JPH07311469A - ポリイミド系樹脂膜のレジスト剥離残り除去液およびポリイミド系樹脂膜パターンの製造法 - Google Patents

ポリイミド系樹脂膜のレジスト剥離残り除去液およびポリイミド系樹脂膜パターンの製造法

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JPH07311469A
JPH07311469A JP10265494A JP10265494A JPH07311469A JP H07311469 A JPH07311469 A JP H07311469A JP 10265494 A JP10265494 A JP 10265494A JP 10265494 A JP10265494 A JP 10265494A JP H07311469 A JPH07311469 A JP H07311469A
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polyimide resin
resin film
resist
residue
pattern
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Toshio Takizawa
寿夫 瀧澤
Tomoaki Yamagishi
智明 山岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリイミド系樹脂のパターニングの際に生ず
るレジスト剥離残りを除去するためのレジスト剥離残り
除去液およびこの除去液を用いたポリイミド系樹脂膜パ
ターンの製造法を提供する。 【構成】 エーテル化合物またはスルホン化合物を含む
ポリイミド系樹脂膜のレジスト剥離残り除去液およびポ
ジレジストをマスク材にしてポリイミド系樹脂膜をエッ
チング加工後、ポジレジストを有機系溶剤によって剥離
する際に生じるレジスト剥離残りをこのレジスト剥離残
り除去液によって除去するポリイミド系樹脂膜パターン
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリイミド系樹脂膜パタ
ーン、さらに詳しくは半導体素子などの表面を保護する
ためのポリイミド系樹脂膜パターンの形成に用いるレジ
スト剥離残り除去液およびこの除去液を用いたポリイミ
ド系樹脂膜パターンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体などの各種電子部品の表面
保護膜や層間絶縁膜としてポリイミド樹脂が用いられて
いる。このポリイミド樹脂は、PSG、SiO2、Si
Nなどの無機絶縁膜に比較して凹凸の大きい基板上に平
坦な膜を形成できるとともに、1μm以上の厚い膜を容
易に形成でき、さらに他の有機材料に比較して耐熱性が
高いなどの利点を有するため、バイボーラICの層間絶
縁膜に採用され、最近ではメモリー素子のα線遮蔽膜や
バッファーコート膜として幅広く用いられている。これ
らの用途にポリイミド系樹脂を適用するに当たっては、
特公昭63−47140号公報に示されているように、
ポリアミド酸を含む溶液を基板上に塗布し、80〜15
0℃の温度で予備硬化して乾燥したのちにレジスト溶液
を塗布・乾燥し、所定の露光波長で露光し、現像液によ
りレジストとポリイミド膜を同時あるいはそれぞれ別々
に現像・エッチングし、レジストだけを剥離液により除
去してポリイミドのパターニングを行う方法がある。
【0003】しかしながら、上記の方法ではレジストの
剥離後、ポリイミドパターンの表面に、後工程での封止
剤による封止の際にポリイミドと封止剤の接着力低下の
原因となるレジスト剥離残りが発生するという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パターニン
グで発生したレジスト剥離残りを取り除くためのレジス
ト剥離残り除去液およびこのレジスト剥離残り除去液を
用いたポリイミド系樹脂膜パターンの製造法を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、レジストをマ
スク材とし、予備硬化したポリイミド膜を現像するパタ
ーニングにおいて、レジスト剥離の際に行うレジスト剥
離残り除去処理に適したポリイミド系樹脂膜のレジスト
剥離残り除去液およびこのレジスト剥離残り除去液を用
いたポリイミド系樹脂膜パターンの製造法に関する。
【0006】本発明は、一般式
【化3】 (ただし、R1およびR2は水素または炭素数1〜6のア
ルキル基でR1およびR2は同じでもよく、nは1〜3の
整数である)で示されるエーテル化合物の少なくとも一
つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜のレジスト剥
離残り除去液ならびに一般式
【化4】 (ただし、R3およびR4は炭素数1〜4のアルキル基で
3およびR4は同じでもよく、また連結して炭素数が4
〜6の環状構造を形成していてもよく、O1は酸素であ
るが存在しなくてもよい)で示されるスルホン化合物の
少なくとも一つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜
のレジスト剥離残り除去液に関する。
【0007】また、本発明は、有機四塩基酸二無水物成
分とジアミン成分とを有機溶剤中で反応させて得られる
ポリアミド酸溶液を基板上に塗布し、熱処理してポリイ
ミド系樹脂膜を形成し、ポジレジストをマスク材にして
ポリイミド系樹脂膜をエッチング加工した後、ポジレジ
ストを有機系溶剤によって剥離する際に生じるレジスト
剥離残りを一般式
【化5】 (ただし、R1およびR2は水素または炭素数1〜6のア
ルキル基でR1およびR2は同じでもよく、nは1〜3の
整数である)で示されるエーテル化合物の少なくとも一
つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜のレジスト剥
離残り除去液によって除去するポリイミド系樹脂膜パタ
ーンの製造法ならびに有機四塩基酸二無水物成分とジア
ミン成分とを有機溶剤中で反応されて得られるポリアミ
ド酸溶液を基板上に塗布し、熱処理してポリイミド系樹
脂膜を形成し、ポジレジストをマスク材にしてポリイミ
ド系樹脂をエッチング加工した後、ポジレジストを有機
系溶剤によって剥離する際に生じるレジスト剥離残りを
一般式
【化6】 (ただし、R3およびR4は炭素数1〜4のアルキル基で
3およびR4は同じでもよく、また連結して炭素数が4
〜6の環状構造を形成していてもよく、O1は酸素であ
るが存在しなくてもよい)で示されるスルホン化合物の
少なくとも一つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜
のレジスト剥離残り除去液によって除去するポリイミド
系樹脂パターンの製造法に関する。
【0008】上記のエーテル化合物としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール等のグリコール、これらのモノメチルエーテル、
ジメチルエーテル、モノエチルエーテル、ジエチルエー
テル、モノプロピルエーテル、ジプロピルエーテル、モ
ノブチルエーテル、ジブチルエーテル、モノペンチルエ
ーテル、ジペンチルエーテル、モノヘキシルエーテル、
ジヘキシルエーテル等があげられる。上記のスルホン化
合物としては、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が
用いられる。
【0009】ポリアミド酸溶液は、例えばN−メチル−
2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,
N−ジメチルホルムアミド等の有機溶剤中に、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテルなどのジアミン成分を溶
解させ、次に3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物などの有機四塩基酸二無水物成分
を加えて50℃以下、より好ましくは室温付近またはそ
れ以下の温度で撹拌、反応させて得られる。ポリアミド
酸溶液の市販品としては、例えばPIQ、PIX(日立
化成工業社製商品名)等が挙げられる。これらのポリア
ミド酸溶液は、例えばスピン塗布などにより基板上に塗
布され、80〜160℃の温度でホットプレートやオー
ブンなどを用いて予備硬化し、ポリイミド系樹脂膜を形
成する。このときのイミド化率は、5〜50%が好まし
い。イミド化率が5%未満であると、パターニングにお
けるエッチング液に対する溶解性が高くなり過ぎてパタ
ーンの制御が困難になり、イミド化率が50%を超える
とエッチング時間が非常に長くなるため実用的ではな
い。
【0010】レジストは、ポリイミドをエッチングする
際に使用されるエッチング液に溶解しない種類のもので
あれば、ネガタイプ、ポジタイプのいずれのレジストで
も問題はない。しかし、プロセスの簡略化の点からポリ
イミド膜とレジストを一種類の現像液で同時にパターニ
ング可能なポジレジストを用いることが好ましい。この
タイプのレジストとしては、例えばノボラック樹脂とナ
フトキノンジアジド混合物が用いられ、例えばOFPR
−800(東京応化工業社製商品名)、RG−8018
P(日立化成工業社製商品名)等が挙げられる。
【0011】ポジレジスト膜は、ポリイミド系樹脂膜上
にポジレジストを、例えばスピニング塗布し、ホットプ
レート上で110℃で120秒以内で熱処理して得られ
る。本発明におけるエッチング加工は、例えばポジレジ
スト膜を露光処理後に、アルカリ水溶液を用いてパドル
法でポジレジスト膜の現像と連続して行われる。
【0012】レジストの現像とポリイミド系樹脂膜のエ
ッチングを行うための液としては、アルカリ水溶液や有
機系溶剤が用いられる。例えば、アルカリ水溶液として
は、エチレンジアミン水溶液、水酸化カリウム水溶液、
水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(NMD−3:
東京応化工業社製)など、有機系溶剤としてはN−メチ
ルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミドなどが挙げられ、これらの混合
溶液が用いられることもある。レジストの剥離には、上
記のアルカリ水溶液あるいは、酢酸−n−ブチル、エチ
ルセロソルブアセテート、メチルエチルケトンなどの有
機系溶剤が用いられる。基板は、レジスト剥離液による
処理の後、上記のレジスト剥離残り除去液で処理を行う
ことによりポリイミドパターンに発生したレジスト剥離
残りが除去される。レジスト剥離残り除去液による処理
の前または後、あるいは前後ともに、水あるいはメタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低沸
点溶剤を用いてリンスを行い基板をリンスすることも可
能である。
【0013】上記のエーテル化合物あるいはスルホン化
合物は単独で用いてもよいが、水、有機系溶剤またはア
ルカリ水溶液と混合して用いることも可能である。用い
られる有機系溶剤としては、メタノール、エタノール等
のアルコール系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ等のセロソルブ系溶剤、メチルセロソルブアセー
ト、エチルセロソルブアセテート等のセロソルブアセテ
ート系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ホルムアミド等のアミド
系溶剤、酢酸エチル、酢酸イソアミル、酢酸メチル等の
エステル系溶剤、またアルカリ水溶液としては水酸化テ
トラメチルアンモニウムや水酸化カリウムなどの一種も
しくは二種以上の有機系溶剤またはアルカリ水溶液が使
用可能であるが、特にこれらに限定されるものではな
い。レジスト剥離残り除去液中の上記のエーテル化合物
あるいはスルホン化合物の含有量は50重量%以上であ
ることが好ましい。エーテル化合物あるいはスルホン化
合物の含有量が50重量%未満であると、ポリイミドパ
ターンに発生したレジスト剥離残りの除去効果が低下す
る傾向がある。
【0014】図1a〜dは、ポリイミド系樹脂膜パター
ンの製造工程の一例の説明図である。図において、半導
体基板1上に所定形状に形成されたアルミニウム(A
l)からなる配線層2の一部が、シリコン酸化膜からな
る無機絶縁層3(いわゆるパッシベーション膜)に露出
して電極(ボンディングパッド)を形成し、この半導体
ウエハにポリイミド系樹脂膜4が積層される。このポリ
イミド系樹脂膜4は、半導体ウエハ上にポリアミド酸溶
液をスピニング塗布し、熱処理により溶媒を除去し、脱
水閉環して形成される。このポリイミド系樹脂膜上4に
フェノールノボラック系のポジレジスト層5がスピニン
グ塗布により形成される(a)。次にフォトマスク6を
介して露光した後、公知の写真食刻技術によりアルカリ
水溶液でポジレジスト層5の現像とポリイミド系樹脂膜
4のエッチングを行い、所定部分にパターン部7が形成
され、Alボンディングパッド部8が露出される
(b)。さらに、ポジレジスト層5が有機系溶剤によっ
て剥離される。このときにポリイミド系樹脂膜のパター
ン表面にレジスト剥離残り9が発生する(c)。本発明
のレジスト剥離残り除去液で基板に対して浸漬法、シャ
ワー法、スプレー法等の処理を行いレジスト剥離残りを
除去し、ポリイミド系樹脂膜のパターンを得る(d)。
また、プロセスの簡略化のために本発明のレジスト剥離
残り除去液をレジストの剥離液として用いることもでき
る。ポリイミド系樹脂膜はレジスト剥離残り除去液によ
る処理後に、100〜350℃で3時間以内の熱処理を
行ってもよい。またこの熱処理は温度範囲を変えて数回
に分けて行ってもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により説
明する。 実施例1〜3、比較例1〜12 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル54.05g
(0.27モル)および1,3−ビス(アミノプロピ
ル)テトラメチルジシロキサン7.45g(0.03モ
ル)をN−メチル−2−ピロリドン800g中でよく撹
拌溶解させ、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物48.33g(0.15モル)お
よびピロメリット酸二無水物32.71g(0.15モ
ル)を徐々に加え、室温で6時間反応後、80℃で10
時間撹拌して粘度8Pa・s(25℃)、樹脂分濃度18.
6重量%のポリアミド酸溶液を得た。この溶液を、図1
aの工程において、Al配線層2および無機絶縁膜(P
−Si34)層3が形成された半導体基板1上に、20
00rpmで30秒間スピニング塗布した後、ホットプレ
ートで100℃で60秒間、さらに130℃で60秒間
熱処理(プリベーク)し、16μm厚のポリイミド系樹
脂膜層4からなる表面保護膜を形成した。次に該層4上
にフェノールノボラック樹脂系の感光性樹脂(ポジ型フ
ォトレジスト、OFPR−5000:東京応化工業社製
商品名)を回転数1200rpmで30秒間スピニング塗
布し、ポジレジスト層5を形成した。次に図1bの工程
において、保護膜層4の所定部分であるボンディングパ
ッド部およびスクライブラインのみを選択的に除去する
ため、スルホール寸法100μm四角およびスクライブ
ライン幅寸法70μmのフォトマスク6を介して公知の
写真食刻技術により露光した後、水酸化テトラメチルア
ンモニウム水溶液系の現像液NMD−3(濃度2.38
重量%、東京応化工業社製商品名)を食刻液に用いて2
3℃で100秒間パドル法により、ポジレジスト層5の
現像とポリイミド系樹脂膜層4のエッチングを同時に行
い、ポリイミド系樹脂膜4にパターン部7を形成し、A
l配線層2であるボンディングパッド部8(130×1
30μm)の一部を露出させた。このポリイミド系樹脂
膜層4のパターン部7の無機絶縁膜(P−Si34)層
3上の底部寸法は100×100μmのサイズであっ
た。次にポジレジスト層5のみを食刻する酢酸−n−ブ
チルでパドル法により室温下で90秒間処理し、剥離を
行ったところポリイミド系樹脂膜のパターン表面にレジ
スト剥離残りが発生した。そこで、このレジスト剥離残
りを除去するために種々の液に浸漬してレジスト剥離残
りの除去を行った。レジスト剥離残り除去の評価はウエ
ハ表面を目視で観察し、レジスト剥離残りの有無で評価
した。検討した溶液とレジスト剥離残り除去結果を表1
に示す。N−メチル−2−ピロリドンはレジスト剥離残
り除去に効果があるもののポリイミド系樹脂膜にクラッ
クが発生するためレジスト剥離残り除去液には適さな
い。スルホラン、エチレングリコールモノブチルエーテ
ルおよびジエチレングリコールジエチルエーテルがレジ
スト剥離残り除去液として有効だった。
【0016】
【表1】
【0017】実施例4〜9 実施例1と同じ方法で表2に示す混合液(重量比)によ
るレジスト剥離残りの除去を検討した。検討した溶液と
レジスト剥離残り除去の結果を表2に示す。水、イソプ
ロピルアルコール、エタノールなどを添加することによ
り基板上のレジスト剥離残り除去液の液流れや乾燥性が
向上される。
【0018】
【表2】
【0019】実施例10 実施例1において酢酸−n−ブチルを用いてパドル法に
よってポジレジスト層5の剥離を行った後に発生したレ
ジスト剥離残りを除去するためにスルホランを用いて、
液温23℃でパドル法により30秒間処理し、ついで水
を10秒間吹きつけて水洗した。次に温風式乾燥器に投
入し、200℃で30分間、次いで350℃で60分間
熱処理し、半導体基板1上に膜厚10μmのポリイミド
系樹脂膜パターンを形成した。このパターン表面には、
レジスト剥離残りは見られず良好なスルーホールパター
ン形状であった。
【0020】実施例11 実施例10において、レジスト剥離残り除去をスルホラ
ンに代えてエチレングリコールモノブチルエーテルを用
いて行った以外は実施例10と同様にして、ポリイミド
系樹脂パターンを形成した。このパターン表面には、レ
ジスト剥離残りは見られず実施例10と同様良好なスル
ーホールパターン形状であった。
【0021】実施例12 実施例10において、レジスト剥離残り除去をスルホラ
ンに代えてエチレングリコールモノブチルエーテル対水
の混合比が8対2である混合液を用いて行った以外は実
施例10と同様にしてポリイミド系樹脂パターンを形成
した。このパターン表面にはレジスト剥離残りは見られ
ず、実施例10と同様に良好なスルーホールパターン形
状であった。
【0022】実施例13 実施例10においてスルホランによるレジスト剥離残り
の除去をパドル法に代えてスプレー法で行ったが、実施
例10と同様にポリイミド系樹脂パターン表面にはレジ
スト剥離残りは見られず良好なスルーホールパターン形
状が得られた。
【0023】比較例13 実施例10において、レジスト剥離残りの除去をスルホ
ランに代えてN−メチル−2−ピロリドンで行った以外
は実施例10と同様にしてポリイミド系樹脂膜パターン
を形成した。このパターン表面には、レジスト剥離残り
は見られないものの、ポリイミド系樹脂膜中にクラック
が生じ、良好なスルーホールパターンが形成できなかっ
た。
【0024】比較例14 実施例10において、レジスト剥離残り除去をスルホラ
ンに代えてエチレングリコールモノブチルエーテルアセ
テートを用いて行った以外は実施例10と同様にし、ポ
リイミド系樹脂膜パターンを形成した。このパターン表
面には、レジスト剥離残りが見られた。
【0025】
【発明の効果】本発明になるレジスト剥離残り除去液に
よりレジスト剥離後のレジスト剥離残りを除去し、ポリ
イミド系樹脂膜の良好なパターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリイミド系樹脂膜パターンの製造工程の一例
の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 Al配線層 3 無機絶縁膜層 4 ポリイミド系樹脂膜(保護膜) 5 ポジレジスト層 6 フォトマスク 7 パターン部 8 ボンディングパッド部 9 レジスト剥離残り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/304 341 L 21/308 G

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (ただし、R1およびR2は水素または炭素数1〜6のア
    ルキル基でR1およびR2は同じでもよく、nは1〜3の
    整数である)で示されるエーテル化合物の少なくとも一
    つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜のレジスト剥
    離残り除去液。
  2. 【請求項2】 エーテル化合物が、ジエチレングリコー
    ルモノブチルエーテルである請求項1に記載のポリイミ
    ド系樹脂膜のレジスト剥離残り除去液。
  3. 【請求項3】 エーテル化合物がジエチレングリコール
    ジエチルエーテルである請求項1に記載のポリイミド系
    樹脂膜のレジスト剥離残り除去液。
  4. 【請求項4】 一般式 【化2】 (ただし、R3およびR4は炭素数1〜4のアルキル基で
    3およびR4は同じでもよく、また連結して炭素数が4
    〜6の環状構造を形成していてもよく、O1は酸素であ
    るが存在しなくてもよい)で示されるスルホン化合物の
    少なくとも一つを主成分として含むポリイミド系樹脂膜
    のレジスト剥離残り除去液。
  5. 【請求項5】 スルホン化合物がスルホランである請求
    項4に記載のポリイミド系樹脂膜のレジスト剥離残り除
    去液。
  6. 【請求項6】 有機四塩基酸二無水物成分とジアミン成
    分とを有機溶剤中で反応されて得られるポリアミド酸溶
    液を基板上に塗布し、熱処理してポリイミド系樹脂膜を
    形成し、ポジレジストをマスク材にしてポリイミド系樹
    脂膜をエッチング加工した後、ポジレジストを有機系溶
    剤によって剥離する際に生じるレジスト剥離残りを請求
    項1記載のレジスト剥離残り除去液によって除去するポ
    リイミド系樹脂膜パターンの製造法。
  7. 【請求項7】 有機四塩基酸二無水物成分とジアミン成
    分とを有機溶剤中で反応させて得られるポリアミド酸溶
    液を基板上に塗布し、熱処理してポリイミド系樹脂膜を
    形成し、ポジレジストをマスク材にしてポリイミド系樹
    脂膜をエッチング加工した後、ポジレジストを有機系溶
    剤によって剥離する際に生じるレジスト剥離残りを請求
    項4記載のレジスト剥離残り除去液によって除去するポ
    リイミド系樹脂膜パターンの製造法。
JP10265494A 1994-05-17 1994-05-17 ポリイミド系樹脂膜のレジスト剥離残り除去液およびポリイミド系樹脂膜パターンの製造法 Pending JPH07311469A (ja)

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