JPH07302208A - 保護継電装置 - Google Patents

保護継電装置

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JPH07302208A
JPH07302208A JP6093172A JP9317294A JPH07302208A JP H07302208 A JPH07302208 A JP H07302208A JP 6093172 A JP6093172 A JP 6093172A JP 9317294 A JP9317294 A JP 9317294A JP H07302208 A JPH07302208 A JP H07302208A
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cpu
circuit
system bus
data
protection
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JP6093172A
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Inventor
Seiji Kaneko
精二 金子
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の復旧の対応を容易に迅速に、また、装
置を二重化することなく安価に電力供給の安定化を図
り、信頼性を高める。 【構成】 CPU1,2,3,4間のデータの授受を行
うための第1のシステムバス8とは別にCPU1,2,
3,4間のデータの授受を行うための第2のシステムバ
ス9を備えている。第1のシステムバス8でデータ授受
が不可能になった場合には、第2のシステムバス9に切
り換えられ、この第2のシステムバス9を用いてCPU
1,2,3,4間のデータ授受が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統の機器ある
いは送電線等を保護するために、電圧・電流等を用いた
演算により故障の有無を判定し、判定結果に基づいて遮
断器等を制御する保護継電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統の保護継電装置は、電力系統で
発生した事故を高速に除去する責務を有しているため電
力の安定供給のために非常に重要なものであり、極めて
高い保護性能と信頼性が必要である。一方、電力系統は
都心系の地中送電などのためのケーブル化や系統構成の
多様化に伴う事故時の物理様相の複雑化に対応して、事
故を検出・判定するための演算原理も高度化する必要が
あり、この結果現在では、複数のCPUを1つのシステ
ムバスに接続して保護機能で必要な処理を並列して分散
処理するマルチCPU方式の保護継電装置が用いられて
いる。
【0003】図22は例えば三菱電機技報(Vo1.6
3,No.8,1989年,9頁)に示された従来の保
護継電装置の構成例を簡略化したものである。図22に
おいて、41はマンマシン機能を処理するCPU、42
はアナログ入力を処理するCPU、43はリレー演算を
処理するCPU、44はシーケンス演算を処理するCP
Uである。8はCPU41〜43が接続される第1のシ
ステムバスである。また、図23は上記CPU41,4
2,43,44の構成例であり、図23において、60
は図22に示すCPU41,42,43,44に相当す
るCPUを示し、このCPU60内において、10は第
1のシステムバス8とのインタフェース回路、12は保
護演算用プロセッサ回路、13はROM等で実現される
プログラム用メモリ回路、14はRAM等で実現される
データ用メモリ回路、30はローカルバスである。
【0004】次に動作について説明する。図22におい
て、CPU42が電圧・電流等のアナログ入力をディジ
タル量で取り込み、このディジタル信号をCPU43へ
第1のシステムバス8を経由して渡し、CPU43では
電圧・電流情報を用いて故障の有無を判定するリレー演
算を行い、この結果をCPU44へ第1のシステムバス
8経由で渡し、CPU44では最終的に種々の論理条件
とタイマー演算等を組み合わせて遮断器等を制御する判
定を行うシーケンス演算を実行する。CPU41では、
人間の操作あるいは表示の制御などのマンマシン機能を
処理する。また、例えばCPU42,43,44で発生
あるいは検出した異常データは、それぞれのCPU4
2,43,44よりCPU41へ第1のシステムバス8
を使用して送り、CPU41では、この送られたデータ
をもとに不良内容を図示しない表示手段へ表示する。
【0005】図23において保護演算用プロセッサ回路
12はプログラム用メモリ回路13に記憶されているプ
ログラムをそのプログラムの手順に従ってデータ用メモ
リ回路14を使用しながら実行する。このとき、保護演
算用プロセッサ回路12は、プログラム用メモリ回路1
3,データ用メモリ回路14をローカルバス30を通し
て制御する。また保護演算用プロセッサ回路12は、イ
ンタフェース回路10をローカルバス30を通して制御
し、第1のシステムバス8へのデータの送り出し、およ
び第1のシステムバス8よりのデータの受取を行う。し
たがって、例えば保護演算用プロセッサ回路12が正し
く動作しないと、インタフェース回路10が正しく動作
できず、データを第1のシステムバス8へ送り出すこと
ができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の保護継電装置
は、以上のように構成されていたため、例えば図22の
CPU42で異常が発生した場合はCPU43,CPU
44に対して正しいデータが送られないため、CPU4
2,CPU43,CPU44の全てが正しくない様相と
なるなど、良否を区別して実際に異常が発生したCPU
を特定することに難点があった。また、図23の保護演
算用プロセッサ回路12で異常が発生した場合は、保護
演算用プロセッサ回路12の異常データを第1のシステ
ムバス8を経由して別のCPUが読み出すことはでき
ず、さらに、図23のインタフェース回路10の異常で
第1のシステムバス8が正しく動作しない状態となった
場合は、全てのCPU41,42,43,44の異常デ
ータを読み出すことが不可能となるため、故障内容の解
析が困難となる問題があった。保護継電装置は、電力の
供給に不可欠なものであり、万一装置に異常が発生した
場合には電力の供給に支障が発生するため、異常を迅速
に復旧することが社会的に重要なこととなる。しかし、
上記のように、装置異常時の装置の様相が非常に複雑に
なり、不良部位を判定して復旧させるには時間と高度な
解析技術が必要となる問題があった。また、図22の各
CPU41,42,43,44において、いずれのCP
Uにて異常が発生しても保護機能に支障が生じるため、
万一を考慮すると保護継電装置を二重化するなどの手段
が必要となり、保護システムが高価となる問題があっ
た。
【0007】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたものであり、異常データを確実に取得して不
良内容・部位を容易に特定することにより復旧を迅速に
でき、また装置を二重化することなく安価に電力供給の
安定化が図られ、信頼性を高めることが可能な保護継電
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は遮断器等の
保護装置を制御する複数のCPU間のデータの授受を行
うための第1のシステムバスと、上記第1のシステムバ
スとは別に上記CPU間のデータ授受を行うための第2
のシステムバスを備え、上記第1のシステムバスでデー
タ授受が不可能になった場合には上記第2のシステムバ
スに切り換え、この第2のシステムバスを用いてCPU
間のデータ授受を行うようにしたことを特徴とするもの
である。
【0009】第2の発明では、上記CPUは、電力系統
の機器あるいは送電線などの保護のために必要な演算を
行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2のシステム
バスに関連する処理を行うバス処理用回路と、データを
記憶するデータ用メモリ回路と、上記演算を行うための
プログラムを記憶するプログラム用メモリ回路とを備
え、上記保護演算用プロセッサ回路あるいは上記プログ
ラム用メモリ回路等で異常が発生した場合に、上記バス
処理用回路は、上記保護演算用プロセッサ回路の動作を
停止させ、上記第2のシステムバスから上記データ用メ
モリ回路へのデータ書き込み動作、および上記データ用
メモリ回路から上記第2のシステムバスへのデータ読み
出し動作を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0010】第3の発明では、上記CPUは、上記保護
のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、この保護演算用プロセッサ回路等の状態を監視する
とともにこの監視結果を記憶する監視記憶回路と、上記
第2のシステムバスに関連する処理を行うバス処理用プ
ロセッサ回路と、データを記憶するデータ用メモリ回路
とを備え、上記保護演算用プロセッサ回路あるいはデー
タ用メモリ回路等で異常が発生した場合に、上記バス処
理用プロセッサ回路は、上記監視記憶回路に記憶されて
いる異常データを上記第2のシステムバスに送出するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0011】第4の発明では、上記CPUは、上記第2
のシステムバスを使用してデータを送り出したり受け取
ったりすることを許容あるいは禁止するための情報を上
記第2のシステムバスを介して記憶する記憶手段を備
え、当該CPUに異常の可能性がある場合、当該CPU
は他のすべてのCPUに対して上記第1のシステムバス
を使用して当該CPUとのデータの授受を上記情報によ
り禁止するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】第5の発明では、上記CPUは、上記保護
のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、CPUの自己診断を行うための自己診断プログラム
等を格納するプログラム用メモリ回路と、他のCPUか
らの自己診断要求を受け付ける自己診断受付回路と、こ
の自己診断受付回路で受け付けた自己診断要求によりC
PU自己診断等の起動のための割り込みを上記保護演算
用プロセッサ回路にかける割り込み制御回路とを備え、
上記他のCPUから上記第2のシステムバスを用いて当
該CPUへ自己診断要求することにより、当該CPUの
自己診断を行わせ、この結果を上記第2のシステムバス
を介して上記他のCPUが受け取るようにしたことを特
徴とするものである。
【0013】第6の発明では、上記CPUは、上記保護
のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、複数のCPU間のデータ授受テストを行うためのデ
ータ授受テストプログラム等を格納するプログラム用メ
モリ回路と、他のCPUからのデータ授受テスト要求を
受け付けるデータ授受テスト受付回路と、このデータ授
受テスト回路で受け付けたデータ授受テスト要求により
上記複数のCPU間のデータ授受テストの起動のための
割り込みを上記保護演算用プロセッサ回路にかける割り
込み制御回路とを備え、上記他のCPUから上記第2の
システムバスを用いて上記複数のCPUへデータ授受テ
スト要求することにより、上記複数のCPU間のデータ
授受テストを行わせ、この結果を上記第2のシステムバ
スを介して上記他のCPUが受け取るようにしたことを
特徴とするものである。
【0014】第7の発明では、上記CPUは、上記第1
のシステムバスとの接続を制御する切り離し制御回路を
備え、他のCPUから上記第2のシステムバスを介して
当該CPUの切り離し制御回路を制御し、当該CPUに
接続されている第1のシステムバスを電気的に切り離す
ようにしたことを特徴とするものである。
【0015】第8の発明では、上記CPUは、上記第1
のシステムバスにおけるデータ授受のために予め設定さ
れたCPU番号を変更するCPU番号変更回路を備え、
第1のCPUと第2のCPU間でデータ授受を行ってい
るとき、第1のCPUで異常が発生した場合、上記第1
のCPUに代わって第3のCPUと上記第2のCPU間
でデータ授受を行えるように、上記第3のCPUのCP
U番号を上記第1のCPUのCPU番号に変更するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0016】第9の発明では、上記CPUは、上記保護
のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバス
処理用プロセッサ回路と、表示手段に異常内容等を表示
させる表示インタフェース回路とを備え、上記第2のシ
ステムバスを使用して取得した他のCPUからの異常デ
ータを用いて上記保護演算用プロセッサ回路または上記
バス処理用プロセッサ回路が異常内容を解析し、上記表
示インタフェース回路を制御して上記表示手段に上記異
常内容を表示するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0017】第10の発明では、上記CPUは、上記保
護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバス
処理用プロセッサ回路と、外部へ異常内容等を伝送する
伝送インタフェース回路とを備え、上記第2のシステム
バスを使用して取得した他のCPUからの異常データを
用いて上記保護演算用プロセッサ回路または上記バス処
理用プロセッサ回路が異常内容を解析し、上記伝送イン
タフェース回路を制御して上記異常内容を外部へ出力す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0018】第11の発明では、上記CPUは、上記保
護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバス
処理用プロセッサ回路と、表示手段に異常内容等を表示
させる表示インタフェース回路とを備え、上記保護演算
用プロセッサ回路等で異常が発生した場合、上記バス処
理用プロセッサ回路が上記表示インタフェース回路を制
御して上記表示手段に上記異常内容を表示するようにし
たことを特徴とするものである。
【0019】第12の発明では、上記CPUは、上記保
護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路
と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバス
処理用プロセッサ回路と、外部へ異常内容等を伝送する
伝送インタフェース回路とを備え、上記保護演算用プロ
セッサ回路等で異常が発生した場合、上記バス処理用プ
ロセッサ回路が上記伝送インタフェース回路を制御して
上記異常内容を外部へ出力するようにしたことを特徴と
するものである。
【0020】第13の発明では、CPUは第1のシステ
ムバスとの入出力を行う複数のインタフェース回路を備
え、上記第1のシステムバスとは別に設けられた切り替
え信号線の切り替え信号により上記複数のインタフェー
ス回路のうちの何れかを選択し、上記第1のシステムバ
スと接続するようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】第1の発明によれば、第1のシステムバスでC
PU間のデータ授受が不可能になると、第1のシステム
バスに代わって第2のシステムバスでCPU間のデータ
授受が行われる。
【0022】第2の発明によれば、当該CPUにおい
て、保護演算用プロセッサ回路あるいはプログラム用メ
モリ回路で異常が発生すると、バス処理用回路により保
護演算用プロセッサ回路の動作が停止され、第2のシス
テムバスを用いてデータ用メモリ回路へのデータ書き込
み動作、およびデータ用メモリ回路からのデータ読み出
し動作が行われる。
【0023】第3の発明によれば、当該CPUにおい
て、保護演算用プロセッサ回路あるいはデータ用メモリ
回路等で異常が発生すると、バス処理用プロセッサ回路
により監視記憶回路の異常データが第2のシステムバス
に送出される。
【0024】第4の発明によれば、当該CPUに異常の
可能性があると、他のすべてのCPUは第1のシステム
バスを使用して当該CPUとのデータの授受を行うこと
を当該CPUの記憶手段に記憶されている情報によって
禁止される。
【0025】第5の発明によれば、他のCPUから第2
のシステムバスを用いて当該CPUへ自己診断要求され
ると、当該CPUの割り込み制御回路は保護演算用プロ
セッサにCPU自己診断の起動のための割り込みをか
け、これにより当該CPUの自己診断が行われ、この結
果が第2のシステムバスを介して他のCPUに与えられ
る。
【0026】第6の発明によれば、他のCPUから第2
のシステムバスを用いて複数のCPUへデータ授受テス
トを要求すると、各CPUはデータ授受テスト受付回路
でテスト要求を受け、割り込み制御回路により保護演算
用プロセッサ回路にデータ授受テストの起動のための割
り込みをかける。これにより複数のCPU間のデータ授
受テストが行われ、この結果が第2のシステムバスを介
して他のCPUに与えられる。
【0027】第7の発明によれば、当該CPUに接続さ
れている第1のシステムバスは切り離し制御回路により
電気的に切り離される。
【0028】第8の発明によれば、第1のCPUと第2
のCPU間でデータ授受を行っているとき、第1のCP
Uで異常が発生すると、CPU番号変更回路により第3
のCPUのCPU番号が第1のCPUのCPU番号に変
更され、第1のCPUに代わって第3のCPUと第2の
CPU間でデータ授受が行われる。
【0029】第9の発明によれば、第2のシステムバス
を使用して取得した他のCPUからの異常データを用い
て異常内容が保護演算用プロセッサ回路またはバス処理
用プロセッサにより解析され、表示インタフェース回路
により制御された表示手段に異常内容が表示される。
【0030】第10の発明によれば、第2のシステムバ
スを使用して取得した他のCPUからの異常データを用
いて異常内容が保護演算用プロセッサ回路またはバス処
理用プロセッサ回路により解析され、伝送インタフェー
ス回路により異常内容が外部へ出力される。
【0031】第11の発明によれば、保護演算用プロセ
ッサ回路等で異常が発生すると、バス処理用プロセッサ
回路により表示インタフェース回路が制御され、表示手
段に異常内容が表示される。
【0032】第12の発明によれば、保護演算用プロセ
ッサ回路等で異常が発生すると、バス処理用プロセッサ
回路により伝送インタフェース回路が制御され、外部へ
異常内容が出力される。
【0033】第13の発明によれば、切り替え信号線の
切り替え信号によりCPU内の複数のインタフェース回
路のうちの何れかが選択され、第1のシステムバスと接
続される。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。 実施例1(請求項1対応).図1は本発明の実施例1に
係る保護継電装置の要部構成を示すブロック図である。
図1において、1〜4は電力系統の機器あるいは送電線
などを保護するために、上記電力系統の電圧・電流情報
等を用いて演算を行い、この演算結果により故障の有無
を判定し、この判定結果に基づいて上記電力系統に設け
られた遮断器等を制御するCPUである。8はCPU
1,2,3,4が接続されCPU間のデータの授受を行
うための第1のシステムバスであり、特に保護演算のた
めに使用される。9は第1のシステムバス8でデータ授
受が不可能になった場合に使用される第2のシステムバ
スであり、例えばPCU1がCPU2,3,4の異常デ
ータを取得するために使用される。第1のシステムバス
8の仕様と第2のシステムバス9の仕様は同一である。
【0035】図2は本実施例1におけるCPUの説明に
必要な構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示す
ブロック図である。図2において、50は図1に示すC
PU1,2,3,4に相当するCPUを示し、このCP
U50は、第1のシステムバス8との入出力を行うイン
タフェース回路108、第2のシステムバス9との入出
力を行うインタフェース回路109、インタフェース回
路108およびインタフェース回路109等を接続する
ローカルバス30等を備えている。
【0036】次に本実施例1の動作について図1および
図2に基づいて説明する。まず、CPU1,2,3,4
は、常時は第1のシステムバス8を使用して保護演算に
必要なデータの授受を行い、例えばCPU2,3,4よ
り常時CPU1へ第1のシステムバス8を通して送られ
るデータが一定期間CPU1に到着しないことを条件
に、第2のシステムバス9を使用して異常データをCP
U1へ送ることを要求するコマンドをCPU1がCPU
2,3,4に送り、これによりCPU1はCPU2,
3,4より第2のシステムバス9を介して該データを受
け取る。この場合、インタフェース回路108とインタ
フェース回路109は同時にローカルバス30を使用し
ない排他制御(バス裁定制御)をローカルバス30の信
号線を制御して実施している。これによりCPUは第1
のシステムバス8でデータ授受が不可能な場合において
も第2のシステムバス9で異常データの取得が可能なた
め、不良内容と不良部位の特定が非常に容易となる。
【0037】なお上記動作例では、第1のシステムバス
8を使用して異常発生を判定する方式を説明したが、常
時第2のシステムバス9を使用して正常・異常のデータ
をCPU1がCPU2,3,4より受け取る方式でもよ
く、この場合、第1のシステムバス8上のデータ量を増
大させないため、本来の保護機能への影響はない。な
お、本実施例1は、2つのシステムバスの制御方式が同
一である利点がある。
【0038】実施例2(請求項1対応).図3は本発明
の実施例2に係る保護継電装置の要部構成を示すブロッ
ク図である。図3において、1〜4はCPUであり、8
は保護演算のために使用する第1のシステムバスであ
る。9aは例えばCPU1がCPU2,3,4の異常デ
ータを取得するために使用する第2のシステムバスであ
り、保護演算で使用しないことより低速で良いため、第
1のシステムバス8より少ない信号線で構成するパラレ
ルバスあるいはシリアルバスを使用する。
【0039】図4は本実施例2におけるCPUの説明に
必要な構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示す
ブロック図である。図4において、50は図3に示すC
PU1,2,3,4に相当するCPUを示し、このCP
U50は、第1のシステムバス8との入出力を行うイン
タフェース回路108、第2のシステムバス9aとの入
出力を行うインタフェース回路109a、インタフェー
ス回路108およびインタフェース回路109a等を接
続するローカルバス30等を備えている。
【0040】次に本実施例2の動作について図3および
図4に基づいて説明する。まず、CPU1,2,3,4
は、常時は第1のシステムバス8を使用して保護演算で
必要なデータの授受を行い、CPU2,3,4より常時
CPU1へ第1のシステムバス8を通して送られるデー
タが一定期間CPU1に到着しないことを条件に、第2
のシステムバス9aおよびインタフェース回路109a
を使用して異常データをCPU1へ送ることを要求する
コマンドをCPU1がCPU2,3,4に送り、これに
よりCPU1はCPU2,3,4より該データを受け取
る。この場合、インタフェース回路108とインタフェ
ース回路109aは同時にローカルバス30を使用しな
い排他制御(バス裁定制御)をローカルバス30の信号
線を制御して実施している。これにより、CPU1は第
1のシステムバス8でデータ授受が不可能な場合におい
ても第2のシステムバス9aで異常データの取得が可能
なため、不良内容と不良部位の特定が非常に容易とな
る。
【0041】なお上記動作例では、第1のシステムバス
8を使用して異常発生を判定する方式を説明したが、常
時第2のシステムバス9aを使用して正常・異常のデー
タをCPU1がCPU2,3,4より受け取る方式でも
よく、この場合、第1のシステムバス8上のデータ量を
増大させないため、本来の保護機能への影響はない。な
お本実施例2は、第2のシステムバス9aの信号線の増
加量が上記実施例1の第2のシステムバス9より少ない
利点がある。
【0042】実施例3(請求項13対応).図5は本発
明の実施例3に係る保護継電装置の要部構成を示すブロ
ック図である。図5において、1〜4はCPUであり、
8は保護演算のために使用する第1のシステムバスであ
り、9bは切り替え信号線であり、詳しくは後述する。
【0043】図6は本実施例3におけるCPUの説明に
必要な構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示す
ブロック図である。図6において、50は図5に示すC
PU1,2,3,4に相当するCPUを示し、このCP
U50は、インタフェース回路108、インタフェース
回路109、ゲート回路11、ゲート回路11a、NO
T回路15、ローカルバス30等を備えている。
【0044】次に本実施例3の動作について図5および
図6に基づいて説明する。切り替え信号線9bの切り替
え信号が論理0の時はゲート回路11がインタフェース
回路10と第1のシステムバス8との間でデータを通
し、ゲート回路11aはインタフェース回路109と第
1のシステムバス8との間でデータを通さず、かつゲー
ト回路11aの第1のシステムバス8側とインタフェー
ス回路109のローカルバス30側はハイインピーダン
ス状態にある。切り替え信号線9bの切り替え信号が論
理1の時はゲート回路11がインタフェース回路108
と第1のシステムバス8との間でデータを通さず、かつ
ゲート回路11の第1のシステムバス8側とインタフェ
ース回路108の第1のシステムバス30側はハイイン
ピーダンス状態にあり、ゲート回路11Aはインタフェ
ース回路109と第1のシステムバス8との間でデータ
を通す。通常は切り替え信号線9bの切り替え信号を論
理0として第1のシステムバス8を使用して通常の保護
機能で必要なデータの授受を行い、CPU2,3,4よ
り常時CPU1へ第1のシステムバス8を通して送られ
るデータがCPU1に到着しないことを条件にCPU1
は切り替え信号線9bの切り替えを論理1として異常デ
ータをCPU1へ送ることを要求するコマンドをCPU
2,3,4に送り、これによりCPU1はCPU2,
3,4より該データを受け取る。
【0045】本実施例3は、実施例1,2に比して異常
データの取得に関するバスの独立性にややおとるが、信
号線としては従来の構成に切り替え信号線9bを1本増
加するだけで、上記実施例1,2と同様な効果が得られ
る。
【0046】実施例4(請求項2対応).図7は本発明
の実施例4に係る保護継電装置に備えられるCPUの要
部構成を示すブロック図である。図7においてCPU5
0は、電力系統の機器あるいは送電線などを保護するた
めに必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回路12
と、第2のシステムバス9に関連する処理を行うバス処
理用回路としてのバス処理用プロセッサ回路16と、デ
ータを記憶するデータ用メモリ回路14と、上記演算を
実行させるためのプログラムを記憶したプログラム用メ
モリ回路13と、第1のシステムバス8との入出力を行
うインタフェース108と、第2のシステムバス9との
入出力を行うインタフェース回路109とを備えてい
る。なお、上記データ用メモリ回路14の概念はレジス
タも含まれる。
【0047】次に本実施例4の動作について説明する。
第1のシステムバス8を使用してCPU間でデータ授受
が行われている時、一方のCPU内の保護演算用プロセ
ッサ回路12あるいはプロセッサ用メモリ回路13で異
常が発生た場合に、バス処理用プロセッサ回路16は保
護演算用プロセッサ回路12により記憶されたデータ用
メモリ回路14の異常データを読み出し、インタフェー
ス回路109を経由して第2のシステムバス9へ送り出
す。また、バス処理用プロセッサ回路16は、データ用
メモリ回路14よりデータを読み出すときに、ローカル
バス30の信号線を制御して、保護演算用プロセッサ1
2がローカルバス30を使用することを禁止する制御を
行う。これにより保護演算用プロセッサ12が停止して
いるケースでも異常データが取得が可能なため、CPU
の不良内容と不良部位の特定が非常に容易となる。
【0048】実施例5(請求項2対応).図8は本発明
の実施例5に係る保護継電装置に備えられるCPUの要
部構成を示すブロック図である。図8において、図7に
示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。図8のCPU50における制御・D
MA回路161はバス処理用回路であり、インタフェー
ス回路108,109を制御する機能とデータ用メモリ
回路14をアクセスするダイレクトメモリアクセス機能
とを有する。
【0049】次に本実施例5の動作について説明する。
第2のシステムバス9の制御は制御・DMA回路161
がハードウェアにて実行し、保護演算用プロセッサ12
あるいはプログラム用メモリ回路13で異常が発生した
場合に、保護演算用プロセッサ12によりデータ用メモ
リ回路14に記憶されている異常データを制御・DMA
回路161が読み出し、インタフェース回路109を経
由して第2のシステムバス9へ送り出す。制御・DMA
回路161は、データ用メモリ回路14よりデータを読
み出すときに、ローカルバス30の信号線を制御して、
保護演算用プロセッサ12がローカルバス30を使用す
ることを禁止する制御を行う。これにより、上記実施例
4と同様の効果を得る。
【0050】本実施例5は、制御・DMA回路161が
CPUで必要な他の回路とともにLSIに組み込むこと
が可能であるため、上記実施例4に比して、ハードウェ
アの実装が簡素になる利点がある。
【0051】実施例6(請求項3対応).図9は本発明
の実施例6に係る保護継電装置に備えられるCPUの要
部構成を示すブロック図である。図9において、図7に
示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。図9のCPU50における監視記憶
回路17は保護演算用プロセッサ回路12の動作状態や
ローカルバス30のパリティなどの状態を監視するとと
もに、この監視結果を記憶するものである。
【0052】次に、本実施例6の動作について説明す
る。第2のシステムバス9の制御はバス処理用プロセッ
サ16が実行し、保護演算用プロセッサ回路12、プロ
グラム用メモリ回路13、データ用メモリ回路14、あ
るいはローカルバス30で異常が発生した場合に、監視
記憶回路17に記憶されている異常データをバス処理用
プロセッサ16が読み出し、インタフェース回路109
を経由して第2のシステムバス9へ送り出す。バス処理
用プロセッサ16は、データ用メモリ回路14よりデー
タを読み出すときにおいては、保護演算用プロセッサ回
路12,プログラム用メモリ回路13,データ用メモリ
回路14およびローカルバス30とは回路が独立してい
るため、異常データを確実に第2のシステムバス9に送
り出すことができる。これにより異常データの取得がよ
り確実なものとなるため、CPUの不良内容と不良部位
の特定が非常に容易となる。
【0053】実施例7(請求項4対応).図10は本発
明の実施例7に係る保護継電装置の要部構成を示すブロ
ック図であり、図11は本実施例7におけるCPUの説
明に必要な構成要素のみを記載したCPUの内部構成を
示すブロック図である。図10,図11において、図
1,図2に示す構成要素に対応するものには同一の符号
を付し、その説明を省略する。図11のCPU50にお
いて、18は第1のシステムバス8へのデータ送り出し
許容・禁止およびデータ受取許容・禁止のための情報を
記憶する記憶手段としてのレジスタ回路である。
【0054】次に本実施例7の動作について説明する。
当該CPUは第2のシステムバス9よりインタフェース
回路109を経由してレジスタ回路18に送り出し許容
・禁止および受取許容・禁止の情報を記憶する。この記
憶情報は、第1,第2のシステムバス8,9へ接続され
るCPUの数に対応した数だけ設ける。例えばCPU2
に異常の可能性がある場合、CPU2はCPU1,3,
4よりCPU2へ第1のシステムバス8を使用してデー
タを送ることを上記記憶情報により禁止し、また、CP
U2よりCPU1,3,4へ第1のシステムバス8を使
用してデータの受け取ることを上記記憶情報により禁止
する。これによりCPU1,3,4の処理が正常に動作
する場合は、CPU2で正しいデータ授受ができない異
常が発生したと判別できる。したがって、不良のCPU
を特定することができる効果がある。なお、上記レジス
タ回路18はメモリ回路でもよい。すなわちCPU1
は、システムバス9よりCPU1以外の全てのCPUの
回路を経由して18を制御し、送り出し許容・禁止およ
び受取許容・禁止の情報を回路18に記録する。CPU
1の回路18はローカルバス30を使用して同様の内容
を記録する制御をおこなう。この記録は、システムバス
へ接続されるCPUの数に対応した数だけ設ける。この
回路18の記録内容を使用して、例えばCPU2に異常
の可能性がある場合、CPU1,3,4よりCPU2へ
上記システムバス8を使用してデータを送ることを禁止
し、CPU2よりCPU1,3,4へ上記システムバス
8を使用してデータの受け取ることを禁止する制御を行
うことによりCPU1,3,4の処理が正常に動作する
場合は、CPU2で正しいデータ授受ができない異常が
発生したと判別できる。従って、不良CPUを特定でき
る効果がある。
【0055】実施例8(請求項5対応).図12は本発
明の実施例8に係る保護継電装置の要部構成を示すブロ
ック図である。図13は本実施例8におけるCPUの要
部構成を示すブロック図である。図12に示すCPU
1,2,3,4に相当する図13に示すCPU50は、
保護演算用プロセッサ回路12、自己診断プログラム等
を格納したプログラム用メモリ回路13、データ用メモ
リ回路14、第1のシステムバス8に対するデータ送り
出し許容・禁止およびデータ受取許容・禁止のための情
報を記憶するレジスタ回路18、他のCPUからの自己
診断要求を受け付ける自己診断受付回路20、この自己
診断受付回路20で受け付けた自己診断要求によりCP
U自己診断などの起動のための割り込みを保護演算用プ
ロセッサ回路12にかける割り込み制御回路19、保護
演算用プロセッサ回路12をリセットさせるためのリセ
ット受付回路21、第1のシステムバス8との入出力を
行うインタフェース回路108、および第2のシステム
バス9との入出力を行うインタフェース回路109を備
えている。
【0056】次に本実施例8の動作について図12およ
び図13に基づいて説明する。例えばCPU2の自己診
断を実施する場合、CPU1は第2のシステムバス9よ
りCPU2以外の各CPU3,4のレジスタ回路18を
制御して、CPU2へのデータの送りとCPU2よりの
データの受け取りを禁止する。このあと、CPU1は第
2のシステムバス9よりCPU2の自己診断受付回路2
0を制御し、割り込み制御回路19を経由して自己診断
の起動のための割り込みを保護演算用プロセッサ回路1
2にかける。保護演算用プロセッサ回路12は、プログ
ラム用メモリ回路13に予め格納してある自己診断プロ
グラムを実行し、その結果の詳細なデータを第2のシス
テムバス9よりCPU1に送る。結果が良好であれば、
CPU1は第2のシステムバス9より各CPU2,3,
4のリセット受付回路21を制御し、割り込み制御回路
19を経由してリセットのための割り込みを保護演算用
プロセッサ回路12にかける。このリセットにより、全
CPU1〜4は通常の動作を開始する。このように本実
施例8では、CPUの自己診断が可能となり、CPUの
不良内容と不良部位の特定が非常に容易となる。
【0057】実施例9(請求項6対応).図14は本発
明の実施例9に係る保護継電装置の要部構成を示すブロ
ック図である。図15は本実施例9におけるCPUの要
部構成を示すブロック図であり、図13に示す構成要素
に対応するものには同一の符号を付し、その説明を省略
する。図15において、22は他のCPUからのデータ
授受テスト要求を受け付けるデータ授受テスト受付回路
である。
【0058】次に本実施例9の動作について図14およ
び図15に基づいて説明する。例えばCPU2とCPU
3の間のデータ授受テストを実施する場合、CPU1は
第2のシステムバス9よりCPU2,3以外のCPU4
のレジスタ回路18を制御して、CPU2,3へのデー
タの送りとCPU2,3よりのデータの受け取りを禁止
する。このあと、CPU1は第2のシステムバス9より
CPU2,3のデータ授受テスト受付回路22を制御
し、割り込み制御回路19を経由してデータ授受テスト
の起動のための割り込みを保護演算用プロセッサ回路1
2にかける。このプロセッサ回路12は、プログラム用
メモリ回路13に予め格納してあるデータ授受テストプ
ログラムを実行し、その結果の詳細なデータを第2のシ
ステムバス9よりCPU1に送る。結果が良好であれ
ば、CPU1は第2のシステムバス9より各CPU2,
3,4のリセット受付回路21を制御し、割り込み制御
回路19を経由してリセットを意味する割り込みを保護
演算用プロセッサ回路12にかける。このリセットによ
り、全CPU1〜4は通常の動作を開始する。これによ
り、第1のシステムバス8等を含む部分の詳細な異常デ
ータを取得できるため、CPUの不良内容と不良部位の
特定が容易になる。
【0059】実施例10(請求項7対応).図16は本
発明の実施例10に係る保護継電装置の要部構成を示す
ブロック図である。図17は本実施例10におけるCP
Uの要部構成を示すブロック図であり、図15に示す構
成要素に対応するものには同一の符号を付し、その説明
を省略する。図17のCPU50において、23は第1
のシステムバス8との接続を制御する切り離し制御回
路、11は第1のシステムバス8とインタフェース回路
108間に設けられ切り離し制御回路23によりゲート
が制御されるゲート回路である。
【0060】次に本実施例10の動作について図16お
よび図17に基づいて説明する。例えばCPU2が異常
で、このCPU2を第1のシステムバス8より切り離す
場合は、CPU1は第2のシステムバス9より各CPU
3,4のレジスタ回路18を制御して、CPU2へのデ
ータの送りとCPU2よりのデータの受け取りを禁止す
る。このあと、CPU1は第2のシステムバス9よりC
PU2の切り離し制御回路23を制御し、ゲート回路1
1の第1のシステムバス8側をハイインピーダンスとす
る。これによりCPU2は第1のシステムバス8より分
離され、他の各CPU1,3,4は正常に動作する。し
たがって、保護機能として重要でないCPU(例えばデ
ータセーブのためのCPU)で異常が発生した場合は、
この切り離しにより運転が継続可能となり、装置の信頼
性が向上する。
【0061】実施例11(請求項8対応).図18は本
発明の実施例11に係る保護継電装置の要部構成を示す
ブロック図である。図19は本実施例11におけるCP
Uの要部構成を示すブロック図であり、図17に示す構
成要素に対応するものには同一の符号を付し、その説明
を省略する。図19のCPU50において、19は割り
込み制御回路、24はプログラム用メモリ回路13に記
憶されているプログラムの起動を受け付けるプログラム
起動受付回路、25は第1のシステムバス8におけるデ
ータ授受のために予め設定されたCPU番号を変更する
CPU番号変更回路である。
【0062】次に本実施例11の動作について図18お
よび図19に基づいて説明する。常時は例えばCPU4
が上記実施例10で説明した切り離し制御回路23の動
作によって第1のシステムバス8から切り離されている
とする。そこで、CPU2で異常が発生した場合、CP
U1が切り離し制御回路23の動作に従ってCPU2を
第1のシステバス8より切り離し、CPU1がCPU4
の切り離し制御回路23を制御してCPU4を第1のシ
ステムバス8に接続し、CPU1がCPU4のプログラ
ム起動受付回路24を制御して、CPU2の機能をCP
U4で実行させる。この実施例11では、CPU4の第
1のシステムバス8におけるデータ授受のためのCPU
番号は、CPU2の番号と異なるため、CPU1は各C
PU1,2,3,4のCPU番号変更受付回路25を制
御してCPU4のCPU番号を通知し、各CPU1〜4
はこのCPU4の番号を使用して第1のシステムバス8
のデータを授受する。以上説明したように、異常が発生
したCPU2の機能はCPU4で実行されるため、装置
の運用が継続でき、装置の信頼性は極めて高いものとな
る。
【0063】実施例12(請求項9,11対応).図2
0は本発明の実施例12に係る保護継電装置に備えられ
るCPUの要部構成を示すブロック図であり、図7に示
す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、その
説明を省略する。図20のCPU50において、26は
表示手段としての表示器27に異常内容等を表示させる
表示インタフェース回路である。
【0064】次に本実施例12の動作について説明す
る。第2のシステムバス9を使用して取得した異常デー
タを用いて、保護演算用プロセッサ回路12またはバス
処理用プロセッサ回路16が異常の内容を解析し、この
異常内容の詳細を示す不良内容と不良部位を表示インタ
フェース回路26を制御して表示器27に表示する。保
護演算用プロセッサ回路12で異常が発生した場合にお
いてもバス処理用プロセッサ回路16が表示インタフェ
ース回路26を制御して表示器27に不良内容と不良部
位を表示する。これにより、詳細な異常データに基づく
CPUの不良内容と不良部位の表示が可能となるため、
復旧の対応が容易となる。
【0065】実施例13(請求項10,12対応).図
21は本発明の実施例13に係る保護継電装置に備えら
れるCPUの要部構成を示すブロック図であり、図20
に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、
その説明を省略する。図21のCPU50において、2
8は外部の伝送装置29へ異常内容等を伝送する伝送イ
ンタフェース回路である。
【0066】次に本実施例13の動作について説明す
る。第2のシステムバス9を使用して取得した異常のデ
ータを用いて、保護演算用プロセッサ回路12またはバ
ス処理用プロセッサ回路16が異常の内容を解析し、不
良内容と不良部位を伝送インタフェース回路28を制御
して伝送装置29に伝送する。保護演算用プロセッサ回
路12で異常が発生した場合においてもバス処理用プロ
セッサ回路16が伝送インタフェース回路28を制御し
て不良内容と不良部位を伝送装置29に伝送する。な
お、伝送するデータは第2のシステムバス9を経由して
取得した生データでもよい、これにより、遠方で不良内
容・不良部位を確認することができるため、復旧の対応
が極めて容易となる。
【0067】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、電力
系統の機器あるいは送電線などを保護するために、上記
電力系統の電圧・電流情報等を用いて演算を行い、この
演算結果により故障の有無を判定し、この判定結果に基
づいて上記電力系統に設けられた遮断器等を制御する複
数のCPUと、これらのCPUが接続されCPU間のデ
ータの授受を行うための第1のシステムバスとを備えた
保護継電装置において、上記第1のシステムバスとは別
に上記CPU間のデータ授受を行うための第2のシステ
ムバスを設け、上記第1のシステムバスでデータ授受が
不可能になった場合には上記第2のシステムバスに切り
換え、この第2のシステムバスを用いてCPU間のデー
タ授受を行うようにしたので、当該CPUは第1のシス
テムバスでデータ授受が不可能な場合でも第2のシステ
ムバスで異常データを取得でき、これにより不良内容と
不良部位の特定が非常に容易となる。したがって、装置
の復旧を迅速にでき、また、装置を二重化することなく
安価に電力供給の安定化が図られ、信頼性が向上すると
いう効果が得られる。
【0068】第2の発明によれば、上記CPUは、上記
保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回
路と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバ
ス処理用回路と、データを記憶するデータ用メモリ回路
と、上記演算を行うためのプログラムを記憶するプログ
ラム用メモリ回路とを備え、上記保護演算用プロセッサ
回路あるいは上記プログラム用メモリ回路等で異常が発
生した場合に、上記バス処理用回路は、上記保護演算用
プロセッサ回路の動作を停止させ、上記第2のシステム
バスから上記データ用メモリ回路へのデータ書き込み動
作、および上記データ用メモリ回路から上記第2のシス
テムバスへのデータ読み出し動作を行うようにしたの
で、保護演算用プロセッサ回路あるいはプログラム用メ
モリ回路等で異常が発生しても、また、保護演算用プロ
セッサ回路が停止しているときでも、バス処理用回路に
よって第2のシステムバスから異常データを取得でき、
これにより不良内容と不良部位の特定が非常に容易とな
る。したがって、装置の復旧を迅速にでき、また、装置
を二重化することなく安価に電力供給の安定化が図ら
れ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0069】第3の発明によれば、上記CPUは、上記
保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回
路と、この保護演算用プロセッサ回路等の状態を監視す
るとともに、この監視結果を記憶する監視記憶回路と、
上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバス処理
用プロセッサ回路と、データを記憶するデータ用メモリ
回路とを備え、上記保護演算用プロセッサ回路あるいは
データ用メモリ回路等で異常が発生した場合に、上記バ
ス処理用プロセッサ回路は、上記監視記憶回路に記憶さ
れている異常データを上記第2のシステムバスに送出す
るようにしたので、保護演算用プロセッサ回路あるいは
データ用メモリ回路等で異常が発生しても、監視記憶回
路に記憶された異常データを第2のシステムバスに送出
でき、これにより不良内容と不良部位の特定が非常に容
易となる。したがって、装置の復旧を迅速にでき、ま
た、装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化
が図られ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0070】第4の発明によれば、上記CPUは、上記
第2のシステムバスを使用してデータを送り出したり受
け取ったりすることを許容あるいは禁止するための情報
を上記第2のシステムバスを介して記憶する記憶手段を
備え、当該CPUに異常の可能性がある場合、当該CP
Uは他のすべてのCPUに対して上記第1のシステムバ
スを使用して当該CPUとのデータの授受を上記情報に
より禁止するようにしたので、不良のCPUを特定する
ことができ、これにより装置の復旧を迅速にでき、ま
た、装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化
が図られ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0071】第5の発明によれば、上記CPUは、上記
保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回
路と、CPUの自己診断を行うための自己診断プログラ
ム等を格納するプログラム用メモリ回路と、他のCPU
からの自己診断要求を受け付ける自己診断受付回路と、
この自己診断受付回路で受け付けた自己診断要求により
CPU自己診断等の起動のための割り込みを上記保護演
算用プロセッサ回路にかける割り込み制御回路とを備
え、上記他のCPUから上記第2のシステムバスを用い
て当該CPUへ自己診断要求することにより、当該CP
Uの自己診断を行わせ、この結果を上記第2のシステム
バスを介して上記他のCPUが受け取るようにしたの
で、CPUの自己診断が可能となり、不良内容と不良部
位の特定が非常に容易となる。したがって、装置の復旧
を迅速にでき、また、装置を二重化することなく安価に
電力供給の安定化が図られ、信頼性が向上するという効
果が得られる。
【0072】第6の発明によれば、上記CPUは、上記
保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回
路と、複数のCPU間のデータ授受テストを行うための
データ授受テストプログラム等を格納するプログラム用
メモリ回路と、他のCPUからのデータ授受テスト要求
を受け付けるデータ授受テスト受付回路と、このデータ
授受テスト受付回路で受け付けたデータ授受テスト要求
により上記複数のCPU間のデータ授受テストの起動の
ための割り込みを上記保護演算用プロセッサ回路にかけ
る割り込み制御回路とを備え、上記他のCPUから上記
第2のシステムバスを用いて上記複数のCPUへデータ
授受テスト要求することにより、上記複数のCPU間の
データ授受テストを行わせ、この結果を上記第2のシス
テムバスを介して上記他のCPUが受け取るようにした
ので、第1のシステムバス等を含む部分の詳細な異常デ
ータを取得でき、不良内容と不良部位の特定が非常に容
易となる。したがって、装置の復旧を迅速にでき、ま
た、装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化
が図られ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0073】第7の発明によれば、上記CPUは、上記
第1のシステムバスとの接続を制御する切り離し制御回
路を備え、他のCPUから上記第2のシステムバスを介
して当該CPUの切り離し制御回路を制御し、当該CP
Uに接続されている第1のシステムバスを電気的に切り
離すようにしたので、異常なCPUを第1のシステムバ
スから切り離して他のCPUで運転を継続させることが
できる。したがって、装置の復旧を迅速にでき、また、
装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化が図
られ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0074】第8の発明によれば、上記CPUは、上記
第1のシステムバスにおけるデータ授受のために予め設
定されたCPU番号を変更するCPU番号変更回路を備
え、第1のCPUと第2のCPU間でデータ授受を行っ
ているとき、第1のCPUで異常が発生した場合、上記
第1のCPUに代わって第3のCPUと上記第2のCP
U間でデータ授受を行えるように、上記第3のCPUの
CPU番号を上記第1のCPUのCPU番号に変更する
ようにしたので、異常が発生したCPUの機能を他のC
PUで実行させることができ、これにより装置の運用が
継続できる。したがって、装置を二重化することなく安
価に電力供給の安定化が図られ、装置の信頼性は極めて
高いものとなるという効果が得られる。
【0075】第9の発明によれば、上記CPUは、上記
保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ回
路と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行うバ
ス処理用プロセッサ回路と、表示手段に異常内容等を表
示させる表示インタフェース回路とを備え、上記第2の
システムバスを使用して取得した他のCPUからの異常
データを用いて上記保護演算用プロセッサ回路または上
記バス処理用プロセッサ回路が異常内容を解析し、上記
表示インタフェース回路を制御して上記表示手段に上記
異常内容を表示するようにしたので、異常内容を表示で
き、不良内容と不良部位を確実に知ることができる。し
たがって、装置の復旧の対応が確実に容易に迅速にで
き、装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化
が図られ、信頼性が向上するという効果が得られる。
【0076】第10の発明によれば、上記CPUは、上
記保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ
回路と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行う
バス処理用プロセッサ回路と、外部へ異常内容等を伝送
する伝送インタフェース回路とを備え、上記第2のシス
テムバスを使用して取得した他のCPUからの異常デー
タを用いて上記保護演算用プロセッサ回路または上記バ
ス処理用プロセッサ回路が異常内容を解析し、上記伝送
インタフェース回路を制御して上記異常内容を外部へ出
力するようにしたので、異常内容を外部へ出力すること
ができ、これより例えば遠方にある工場など内で不良内
容と不良部位を知ることができる。したがって、工場な
ど内で装置の復旧の対応が容易に迅速にでき、装置を二
重化することなく安価に電力供給の安定化が図られ、信
頼性が向上するという効果が得られる。
【0077】第11の発明によれば、上記CPUは、上
記保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ
回路と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行う
バス処理用プロセッサ回路と、表示手段に異常内容等を
表示させる表示インタフェース回路とを備え、上記保護
演算用プロセッサ回路等で異常が発生した場合、上記バ
ス処理用プロセッサ回路が上記表示インタフェース回路
を制御して上記表示手段に上記異常内容を表示するよう
にしたので、保護演算用プロセッサ回路等が異常になっ
ても、異常内容を表示でき、これにより、不良内容と不
良部位を確実に知ることができる。したがって、装置の
復旧の対応が確実に容易に迅速にでき、装置を二重化す
ることなく安価に電力供給の安定化が図られ、信頼性が
向上するという効果が得られる。
【0078】第12の発明によれば、上記CPUは、上
記保護のために必要な演算を行う保護演算用プロセッサ
回路と、上記第2のシステムバスに関連する処理を行う
バス処理用プロセッサ回路と、外部へ異常内容等を伝送
する伝送インタフェース回路とを備え、上記保護演算用
プロセッサ回路等で異常が発生した場合、上記バス処理
用プロセッサ回路が上記伝送インタフェース回路を制御
して上記異常内容を外部へ出力するようにしたので、保
護演算用プロセッサ回路等が異常になっても、異常内容
を外部へ出力することができ、これにより例えば遠方に
ある工場など内で不良内容と不良部位を知ることができ
る。したがって、工場など内で装置の復旧の対応が容易
に迅速にでき、装置を二重化することなく安価に電力供
給の安定化が図られ、信頼性が向上するという効果が得
られる。
【0079】第13の発明によれば、電力系統の機器あ
るいは送電線などを保護するために、上記電力系統の電
圧・電流情報等を用いて演算を行い、この演算結果によ
り故障の有無を判定し、この判定結果に基づいて上記電
力系統に設けられた遮断器等を制御する複数のCPU
と、これらのCPUが接続されCPU間のデータの授受
を行うための第1のシステムバスとを備えた保護継電装
置において、上記CPUは上記第1のシステムバスとの
入出力を行う複数のインタフェース回路を備え、上記第
1のシステムバスとは別に設けられた切り替え信号線の
切り替え信号により上記複数のインタフェース回路のう
ちの何れかを選択し、上記第1のシステムバスと接続す
るようにしたので、従来より切り替え信号線を一本増加
するだけで、インタフェース回路を切り替えることが可
能となって、この切り替えによりCPUに異常データを
送ることができ、不良内容と不良部位の特定が非常に容
易となる。したがって、装置の復旧を迅速にでき、ま
た、装置を二重化することなく安価に電力供給の安定化
が図られ、信頼性が向上すると言う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る保護継電装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施例1におけるCPUの説明に必要な
構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 この発明の実施例2に係る保護継電装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図4】 上記実施例2におけるCPUの説明に必要な
構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】 この発明の実施例3に係る保護継電装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図6】 上記実施例3におけるCPUの説明に必要な
構成要素のみを記載したCPUの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 この発明の実施例4に係る保護継電装置に備
えられるCPUの要部構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施例5に係る保護継電装置に備
えられるCPUの要部構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施例6に係る保護継電装置に備
えられるCPUの要部構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施例7に係る保護継電装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図11】 上記実施例7におけるCPUの説明に必要
な構成要素のみを記載したCPUの要部構成を示すブロ
ック図である。
【図12】 この発明の実施例8に係る保護継電装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図13】 上記実施例8におけるCPUの要部構成を
示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施例9に係る保護継電装置の
要部構成を示すブロック図である。
【図15】 上記実施例9におけるCPUの要部構成を
示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施例10に係る保護継電装置
の要部構成を示すブロック図である。
【図17】 上記実施例10におけるCPUの要部構成
を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施例11に係る保護継電装置
の要部構成を示すブロック図である。
【図19】 上記実施例11におけるCPUの要部構成
を示すブロック図である。
【図20】 この発明の実施例12に係る保護継電装置
に備えられるCPUの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図21】 この発明の実施例13に係る保護継電装置
に備えられるCPUの要部構成を示すブロック図であ
る。
【図22】 従来の保護継電装置の要部構成を示すブロ
ック図である。
【図23】 上記従来装置に備えられるCPUの要部構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】 1〜4,41〜44,50,60 CPU、8 第1の
システムバス、9,9a 第2のシステムバス、9b
切り替え信号線、108,109,109a インタフ
ェース回路、11,11a ゲート回路、12 保護演
算用プロセッサ回路、13 プログラム用メモリ回路、
14 データ用メモリ回路、15 NOT回路、16
バス処理用プロセッサ回路(バス処理用回路)、161
制御・DMA回路(バス処理用回路)、17 監視記
憶回路、18 レジスタ回路(記憶手段)、19 割り
込み制御回路、20 自己診断受付回路、21 リセッ
ト受付回路、22 データ授受テスト受付回路、23
切り離し制御回路、24 プログラム起動受付回路、2
5 CPU番号変更回路、26 表示インタフェース回
路、27 表示器(表示手段)、28 伝送インタフェ
ース回路、29 伝送装置、30 ローカルバス。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の機器あるいは送電線などを保
    護するために、上記電力系統の電圧・電流情報等を用い
    て演算を行い、この演算結果により故障の有無を判定
    し、この判定結果に基づいて上記電力系統に設けられた
    遮断器等の保護装置を制御する複数のCPUと、これら
    のCPUが接続されCPU間のデータの授受を行うため
    の第1のシステムバスとを備えた保護継電装置におい
    て、上記第1のシステムバスとは別に上記CPU間のデ
    ータ授受を行うための第2のシステムバスを設け、上記
    第1のシステムバスでデータ授受が不可能になった場合
    には上記第2のシステムバスに切り換え、この第2のシ
    ステムバスを用いてCPU間のデータ授受を行うように
    したことを特徴とする保護継電装置。
  2. 【請求項2】 上記CPUは、上記保護のために必要な
    演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2のシ
    ステムバスに関連する処理を行うバス処理用回路と、デ
    ータを記憶するデータ用メモリ回路と、上記演算を行う
    ためのプログラムを記憶するプログラム用メモリ回路と
    を備え、上記保護演算用プロセッサ回路あるいは上記プ
    ログラム用メモリ回路等で異常が発生した場合に、上記
    バス処理用回路は、上記保護演算用プロセッサ回路の動
    作を停止させ、上記第2のシステムバスから上記データ
    用メモリ回路へのデータ書き込み動作、および上記デー
    タ用メモリ回路から上記第2のシステムバスへのデータ
    読み出し動作を行うようにしたことを特徴とする請求項
    第1項記載の保護継電装置。
  3. 【請求項3】 上記CPUは、上記保護のために必要な
    演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、この保護演算
    用プロセッサ回路等の状態を監視するとともにこの監視
    結果を記憶する監視記憶回路と、上記第2のシステムバ
    スに関連する処理を行うバス処理用プロセッサ回路と、
    データを記憶するデータ用メモリ回路とを備え、上記保
    護演算用プロセッサ回路あるいはデータ用メモリ回路等
    で異常が発生した場合に、上記バス処理用プロセッサ回
    路は、上記監視記憶回路に記憶されている異常データを
    上記第2のシステムバスに送出するようにしたことを特
    徴とする請求項第1項記載の保護継電装置。
  4. 【請求項4】 上記CPUは、上記第2のシステムバス
    を使用してデータを送り出したり受け取ったりすること
    を許容あるいは禁止するための情報を上記第2のシステ
    ムバスを介して記憶する記憶手段を備え、当該CPUに
    異常の可能性がある場合、当該CPUは他のすべてのC
    PUに対して上記第1のシステムバスを使用して当該C
    PUとのデータの授受を上記情報により禁止するように
    したことを特徴とする請求項第1項記載の保護継電装
    置。
  5. 【請求項5】 上記CPUは、上記保護のために必要な
    演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、CPUの自己
    診断を行うための自己診断プログラム等を格納するプロ
    グラム用メモリ回路と、他のCPUからの自己診断要求
    を受け付ける自己診断受付回路と、この自己診断受付回
    路で受け付けた自己診断要求によりCPU自己診断等の
    起動のための割り込みを上記保護演算用プロセッサ回路
    にかける割り込み制御回路とを備え、上記他のCPUか
    ら上記第2のシステムバスを用いて当該CPUへ自己診
    断要求することにより、当該CPUの自己診断を行わ
    せ、この結果を上記第2のシステムバスを介して上記他
    のCPUが受け取るようにしたことを特徴とする請求項
    第1項記載の保護継電装置。
  6. 【請求項6】 上記CPUは、上記保護のために必要な
    演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、複数のCPU
    間のデータ授受テストを行うためのデータ授受テストプ
    ログラム等を格納するプログラム用メモリ回路と、他の
    CPUからのデータ授受テスト要求を受け付けるデータ
    授受テスト受付回路と、このデータ授受テスト回路で受
    け付けたデータ授受テスト要求により上記複数のCPU
    間のデータ授受テストの起動のための割り込みを上記保
    護演算用プロセッサ回路にかける割り込み制御回路とを
    備え、上記他のCPUから上記第2のシステムバスを用
    いて上記複数のCPUへデータ授受テスト要求すること
    により、上記複数のCPU間のデータ授受テストを行わ
    せ、この結果を上記第2のシステムバスを介して上記他
    のCPUが受け取るようにしたことを特徴とする請求項
    第1項記載の保護継電装置。
  7. 【請求項7】 上記CPUは、上記第1のシステムバス
    との接続を制御する切り離し制御回路を備え、他のCP
    Uから上記第2のシステムバスを介して当該CPUの切
    り離し制御回路を制御し、当該CPUに接続されている
    第1のシステムバスを電気的に切り離すようにしたこと
    を特徴とする請求項第1項記載の保護継電装置。
  8. 【請求項8】 上記CPUは、上記第1のシステムバス
    におけるデータ授受のために予め設定されたCPU番号
    を変更するCPU番号変更回路を備え、第1のCPUと
    第2のCPU間でデータ授受を行っているとき、第1の
    CPUで異常が発生した場合、上記第1のCPUに代わ
    って第3のCPUと上記第2のCPU間でデータ授受を
    行えるように、上記第3のCPUのCPU番号を上記第
    1のCPUのCPU番号に変更するようにしたことを特
    徴とする請求項第1項記載の保護継電装置。
  9. 【請求項9】 上記CPUは、上記保護のために必要な
    演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2のシ
    ステムバスに関連する処理を行うバス処理用プロセッサ
    回路と、表示手段に異常内容等を表示させる表示インタ
    フェース回路とを備え、上記第2のシステムバスを使用
    して取得した他のCPUからの異常データを用いて上記
    保護演算用プロセッサ回路または上記バス処理用プロセ
    ッサ回路が異常内容を解析し、上記表示インタフェース
    回路を制御して上記表示手段に上記異常内容を表示する
    ようにしたことを特徴とする請求項第1項記載の保護継
    電装置。
  10. 【請求項10】 上記CPUは、上記保護のために必要
    な演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2の
    システムバスに関連する処理を行うバス処理用プロセッ
    サ回路と、外部へ異常内容等を伝送する伝送インタフェ
    ース回路とを備え、上記第2のシステムバスを使用して
    取得した他のCPUからの異常データを用いて上記保護
    演算用プロセッサ回路または上記バス処理用プロセッサ
    回路が異常内容を解析し、上記伝送インタフェース回路
    を制御して上記異常内容を外部へ出力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の保護継電装置。
  11. 【請求項11】 上記CPUは、上記保護のために必要
    な演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2の
    システムバスに関連する処理を行うバス処理用プロセッ
    サ回路と、表示手段に異常内容等を表示させる表示イン
    タフェース回路とを備え、上記保護演算用プロセッサ回
    路等で異常が発生した場合、上記バス処理用プロセッサ
    回路が上記表示インタフェース回路を制御して上記表示
    手段に上記異常内容を表示するようにしたことを特徴と
    する請求項第1項記載の保護継電装置。
  12. 【請求項12】 上記CPUは、上記保護のために必要
    な演算を行う保護演算用プロセッサ回路と、上記第2の
    システムバスに関連する処理を行うバス処理用プロセッ
    サ回路と、外部へ異常内容等を伝送する伝送インタフェ
    ース回路とを備え、上記保護演算用プロセッサ回路等で
    異常が発生した場合、上記バス処理用プロセッサ回路が
    上記伝送インタフェース回路を制御して上記異常内容を
    外部へ出力するようにしたことを特徴とする請求項第1
    項記載の保護継電装置。
  13. 【請求項13】 電力系統の機器あるいは送電線などを
    保護するために、上記電力系統の電圧・電流情報等を用
    いて演算を行い、この演算結果により故障の有無を判定
    し、この判定結果に基づいて上記電力系統に設けられた
    遮断器等の保護装置を制御する複数のCPUと、これら
    のCPUが接続されCPU間のデータの授受を行うため
    の第1のシステムバスとを備えた保護継電装置におい
    て、上記CPUは上記第1のシステムバスとの入出力を
    行う複数のインタフェース回路を備え、上記第1のシス
    テムバスとは別に設けられた切り替え信号線の切り替え
    信号により上記複数のインタフェース回路のうちの何れ
    かを選択し、上記第1のシステムバスと接続するように
    したことを特徴とする保護継電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010061606A (ja) * 2008-09-08 2010-03-18 Nec Corp Pciカード、マザーボード、pciバスシステム、制御方法、及びプログラム
JP2012173927A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Nec Corp 電子装置、集積装置、情報処理システム、および、処理方法

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