JPH0730359B2 - ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸の水溶性塩を含むストック溶液およびセルロース繊維材料の漂白方法 - Google Patents
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸の水溶性塩を含むストック溶液およびセルロース繊維材料の漂白方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、繊維材料およ
びペーパーパルプの漂白のために用いられる、過酸化漂
白化合物のアルカリ性溶液の安定化に関する。
びペーパーパルプの漂白のために用いられる、過酸化漂
白化合物のアルカリ性溶液の安定化に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】過酸
化漂白化合物、特に過酸化水素を、アルカリ性の漂白浴
中で用いる時に、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩の
添加により安定化することが知られている。特に連続漂
白プロセスにおける、過酸化化合物による漂白に対して
は、漂白浴の必須成分を含むストック溶液を用いること
が極めて望ましい。これらのストック溶液は高濃度のア
ルカリ、過酸化物安定剤および所望により過酸化化合物
および他の界面活性剤および水軟化剤の如き成分を含
む。安定剤として一般に提案されているポリ−α−ヒド
ロキシアクリル酸は、10000よりも大きい分子量を
有するポリマーである。濃厚なアルカリ性溶液、例え
ば、過酸化漂白浴に用いられるストック溶液、特に10
°ボーメより大きいアルカリ濃度を有する溶液に添加さ
れる場合、これらのポリマーは不安定になりやすく、過
酸化漂白剤を安定化する特性を失いやすい。
化漂白化合物、特に過酸化水素を、アルカリ性の漂白浴
中で用いる時に、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩の
添加により安定化することが知られている。特に連続漂
白プロセスにおける、過酸化化合物による漂白に対して
は、漂白浴の必須成分を含むストック溶液を用いること
が極めて望ましい。これらのストック溶液は高濃度のア
ルカリ、過酸化物安定剤および所望により過酸化化合物
および他の界面活性剤および水軟化剤の如き成分を含
む。安定剤として一般に提案されているポリ−α−ヒド
ロキシアクリル酸は、10000よりも大きい分子量を
有するポリマーである。濃厚なアルカリ性溶液、例え
ば、過酸化漂白浴に用いられるストック溶液、特に10
°ボーメより大きいアルカリ濃度を有する溶液に添加さ
れる場合、これらのポリマーは不安定になりやすく、過
酸化漂白剤を安定化する特性を失いやすい。
【0003】今や、下記に示す如き低分子量を有するポ
リ−α−ヒドロキシアクリル酸は、驚くべきことに、過
酸化漂白化合物を安定化する特性を損なうことなく、高
濃度のアルカリ溶液中で安定であるということが見出さ
れたのである。
リ−α−ヒドロキシアクリル酸は、驚くべきことに、過
酸化漂白化合物を安定化する特性を損なうことなく、高
濃度のアルカリ溶液中で安定であるということが見出さ
れたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、本発明によれ
ば、 (a)α−クロロアクリル酸を、水性酸性媒体中で、α
−クロロアクリル酸1モル当たり3.5〜11gの過酸
化水素またはそれと等量のより大きい分子量のパーオキ
シ化合物を重合触媒として用いて重合することにより得
られるポリ−α−ヒドロキシアクリル酸の水溶性塩、 (b)水酸化アルカリ金属、および (c)水、 を含み、(b)が10°ボーメNaOH以上のアルカリ
度に相当する量で存在する、過酸化漂白浴の調製に用い
られ、前記過酸化漂白浴にアルカリを供給し、かつ、前
記過酸化漂白浴を安定化するためのストック溶液が提供
される。
ば、 (a)α−クロロアクリル酸を、水性酸性媒体中で、α
−クロロアクリル酸1モル当たり3.5〜11gの過酸
化水素またはそれと等量のより大きい分子量のパーオキ
シ化合物を重合触媒として用いて重合することにより得
られるポリ−α−ヒドロキシアクリル酸の水溶性塩、 (b)水酸化アルカリ金属、および (c)水、 を含み、(b)が10°ボーメNaOH以上のアルカリ
度に相当する量で存在する、過酸化漂白浴の調製に用い
られ、前記過酸化漂白浴にアルカリを供給し、かつ、前
記過酸化漂白浴を安定化するためのストック溶液が提供
される。
【0005】このストック溶液は、セルロース繊維材料
を水性アルカリ性媒体中の過酸化化合物により漂白する
方法において、過酸化漂白化合物のアルカリ性溶液の安
定化に有用である。
を水性アルカリ性媒体中の過酸化化合物により漂白する
方法において、過酸化漂白化合物のアルカリ性溶液の安
定化に有用である。
【0006】適当な水溶性塩はアルカリ金属塩、好まし
くはナトリウムおよびカリウム塩ならびにアンモニウム
塩を含む。好ましくは、ポリ−α−ヒドロキシアクリル
酸はアルカリ性媒体と同じカチオンを有する水溶性塩の
形で用いられ、ナトリウム塩が最も好ましい。
くはナトリウムおよびカリウム塩ならびにアンモニウム
塩を含む。好ましくは、ポリ−α−ヒドロキシアクリル
酸はアルカリ性媒体と同じカチオンを有する水溶性塩の
形で用いられ、ナトリウム塩が最も好ましい。
【0007】好ましいポリ−α−ヒドロキシアクリル酸
およびその塩は、ナトリウム塩形において3000〜1
0000、さらに好ましくは4000〜8000の平均
分子量Mwを有するようなものである。ここで、平均は
重量平均を意味する。これらのポリマーの分子量は、公
知の方法に従って、例えば、ゲル透過クロマトグラフィ
を用いて測定することができる。上記の分子量は、ナト
リウムポリ−α−ヒドロキシアクリレートの10%水溶
液を用い、6.5〜7のpHにおいて、ゲル透過クロマト
グラフィにより測定されたものである。好ましくは、こ
のナトリウムポリ−α−ヒドロキシアクリレートは、pH
6.5〜7.5において緩衝作用を有する緩衝塩、好ま
しくは燐酸塩バッファーによる対応するポリラクトンの
加水分解ににより得られる。
およびその塩は、ナトリウム塩形において3000〜1
0000、さらに好ましくは4000〜8000の平均
分子量Mwを有するようなものである。ここで、平均は
重量平均を意味する。これらのポリマーの分子量は、公
知の方法に従って、例えば、ゲル透過クロマトグラフィ
を用いて測定することができる。上記の分子量は、ナト
リウムポリ−α−ヒドロキシアクリレートの10%水溶
液を用い、6.5〜7のpHにおいて、ゲル透過クロマト
グラフィにより測定されたものである。好ましくは、こ
のナトリウムポリ−α−ヒドロキシアクリレートは、pH
6.5〜7.5において緩衝作用を有する緩衝塩、好ま
しくは燐酸塩バッファーによる対応するポリラクトンの
加水分解ににより得られる。
【0008】本発明の安定化剤は、ポリ−α−ヒドロキ
シアクリル酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩また
は対応するポリラクトンの形で用いることができる。後
者の場合、ポリラクトンがアルカリ性媒体と接触する
と、対応するポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩に変成
される。ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩は、乾燥さ
れた形で、または水溶液として、特に濃厚な水溶液、例
えば4〜30重量%の乾燥分を有する溶液として用いら
れる。
シアクリル酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩また
は対応するポリラクトンの形で用いることができる。後
者の場合、ポリラクトンがアルカリ性媒体と接触する
と、対応するポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩に変成
される。ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩は、乾燥さ
れた形で、または水溶液として、特に濃厚な水溶液、例
えば4〜30重量%の乾燥分を有する溶液として用いら
れる。
【0009】ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸およびそ
れらの塩は、公知の方法に従って、例えば、ドイツ特許
出願公開2800920および2818089に開示さ
れている如く、高分子量を有するポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸またはポリ−α−ヒドロキシアクリレートの
酸化解重合により、製造することができる。ポリ−α−
ヒドロキシアクリル酸およびそれらの塩は、また、対応
するポリラクトンから、水性塩基との反応により得るこ
ともできる。
れらの塩は、公知の方法に従って、例えば、ドイツ特許
出願公開2800920および2818089に開示さ
れている如く、高分子量を有するポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸またはポリ−α−ヒドロキシアクリレートの
酸化解重合により、製造することができる。ポリ−α−
ヒドロキシアクリル酸およびそれらの塩は、また、対応
するポリラクトンから、水性塩基との反応により得るこ
ともできる。
【0010】ナトリウム塩形への加水分解後に、200
0〜10000の分子量を有するポリラクトンおよびそ
れらの製造方法も本発明に含まれる。ポリラクトンはα
−クロロアクリル酸を水性酸性媒体中で重合することに
より製造することができる。
0〜10000の分子量を有するポリラクトンおよびそ
れらの製造方法も本発明に含まれる。ポリラクトンはα
−クロロアクリル酸を水性酸性媒体中で重合することに
より製造することができる。
【0011】水性反応媒体中におけるα−クロロアクリ
ル酸の濃度は、5〜70重量%、好ましくは5〜40重
量%であるのが有利であろう。重合は、有利には重合触
媒の存在下に、40〜150℃、好ましくは60〜98
℃、さらに好ましくは70〜90℃の範囲の温度におい
て実施されるのが便宜的である。適当な触媒は、例え
ば、4,4′−アゾ−ビス−(4−シアノペンタノン
酸)または2,2′−アゾ−ビス−(2−アミノジプロ
パン)ジヒドロクロリドの如き水溶性のアゾ−ビス化合
物、ベンゾイルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペル
オキシド、ジベンゾイルパーオキシド、ナトリウムパー
ボレート、過酸化水素またはカリウムもしくはアンモニ
ウムペルオキシジスルフェートの如きパーオキシ化合物
である。好ましい重合触媒は、パーオキシ化合物、特に
カリウムおよびアンモニウムペルオキシジスルフェート
および過酸化水素であり、後者が特に好ましい。過酸化
水素はそのままで反応媒体に添加されてもよく、過酸化
水素を生成する化合物、例えば、過酸化カリウムとして
用いられてもよい。好ましくは、過酸化水素は反応媒体
に直接添加される。
ル酸の濃度は、5〜70重量%、好ましくは5〜40重
量%であるのが有利であろう。重合は、有利には重合触
媒の存在下に、40〜150℃、好ましくは60〜98
℃、さらに好ましくは70〜90℃の範囲の温度におい
て実施されるのが便宜的である。適当な触媒は、例え
ば、4,4′−アゾ−ビス−(4−シアノペンタノン
酸)または2,2′−アゾ−ビス−(2−アミノジプロ
パン)ジヒドロクロリドの如き水溶性のアゾ−ビス化合
物、ベンゾイルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペル
オキシド、ジベンゾイルパーオキシド、ナトリウムパー
ボレート、過酸化水素またはカリウムもしくはアンモニ
ウムペルオキシジスルフェートの如きパーオキシ化合物
である。好ましい重合触媒は、パーオキシ化合物、特に
カリウムおよびアンモニウムペルオキシジスルフェート
および過酸化水素であり、後者が特に好ましい。過酸化
水素はそのままで反応媒体に添加されてもよく、過酸化
水素を生成する化合物、例えば、過酸化カリウムとして
用いられてもよい。好ましくは、過酸化水素は反応媒体
に直接添加される。
【0012】重合は、連鎖移動剤、例えば、メルカプト
エタノール、チオフェノールまたはチオグリコール酸エ
チルの如きチオール化合物の存在下に実施されるのも有
利であろう。しかしながら、好ましくは、重合は連鎖移
動剤の存在なしに行われる。分子量を所望の範囲に調整
するため、例えば、分子量を小さく保持するためには、
反応パラメター、例えば、温度または触媒の量を変える
のが好ましい。
エタノール、チオフェノールまたはチオグリコール酸エ
チルの如きチオール化合物の存在下に実施されるのも有
利であろう。しかしながら、好ましくは、重合は連鎖移
動剤の存在なしに行われる。分子量を所望の範囲に調整
するため、例えば、分子量を小さく保持するためには、
反応パラメター、例えば、温度または触媒の量を変える
のが好ましい。
【0013】過酸化水素は、有利には、α−クロロアク
リル酸1モル当たり3.5〜11g、好ましくは7〜1
0gの量で用いられる。触媒が過酸化水素よりも大きい
分子量のパーオキシ化合物である場合、これは対応する
量で用いられる。
リル酸1モル当たり3.5〜11g、好ましくは7〜1
0gの量で用いられる。触媒が過酸化水素よりも大きい
分子量のパーオキシ化合物である場合、これは対応する
量で用いられる。
【0014】重合は1〜5のpHにおいて実施されるのが
よい。反応混合物は無機または有機酸、例えば、硫酸、
塩酸または燐酸またはp−トルエンスルホン酸の如き芳
香族スルホン酸により酸性化される。塩酸が好ましい。
よい。反応混合物は無機または有機酸、例えば、硫酸、
塩酸または燐酸またはp−トルエンスルホン酸の如き芳
香族スルホン酸により酸性化される。塩酸が好ましい。
【0015】ポリマー化合物を与えるための反応工程
は、ポリ−α−クロロアクリル酸への(α−クロロアク
リル酸が、例えば、アルカリ金属塩の形で用いられる場
合には所望により部分的に塩形であってもよい)重合工
程、α位にある塩素のカルボン酸への加水分解およびラ
クトン化を含む。ラクトン化は一部でも全体であっても
よい。得られるポリラクトンは水に不溶であり、水性反
応媒体中では固体として存在する。これは公知の方法に
より、例えば、濾過または遠心分離により単離され、精
製される。所望ならば、ポリラクトンは水性塩基、例え
ば、水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化リチウム、ナ
トリウムまたはカリウム、水酸化アンモニウムまたはア
ミン、例えば、モノ−、ジ−またはトリ−C1 〜4 アル
キルまたは−C2 〜4 アルカノールアミン、特にトリ
(C2 〜3 アルカノール)アミン、またはそのような塩
基から誘導された、pH6〜8、好ましくはpH6.5〜
7.5において緩衝作用を有する緩衝塩との反応によ
り、対応するポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩に変成
される。水酸化アルカリ金属、特に水酸化ナトリウムが
好ましい。ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩は、ポリ
ラクトンを含む反応混合物に水性塩基を添加することに
より、ポリラクトンを中間的に単離することなく直接的
に得ることもできる。
は、ポリ−α−クロロアクリル酸への(α−クロロアク
リル酸が、例えば、アルカリ金属塩の形で用いられる場
合には所望により部分的に塩形であってもよい)重合工
程、α位にある塩素のカルボン酸への加水分解およびラ
クトン化を含む。ラクトン化は一部でも全体であっても
よい。得られるポリラクトンは水に不溶であり、水性反
応媒体中では固体として存在する。これは公知の方法に
より、例えば、濾過または遠心分離により単離され、精
製される。所望ならば、ポリラクトンは水性塩基、例え
ば、水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化リチウム、ナ
トリウムまたはカリウム、水酸化アンモニウムまたはア
ミン、例えば、モノ−、ジ−またはトリ−C1 〜4 アル
キルまたは−C2 〜4 アルカノールアミン、特にトリ
(C2 〜3 アルカノール)アミン、またはそのような塩
基から誘導された、pH6〜8、好ましくはpH6.5〜
7.5において緩衝作用を有する緩衝塩との反応によ
り、対応するポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩に変成
される。水酸化アルカリ金属、特に水酸化ナトリウムが
好ましい。ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸塩は、ポリ
ラクトンを含む反応混合物に水性塩基を添加することに
より、ポリラクトンを中間的に単離することなく直接的
に得ることもできる。
【0016】本発明の漂白方法は、種々のタイプのセル
ロース繊維基材を過酸化漂白化合物により漂白するのに
適する。適当な過酸化化合物は水溶性の過酸化物、特に
アルカリ金属過酸化物、好ましくは過酸化ナトリウム、
および過酸化水素であり、後者が特に好ましい。過酸化
漂白はアルカリ性媒体中で実施され、アルカリ条件を得
るためには、アルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化
カリウムまたはナトリウムを用いるのが有利であり、水
酸化ナトリウムが最も好ましい。
ロース繊維基材を過酸化漂白化合物により漂白するのに
適する。適当な過酸化化合物は水溶性の過酸化物、特に
アルカリ金属過酸化物、好ましくは過酸化ナトリウム、
および過酸化水素であり、後者が特に好ましい。過酸化
漂白はアルカリ性媒体中で実施され、アルカリ条件を得
るためには、アルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化
カリウムまたはナトリウムを用いるのが有利であり、水
酸化ナトリウムが最も好ましい。
【0017】適当なセルロース繊維基材は、ペーパーパ
ルプ、例えば、機械パルプ、化学および半化学パルプ、
機械−化学パルプまたは熱機械パルプおよび天然セルロ
ース繊維、例えば、木綿、リネン、ジュート、ラミー、
大麻またはサイザル麻繊維、および/またはレーヨンま
たは酢酸セルロースの如き再生セルロース繊維を含む紡
織繊維を含む。繊維基材は種々の形で、例えば、糸、ト
ップ、織物、編物、プラッシュおよびカーペットの形で
あってよい。繊維材料の漂白は、一般に、糊抜き処理後
で、布の製造の前に行われる。故紙パルプを本発明に従
って処理することもでき、この場合パルプは漂白され、
所望によりインキ抜きされる。
ルプ、例えば、機械パルプ、化学および半化学パルプ、
機械−化学パルプまたは熱機械パルプおよび天然セルロ
ース繊維、例えば、木綿、リネン、ジュート、ラミー、
大麻またはサイザル麻繊維、および/またはレーヨンま
たは酢酸セルロースの如き再生セルロース繊維を含む紡
織繊維を含む。繊維基材は種々の形で、例えば、糸、ト
ップ、織物、編物、プラッシュおよびカーペットの形で
あってよい。繊維材料の漂白は、一般に、糊抜き処理後
で、布の製造の前に行われる。故紙パルプを本発明に従
って処理することもでき、この場合パルプは漂白され、
所望によりインキ抜きされる。
【0018】紡織繊維およびペーパーパルプのための漂
白温度は、広い範囲内で変えることができ、20〜18
0℃、好ましくは40〜105℃であることが極めて多
い。過酸化漂白化合物の量は、基材の性質および用いら
れる漂白方法によって、広い範囲で変えることができ
る。一般に、過酸化漂白化合物(特に過酸化水素)は、
基材の乾燥重量に対して、0.1〜50重量%の量で用
いられる。過酸化水素が過酸化漂白化合物として用いら
れる場合、これは基材の乾燥重量に対して0.2〜10
重量%、好ましくは0.5〜5重量%の量で用いられる
のが有利である。
白温度は、広い範囲内で変えることができ、20〜18
0℃、好ましくは40〜105℃であることが極めて多
い。過酸化漂白化合物の量は、基材の性質および用いら
れる漂白方法によって、広い範囲で変えることができ
る。一般に、過酸化漂白化合物(特に過酸化水素)は、
基材の乾燥重量に対して、0.1〜50重量%の量で用
いられる。過酸化水素が過酸化漂白化合物として用いら
れる場合、これは基材の乾燥重量に対して0.2〜10
重量%、好ましくは0.5〜5重量%の量で用いられる
のが有利である。
【0019】本発明の漂白方法は、連続、半連続または
不連続処理、例えば、繊維材料の場合には吸尽、含浸ま
たはパジングによる処理に適する装置中で行うことがで
き、ペーパーパルプはそのままでまたはシートに形成さ
れた後で処理される。繊維材料の吸尽または含浸による
漂白またはペーパーパルプまたはパルプシートの漂白は
公知の方法に従って実施することができる。例えば、繊
維材料が含浸により漂白される場合、含浸された繊維基
材は冷たいままで保持されるかまたは、例えば、90〜
120℃、好ましくは95〜105℃の温度において加
熱処理される。
不連続処理、例えば、繊維材料の場合には吸尽、含浸ま
たはパジングによる処理に適する装置中で行うことがで
き、ペーパーパルプはそのままでまたはシートに形成さ
れた後で処理される。繊維材料の吸尽または含浸による
漂白またはペーパーパルプまたはパルプシートの漂白は
公知の方法に従って実施することができる。例えば、繊
維材料が含浸により漂白される場合、含浸された繊維基
材は冷たいままで保持されるかまたは、例えば、90〜
120℃、好ましくは95〜105℃の温度において加
熱処理される。
【0020】本発明によれば、安定剤(a)は、過酸化
漂白化合物、特に過酸化水素の100重量部に対して、
0.5〜40、好ましくは1〜35、特に1〜30重量
部(ナトリウム塩として計算して)の量で用いられるの
がよい。
漂白化合物、特に過酸化水素の100重量部に対して、
0.5〜40、好ましくは1〜35、特に1〜30重量
部(ナトリウム塩として計算して)の量で用いられるの
がよい。
【0021】本発明の好ましい態様においては、セルロ
ース基材の漂白は、ストック溶液または強化浴の如き漂
白浴の成分の濃厚な溶液を用いて実施される。これらの
濃厚な溶液をストック溶液と呼ぶ。
ース基材の漂白は、ストック溶液または強化浴の如き漂
白浴の成分の濃厚な溶液を用いて実施される。これらの
濃厚な溶液をストック溶液と呼ぶ。
【0022】本発明のストック溶液は、有利には、1〜
50g/l、好ましくは1.4〜35g/l(ナトリウ
ム塩として計算して)の濃度の安定剤(a)を含む。水
酸化アルカリ金属(b)、好ましくはKOHまたはNa
OH、特に水酸化ナトリウムは、70〜300g/l、
好ましくは80〜200g/lの濃度で存在するのがよ
い。さらに好ましくは、成分(b)の濃度は10〜20
°ボーメである。
50g/l、好ましくは1.4〜35g/l(ナトリウ
ム塩として計算して)の濃度の安定剤(a)を含む。水
酸化アルカリ金属(b)、好ましくはKOHまたはNa
OH、特に水酸化ナトリウムは、70〜300g/l、
好ましくは80〜200g/lの濃度で存在するのがよ
い。さらに好ましくは、成分(b)の濃度は10〜20
°ボーメである。
【0023】本発明のストック溶液にd)水溶性カルシ
ウムまたはマグネシウム塩を添加することにより、漂白
浴の硬度を調整するのが有利である。
ウムまたはマグネシウム塩を添加することにより、漂白
浴の硬度を調整するのが有利である。
【0024】有利には、成分(d)は漂白浴の水硬度を
3〜10°dH、好ましくは4〜8°dHに調整するような
量でストック溶液に添加される。好ましい成分(d)
は、塩化マグネシウムまたは塩化カルシウムである。
3〜10°dH、好ましくは4〜8°dHに調整するような
量でストック溶液に添加される。好ましい成分(d)
は、塩化マグネシウムまたは塩化カルシウムである。
【0025】本発明のストック溶液は、有利には、他の
助剤を含んでいてもよい。成分(a),(b),(c)
および所望により(d)に加えて、これはe)界面活性
剤を含んでいてもよい。
助剤を含んでいてもよい。成分(a),(b),(c)
および所望により(d)に加えて、これはe)界面活性
剤を含んでいてもよい。
【0026】有利には、成分(e)は、湿潤特性を有す
る、例えば乾燥繊維基材を急速に湿潤することのでき
る、および/または洗浄特性を有する、例えば、繊維材
料の漂白と同時に洗浄が望まれる場合または故紙がイン
キ抜きされる場合、界面活性剤である。好ましくは、界
面活性剤(e)はアニオン型または両性型である。好ま
しいアニオン型界面活性剤は、少なくとも1個の親油性
残基、好ましくは10〜24個の炭素原子を有する脂肪
族または芳香脂肪族炭化水素残基、および少なくとも1
個の顕著なアニオン特性を有する残基、例えば、スルフ
ェート、スルホネート、スルホン酸エステル、ホスホネ
ートまたはカルボキシレート基を含む分子を有するもの
である。そのようなアニオン型界面活性剤は、アルキレ
ンオキシ基、好ましくはエチレンオキシおよびプロピレ
ンオキシ基、例えば、1〜30個のエチレンオキシ単位
の如き追加の基を含んでいてもよい。アニオン型界面活
性剤の例は、石鹸類およびカルボキシメチル化されたノ
ニオン型界面活性剤である。好ましい両性型界面活性剤
は酸変性アミンである。
る、例えば乾燥繊維基材を急速に湿潤することのでき
る、および/または洗浄特性を有する、例えば、繊維材
料の漂白と同時に洗浄が望まれる場合または故紙がイン
キ抜きされる場合、界面活性剤である。好ましくは、界
面活性剤(e)はアニオン型または両性型である。好ま
しいアニオン型界面活性剤は、少なくとも1個の親油性
残基、好ましくは10〜24個の炭素原子を有する脂肪
族または芳香脂肪族炭化水素残基、および少なくとも1
個の顕著なアニオン特性を有する残基、例えば、スルフ
ェート、スルホネート、スルホン酸エステル、ホスホネ
ートまたはカルボキシレート基を含む分子を有するもの
である。そのようなアニオン型界面活性剤は、アルキレ
ンオキシ基、好ましくはエチレンオキシおよびプロピレ
ンオキシ基、例えば、1〜30個のエチレンオキシ単位
の如き追加の基を含んでいてもよい。アニオン型界面活
性剤の例は、石鹸類およびカルボキシメチル化されたノ
ニオン型界面活性剤である。好ましい両性型界面活性剤
は酸変性アミンである。
【0027】成分(e)のストック溶液中の濃度は、用
いられる漂白方法によって変えることができる。一般
に、成分(e)が存在する場合、これは0.1〜10g
/lの量でストック溶液に添加される。
いられる漂白方法によって変えることができる。一般
に、成分(e)が存在する場合、これは0.1〜10g
/lの量でストック溶液に添加される。
【0028】本発明のストック溶液は、また、光学的増
白剤、軟化剤、帯電防止剤等の如き他の添加剤を含んで
いてもよい。
白剤、軟化剤、帯電防止剤等の如き他の添加剤を含んで
いてもよい。
【0029】さらに、本発明のストック溶液はf)過酸
化漂白化合物を含んでいてもよい。成分(f)は初めか
らまたは処理浴への添加の直前にストック溶液に添加さ
れてもよい。
化漂白化合物を含んでいてもよい。成分(f)は初めか
らまたは処理浴への添加の直前にストック溶液に添加さ
れてもよい。
【0030】過酸化漂白化合物は、また、処理浴に直接
的に、ストック溶液と同時にまたは別々に添加されても
よい。
的に、ストック溶液と同時にまたは別々に添加されても
よい。
【0031】本発明のストック溶液は、公知の方法に従
って、例えば簡単に種々の成分と混合することにより、
製造することができる。ストック溶液は水で稀釈されて
漂白浴とされてもよい。強化浴として用いられる場合、
これは漂白浴に直接添加されてもよい。ストック溶液
は、成分(a),(b)および(c)のみを含み、残り
の成分(d)および/または(e)および/または
(f)は所望により漂白浴または漂白されるべきペーパ
ーパルプに直接添加されてもよい。
って、例えば簡単に種々の成分と混合することにより、
製造することができる。ストック溶液は水で稀釈されて
漂白浴とされてもよい。強化浴として用いられる場合、
これは漂白浴に直接添加されてもよい。ストック溶液
は、成分(a),(b)および(c)のみを含み、残り
の成分(d)および/または(e)および/または
(f)は所望により漂白浴または漂白されるべきペーパ
ーパルプに直接添加されてもよい。
【0032】本発明の方法は、前述したストック溶液ま
たは強化浴を用いて、連続または半連続プロセスに従っ
て、セルロース繊維基材を漂白するのに特に適する。ス
トック溶液は、漂白浴の組成および所望により液面が一
定に保持されるような比で漂白浴またはペーパーパルプ
に少しずつ添加され、または計り入れることができる。
必要ならば、追加の水を添加してもよい。
たは強化浴を用いて、連続または半連続プロセスに従っ
て、セルロース繊維基材を漂白するのに特に適する。ス
トック溶液は、漂白浴の組成および所望により液面が一
定に保持されるような比で漂白浴またはペーパーパルプ
に少しずつ添加され、または計り入れることができる。
必要ならば、追加の水を添加してもよい。
【0033】本発明の方法に用いられるポリ−α−ヒド
ロキシアクリレートは、過酸化漂白化合物の有効な安定
剤であり、他の金属イオン封鎖剤の存在なしにも、最適
な漂白作用を与える。前述した範囲の分子量を有するポ
リ−α−ヒドロキシアクリレートは、アルカリ性媒体、
特に10°ボーメ以上のアルカリ濃度、とりわけ10〜
20°ボーメのアルカリ濃度を有する媒体中、好ましく
は水酸化ナトリウム溶液中で良好な安定性を示す。安定
な濃厚ストック溶液を製造することができ、これは工業
的規模での漂白に極めて有利である。
ロキシアクリレートは、過酸化漂白化合物の有効な安定
剤であり、他の金属イオン封鎖剤の存在なしにも、最適
な漂白作用を与える。前述した範囲の分子量を有するポ
リ−α−ヒドロキシアクリレートは、アルカリ性媒体、
特に10°ボーメ以上のアルカリ濃度、とりわけ10〜
20°ボーメのアルカリ濃度を有する媒体中、好ましく
は水酸化ナトリウム溶液中で良好な安定性を示す。安定
な濃厚ストック溶液を製造することができ、これは工業
的規模での漂白に極めて有利である。
【0034】本発明の方法に用いられるポリ−α−ヒド
ロキシアクリレートは、また、他の金属イオン封鎖剤と
の良好な相容性を示す。このような金属封鎖剤は、無機
のもの、例えば、硼酸塩または珪酸塩、ならびに有機の
もの、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、ナトリウ
ムジエチレントリアミンペンタメチレン燐酸塩の如き酸
基により変性されたポリアミン、またはヒドロキシアル
キレンポリ燐酸誘導体の如きオキシ酸、またはグリコン
酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム
またはヘプトン酸ナトリウムであってよい。
ロキシアクリレートは、また、他の金属イオン封鎖剤と
の良好な相容性を示す。このような金属封鎖剤は、無機
のもの、例えば、硼酸塩または珪酸塩、ならびに有機の
もの、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、ナトリウ
ムジエチレントリアミンペンタメチレン燐酸塩の如き酸
基により変性されたポリアミン、またはヒドロキシアル
キレンポリ燐酸誘導体の如きオキシ酸、またはグリコン
酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム
またはヘプトン酸ナトリウムであってよい。
【0035】
【実施例】下記の例は本発明をさらに説明するためのも
のである。例中温度は摂氏度で示す。
のである。例中温度は摂氏度で示す。
【0036】例1 1120gの脱イオン水、175.5gの塩化ナトリウ
ムおよび385.5gのα−クロロアクリル酸ナトリウ
ムを室温で、攪拌器および温度計を備えた2.5lのフ
ラスコに入れる。次に、180gの30%塩酸溶液を、
温度が40°(pH=2.5)を超えないような速度で、
30分内に滴加する。次いで、75gの35%過酸化水
素を5分間で添加し、反応混合物を1時間内に40°か
ら75°に加熱し、75°で3時間攪拌する。室温に冷
却後、得られるポリラクトンを濾過し、次いで9000
gの脱イオン水で洗浄する。27%の固形分を有するベ
ージュ色の濾過ケーキが得られる。濾過ケーキを110
°で乾燥する。
ムおよび385.5gのα−クロロアクリル酸ナトリウ
ムを室温で、攪拌器および温度計を備えた2.5lのフ
ラスコに入れる。次に、180gの30%塩酸溶液を、
温度が40°(pH=2.5)を超えないような速度で、
30分内に滴加する。次いで、75gの35%過酸化水
素を5分間で添加し、反応混合物を1時間内に40°か
ら75°に加熱し、75°で3時間攪拌する。室温に冷
却後、得られるポリラクトンを濾過し、次いで9000
gの脱イオン水で洗浄する。27%の固形分を有するベ
ージュ色の濾過ケーキが得られる。濾過ケーキを110
°で乾燥する。
【0037】例2 例1で得られた湿潤濾過ケーキ632gを攪拌下に16
06gの脱イオン水中に懸濁させる。次に、201gの
30%水酸化ナトリウムを10分内に滴加する。温度は
30〜32°に上昇する。得られた混合物を30〜32
°および6.5〜7のpHにおいてさらに50分間攪拌す
る。次に、7gの35%過酸化水素を添加し、混合物を
30分間攪拌する。得られた黄色味の溶液を蒸発乾固
し、これをそのまま直接用いることができる。得られた
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは5260
の分子量を有し、ゲル透過クロマトグラフィ(標準ポリ
アクリル酸を用いて測定)により得られた多分散度Mw
/Mnは3.17である。
06gの脱イオン水中に懸濁させる。次に、201gの
30%水酸化ナトリウムを10分内に滴加する。温度は
30〜32°に上昇する。得られた混合物を30〜32
°および6.5〜7のpHにおいてさらに50分間攪拌す
る。次に、7gの35%過酸化水素を添加し、混合物を
30分間攪拌する。得られた黄色味の溶液を蒸発乾固
し、これをそのまま直接用いることができる。得られた
ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは5260
の分子量を有し、ゲル透過クロマトグラフィ(標準ポリ
アクリル酸を用いて測定)により得られた多分散度Mw
/Mnは3.17である。
【0038】例3 例1の操作を繰り返してポリラクトン懸濁液を製造す
る。得られたポリラクトン懸濁液を濾過せずに、直接的
に450gの30%水酸化ナトリウム溶液と50〜60
°で反応させる。得られたわずかにくもった赤褐色の溶
液に、7gの35%過酸化水素を添加し、混合物全体を
60°で30分間攪拌する。得られたポリ−α−ヒドロ
キシアクリル酸ナトリウムは、4865の分子量Mwを
有し、5.41の多分散度Mw/Mn(例1に述べたよ
うにして測定)を有する。
る。得られたポリラクトン懸濁液を濾過せずに、直接的
に450gの30%水酸化ナトリウム溶液と50〜60
°で反応させる。得られたわずかにくもった赤褐色の溶
液に、7gの35%過酸化水素を添加し、混合物全体を
60°で30分間攪拌する。得られたポリ−α−ヒドロ
キシアクリル酸ナトリウムは、4865の分子量Mwを
有し、5.41の多分散度Mw/Mn(例1に述べたよ
うにして測定)を有する。
【0039】例4 例1および2の操作を繰り返したが、ここでは75gに
代えて60gの35%過酸化水素を重合触媒として用い
る。得られたポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウ
ムは6200の分子量Mwを有する。
代えて60gの35%過酸化水素を重合触媒として用い
る。得られたポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウ
ムは6200の分子量Mwを有する。
【0040】例5 例1および2の操作を繰り返すが、ここでは75gに代
えて45gの35%過酸化水素を用いる。得られたポリ
−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは7000の分
子量Mwを有する。
えて45gの35%過酸化水素を用いる。得られたポリ
−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは7000の分
子量Mwを有する。
【0041】例6 例1および2の操作を繰り返すが、ここでは75gに代
えて30gの35%過酸化水素を用いる。得られたポリ
−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは10000の
分子量Mwを有する。
えて30gの35%過酸化水素を用いる。得られたポリ
−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムは10000の
分子量Mwを有する。
【0042】例7 75gの12%塩酸溶液を1.5lのフラスコに入れ、
70°に加熱する。2つの別の滴下ロートから、同時に
1時間内に233gの水に溶解した64gのα−クロロ
アクリル酸ナトリウムおよび35gの水に溶解した25
gのアンモニウムペルオキシジスルフェートを添加す
る。温度を70〜72°に一定に保持する。得られたポ
リラクトンが沈澱する。反応が完了したら、ポリラクト
ンを濾過し、水洗し、乾燥する。ポリラクトンの収量は
35gであり、これは燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素
二ナトリウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解
した後で、10000の分子量Mwを有する。
70°に加熱する。2つの別の滴下ロートから、同時に
1時間内に233gの水に溶解した64gのα−クロロ
アクリル酸ナトリウムおよび35gの水に溶解した25
gのアンモニウムペルオキシジスルフェートを添加す
る。温度を70〜72°に一定に保持する。得られたポ
リラクトンが沈澱する。反応が完了したら、ポリラクト
ンを濾過し、水洗し、乾燥する。ポリラクトンの収量は
35gであり、これは燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素
二ナトリウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解
した後で、10000の分子量Mwを有する。
【0043】例8 例7の操作を繰り返したが、温度を70〜72°の代わ
りに80〜82°に一定に保持する。ポリラクトンの収
量は35gであり、燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素二
ナトリウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解し
た後、これは6000の分子量Mwを有する。
りに80〜82°に一定に保持する。ポリラクトンの収
量は35gであり、燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素二
ナトリウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解し
た後、これは6000の分子量Mwを有する。
【0044】例9 70〜72°に代えて90〜92°に温度を一定に保持
して、例7の操作を繰り返す。ポリラクトンの収量は3
4gであり、燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素二ナトリ
ウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解後、これ
は3500の分子量Mwを有する。
して、例7の操作を繰り返す。ポリラクトンの収量は3
4gであり、燐酸二水素ナトリウム/燐酸水素二ナトリ
ウムバッファーによりナトリウム塩に加水分解後、これ
は3500の分子量Mwを有する。
【0045】適用例A (α)ストック溶液の製造 混合により下記のストック溶液を製造する。870g
の、塩化マグネシウムの添加により5°dHに調整された
水、116gの水酸化ナトリウム、および14gの、例
1で製造された無水ポリラクトン。
の、塩化マグネシウムの添加により5°dHに調整された
水、116gの水酸化ナトリウム、および14gの、例
1で製造された無水ポリラクトン。
【0046】(β)漂白浴の製造 836gの5°dHの水に、攪拌下に、下記をその順序で
添加する。4gのC9 〜11アルカノール−ジ−グリコー
ル燐酸モノエステルモノナトリウム塩の50%水性組成
物、30gの35%過酸化水素、および130gのスト
ック溶液(α)。
添加する。4gのC9 〜11アルカノール−ジ−グリコー
ル燐酸モノエステルモノナトリウム塩の50%水性組成
物、30gの35%過酸化水素、および130gのスト
ック溶液(α)。
【0047】(γ)パッドロール漂白プロセス 糊抜きした木綿生機を、(β)で製造された水性漂白浴
でパジングし、90%のピックアップに絞る。次に、含
浸された布帛を95°で90分間スチーミングし、次い
で濯ぎ洗いし、乾燥する。
でパジングし、90%のピックアップに絞る。次に、含
浸された布帛を95°で90分間スチーミングし、次い
で濯ぎ洗いし、乾燥する。
【0048】適用例B (α)ストック溶液の製造 混合により下記のストック溶液を製造する。684gの
5°dH(MgCl2 により調整)の水、116gの水酸
化ナトリウム、および200gの、例3のポリ−α−ヒ
ドロキシアクリル酸ナトリウムの溶液。
5°dH(MgCl2 により調整)の水、116gの水酸
化ナトリウム、および200gの、例3のポリ−α−ヒ
ドロキシアクリル酸ナトリウムの溶液。
【0049】(β)漂白浴の製造 781gの5°dHの水に、攪拌下に、下記をその順序で
添加する。4gの、C9 〜11アルカノール−ジ−グリコ
ール燐酸モノエステルモノナトリウム塩の50%水性組
成物、40gの35%過酸化水素、および175gの上
記ストック溶液(α)。
添加する。4gの、C9 〜11アルカノール−ジ−グリコ
ール燐酸モノエステルモノナトリウム塩の50%水性組
成物、40gの35%過酸化水素、および175gの上
記ストック溶液(α)。
【0050】(γ)パッドスチーム漂白プロセス 糊抜きした木綿生機を、上記(α)で製造された水性漂
白浴でパジングし、90%のピックアップに絞り、10
2°で20分間スチール処理する。次に、漂白された布
帛を濯ぎ洗いし、乾燥する。
白浴でパジングし、90%のピックアップに絞り、10
2°で20分間スチール処理する。次に、漂白された布
帛を濯ぎ洗いし、乾燥する。
【0051】適用例C (α)ストック溶液の製造 895gの5°dH(MgCl2 により調整)に下記を添
加する。84gの水酸化ナトリウム、10gの例1の無
水ポリラクトン、および11gのC9 〜11アルカノール
−ジ−グリコール燐酸モノエステルモノナトリウム塩の
50%水性組成物。
加する。84gの水酸化ナトリウム、10gの例1の無
水ポリラクトン、および11gのC9 〜11アルカノール
−ジ−グリコール燐酸モノエステルモノナトリウム塩の
50%水性組成物。
【0052】(β)漂白浴の製造 790gの5°dHの水に下記を添加する。180gのス
トック溶液(α)、および30gの35%過酸化水素。
トック溶液(α)、および30gの35%過酸化水素。
【0053】(γ)適用例A(γ)に述べたようにして
漂白を実施する。上記適用例A〜Cにおいては、良好な
漂白効果が得られる。
漂白を実施する。上記適用例A〜Cにおいては、良好な
漂白効果が得られる。
【0054】適用例D 故紙の漂白およびインキ抜き 135.00gの新聞紙および雑誌からの故紙、0.5
4gの例2に従うポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナト
リウムの5%溶液、2.16gの水酸化ナトリウム、
1.35gの牛脂脂肪酸のナトリウム塩、および残量の
水、を含む6kgのペーパーパルプをパルパー中で20分
間処理し、その間に温度が60〜65°に上昇し、この
温度で20分間放置する。次いで、混合物を合計容量1
5lに稀釈し、さらに20分間放置する。パルプを8〜
9のpHで15分間浮遊させておき、塩酸の添加によりpH
5に酸性化し、次いで抄紙機に流し込む。シートをプレ
スし、90〜100°で20分間乾燥する。得られた紙
シートは良好な白度を示す。
4gの例2に従うポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナト
リウムの5%溶液、2.16gの水酸化ナトリウム、
1.35gの牛脂脂肪酸のナトリウム塩、および残量の
水、を含む6kgのペーパーパルプをパルパー中で20分
間処理し、その間に温度が60〜65°に上昇し、この
温度で20分間放置する。次いで、混合物を合計容量1
5lに稀釈し、さらに20分間放置する。パルプを8〜
9のpHで15分間浮遊させておき、塩酸の添加によりpH
5に酸性化し、次いで抄紙機に流し込む。シートをプレ
スし、90〜100°で20分間乾燥する。得られた紙
シートは良好な白度を示す。
【0055】上記の操作において、水酸化ナトリウムお
よびポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを30
g/lのポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムの
5%溶液および120g/lの水酸化ナトリウムを含む
ストック溶液の形でペーパーパルプに添加する。
よびポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを30
g/lのポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムの
5%溶液および120g/lの水酸化ナトリウムを含む
ストック溶液の形でペーパーパルプに添加する。
【0056】適用例E 機械的ペーパーパルプの漂白 40.00gのマツ材からの乾燥未漂白熱機械的ペーパ
ーパルプ、0.02gの例2のポリ−α−ヒドロキシア
クリル酸ナトリウム、1.20gの30%水酸化ナトリ
ウム溶液、1.20gの35%過酸化水素、および残量
の水、を含み、10.2のpHをを有するパルプ800g
を、60度で連続的に2時間半攪拌する。室温に冷却
後、パルプを塩酸の添加により4.5のpHに調整する。
次に、このパルプからシートを形成し、プレスし、90
〜100°で2時間乾燥する。得られた紙シートは良好
な白度を示す。
ーパルプ、0.02gの例2のポリ−α−ヒドロキシア
クリル酸ナトリウム、1.20gの30%水酸化ナトリ
ウム溶液、1.20gの35%過酸化水素、および残量
の水、を含み、10.2のpHをを有するパルプ800g
を、60度で連続的に2時間半攪拌する。室温に冷却
後、パルプを塩酸の添加により4.5のpHに調整する。
次に、このパルプからシートを形成し、プレスし、90
〜100°で2時間乾燥する。得られた紙シートは良好
な白度を示す。
【0057】上記の操作において、水酸化ナトリウムお
よびポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを90
g/lの水酸化ナトリウムおよび2g/lのポリ−α−
ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを含むストック溶液の
形でペーパーパルプに添加する。
よびポリ−α−ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを90
g/lの水酸化ナトリウムおよび2g/lのポリ−α−
ヒドロキシアクリル酸ナトリウムを含むストック溶液の
形でペーパーパルプに添加する。
【0058】適用例F 2g/lのヘキサナトリウムジエチレン−トリアミンペ
ンタメチレン燐酸塩をストック溶液に添加する以外は、
例Eの操作を繰り返す。得られたパルプは0.02gの
ヘキサナトリウム塩を含む。得られた紙シートは良好な
白度を有する。
ンタメチレン燐酸塩をストック溶液に添加する以外は、
例Eの操作を繰り返す。得られたパルプは0.02gの
ヘキサナトリウム塩を含む。得られた紙シートは良好な
白度を有する。
【0059】適用例A〜Fにおいて、ポリ−α−ヒドロ
キシアクリレートを例1〜9で得られた他のポリ−α−
ヒドロキシアクリレートの1つで置き換えることによっ
て、アルカリ性過酸化漂白に用いた時に良好な漂白作用
を示す、安定なストック溶液を得ることができる。
キシアクリレートを例1〜9で得られた他のポリ−α−
ヒドロキシアクリレートの1つで置き換えることによっ
て、アルカリ性過酸化漂白に用いた時に良好な漂白作用
を示す、安定なストック溶液を得ることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)α−クロロアクリル酸を、水性酸
性媒体中で、α−クロロアクリル酸1モル当たり3.5
〜11gの過酸化水素またはそれと等量のより大きい分
子量のパーオキシ化合物を重合触媒として用いて重合す
ることにより得られるポリ−α−ヒドロキシアクリル酸
の水溶性塩、 (b)水酸化アルカリ金属、および (c)水、 を含み、(b)が10°ボーメNaOH以上のアルカリ
度に相当する量で存在する、過酸化漂白浴の調製に用い
られ、前記過酸化漂白浴にアルカリを供給し、かつ、前
記過酸化漂白浴を安定化するためのストック溶液。 - 【請求項2】 1〜50g/lの成分(a)を含む、請
求項1記載のストック溶液。 - 【請求項3】 70〜300g/lの水酸化アルカリ金
属(b)を含む、請求項1または2記載のストック溶
液。 - 【請求項4】 (a),(b)および(c)に加えて、
(d)水溶性のカルシウムまたはマグネシウム塩を含
む、請求項1〜3のいずれかに記載のストック溶液。 - 【請求項5】 漂白浴の水の硬度を3〜10°dHに調整
するのに十分な量の成分(d)を含む、請求項4記載の
ストック溶液。 - 【請求項6】 (a),(b),(c)および所望によ
り(d)に加えて、(e)界面活性剤を含む、請求項1
〜5のいずれかに記載のストック溶液。 - 【請求項7】 界面活性剤(e)がアニオン型または両
性型である、請求項6記載のストック溶液。 - 【請求項8】 0.1〜10g/lの界面活性剤(e)
を含む、請求項6または7記載のストック溶液。 - 【請求項9】 さらに、(f)過酸化漂白化合物を含
む、請求項1〜8のいずれかに記載のストック溶液。 - 【請求項10】 水性アルカリ性媒体中の過酸化化合物
によるセルロース繊維材料の漂白に用いられる、請求項
1〜9のいずれかに記載のストック溶液。 - 【請求項11】 水溶性塩がアルカリ金属塩またはアン
モニウム塩である、請求項1〜10のいずれかに記載の
ストック溶液。 - 【請求項12】 水溶性塩がナトリウム塩である、請求
項11記載のストック溶液。 - 【請求項13】 セルロース繊維材料を、水性アルカリ
性媒体中において、安定剤の存在下に、過酸化化合物に
より漂白するに際して、過酸化漂白浴にアルカリを供給
し、かつ、前記過酸化漂白浴を安定化するための剤とし
て、 (a)α−クロロアクリル酸を、水性酸性媒体中で、α
−クロロアクリル酸1モル当たり3.5〜11gの過酸
化水素またはそれと等量のより大きい分子量のパーオキ
シ化合物を重合触媒として用いて重合することにより得
られるポリ−α−ヒドロキシアクリル酸の水溶性塩、 (b)水酸化アルカリ金属、および (c)水、 を含み、(b)が10°ボーメNaOH以上のアルカリ
度に相当する量で存在するストック溶液を用いることを
含む方法 。
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