JP3524654B2 - リライタブル感熱記録シート用プリンタ、これに用いるサーマルヘッド、および、リライタブル感熱記録シートに対する画像形成方法 - Google Patents

リライタブル感熱記録シート用プリンタ、これに用いるサーマルヘッド、および、リライタブル感熱記録シートに対する画像形成方法

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JP3524654B2
JP3524654B2 JP25054395A JP25054395A JP3524654B2 JP 3524654 B2 JP3524654 B2 JP 3524654B2 JP 25054395 A JP25054395 A JP 25054395A JP 25054395 A JP25054395 A JP 25054395A JP 3524654 B2 JP3524654 B2 JP 3524654B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、書き込みおよび消去が可能な
リライタブル感熱記録シートに対し、文字や図形等の画
像を書き込む動作に先立って、それ以前にそのリライタ
ブル感熱記録シートに書き込まれていた画像を消去する
ように構成されるリライタブル感熱記録シート用プリン
タ、およびこれに関連する技術にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】熱による画像の書き込みおよび消去が可
能なリライタブル感熱記録シートが開発されている。こ
のリライタブル感熱記録シートは、たとえば日経マテリ
アルアンドテクノロジー93.1(No.125)14−15ページに
記載されているように、透明なポリ塩化ビニル(PV
C)系樹脂のバインダーに低分子の脂肪族系有機化合物
を粒子状に分散させてなる感熱層をプラスチック薄板等
の基材上に形成したものである。
【0003】上記の感熱層は60〜100℃の透明化温
度まで加熱すると低分子化合物の結晶構造が光透過率の
高い単結晶状態になり、これを室温まで冷却しても高い
光透過率を維持する一方、室温から120℃より高温の
白濁化温度まで加熱すると、低分子化合物が光を乱反射
させる多結晶状態になって白濁化する性質をもってい
る。このようなリライタブル感熱シートの感熱層を選択
的に上記の白濁化温度まで加熱すると、白濁色の文字ま
たは図形等の画像を形成することができ、このように画
像が形成されたリライタブル感熱記録シートを室温から
上記透明化温度まで加熱することにより、上記のように
形成された画像を消去することができる。
【0004】このようなリライタブル感熱記録シート
は、たとえばプリペイドカードの表面にリライタブル領
域を形成しておき、このプリペイドカードを使用する度
毎に残高表示を更新するといった用途が今後期待されて
いる。
【0005】ところで、上記のようなリライタブル感熱
記録シートに対して画像を更新記録するようにしたプリ
ンタ装置も提案されている。たとえば、特願平5−00
4447号に開示されているものは、本願の図8に示す
ように、感熱記録シートaを搬送するためのプラテンロ
ーラbが設けられた消去用発熱ヘッドcを備えてなる消
去部dと、この消去部dから排出された感熱記録シート
aを案内するための搬送ガイドeと、プラテンローラf
が設けられた画像書き込み用のサーマルヘッドgを備え
てなる書き込み部hとから構成されている。
【0006】このプリンタ装置よれば、感熱記録シート
aは、プラテンローラbによって消去部dに取り込ま
れ、消去用発熱ヘッドcによって透明化温度まで加熱さ
れることにより、感熱記録シート上に形成されている画
像は消去される。こうして画像が消去された感熱記録シ
ートaは、さらに搬送ガイドeに沿って書き込み部hに
向けて搬送され、書き込み用サーマルヘッドgによって
選択的に上記白濁化温度まで加熱されることにより、所
望の画像が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報において提案
されたプリンタ装置では、消去部用発熱ヘッドcと書き
込み用サーマルヘッドgとの二つの発熱ヘッドが設けら
れているため、電源用配線を各ヘッドに対して別個に設
けねばならず、また各ヘッドを別個独立に制御しなけれ
ばならないなど、構成が大型化かつ複雑化する傾向があ
った。
【0008】また、書き込み用ヘッドgの発熱部と、消
去用ヘッドcの発熱部kとは、共に同様の形態で形成さ
れているため、実際上、次の理由により、消去用ヘッド
cによる画像の完全な消去が困難であった。
【0009】すなわち、書き込み用ヘッドgの発熱部j
は、たとえば200dpiの印字密度を達成する場合、
副走査方向の幅は、たかだか200μmである。一方、
消去用ヘッドcの発熱部も上記書き込み用ヘッドの発熱
部と同様に形成するとすると、その発熱部の幅もたかだ
か200μmとなる。
【0010】ところで、消去用ヘッドcに求められる発
熱量は、書き込み用ヘッドgに求められる発熱量より小
さくする必要がある。したがって、両ヘッドを同一の電
源電圧で駆動しようとすると、消去用ヘッドcはデュー
ティー比を小さくしてチョッパ駆動する必要がある。す
なわち、消去用ヘッドcの発熱部kは、発熱時間を比較
的短くして間欠駆動されることになる。このような発熱
部kは、比較的熱応答性が良いことから、結局、感熱記
録シートaを等速送りしている場合を想定すると、微視
的に見て、縞模様状の消去ラインが形成されてしまい、
感熱記録シート上の画像を副走査方向に一様に消去する
ことが困難となる。
【0011】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、簡単な構成により、リライタブ
ル感熱記録シートの画像消去をより完全に近い状態で行
うことができ、もって繰り返し更新記録形成される画像
の品位を著しく高めることができるリライタブル感熱記
録シート用プリンタを提供すること等をその課題として
いる。
【0012】
【発明の開示】本願発明の第1の側面によれば、リライ
タブル感熱記録シート用プリンタが提供され、このプリ
ンタは、表面側に個別発熱駆動が可能な多数個の発熱ド
ットがライン上に形成されたヘッド基板と、このヘッド
基板の裏面側に添設された熱良導性材料からなる支持基
板とを有するサーマルヘッドを備え、上記支持部材の一
部をリライタブル感熱記録シートに接触して画像の消去
を行う消去部としたことに特徴づけられる。
【0013】好ましい実施形態においては、上記消去部
は、上記支持部材の裏面側に滑らかな膨出部を設けるこ
とによって形成される。
【0014】好ましい実施形態においてはさらに、上記
支持部材には、温度検出用サーミスタが設けられてい
る。
【0015】本願発明にかかる上記リライタブル感熱記
録シート用プリンタにおいては、消去部は、熱良導性材
料からなる支持部材の一部を利用して形成されている。
この支持部材は、熱良導性材料であるがゆえに、ヘッド
基板上の発熱ドットを駆動することによって発する熱に
より、適度に昇温させられる。また、この支持部材は、
適当な質量をもっているので、上記発熱ドットを熱源と
する温度変化が滑らかとなる。したがって、上記発熱ド
ットを所定のデューティー比においてチョッパ駆動をし
たとしても、消去部の温度変化は滑らかとなる。その結
果、この消去部を所定の消去温度に昇温させてこれにリ
ライタブル感熱記録シートを接触移動させてその表面上
の画像消去を行うに際し、一様な消去動作を達成するこ
とができ、図8に示した従来例に関して前述したよう
な、縞模様状の消し残しが生じることを都合よく回避す
ることができる。
【0016】その結果、こうして画像消去を行ったリラ
イタブル感熱記録シートにヘッド基板上の発熱ドットに
よって形成される画像品位が著しく向上する。
【0017】上記支持部材に滑らかな膨出部を設けるこ
とによって上記消去部を形成すると、支持部材における
一定部位が都合よくリライタブル感熱記録シートに接触
することができ、しかも膨出部の湾曲率を緩やかなもの
にしておくことにより、この消去部が面的にリライタブ
ル感熱記録シート表面に接触するため、より一様な画像
消去が達成される。
【0018】そして、上記支持部材に温度検出用サーミ
スタを設けておくと、上記消去部の表面温度をより正確
に管理することが可能となり、より確実かつ迅速な画像
消去が可能となる。
【0019】本願発明の第2の側面によれば、上記リラ
イタブル感熱記録シート用プリンタの駆動方法が提供さ
れ、この方法は、上記消去部によってリライタブル感熱
記録シートの画像の消去を行うに際し、上記サーミスタ
によって検出される上記消去部の温度が短時間で所定の
消去温度に到達し、所定期間その消去温度を維持するよ
うに、上記発熱ドットを定電圧チョッパ駆動することに
特徴づけられる。
【0020】より具体的には、発熱ドットを駆動するた
めの第1パルスの印加時間を長くし、上記消去部の消去
温度への上昇を速めるとともに、消去温度に到達した後
の発熱ドットに対する駆動パルスの印加時間を短くする
という制御を行うことにより、消去部の温度を所定期間
適正な消去温度に維持する。
【0021】このようにすることにより、ヘッド基板上
の発熱部を熱源とし、支持基板に設けた消去部によるリ
ライタブル感熱記録シートの消去動作をより迅速かつ適
正に行うことができる。
【0022】本願発明の第3の側面によれば、リライタ
ブル感熱記録シート用プリンタに使用するサーマルヘッ
ドが提供され、このサーマルヘッドは、個別発熱駆動が
可能であって、所定のように送られるリライタブル感熱
記録シートに接触してその表面に画像を形成することが
できる多数個の発熱ドットが表面側にライン上に形成さ
れたヘッド基板と、所定のように送られるリライタブル
感熱記録シートに接触して画像消去を行う消去部が形成
され、熱良導性材料で形成されるとともに上記ヘッド基
板の裏面側に添設された支持部材と、上記支持の内部に
配置され、上記ヘッド基板および/または上記支持部材
の温度を検出するための温度センサとを備えることに特
徴づけられる。
【0023】発熱部の具体的形態としては、前述した各
発明と同様に、支持部材の裏面側に滑らかな膨出部を設
けることによって形成するのが良い。かかるサーマルヘ
ッドを用いたリライタブル感熱記録シートに対する画像
消去および画像形成は、前述したのと同様になされるほ
か、このサーマルヘッドは、基本的に、発熱ドットが形
成されたヘッド基板と、このヘッド基板を搭載する支持
部材とを備えるという、従来一般のサーマルヘッドの基
本構成を備えながら、支持部材の適部にリライタブル感
熱記録シートを摺動接触させるに好適な消去部を設ける
という簡単な改変を施すだけで、コスト安く作製するこ
とができるという利点が得られる。
【0024】本願発明の第4の側面によれば、リライタ
ブル感熱記録シートに対する画像形成方法が提供され、
この方法は、表面側に個別発熱駆動が可能な多数個の発
熱ドットがライン状に形成されたヘッド基板と、このヘ
ッド基板の裏面側に添設された熱良導性材料からなる支
持部材とを有するサーマルヘッドを用い、上記発熱ドッ
トを熱源として上記支持部材の表面適部を所定の温度に
昇温させた状態において、この支持部材の表面適部に上
記リライタブル感熱記録シートを揺動接触させてこのリ
ライタブル感熱記録シートの画像を消去した後、上記発
熱ドットに摺動接触させられるリライタブル感熱記録シ
ートに対し、上記発熱ドットを選択駆動させることによ
り、このリライタブル感熱記録シートに所望の画像を形
成することに特徴づけられる。
【0025】このような方法でリライタブル感熱記録シ
ートに形成された画像品位が、図8に示した従来例にお
いて形成される画像品位に対して著しい向上が得られる
ことは、前述したと同様である。
【0026】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明により、より明らか
となろう。
【0027】
【好ましい実施の形態】図1は、本願発明のリライタブ
ル感熱記録シート用プリンタ1に用いられるサーマルヘ
ッド10の一実施形態の断面図であり、図2は、上記サ
ーマルヘッド10の発熱ドット形成部の部分拡大平面図
である。
【0028】このサーマルヘッド10は、発熱ドット1
1が表面側にライン状に形成されたヘッド基板12と、
このヘッド基板12の裏面側に添設され、熱良導性材料
からなる支持部材13とを備える。図に示す実施形態で
は、上記ヘッド基板12に隣接させて、外部接続用の回
路基板14が上記支持部材13上に設けられている。
【0029】ヘッド基板12は、アルミナセラミックな
どからなる絶縁性基板によって形成される。発熱ドット
11は、図2に示すように、基板幅方向に延出し、かつ
基板長手方向に等間隔に配置された共通電極15と、各
共通電極15の間に入り込むように基板幅方向に延出す
る個別電極16とを基板上に形成するとともに、各共通
電極15と、各個別電極16とを基板長手方向に横断す
るように帯状の発熱抵抗体17を形成することによって
形成される。
【0030】上記共通電極15と各個別電極16は、基
板上に金ペーストを印刷・焼成することによって金被膜
を形成した後、不用部分をエッチングによって除去する
ことにより形成する。上記発熱抵抗体17は、たとえば
酸化ルテニウムを主成分とする抵抗体ペーストを用いて
印刷・焼成をすることによって形成される。各個別電極
16は、基板12上に搭載された駆動IC18の近傍ま
で延ばされ、駆動IC18上の出力パッドとの間がワイ
ヤボンディング19によって結線される。
【0031】なお、図示はされていないが、上記のよう
に共通電極15および個別電極16等の配線パターンが
形成されるとともに発熱抵抗体17が形成された基板表
面には、ガラス等による保護被膜が形成される。
【0032】選択された個別電極16をオン駆動する
と、この個別電極を挟んで両側に位置する二つの共通電
極15で囲まれる発熱抵抗体が個別に発熱し、これが発
熱ドット11を形成する。たとえば、印字密度を200
dpiとする場合、各共通電極15のピッチは、125
μmとなる。また、このヘッド基板12の長手方向寸法
は、印刷対象であるリライタブル感熱記録シートの幅寸
法に対応して定められる。
【0033】図1に表れているように、ヘッド基板12
上に搭載された駆動IC18の信号系パッドは、外部接
続用回路基板14上の端子部に対し、ワイヤボンディン
グ20により結線され、上記駆動IC18と各ワイヤボ
ンディング部19,20は、たとえばエポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂による保護コート21で覆われる。
【0034】上記支持部材13は、熱良導性材料を用い
て形成される。たとえば、アルミニウム、鉄、あるいは
ステンレス等から適当なものが選ばれるが、後述するよ
うに、本願発明におけるサーマルヘッド10は、この支
持部材13の一部がリライタブル感熱記録シートSに接
触して画像消去を行う消去部22として機能することか
ら、耐磨耗性を勘案して、ステンレスを用いるのが望ま
しい。
【0035】ただし、この支持部材13の材質は何ら限
定されず、熱源として上記発熱ドット11からの熱を好
適にこの支持部材13の消去部22に伝導しうる材質で
あれば、いかなる材質であってもよい。また、耐磨耗性
に問題のあるアルミニウムを選択する場合であっても、
消去部22を形成する部位のみ、硬質のステンレスを装
着するようにしてもよい。
【0036】この支持部材13の好適にはその長手方向
中央部に、凹陥部23を形成し、この凹陥部内に、温度
センサとしてのサーミスタ24が配置される。このサー
ミスタ24に対する配線25は、支持部材13の表面適
部に形成した凹溝26を介して、回路基板14の裏面側
に導かれ、たとえばスルーホールを介してこの回路基板
14の表面回路に接続される。
【0037】上記支持部材13における上記発熱ドット
11の裏面側に位置する部位には、断面において円弧状
に膨出する消去部22が形成されている。この消去部2
2は、発熱ドット11が発する熱によって所定の温度に
昇温させられた状態において、この消去部22に摺動接
触させられるリライタブル感熱記録シートSの画像消去
を行う部分である。
【0038】図3は、上に説明したサーマルヘッド3を
用いたリライタブル感熱記録用シート用プリンタ1の概
略構成図である。図3において符号Aで示す二点鎖線
は、たとえばプリペイドカードとして実現されるリライ
タブル感熱記録シートSの移動経路を示している。この
移動経路Aに沿って感熱記録シートSを搬送する手段は
限定されず、送りローラ、送りベルト、送りガイド等を
組み合わせて適当に実現することができる。
【0039】サーマルヘッド10の支持部材13に形成
された消去部22と対向するようにして、第1のプラテ
ンローラ27が配置されている。また、ヘッド基板12
の発熱ドット11と対向するようにして、第2のプラテ
ンローラ28が配置されている。
【0040】上記第1のプラテンローラ27を駆動させ
て感熱記録シートSを上記消去部22に接触摺動させる
に際して、まず、この消去部22を所定の消去温度に昇
温させる。本願発明においては、全ての発熱ドット11
を駆動することによって発する熱を熱良導性材料で形成
される支持部材13中を上記消去部22まで伝達させる
ことにより行う。通常、この種のサーマルヘッド10
は、25Vの電源電圧が使用されており、この電源電圧
において、全ての発熱ドット11をチョッパ駆動するこ
とにより、上記消去部22を迅速に所定の消去温度に昇
温させる。
【0041】たとえば、図6に示すように、第1の駆動
パルスP1 の幅を長くし、支持部材13を急激に昇温さ
せるとともに、サーミスタ24により検出される情報に
より、それ以降の駆動パルスP2 ,P3 …は、パルス幅
Pを制御して、消去部22の温度が所定の消去温度に維
持されるように制御するのである。
【0042】本願発明においては、熱源であるヘッド基
板上の発熱ドット11から支持部材13に形成された消
去部22までの距離があり、しかも支持部材13は所定
の質量をもっていることから、この支持部材13の熱応
答性はそれほど良くない。したがって、上記発熱ドット
11を前述したようにチョッパ駆動しても、消去部22
の温度変化は滑らかとなり、所定の消去温度に到達した
後は、その温度変動をほとんどなくすことができる。し
かも、図に示す実施形態においては、図4に詳示するよ
うに、上記消去部22は、比較的大きな曲率半径の膨出
部となっているので、第1のプラテンローラ27によっ
てこの消去部22に押圧される感熱記録シートSは、一
定の面積をもって上記消去部22に接触させられながら
摺動する。
【0043】したがって、リライタブル感熱記録シート
Sがプラテンローラ21によって所定速度で移動させら
れる間、その表面を一様に加熱することができ、その結
果、それまでこの感熱記録シート上に形成されていた画
像を、もれなく綺麗に消去することが可能となる。
【0044】こうして表面の画像が消去されたリライタ
ブル感熱記録シートSは、図3における経路Aに沿って
ヘッド基板12の表面側に導入され、図5に詳示するよ
うに、第2のプラテンローラ28によって発熱ドット列
11に押しつけられながら搬送される間に、発熱ドット
列を所定の印字データにしたがって選択駆動することに
より、所望の画像が形成されることになる。
【0045】図7は、本願発明にかかるリライタブル感
熱記録シート用プリンタ1の他の実施の形態を示してい
る。この実施形態においては、図3に示した実施形態に
対し、リライタブル感熱記録シートSの搬送経路A′が
異なっている。
【0046】図7に示す実施形態においては、たとえ
ば、プリペイドカードによって実現される感熱記録シー
トSは、裏向きに挿入され、裏面側が上記消去部22に
接触摺動させられることにより画像の消去を受けた後、
プリンタの奥部に配置したエレベーション機構29によ
り上動させられ、そうして、裏向きのままヘッド基板1
2の裏面側に導入され、発熱ドット列11による画像形
成作用を受けるように構成されている。この実施形態に
おいては、リライタブル感熱記録シートを裏側から加熱
して画像の消去を行うように構成しているため、消去部
22に与えるべき熱量は図3に示した実施形態に比較し
て大きくする必要があるが、たとえば、プリペイドカー
ド等の薄状のカードとして実現される感熱記録シートを
用いる場合、裏面からの熱によっても、問題なく表面側
に形成された画像を消去することが可能である。
【0047】もちろん、本願発明の範囲は上述した各実
施形態に限定されるものではない。図に示した実施形態
におけるサーマルヘッド10は、発熱ドット列をいわゆ
る厚膜型に形成したものであるが、いわゆる薄膜型に形
成する場合も、もちろん本願発明の範囲に含まれる。
【0048】また、図に示した実施形態においては、支
持部材13に設ける消去部22を断面円弧膨出状に形成
したが、必ずしもこのように膨出状に形成する必要はな
く、支持部材の平面部の定位置に所定のプラテンローラ
によってリライタブル感熱記録シートを押しつけるよう
にしてももちろんよい。ただし、プリペイドカード等
の、比較的保形性をもったカード類として感熱記録シー
トを実現する場合には、図に示した実施形態のように、
消去部22を膨出状に形成するのが望ましい。リライタ
ブル感熱記録シートをより撓曲性を有する薄状のシート
として実現する場合には、上記消去部を平面状として
も、プラテンローラによってこのシートを消去部の定位
置に押しつけながら送ることができるので消去ムラの発
生の問題もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のリライタブル感熱記録シート用プリ
ンタに用いられるサーマルヘッドの1実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1に示されるサーマルヘッドの発熱ドット形
成部を示す部分拡大平面図である。
【図3】本願発明のリライタブル感熱記録シート用プリ
ンタの概略構成の1実施形態を概略的に示す説明図であ
る。
【図4】図3に示すプリンタの画像消去時の動作説明図
である。
【図5】図3に示すプリンタの画像形成時の動作説明図
である。
【図6】画像消去時における発熱ドットの制御例を示す
タイムチャートである。
【図7】本願発明のリライタブル感熱記録シート用プリ
ンタの他の実施形態の概略構成の説明図である。
【図8】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 感熱記録シート用プリンタ 10 サーマルヘッド 11 発熱ドット 12 ヘッド基板 13 支持部材 18 駆動IC 22 消去部 24 サーミスタ S 感熱記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−270163(JP,A) 特開 昭62−227663(JP,A) 特開 昭60−122174(JP,A) 特開 平7−314743(JP,A) 特開 平7−276679(JP,A) 特開 平6−328747(JP,A) 特開 平4−226766(JP,A) 特開 平4−105955(JP,A) 特開 平1−259967(JP,A) 実開 平7−37638(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側に個別発熱駆動が可能な多数個の
    発熱ドットがライン状に形成されたヘッド基板と、この
    ヘッド基板の裏面側に添設された熱良導性材料からなる
    支持部材とを有するサーマルヘッドを備え、 上記支持部材の一部をリライタブル感熱記録シートに接
    触して画像の消去を行う消去部としたことを特徴とす
    る、リライタブル感熱記録シート用プリンタ。
  2. 【請求項2】 上記消去部は、上記支持部材の裏面側に
    滑らかな膨出部を設けることによって形成されている、
    請求項1に記載のリライタブル感熱記録シート用プリン
    タ。
  3. 【請求項3】 上記支持部材には、温度検出用サーミス
    タが設けられている、請求項1または2に記載にリライ
    タブル感熱記録シート用プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したリライタブル感熱記
    録シート用プリンタの駆動方法であって、 上記消去部によってリライタブル感熱記録シートの画像
    の消去を行うに際し、上記サーミスタによって検出され
    る上記消去部の温度が短時間で所定の消去温度に到達
    し、所定期間その消去温度を維持するように、上記発熱
    ドットを定電圧チョッパ駆動することを特徴とする、リ
    ライタブル感熱記録シート用プリンタの駆動方法。
  5. 【請求項5】 個別発熱駆動が可能であって、所定のよ
    うに送られるリライタブル感熱記録シートに接触してそ
    の表面に画像を形成することができる多数個の発熱ドッ
    トが表面側にライン状に形成されたヘッド基板と、所定
    のように送られるリライタブル感熱記録シートに接触し
    て画像消去を行う消去部が形成され、熱良導性材料で形
    成されるとともに上記ヘッド基板の裏面側に添設された
    支持部材と、上記支持部材の内部に配置され、上記ヘッ
    ド基板および/または上記支持部材の温度を検出するた
    めの温度センサとを備えることを特徴とする、リライタ
    ブル感熱記録シート用プリンタに使用するサーマルヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 表面側に個別発熱駆動が可能な多数個の
    発熱ドットがライン状に形成されたヘッド基板と、この
    ヘッド基板の裏面側に添設された熱良導性材料からなる
    支持部材とを有するサーマルヘッドを備えたプリンタに
    よるリライタブル感熱記録シートに対する画像形成方法
    であって、 上記発熱ドットを熱源として上記支持部材の表面適部を
    所定の温度に昇温させた状態において、この支持部材の
    表面適部に上記リライタブル感熱記録シートを揺動接触
    させてこのリライタブル感熱記録シートの画像を消去し
    た後、 上記発熱ドットに摺動接触させられるリライタブル感熱
    記録シートに対し、上記発熱ドットを選択駆動させるこ
    とにより、このリライタブル感熱記録シートに所望の画
    像を形成することを特徴とする、リライタブル感熱記録
    シートに対する画像形成方法。
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