JPH0731028A - 配線器具 - Google Patents

配線器具

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JPH0731028A
JPH0731028A JP5170649A JP17064993A JPH0731028A JP H0731028 A JPH0731028 A JP H0731028A JP 5170649 A JP5170649 A JP 5170649A JP 17064993 A JP17064993 A JP 17064993A JP H0731028 A JPH0731028 A JP H0731028A
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Hideki Yokoyama
秀樹 横山
Hiroyasu Kobayashi
裕康 小林
Masaaki Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2個乃至4個の配線用の器具を見栄えよく造営
面に配設することのできる配線器具を提供する。 【構成】プレート枠1を長円形に形成し、長手方向に2
つ並べて設けた開口部2内にそれぞれ中枠9を装着す
る。各中枠9にスイッチ14を装着し、スイッチ14の
前面を露出させ中枠9を覆うように丸形の耐火パネル1
6を中枠9の前面に装着する。スイッチ14の前面に丸
形のハンドル22をそれぞれ装着する。ハンドル22を
露出させて長円形枠状に形成された化粧プレート28を
プレート枠1の前面に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造営面にスイッチやコ
ンセント等の器具を配設する配線器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】造営面に穿設する穴を角形から丸形にす
ることで、穴明け作業が容易になることから、最近、丸
形配線器具が提案されている。この種の丸形配線器具に
あっては、略中央に開口部を有し造営面に固定される丸
形のプレート枠と、プレート枠の開口部に着脱自在に装
着され、内側にスイッチやコンセント等の配線用の器具
を着脱自在に装着する中枠と、スイッチの前面に着脱自
在に装着されるスイッチ操作用のハンドルあるいはコン
セントの前面を露出させる孔を有する化粧カバーと、ハ
ンドルあるいは化粧カバーを内部に位置させてプレート
に装着される化粧プレートとで構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の丸形配線器具に
おいては、図18及び図19に示すように1つの丸形配
線器具69に装着することのできる配線用の器具の個数
は最大2個までであり、図18に示す3つのスイッチ
や、図19に示すダブルコンセント52とアース端子5
3との組み合わせのように配線用の器具が集中する箇所
では、丸形配線器具69を複数並べて配設しなければな
らず、作業に手間が掛かるという問題や見栄えが悪くな
るという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、2個乃至4個の配線用の器具を見栄えよく造
営面に配設することのできる配線器具を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、開口部を有し造営面に固定され
るプレート枠と、プレート枠の開口部に着脱自在に装着
され内側にスイッチやコンセント等の配線用の器具を最
大2個着脱自在に装着可能な中枠と、器具の前面を露出
しプレート枠の前面に着脱自在に装着される化粧プレー
トとを備えた配線器具において、プレート枠を長円形に
形成し2つの開口部を長手方向に並べて設けるとともに
化粧プレートを長円形に形成したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、略中央に器具を露出する孔を有し化粧プレートとプ
レート枠との間に各中枠に対応して配設される2枚の耐
火パネルの外周部にプレート枠に固定するための爪をそ
れぞれ複数形成するとともにプレート枠の前面にこの爪
が挿入係止される孔を設け、2枚の耐火パネルがプレー
ト枠の前面に固定されたときに隣接する耐火パネルの端
部であって2枚の耐火パネルの略中心を結んだ線を挟ん
で互いに異なる側の端部を少なくとも切り欠いたことを
特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1乃至請求項2
の発明において、プレート枠に穿孔した係止凹所に挿入
係止される係止爪を化粧プレートの裏面に設けたことを
特徴とする。請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の発明において、中枠に装着された器具の長手方向とプ
レート枠の長手方向とを一致させてプレート枠に中枠を
装着したことを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の発明において、スイッチ操作用の丸形のハンドルある
いは略中央に器具の前面を露出させる穴を穿孔した丸形
の化粧カバーを位置させる丸形の開口部を長手方向に2
つ並べて化粧プレートに設けたことを特徴とする。請求
項6の発明は、請求項1乃至請求項5の発明において、
配線用の器具の背部を被覆保護する保護カバーの係止部
が係合される係止凹部をプレート枠の背面に設けたこと
を特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明の構成では、開口部を有し造営
面に固定されるプレート枠と、プレート枠の開口部に着
脱自在に装着され内側にスイッチやコンセント等の配線
用の器具を最大2個着脱自在に装着可能な中枠と、器具
の前面を露出しプレート枠の前面に着脱自在に装着され
る化粧プレートとを備えた配線器具において、プレート
枠を長円形に形成し2つの開口部を長手方向に並べて設
けるとともに化粧プレートを長円形に形成したので、2
個乃至4個の配線用の器具を造営面に配設することがで
きる。
【0010】請求項2の発明の構成では、略中央に器具
を露出する孔を有し化粧プレートとプレート枠との間に
各中枠に対応して配設される2枚の耐火パネルの外周部
にプレート枠に固定するための爪をそれぞれ複数形成す
るとともにプレート枠の前面にこの爪が挿入係止される
孔を設け、2枚の耐火パネルがプレート枠の前面に固定
されたときに隣接する耐火パネルの端部であって2枚の
耐火パネルの略中心を結んだ線を挟んで互いに異なる側
の端部を少なくとも切り欠いたので、耐火パネルをプレ
ート枠の前面に確実に固定することができるとともに、
2枚の耐火パネルをプレート枠の前面に装着すると、各
耐火パネルの切り欠き部同士が互いに上記略中心を結ん
だ線に対して対称に位置するので、並行して装着した2
枚の耐火パネルのピッチを切り欠き部の分だけ短くする
ことができる。
【0011】請求項3の発明の構成では、プレート枠に
穿孔した係止凹所に挿入係止される係止爪を化粧プレー
トの裏面に設けたので、化粧プレートをプレート枠の前
面に装着し確実に固定することができる。請求項4の発
明の構成では、中枠に装着された器具の長手方向とプレ
ート枠の長手方向とを一致させてプレート枠に中枠を装
着したので、2個乃至4個の配線用の器具を横方向に並
行させて造営面に配設することができる。
【0012】請求項5の発明の構成では、スイッチ操作
用の丸形のハンドルあるいは略中央に器具の前面を露出
させる穴を穿孔した丸形の化粧カバーを位置させる丸形
の開口部を長手方向に2つ並べて化粧プレートに設けた
ので、従来の丸形配線器具に使用されていたハンドルあ
るいは化粧カバーを利用することができる。請求項6の
発明の構成では、配線用の器具の背部を被覆保護する保
護カバーの係止部が係合される係止凹部をプレート枠の
背面に設けたので、保護カバーをプレート枠の背面に装
着して固定することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は本実施例の全体を示す分解斜視図で
ある。造営面の前面に配設されるプレート枠1は、図2
及び図3に示すように長円形に形成されており、長手方
向に並行して開口部2が2つ形成してある。プレート枠
1の背面の各開口部2の両側には断面コ字型の脚3が一
体に計4つ突設されており、造営面に穿設した穴に脚3
を挿通するようになっている。
【0014】合成樹脂製のねじ止め4を基部に装着した
ネジ5がプレート枠1の挿通孔6を介して配設され、ネ
ジ5の先端にははさみ金具7が螺着してある。脚3の内
部に配置されたネジ5を締め付けることで、プレート枠
1の背面周囲と外方に突出刷るように回動したはさみ金
具7とで造営材を挟持して、プレート枠1が造営面に取
り付けられる。また、プレート枠1の両側には造営面に
直接ねじ止めするためのねじ穴8が穿孔してある。本実
施例では、はさみ金具7により4箇所で造営材を挟持し
ており、従来2箇所で挟持していた丸形配線器具よりも
造営面への取付強度を上げることができる。
【0015】プレート枠1の開口部2内に着脱自在に装
着される中枠9は従来の丸形配線器具に使用されている
ものであり、この中枠9の4隅には図4に示すように係
止爪10が一体に形成され、プレート枠1の開口部2の
内側には係止凹所11が形成されており、プレート枠1
の開口部2内に中枠9を配置し、係止爪10を係止凹所
11に挿入係止することにより、プレート枠1に中枠9
を着脱自在に取り付けてある。
【0016】図1及び図4に示すように、中枠9の内側
にはスイッチ14が配設されるものであり、スイッチ1
4の両側に突設した一対の係止突起15を中枠9の係止
穴13に挿入係止することで、スイッチ14が中枠9に
着脱自在に装着されるようになっている。尚、中枠9は
スイッチ14が2個装着できる大きさであるが、図1及
び図4の場合では、各中枠9にスイッチ14を1個ずつ
装着するようにしている。この場合、中枠9の内側の2
つの係止穴13にスイッチ14の係止突起15を係止す
る。
【0017】尚、中枠9は、器具がピアノ操作式の押釦
スイッチ14の場合に使用されるものであり、係止穴1
3は両側に2組穿設されていてスイッチ14が2個装着
できるようになっている。スイッチ14を2個装着する
場合と、1個装着する場合とで中枠9を共用する際のピ
ッチ合わせのため、内側の係止穴13を外側のより幅を
長く形成している。
【0018】プレート枠1の前面には図5に示すような
金属製の丸形の耐火パネル16が2枚並行して装着され
るようになっており、略中央にはスイッチ14を露出さ
せるための角穴状の穴17が穿孔されている。また、周
囲にはネジ5逃げ用の円形の穴18と、ねじ穴8逃げ用
の半円状の穴19とが形成されている。耐火パネル16
の周縁の4か所に、プレート枠1の孔20に挿入係止す
る爪21が形成してある。
【0019】さらに図6に示すように、2枚が並行して
装着される耐火パネル16は、互いに隣接する端部であ
って各耐火パネル16の略中心を結んだ線を挟んで異な
る側の部分を少なくとも切り欠いてある。すなわち、図
6においては左側に位置する耐火パネル16の右側端部
の上記略中心を結んだ線よりも下側を半円状の穴19を
含めて切り欠き、一方右側に位置する耐火パネル16の
左側端部の上記略中心を結んだ線よりも上側を半円状の
穴19を含めて切り欠いてある。したがって、図1及び
図5に示すように、実際に2枚の耐火パネル16がプレ
ート枠1の前面に装着されると、各耐火パネル16の切
り欠き部16a同士が互いに上記略中心を結んだ線に対
して対称に位置するので、左右に並行して装着した2枚
の耐火パネル16のピッチを切り欠き部16aの分だけ
短くすることができる。なお、耐火パネル16は左右独
立しており、種々の器具の組み合わせに容易に対応する
ことができる。
【0020】図7に示すように、スイッチ14の前面に
着脱自在に装着される操作用のハンドル22は丸形に形
成されており、一端側には指先で押操作するためのくぼ
み23が形成され、他端側には表示窓24が形成されて
いる。スイッチ14の前面には点灯によりオン/オフ表
示するための表示部25が設けられ、この表示の光を集
光して表示窓24に伝えるレンズ26がハンドル23の
下面に取り付けられる。
【0021】同じく図7に示すように、化粧プレート2
8は長円形枠状に形成され、ハンドル23よりやや大き
い開口部27を長手方向に並行して内側に2つ穿設して
ある。また図8(a)及び(b)に示すように、裏面に
は計6個の係止爪29が一体に形成されている。この係
止爪29がプレート枠1に穿孔した係止凹所30に挿入
係止されることで、化粧プレート28がプレート枠1に
着脱自在に装着されるようになっている。
【0022】また、化粧プレート28の背面を示す図8
(a)のように、化粧プレート28の背面の周囲にはプ
レート枠1との嵌合時のガイド用のリブ31が形成さ
れ、また、開口部27に沿って内部隠し用のリブ32が
一体に形成されている。一方、図6に示すように、耐火
パネル16の外周部分には、化粧プレート28の係止爪
29を挿通させる逃がし用として角穴状の穴66が4ケ
所に形成してある。従って、耐火パネル16が邪魔する
ことなく、化粧プレート28をプレート枠1に固定する
ことができる。
【0023】またネジ5を挿通させる穴18の大きさ
は、ネジ5の頭より大きく、そのため耐火パネル16単
品が脱落するおそれがある。そこで穴18の内縁の両側
より内方に向かって凸部67を突設している。凸部67
間の寸法は、ネジ5の頭より小さくしているため、凸部
67にネジ5の頭が引っ掛かって耐火パネル16単品の
脱落を防止することができる。
【0024】さらに、造営面にプレート枠1を直付けす
る場合に、ネジを挿通させる耐火パネル16の穴19に
も、上記と同様な凸部68を形成している。この場合も
耐火パネル16単品の脱落を防ぐことができる。なお、
組み立ては、スイッチ14を中枠9に装着し、中枠9を
スイッチ14の長手方向がプレート枠1の長手方向と一
致する向きにプレート枠1に装着する手順でスイッチ1
4等の器具をプレート枠1に固定することができる。
【0025】また、図9に示すように造営面49の裏側
の壁50に断熱材であるグラスウール板51が被着して
ある場合に、スイッチ14が装着されたプレート枠1が
造営面49に固定された時、スイッチ14と上記グラス
ウール板51との絶縁を確実にするために従来より使用
されている樹脂製の保護カバー48をプレート枠1の背
面に着脱自在に装着している。
【0026】この保護カバー48は、図10(a)及び
(b)に示すように、断面形状が略コ字形に形成されて
おり両端にはプレート枠1に設けた係止凹部1aに係合
する係止部48aがそれぞれ一対設けてあり、図9に示
すようにこの係止部48aを係止凹部1aに係合させて
保護カバー48をプレート枠1の背面に固定している。
【0027】ところで、上記スイッチ14は図11に示
すような構造となっている。すなわち、ハンドル22に
より押操作されて上下方向に移動可能は押釦33と、こ
の押釦33を上方へ付勢するバネ34と、バネ34によ
り付勢されて押釦33の下面に横方向移動自在に装着さ
れているスライダー35と、スライダー35の下方への
移動により反転する反転ハンドル36等で構成されてい
る。
【0028】ここで、スライダー35が下動すると、反
転ハンドル36の係合突起37が付勢されて反転ハンド
ル36を回転させると共に、反転ハンドル36の回転に
より係合突起37がスライダー35の係合部38を押し
て、スライダー35を横方向に移動させる。反転ハンド
ル36が回転していき反転すると、コイルスプリング3
9で連結されている開閉板40が反転し、接点を切り換
えるようになっている。
【0029】次に、ハンドル22の装着構造及び操作に
ついて説明する。図11〜図13において、ハンドル2
2の下面の一端側に器具操作時の弾性を有する支点リブ
41が一対垂設され、他端側には操作復帰時の弾性を有
するストッパリブ42が一対垂設されている。また、ス
トッパリブ42の外側には操作時のストッパとなるリブ
43が形成され、ハンドル22の下面の中央部にはスイ
ッチ14の押釦33の突部45を押接する作用点リブ4
4が一体に突設してある。
【0030】スイッチ14の前面の一端側には図11に
示すように、ハンドル22の支点リブ41が挿入されて
支持する凹所46が形成され、また、他端側にはストッ
パリブ42が挿入される凹部47が形成されている。こ
こで、ハンドル22はストッパリブ42の縁部42aが
凹部47の内隅部に係止して、ハンドル22の抜け止め
を行っている。
【0031】ハンドル22のくぼみ23を指先で押す
と、図11及び図13に示すように、支点リブ41を支
点として、回動し、作用点リブ44がスイッチ14の押
釦33の突部45を押接して、スイッチ14を上述のよ
うに開閉する。また、ハンドル22の押操作を止める
と、ハンドル22が復帰し、接点はその状態を保持す
る。ハンドル22を再度押操作すると、押釦33を押接
して接点を反転復帰させる。
【0032】(実施例2)図14に本実施例の分解斜視
図を示す。なお、本実施例では、器具としてスイッチの
代わりにコンセント52とアース端子53を用い、カバ
ー52a,53aとボデイ52b,53bとを組立結合
する組立枠54にそれぞれ係止突起15を形成してい
る。
【0033】中枠9の一方の側片12には弾性片を設け
てコンセント52あるいはアース端子53の一方の係止
突起15を係止自在とし、また、他方の係止突起15を
他方の側片12の一対の係止穴13に挿入係止されるよ
うになっている。この構成は一般の配線器具用の合成樹
脂製取付枠の構造と同じであり、コンセント52あるい
はアース端子53を取り外す場合は、上記弾性片をドラ
イバの先端で外側にたわませて、コンセント52あるい
はアース端子53を取り外すことができる。
【0034】図15に示すように、丸形の耐火パネル1
6の中央部には一段盛り上げた段差部60が形成されて
おり、段差部60の中央には器具を露出させる穴17が
穿設してある。この穴17は器具、例えば、図14に示
すようなコンセント52あるいはアース端子53を1個
配置する場合の大きさである。また、図16に示すよう
に従来より使用されている丸形の化粧カバー59の中央
には角穴状の穴58が穿設してあり、コンセント52の
差し込み孔あるいはアース端子53の端子部を露出させ
るようになっている。
【0035】従って、本実施例では、耐火パネル16に
設けた貫通穴57にドライバの先端を挿入して、中枠9
の弾性片をたわませることで、耐火パネル16を取り外
すことなくコンセント52あるいはアース端子53を取
り外すことができる。ここで、コンセントや、スイッチ
等はシリーズによって形状が異なり、また、中枠9の器
具の固定部の仕様が異なる。そして、固定部の高さが異
なるため、耐火パネル16に段差部60を設けている。
段差部60により耐火パネル16の中央部を高くして中
枠9の挿入部を設けておかないと、プレート枠1、化粧
プレート28が共用できず、また、スイッチとコンセン
ト系列の全高が大きく異なってしまう。
【0036】図17は化粧カバー59を示し、中央の穴
58の実線に示してある大きさはコンセント52あるい
はアース端子53が1個の場合を示し、二点鎖線は2個
の場合を示している。化粧カバー59の背面には、6個
の突部61と4個の係止部62とが一体に形成してあ
る。係止部62は弾性を有していて、中枠9の両側の係
合凹所63(図15参照)に係合して中枠9に化粧カバ
ー59が着脱自在に装着される。また、突部61は、中
枠9の前面に当接して化粧カバー59のがたつきを防止
するものである。
【0037】そして、化粧カバー59を中枠9に取り付
ける際の係止部62と突部61の逃げを耐火パネル16
に形成している。すなわち、化粧カバー59の係止部6
2の逃がし用の穴64を段差部60の縁部に形成し、ま
た、突部61逃がし用の穴65を段差部60の上面の両
側に夫々3つ形成している。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、開口部を有し造営面
に固定されるプレート枠と、プレート枠の開口部に着脱
自在に装着され内側にスイッチやコンセント等の配線用
の器具を最大2個着脱自在に装着可能な中枠と、器具の
前面を露出しプレート枠の前面に着脱自在に装着される
化粧プレートとを備えた配線器具において、プレート枠
を長円形に形成し2つの開口部を長手方向に並べて設け
るとともに化粧プレートを長円形に形成したので、2個
乃至4個の配線用の器具を造営面に配設することができ
る。その結果、従来の丸形配線器具を2つ並べるよりも
見栄えをよくすることができ、しかも従来の丸形配線器
具に使用されていた部品を一部利用してコストの削減を
図ることができるという効果がある。
【0039】請求項2の発明は、略中央に器具を露出す
る孔を有し化粧プレートとプレート枠との間に各中枠に
対応して配設される2枚の耐火パネルの外周部にプレー
ト枠に固定するための爪をそれぞれ複数形成するととも
にプレート枠の前面にこの爪が挿入係止される孔を設
け、2枚の耐火パネルがプレート枠の前面に固定された
ときに隣接する耐火パネルの端部であって2枚の耐火パ
ネルの略中心を結んだ線を挟んで互いに異なる側の端部
を少なくとも切り欠いたので、耐火パネルをプレート枠
の前面に確実に固定することができるという効果があ
る。また、2枚の耐火パネルをプレート枠の前面に装着
すると、各耐火パネルの切り欠き部同士が互いに上記略
中心を結んだ線に対して対称に位置するので、並行して
装着した2枚の耐火パネルのピッチが切り欠き部の分だ
け短くなり、配線器具の寸法を小さくできるという効果
がある。さらに耐火パネルとして従来より使用している
ものを加工するだけでよいからコストの削減を図ること
ができるという効果がある。
【0040】請求項3の発明は、プレート枠に穿孔した
係止凹所に挿入係止される係止爪を化粧プレートの裏面
に設けたので、化粧プレートをプレート枠の前面に装着
し確実に固定することができるという効果がある。請求
項4の発明は、中枠に装着された器具の長手方向とプレ
ート枠の長手方向とを一致させてプレート枠に中枠を装
着したので、2個乃至4個の配線用の器具を横方向に並
行させて造営面に配設することができるという効果があ
る。
【0041】請求項5の発明は、スイッチ操作用の丸形
のハンドルあるいは略中央に器具の前面を露出させる穴
を穿孔した丸形の化粧カバーを位置させる丸形の開口部
を長手方向に2つ並べて化粧プレートに設けたので、従
来の丸形配線器具に使用されていたハンドルあるいは化
粧カバーを利用してコストの削減を図ることができると
いう効果がある。
【0042】請求項6の発明は、配線用の器具の背部を
被覆保護する保護カバーの係止部が係合される係止凹部
をプレート枠の背面に設けたので、保護カバーをプレー
ト枠の背面に装着して固定することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体を示す分解斜視図である。
【図2】同上のプレート枠と挟み金具を拡大した斜視図
である。
【図3】同上のプレート枠を示すものであり、(a)は
前面平面図、(b)は(a)のX−X線断面図、(c)
は背面平面図である。
【図4】同上の中枠とスイッチを拡大した斜視図であ
る。
【図5】同上の耐火パネルとネジを拡大した斜視図であ
る。
【図6】同上の耐火パネルの平面図である。
【図7】同上の化粧プレートとハンドルを拡大した斜視
図である。
【図8】同上の化粧プレートを示すものであり、(a)
は裏面平面図、(b)は(a)のY−Y線断面図であ
る。
【図9】同上を示すものであり、造営面に取り付けた状
態の全体の断面図である。
【図10】同上の保護カバーを示すものであり、(a)
は平面図、(b)は断面図である。
【図11】同上のスイッチの断面図である。
【図12】同上のハンドルの断面図である。
【図13】同上の全体の断面図である。
【図14】実施例2の全体を示す分解斜視図である。
【図15】同上のコンセント、アース端子、中枠、耐火
パネル及びネジを拡大した斜視図である。
【図16】同上の化粧カバーと化粧プレートを拡大した
斜視図である。
【図17】同上の化粧カバーを示すものであり、(a)
は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図18】従来の丸形配線器具の平面図である。
【図19】従来の丸形配線器具の平面図である。
【符号の説明】
1 プレート枠 2 開口部 9 中枠 14 スイッチ 16 耐火パネル 22 ハンドル 28 化粧プレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し造営面に固定されるプレー
    ト枠と、プレート枠の開口部に着脱自在に装着され内側
    にスイッチやコンセント等の配線用の器具を最大2個着
    脱自在に装着可能な中枠と、器具の前面を露出しプレー
    ト枠の前面に着脱自在に装着される化粧プレートとを備
    えた配線器具において、プレート枠を長円形に形成し2
    つの開口部を長手方向に並べて設けるとともに化粧プレ
    ートを長円形に形成したことを特徴とする配線器具。
  2. 【請求項2】 略中央に器具を露出する孔を有し化粧プ
    レートとプレート枠との間に各中枠に対応して配設され
    る2枚の耐火パネルの外周部にプレート枠に固定するた
    めの爪をそれぞれ複数形成するとともにプレート枠の前
    面にこの爪が挿入係止される孔を設け、2枚の耐火パネ
    ルがプレート枠の前面に固定されたときに隣接する耐火
    パネルの端部であって2枚の耐火パネルの略中心を結ん
    だ線を挟んで互いに異なる側の端部を少なくとも切り欠
    いたことを特徴とする請求項1記載の配線器具。
  3. 【請求項3】 プレート枠に穿孔した係止凹所に挿入係
    止される係止爪を化粧プレートの裏面に設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項2記載の配線器具。
  4. 【請求項4】 中枠に装着された器具の長手方向とプレ
    ート枠の長手方向とを一致させてプレート枠に中枠を装
    着したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の配
    線器具。
  5. 【請求項5】 スイッチ操作用の丸形のハンドルあるい
    は略中央に器具の前面を露出させる穴を穿孔した丸形の
    化粧カバーを位置させる丸形の開口部を長手方向に2つ
    並べて化粧プレートに設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項4記載の配線器具。
  6. 【請求項6】 配線用の器具の背部を被覆保護する保護
    カバーの係止部が係合される係止凹部をプレート枠の背
    面に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
    の配線器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10326635A (ja) * 1997-05-27 1998-12-08 Matsushita Electric Works Ltd 同軸ケーブル接続器
JPH1186926A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Matsushita Electric Works Ltd 同軸ケーブル接続器
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