JPH0731395Y2

JPH0731395Y2 - カセットホルダー

Info

Publication number: JPH0731395Y2
Application number: JP1988118319U
Authority: JP
Inventors: 英一原
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1988-09-08
Filing date: 1988-09-08
Publication date: 1995-07-19
Anticipated expiration: 2003-09-08
Also published as: JPH0239340U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はカセットテープレコーダのカセットホルダーに
関する。

（従来の技術）カセットテープレコーダに用いられる、いわゆるカンガ
ルータイプのカセットホルダーは、カセットテープをこ
れに挿着した後、閉蓋してカセットテープをカセットテ
ープレコーダ本体の所定の位置に挿着するのであるが、
この挿着後、カセットテープのガタツキが発生する。こ
のため、カセットホルダーはその内面に設けた押えばね
で、カセットテープの前面両端部を押圧してガタツキを
除去している。

第５図は従来のカセットホルダーの閉蓋状態を示す図で
ある。

同図において、カセットテープレコーダ１の前面に設け
られたパネル２に、カセットホルダー３は回動自在に取
付けられており、カセットホルダー３の閉蓋時、カセッ
トホルダー３はカセットテープレコーダ１の内部に収納
される。

カセットホルダー３は、カセットテープ保持部４と一対
の押えばね5,5とを有する。カセットテープ保持部４は
図示せぬカセットテープを保持し、そして、一対の押え
ばね5,5は、カセットホルダー３の閉蓋時、カセットテ
ープレコーダ１に挿着されたカセットテープの前面両端
部を押圧する。なお、同図において、カセットテープ保
持部４はその一部分しか示してないが、カセットテープ
をこれに挿着可能な形状であることは言うまでもない。

さて、カセットテープをカセットテープレコーダ１内に
挿着するには、まず、カセットホルダー３を図中、矢印
Ａ方向に回動してこれを開蓋し、次に、カセットテープ
をカセットテープ保持部４内に挿入した後、カセットホ
ルダー３を矢印Ａ方向と反対方向に回動してこれを閉蓋
にする。

こうして、カセットテープ保持部４内に挿着されたカセ
ットテープは、その前面両端部を押えばね5,5で押圧さ
れることにより、ガタツキなくカセットテープレコーダ
１の所定の位置に安定して保持される。

（考案が解決しようとする課題）しかしながら、カセットテープレコーダ１にガタツキな
く挿着されたカセットテープが走行すると、カセットテ
ープレコーダ１のリールモータの回転による振動、走行
系のメカニズム機構などから発生する周波数の高い微振
動はカセットテープに伝わり、これは押えばね5,5では
吸収しきれない結果、磁気テープは振動しつつ走行す
る。

こうして、再生した音は原音を高忠実度に再生できない
欠点があった。

（課題を解決するための手段）上述した課題を解決するために、本考案は、カセットテ
ープレコーダ１に回動自在に軸支され、開閉蓋可能なカ
セットホルダーＩであって、カセットテープ保持部４と、このカセットテープ保持部
４に保持されているカセットテープ15の両端部近傍を押
圧する一対の押えばね5,5とを有し、カセットテープレ
コーダ１に回動自在に軸支される前面部６と、一端に一対の腕10,10を設け、他端に前記一対の押えば
ね5,5より離間距離を小とした緩衝材14,14を有する一対
の押圧部11,11を設け、かつ、前記前面部６の開閉蓋動
作に応じて回動するよう前記前面部６との間に一対のバ
ネ13,13を介挿した押圧部材７と、前記カセットテープレコーダ１に設けられ、開蓋時には
前記一対の腕10,10と離間し、閉蓋時にはそれと当接す
る係止部12,12とを具備したことを特徴とするカセット
ホルダーを提供する。

（実施例）第１図は本考案になるカセットホルダーの開蓋状態を説
明する説明図、第２図は開蓋状態における本考案になる
カセットホルダーの左側面図、第３図は本考案になるカ
セットホルダーの閉蓋状態を説明する説明図、第４図は
閉蓋状態における本考案になるカセットホルダーの左側
面図である。前述したものと同一構成部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。

本考案になるカセットホルダーＩは、大略、カセットテ
ープ保持部4,押えばね5,5、前面部6,押圧部材７から構
成される。

第１図〜第４図に示すように、上記カセットテープ保持
部４は下端部4a,4aを有しており、この下端部4a,4aは支
軸16,16を介して、カセットテープレコーダ１内の係合
部1aに係合する。従って、カセットホルダーＩは、支軸
16,16を中心として、カセットテープレコーダ１に回動
自在に軸支される。

上記押えばねは、第１の離間距離をもって互いに対向す
る２つの押えばね5,5から成り、カセットテープ保持部
４が設けられた前面部６上に取付けられ、カセットホル
ダーＩの閉蓋時、カセットテープ15の両端部近傍を押圧
する。

上記前面部６は、カセットテープ保持部４、押えばね5,
5、支持部8,8を保持する。支持部8,8はその先端部に支
軸9,9を有する。

上記前面部６に近接する押圧部材７は、その上方は互い
連接した一対の押圧部11,11と、この押圧部11,11の下方
に延在した一対の腕10,10とを一体にしてなる。

上記押圧部11,11はゴムなどの弾性材からなる緩衝材14,
14は押圧部材７の下方に延在した腕10,10と反対方向の
面上に貼着している。緩衝材14,14は、上記押えばね5,5
の第１の離間距離より小である第２の離間距離をもって
互いに対向する２つ緩衝材14,14から成り、カセットホ
ルダーＩの閉蓋時、カセットテープ15の側面部を押圧す
る一対の押えばね5,5の押圧位置より内側の押圧位置で
カセットテープ15を押圧する。

この押圧部材７の中央部は上記支軸9,9に軸支されてお
り、かつ、この支軸9,9にはトーションバネ13,13が介挿
されている。トーションバネ13,13の両末端は前面部
６、押圧部材７により規制される。従って、押圧部材７
は、第２図に示すように、支軸9,9を中心として、常
時、時計方向に付勢されている。

押圧部材７に設けた一対の腕10,10はその下方に更に延
在しており、カセットホルダーＩの開蓋時、カセットテ
ープレコーダ１の下面係止部12と当接せず、その閉蓋
時、係止部12と当接するよう取付けられており、支軸9,
9を中心として、反時計方向に付勢される。

こうして、押圧部材７の緩衝材14,14は、カセットホル
ダーＩの開蓋時、カセットテープ15の前面部を押圧せ
ず、その閉蓋時、上記押えばね5,5と共に、カセットテ
ープ15の前面部を押圧する。この緩衝材14,14のカセッ
トテープ15への押圧個所は、押えばね5,5の押圧個所よ
り内側にある。

さて、カセットテープ15をテープレコーダ１内に挿着す
るには、第１図，第２図に示すように、まず、カセット
ホルダーＩを矢印Ａ方向に回動してこれを開蓋状態とす
る。

次に、第３図，第４図に示すように、カセットテープ15
をカセットテープ保持部４内に挿入した後、カセットホ
ルダーＩを矢印Ａ方向と反対方向に回動してこれを閉蓋
状態にする。この時、押圧部材７は前面部６と共に移動
して、押圧部材７の腕10,10が係止部12,12に当接し、前
面部６が更に回動すると、押圧部材７は腕10,10が係止
部12,12に当接したまま、支軸9,9を中心にトーションバ
ネ13,13の付勢力に抗して、反時計方向に回動し、押圧
部11,11に設けられた緩衝材14,14がカセットテープ15を
下方より押圧する。

（考案の効果）上述したように、本考案になるカセットホルダーは、カ
セットホルダーＩの閉蓋時、押圧部材７は前面部６と共
に移動して、押圧部材７の腕10,10が係止部12,12に当接
し、前面部６がさらに回動すると、押圧部材７は腕10,1
0が係止部12,12に当接したまま、支軸9,9を中心にトー
ションバネ13,13の伏勢力に抗して、反時計方向に回動
し、押圧部11,11に設けられた緩衝材14,14がカセットテ
ープ15を下方より押圧する。この際、カセットテープ保
持部４に保持されているカセットテープ15の両端部近傍
部を前面部６の押えばね5,5が押圧固定する。

従って、カセットテープ15はこれら全ての押圧力により
押圧固定される結果、外部から衝撃が加えられてもカセ
ットテープ保持部４に保持されているカセットテープ15
が正規の保持位置から大きくずれる虞れを極めて低くす
ることができ、カセットテープ15の保持を一層確実に行
うことができ、また、カセットテープ15のテープ走行時
に発生する機械的振動が発生しても、この振動をきわめ
て良好に吸収しガタ付きなく、極めて静かにカセットテ
ープ15を走行させることができるので、原音を高忠実度
に記録あるいは再生することができる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるカセットホルダーの開蓋状態を説
明する説明図、第２図は開蓋状態における本考案になる
カセットホルダーの左側面図、第３図は本考案になるカ
セットホルダーの閉蓋状態を説明する説明図、第４図は
閉蓋状態における本考案になるカセットホルダーの左側
面図、第５図は従来のカセットホルダーの閉蓋状態を示
す図である。１……カセットテープレコーダ、２……パネル、3,I…
…カセットホルダー、４……カセットテープ保持部、5,
5……押えばね、６……前面部、８……支持部、７……
押圧部材、14,14……緩衝材、15……カセットテープ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カセットテープレコーダ１に回動自在に軸
支され、開閉蓋可能なカセットホルダーＩであって、カセットテープ保持部４と、このカセットテープ保持部
４に保持されているカセットテープ15の両端部近傍を押
圧する一対の押えばね5,5とを有し、カセットテープレ
コーダ１に回動自在に軸支される前面部６と、一端に一対の腕10,10を設け、他端に前記一対の押えば
ね5,5より離間距離を小とした緩衝材14,14を有する一対
の押圧部11,11を設け、かつ、前記前面部６の開閉蓋動
作に応じて回動するよう前記前面部６との間に一対のバ
ネ13,13を介挿した押圧部材７と、前記カセットテープレコーダ１に設けられ、開蓋時には
前記一対の腕10,10と離間し、閉蓋時にはそれと当接す
る係止部12,12とを具備したことを特徴とするカセット
ホルダー。