JP3531994B2 - 層状ゼリー及びその製造方法 - Google Patents
層状ゼリー及びその製造方法Info
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Description
製造方法に関し、特に静置状態でゼリー層とクリーム層
とが分離するようにしたものである。
ら成る固形化食品(例えばクリームコーヒーゼリー)の
製造方法としては、冷却により固化可能な流動体状の二
種またはそれ以上の食品原料を相次いで容器内に注入す
るに際して、第1番目の食品原料(例えばコーヒーゼリ
ー液)の注入後、第2番目以降の食品原料(例えば生ク
リーム)を注入の前に冷風を容器内の既に注入した第1
番目の食品原料に吹き付けて、その表面に瞬間的に皮膜
を形成し、ついで零に近い圧力のごとき弱い圧力に落下
せしめて容器内に第2番目の食品原料を注入せしめて重
畳層を形成し、異なる二種の食品層を混合形成せしめる
ようにしたものが知られている(例えば特開昭53−1
2463号公報等)。
の製造方法では、2種類以上の食品原料を、容器に別々
に注入しなけれならず、また、第1番目の食品原料を注
入後、冷風を吹き付け、しかも第2番目以降の食品原料
は、零に近い圧力のごとき弱い圧力に落下せしめなけれ
ばならないので、製造工程が複雑で、手数が掛かるとい
う問題点があった。
した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、2種類以上の食品原料
を混合した状態で、容器に注入でき、しかも注入後、静
置することで、2種類以上の食品原料が各層に分離する
ようにした層状ゼリー及びその製造方法を提供しようと
するものである。
的に加え、乳化剤に特徴の有る層状ゼリーを提供しよう
とするものである。また、請求項2記載の発明は、上記
した請求項1記載の目的に加え、タンパク質に特徴の有
る層状ゼリーを提供しようとするものである。一方、請
求項3記載の発明は、前記した目的に加え、乳化剤に特
徴の有る層状ゼリーの製造方法を提供しようとするもの
である。
求項3記載の目的に加え、タンパク質に特徴の有る層状
ゼリーを提供しようとするものである。
その他の添加物からなるゼリー基質と、油脂、乳化剤、
タンパク質及びその他の添加物からなるクリーム状水中
油型乳化脂とからなる層状ゼリーに関するものである。
また、ゼリー基質を加熱溶解した後、前記クリーム状水
中油型乳化脂を混合し、クリーム層を上層に分離させた
後、固化させた層状ゼリーの製造方法に関するものであ
る。
からなる。ゲル化剤としては、例えば次の(1)〜(17)を
単独、或は二種以上混合して使用する。 (1)アルギン酸ナトリウム (2)寒天 (3)カラギーナン (4)ファーセレンラン (5)ローカストビーンガム (6)グアーガム (7)タラガム (8)タマリンドガム (9)アラビアガム (10)トラガントガム (11)カラヤガム (12)キサンタンガム (13)ペクチン (14)ゼラチン (15)ジェランガム (16)カードラン (17)CMC その他の添加物として、砂糖や液糖等の糖類、リンゴ酸
やクエン酸等のpH調整剤、呈味成分を使用する。呈味
成分としては、コーヒーゼリーの場合、コーヒー粉末、
コーヒーフレーバー等が挙げられ、フルーツゼリーの場
合は、フルーツの果汁、フルーツのフレーバー等が挙げ
られる。
型乳化物からなる層状ゼリー中、ゲル化剤0.8〜2.
0重量%(以下%とする)、好ましくは、1〜1.5%
であり、0.8%より少ないとゼリーの保形性が悪く、
2.0%を超えるとゼリーが硬すぎるので好ましくな
い。 糖類は5〜40%で、好ましくは10〜20%で
ある。5%より少なかったり、40%より多いと、風味
が悪いため好ましくない。
い。次に油脂、乳化剤、タンパク質及びその他添加物か
らなるクリーム状水中油型乳化脂について説明をする。
油脂の組成としては、次の[1]〜[5]を使用できる。 [1] 動植物性油脂 単独又は2種類以上
の混合物 [2] 動植物性油脂の硬化油脂 単独又は2種類以上
の混合物 [3] [1]と[2]との2種類以上の混合物 [4] [1]から[3]に種々の化学的処理を施した物 [5] [1]から[4]に種々の物理的処理を施した物 上記油脂としては、[1]〜[4]を使用できる。
油,綿実油,コーン油,ひまわり油, サフラワー
油,パーム油,パーム核油、ナタネ油,カボック油,ヤ
シ油, 乳脂,ラード,魚油,鯨油等 [2] [1]で例示した動植物性油脂の硬化油 [3] [1]で例示した動植物性油脂の分別油 [4] [1]で例示した動植物性油脂のエステル交換油等 上記油脂の配合割合は、クリーム状水中油型乳化物中、
25〜60重量%、好ましくは35〜50%である。2
5%より少ないと、層状ゼリーにクリームとして使用し
た時に、層に分離しにくく、60%を超えると乳化が悪
くなりクリーム状水中油型乳化物が分離してしまうので
好ましくない。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとのうち、いずれか一方
又は双方、或いはこれらの一方又は双方に有機酸モノグ
リセライドを添加したものを使用する事が出来る。つま
り a.ショ糖脂肪酸エステル b.ポリグリセリン脂肪酸エステル c.ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エス
テルの混合物 d.ショ糖脂肪酸エステルと有機酸モノグリセライドの
混合物 e.ポリグリセリン脂肪酸エステルと有機酸モノグリセ
ライドの混合物 f.ショ糖脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エス
テル、有機酸モノグリセライドの混合物 a〜fのいずれかの乳化剤を使用することができる。
とは、ショ糖に対して炭素数12〜22の飽和脂肪酸が
1〜3個結合したものである。ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルは、グリセリンの重合度2以上のポリグリセリン
に対してエステル結合したものであれば、炭素数12〜
22の飽和脂肪酸(重合脂肪酸(例えば縮合リシノレイン
酸)を含む)がエステル結合したものでも、炭素数12〜
22の不飽和脂肪てエステル結合したものでも、炭素数
12〜22の飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸がエステル結
合もののいずれでもかまわないが、エステル結合数は、
1〜2のものである。
ン脂肪酸エステル中の遊離の水酸基に、酢酸、乳酸、ク
エン酸、ジアセチル酒石酸等の脂肪酸以外の有機酸が、
エステル結合したものであればよく、脂肪酸は、飽和で
も不飽和でも構わない。上記aの場合、パルミテートや
ステアレート等の飽和の脂肪酸がショ糖にエステル結合
したものを用いる。この時HLBは、9未満のものを使
用するのが好ましい。不飽和脂肪酸がエステル結合して
いるものや、飽和脂肪酸がエステル結合しかつHLBが
9以上のものを使用するとクリームの分離状態が不明瞭
で好ましくない。
て使用するのは、クリームの分離状態が不明瞭で好まし
くない。bの場合、ポリグリセリンにエステル結合する
脂肪酸は、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよい。エス
テル結合する脂肪酸により使用できる乳化剤のHLBは
異なり、飽和脂肪酸のみがエステル結合しているものや
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がエステル結合しているもの
を使用する場合は、HLBは8〜12のものを使用する
のが好ましい。8未満のものや12を超えるものを用い
ると、油分が分離し、好ましくない。不飽和脂肪酸のみ
がエステル結合しているものを用いる時は、HLB11
以上のものを使用するのが好ましく、11未満のものを
用いると、油分が、分離し好ましくない。
み合せて使用する場合は、配合比率とHLBから計算し
てHLBが8〜12の範囲内であればどのような組合せ
でも構わない。例えばHLB7のものを3割、HLB1
3のものを7割の比率で使用すると、7×0.3+13
×0.7=11.2となり8〜12の範囲内となってい
ることがわかる。
が6以上で、ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが
13未満のものを使用し、配合比率とHLBから計算し
てHLBが8〜14の範囲内になるような組み合せで使
用する。例えばHLB15のショ糖脂肪酸エステル5割
とHLB7のポリグリセリン脂肪酸エステル5割の比率
で使用すると、15×0.5+7×0.5=11となり
8〜14の範囲内となる。
モノグリセライドを添加したものであり、a〜cの乳化
剤を使用していれば、添加する有機酸モノグリセライド
について制限は特にない。乳化剤の使用量は、a〜fす
べてについてクリーム状水中油型乳化物中0.05〜
1.2%、好ましくは0.3〜0.8%となるように配
合する。0.05%より少ないと乳化が悪く、1.2%
より多いと風味が悪いため好ましくない。
パク単独あるいは乳タンパクとや大豆タンパクの併用で
ある。乳タンパクとして、例えばカゼインNa、ラクト
アルブミン、脱脂粉乳、ホエイタンパク、酵素処理乳タ
ンパク等がある。大豆タンパクとしては、例えば濃縮大
豆タンパク、大豆タンパク分解物、酵素処理大豆タンパ
ク等がある。
を除いたのは、風味状の問題が有るためである。ただ
し、風味の点を除けば、大豆タンパク中、濃縮大豆タン
パクは、クリームの分離が明瞭で好ましく、単独で使用
することが可能である。また、タンパク質から、小麦タ
ンパク、卵を除いたのは、分離状態や食感が劣るためで
ある。
型乳化物に対して0.05〜1.2%であり、好ましく
は0.3〜0.8%である。0.05%より少ないと、
乳化が悪く、1.2%より多いと風味が悪いため好まし
くない。なお大豆タンパクと乳タンパクを併用する場合
は、大豆タンパクを0.5%以下とすることが必要であ
る。
その他の添加物について説明する。 その他の添加物と
しては、着色料、着香料、調味料、糊料等の各種の添加
物を添加することができる。例えばデンプン、リン酸
塩、香料、増粘多糖類等である。上記リン酸塩として
は、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、オ
ルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、クエン
酸ナトリウム、第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナト
リウム、第3リン酸ナトリウム等から選ばれた1種又は
2種以上のナトリウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩及
びカリウム塩が用いられる。
化物に対して0.02〜0.5%、好ましくは0.05
〜0.2%である。0.02%より少ないと乳化が不安
定であり、0.5%より多いと風味が悪くなるので好ま
しくない。その他の添加物について、特に制限はない。
このようなクリーム状水中油型乳化物を、ゼリー基質と
クリーム状水中油型乳化物の混合物中(固化する前の状
態で)5〜30%の割合で含有させる。好ましくは、1
0〜20%である。
り、好ましくは3.5〜4.5である。3.0より低い
とゲル化せず、5.0より高いと日持ちが悪いためであ
る。 そして、クリーム状水中油型乳化物がクリーム層
として、ゼリー層の上方に層状ゼリー全体の体積中40
%以下の状態で存在するようにしたことを特徴とする。
ゼリー基質とクリーム状水中油型乳化物は通常の方法に
てあらかじめ準備しておく。そして、次の工程にて製造
を行う。第1工程は、前記ゼリー基質を加熱溶解する工
程である。この時の加熱溶解温度は、70〜90℃であ
る。
ーム状水中油型乳化脂を混合する工程である。この時の
混合温度は、70〜90℃である。第3工程は、第2工
程の終了後、混合液を容器に注入したのち、殺菌し、静
置し、油分が分離しない範囲においてクリーム層を、ゼ
リー層の上方に層状ゼリー全体の体積中40%以下の状
態で存在するように分離させる工程である。殺菌につい
ては、80〜95℃にて、10〜60分加熱殺菌を行
う.第4工程は、第3工程の終了後、冷却して固化させ
る工程である。冷却方法としては、室温での冷却或は冷
水による冷却等の方法がある。
ム状水中油型乳化物を添加し、攪拌して、均一に混ぜ
る。この混合液を容器に充填後、容器をシールする。そ
して容器毎加熱殺菌を行い、静置し、クリーム層とゼリ
ー層に分離させ、冷却、固化させる方法が挙げられる。
えば2層のゼリーであって、クリームコーヒーゼリー
と、クリームフルーツゼリーとを例に挙げて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。
層状ゼリーの製造方法は、大別すると、ゼリーの製造工
程と、クリーム状水中油型乳化脂の製造工程と、両者を
混合し、容器に充填後、加熱殺菌(静置)、冷却(静
置)して層状ゼリーとする最終工程に大別される。
油を45重量%(以下%とする)とパーム核油を5%を
溶解し、ジアセチル酒石酸モノグリセリド0.1%を添
加し、50〜60℃にて分解溶解させる。これに、ラク
トアルブミン0.5%、酵素処理大豆タンパク0.1
%、化工澱粉0.3%分散混合した油相を用意する。
11のヘキサグリセリンモノステアレート0.3%、H
LB13のデカグリセリンモノオレート0.3%、HL
B11のショ糖モノステアレート0.3%、トリポリリ
ン酸0.1%、香料0.2%、増粘多糖類0.2%を溶
解・分散させ、水相とする。この水相へ上記の油相を移
液し、予備乳化液を得、ホモジナイザーにて均質化処理
を行い、148℃5秒間の殺菌処理を直接加熱式UHT
殺菌機にて行う。そして70℃まで冷却し、ホモジナイ
ザーにて均質化処理を行い、5〜10℃に冷却しクリー
ム状水中油型乳化物とした。
コーヒーゼリーを製造した。水57.8%にカラギーナ
ン0.6%、ジェランガム0.4%、液糖25%、コー
ヒー粉末1%を加え、85℃に加熱する。最後にクエン
酸0.05%、コーヒーフレーバー0.1%を混合し、
ゼリー液とする。このゼリー液に、上記のクリーム状水
中油型乳化物15%を加え、攪拌し、容器に充填後、容
器をシールする。この時のpHは4.0であった。
菌する。このとき、30分の加熱殺菌中に、容器が静置
されることから、容器内に充填したゼリー溶液と乳化液
とが上下に完全に二層に分離する。最後に、容器毎、冷
却し、二層の層状ゼリーを得た。容器の下方には、ゼリ
ー層が、また、その上方にはクリーム層が形成されてい
た。
態は明瞭で、クリーム層が25%、食感は良好で、シー
ルへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかった。な
お、前記クリーム層とは、分離率(%)を示すもので、
層状ゼリー全体の体積中のクリーム層の割合を示すもの
であり、前記分離状態は、ゼリー溶液と乳化液との分離
状態を目視で判定したものである。
水を47.8%とするほかは実施例1と同様の方法にて
行った。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離状態は
明瞭で、クリーム層が17%、食感は良好で、シールへ
の付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかった。
水を48.1%とするほかは実施例1と同様の方法にて
行った。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離状態は
明瞭で、クリーム層が22%、食感は良好で、シールへ
の付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかった。
するほかは実施例1と同様の方法にて行った。ここで得
られた層状ゼリーの二層の分離状態は不明瞭で、クリー
ム層が45%、冷蔵7日後の離水が見られた。
を47.8%とするほかは実施例1と同様の方法にて行
った。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離状態は不
明瞭で、クリーム層が66%、冷蔵7日後の離水が見ら
れた。
ト0.8%、水を47.8%とするほかは実施例1と同
様の方法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層
の分離状態は明瞭で、クリーム層が35%、食感は良好
で、シールへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかっ
た。
0.8%、水を47.8%とするほかは実施例1と同様
の方法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層の
分離状態は明瞭で、クリーム層が39%、食感は良好
で、シールへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかっ
た。
ト0.8%、水を47.8%とするほかは実施例1と同
様の方法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層
の分離状態は不明瞭で、クリーム層が47%、冷蔵7日
後の離水が見られた。
8%、水を47.8%とするほかは実施例1と同様の方
法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離
状態は明瞭で、クリーム層が24%、食感は良好で、シ
ールへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかった。
%、水を47.8%とするほかは実施例1と同様の方法
にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離状
態は不明瞭で、クリーム層が10%、冷蔵7日後の離水
が見られた。
ート0.8%、水を47.8%とするほかは実施例1と
同様の方法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二
層の分離状態は明瞭で、クリーム層が30%、食感は良
好で、シールへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなか
った。
%、HLB15のショ糖ジステアレートとするほかは実
施例1と同様の方法にて行った。ここで得られた層状ゼ
リーの二層の分離状態は不明瞭で、クリーム層が53
%、冷蔵7日後の離水が見られた。
0.4%、HLB13のデカグリセリンモノステアレー
ト0.4%、水を47.8%とするほかは実施例1と同
様の方法にて行った。ここで得られた層状ゼリーの二層
の分離状態は明瞭で、クリーム層が26%、食感は良好
で、シールへの付着は無く、冷蔵7日後の離水はなかっ
た。
HLB13のヘキサグリセリンモノステアレート0.4
%、水を47.8%とするほかは実施例1と同様の方法
にて行った。
態は不明瞭で、クリーム層が48%、冷蔵7日後の離水
が見られた。
LB7のショ糖モノステアレート0.7%、水を47.
8%とするほかは実施例1と同様の方法にて行った。こ
こで得られた層状ゼリーの二層の分離状態は明瞭で、ク
リーム層が22%、食感は良好で、シールへの付着は無
く、冷蔵7日後の離水はなかった。なお、実施例9は欠
番である。
LB12のデカグリセリンモノオレート0.7%、水を
47.8%とするほかは実施例1と同様の方法にて行っ
た。ここで得られた層状ゼリーの二層の分離状態は明瞭
で、クリーム層が23%、食感は良好で、シールへの付
着は無く、冷蔵7日後の離水はなかった。
て説明する。
リセリド0.1%を添加し、50〜60℃にて分解溶解
させる。これに、乳タンパク質0.4%、化工澱粉0.
3%分散混合した油相を用意する。60〜70℃の温水
57.8%に、HLB11のヘキサグリセリンモノステ
アレート0.3%、HLB13のデカグリセリンモノオ
レート0.3%、HLB11のショ糖モノステアレート
0.3%、トリポリリン酸0.1%、香料0.2%、増
粘多糖類0.2%を溶解・分散させ、水相とする。
液を得、ホモジナイザーにて均質化処理を行い、145
℃8秒間の殺菌処理を直接加熱式UHT殺菌機にて行
う。そして70℃まで冷却し、ホモジナイザーにて均質
化処理を行い、5〜10℃に冷却しクリーム状水中油型
乳化物とした。このクリーム状水中油型乳化物を用い
て、フルーツゼリーを製造した。
1.5%、液糖25%を加え、82℃に加熱する。最後
にオレンジ果汁20%、オレンジフレーバー0.2%、
クエン酸0.04%を混合し、ゼリー液とする。このゼ
リー液に、上記のクリーム状水中油型乳化物15%を加
え、攪拌し、容器に充填後、容器をシールする。この時
のpHは3.8であった。
菌する。このとき、30分の加熱殺菌中に、容器が静置
されることから、容器内に充填したゼリー溶液と乳化液
とが上下に完全に二層に分離する。最後に、容器毎、冷
却し、二層の層状ゼリーを得た。容器の下方には、ゼリ
ー層が、また、その上方にはクリーム層が形成されてい
た。
ついて、クリームの分離率(%)、分離状態、食感につ
いて表ー1に示した。
ク、酵素処理大豆タンパクとしかは実施例10〜19と
同様の方法で行った。結果は表2に示した。
タンパク0.2%としたほかは実施例10〜19と同様
の方法で行った。ゲル化剤としてカラギーナンを使用し
た場合、分離状態は明瞭、食感良好、クリームの分離率
は、25%であった。寒天を使用した場合は、分離状態
は明瞭、食感良好、クリームの分離率は、30%であっ
た。
いて、クリームの分離率(%)、分離状態、食感につい
て表ー2に示した。
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、2種類以上の食品原料を混合した
状態で、容器に注入でき、しかも注入後、静置すること
で、2種類以上の食品原料が各層に分離するようにした
層状ゼリー及びその製造方法を提供することができる。
した効果に加え、乳化剤に特徴の有る層状ゼリーを提供
することができる。また、請求項2記載の発明によれ
ば、上記した請求項1記載の効果に加え、タンパク質に
特徴の有る層状ゼリーを提供することができる。一方、
請求項3記載の発明によれば、前記した効果に加え、乳
化剤に特徴の有る層状ゼリーの製造方法を提供すること
ができる。
した請求項3記載の効果に加え、タンパク質に特徴の有
る層状ゼリーを提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ゲル化剤及びその他の添加物からなるゼ
リー基質と、 油脂、乳化剤、タンパク質及びその他の添加物からなる
クリーム状水中油型乳化脂とを含み、 前記ゼリー基質を加熱溶解した後、前記クリーム状水中
油型乳化脂を混合し、クリーム層を上層に分離させた
後、固化させた層状ゼリーであって、 上記乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステルとポリグリ
セリン脂肪酸エステルとのうち、いずれか一方又は双
方、或いはこれらの一方又は双方に有機酸モノグリセラ
イドを添加したものを使用し、 当該乳化剤を含むクリーム状水中油型乳化脂が、ゼリー
基質に混合した後、油分が分離しない範囲においてクリ
ーム層として、ゼリー層の上方に層状ゼリー全体の体積
中40%以下の状態で存在するようにしたことを特徴と
する層状ゼリー。 - 【請求項2】 タンパク質に、少なくとも乳タンパクを
含むことを特徴とする請求項1記載の層状ゼリー。 - 【請求項3】 ゲル化剤及びその他の添加物からなるゼ
リー基質と、 油脂、乳化剤、タンパク質及びその他の添加物からなる
クリーム状水中油型乳化脂とを含み、 上記乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステルとポリグリ
セリン脂肪酸エステルとのうち、いずれか一方又は双
方、或いはこれらの一方又は双方に有機酸モノグリセラ
イドを添加したものを使用し、 前記ゼリー基質を加熱溶解する第1工程と、 第1工程の終了後、前記クリーム状水中油型乳化脂を混
合する第2工程と、 第2工程の終了後、混合液を容器に注入したのち、殺菌
し、静置し、油分が分離しない範囲においてクリーム層
を、ゼリー層の上方に層状ゼリー全体の体積中40%以
下の状態で存在するように分離させる第3工程と、 第3工程の終了後、冷却して固化させる第4工程とを含
むことを特徴とする層状ゼリーの製造方法。 - 【請求項4】 タンパク質に、少なくとも乳タンパクが
含まれていることを特徴とする請求項3記載の層状ゼリ
ーの製造方法。
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JP6227259B2 (ja) * | 2013-03-04 | 2017-11-08 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 耐酸性クリーム |
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