JP2002029452A - 車両用梁部材の取付構造 - Google Patents

車両用梁部材の取付構造

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JP2002029452A
JP2002029452A JP2000219011A JP2000219011A JP2002029452A JP 2002029452 A JP2002029452 A JP 2002029452A JP 2000219011 A JP2000219011 A JP 2000219011A JP 2000219011 A JP2000219011 A JP 2000219011A JP 2002029452 A JP2002029452 A JP 2002029452A
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vehicle body
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bolt
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Kazufumi Yomo
四方  一史
Tomohiro Kamiya
知宏 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レインフォースバー(R/F)及び車両ボデ
ィの車両幅方向における寸法バラツキを簡便な手段にて
吸収する。 【解決手段】 車両ボディ300に設けられたボルト穴
311の周囲に、ボルト穴311を囲むように略U字状
のスリット312を設ける。これにより、スリット31
2にて囲まれた部位(取付片313)がボルト320の
締め付けとともに撓み変形していくので、R/F100
及び車両ボディ300の車両幅方向における寸法バラツ
キを吸収することができる。したがって、R/F100
及び車両ボディ300の寸法バラツキを厳しく管理する
ことなく、ボルト穴311の周囲にスリット312を設
けるといった簡便な手段にてR/F100及び車両ボデ
ィ300の車両幅方向における寸法バラツキを吸収する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両幅方向延びて
車両ボディの側面に組み付け固定されるレインフォース
バー等の梁部材の取付構造に関すするもので、空調装置
や計器類等の車両前方側ダッシュボードに組み付けられ
る車両機器を、レインフォースバーに組み付けた後、そ
の車両機器が組み付けられたレインフォースバーごと車
両に組み付けることにより、車両の組み立て性の向上
(組立工数低減)を図る「コックピットモジュール化」
された車両に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】通常、レインフォースバー(以下、R/
Fと表記する。)は、図8に示すように、R/Fに設け
られたブラケットBkに、車両幅方向に長径寸法を有す
る長穴を設けてR/F及び車両ボディの寸法バラツキを
吸収してR/Fを車両ボディに組み付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8では車
室内側(車両後方側)からナットの締め付け作業を行う
が、コックピットモジュール化では、図1に示すよう
に、R/Fに空調装置を仮組み付けした状態でR/Fを
車両ボディに組み付けるので、車室内側(車両後方側)
からナットの締め付け作業を行うことが難しい。
【0004】そこで、コックピットモジュール化におい
ては、車両の側方側からボルト又はナットを締め付けて
R/Fを車両ボディに組み付ける構造としているが、こ
の構造では、車両の側方側からボルト又はナットを締め
付けるため、R/F及び車両ボディの車両幅方向におけ
る寸法バラツキを吸収することが難しい。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、R/F等の梁部
材及び車両ボディの車両幅方向における寸法バラツキを
簡便な手段にて吸収することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、車両幅方向
延びて車両ボディ(300)の側面に組み付け固定され
る梁部材(100)の取付構造であって、梁部材(10
0)の長手方向両端側には、梁部材(100)を車両ボ
ディ(300)に組み付けるための板状のブラケット部
(120)が設けられ、ブラケット部(120)又はブ
ラケット部(120)の面する車両ボディ(300)の
部位には、ボルト(320)を挿入するボルト穴(31
1、121)が設けられ、さらに、ボルト穴(311、
121)の周囲には、その一部を切り欠いたスリット
(312)が設けられていることを特徴とする。
【0007】これにより、スリット(312)にて囲ま
れた部位がボルト(320)の締め付けとともに撓み変
形していくので、梁部材(100)及び車両ボディ(3
00)の車両幅方向における寸法バラツキを吸収するこ
とができる。
【0008】したがって、本発明によれば、梁部材(1
00)及び車両ボディ(300)の寸法バラツキを厳し
く管理することなく、ボルト穴(311、121)の周
囲にスリット(312)を設けるといった簡便な手段に
て梁部材(100)及び車両ボディ(300)の車両幅
方向における寸法バラツキを吸収することができるの
で、車両の製造原価上昇を招くことなく、梁部材(10
0)を車両ボディ300に確実に組み付けることができ
る。
【0009】なお、スリット(312)は、請求項2に
記載の発明のごとく、車両ボディ(300)に設けるこ
とが望ましい。
【0010】また、スリット(312)は、請求項3に
記載の発明のごとく、ブラケット部(120)に設けて
もよい。
【0011】また、請求項4に記載の発明のごとく、ス
リット(312)は、ボルト穴(311、121)を囲
むように略U字状に設けることが望ましい。
【0012】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る車両用梁部材の取付構造をレインフォース
バー(以下、R/Fと表記する。)100の取付構造に
適用したものであって、R/F100は、図1に示すよ
うに、車両用空調装置200が仮組み付けされた状態で
車両ボディ300に組み付け固定される。
【0014】ここで、R/F100は、金属(本実施形
態では、鉄)製の丸パイプ状のバー本体110、及びバ
ー本体110の長手方向両端側に溶接された板状のブラ
ケット部120等からなるもので、ブラケット本体12
0の板面は、図2に示すように、車両ボディ300の側
面310と略平行となるようにバー本体110に接合さ
れている。
【0015】また、車両ボディ300(側面310)の
うちブラケット部120と面する部位には、図2
(a)、(b)に示すように、ボルト320を車両外側
面側から挿入するためのボルト穴311が設けられてお
り、このボルト穴311の周囲には、ボルト穴311を
囲むように略U字状に車両ボディ300(側面310)
を切り欠いたスリット312が設けられている。
【0016】一方、R/F100のブラケット部120
には、図2(c)に示すように、ボルト320が挿入さ
れるボルト穴121が設けられているとともに、ボルト
320とネジ結合するナット321が溶接されている。
【0017】なお、図1中、130はステアリングシャ
フト(図示せず。)を支持するためのステアリングシャ
フトステーである。
【0018】次に、本実施の特徴を述べる。
【0019】本実施形態において、R/F100を車両
ボディ300(側面310)に組み付けるにあたって
は、図2(c)に示すように、先ず、車両外側面側から
ボルト320をボルト穴311に挿入し、ボルト320
のネジ部がフランジ部120に溶接されたナット321
に到達したときからボルト320を回転させて、ボルト
320を締め付けていく。
【0020】このとき、ボルト穴311の周囲には、車
両ボディ300(側面310)を切り欠いたスリット3
12が設けられているので、スリット312にて囲まれ
た部位(以下、この部位を取付片313と呼ぶ。)が、
図2(c)に示すように、ボルト320の締め付けとと
もに撓み変形していき、R/F100及び車両ボディ3
00の車両幅方向における寸法バラツキを吸収すること
ができる。
【0021】以上に述べたように、本実施形態によれ
ば、R/F100及び車両ボディ300の寸法バラツキ
を厳しく管理することなく、ボルト穴311の周囲にス
リット312を設けるといった簡便な手段にてR/F1
00及び車両ボディ300の車両幅方向における寸法バ
ラツキを吸収することができるので、車両の製造原価上
昇を招くことなく、R/F100を車両ボディ300に
確実に組み付けることができる。
【0022】なお、ボルト320を締め付ける際に取付
片313が、図2(c)に示すように撓み変形する場合
があり得るので、ボルト穴311はボルト320の直径
に対し十分な大きさを確保することが望ましい。そこ
で、本実施形態では、図2(b)に示すように、ボルト
穴311を車両前後方向に長径寸法を有する長穴として
いる。
【0023】ところで、本実施形態では、車両後方側か
ら前方側にR/F100を移動させるようにしてR/F
100を所定の部位に位置させた状態でボルト320を
挿入するので、仮に、車両後方側が凸となるようにスリ
ット312がU字状に形成されていたとすると(図2
(b)において左右逆向きとなるようにスリット312
が形成されていたとすると)、取付片313の根本部
(取付片313から車両ボディ300に連なる部位31
3a)が車両前方側に位置し、取付片313の先端側3
13bが車両後方側に位置することとなる。
【0024】このため、車両後方側から前方側にR/F
100を移動させるようにしてR/F100を所定の部
位に位置させる際に、R/F100が取付片313の先
端側313bに干渉していしまい、R/F100(特
に、フランジ部120)がスリット312に噛み込まれ
たように挟み込まれてR/F100を所定の部位に位置
させることができなくなるおそれがある。
【0025】これに対して、本実施形態によれば、車両
前方側が凸となるようにスリット312がU字状に形成
されているので、R/F100(特に、フランジ部12
0)はスリット312に噛み込まれることない。したが
って、R/F100を容易に所定の部位に位置させるこ
とができるので、R/F100の組み付け作業性を向上
させることができる。
【0026】(第2実施形態)本実施形態は、図3に示
すように、予め取付片313を車両ボディ300(側面
310)の一般面(基準面)から車室内側に撓ませて、
取付片313を車室内側突出させたものである。
【0027】これにより、R/F100(ブラケット部
120)と車両ボディ300(側面310)との隙間が
小さくなる方向に寸法がばらついても、取付片313を
車室外側に撓み変形することにより寸法バラツキを吸収
することができる。
【0028】(第3実施形態)第1、2実施形態では、
車両ディ300側に設けられたボルト穴311の周囲に
スリット312を設けたが、本実施形態は、図4に示す
ように、フランジ部120側に形成されたボルト穴12
1の周囲にスリット312を設けたものである。
【0029】なお、図4では、取付片321は車両ボデ
ィ300側(外側)に突出するように予め撓んでいる
が、R/F100を車両ボディ300に組み付ける前の
状態においては、本実施形態は、これに限定されるもの
ではなく、第1実施形態と同様に、取付片321を車両
ボディ300(側面310)の一般面(基準面)と同一
面上に位置するように(取付片321を撓ませないよう
に)してもよい。
【0030】(第4実施形態)本実施形態は、図5
(a)に示すように、取付片321を車両ボディ300
(側面310)の一般面(基準面)より車室内側に突出
するように予め変形させておき、取付片321と車両ボ
ディ300との間にフランジ部120を挿入した(挟み
込んだ)状態でボルト320を締め付けるものである。
なお、ナット321は、取付片321に溶接されてい
る。
【0031】これにより、R/F100と車両ボディ3
00とを強固に固定することができる。
【0032】(その実施形態)第1実施形態では、車両
前方側が凸となるようにスリット312がU字状に形成
されていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば図6に示すように、車両上方側が凸となるよ
うにスリット312をU字状としてもよい。同様に、図
7に示すように、車両後方側が凸となるようにスリット
312がU字状としてもよい。
【0033】なお、図6に示すように車両上方側が凸と
なるようにスリット312をU字状した場合には、取付
片321と車両ボディ300との間にフランジ部120
を係止(引っ掛ける)ための鉤状のフック部122を設
けてもよい。
【0034】また、上述の実施形態では、スリット31
2はU字状であったが、厳密にU字状に限定されるもの
ではなく、コの字状又は円弧状であってもよい。
【0035】また、上述の実施形態では、車両用空調装
置200が仮組み付けされた状態で車両ボディ300に
組み付け固定されるR/F100を例に本発明を説明し
たが、本発明はR/F100等の梁部材及び車両ボディ
300の車両幅方向における寸法バラツキを簡便な手段
にて吸収することを目的とするものであるので、その適
用対象は、車両用空調装置200が仮組み付けされた状
態で車両ボディ300に組み付け固定されるR/F10
0に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコクピットモジュ
ール組付体の計器盤内側の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態に係る取付構造
を有する車両ボディの斜視図であり、(b)は(a)の
A部拡大図であり、(c)は(b)のB−B断面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態に係る取付片の斜視図で
ある。
【図4】本発明の第3実施形態に係る取付構造の説明図
である。
【図5】(a)は本発明の第4実施形態に係る取付構造
の説明図であり、(b)は(a)の上面図である。
【図6】本発明のその他の実施形態に係る取付構造の説
明図である。
【図7】本発明のその他の実施形態に係る取付片の斜視
図である。
【図8】(a)は従来の技術に係る取付構造の説明図で
あり、(b)は(a)のA部拡大図である。
【符号の説明】
100…レインフォースバー(梁部材)、110…バー
本体、120…フランジ部、300…車両ボディ。31
1…ボルト穴、312…スリット、320…ボルト、3
21…ナット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両幅方向延びて車両ボディ(300)
    の側面に組み付け固定される梁部材(100)の取付構
    造であって、 前記梁部材(100)の長手方向両端側には、前記梁部
    材(100)を車両ボディ(300)に組み付けるため
    の板状のブラケット部(120)が設けられ、 前記ブラケット部(120)又は前記ブラケット部(1
    20)の面する車両ボディ(300)の部位には、ボル
    ト(320)を挿入するボルト穴(311、121)が
    設けられ、 さらに、前記ボルト穴(311、121)の周囲には、
    その一部を切り欠いたスリット(312)が設けられて
    いることを特徴とする車両用梁部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記スリット(312)は、前記車両ボ
    ディ(300)に設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用梁部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記スリット(312)は、前記ブラケ
    ット部(120)に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の車両用梁部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記スリット(312)は、前記ボルト
    穴(311、121)を囲むように略U字状に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載の車両用梁部材の取付構造。
JP2000219011A 2000-07-19 2000-07-19 車両用梁部材の取付構造 Withdrawn JP2002029452A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010215232A (ja) * 2010-04-16 2010-09-30 Asteer Co Ltd ステアリング支持フレーム
JP2010215231A (ja) * 2010-04-16 2010-09-30 Asteer Co Ltd デッキクロスメンバの締結ブラケット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010215232A (ja) * 2010-04-16 2010-09-30 Asteer Co Ltd ステアリング支持フレーム
JP2010215231A (ja) * 2010-04-16 2010-09-30 Asteer Co Ltd デッキクロスメンバの締結ブラケット

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