JPH07313055A - Dha含有多相エマルジョン型油脂組成物 - Google Patents
Dha含有多相エマルジョン型油脂組成物Info
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- JPH07313055A JPH07313055A JP6145456A JP14545694A JPH07313055A JP H07313055 A JPH07313055 A JP H07313055A JP 6145456 A JP6145456 A JP 6145456A JP 14545694 A JP14545694 A JP 14545694A JP H07313055 A JPH07313055 A JP H07313055A
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Abstract
油相部と、乳化剤を含有する水相部とを乳化させて得た
水中油型乳化液を、油脂に乳化剤を溶解した外部油相部
と混合乳化してなる油中水中油型の乳化構造を持つDH
A含有多相エマルジョン型油脂組成物。 【効果】O/W/O型エマルジョンの最内相にDHAを
含む油脂を使用し、各乳化相を乳化安定性の高い、強固
な乳化にすることにより、DHAの品質低下の原因及び
誘因となる外的環境の影響を直接加わらないように、乳
化相の膜で覆っているため、多相エマルジョン油脂組成
物として、保存安定性と汎用性が向上し、風味及び呈味
の良好な製品を得ることができる。
Description
(以下、DHAという)を含有する、風味良好な汎用マ
ーガリンに関するものである。
伴い、高度不飽和脂肪酸の有用性が確認されてきてい
る。特にDHAに関する栄養学的見知からの評価は高
く、また、多くの消費者に機能性食品として認識される
ものとなってきている。この動向は、食品市場でも明確
であり、DHAを添加することにより強化した食品、例
えば、魚肉缶詰、飲料、健康食品などが販売されてお
り、さらに、一般食品への応用が期待されてきており、
製菓製パン分野で応用する上で、マーガリンのような、
通常使用しやすい形態が求められている。しかし、DH
Aのような二重結合を多く含む脂肪酸は、非常に酸化さ
れやすく、風味および呈味の劣化が顕著であり、食品に
適さない異味異臭を発しやすい。このようなDHAを含
む油脂を使用して、通常のマーガリンを製造する場合、
すなわち、60〜80℃に加熱した油相部に60〜80
℃に加熱した水相部を混合、乳化させ、急冷捏和装置で
可塑化する方法において、油相部にDHAを含んでいる
ため、製造工程中に熱がかかり、DHAが空気に直接接
触するなどの要因によりDHAの酸化が進み、マーガリ
ンの風味および呈味に著しい悪影響を与える。また、マ
ーガリン保存中にさらに風味は劣化し、DHAを含まな
い一般のマーガリンが、3か月から6か月の賞味期間を
有するのに比べ、DHAを含むマーガリンは、3週間か
ら1か月で異味異臭を発するように保存性が著しく低
い。さらに、マーガリンを加熱することによって風味お
よび呈味の劣化が大きく進むため、マーガリンの汎用性
が失われてしまう。
な問題を解決するため、DHAによる風味および呈味の
劣化防止を目的として、DHAを含有する油脂を油相と
した水中油型(以下、O/W型という)乳化液を、安定
な状態で油相中に乳化分散させた油中水中油型(以下、
O/W/O型という)の乳化構造を持つ多相エマルジョ
ン油脂組成物を開発することを目的としてなされたもの
である。
最内相の油相部に含有させたO/W/O型の多相エマル
ジョン油脂組成物とすることにより、DHAの臭味の劣
化に由来する油脂組成物の風味および呈味の劣化が防止
できることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、(1)DHAを
含有する油脂に乳化剤を溶解した内部油相部と、乳化剤
を含有する水相部とを乳化させて得た水中油型乳化液
を、油脂に乳化剤を溶解した外部油相部と混合乳化して
なる油中水中油型の乳化構造を持つDHA含有多相エマ
ルジョン型油脂組成物、及び、(2)水相部にガム質及
び/又は呈味素材を含有することを特徴とする第1項記
載のDHA含有多相エマルジョン型油脂組成物、及び、
(3)DHAを含有する油相部に対して、乳化剤として
グリセリン脂肪酸エステル又は蔗糖脂肪酸エステルを単
独にあるいは混合して0.1〜10重量%添加すること
により調製した内部油相部、及び、水相部に対して、乳
化剤としてグリセリン脂肪酸エステル又は蔗糖脂肪酸エ
ステルを単独にあるいは混合して0.1〜15重量%、
並びにガム質を0〜8重量%添加した水相部を使用する
第1項又は第2項記載のDHA含有多相エマルジョン型
油脂組成物を提供するものである。
成物において、内部油相部に用いる油脂は、DHAを含
有するものである。DHAの濃度に特に制限はなく、D
HAを含有していて、その他の成分が食用に供されるも
のであれば特に制限なく使用することができる。すなわ
ち、DHAの他に、α−リノレン酸、エイコサペンタエ
ン酸などの高度不飽和脂肪酸、牛脂、豚脂、魚油、パー
ム油、ナタネ油、大豆油などの天然動植物油脂、及び、
これらの硬化油、エステル交換油、ウィンタリング油な
ど、さらに、トコフェロール、アスコルビン酸などの天
然または合成添加物などを含有するものを使用すること
ができる。これらの成分の含有率には特に制限はなく、
任意に選択することができる。本発明組成物において、
内相となるO/W型乳化液の水相部には、呈味素材、フ
レーバー類などを添加することができる。呈味素材は、
水溶性または、水系物質に均一に分散するもので、食用
として供されるものをさし、例えば、牛乳、脱脂粉乳、
全粉乳、無糖練乳、加糖練乳、発酵乳、カゼインなどの
乳たん白成分や、食塩、砂糖などの糖類、各種のエキス
類、香辛料などを挙げることができる。呈味素材、フレ
ーバー類は、水相部に対して0.01〜90重量%とな
るよう添加することが好ましい。呈味素材、フレーバー
類の添加は、風味および呈味の向上、及び乳化安定性の
向上にも効果を有する。さらに、水相部に食用添加物を
添加することも可能である。本発明組成物において、外
部油相部として使用する油脂は、牛脂、豚脂、魚油、パ
ーム油、ナタネ油、大豆油などの天然動植物油脂、及
び、これらの硬化油、エステル交換油、ウィンタリング
油、調製乳脂、乳脂、バターなどであり、これらを単独
又は混合して使用することができる。さらに、酸化防止
を目的としたトコフェロール、着色を目的としたβ−カ
ロチン、風味の向上を目的としたフレーバー類などを添
加することができる。
型乳化液は、乳化安定性の高いものでなければならな
い。内相を形成するO/W型乳化液の安定性が低いと、
O/W型乳化液が破壊されて、内部油相部のDHAを含
有する油脂が外部油相部に移行し、風味及び呈味が損な
われるので好ましくない。本発明組成物において、内部
油相部には乳化剤として、HLB値が10以下のグリセ
リン脂肪酸エステル又は蔗糖脂肪酸エステルを単独また
は混合して使用し、水相部には乳化剤として、HLB値
が8以上のグリセリン脂肪酸エステル又は蔗糖脂肪酸エ
ステルを単独または混合して使用する。内部油相部に使
用するグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ク
エン酸モノグリセライド、縮合リシノレイン酸エステル
などを挙げることができる。内部油相部に使用する乳化
剤としては、特にHLB値が1〜6のものが好ましい。
水相部に使用するグリセリン脂肪酸エステルとしては、
例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリ
ン脂肪酸エステルなどを挙げることができる。水相部に
使用する乳化剤としては、特にHLB値11〜15のも
のが好ましい。本発明組成物において、水相部にガム質
を添加すると、乳化粒子系が安定化される。水相部に添
加するガム質としては、例えば、カラギーナン、アラビ
アガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グァ
ガム、トラガントガム、スクレロガム、アラビノガラク
タンなどを挙げることができる。これらのガム質は、単
独にあるいは混合して使用することができる。水相部が
内部油相部と安定なO/W型乳化液を形成し、かつこの
O/W型乳化液が外部油相部とさらに安定なO/W/O
型の多相エマルジョンを形成するためには、水相部の粘
度が1000センチポイズ以下であることが好ましい。
W型乳化液を混合乳化することにより、O/W/O型多
相エマルジョンを形成する。安定な多相エマルジョンを
形成するために、外部油相部には乳化剤として、レシチ
ン、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステルなどを単独にまたは混合して
添加する。好ましいグリセリン脂肪酸エステルとして
は、例えば、酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸
などの有機酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、モノグリセリン脂肪酸エステルなどを挙げる
ことができる。外部油相部に添加する乳化剤としては、
HLB値が10以下のものを使用することができるが、
特にHLB値が1〜6の乳化剤が好ましい。本発明組成
物において、内部油相部における乳化剤の含有量は、
0.1〜10重量%であり、好ましくは0.4〜6重量%
である。内部油相部の乳化剤の含有量が0.1重量%未
満であると、安定な乳化状態が得られず、また、内部油
相部に乳化剤を10重量%以上添加しても乳化安定性は
向上せず、風味の面で悪影響を及ぼすので好ましくな
い。水相部における乳化剤の含有量は、0.1〜15重
量%、好ましくは0.5〜10重量%である。水相部の
乳化剤の含有量が0.1重量%未満では、安定な乳化状
態が得られず、また、水相部に乳化剤を15重量%以上
添加しても乳化安定性は向上せず、風味の面で悪影響を
及ぼすので好ましくない。水相部におけるガム質の含有
量は、0〜8重量%であることが好ましい。水相部のガ
ム質の含有量が8重量%を越えても乳化安定性は向上せ
ず、かつ食感に悪影響を与えるので好ましくない。
型乳化液は、乳化剤を溶解した内部油相部を10〜90
重量%と、乳化剤、ガム質、呈味素材などを溶解、分散
した水相部を10〜90重量%との配合比率で乳化する
ことが好ましい。さらに、上記O/W型乳化液と最外相
を形成する外部油相部の配合比率は、重量比で10:2
〜1:400とすることが好ましい。特に好ましい配合
比率は、内相を形成するO/W型乳化液の内部油相部と
水相部が重量比で1:4〜4:1であり、内相を形成す
るO/W型乳化液と外部油相部が重量比で2:10〜
8:10である。次に本発明組成物の製造方法について
説明する。まず、水相部中に最内相となる内部油相部を
添加し、撹拌機を用いてO/W型エマルジョンに予備乳
化したのち、ホモジナイザーにより均質化してO/W型
乳化液とする。この場合、内部油相部及び水相部には、
各相に添加する物質を溶解又は分散するために必要な最
低限の熱を加える。各溶液を調製するとき及び予備乳化
の際の液温は、60℃以下とすることが好ましく、さら
に製造工程中の熱による品質低下を最小限にくい止める
ためには、10〜45℃であることがより好ましい。加
熱温度が60℃を超えると、DHAは高度不飽和脂肪酸
であり熱による劣化が激しいので、官能的に測定される
香りの劣化が顕著に現れる。次いで、この均質化された
O/W型乳化液を最外相となる外部油相部に加え、撹拌
機を用いて混合乳化する。混合乳化する際の液の温度
は。40〜70℃に保つことが好ましく、40〜55℃
に保つことがさらに好ましい。均一に乳化後、急冷捏和
装置により可塑化して本発明の多相エマルジョン油脂組
成物を得る。本発明は、DHAを含有する多相エマルジ
ョン型油脂組成物及びその製造方法に関するものである
が、さらに、DHA以外の高度不飽和脂肪酸を含む油脂
についても、本発明の方法と同様の方法を用いて、保存
安定性と汎用性の高い、風味及び呈味の良好な製品を得
ることができる。
細に説明する。 実施例1 内部油相部、水相部及び外部油相部として下記の配合を
用い多相エマルジョン型油脂組成物を製造した。内部油
相部及び水相部をそれぞれ42℃に加熱し、撹拌機(ス
リーワンモーター:Heidon製)を用いて撹拌しな
がら、水相部に内部油相部を徐々に加えて乳化させ、そ
のまま20分間予備乳化を続けた。次いで、このO/W
型予備乳化物をホモジナイザーを用い、ホモ圧200kg
/cm2で均質化し、O/W型乳化液を得た。外部油相部
を70℃に加熱し、これに40℃に保った上記のO/W
型乳化液を徐々に加え、撹拌しながら20分間乳化した
のち、急冷捏和装置により可塑化して、O/W/O乳化
型多相エマルジョン油脂組成物を得た。 内部油相部 DHA27重量%含有精製魚油[サンオメガ27:日本油脂(株)] 40kg 縮合リシノレイン酸エステル(HLB値3) 0.2kg 水相部 水 50kg 脱脂粉乳 5kg バターフレーバー 0.1kg クリームフレーバー 0.05kg ポリグリセリンモノステアレート(HLB値11) 1kg カラギーナン 0.3kg 外部油相部 魚油硬化油(融点30℃) 160kg ナタネ白絞油 40kg グリセリンモノステアレート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg β−カロチン 0.001kg
て多相エマルジョン型油脂組成物を製造した。 内部油相部 DHA23重量%含有精製魚油[サンオメガ23:日本油脂(株)] 10kg 蔗糖ステアリン酸エステル(HLB値2) 0.8kg 水相部 水 85kg 全粉乳 5kg 発酵乳 5kg クリームフレーバー 0.05kg ポリグリセリンモノオレート(HLB値13) 1kg キサンタンガム 1kg 外部油相部 ナタネ硬化油(融点36℃) 160kg ナタネ白絞油 10kg グリセリンモノステアレート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg バターフレーバー 0.1kg
て多相エマルジョン型油脂組成物を製造した。 内部油相部 DHA27重量%含有精製魚油[サンオメガ27:日本油脂(株)] 25kg クエン酸モノオレエート(HLB値6) 0.05kg 蔗糖ステアリン酸エステル(HLB値1) 0.1kg 水相部 水 20kg 脱脂粉乳 2.5kg カニフレーバー 0.4kg ポリグリセリンセキスオレート(HLB値13) 0.2kg 蔗糖パルミチン酸エステル(HLB値15) 0.1kg 外部油相部 ナタネ硬化油(融点36℃) 150kg 牛脂硬化油(融点40℃) 65kg ナタネ白絞油 10kg グリセリンモノオレエート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg トコフェロール 0.01kg β−カロチン 0.003kg
にDHAを含有する油脂を配合して、油中水型油脂組成
物を製造した。すなわち、下記の油相部及び水相部をそ
れぞれ70℃に加熱し、油相部に水相部を混合し、20
分間予備乳化したのち、急冷捏和装置により可塑化し
て、油中水型油脂組成物を得た。 水相部 水 50kg 脱脂粉乳 2.5kg カニフレーバー 0.4kg 油相部 ナタネ硬化油(融点36℃) 135kg 牛脂硬化油(融点40℃) 55kg DHA23重量%含有精製魚油[サンオメガ23:日本油脂(株)] 25kg グリセリンモノステアレート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg トコフェロール 0.3kg β−カロチン 0.003kg
にDHAを含有する油脂を配合した下記の配合により、
油中水型油脂組成物を製造した。すなわち、油相部及び
水相部をそれぞれ55℃に加熱し、油相部に水相部を混
合し、20分間予備乳化したのち、急冷捏和装置により
可塑化して、油中水型油脂組成物を得た。 水相部 水 50kg 脱脂粉乳 5kg バターフレーバー 0.1kg クリームフレーバー 0.05kg 油相部 魚油硬化油(融点30℃) 160kg DHA23重量%含有精製魚油[サンオメガ23:日本油脂(株)] 10kg ナタネ白絞油 40kg グリセリンモノステアレート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg トコフェロール 1kg β−カロチン 0.001kg
て多相エマルジョン型油脂組成物を製造した。 内部油相部 DHA23重量%含有精製魚油[サンオメガ23:日本油脂(株)] 10kg ソルビタンモノオレート(HLB値5) 0.6kg レシチン 0.3kg 水相部 水 85kg 全粉乳 5kg 発酵乳 5kg クリームフレーバー 0.05kg 蔗糖ステアリン酸エステル(HLB値11) 0.08kg 外部油相部 ナタネ硬化油(融点36℃) 160kg ナタネ白絞油 10kg グリセリンモノステアレート(HLB値4) 0.5kg レシチン 0.5kg バターフレーバー 0.1kg
よって得られた乳化油脂組成物について、風味の評価、
保存による風味の劣化状態(風味の保存安定性)を、1
0人のパネラーによる官能テストにより評価した。な
お、官能テストの評価基準は次の通りとした。 ◎:非常に良い(4点) ○:良い(3点) △:やや生臭みを感じる(2点) ×:生臭みを強く感じる(1点) 10人のパネラーの評価結果の平均点をとり小数点以下
は四捨五入し、結果を◎〜×によって第1表に示した。
ある生臭みが全く感じられず、保存期間が長期になって
も、DHAの劣化臭は感じられず非常に良好であった。
比較例1は、製造直後からDHAの劣化臭である生臭み
が強く感じられ、食品として許容できる範囲外であっ
た。比較例2は、製造直後、ややDHAの劣化臭を感
じ、保存中に生臭みが強くなり、保存性は極めて悪いも
のであった。比較例3は、多層乳化型エマルジョンであ
るが、内相のO/W型乳化液が不安定な乳化であるた
め、DHAが最外相の油相部に移行してしまい、比較例
2と同様の結果となった。
ョンの最内相にDHAを含む油脂を使用し、各乳化相を
乳化安定性の高い、強固な乳化にすることにより、DH
Aの品質低下の原因及び誘因となる外的環境の影響を直
接加わらないように、乳化相の膜で覆っているため、多
相エマルジョン油脂組成物として、保存安定性と汎用性
が向上し、風味及び呈味の良好な製品を得ることができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】DHAを含有する油脂に乳化剤を溶解した
内部油相部と、乳化剤を含有する水相部とを乳化させて
得た水中油型乳化液を、油脂に乳化剤を溶解した外部油
相部と混合乳化してなる油中水中油型の乳化構造を持つ
DHA含有多相エマルジョン型油脂組成物。 - 【請求項2】水相部にガム質及び/又は呈味素材を含有
することを特徴とする請求項1記載のDHA含有多相エ
マルジョン型油脂組成物。 - 【請求項3】DHAを含有する油相部に対して、乳化剤
としてグリセリン脂肪酸エステル又は蔗糖脂肪酸エステ
ルを単独にあるいは混合して0.1〜10重量%添加す
ることにより調製した内部油相部、及び、水相部に対し
て、乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル又は蔗糖脂
肪酸エステルを単独にあるいは混合して0.1〜15重
量%、並びにガム質を0〜8重量%添加した水相部を使
用する請求項1又は2記載のDHA含有多相エマルジョ
ン型油脂組成物。
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