JPH0730196A - 半導体素子の保護膜形成方法 - Google Patents
半導体素子の保護膜形成方法Info
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- JPH0730196A JPH0730196A JP19315593A JP19315593A JPH0730196A JP H0730196 A JPH0730196 A JP H0730196A JP 19315593 A JP19315593 A JP 19315593A JP 19315593 A JP19315593 A JP 19315593A JP H0730196 A JPH0730196 A JP H0730196A
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- channel waveguide
- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】バー状態に細分化することなくウエハー状態の
ままで端面に保護膜を簡単かつ歩留まり良く形成でき、
しかも逆メサ形状の端面にも端面の形状に依存すること
なく、保護膜を形成できる半導体素子の保護膜形成方法
である。 【構成】チャンネル導波路を構成する半導体素子におい
て、チャンネル導波路の共振器あるいは端面となる溝を
半導体基板1に形成し、次いで、溝の側壁に保護膜6を
形成した後、溝部位にチャンネル導波路構造となるエピ
タキシャル層2、3、4、5を形成する。さらに、チャ
ンネル導波路以外の部位をエッチングし、エッチング部
位を形成することによりチャンネル導波路の光入出力端
面を形成する。
ままで端面に保護膜を簡単かつ歩留まり良く形成でき、
しかも逆メサ形状の端面にも端面の形状に依存すること
なく、保護膜を形成できる半導体素子の保護膜形成方法
である。 【構成】チャンネル導波路を構成する半導体素子におい
て、チャンネル導波路の共振器あるいは端面となる溝を
半導体基板1に形成し、次いで、溝の側壁に保護膜6を
形成した後、溝部位にチャンネル導波路構造となるエピ
タキシャル層2、3、4、5を形成する。さらに、チャ
ンネル導波路以外の部位をエッチングし、エッチング部
位を形成することによりチャンネル導波路の光入出力端
面を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の保護膜形成
方法に関し、特に半導体レーザなどの端面への保護膜形
成方法および半導体光増幅器を作製するための反射防止
膜作製法に関するものである。
方法に関し、特に半導体レーザなどの端面への保護膜形
成方法および半導体光増幅器を作製するための反射防止
膜作製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザを製造する際にエッ
チングによって形成した加工端面やへき開によって形成
した端面に保護膜100を形成する方法として、図8に
示すように、ウエハー状態のままで(図8(s))、又
はバー状態に細分化した後(図8(p))、エレクトロ
ン(EB)蒸着法やスパッタ法等でAl2O3、Si
O2、ZrO2等の酸化物保護膜などを形成する方法があ
った。
チングによって形成した加工端面やへき開によって形成
した端面に保護膜100を形成する方法として、図8に
示すように、ウエハー状態のままで(図8(s))、又
はバー状態に細分化した後(図8(p))、エレクトロ
ン(EB)蒸着法やスパッタ法等でAl2O3、Si
O2、ZrO2等の酸化物保護膜などを形成する方法があ
った。
【0003】更に、従来、半導体レーザ端面に誘電体の
保護膜を施して半導体光増幅器を作製するにあたり、誘
電体膜の屈折率制御および膜厚制御には極めて厳しい条
件が必要とされていた。通常の反射防止膜(以下、AR
とも言う)では、反射率が1%以下程度の条件で十分で
あるが、高ゲインを実現するための半導体光増幅器のA
Rにおいては、おおむね0.1%以下の反射率が必要と
される。
保護膜を施して半導体光増幅器を作製するにあたり、誘
電体膜の屈折率制御および膜厚制御には極めて厳しい条
件が必要とされていた。通常の反射防止膜(以下、AR
とも言う)では、反射率が1%以下程度の条件で十分で
あるが、高ゲインを実現するための半導体光増幅器のA
Rにおいては、おおむね0.1%以下の反射率が必要と
される。
【0004】屈折率制御は、薄膜形成の条件の調整によ
って制御可能である。例えば、エレクトロンビーム(E
B)蒸着などでSiOx(1<x<2)を堆積する場
合、蒸着レート、酸素分圧などを所定の条件に収めて行
うことにより、精度の良い屈折率制御が可能である。
って制御可能である。例えば、エレクトロンビーム(E
B)蒸着などでSiOx(1<x<2)を堆積する場
合、蒸着レート、酸素分圧などを所定の条件に収めて行
うことにより、精度の良い屈折率制御が可能である。
【0005】一方、膜厚制御は、通常の水晶振動子によ
る制御では不十分であり、図9に示す様に、定電流駆動
した半導体レーザ端面に、直接、コーティング膜を形成
し、光出力の変化をモニタするいわゆる実時間モニタ法
が用いられている。
る制御では不十分であり、図9に示す様に、定電流駆動
した半導体レーザ端面に、直接、コーティング膜を形成
し、光出力の変化をモニタするいわゆる実時間モニタ法
が用いられている。
【0006】図9において、101は実時間モニタを行
いつつ定電流駆動された半導体レーザ、102a、10
2bは半導体レーザ端面からの光出力を検出する光検出
器、103は定電流源、104はモニタ出力を記録する
ためのレコーダである。通常、DC動作では安定性が悪
く、測定のダイナミックレンジが充分とれないので、定
電流源を数100Hzの矩形波で変調し半導体レーザ1
01の光出力をロックインアンプで検出するという方法
がとられている。
いつつ定電流駆動された半導体レーザ、102a、10
2bは半導体レーザ端面からの光出力を検出する光検出
器、103は定電流源、104はモニタ出力を記録する
ためのレコーダである。通常、DC動作では安定性が悪
く、測定のダイナミックレンジが充分とれないので、定
電流源を数100Hzの矩形波で変調し半導体レーザ1
01の光出力をロックインアンプで検出するという方法
がとられている。
【0007】更に、105は蒸着源、106は実際にA
Rコーティングが必要なサンプルとしての半導体レーザ
であり、電流駆動は行われていない。通常、量産のため
に、バー状のへきかいされたサンプル形態でコーティン
グが形成される。
Rコーティングが必要なサンプルとしての半導体レーザ
であり、電流駆動は行われていない。通常、量産のため
に、バー状のへきかいされたサンプル形態でコーティン
グが形成される。
【0008】図10は、実際のARコーティング時に観
測される半導体レーザ101の光出力の例を示す。前側
すなわちAR側の端面からの光出力は最初微増傾向を示
し、極大値を経て最小となる。一方、後側出力は、図1
0の破線に見られるように単調な減少傾向を示す。通常
は、光出力の増減の傾向がはっきり現れること、光出力
そのものが大きいことに注目して、前側即ちAR側光出
力をモニタすることが行われる。
測される半導体レーザ101の光出力の例を示す。前側
すなわちAR側の端面からの光出力は最初微増傾向を示
し、極大値を経て最小となる。一方、後側出力は、図1
0の破線に見られるように単調な減少傾向を示す。通常
は、光出力の増減の傾向がはっきり現れること、光出力
そのものが大きいことに注目して、前側即ちAR側光出
力をモニタすることが行われる。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の保護膜形成方法では、バー状態に細分化した後、保
護膜100を形成する場合には、 バー状態にする際に
ウエハーの割れが生じ易く、ウエハーに損傷を与えて素
子性能を劣化させる。 図8に示すように、保護膜を形
成する際に、一方の端面に保護膜100を形成し(図8
(q))、次いで素子を反転させた後、他方の端面に保
護膜100を形成する(図8(r))ことが一般に行わ
れていたが、これでは工程が繁雑である上、保護膜10
0が端面以外の部分に廻り込んで形成される等の問題が
あった。
来の保護膜形成方法では、バー状態に細分化した後、保
護膜100を形成する場合には、 バー状態にする際に
ウエハーの割れが生じ易く、ウエハーに損傷を与えて素
子性能を劣化させる。 図8に示すように、保護膜を形
成する際に、一方の端面に保護膜100を形成し(図8
(q))、次いで素子を反転させた後、他方の端面に保
護膜100を形成する(図8(r))ことが一般に行わ
れていたが、これでは工程が繁雑である上、保護膜10
0が端面以外の部分に廻り込んで形成される等の問題が
あった。
【0010】また、ウエハー状態のままで保護膜100
を形成する場合には、ウエハー全体に保護膜100が形
成され、エッチング端面だけに保護膜を形成し難い(図
8(s))、逆メサ形状のエッチング端面99に保護膜
を形成し難い(図8(t))、等の問題点があった。
を形成する場合には、ウエハー全体に保護膜100が形
成され、エッチング端面だけに保護膜を形成し難い(図
8(s))、逆メサ形状のエッチング端面99に保護膜
を形成し難い(図8(t))、等の問題点があった。
【0011】また、半導体光増幅器を作製する為の反射
防止膜形成においては、上記問題点の他に、更に、定電
流駆動を行い、前面または後面の光出力のみをモニタす
るという方法では、(1)ARの作用の進行による半導
体レーザのしきい値電流の増大、(2)蒸着中の熱の発
生による半導体レーザのしきい値電流の増大、(3)蒸
着中の熱の発生によるスロープ効率(光出力/注入電流
量)の低下という複数の要因で、モニタ出力が低下す
る。そのため、ARの作用の進行そのものの効果を判別
しにくい場合があり、精度の良い膜厚制御が困難である
という問題点があった。
防止膜形成においては、上記問題点の他に、更に、定電
流駆動を行い、前面または後面の光出力のみをモニタす
るという方法では、(1)ARの作用の進行による半導
体レーザのしきい値電流の増大、(2)蒸着中の熱の発
生による半導体レーザのしきい値電流の増大、(3)蒸
着中の熱の発生によるスロープ効率(光出力/注入電流
量)の低下という複数の要因で、モニタ出力が低下す
る。そのため、ARの作用の進行そのものの効果を判別
しにくい場合があり、精度の良い膜厚制御が困難である
という問題点があった。
【0012】(2)、(3)の熱の発生に関しては、ペ
ルチェ素子を用いて流水による放冷などを行っているも
のの、蒸着源からの輻射熱は少なからず半導体レーザ特
性に影響を与えているのが現状である。
ルチェ素子を用いて流水による放冷などを行っているも
のの、蒸着源からの輻射熱は少なからず半導体レーザ特
性に影響を与えているのが現状である。
【0013】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、バー状態に細分化することな
くウエハー状態のままで端面に保護膜を簡単かつ歩留ま
り良く形成でき、しかも逆メサ形状の端面にも端面の形
状に依存することなく、保護膜を形成できる方法を提供
し、また、実問題モニタ等の複雑な制御法も用いずに、
半導体増幅器などを提供することにある。
その目的とするところは、バー状態に細分化することな
くウエハー状態のままで端面に保護膜を簡単かつ歩留ま
り良く形成でき、しかも逆メサ形状の端面にも端面の形
状に依存することなく、保護膜を形成できる方法を提供
し、また、実問題モニタ等の複雑な制御法も用いずに、
半導体増幅器などを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、半導体レーザや半導体光増幅器のチャ
ンネル導波路を構成する半導体素子において、前記チャ
ンネル導波路の共振器あるいは端面となる溝を半導体基
板に形成し、さらに、その溝の側壁に上記半導体レーザ
の保護膜や半導体光増幅器を作製するための反射防止膜
となる誘電体膜などを形成した後、上記溝部にチャンネ
ル導波路構造となるエピタキシャル層を形成し、さらに
チャンネル導波路以外の部位をエッチングして、半導体
レーザや半導体光増幅器などの光入出力面を作製する。
この時、半導体光増幅器を作製するにおいては、あらか
じめ、形成した誘電体膜の屈折率および膜厚を測定し、
その測定結果から0.1%以下の反射率となる波長の半
導体レーザを設計し、エピタキシャル層を形成する。
達成するために、半導体レーザや半導体光増幅器のチャ
ンネル導波路を構成する半導体素子において、前記チャ
ンネル導波路の共振器あるいは端面となる溝を半導体基
板に形成し、さらに、その溝の側壁に上記半導体レーザ
の保護膜や半導体光増幅器を作製するための反射防止膜
となる誘電体膜などを形成した後、上記溝部にチャンネ
ル導波路構造となるエピタキシャル層を形成し、さらに
チャンネル導波路以外の部位をエッチングして、半導体
レーザや半導体光増幅器などの光入出力面を作製する。
この時、半導体光増幅器を作製するにおいては、あらか
じめ、形成した誘電体膜の屈折率および膜厚を測定し、
その測定結果から0.1%以下の反射率となる波長の半
導体レーザを設計し、エピタキシャル層を形成する。
【0015】詳細には、本発明の半導体素子の保護膜形
成方法では、チャンネル導波路を構成する半導体素子に
おいて、前記チャンネル導波路の共振器あるいは端面と
なる溝を半導体基板に形成し、次いで、該溝の側壁に保
護膜を形成した後、該溝部位にチャンネル導波路構造と
なるエピタキシャル層を形成し、さらに、該チャンネル
導波路以外の部位をエッチングし、エッチング部位を形
成することによりチャンネル導波路の光入出力端面を形
成することを特徴とする。
成方法では、チャンネル導波路を構成する半導体素子に
おいて、前記チャンネル導波路の共振器あるいは端面と
なる溝を半導体基板に形成し、次いで、該溝の側壁に保
護膜を形成した後、該溝部位にチャンネル導波路構造と
なるエピタキシャル層を形成し、さらに、該チャンネル
導波路以外の部位をエッチングし、エッチング部位を形
成することによりチャンネル導波路の光入出力端面を形
成することを特徴とする。
【0016】具体的には、前記チャンネル導波路の光入
出力端面が半導体レーザのミラー面であったり、前記チ
ャンネル導波路構造は、活性層を含んだり、前記保護膜
は、半導体光増幅器の反射防止膜となる誘電体膜で形成
されたり、前記半導体光増幅器のチャンネル導波路構造
は反射率が0.1%以下になるように形成されたり、前
記エッチング部位はファイバーガイドとなる様に形成さ
れたりする。
出力端面が半導体レーザのミラー面であったり、前記チ
ャンネル導波路構造は、活性層を含んだり、前記保護膜
は、半導体光増幅器の反射防止膜となる誘電体膜で形成
されたり、前記半導体光増幅器のチャンネル導波路構造
は反射率が0.1%以下になるように形成されたり、前
記エッチング部位はファイバーガイドとなる様に形成さ
れたりする。
【0017】
【実施例1】本実施例においては、半導体レーザの共振
面の保護膜を製造する場合につき、図1〜3を参照しな
がら説明する。図1は上面図、図2(a)〜(d)は、
図1のA−A′断面におけるプロセス図、図3は図1の
B−B′断面図である。
面の保護膜を製造する場合につき、図1〜3を参照しな
がら説明する。図1は上面図、図2(a)〜(d)は、
図1のA−A′断面におけるプロセス図、図3は図1の
B−B′断面図である。
【0018】まず、n型GaAs基板1上にSiNから
成る膜7(厚さ2000Å)を、プラズマCVD法によ
り形成し、続いて、フォトリソグラフィー工程により、
半導体レーザの共振面となるマスクパターンを形成し、
このマスクを通して4PaのCF4雰囲気でのRIE
(反応性イオンエッチング)法によってSiN膜7を選
択的にエッチングする。更に、このSiN膜7をマスク
にして基板1にRIBE(反応性イオンビームエッチン
グ)法により、共振面となる(深さ2μm)溝を形成す
る(図2(a)参照)。
成る膜7(厚さ2000Å)を、プラズマCVD法によ
り形成し、続いて、フォトリソグラフィー工程により、
半導体レーザの共振面となるマスクパターンを形成し、
このマスクを通して4PaのCF4雰囲気でのRIE
(反応性イオンエッチング)法によってSiN膜7を選
択的にエッチングする。更に、このSiN膜7をマスク
にして基板1にRIBE(反応性イオンビームエッチン
グ)法により、共振面となる(深さ2μm)溝を形成す
る(図2(a)参照)。
【0019】続いて、このウエハ上にSiOから成る保
護膜6(厚さ1500Å)をスパッタリング法によって
形成した後(図2(b)参照)、4PaのSF6雰囲気
でのRIE法によってウエハ底部と頂き部のSiO膜6
をエッチングする。更に、この基板1上にケミカルビー
ムエピタキシャル(CBE)法により、順次、クラッド
層としてのn型Al0.4Ga0.6As2を1.0μm厚
で、活性層としてノンドープGaAs(100Å厚)、
Al0.2Ga0.8As(30Å厚)を4回繰り返し積層し
最後にGaAsを100Å厚で積層して形成した多重量
子井戸構造3を、その上にクラッド層としてのp型Al
0.4Ga0.6As4を1.0μm厚で、キャップ層として
のp型GaAs5を0.5μm厚で選択成長する(図2
(c)参照)。
護膜6(厚さ1500Å)をスパッタリング法によって
形成した後(図2(b)参照)、4PaのSF6雰囲気
でのRIE法によってウエハ底部と頂き部のSiO膜6
をエッチングする。更に、この基板1上にケミカルビー
ムエピタキシャル(CBE)法により、順次、クラッド
層としてのn型Al0.4Ga0.6As2を1.0μm厚
で、活性層としてノンドープGaAs(100Å厚)、
Al0.2Ga0.8As(30Å厚)を4回繰り返し積層し
最後にGaAsを100Å厚で積層して形成した多重量
子井戸構造3を、その上にクラッド層としてのp型Al
0.4Ga0.6As4を1.0μm厚で、キャップ層として
のp型GaAs5を0.5μm厚で選択成長する(図2
(c)参照)。
【0020】続いて、この半導体レーザウエハ上に、フ
ォトリソグラフィー工程により、幅3μmの所望のマス
クパターンを形成し、このマスクを通して塩素ガス雰囲
気のRIBE法により活性層3の手前0.2μmまでエ
ッチングし、リッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行
うストライプ構造とする(図3参照)。
ォトリソグラフィー工程により、幅3μmの所望のマス
クパターンを形成し、このマスクを通して塩素ガス雰囲
気のRIBE法により活性層3の手前0.2μmまでエ
ッチングし、リッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行
うストライプ構造とする(図3参照)。
【0021】続いて、このリッジが形成されたレーザウ
エハ上に、SiNから成る絶縁膜10(厚さ1200
Å)をプラズマCVD法によって形成し、SiN絶縁膜
10上にレジストを約1.0μmスピンコートする。そ
の後、4PaのO2雰囲気でのRIE(反応性イオンエ
ッチング)法によって、リッジの頂き部に成膜されたレ
ジストのみを除去し、リッジの頂き部のSiN絶縁膜1
0を露出させ、更に4PaのCF4ガス雰囲気でのRI
E法を実施してリッジの頂き部の露出したSiN絶縁膜
10を選択的にエッチングする。その後、残存している
レジストを4PaのO2雰囲気でのRIE法により除去
する(図3参照)。
エハ上に、SiNから成る絶縁膜10(厚さ1200
Å)をプラズマCVD法によって形成し、SiN絶縁膜
10上にレジストを約1.0μmスピンコートする。そ
の後、4PaのO2雰囲気でのRIE(反応性イオンエ
ッチング)法によって、リッジの頂き部に成膜されたレ
ジストのみを除去し、リッジの頂き部のSiN絶縁膜1
0を露出させ、更に4PaのCF4ガス雰囲気でのRI
E法を実施してリッジの頂き部の露出したSiN絶縁膜
10を選択的にエッチングする。その後、残存している
レジストを4PaのO2雰囲気でのRIE法により除去
する(図3参照)。
【0022】次いで、リッジの頂き部に形成された表面
酸化膜を塩酸によってウェットエッチングし電流注入窓
とし、続いて、上部電極としてCr−Auオーミック用
電極8を真空蒸着法で形成し、GaAs基板1をラッピ
ングで100μmの厚さまで削った後にn型オーミック
用電極9としてAuGe−Au電極を蒸着する。そし
て、p型、n型の電極のオーミックコンタクトをとる為
の熱処理を行う(図3参照)。
酸化膜を塩酸によってウェットエッチングし電流注入窓
とし、続いて、上部電極としてCr−Auオーミック用
電極8を真空蒸着法で形成し、GaAs基板1をラッピ
ングで100μmの厚さまで削った後にn型オーミック
用電極9としてAuGe−Au電極を蒸着する。そし
て、p型、n型の電極のオーミックコンタクトをとる為
の熱処理を行う(図3参照)。
【0023】更に、フォトリソグラフィー工程によりリ
ッジ型光半導体素子部11全体をマスクして、(NH4
OH+H2O2)系のエッチャントで半導体素子部11以
外をウェットエッチングし、保護膜6が形成されている
共振器面を持つリッジ型半導体素子とする(図2(d)
参照)。
ッジ型光半導体素子部11全体をマスクして、(NH4
OH+H2O2)系のエッチャントで半導体素子部11以
外をウェットエッチングし、保護膜6が形成されている
共振器面を持つリッジ型半導体素子とする(図2(d)
参照)。
【0024】最後に、素子をスクライプで分離し、電極
8、9はワイヤーボンディングにより取り出す。
8、9はワイヤーボンディングにより取り出す。
【0025】なお、本実施例においては半導体基板1に
溝を形成するに際し、ドライエッチング法を採用した
が、ウェットエッチング法によってもよい。
溝を形成するに際し、ドライエッチング法を採用した
が、ウェットエッチング法によってもよい。
【0026】
【実施例2】上記第1実施例の方法によれば、図4に示
すような逆メサ型の45°ミラー28aの保護膜31を
形成できるものである。この実施例は、上面に反射防止
膜29を形成し(光出力端面となる)、保護膜28bを
反射防止膜として形成した半導体光増幅器(上面発光型
レーザ構造を持つ)である。図4において、図2に示す
部分と同一機能を有する部分は同一符号で示す。方法は
本質的に第1実施例のものと同じであるが、メサ型の溝
部は、フォトリソグラフィー工程とCl2ガス雰囲気で
の反応性イオンビームエッチング法と硫酸系のエッチン
グ液によって基板1までエッチングして形成する。
すような逆メサ型の45°ミラー28aの保護膜31を
形成できるものである。この実施例は、上面に反射防止
膜29を形成し(光出力端面となる)、保護膜28bを
反射防止膜として形成した半導体光増幅器(上面発光型
レーザ構造を持つ)である。図4において、図2に示す
部分と同一機能を有する部分は同一符号で示す。方法は
本質的に第1実施例のものと同じであるが、メサ型の溝
部は、フォトリソグラフィー工程とCl2ガス雰囲気で
の反応性イオンビームエッチング法と硫酸系のエッチン
グ液によって基板1までエッチングして形成する。
【0027】
【実施例3】本実施例においては、半導体光増幅器を作
製するものである。図5は同増幅器の平面図、図6、7
は図5のA−A′、B−B′断面図である。
製するものである。図5は同増幅器の平面図、図6、7
は図5のA−A′、B−B′断面図である。
【0028】まず、n型GaAs基板上41上に、Si
Oから成る膜をECR−CVD法で全面に成膜し、半導
体光増幅器の共振器60キャビティ長200μmとなる
溝部をフォトリソグラフィー工程とエッチングによって
形成する(深さ4.0μm)。続いてSiOから成る反
射防止膜47をスパッタリング法で形成し、4PaのS
F6雰囲気でのRIE法によってウエハ底部と頂き部の
SiO膜をエッチングした後、このSiOの屈折率と膜
厚を測定し、n=1.85、d=120nmを得た。こ
の測定値より、反射防止膜47で反射率0.1%以下と
なるGaAs活性層を持つ半導体レーザ構造は、GaA
s活性層の厚さ0.1μm、AlGaAsクラッド層の
Al混晶比x=0.39となることが分かる。そのため
に、MOCVD法により、溝部に、n型GaAsバッフ
ァ層42を0.1μm、n型Al0.39Ga0.61Asクラ
ッド層43を1.5μm、ノンドープGaAs活性層4
4を0.1μm、p-Al0.39Ga0.61Asクラッド層
45を1.5μm、p+−GaAsキャップ層46を
0.5μm形成する。
Oから成る膜をECR−CVD法で全面に成膜し、半導
体光増幅器の共振器60キャビティ長200μmとなる
溝部をフォトリソグラフィー工程とエッチングによって
形成する(深さ4.0μm)。続いてSiOから成る反
射防止膜47をスパッタリング法で形成し、4PaのS
F6雰囲気でのRIE法によってウエハ底部と頂き部の
SiO膜をエッチングした後、このSiOの屈折率と膜
厚を測定し、n=1.85、d=120nmを得た。こ
の測定値より、反射防止膜47で反射率0.1%以下と
なるGaAs活性層を持つ半導体レーザ構造は、GaA
s活性層の厚さ0.1μm、AlGaAsクラッド層の
Al混晶比x=0.39となることが分かる。そのため
に、MOCVD法により、溝部に、n型GaAsバッフ
ァ層42を0.1μm、n型Al0.39Ga0.61Asクラ
ッド層43を1.5μm、ノンドープGaAs活性層4
4を0.1μm、p-Al0.39Ga0.61Asクラッド層
45を1.5μm、p+−GaAsキャップ層46を
0.5μm形成する。
【0029】続いて、第1実施例と同様のプロセスでリ
ッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行うストライプ構
造を形成する(図7参照)。尚、図7において、48は
SiN絶縁膜である。
ッジ部を形成して横方向の閉じ込めを行うストライプ構
造を形成する(図7参照)。尚、図7において、48は
SiN絶縁膜である。
【0030】最後に共振器60を形成するため、共振器
60以外の部位61をウェットエッチングによりエッチ
ングする(図7参照)。そして、スクライブで分離し、
電極49、50はワイヤーボンディングにより取り出
し、反射防止膜47の反射率を測定したところ、反射率
0.1%以下であることが確認され、また、同一ウエハ
内のサンプルにおいて半導体光増幅器を形成することが
できた。
60以外の部位61をウェットエッチングによりエッチ
ングする(図7参照)。そして、スクライブで分離し、
電極49、50はワイヤーボンディングにより取り出
し、反射防止膜47の反射率を測定したところ、反射率
0.1%以下であることが確認され、また、同一ウエハ
内のサンプルにおいて半導体光増幅器を形成することが
できた。
【0031】この半導体光増幅器を光ファイバーと共に
実装する時においては、部位61を光ファイバーのガイ
ドとして用いる。
実装する時においては、部位61を光ファイバーのガイ
ドとして用いる。
【0032】上記実施例においては、活性領域をMQW
(多重量子井戸構造)DH構造で形成したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、SQW(単一量子
井戸構造)構造等であってもよい。
(多重量子井戸構造)DH構造で形成したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、SQW(単一量子
井戸構造)構造等であってもよい。
【0033】また、以上の実施例では、半導体レーザ構
造作成においてエピタキシャル成長法としてCBE法、
MOCVD法を用いた例を示したが、LPE法、MOM
BE法等の選択成長法などであってもよい。
造作成においてエピタキシャル成長法としてCBE法、
MOCVD法を用いた例を示したが、LPE法、MOM
BE法等の選択成長法などであってもよい。
【0034】また、以上の実施例においては、GaAs
系を用いたリッジウェーブ型構造を例にとって述べた
が、BH(埋め込みヘトロストライプ)構造、CPS構
造(チャネル基板プレーナストライプ)、電流・光の狭
窄の為の吸収層を活性層近くに設けた構造等の屈折率導
波型のレーザ構造も有効である。更に、ストライプ電極
型やプロトンボンバード型などの利得導波型レーザなど
に対しても有効である。
系を用いたリッジウェーブ型構造を例にとって述べた
が、BH(埋め込みヘトロストライプ)構造、CPS構
造(チャネル基板プレーナストライプ)、電流・光の狭
窄の為の吸収層を活性層近くに設けた構造等の屈折率導
波型のレーザ構造も有効である。更に、ストライプ電極
型やプロトンボンバード型などの利得導波型レーザなど
に対しても有効である。
【0035】更に加えて、半導体レーザの材料は、Ga
As・AlGaAs系、InP・InGaAsP系Al
GaInP系等の材料に対しても同じように当てはまる
のは言うまでもない。
As・AlGaAs系、InP・InGaAsP系Al
GaInP系等の材料に対しても同じように当てはまる
のは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、 ・ウエハー状態のまま、保護膜が形成できる。 ・メサ状態のレーザ端面にも容易に保護膜が形成でき
る。 ・実時間モニター等の複雑な制御法を用いずに、容易
に、半導体増幅器を作製するための反射防止膜が形成で
きる。 等の利点を有し、更に非常にプロセスが容易で、歩留
り、再現性が良く、しかも半導体素子の寿命が大幅に延
びる。
ば、 ・ウエハー状態のまま、保護膜が形成できる。 ・メサ状態のレーザ端面にも容易に保護膜が形成でき
る。 ・実時間モニター等の複雑な制御法を用いずに、容易
に、半導体増幅器を作製するための反射防止膜が形成で
きる。 等の利点を有し、更に非常にプロセスが容易で、歩留
り、再現性が良く、しかも半導体素子の寿命が大幅に延
びる。
【0037】従って、半導体レーザ構造の半導体光増幅
器等が同一基板上に構成されている集積化デバイスの製
造に本発明を適用した場合、特に効果がある。
器等が同一基板上に構成されている集積化デバイスの製
造に本発明を適用した場合、特に効果がある。
【図1】本発明、第1実施例の上面図。
【図2】本発明の第1実施例の図1のA−A′断面のプ
ロセス図。
ロセス図。
【図3】本発明の第1実施例の図1のB−B′断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図5】本発明の第3実施例の上面図。
【図6】本発明の第3実施例の図5のA−A′断面図。
【図7】本発明の第3実施例の図5のB−B′断面図。
【図8】従来例を示す図。
【図9】従来例を示す図。
【図10】従来例による反射防止膜形成時の半導体レー
ザの前後光出力の時間変化を示す図。
ザの前後光出力の時間変化を示す図。
1、41 基板 2、4、43、45 クラッド層 3、44 活性層 5、46 キャップ層 6、31、47 保護膜 8、9、49、50 電極 10、48 絶縁膜 11 リッジ型半導体素子部 28a 45°ミラー 28b、29 反射防止膜 60 共振器 61 エッチングされた部位
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
Claims (6)
- 【請求項1】 チャンネル導波路を構成する半導体素子
において、前記チャンネル導波路の共振器あるいは端面
となる溝を半導体基板に形成し、次いで、該溝の側壁に
保護膜を形成した後、該溝部位にチャンネル導波路構造
となるエピタキシャル層を形成し、さらに、該チャンネ
ル導波路以外の部位をエッチングし、エッチング部位を
形成することによりチャンネル導波路の光入出力端面を
形成することを特徴とする半導体素子の保護膜形成方
法。 - 【請求項2】 前記チャンネル導波路の光入出力端面が
半導体レーザのミラー面である請求項1記載の保護膜形
成方法。 - 【請求項3】 前記チャンネル導波路構造は、活性層を
含む請求項1記載の保護膜形成方法。 - 【請求項4】 前記保護膜は、半導体光増幅器の反射防
止膜となる誘電体膜で形成される請求項1記載の保護膜
形成方法。 - 【請求項5】 前記半導体光増幅器のチャンネル導波路
構造は反射率が0.1%以下になるように形成される請
求項4記載の保護膜形成方法。 - 【請求項6】 前記エッチング部位はファイバーガイド
となる様に形成される請求項1記載の保護膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19315593A JPH0730196A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | 半導体素子の保護膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19315593A JPH0730196A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | 半導体素子の保護膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730196A true JPH0730196A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=16303202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19315593A Pending JPH0730196A (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | 半導体素子の保護膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730196A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10125994A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Nec Corp | 半導体レーザ素子及びその製造方法 |
JP2007027803A (ja) * | 2006-11-06 | 2007-02-01 | Sharp Corp | 化合物半導体レーザ |
-
1993
- 1993-07-08 JP JP19315593A patent/JPH0730196A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10125994A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-15 | Nec Corp | 半導体レーザ素子及びその製造方法 |
JP2007027803A (ja) * | 2006-11-06 | 2007-02-01 | Sharp Corp | 化合物半導体レーザ |
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