JPH07314743A - リライタブル性感熱記録シート用記録装置 - Google Patents

リライタブル性感熱記録シート用記録装置

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JPH07314743A
JPH07314743A JP10643194A JP10643194A JPH07314743A JP H07314743 A JPH07314743 A JP H07314743A JP 10643194 A JP10643194 A JP 10643194A JP 10643194 A JP10643194 A JP 10643194A JP H07314743 A JPH07314743 A JP H07314743A
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rewritable
recording sheet
thermal head
heating resistor
printing
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Yoshiaki Nagato
良明 長門
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リライタブル性感熱記録シートAに、これに
予め書き込まれている文字又は図形等を消去したのち、
改めて文字又は図形等を書き込むようにした記録装置に
おいて、その装置の小型・軽量化を図る。 【構成】 サーマルヘッド1の表面側に、リライタブル
性感熱記録シートAを発熱抵抗体1dに押圧して移送す
る第1の送りローラ6を、裏面側に、リライタブル性感
熱記録シートAをサーマルヘッドの裏面のうち発熱抵抗
体に近い部分に押圧して移送する第2の送りローラ7を
各々配設する一方、前記発熱抵抗体における各印字ドッ
ト1d′のうち任意の印字ドットに印字電圧を印加する
と共に、各印字ドット1d′の各々に対して当該各印字
ドットをその印字温度よりも低い温度にまで発熱するよ
うにした予熱電圧を印加するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リライタブル性感熱記
録シートに、当該リライタブル性感熱記録シートに予め
書き込まれている文字又は図形等を消去したのち、改め
て文字又は図形等を書き込むようにした記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、繰り返して書き込み及び消去がで
きるリライタブル性の感熱記録シートが開発されてい
る。このリライタブル性感熱記録シートは、例えば、日
経マテリアルアンドテクノロジー、93.1(No.1
25)の14〜15頁に記載されているように、透明な
ポリ塩化ビニル系合成樹脂のバインダーに低分子の脂肪
族系有機化合物を数種類混合・分散させたもので、約6
0〜100℃の加熱すると、光透過率が高まり、その後
常温まで冷却しても高い光透過率を維持し、他方、常温
の状態から前記よりも高い約120℃の温度に加熱する
と、光透過率が低下し、その後常温まで冷却しても低い
光透過率を維持すると言う性質を有しており、この性質
を利用して、文字又は図形を繰り返して書き込み及び消
去するものである。
【0003】そして、先行技術としての特開平5−44
47号公報は、前記リライタブル性感熱記録シートを使
用した記録装置として、リライタブル性感熱記録シート
を、加熱体と送りローラとから成る消去部を通過するこ
とによって、当該リライタブル性感熱記録シートに予め
書き込まれている文字等を、加熱体の加熱にて消去し、
次いで、前記リライタブル性感熱記録シートを、サーマ
ルヘッドと送りローラとから成る書き込み部に送り込む
ことによって、当該リライタブル性感熱記録シートに改
めて文字等を、サーマルヘッドにて書き込むようにする
ことを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
における記録装置は、リライタブル性感熱記録シートに
予め書き込まれている文字等を消去するための消去部
と、前記リライタブル性感熱記録シートに改めて文字等
を書き込むための書き込み部とを、各々に独立して別体
に構成したものであるから、構造が複雑になって、装置
が著しく大型化なると言う問題があるばかりか、電源も
別々に必要とすることに加えて、消費電力が大きいと言
う問題もあった。
【0005】本発明は、サーマルヘッドにおいては、そ
のヘッド基板の裏面側を、当該ヘッド基板の表面に形成
した印字用発熱抵抗体にて比較的高い温度に維持できる
ことに着目し、このことをリライタブル性感熱記録シー
トの消去に利用することによって、前記先行技術のもの
が有する問題を解消することを技術的課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「表面に印字ドットの多数個から成る
発熱抵抗体を形成したヘッド基板を備えたサーマルヘッ
ドと、リライタブル性感熱記録シートを前記サーマルヘ
ッドのヘッド基板の表面における発熱抵抗体に対して押
圧しながら移送する第1の送りローラと、リライタブル
性感熱記録シートを前記サーマルヘッドにおけるヘッド
基板の裏面側のうち前記発熱抵抗体に近い部位に対して
押圧しながら移送する第2の送りローラとを備え、更
に、前記サーマルヘッドの発熱抵抗体における各印字ド
ットのうち任意の印字ドットに印字電圧を印加すると共
に、前記発熱抵抗体における各印字ドットの各々に対し
て当該各印字ドットをその印字温度よりも低い温度にま
で発熱するようにした予熱電圧を印加する。」と言う構
成にした。
【0007】
【作 用】この構成において、サーマルヘッドの発熱
抵抗体における各印字ドットの各々は、予熱電圧の印加
によって、印字温度よりも低い温度に発熱していて、こ
の熱がヘッド基板の裏面側に伝わっている。換言する
と、サーマルヘッドにおけるヘッド基板の裏面のうち発
熱抵抗体に近い部分は、印字温度よりも低い温度に加熱
されているから、リライタブル性感熱記録シートを、第
2の送りローラに送り込むことにより、このリライタブ
ル性感熱記録シートに予め書き込まれている文字等を、
前記第2の送りローラの箇所を通過するときにおいて、
順次消去することができる。
【0008】次いで、前記リライタブル性感熱記録シー
トを、第1の送りローラに送り込むことにより、この第
1の送りローラの箇所において、サーマルヘッドの発熱
抵抗体における各印字ドットのうち任意の印字ドットの
発熱によって、所定の文字等が書き込まれたのち、この
第1の送りローラから送り出されるのである。すなわ
ち、リライタブル性感熱記録シートを、第2の送りロー
ラに送り込むことにより、当該リライタブル性感熱記録
シートに予め書き込まれている文字等を消去したのち、
改めて文字等を書き込むことを、一つのサーマルヘッド
によって行うことができるのである。
【0009】この場合において、「請求項2」に記載し
たように、前記第2の送りローラを通過した前記リライ
タブル性感熱記録シートを反転して前記第1の送りロー
ラに送り込むようにした反転手段を設けることにより、
前記第2の送りローラの箇所を通過したあとのリライタ
ブル性感熱記録シートを、反転手段によって反転したの
ち第1の送りローラに自動的に送り込むことができる。
【0010】
【発明の効果】このように本発明によると、リライタブ
ル性感熱記録シートにおける消去と書き込みとを一つの
サーマルヘッドによって行うことができるから、従来の
ように、消去と書き込みとを別々に行う場合に比べて、
記録装置を大幅に小型・軽量化できるのであり、しか
も、電源も、サーマルヘッドに対する一つの電源で良い
ことに加えて、サーマルヘッドの発熱抵抗体における各
印字ドットは予熱されていることにより、印字に要する
発熱容量を、前記予熱の分だけ低くできるから、消費電
力を大幅に低減できる効果を有する。
【0011】特に、「請求項2」によると、前記の効果
を有するほかに、リライタブル性感熱記録シートにおけ
る消去と書き込みとの一連の動作を自動化できる効果を
有する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図4の図面
について説明する。この図において符号1は、サーマル
ヘッドを示し、このサーマルヘッド1は、図3及び図4
に示すように、セラミック等の絶縁体製のヘッド基板1
aの表面に、櫛歯状に並べた多数本の共通電極パターン
1bと、同じく櫛歯状に並べた多数本の個別電極パター
ン1cとを互いに入り込むように形成すると共に、ライ
ン状に延びる厚膜発熱抵抗体1dを、前記各共通電極パ
ターン1b及び各個別電極パターン1cの両方を横切る
ように成形することにより、この発熱抵抗体1dのうち
前記各共通電極パターン1bと各個別電極パターン1c
との間の部分を一つの印字ドット1d′とするように構
成したものである。なお、前記各共通電極パターン1b
は、一本の共通給電パターン1eに接続されている。
【0013】また、前記サーマルヘッド1は、図示しな
い駆動回路によって、当該サーマルヘッド1の発熱抵抗
体1dにおける各印字ドット1d’のうち任意の印字ド
ットに印字電圧を、各共通電極パターン1b及び各個別
電極パターン1cを介して印加すると共に、前記発熱抵
抗体1dにおける各印字ドット1d’の各々に対して当
該各印字ドット1d’をその印字温度よりも低い温度に
まで発熱するようにした予熱電圧を、各共通電極パター
ン1b及び各個別電極パターン1cを介して印加するよ
うに構成されている。
【0014】符号2は、断面を略U型に形成した反転部
材を示し、この反転部材2の内部に両端のブラケット
3,4にて固着した支持板5に、前記サーマルヘッド1
を、当該サーマルヘッド1における発熱抵抗体1cを下
向きにして取付ける。そして、前記サーマルヘッド1の
下面側には、リライタブル性感熱記録シートAを、当該
サーマルヘッド1における発熱抵抗体1Cに対して押圧
しながら移送する第1の送りローラ6を配設する一方、
サーマルヘッド1の上面側には、リライタブル性感熱記
録シートAを、前記サーマルヘッド1におけるヘッド基
板1aの裏面側のうち前記発熱抵抗体1cに近い部位に
対して押圧しながら移送する第2の送りローラ7を配設
すると言う構成にする。
【0015】この構成において、サーマルヘッド1の発
熱抵抗体1dにおける各印字ドット1d′の各々は、予
熱電圧の印加によって、印字温度よりも低い温度に発熱
していて、この熱がヘッド基板1aの裏面側に伝わって
いる。換言すると、サーマルヘッド1におけるヘッド基
板1aの裏面のうち発熱抵抗体1dに近い部分は、印字
温度よりも低い温度に加熱されているから、リライタブ
ル性感熱記録シートAを、第2の送りローラ7に送り込
むことにより、このリライタブル性感熱記録シートAに
予め書き込まれている文字等を、前記第2の送りローラ
7の箇所を通過するときにおいて、順次消去することが
できる。
【0016】次いで、前記リライタブル性感熱記録シー
トAは、反転部材2にて反転されたのち第1の送りロー
ラ6に送り込まれ、この第1の送りローラ6の箇所にお
いて、サーマルヘッド1の発熱抵抗体1dにおける各印
字ドット1d′のうち任意の印字ドットの発熱によっ
て、所定の文字等が書き込まれたのち、この第1の送り
ローラ6から送り出されるのである。
【0017】なお、前記サーマルヘッド1の発熱抵抗体
1dにおける各印字ドット1d′の各々に対して予熱電
圧を印加するに際しては、その印加電圧を、チョッパー
制御することによって、各印字ドット1d′の各々を、
印字温度よりも低い温度に発熱する一方、印字電圧を、
デューティ制御することによって、印字温度に発熱する
ように構成しても良いのであり、また、反転手段として
は、前記実施例のように断面略U型にした反転部材2を
使用することに代えて、複数個のローラを使用してリラ
イタブル性感熱記録シートAを反転するもの等の他の手
段を適用しても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】サーマルヘッドの平面図である。
【図4】図3のIV−IV視断面図である。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 1a ヘッド基板 1b 共通電極パターン 1c 個別電極パターン 1d 発熱抵抗体 1d′ 印字ドット 2 反転部材 5 支持板 6 第1の送りローラ 7 第2の送りローラ A リライタブル性感熱記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/18 101 A 7267−2H 5/26 P

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に印字ドットの多数個から成る発熱抵
    抗体を形成したヘッド基板を備えたサーマルヘッドと、
    リライタブル性感熱記録シートを前記サーマルヘッドの
    ヘッド基板の表面における発熱抵抗体に対して押圧しな
    がら移送する第1の送りローラと、リライタブル性感熱
    記録シートを前記サーマルヘッドにおけるヘッド基板の
    裏面側のうち前記発熱抵抗体に近い部位に対して押圧し
    ながら移送する第2の送りローラとを備え、更に、前記
    サーマルヘッドの発熱抵抗体における各印字ドットのう
    ち任意の印字ドットに印字電圧を印加すると共に、前記
    発熱抵抗体における各印字ドットの各々に対して当該各
    印字ドットをその印字温度よりも低い温度にまで発熱す
    るようにした予熱電圧を印加するように構成したことを
    特徴とするリライタブル性感熱記録シート用記録装置。
  2. 【請求項2】「前記請求項2」において、更に、前記第
    2の送りローラを通過した前記リライタブル性感熱記録
    シートを反転して前記第1の送りローラに送り込むよう
    にした反転手段を備えていることを特徴とするリライタ
    ブル性感熱記録シート用記録装置。
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