JPH07305279A - 難燃抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

難燃抗菌性ポリエステル繊維の製造方法

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JPH07305279A
JPH07305279A JP6096384A JP9638494A JPH07305279A JP H07305279 A JPH07305279 A JP H07305279A JP 6096384 A JP6096384 A JP 6096384A JP 9638494 A JP9638494 A JP 9638494A JP H07305279 A JPH07305279 A JP H07305279A
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JP
Japan
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flame
polyester fiber
quaternary ammonium
retardant
ammonium salt
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Application number
JP6096384A
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English (en)
Inventor
Yasunori Tatsuoka
康則 立岡
Makoto Tanaka
信 田中
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は難燃性と耐洗濯性のある難燃
抗菌性ポリエステル繊維を提供することにある。 【構成】 リン化合物がリン元素として対ポリマー重量
で0.3〜1.5重量%共重合された難燃ポリエステル
繊維にアルキル燐酸エステル第4級アンモニウム塩化合
物を付与することを特徴とする難燃抗菌性ポリエステル
繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃抗菌性ポリエステル
繊維に関し、カーテン、衣類、毛布、シーツ地等に利用
される。
【0002】
【従来の技術】最近の健康的生活環境作りの要請に応え
カーテン、衣類、毛布、シーツ地等に対して抗菌防臭加
工が行われる様になって来た。抗菌防臭剤としては有機
シリコーン第4級アンモニュウム塩、アルキル燐酸エス
テル第4級アンモニュウム塩、芳香族ハロゲン化合物等
が提案されている。しかし、これらは木綿及び木綿の混
紡品に対しては洗濯耐久性が認められるが、ポリエステ
ル繊維の場合は結晶性が高く、かつ、反応性基が少ない
のでポリエステル繊維に対しては洗濯耐久性が不良であ
る。ポリエステル繊維に対する洗濯耐久性を改良する方
法として、例えば特開昭61−245378号公報に
は、酸性基含有ポリエステル共重合体と抗菌成分との反
応生成物を付与する方法が開示されている。しかし、こ
の方法では風合いが硬くなると言う欠点がある。また特
開平3−51369号公報には、第4級アンモニュウム
塩基を有するキトサンとポリウレタン、ポリアクリル酸
エステル等の皮膜形成性樹脂との混合物で処理すること
により耐久性を向上せしめる方法が開示されているが、
しかし、この場合も風合いが硬くなりまた抗菌剤が樹脂
の中に埋没するため抗菌性が不良になると言う欠点を有
している。ホテル、旅館、学校、病院等公共の建物に使
用されるカーテン、敷物、合板類は、消防法で防炎規制
されているので、これらの用途には抗菌性と同時に防炎
性が必須である。難燃化方法としては、重合工程で燐或
いはハロゲン等を含有する難燃剤を添加する共重合法や
成形後に燐、ハロゲン等を含有する難燃剤の乳化体で処
理する後加工法等がある。いずれもポリエステルの熱溶
融特性を高めることにより難燃化を図るものである。一
方、有機シリコーン系等の抗菌剤を付与するとポリエス
テルの熱溶融特性が低下する。従って、燐、ハロゲン等
を含有する難燃剤で難燃化したポリエステルに有機シリ
コーン系抗菌剤で抗菌処理を施すと防炎性が不良にな
り、防炎性と抗菌性とを同時に満足させることが極めて
難しい。そこで本発明者等はかかる課題を解決するため
に鋭意検討した結果、特定のリン化合物を特定量共重合
した難燃ポリエステル繊維に特定のアルキル燐酸エステ
ル第4級アンモニュウム塩化合物を付与することによ
り、防炎性を損なうこと無く、しかも洗濯耐久性のある
抗菌性が得られることを見い出し本発明に到達したもの
である。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は難燃性と洗濯耐久性のあ
る抗菌性とを兼ね備えた難燃ポリエステル繊維を提供す
ることにある。
【0004】
【発明の構成】ここに本発明は「(請求項1) 下記一
般式(化3)で表されるリン化合物がリン元素として対
ポリマー重量で0.3〜1.5重量%共重合された難燃
ポリエステル繊維に下記一般式(化4)で表されるアル
キル燐酸エステル第4級アンモニウム塩化合物を付与す
ることを特徴とする難燃抗菌性ポリエステル繊維の製造
方法。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】(請求項2) アルキル燐酸エステル第4
級アンモニウム塩化合物の付与量が0.02〜0.2重
量%である請求項1の難燃抗菌性ポリエステル繊維の製
造方法。」である。
【0008】難燃ポリエステル繊維とは下記−般式(化
5)で表されるリン化合物がリン元素として対ポリマー
重量で0.3〜1.5重量%共重合された難燃ポリエス
テル繊維、該繊維を基材とした不織布、織物、編物、縫
製品等である。
【0009】
【化5】
【0010】上記一般式(化5)で示されるリン化合物
の具体例としては例えば下記の2−カルボキシ−エチル
−メチル−ホスフィン酸及び其の環状無水物(化6)な
どがある。
【0011】
【化6】
【0012】リン化合物はリン元素として0.3〜1.
5重量%共重合する必要がある。0.3重量%未満では
十分な防炎性が得られない。1.5重量%を越えるとポ
リマーが着色したり、強力、嵩性、染色堅牢度等の物性
が低下する。
【0013】第4級アンモニュウム塩は下記−般式(化
7)で表される。
【0014】
【化7】
【0015】第4級アンモニュウム塩の付与量は0.0
2〜0.2重量%、好ましくは0.04〜0.15重量
%である。第4級アンモニュウム塩の含有量が0.02
重量%未満では抗菌性が不十分であり、一方、0.2重
量%を越えると抗菌性は良好であるが被染物の染色堅牢
度が低下し実用状好ましくない。
【0016】第4級アンモニュウム塩を付与する方法と
してはスプレ−法、浸漬法、グラビア法等の任意の方法
を選択できる。難燃ポリエステル繊維に第4級アンモニ
ュウム塩を付与させた後、通常の乾燥工程を経て、14
0〜180℃で熱処理を行う。また必要に応じて難燃性
を低下させない程度に吸水剤、制電防止剤、柔軟剤、硬
仕上剤、撥水剤、消泡剤等を併用することも出来る。
【0017】
【発明の作用】特定の燐化合物を特定量共重合した難燃
ポリエステル繊維に特定のアルキル燐酸エステル第4級
アンモニウム塩化合物系抗菌剤で付与することにより、
従来、得られなかった洗濯耐久性のある抗菌性が得られ
た。この理由は明かでないが、難燃ポリエステル繊維の
表面状態の変化あるいは繊維内部の結晶性が低下するた
め抗菌剤と繊維内部との接着性が改善されたものと考え
られる。
【0018】
【発明の効果】難燃ポリエステル繊維の難燃性を低下さ
せることなく、しかも洗濯耐久性の優れた抗菌性を有す
る難燃ポリエステル繊維が得られ、特にシャワーカーテ
ン、シーツ、布団側地等の用途に好適である。
【0019】次に実施例により、本発明を詳しく説明す
る。尚、実施例に於ける部は全て重量部を示し、諸特性
の評価は以下の測定法によった。 (1)難燃性:JIS L1091のA−1法及びD法 (2)抗菌性:菌数測定法 繊維製品衛生加工協議会の試験法による滅菌試料布に試
験菌(黄色ブドウ球菌)のブイヨン懸濁液を注加し、密
閉容器中で37℃で18時間培養後の生菌数を計測し、
無加工試料布に対する増減値差を下記式より求めた。
【0020】増減値差=logB/A−logC/A A: 無加工試料に接種した直後の菌数 B: 無加工試料にて18時間培養した後の菌数 C: 加工試料にて18時間培養した後の菌数 無加工布における菌の増殖がlogB/A>2であれば
試験を有効とし、無加工布に対する抗菌加工布の増減値
差が1.6以上の試料を合格とする。なお、洗濯はJI
SL−0217 103法による洗濯を繰り返し10回
行う。 (3)摩擦堅牢度:JISL−0849、学振型(20
0g)に準じた。 (4)風合:触感により判定した。
【0021】
【実施例1〜3】経糸及び緯糸が75デニール/24フ
イラメントの2−カルボキシエチル−メチル−ホスフィ
ン酸を燐として0.65%共重合した難燃ポリエステル
繊維100%使いのタフタ(経糸密度110本/イン
チ、緯糸密度90本/インチ)を通常の方法で精練及び
染色(染料: スミカロンネービーブルー0.5%ow
f、浴比1:15、130℃×30分)を行った後、表
1の実施例1〜3のニッカノンRB(日華化学株式会社
製、アルキル燐酸エステル第4級アンモニュウム塩系抗
菌剤、濃度15%水溶液)の水溶液をそれぞれパッディ
ングし(絞り率35%)、100℃で10分間乾燥後、
160℃で1分間熱処理した。加工布の物性を表1、表
2に示した。
【0022】
【実施例4】実施例2においてニッカノンRBのパッデ
ィング゛浴にポリエステル系親水剤(高松油脂株式会社
製、SR1000)を2%(見かけ濃度)併用した以外
は実施例2と全く同様に処理した。加工布の物性を表1
に示した。
【0023】
【比較例1】通常のポリエステル繊維を用い染色時、後
加工用防炎剤YM88(第一工業製薬株式会社製、ヘキ
サブロムシクロドデカンの45%水分散体)を染浴に1
5%owf併用した以外は実施例3と全く同様に処理し
た。加工布の物性を表1、表2に示した。
【0024】
【比較例2】実施例2においてニッカノンRBの代わり
にシリコーン第4級アンモニュウム塩系抗菌剤( ダウコ
ーニング社製DC5700:有効成分42%)の2%水
溶液を使用した以外は実施例2と全く同様に処理した。
加工布の物性を表1、表2に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(化1)で表されるリン化合
    物がリン元素として対ポリマー重量で0.3〜1.5重
    量%共重合された難燃ポリエステル繊維に下記一般式
    (化2)で表されるアルキル燐酸エステル第4級アンモ
    ニウム塩化合物を付与することを特徴とする難燃抗菌性
    ポリエステル繊維の製造方法。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 アルキル燐酸エステル第4級アンモニウ
    ム塩化合物の付与量が0.02〜0.2重量%である請
    求項1の難燃抗菌性ポリエステル繊維の製造方法。
JP6096384A 1994-05-10 1994-05-10 難燃抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 Pending JPH07305279A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10116751A1 (de) * 2001-04-04 2002-10-24 Trevira Gmbh & Co Kg Bioaktive Faserprodukte

Cited By (5)

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DE10116751C2 (de) * 2001-04-04 2003-05-22 Trevira Gmbh Bioaktive Faserprodukte
AU2002311032B2 (en) * 2001-04-04 2007-08-23 Trevira Gmbh Bioactive fiber products
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