JP2877208B2 - スイッチ装置およびスイッチ装置の組立方法 - Google Patents

スイッチ装置およびスイッチ装置の組立方法

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JP2877208B2
JP2877208B2 JP8297305A JP29730596A JP2877208B2 JP 2877208 B2 JP2877208 B2 JP 2877208B2 JP 8297305 A JP8297305 A JP 8297305A JP 29730596 A JP29730596 A JP 29730596A JP 2877208 B2 JP2877208 B2 JP 2877208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチ本体のオン・
オフ操作を操作面がスイッチ本体より大きい操作体で行
え、適確な表示を行えるようにしたスイッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種スイッチ装置として、特開
昭62-12320号公報(以下、「従来技術1」という。)の
ものが知られている。これは、縦方向の外径寸法を取付
枠の器具取付孔の略1/2の大きさとしたスイッチ本体
を取付枠に2個取付ける。そして、器具取付孔より大き
い四角形状の窓孔を有するプレ―ト本体を取付枠に取付
け、さらに、縦方向の外径寸法が窓孔の略1/2に形成
された2個の操作ハンドル(操作体)を窓孔に臨ませて
配設し、スイッチ本体の操作部にそれぞれ結合する。
【0003】また、従来技術1のものは、スイッチ本体
がその前面に操作体に結合される操作部およびこの操作
部に連設された発光表示機構を有する。そして、発光表
示機構を操作体の略中央部に形成された表示窓に対向さ
せるために、前記操作部をスイッチ本体の一端側に偏心
させている。その結果、2個のスイッチ本体の操作体は
偏心位置においてスイッチ本体に結合している。スイッ
チの操作体は、オン操作方向(たとえば従来技術1の第
1図(D)において操作体52の右側を押す。)、オフ操作
方向(たとえば従来技術1の第1図(D)において操作体5
2の左側を押す。)が一定方向に規定され、使用者の誤
操作を防いでいる。従来技術1は上記理由によりスイッ
チ本体の操作部および操作体の結合位置が偏心している
ため、上下のスイッチを入れ換えたり、上と上、または
下と下のスイッチ本体のみでは操作体を結合できない。
また、点対称に180度向きを変えても、上下でオン、
オフの操作方向が反対となり、不統一になってしまうの
で、スイッチ本体は上用、下用とそれぞれ別に設計、製
造されている。
【0004】さらに、従来技術1の第5図には、取付枠
の取付孔と略同一寸法の1個のスイッチ本体を取付けた
ものが示されている。このスイッチ本体も、操作部をス
イッチ本体の一端側に偏心させ、プレ−トの窓孔を覆う
寸法の操作体を偏心位置にて操作部に結合している。そ
して、このスイッチ本体も専用に設計、製造されてい
る。
【0005】また、特開昭59-178915号公報(以下、
「従来技術2」という。)には、スイッチ本体より面積
の小さい操作体を有するスイッチ1〜3個を取付枠に取
付け得るものが示されている。
【0006】実開昭61-29418号公報(以下、「従来技術
3」という。)には、スイッチ本体の表示素子から操作
体の表示窓まで光を導くために導光体を設けたものが示
されている。
【0007】特開昭58-89723号公報(以下、「従来技術
4」という。)には、スイッチ本体を取付枠に1個取付
け、スイッチ本体より大きくプレ―ト枠の窓孔を略全部
覆う化粧ハンドル(操作体)を設け、スイッチ本体の発
光表示機構と化粧ハンドルの表示窓を正対させたスイッ
チ装置が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、2個専
用および1個専用のスイッチ装置である。つぎにその理
由を列挙する。(1)スイッチ本体が、2個用の場合
も、1個用の場合もそれぞれ専用に設計、製造されてい
る。(2)2個用の場合スイッチ本体の取付枠の取付孔
の上下方向の寸法が1.5モジュ−ル相当、1個用の場合
は3モジュ−ル相当である。(3)スイッチ本体の操作
部が偏心している。(4)1個用の操作体は2個用のス
イッチ本体に使えないし、また、2個用の操作体は1個
用のスイッチ本体に使えない。
【0009】従来技術2は、操作体がスイッチ本体より
小さい場合にのみ成り立つ技術である。なぜなら、操作
体をスイッチ本体より大きくした場合に、スイッチ本体
と操作体とをどのように結合し、プレ−トとの関係をど
のようにするのか一切開示も示唆もないからである。ま
た、従来技術2は、スイッチ本体の1〜3個を任意に組
合せて使用することができるが、プレ−トはそれぞれ専
用すなわち1個用、2個用、3個用のものを必要とする
問題がある。
【0010】したがって、従来技術1に、従来技術2に
示されるスイッチ本体を1モジュ−ル寸法にしてその1
〜3個を任意数組合せて使用する思想を適用しようとし
ても、単一のプレ−トを使用して、スイッチ本体は共通
にして、その1〜3個を任意に組合せ、かつ、操作体の
寸法をスイッ本体の面積より大きくするための構成は、
従来技術1および2から想到不可能である。
【0011】従来技術3は、スイッチ本体を操作するた
めに変位たとえば揺動させることができない。
【0012】従来技術4は、スイッチ本体が取付枠の取
付孔の略1/2の寸法であるから、発光表示機構をスイ
ッチ本体の一端に偏心させて発光表示機構と操作体の表
示窓とを正対させることにより表示することができる。
すなわち、スイッチ本体が取付孔の略1/2の寸法と寸
法的余裕を持たせているからこそ、発光表示機構と操作
体の表示窓とを正対させることができるのであって、こ
のようなスイッチ本体を1モジュ−ル相当に小形化しよ
うとすることは不可能である。
【0013】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、単一仕様のプレ−ト、取付枠を共通に使用
し、共通のスイッチ本体を1個〜3個任意に取付け可能
で、適確な表示が行え、しかも、操作体はスイッチ本体
より大きくて操作性が良好なスイッチ装置およびスイッ
チ装置の組立方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスイッチ
装置は、長手方向の上部、中間部および下部にそれぞれ
共通仕様の3個の器具取付手段を備えた細長の器具取付
孔を中間部に有する取付枠と;短方向の外形寸法が器具
取付孔の長手方向の略1/3に形成され、前面に操作部
および短方向の前面略中央部に表示部を有し、取付枠に
1個が取付られる場合には中央部の器具取付手段に、2
個が取付られる場合には上下端部の器具取付手段に、3
個が取付られる場合には各器具取付手段に取付けられる
スイッチ本体と;器具取付孔に対向し長手方向の寸法が
器具取付孔より大きい細長の窓孔を有し、取付枠の前方
に配設されるプレートと;それぞれ表示部に光学的に対
向する表示窓を有し、かつ、全体でプレートの窓孔の略
全部を閉塞する大きさに形成されて窓孔内にスイッチ本
体の個数に対応して配設される操作体と;を具備してい
ることを特徴とする。
【0015】請求項2記載のスイッチ装置の組立方法
は、長手方向の上部、中間部および下部にそれぞれ共通
仕様の3個の器具取付手段を備えた細長の器具取付孔を
中間部に有する取付枠と;短方向の外形寸法が器具取付
孔の長手方向の略1/3に形成され、前面に操作部およ
び短方向の前面略中央部に表示部を有するスイッチ本体
と;器具取付孔に対向し長手方向の寸法が器具取付孔よ
り大きい細長の窓孔を有し、取付枠の前方に配設される
プレートと;前面がプレートの窓孔の略全部を閉塞する
大きさに形成されるとともに表示部に光学的に対向する
表示窓を有する第1の操作体と;前面がプレートの窓孔
を略2分する大きさに形成されるとともに表示部に光学
的に対向する表示窓を有する第2の操作体と;前面がプ
レートの窓孔を略3分する大きさに形成されるとともに
表示部に光学的に対向する表示窓を有する第3の操作体
と;が準備され、スイッチ本体1個を取付枠に取付ける
場合には中央部の器具取付手段に取付けて第1の操作体
を組合わせ、2個を取付ける場合には上下端部の器具取
付手段に取付けて第2の操作体を組合わせ、3個を取付
ける場合には各器具取付手段に取付けて第3の操作体を
組合わせることを特徴ととしている。
【0016】なお、以上の発明において、「略1/3」
とは、1/3中心としてそれぞれ若干小さいあるいは大
きい範囲を許容することを意味するものである。「略2
分」等についても同様である。
【0017】また、「窓孔の略全部を閉塞する」とは、
操作体の作動を許容する間隙を存して窓孔を覆うことを
意味するものである。
【0018】さらに、「共通仕様」とは、それぞれ寸法
が若干異なっている場合を許容することを意味する。す
なわち、寸法が製造誤差程度に異なっていても、以下に
説明する本発明の作用、効果に影響を与えないものであ
る。「略中央部」についても同様に若干中央から外れて
いる場合を許容することを意味する。
【0019】(作用) 本発明は、取付枠の器具取付手段にスイッチ本体を1個
取付けて1個用として用いる場合は、スイッチ本体を取
付枠の中央部の器具取付手段に取付け、プレ―トの窓孔
の略全部を塞ぐ外径寸法で形成されスイッチ本体に対設
する1個の操作体をプレ−トの窓孔内に設けることによ
って形成することができる。スイッチ本体は、前面略中
央部に表示部を有しているため、操作体の中央部に表示
窓を設けることにより表示部と表示窓とを正対させるこ
とができる。
【0020】また、スイッチ本体を2個設けて2個用と
して用いる場合は、取付枠の器具取付孔の上端側および
下端側の器具取付手段にそれぞれスイッチ本体を取付
け、プレ―トの窓孔を2分する大きさで形成され、それ
ぞれスイッチ本体の中央に対向して2個の操作体をプレ
−ト窓孔内に設けることによって形成することができ
る。この場合、スイッチ本体を短方向の外形寸法が器具
取付孔の長手方向の略1/3に形成し、前面略中央部に表
示部を設けているから、上側および下側のスイッ本体と
して共通のものを用いることができる。そして、操作体
の中央部に表示窓を設けることにより表示部と表示窓と
を正対させることができる。
【0021】さらに、スイッチ本体を3個設けて3個用
として用いる場合は、取付枠の上端側、中央部および下
端側の器具取付手段それぞれにスイッチ本体を取付け、
プレ―トの窓孔を3分する大きさで形成され、中央のス
イッチ本体に対設される操作体はスイッチ本体の中央に
その中央を重ね、上端側のスイッチ本体に対設される操
作体はその上半部がスイッチ本体より上方に突出し、下
端側のスイッチ本体に対設される操作体はその下半部が
スイッチ本体より下方に突出して、スイッチ本体に対設
してプレ−ト内に設けることによって形成することがで
きる。この場合も、上記と同じ理由により、上、中、下
のスイッチ本体として共通のものを用いることができ
る。すなわち、本発明によれば、1個ないし3個のいず
れの場合においても、共通のスイッチ本体を用いること
ができる。
【0022】このスイッチ本体を3個配設して3個用と
して用いる場合の操作体は、プレ―トの窓孔が縦方向の
寸法を器具取付孔より大きく形成されているので、スイ
ッチ本体の外形寸法より大きく形成しても上端側・下端
側の操作体が、それぞれ上半部、下半部がスイッチ本体
より突出させることによって配設でき、操作面の大きい
操作体が形成できるから、操作性が良好になる。
【0023】そして、1個用、2個用、3個用いずれの
場合も共通仕様のプレ−トを使用することによって構成
できる。また、スイッチ本体を1個、2個あるいは3個
取付ける場合でもスイッチ本体は共用でき、汎用性があ
る。したがって、安価に提供できる。
【0024】また、操作体は1個用、2個用の場合はそ
れぞれスイッチ本体と正対位置で取付けできる。3個用
の場合は中間部のスイッチ本体に対設される操作体は正
対させることができるのに対し、両端側に位置するスイ
ッチ本体に対設される操作体は中央部が操作部に対し偏
位することになるが、スイッチ操作にはさしつかえな
い。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
14を参照して説明する。1は取付枠で、この取付枠1は
たとえば合成樹脂で形成され、中間部に細長の器具取付
孔2を備え、両端部に造営物などの壁面3に埋設された
配線ボックス4の取付部5,5に取付け得るピッチをも
った対をなす取付孔6,6を設けているとともにプレ―
ト取付用孔7,7を設けている。そして、この取付枠1
は器具取付孔2の一側に器具の一側部に突設した突片が
係合する係合孔8および器具の他方に突設した突片が弾
性的に係合する係止孔9を備えて形成した3組の器具取
付手段10を設けている。この取付枠1は一般にワンタッ
チサポ―トと称されるものを可とするが、金属で形成さ
れるものであってもよい。
【0026】11はスイッチ本体で、このスイッチ本体11
は前面に操作部12を有し、短方向Bの外径寸法が取付枠
1の器具取付孔2の長手方向寸法Cの略1/3に形成さ
れている。
【0027】スイッチ本体のオン、オフの操作について
は、種々の既知の形式があるが、スイッチ本体11の操作
部を操作する形式であればよく、本実施の形態では揺動
形式である。
【0028】本実施の形態のスイッチ本体11の詳細を図
11について説明する。スイッチ本体11は合成樹脂で箱状
に形成されたケ―ス13、このケ―ス13内に設けた固定接
点14を有した端子部15、固定接点14に接離する可動接点
16を有する可動片17、この可動片17にスプリング18を介
して設けられ板ばね19を存して操作部12を形成した揺動
自在のハンドル部20を有する。また、可動接点16、端子
部15に設けられた鎖錠片21、この鎖錠片21に接続する電
線の係合を解除する解除釦22、表示素子としてのネオン
ランプ23および発光ダイオ―ド24を接続したプリント基
板25、電流トランス26を有する。そして、操作部12に対
向する一対の孔27、27を有するとともに、取付枠1の器
具取付孔2の長手方向において前面中央部に表示素子と
してのネオンランプ23および発光ダイオ―ド24が位置す
るように表示部28、28を有し、ケ―ス13に装着されるカ
バ―29を含んでいる。さらに、取付枠1の係合孔8およ
び係止孔9に係合する突片30、30を有しケ―ス13および
カバ―29を固着する取付金具31を含んで形成されてい
る。
【0029】そして、カバ―29は短方向の略中央部に山
形状の軸部32を設け、この軸部32の両傾斜面に前記表示
部28,28を設けている。本実施の形態におけるスイッチ
本体11はオン,オフのいずれの状態でも表示素子が点灯
し、表示素子のネオンランプ23および発光ダイオ―ド24
の光色の異いによって表示するように形成されている。
【0030】33はプレ―トで、このプレ―ト33は取付枠
1の器具取付孔2に対向する細長の窓孔34を有し取付枠
1のプレ―ト取付用孔7,7に嵌合する突部(図示しな
い。)を設け、取付枠1の前面に配設される。このプレ
―ト33は本実施の形態においては開口35を有し、この開
口35の周辺部に凹部36を形成した基体部37、この基体部
37の凹部36に着脱可能に嵌合する化粧枠部38を含んで形
成されている。そして、本実施の形態において窓孔34は
この化粧枠部38に形成したものを示している。そして、
このプレ―ト33の窓孔34は長手方向の寸法Aを器具取付
孔より大きくたとえばスイッチ本体11の短寸法Bの略4
倍で形成している。
【0031】39は操作体で、この操作体39はスイッチ本
体11の操作部12に装着され、かつプレ―ト33の窓孔34に
臨んで窓孔34を塞ぐよう形成されている。
【0032】そして、操作体39は図7および図8に示す
ように、スイッチ本体11を1個取付枠1にその器具取付
孔2の中央に取付けて1個用として用いる場合は、プレ
―ト33の窓孔34を覆う細長板状に形成された1個をスイ
ッチ本体11の操作部12に装着して用いる。また、図9お
よび図10に示すように、2個のスイッチ本体11を取付枠
1にその器具取付孔2の上端および下端側に偏して取付
けて2個用として用いる場合は、プレート33の窓孔34を
2分する大きさので略正方形状に形成された2個の操作
体39をその中央がスイッチ本体11の中央に対向してそれ
ぞれスイッチ本体11の操作部12に装着して用いる。
【0033】そうして、スイッチ本体11を3個取付枠1
に連設して3個用として用いる場合は、図1および図6
に示すように、プレ―ト33の窓孔34を3分する大きさで
形成した略同一外径寸法で形成された3個の操作体39を
それぞれスイッチ本体11の操作部12に装着して用いる。
その際、中央のスイッチ本体11に対設される操作体39は
スイッチ本体11の中央にその中央を重ね、上側のスイッ
チ本体に対設される操作体39は、その上半部がスイッチ
本体11より上方に突出し、下側のスイッチ本体11に対設
される操作体39はスイッチ本体11より下方と突出して装
置される。
【0034】そして、この3個用として用いる場合の操
作体39は図5に示すように周壁40を設けるとともに裏面
にスイッチ本体11の操作部12に着脱可能に嵌合する一対
の嵌合片41を設けている。この嵌合片41は一端側を一方
の周壁40に接合し、他端は他の周壁40と離間して形成
し、かつ、他端側の嵌合片41間に突条部42を形成してい
る。そして、嵌合片41は操作部12の板ばね19およびこの
板ばね19の保持部43に弾性的に嵌合して取付けられるよ
うに形成されている。また、突条部42は操作体39をスイ
ッチ本体11に装着した際に、両端に位置する周壁40とと
もにスイッチ本体11の軸部32に当接する寸法で形成され
ることを可とする。そして、この3個用として用いる操
作体39は取付枠1の中央部に取付けられたスイッチ本体
11に装着する際は嵌合片41を操作部12にいずれの向きか
らでも装着することによって突条部42および周壁部40の
一方が軸部32に当接し、揺動操作が可能となる。
【0035】また、本実施の形態において、取付枠1の
下側に位置するスイッチ本体11に装着する際は、図5に
おける操作体39をその突条部42を逆向きすなわち、下方
に位置させて操作部12に装着することによって、突条部
42および上部に位置する周壁40が軸部31に当接し、揺動
操作が可能となる。
【0036】さらに、本実施の形態において取付枠1の
上部に位置するスイッチ本体10に装着する際は突条部42
を図5における向きで操作部12に装着することによっ
て、突条部42および下部に位置する周壁40が軸部32に当
接し、揺動操作が可能となる。
【0037】したがって、3個用として用いる操作体39
は一種類で、取付枠1の中間部および両端部に配設され
るスイッチ本体11のいずれにも共用でき、汎用性のある
ものでよい。しかも、この操作体39はスイッチ本体11が
中央部に位置するものにあっては、両端の周壁40が隣接
する両端側のスイッチ本体11の軸部32に当接するように
位置し、両端側への揺動が阻止され不所望に外れるのを
良好に防止できる。
【0038】44は操作体39の略中央部に設けた表示窓
で、この表示窓44は取付枠1のプレート33の窓孔34の長
手方向において、たとえば前面中央部に設けられ、スイ
ッチ本体11に器具取付孔2の長手方向において前面略中
央部に設けた表示部28、28から表示素子としてのネオン
ランプ23および発光ダイオ―ド24の光をそれぞれ導光し
て、オン,オフのいずれか一方、または両方を表示する
ように形成される。本実施の形態においては、オン,オ
フのいずれの状態でも表示素子が点灯し、表示素子のネ
オンランプ23および発光ダイオ―ド24の光色の異いによ
って表示するように形成されている。
【0039】そして、スイッチ本体11を1個または2個
を取付けたものにあっては、表示部28,28と操作体39の
器具取付孔2の長手方向において前面中央部に設けた表
示窓44とは略正対位置にできるので、表示素子28,28か
らの光を拡大するレンズなどを表示窓44に設ければよ
い。しかし、スイッチ本体11を3個連設したものでは、
中央部に位置するスイッチ本体11に対する操作体39はそ
の表示部28,28に略正対して表示窓44を位置させること
ができるが、両端側に位置するスイッチ本体11に対して
は、操作体39の表示窓44が表示素子28,28と正対しない
位置となり、表示が困難となる。
【0040】そこで、本実施の形態では、スイッチ本体
11を3個連設した3個用の操作体39にあっては、操作体
39に設けた表示窓44に臨む光導出部45およびスイッチ本
体11の表示部28,28からの光を光導出部45に導光する導
出部46を有するガイド部材47を設けて形成している。
【0041】このガイド部材47はたとえば図13および図
14に示すように、光導出部45,この光導出部45に連続し
光導出部45と略正対位置にある表示部28、28の表示素子
23,24からの光を光導出部45に導光する略45°に傾斜し
て形成した第1の導光部46aおよびこの第1の導光部46
aに連続して光導出部45と正対位置にない表示部28,28
と対向し、この表示部28,28からの光を導光,反射さ
せ、かつ第1の導光部46aで反射させて光導出部45に導
出させる略45°の傾斜面を存して形成した第2の導光部
46bを含んでレンズ体で形成している。
【0042】そして、光導出部45の外面は複数条の溝を
形成して拡散面に形成することを可とする。
【0043】このガイド部材47は両端に取付孔48を設
け、操作体39の裏面にかしめなどにより固着している。
【0044】なお、ガイド部材47は上述のものに限るも
のではなく、たとえば、図15に示すように、第1の導光
部46aを複数の反射面で階段状に形成したものであって
もよい。
【0045】そうして、スイッチ本体11を3個連設して
3個用として構成したものにおいて、操作体39をそれぞ
れのスイッチ本体11の操作部11に装着することにより、
取付枠1の上、下端側に位置するスイッチ本体11の表示
部28,28と操作体39の表示窓44とは正対位置にないが、
ガイド部材47の第2の導光部46bがそれぞれの表示部2
8,28に対向して位置するので、これら表示部28,28か
らの光は第2の導光部46bから導入され、第1の導光部
46bの傾斜面で反射されて光導出部45から導出され、表
示が確実になされる。
【0046】また、取付枠1の中間部に配設されるスイ
ッチ本体11は表示部28,28と操作体39の表示窓44とが略
正対するので、第1の導光部46aから入射した光が光導
出部45で発光する。
【0047】つぎに、本実施の形態の作用について説明
する。取付枠1にスイッチ本体11を1個取付けて1個用
として用いる場合は、取付枠1の器具取付孔2の中央部
の取付手段10に周知の取付方法によって取付け、プレ―
ト33を取付枠1とともに配線ボックス4の取付部5に合
わせてねじ止めする。その際、化粧枠部38をプレ―ト33
の基体部37に取付けた状態であってもよく、化粧枠部38
を外した状態であってもよい。そして、1個用の操作体
39をスイッチ本体11の操作部12に装着すればよい。
【0048】また、スイッチ本体11を2個取付けて2個
用として用いる場合は、スイッチ本体11を取付枠1の器
具取付孔2の上端および下端側の器具取付手段10、10に
取付け、1個用の場合と同様に配線ボックス4に取付
け、2個用の操作体39をその中央スイッチ本体11の中央
に対向させてスイッチ本体11の操作部12に装着すればよ
い。
【0049】さらに、スイッチ本体11を3個取付けて3
個用として用いる場合には、スイッチ本体11を取付枠1
に連設して取付け、1個用、2個用と同様に配線ボック
ス4に取付け、中央のスイッチ本体11に対設される操作
体39をスイッチ本体11の中央にその中央を重ね、上側の
スイッチ本体11に対設される操作体39をその上半部がス
イッチ本体11より上方に突出させ、下側のスイッチ本体
11に対設される操作体39をその下半部がスイッチ本体11
より下方に突出させてスイッチ本体11のそれぞれの操作
部12に装着する。この際、取付枠1の上、下端側に位置
するスイッチ本体11に対しては表示窓44が表示部28,28
と正対しないが、ガイド部材47の第2の導光部46bが表
示部28,28に対向し、表示部28,28からの光は第2の導
光部46bから入射し、傾斜面で反射し、第1の導光部46
aを経て光導出部45で導出され、表示窓44において発光
し表示が明確になされる。
【0050】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明は、スイッチ本
体をその短方向が取付枠の器具取付孔の長手方向の略1
/3の寸法に形成するとともに、短方向の前面略中央部
に表示素子を設け、また、取付枠の器具取付孔に対向す
る細長の窓孔を有するプレートの窓孔を器具取付孔より
大きく形成し、1個用の場合取付枠の中央部の器具取付
手段に1個の前記スイッチ本体、2個用の場合取付枠の
上部および下部の器具取付手段に2個の前記スイッチ本
体、3個用の場合取付枠の各器具取付手段に3個の前記
スイッチ本体をそれぞれ取付け、いずれの場合も全体で
窓孔の略全部を閉塞する大きさに形成された操作体を各
スイッチ本体に対応させて窓孔内に配設したので、スイ
ッチ本体を1個ないし3個用で共通仕様の取付枠、プレ
−ト、スイッチ本体を使用でき、しかも、適確な表示が
可能であり、また、スイッチ本体より大きい操作体を有
する操作性の良好なスイッチ装置を提供できる。したが
って、老人や子供などにも容易、かつ、快適に操作する
ことができる。
【0051】また、取付枠、プレ−ト、スイッチ本体は
すべて共通化できるので、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、スイッチ本体を
3個連設した3個用として用いる際の分解斜視図
【図2】スイッチ本体の平面図
【図3】プレートの正面図
【図4】3個用として用いる際の操作体とスイッチ本体
との分離して示す一部切欠斜視図
【図5】3個用に用いる操作体の裏面図
【図6】3個用の使用状況を示す一部断面側面図
【図7】スイッチ本体を1個配設した1個用として用い
る際の分解斜視図
【図8】使用状態を示す一部断面側面図
【図9】スイッチ本体を2個配設した2個用とした際の
分解斜視図
【図10】使用状態を示す一部縦断側面図
【図11】スイッチの分解斜図
【図12】要部の拡大断面図
【図13】ガイド部材の斜視図
【図14】ガイド部材の断面図
【図15】ガイド部材の他の実施の形態の断面図
【符号の説明】
1‥‥取付枠、 2‥‥器具取付孔、 11‥‥スイッチ本
体、 12‥‥操作部、33‥‥プレート、 34‥‥窓孔、
39‥‥操作体、 44‥‥表示窓、 23、24‥表示素子、
47‥‥ガイド部材、 45‥‥光導出部、 46‥‥導光
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安本 宏巳 東京都港区三田1丁目4番28号 東芝電 材株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−12320(JP,A) 特開 昭59−178915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向の上部、中間部および下部にそれ
    ぞれ共通仕様の3個の器具取付手段を備えた細長の器具
    取付孔を中間部に有する取付枠と; 短方向の外形寸法が器具取付孔の長手方向の略1/3に
    形成され、前面に操作部および短方向の前面略中央部に
    表示部を有し、取付枠に1個が取付られる場合には中央
    部の器具取付手段に、2個が取付られる場合には上下端
    部の器具取付手段に、3個が取付られる場合には各器具
    取付手段に取付けられるスイッチ本体と; 器具取付孔に対向し長手方向の寸法が器具取付孔より大
    きい細長の窓孔を有し、取付枠の前方に配設されるプレ
    ートと; それぞれ表示部に光学的に対向する表示窓を有し、か
    つ、全体でプレートの窓孔の略全部を閉塞する大きさに
    形成されて窓孔内にスイッチ本体の個数に対応して配設
    される操作体と; を具備していることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】長手方向の上部、中間部および下部にそれ
    ぞれ共通仕様の3個の器具取付手段を備えた細長の器具
    取付孔を中間部に有する取付枠と; 短方向の外形寸法が器具取付孔の長手方向の略1/3に
    形成され、前面に操作部および短方向の前面略中央部に
    表示部を有するスイッチ本体と; 器具取付孔に対向し長手方向の寸法が器具取付孔より大
    きい細長の窓孔を有し、取付枠の前方に配設されるプレ
    ートと; 前面がプレートの窓孔の略全部を閉塞する大きさに形成
    されるとともに表示部に光学的に対向する表示窓を有す
    る第1の操作体と; 前面がプレートの窓孔を略2分する大きさに形成される
    とともに表示部に光学的に対向する表示窓を有する第2
    の操作体と; 前面がプレートの窓孔を略3分する大きさに形成される
    とともに表示部に光学的に対向する表示窓を有する第3
    の操作体と;が準備され、 スイッチ本体1個を取付枠に取付ける場合には中央部の
    器具取付手段に取付けて第1の操作体を組合わせ、2個
    を取付ける場合には上下端部の器具取付手段に取付けて
    第2の操作体を組合わせ、3個を取付ける場合には各器
    具取付手段に取付けて第3の操作体を組合わせることを
    特徴とするスイッチ装置の組立方法。
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