用のものであることを特
    徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用ペダ
    ルの後退防止装置。
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