JPH07301836A - 手ぶれ検出装置及び該手ぶれ検出装置を利用した手ぶれ防止装置 - Google Patents

手ぶれ検出装置及び該手ぶれ検出装置を利用した手ぶれ防止装置

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JPH07301836A
JPH07301836A JP9644694A JP9644694A JPH07301836A JP H07301836 A JPH07301836 A JP H07301836A JP 9644694 A JP9644694 A JP 9644694A JP 9644694 A JP9644694 A JP 9644694A JP H07301836 A JPH07301836 A JP H07301836A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、手ぶれが大きい場合にはハイパス
フィルタによりのオフセットを積極的に取り、手ぶれが
小さい場合には手ぶれ検出周波数帯を大きく取り、その
時点時点で手ぶれと判断される信号をオフセットを無く
し、また信号の有効成分の比率を高く正確に精度良く検
出することを特徴とする。 【構成】手ぶれ検出装置11は、手ぶれセンサ部12
と、この手ぶれセンサ部12のドリフトとオフセット成
分を除去するHPF演算部13と、このHPF演算部1
3の出力から大ぶれ信号状態を検出するHPF大信号判
定部14と、このHPF大信号判定部14により大ぶれ
が検出された場合に上記HPF演算部13の信号除去の
上限周波数を高周波側に移行させる小時定数再設定部1
5と、上記HPF演算部13の信号除去の上限周波数を
高周波側から低周波側へ移行させる時定数長大化部16
とを有して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撮影装置等の振動を
検出する手ぶれ検出装置、及び該手ぶれ検出装置を利用
して手ぶれによる画質劣化を防止する処置を行う手ぶれ
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影装置の手ぶれの振動検出
装置として、加速度センサ、角速度センサやレート・ジ
ャイロが利用されている。機器の小型化のために、これ
らの振動検出装置も小型化が進んでいる。
【0003】しかし、検出部を小型化することにより、
使用環境の温度変化や、素子自体の使用による温度上昇
等により、出力信号にドリフトやオフセット成分が加わ
り、その出力の精度が低下している。特に小型化される
ものに、検出部を圧電素子で構成したものが提案されて
いるが、温度変化による形状の変化に加え、静電容量の
変化によって大きなドリフトが発生している。
【0004】図10は、振動検出センサである振動ジャ
イロ型角速度センサの起動時の信号の変化について示し
たものである。横軸に時間、縦軸に振動ジャイロ型角速
度センサの出力を示している。センサの静止時は、電源
投入から数10msec間(図中では代表的に50ms
ecと例を示す)は起動時の極めて不安定な信号特性を
示す。これはセンサの出力が、振動がない場合の出力レ
ベル(いわゆるヌル電圧)近傍まで大きく変化する期間
である。
【0005】その後、数100msec(図中では代表
的に300msecと示す)の初期不安定期を迎え、こ
の期間の間は、おおよそ定まっているヌル電圧近傍から
に緩やかにヌル電圧出力に達し、その後安定期に入り、
センサ出力の目立った変化は無くなる。
【0006】図11は、更に長時間経過する場合の信号
の変化を示したものである。同図によれば、センサは安
定期に有るにも関わらず、ヌル電圧が変化している。こ
れは、環境の温度等の変化によりセンサの出力がドリフ
トを発生するためである。この主に温度変化によると考
えられる振動センサのドリフトによるヌル電圧の変化
は、数分周期程度の極めて緩い変化ではあるが、振動信
号の誤差となる。
【0007】このドリフト成分を除去するため、従来、
特開昭60−143330号公報では、振動ジャイロに
よる角速度センサの低周波成分を除去するためにハイパ
スフィルタを用いる例が示されている。ハイパスフィル
タを用いた場合、フィルタで除去する周波数の上限を決
める、いわゆるカットオフ周波数とフィルタの時定数と
は反比例の関係にある。そして、センサやフィルタの起
動時には信号が安定化するまでに、その時定数分の時
間、つまり切り落とせる上限の周波数fの2π/f秒の
時間が必要になる。特に、起動時には、ノイズやセンサ
の不安定さも加わり、誤差分を除去するのに時間が多く
かかってしまう。
【0008】図12は、こうした従来の典型的な振動ジ
ャイロ型角速度センサによる振動検出のブロック図であ
る。図12に於いて、振動ジャイロ型角速度センサ1の
出力は、ハイパスフィルタ(HPF)2によりドリフト
成分が除去される。そして、増幅器3により必要な信号
サイズまで増幅され、増幅器3のオフセット出力をキャ
ンセルするために、また振動が無い場合の出力を所定電
圧になるように、電圧調整器4で調節されて、振動信号
として出力、使用される。
【0009】撮影装置の手ぶれ防止のためにこの撮影装
置の振動を測定する場合、手ぶれによる振動の周波数
は、高周波側でも15Hz程度であり、反比例的に低周
波数の振動の振幅は大きなものとなる。このため、手ぶ
れ信号を減衰させずにセンサのドリフトを除去するに
は、大きな時定数のハイパスフィルタ(HPF)が必要
である。特に、スチルカメラで用いる場合には、ビデオ
の場合のように、撮影者の目により緩い周波数の振動が
補正されることはなく、1駒のフィルム上に全てのぶれ
が写し込まれてしまうために、より低い周波数のぶれを
検出する必要があり、数10秒の時定数のHPFが必要
である。
【0010】図13は、図12による構成の振動信号の
起動からの推移を示したものである。センサの出力の起
動前と起動後の値が大きく異なり、HPFの入力が初期
に大きく変化するため、HPF出力の収束までに時定数
相当の長い時間が必要となる。
【0011】そして、例えば特開昭63−50729号
公報では、このフィルタの起動時の不安定さが無くなる
までの時間を短縮するために、加速度センサを積分する
際に、複数の時定数の設定可能なHPF付の積分器を用
意し、時定数を切換えて使用するように工夫している。
【0012】また、特開昭63−275917号公報で
は、センサの起動時にCRのアナログハイパスフィルタ
を、インピーダンス素子とスイッチング素子とを用いて
時定数小の状態から大の状態に変更するHPFを開示し
ている。
【0013】ところが、これらの方法でも、図14に示
されるように、センサの出力の起動前と起動後の値は大
きく異なってしまう。そして、HPFの入力が初期に大
きく変化するため、HPF出力の収束の改善の効果は有
っても、収束までに長い時間が必要となる。
【0014】そこで、特開平4−68322号公報や米
国特許第5245378号では、起動前にセンサの出力
が安定するまで、警告やレリーズの禁止を行う技術が記
載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、時定数
が制御することでHPFの早期立上がりを正確に可能に
するためには、センサが安定状態である必要がある。す
なわち、撮影者がカメラを保持している場合等、センサ
に対して振動が加えられている状態で、センサに電源が
入れられたりHPFが動作し始めた場合には、HPFの
時定数が短くセンサの出力を高周波側まで切り落とし易
い状態では、その後、静止状態に移行した場合にHPF
出力に逆にオフセットが含まれてしまう。
【0016】また、フィルタがオフセットを有するのは
センサの起動時だけではなく、大きな信号が連続して入
力される場合にも生じ易い。更に、撮影者がゆっくりと
ファインダ内で被写体を追いかけたり画角を変更するた
めにカメラを移動させる等、手ぶれが小信号状態でも、
長時間信号が連続する場合、HPFはその緩い信号変化
をも除去してしまう。この場合も、撮影者が撮影のため
にカメラの移動を停止させると、停止時の信号はそれ以
前の信号変化に較べれば早く、大きいため、HPFの出
力は逆にオフセットを発生させてしまう。
【0017】そのため、単純に起動時の時定数を制御し
ても、その後にHPF出力にオフセットを発生すれば、
その効果がなくなってしまう。また、起動時にセンサの
安定までの時間、警告やレリーズを禁止しても、実際に
撮影者が撮影する段では、効果がないものであった。
【0018】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、撮影者が撮影する場合にオフセットの成分を含まな
いようにした手ぶれ検出装置及び該手ぶれ検出装置を利
用した手ぶれ防止装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明による
手ぶれ検出装置は、手ぶれ状態を検出し、手ぶれ検出信
号を出力する手ぶれセンサ手段と、上記手ぶれ検出信号
からドリフト及びオフセット成分を除去するためのハイ
パスフィルタ演算手段と、このハイパスフィルタ演算手
段のカットオフ周波数を高周波側から低周波側へ移行さ
せる第1時定数変更手段と、上記ハイパスフィルタ演算
手段の出力に基いて、大ぶれ状態であることを判定する
判定手段と、この判定手段によって上記大ぶれ状態が検
出された場合に、上記カットオフ周波数を高周波側に移
行させる第2時定数変更手段とを具備することを特徴と
する。
【0020】またこの発明による手ぶれ防止装置は、上
記手ぶれ検出装置からの出力に基いて、手ぶれに基く撮
影被写体像の劣化を防止するための手ぶれ防止手段を有
することを特徴とする。
【0021】
【作用】この発明の手ぶれ検出装置にあっては、手ぶれ
センサ手段で手ぶれ状態が検出されて手ぶれ検出信号が
出力される。そして、ハイパスフィルタ演算手段にて、
上記手ぶれ検出信号からドリフト及びオフセット成分が
除去される。このハイパスフィルタ演算手段のカットオ
フ周波数は、第1時定数変更手段によって高周波側から
低周波側へ移行される。また、上記ハイパスフィルタ演
算手段の出力に基いて、判定手段によって大ぶれ状態が
検出された場合には、上記カットオフ周波数は第2時定
数変更手段によって高周波側に移行される。
【0022】また、この発明の手ぶれ防止装置にあって
は、上記手ぶれ検出装置からの出力に基いて、手ぶれ防
止手段によって手ぶれに基く撮影被写体像の劣化が防止
される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の基本構成を示したブロック
図である。図1(a)は、この発明による手ぶれ検出装
置11の基本構成の第1の例を示したものである。この
手ぶれ検出装置11は、手ぶれセンサ部12と、この手
ぶれセンサ部12のドリフトとオフセット成分を除去す
るハイパスフィルタ(HPF)演算部13と、このHP
F演算部13の出力から大ぶれ信号状態を検出するHP
F大信号判定部14と、このHPF大信号判定部14に
より大ぶれが検出された場合に上記HPF演算部13の
信号除去の上限周波数を高周波側に移行させる小時定数
再設定部15と、上記HPF演算部13の信号除去の上
限周波数を高周波側から低周波側へ移行させる時定数長
大化部16とから構成されている。
【0024】また、図1(b)は、この発明による手ぶ
れ検出装置を利用した手ぶれ防止装置の基本構成の第1
の例を示したものである。この手ぶれ防止装置は、手ぶ
れセンサ部12と、HPF演算部13と、HPF大信号
判定部14と、小時定数再設定部15と、時定数長大化
部16とから成る手ぶれ等のカメラの振動を検出する手
ぶれ検出装置11と、この手ぶれ検出装置11のHPF
演算部13の出力に基いて、カメラの振動による撮影さ
れる被写体像の劣化を防止する手ぶれ防止部17とから
構成されている。
【0025】更に、図1(b)に示された手ぶれ検出装
置或いは手ぶれ防止装置は、図1(c)に示されるよう
に、手ぶれ防止部17に代えて、手ぶれを補正するため
にフィルム上の被写体像を移動させる手ぶれ補正部18
に置換えた構成をとることができる。
【0026】また、図1(b)に示された手ぶれ検出装
置或いは手ぶれ防止装置は、図1(d)に示されるよう
に、手ぶれ防止部17に代えて、フィルムへの被写体像
の露光開始のタイミングをぶれの小さいタイミングにす
ることで、手ぶれによる画質劣化を防止する露光タイミ
ング部19に置換えた構成をとることができる。
【0027】また、図1(a)に示された手ぶれ検出装
置或いは図1(b)に示された手ぶれ防止装置に於い
て、画面平面上の2次元的なぶれを検出可能な手ぶれ検
出部を有することも可能である。
【0028】更に、図1(a)に示された手ぶれ検出装
置或いは図1(b)に示された手ぶれ防止装置に於い
て、手ぶれ等のカメラの振動を検出する手ぶれ検出し手
段に、差動増幅手段の出力に依存する基準電圧発生手段
と、基準電圧発生手段と手ぶれセンサ手段との出力の差
を増幅する差動増幅手段と、差動増幅手段の出力を基準
電圧発生手段の動作に応じて補正する差動増幅信号補正
手段と、上記差動増幅信号補正手段の出力を入力にする
HPF演算手段とを含むように構成することも可能であ
る。
【0029】次に、この発明の具体的な構成例について
説明する。図2は、この発明の実施例の具体的な構成を
示すもので、手ぶれ検出装置が、いわゆる一眼レフレッ
クスカメラに適用された例を示した図であり、図3は、
カメラに与えられたx、y、zの3軸について示した図
である。
【0030】図2に於いて、カメラ本体20内には、撮
影レンズ21と、平行ガラス板22と、クイックリター
ンミラー23と、スクリーン24と、ファインダ光学系
25と、シャッタ装置26と、フィルム27及びフレキ
シブル基板で構成される電気的接続部28を介してカメ
ラの動作を電気的に制御するための電子回路部29が設
けられている。更に、カメラ本体20内のフィルム面の
後ろ側(z軸のマイナス側)とカメラの裏面との間に
は、カメラの手ぶれを測定検出するための手ぶれセンサ
部12が設けられている。
【0031】クイックリターンミラー23の下がった位
置(23a)では、撮影レンズ21を通過した被写体像
はクイックリターンミラー23により上方に90度反射
され、スクリーン24上に結像される。撮影者は、ファ
インダ光学系25を通じて被写体像を観察することがで
きる。そして、撮影時には、クイックリターンミラー2
3は23bの位置に移動され、被写体像はシャッタ装置
26の方向にそのまま進む。このとき、シャッタ装置2
6がシャッタ幕を開き、フィルム27へ露光されること
で、被写体像の撮影が行われる。
【0032】また、撮影レンズ21とクイックリターン
ミラー23の間には、ぶれ補正用の駆動力を提供するぶ
れ補正用モータ30と、このぶれ補正用モータ30の出
力をぶれ補正光学系(平行ガラス板)22に伝達するた
めのぶれ補正力伝達部31とから構成されるぶれ補正部
32が設置されている。尚、同実施例でのぶれ補正光学
系は、光軸を光軸と平行にシフトする光軸シフト光学系
として、平行ガラス板22を用いている。
【0033】図4(a)及び(b)は、上記手ぶれ検出
部12の更に詳細な配置を示した図である。カメラ本体
20の裏面には、カメラのホールディング性の向上を図
るために、カメラ裏面から突出したグリップ部33が設
けられている。そして、このグリップ部33内に手ぶれ
検出部12が設けられている。
【0034】手ぶれセンサ12は、手ぶれ振動を機械的
な振動の速度として検出するための振動速度センサであ
り、更に具体的には特開平2−51066号公報に示さ
れるような回転振動の速度を検出して角速度情報を出力
する手段で、いわゆる振動型角速度センサである振動ジ
ャイロ12a及び12bと、振動ジャイロの出力を所定
の信号の大きさに増幅するための振動ジャイロ処理回路
(図示されないが振動ジャイロ12a用の振動ジャイロ
処理回路と振動ジャイロ12b用の振動ジャイロ処理回
路とから構成)12cで構成される。振動ジャイロ処理
回路12cで処理された振動ジャイロ12a、12bの
出力は、電気的接続部28を介して電子回路部29に供
給される。また、手ぶれセンサ12への電源供給も、こ
の電気的接続部29を介して行われる。
【0035】ここで、上記平行ガラス板22の作用を簡
単に説明する。図2に於いて、平行ガラス板22が光軸
に垂直な位置から角度θだけ傾いて、図中の破線で示さ
れた位置になった場合、光線は、平行ガラス板22の前
面と後面でそれぞれ逆方向に同一の角度だけ屈折され、
光軸が平行にシフトされる。この作用を利用して、手ぶ
れによる像の移動に合わせてそれを打ち消す方向に像を
移動させて、ぶれによる像の移動と像の劣化を補正、防
止する。
【0036】図5は、上記平行ガラス板22の傾動装置
の全体の斜視図である。図5に於いて、平行ガラス板2
2はジンバル枠34に取付けられているもので、このジ
ンバル枠34はジンバル軸35によって回動可能にジン
バル枠36に取付けられている。このジンバル枠36
は、またジンバル軸37によって回動可能にレンズ鏡筒
38に取付けられている。このように、平行ガラス板2
2は、ジンバル機構によって鏡筒38に取付けられてい
る。
【0037】ぶれ補正用モータ30x、30yの回転
は、それぞれギヤ40x、40yと偏芯カム41x、4
1y、カム板39及びジンバルローラ42x、42y
と、上述したジンバル機構から構成されたぶれ補正力伝
達部32x、32yを介して、y軸とx軸回りに回転可
能に上記ジンバルに取付けられた平行ガラス板22によ
るぶれ補正光学系に伝えられる。そして、平行ガラス板
22が回動することで、フィルム上の被写体画像の位置
を変更可能としている。勿論、モータ30x、30yの
回転の変化は、補正のための像移動速度の変化になる。
【0038】ここで、振動ジャイロによって検出される
カメラの回転振動速度ωbと、補正のための平行ガラス
板の傾動の速度ωsは、平行ガラス板22の屈折率を
n、平行ガラス板22の厚さをD、撮影レンズ21の焦
点距離をf、撮影倍率をBとした時に、 ωs={f・(1+B)/(D・(1−1/n))−
1}・ωb 或いは、 ωs={f/(D・(1−1/n))−1}・ωb と近似できることが、本件出願人の先の出願による特願
平6−25321号に示されている。
【0039】また、図2の電子回路部29には、手ぶれ
センサ12によって検出されたカメラ本体20の振動角
速度情報に基いて画像の振動を打ち消すために、上記平
行ガラス板22を傾動駆動するためのぶれ補正用モータ
30の駆動信号を発生するためのCPU等の演算処理装
置が設置されている。
【0040】図6は、手ぶれの画像移動を防止するため
の電気的信号の処理ブロックの構成を示したものであ
る。手ぶれ検出装置11は、第1手ぶれセンサと処理回
路から成る第1軸方向手ぶれ検出部43xと、第2手ぶ
れセンサと処理回路から成る第2軸方向手ぶれ検出部4
3yで構成される。これら第1及び第2軸方向手ぶれ検
出部43x及び43yから出力される手ぶれによる振動
の角速度信号は、電気回路部のCPU44に送られる。
【0041】上記2軸分の角速度信号は、それぞれCP
U44内の第1A/Dコンバータ45xと第2A/Dコ
ンバータ45yにて、デジタル的に信号を処理するため
に角速度信号がデジタル化される。第1A/Dコンバー
タ45xでデジタル化された角速度信号は、画面のx軸
方向のぶれの速度と比例している。また、第2A/Dコ
ンバータ45yでデジタル化された角速度信号は、画面
のy軸方向のぶれの速度と比例している。
【0042】第1A/Dコンバータ45xの出力は第1
HPF演算部46xでHPF処理が施され、第2A/D
コンバータ45yの出力は第2HPF演算部46yでH
PF処理が施される。第1HPF演算部46xと第2H
PF演算部46yの出力は、小時定数再設定部48と、
ぶれ小判定部62と、ぶれ補正部63に送られる。
【0043】上記第1HPF演算部46xと第2HPF
演算部46yで行われるHPF演算の時定数を決めるH
PF係数は、小時定数再設定部48の出力が供給される
HPF時定数長大化部49により定められる。
【0044】第1及び第2HPF演算部46x及び46
yでの演算は、前回のHPFの演算結果に、0より大き
く1より小さい係数(HPF係数)を乗じた値に振動信
号の変化分を加算することで低周波成分が除去される。
HPF演算出力をH0 、HPFの係数をKH 、前回の入
力振動信号をx1 、今回の入力振動信号をx0 、前回の
HPF演算出力をH1 とすると、H0 は、 H0 =x0 −x1 +(KH ×H1 ) …(1) の漸化式により求めることができる。この演算式に従っ
て、第1HPF演算部46xと第2HPF演算部46y
が動作する。
【0045】上記HPF時定数長大化部49では、HP
F係数KH を、 KH =KH0+(HPF演算回数)*KHRH <KHmax …(2) と定める。ここで、KH0は、HPFの時定数が一番小さ
いときの設定値であり、小時定数再設定部48により設
定されるHPFの時定数制御の初期値である。通常は、
カットオフ周波数5〜10Hz程度が良い。また、KHR
は、時定数をHPFの演算の回数に従い徐々に大きくす
るレートを決める係数である。KHmaxは、最大の時定数
を与えるHPF係数の値である。これは、カットオフ周
波数は0.1Hz程度が良い。より正確にぶれを補正す
るには、カットオフ周波数は小さい方がよい。KH0から
Hmaxへ移行するための時間は、0.5秒〜2秒程度の
値になるようにKHRを設定する。
【0046】HPF時定数長大化部49がHPF係数を
大きくしている間、つまり、KH <KHmaxである間は、
その旨を表示部50を用いて撮影者に告知している。こ
れにより、大ぶれ時の警告を撮影者が認識できる間の時
間、発することができる。
【0047】CPU44には、更に第1レリーズスイッ
チ51、第2レリーズスイッチ53、露光装置55、手
ぶれ補正スタート信号出力部59及びぶれ補正部63が
接続されている。上記第1レリーズスイッチ51はCP
U44内のAF/AE部52に接続されている。このA
F/AE部52では、第1レリーズの操作が第1レリー
ズスイッチ51によって検出された場合、ピント合わせ
をするAF動作と、被写体輝度に合わせた適性露出値
(シャッタ速度と絞り値)を演算設定するAE動作が行
われる。
【0048】一方、第2レリーズスイッチ53は露光準
備指示部54に接続されている。これにより、撮影者に
よる撮影開始の指示操作を検出可能に構成されている。
第2レリーススイッチ53の操作がある場合には、露光
準備指示部54は、露光装置55に露光の準備を行わせ
る。露光の準備では、公知のカメラで行っているよう
に、絞り装置の絞り込み、クイックリターンミラーの光
路外への退避が行われ、後はシャッタが開けばフィルム
への露光が可能な状態になるまで露光準備が行われる。
【0049】露光装置55は、公知のフィルムへの露光
を与える装置であるが、撮影のためのクイックリターン
ミラー23の光路外への退避のためのミラーアップの完
了を検出しその信号を出力するミラーアップ完了信号出
力部56と、通常シャッタにより遮光している被写体か
らの光をフィルムへ通過させる動作を行うシャッタ開動
作部57とを有している。
【0050】ミラーアップ完了信号出力部56は、ミラ
ーアップが完了した場合に露光の準備が完了したとし
て、CPU44内の露光準備完了検出部58に対して、
露光準備完了の信号を伝える。
【0051】上記手ぶれ補正スタート信号出力部59
は、第2レリーズスイッチ53と兼用した構成となって
いる。ぶれ補正開始信号出力部60は、ぶれ小判定部6
2と露光準備完了検出部58及び手ぶれ補正スタート信
号出力部59とからの信号を受け、露光準備が完了し、
且つぶれ補正の起動に問題がないと判断された場合に、
ぶれ補正部63にぶれ補正開始を指示する共に、所定時
間経過後に露光開始信号の出力を露光開始信号出力部6
1に指示を出す。
【0052】この露光開始信号出力部61の露光開始の
指示信号は、露光装置55内のシャッタ開動作部57に
伝えられて、シャッタが開きフィルムへの被写体像の露
光が開始される。
【0053】尚、ミラーアップ完了信号出力部56は、
公知の露光装置で用いられているスイッチによる状態検
出装置で構成されるもので良い。また、シャッタ開動作
部57も同様に、公知の露光装置に用いられているマグ
ネットと電磁石による吸着、反発力を応用した装置で良
い。
【0054】更に、露光準備の完了を、同実施例ではミ
ラーアップの完了で判断したが、これは別の状態検出手
段例えば、絞りの絞り込み完了等を用いたり、組合わせ
て利用することもできる。
【0055】また、同実施例では、露光準備の完了が完
全に済んだ後の状態の信号を用いているが、信号伝搬に
掛かる時間遅れや、ぶれ補正から所定値時間遅延させて
から実際の露光を開始することを考慮すれば、これらの
遅延時間以内であれば、露光の完了前に、この後速やか
に露光準備が完了するであろうという露光準備完了の見
込み信号であってもかまわない。
【0056】尚、ぶれ補正部63は、ぶれ補正開始信号
出力部60による、ぶれ補正開始指示の後、第1HPF
演算部46xと第2HPF演算部46yによるぶれ信号
に基く値でぶれ補正を行う。
【0057】同実施例では、画面の2軸方向のぶれ補正
を行う場合の例を示しているが、1方向のみの補正をす
る場合でも、ぶれの検出と補正が1軸のみ設定するだけ
で本質的には変わらない構成で同様の効果を得ることが
できる。
【0058】次に、CPU44の動作について、図7の
フローチャートを参照して説明する。電源投入後、先ず
ステップS1に於いて、第1レリーズスイッチ51の操
作を調べ、操作があるまで繰返す。そして、第1レリー
ズスイッチ51の操作がある場合には、ステップS2に
進んでAF/AE部52を用いて、ピント調整動作と被
写体輝度測定と露出値演算を行う。次いで、ステップS
3にて、第2レリーズスイッチ53の操作の有無を調べ
る。操作がない場合には、ステップS1へ戻る。一方、
第2レリーズスイッチ53の操作がある場合には、ステ
ップS4へ進み、露光準備指示部54を用いて露光装置
55に露光の準備を行わせる。
【0059】次に、ステップS5で、第1A/Dコンバ
ータ45xを用いて第1手ぶれセンサの出力をデジタル
化し、データADxを得る。続いて、ステップS6で、
第2A/Dコンバータ45yを用いて第2手ぶれセンサ
の出力をデジタル化し、データADyを得る。
【0060】そして、ステップS7にて、HPF時定数
長大化部49によってHPF係数を決定する。また、時
定数が最大値KHmaxより小さければ、その旨を表示部5
0に表示して撮影者に告知する。ステップS8では、上
記ステップS7で設定されたHPF係数を用いて、デー
タADxにHPF演算処理を施し、データHxを得る。
ステップS9では、同様にデータADyにHPF演算処
理を施し、データHyを得る。
【0061】次に、ステップS10に於いて、データH
xの絶対値と時定数を小さく再設定するか否かのスレッ
ショルドレベルデータHth0 と比較する。もしHPF演
算結果のデータHxが大きければ、ステップS12へ進
む。そうでなければ、ステップS11へ進み、データH
yの絶対値とスレッショルドレベルデータHth0 と比較
する。ステップS11でHPF演算結果のデータHyが
大きければ、ステップS12へ進む。そうでなければ、
ステップS13へ進む。
【0062】上記ステップS12では、HPFの時定数
を初期のKH0に再設定する。また、HPFの係数変更の
ためのループ通過回数データを0にクリアする。ステッ
プS13では、HPF演算結果HxとHyの絶対値の和
と、手ぶれ補正や露出を行うのにぶれが十分に小さいか
を判断するためのスレッショルドレベルデータHth1
を比較する。ここで、HxとHyの絶対値の和の方が大
きければ、ステップS5へ戻る。露光やぶれ補正に対し
て十分にぶれが小さいと判断される場合には、ステップ
S14へ進む。
【0063】ステップS14では、露光準備完了検出部
58を用いて、露光の準備が完了したかを調べる。完了
していなければステップS5へ戻り、完了していればス
テップS15へ進む。ステップS15では、手ぶれ補正
スタート信号出力部59の信号を調べる。手ぶれ補正ス
タートの信号があればステップS16へ進み、なければ
ステップS5へ戻る。
【0064】そして、ステップS16にて、ぶれ補正開
始信号をぶれ補正部49へ出力する。次いで、ステップ
S17では、最初にステップS16でぶれ補正開始信号
を出力してから、アクチュエータの起動に余裕を与える
ため、数msecから10数msecの間の時間経過を
確認した後、露光開始信号出力部61によって露光開始
を指示する。ここでの時間経過は、ループの通過回数で
計測される。もし、余裕時間経過していなければ、直ち
にステップS18へ進む。
【0065】ステップS18に於いては、露光開始から
所定時間経過したか調べる。ここで、露光を終了する時
間であればステップS19へ進み、そうでなければステ
ップS5へ戻る。ステップS19では、シャッタを閉
じ、クイックリターンミラー23の光路への再設置や絞
り装置の光路からの退避、フィルム1駒分の巻上げ等の
次駒撮影準備の処理を行い、その後ステップS1へ戻
る。
【0066】ところで、上述した実施例では、ぶれ補正
のための光学系を平行ガラス板の傾動の場合について述
べたが、ぶれ補正光学系はこれに限定するものではな
く、公知の可変頂角プリズムや光学系の一部の光学群
を、光軸と直交方向にシフトさせたり傾けたりすること
で像移動を発生させるタイプのもの等であっても良い。
【0067】また、上記実施例では、露光準備完了の信
号を検出した後、ぶれ補正を作動させたが、露光動作と
ぶれ補正動作を独立させ、ぶれ補正での露光開始信号を
用いて実露光を動作させるようにできる。この場合、露
光準備の時間の間ぶれ補正を遅延させるためのタイマ手
段を用いて、ある程度同期をとって最終的に露光開始の
時点で同期をとるように構成することができる。
【0068】ところで、上述した実施例では、手ぶれ防
止手段が手ぶれを補正するためにフィルム上の被写体像
を移動させる手ぶれ補正手段である例を示したが、この
手ぶれ防止のための光学手段がなくとも、フィルムへの
被写体像の露光開始のタイミングをぶれの小さいタイミ
ングにすることができる。つまり、このようなタイミン
グ制御の手ぶれ防止装置にも、この発明は容易に応用す
ることができる。
【0069】次に、この発明の第2の実施例について説
明する。図8は、この発明の手ぶれ検出装置の第2の実
施例を示したもので、主要部分のブロック構成図であ
る。
【0070】振動を検出する振動検出センサとしての振
動ジャイロ型角速度センサ64の出力が、差動増幅手段
であるオペアンプ65の反転入力端子に接続されてい
る。また、オペアンプ65の非反転入力端子には、基準
電圧出力手段としてD/Aコンバータ66が接続されて
いる。これにより、振動ジャイロ型角速度センサ64の
出力が反転増幅される。
【0071】上記オペアンプ65の出力は、A/Dコン
バータ67に接続されてデジタル化される。そして、こ
のデジタル化された信号が、CPU68内の振動信号補
正部69、基準電圧制御部70、HPF演算部71に出
力される。HPF演算部71には、シーケンス制御部7
2の振動信号出力指示部73が接続されている。上記振
動信号補正部69、基準電圧制御部70、HPF演算部
71、シーケンス制御部72、振動信号出力指示部73
は、CPU68で動作するプログラム手段である。
【0072】HPF演算部71は、上述した実施例で示
した時定数制御を行うものとする。振動ジャイロ型角速
度センサ64の感度を1秒間に1度回転する場合に、
0.001[V]の出力があるとする。A/Dコンバー
タ67は、0から5Vの間を10bit精度の分解能で
量子化し、また、手ぶれ防止に必要な手ぶれ信号の分解
能を0.02388[deg/sec]とする。この場
合、A/Dコンバータ67の範囲全体では、0.023
88×1023=24.43[deg/sec]の角速
度が検出できる。5Vの範囲で、24.43[deg/
sec]の手ぶれ信号にするため、オペアンプ65の出
力は、1deg/sec当たり0.2046]V]必要
であり、オペアンプ65の増幅率βは204.6倍が必
要である。
【0073】オペアンプ65の出力を2.5V±0.8
33V(レンジで1.67V(0から5Vの1/3))
で出力するように制御するため、基準電圧制御部70で
の第1の差動増幅基準所定値を3.33V、第2の差動
増幅基準所定値を1.67Vとして、基準電圧の1回の
変更でオペアンプ65の出力が1.67V変化するよう
に構成する。このとき、基準電圧制御部70でA/Dコ
ンバータ67の出力を判定する場合、第1の差動増幅基
準所定値は682LSB、第2の差動増幅基準所定値は
341LSBである。
【0074】これにより、D/Aコンバータ66の入力
デジタル値が1だけ変化した場合には、出力は、0.0
08162V変化するように設定され、差動増幅後に
1.67V変化する。
【0075】また、基準電圧の1回の変更でオペアンプ
65の出力が1.67V変化するが、これはA/Dコン
バータ67の量子化数としては、341LSBに相当す
る。基準電圧制御部70による基準電圧の変更が行われ
た場合、振動信号補正部69では、この値だけA/Dコ
ンバータ67の出力が補正される。この値を△xとす
る。A/Dコンバータ67で量子化された振動信号は、
HPF演算を行う場合には、先ずHPF演算処理され、
後に基準電圧制御部70により基準電圧の上昇、或いは
下降が必要かが判断される。そして、必要がある場合に
は、D/Aコンバータ66を介して基準電圧が変更され
る。その後、振動信号が振動信号補正部で補正される。
【0076】HPF演算部71での演算は、前回のHP
Fの演算結果に0より大きく1より小さい係数を乗じた
ものに振動信号の変化分を加算することで、低周波成分
を除去する。上述したように、HPF演算出力をH0
HPFの係数をKH 、前回の入力振動信号をx1 、今回
の入力振動信号をx0 、前回のHPF演算出力をH1
すると、H0 は、 H0 =x0 −x1 +(KH ×H1 ) …(1) の漸化式により求めることができる。
【0077】オペアンプ65の出力が3.33Vより高
電圧の場合、A/Dコンバータ67により出力される振
動信号は、上述した通り682LSB以上であるが、こ
の場合、この値を小さくするために基準電圧を上げる必
要がある。D/Aコンバータ66によりオペアンプ65
の非反転入力端子に入力されている差動増幅の基準電圧
が、D/Aコンバータ66の1段分下降された場合、オ
ペアンプ65の出力は、上述した通り、1.67V電圧
が下降する。これは、次回のA/Dコンバータ67での
振動信号の検出時に反映される。
【0078】このため、次回のHPFの演算は、A/D
の結果の値x0 ′が、基準電圧を変更しなかった場合に
較べて1.67V下降したデータとして検出され、次回
のHPFでの前回のA/D値、つまり今回のA/D値に
較べて、振動信号が無い場合にも1.67V低い値とな
り、誤差が生じる。そこで、次回のHPFでの前回のA
/D値、つまり今回のA/D値を同様に1.67V低い
値に補正する。つまり、次回のHPF演算出力H0
は、実質的に今回のHPF演算出力H0 と、今回のA/
Dの結果とA/Dの補正値△xとから、 H0 ′=x0 ′−(x0 −△x)+(KH ×H0 ) と計算されることになり、今回と次回のA/D結果の値
との間に生じた基準電圧の変更による電圧差をキャンセ
ルして、HPFの演算を正確に行うことができる。
【0079】このように、A/Dの結果を基準電圧制御
部70による基準電圧の補正に合わせて補正する演算
が、振動信号補正部69の働きである。また、HPF演
算部71による演算は、センサの起動時の急激な信号変
化分を考慮しないように、振動検出装置の起動時には、
振動信号出力指示部73により、演算や出力を抑制され
ている。振動信号出力が指示された時点から、HPF演
算やHPF演算結果の出力を行うが、その時点までHP
FのデータH0 を0に設定しておくことで、HPFの出
力は0からスタート、つまりリセット状態からのスター
トにすることができる。或いは、所定の値から演算を開
始したい場合には、H0 のレジスタと符号を示すフラグ
に所定の値を代入しておき、演算を開始することで容易
に初期状態を設定することができる。これも、デジタル
HPFの特徴である。
【0080】このように、基準電圧制御部70の動作に
連動して振動信号補正部69とD/Aコンバータ66と
が動作することで、正確な振動信号が得られ、HPF演
算部71の動作で低周波のドリフトやオフセット成分が
除去され、必要な振動信号が得られる。
【0081】次に、図9のフローチャートを参照して、
図8に示された手ぶれ検出装置の動作について説明す
る。先ず、CPU68が動作を開始し、ステップS21
でD/Aコンバータ66へ出力するD/Aデータ(D)
を初期化する。初期化には、0する、変動可能範囲の中
央値にする、前回の動作時の安定値にする等の方法があ
る。次いで、ステップS22で、振動ジャイロ型角速度
センサ64とオペアンプ65、A/Dコンバータ67、
D/Aコンバータ66に給電の指示を出す。勿論、これ
は前もってCPU68と同時に給電しておいてもよい。
【0082】次に、ステップS23でD/Aコンバータ
66へD/Aデータ(D)を出力し、D/Aコンバータ
66に基準電圧を出力させる。そして、ステップS24
で、振動信号の処理を定期的に行うため、所定の時間間
隔毎にタイマのオーバーフローの状態の信号を生成し、
ループタイマ(TL )を設定する。このループタイマを
オートリロードタイプのタイマで構成することで、処理
は容易になる。これ以降、所定時間毎にTL オーバのフ
ラグがセットされる。この時間は、基準電圧の制御の正
確な制御のために、A/DやD/Aの変換速度も考慮し
ながら高速度でフィードバックを行うので、数百μse
cから1msec程度の時間間隔がよい。このループ
は、後述するステップS27から始まるループ内であ
る。
【0083】次に、ステップS25で、HPFデータ
(H0 )を初期化する。ここでは、0にリセットする。
また、ステップS26で、ループ内でのHPF演算につ
いてHPF演算を行う場合にセットされるHPF実行フ
ラグ(FH )をクリアする。
【0084】そして、ステップS27から、演算と処理
のループが始まる。先ず、ループタイマTL のオーバー
フローを調べる。これは、このオートリロードタイプの
タイマがオーバーフローするまで繰返す。ループタイマ
L がオーバーフローして所定時間の経過が確認された
場合、ステップS28へ進み、A/Dコンバータ67の
データを読出す。そして、この差動増幅後の振動信号を
レジスタx0 に格納する。
【0085】次いで、ステップS29にて、HPF実行
フラグFH がセットされているか、つまり既にHPF演
算が可能になっているかを調べる。ここで、セットされ
ていればHPF演算を実行するためにステップS30へ
進む。一方、HPF演算がまだ実行可能でない場合は、
フラグがリセット状態の場合であるが、ステップS33
へ進む。
【0086】上記ステップS33では、D/Aコンバー
タ66に指示するD/Aの出力データの変更の頻度を調
べる。もし、変更の頻度が所定値以上のペースで頻繁に
行われている場合には、まだセンサの出力が安定してい
ないと判断して、HPF演算を行わないで基準電圧の制
御のためにステップS35へ進む。一方、基準電圧の変
更の頻度が所定値より小さい場合には、振動ジャイロ型
角速度センサ64の出力が起動時や初期の不安定期を過
ぎて安定期に有ると判断し、ステップS34へ進みHP
F実行フラグをセットして、ステップS30へ進む。
【0087】ステップS30では、HPF演算を上述し
た式に従って行い、今回のA/D変換データx0 と前回
のA/D変換のデータであるx1 と、前回のHPF演算
結果であるH0 (上述したHPF演算式ではH1 であっ
たが、プログラム処理上、レジスタH0 に前回のHPF
演算結果が残っている)と、HPFの時定数を定めてい
る係数KH とから、今回のHPF演算結果H0 を求め
る。ここで、HPF演算が開始された直後の場合には、
前回のHPFの演算結果であるH0 は、ステップS27
からのループに入る前に初期化されたH0 を使用するこ
とになる。
【0088】HPFの係数は、先の実施例で示したよう
に、ループの通過回数により時定数制御される。また、
HPF演算結果で大きさが初期化される。HPF演算
後、ステップS32にて、必要に応じてHPF演算の結
果のHPFデータH0 を出力する。その後、ステップS
35へ進んでA/Dコンバータ67の出力であるA/D
データx0 を、第1の差動増幅基準所定値ThH とを比
較する。ここで、x0 がThH より大きい場合には、オ
ペアンプ65の出力の飽和の危険性を回避するためにD
/Aコンバータ66による基準電圧を下げるために、ス
テップS41に進む。一方、x0 がThH 以下で有れば
ステップS36に進む。
【0089】ステップS36では、A/Dコンバータ6
7の出力であるA/Dデータx0 を第2の差動増幅基準
所定値ThL と比較する。ここで、x0 がThL より小
さい場合には、オペアンプ65の出力の下限で飽和の危
険性を回避するためにD/Aコンバータ66による基準
電圧を上昇させるために、ステップS37に進む。一
方、x0 がThL 以上で有ればステップS45に進む。
【0090】基準電圧を上げるためにステップS37へ
進んだ場合、先ずD/Aコンバータ66へ指示するD/
AデータDがデクリメントできるかを調べる。これは、
レジスタDが取れる最大の値、例えば255よりも大き
くすることができないのでDが255の場合に基準電圧
の変更を行わないようにするためである。また、Dが2
55より小さくても、D/Aコンバータ66の出力の連
動範囲よりも大きな値になる場合には、連動する値より
もDを大きくしないようにするためである。Dをインク
リメントできないと判断した場合には、基準電圧の変更
を止めてステップS45に進む。
【0091】Dをインクリメントできる場合、ステップ
S38に進んで、基準電圧を変更した場合にA/Dデー
タの補正ができるか否かを判断する。つまり、x0 =x
0 +△xの演算を行ってx0 を補正しようとする場合
に、減算の結果がレジスタx0の範囲を越えてしまわな
いかどうかを判断する。越える場合には何か異常があり
正確な補正は行えないので、ステップS45に進む。ま
た、A/Dデータx0 の補正が可能な場合にはステップ
S39に進んで、D/Aコンバータ66へ出力するD/
AデータDをインクリメントする。そして、それに対応
して、A/Dデータx0 をステップS40で補正した
後、ステップS45に進む。
【0092】これに対し、基準電圧を下げるためにステ
ップS41へ進んだ場合、先ずD/Aコンバータ66へ
指示するD/AデータDがデクリメントできるかを調べ
る。これは、レジスタDが取れる最小の値、例えば0よ
りも小さくすることができないのでDが0の場合に基準
電圧の変更を行わないようにするためである。またDが
0より大きくても、D/Aコンバータ66の出力の連動
範囲よりも小さい値になる場合には、連動する値よりも
Dを小さくしないようにするためである。Dをデクリメ
ントできないと判断した場合には、基準電圧の変更を止
めてステップS45に進む。
【0093】Dをデクリメントできる場合、ステップS
42に進んで基準電圧を変更した場合にADデータの補
正ができるか否かを判断する。つまり、x0 =x0 −△
xの演算を行ってx0 を補正しようとする場合に、減算
の結果がレジスタx0 の範囲を越えてしまわないかどう
かを判断する。ここで、越える場合には何か異常があり
正確な補正は行えないので、ステップS45に進む。一
方、A/Dデータxの補正が可能な場合には、ステッ
プS43に進んで、D/Aコンバータ66へ出力するD
/AデータDをデクリメントする。そして、それに対応
して、A/Dデータx をステップS44で補正す
る。その後、ステップS45に進む。
【0094】ステップS45では、D/AデータDをD
/Aコンバータ66へ出力する。次いで、ステップS4
6にて、次回のHPF演算のために、A/Dデータx0
を、次回の前回のA/Dデータのレジスタx1 に格納す
る。その後、ステップS27へ進み、上記の動作を繰返
す。
【0095】このように、振動ジャイロ型角速度センサ
64の出力のドリフト成分やオフセット成分が、オペア
ンプ65、D/Aコンバータ66、A/Dコンバータ6
7、CPU68内の振動信号補正部69、基準電圧制御
部70、HPF演算部71により除去され、効果的なド
リフトやオフセット除去が可能で、且つドリフトやオフ
セット除去のダイナミックレンジの大きい手ぶれ検出装
置が構成される。
【0096】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成が得られる。 (1)手ぶれセンサ手段と、この手ぶれセンサ手段のド
リフトとオフセット成分を除去するハイパスフィルタ演
算手段と、このハイパスフィルタ演算手段の信号除去の
上限周波数を高周波側から低周波側へ移行させる時定数
長大化手段と、上記ハイパスフィルタ演算手段の出力か
ら大ぶれ信号状態を検出するハイパスフィルタ大信号判
定手段と、このハイパスフィルタ大信号判定手段により
大ぶれが検出された場合に、上記ハイパスフィルタ演算
手段の信号除去の上限周波数を高周波側に移行させる小
時定数再設定手段とを具備することを特徴とする手ぶれ
検出装置。
【0097】(2)手ぶれセンサ手段と、この手ぶれセ
ンサ手段のドリフトとオフセット成分を除去するハイパ
スフィルタ演算手段と、このハイパスフィルタ演算手段
の信号除去の上限周波数を高周波側から低周波側へ移行
させる時定数長大化手段と、上記ハイパスフィルタ演算
手段の出力から大ぶれ信号状態を検出するハイパスフィ
ルタ大信号判定手段と、このハイパスフィルタ大信号判
定手段により大ぶれが検出された場合に、上記ハイパス
フィルタ演算手段の信号除去の上限周波数を高周波側に
移行させる小時定数再設定手段と、から成る手ぶれ検出
手段と、この手ぶれ検出手段の出力に基いて、カメラの
振動による撮影される被写体像の劣化を防止する手ぶれ
防止手段とを具備することを特徴とする手ぶれ防止機能
付きカメラ。
【0098】(3)上記手ぶれ防止手段は、手ぶれを補
正するためにフィルム上の被写体像を移動させる手ぶれ
補正手段である上記(2)に記載の手ぶれ防止機能付き
カメラ。
【0099】(4)上記手ぶれ防止手段は、フィルムへ
の被写体像の露光開始のタイミングをぶれの小さいタイ
ミングにすることで手ぶれによる画質劣化を防止する上
記(2)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。
【0100】(5)画面平面上の2次元的なぶれを検出
可能な手ぶれセンサの構成を有する上記(1)に記載の
手ぶれ検出装置若しくは上記(2)に記載の手ぶれ防止
機能付きカメラ。
【0101】(6)手ぶれ等のカメラの振動を検出する
手ぶれ検出手段と、基準電圧発生手段と、この基準電圧
発生手段と手ぶれ検出手段との出力の差を増幅する差動
増幅手段と、この差動増幅手段の出力を上記基準電圧発
生手段の動作に応じて補正する差動増幅信号補正手段
と、この差動増幅信号補正手段の出力を入力にするハイ
パスフィルタ演算手段とを含む上記(1)に記載の手ぶ
れ検出装置若しくは上記(2)に記載の手ぶれ防止機能
付きカメラ。
【0102】(7)上記時定数長大化手段の状態をファ
インダ内やカメラの外装上に表示する表示手段を有する
上記(2)に記載の手ぶれ防止機能付きカメラ。そし
て、上記(3)によれば、手ぶれが大きくセンサの出力
が大きい場合に、ハイパスフィルタのオフセットを積極
的に取り、手ぶれが小さくセンサの出力が小さい場合に
は、手ぶれ検出周波数帯を大きく取れるので、オフセッ
トの発生が少なくしかも効果的に正確に手ぶれを検出
し、それにより手ぶれを防止するので、効果的な手ぶれ
防止機能付きカメラを構成できる。上記(4)によれ
ば、手ぶれが大きくセンサの出力が大きい場合に、ハイ
パスフィルタのオフセットを積極的に取り、手ぶれが小
さくセンサの出力が小さい場合には、手ぶれ検出周波数
帯を大きく取れるので、オフセットの発生が少なくしか
も効果的に正確に手ぶれを検出し、それにより簡易な方
法で手ぶれを防止するので、小型かつ安価な効果的手ぶ
れ防止機能付きカメラを構成できる。また、上記(5)
によれば、画面平面上の2次元的なぶれを検出可能な手
ぶれ検出装置や、画面平面上の2次元的なぶれを防止可
能な手ぶれ防止機能付きカメラを構成できる。
【0103】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、手ぶれが大きくセンサの出力が大きい場合に、ハイ
パスフィルタのオフセットを積極的に取り、手ぶれが小
さくセンサの出力が小さい場合には、手ぶれ検出周波数
帯を大きく取れるので、オフセットの発生が少なくしか
も効果的に正確に手ぶれを検出することができる。
【0104】また、請求項2の発明によれば、手ぶれが
大きくセンサの出力が大きい場合に、ハイパスフィルタ
のオフセットを積極的に取り、手ぶれが小さくセンサの
出力が小さい場合には、手ぶれ検出周波数帯を大きく取
れるので、オフセットの発生が少なくしかも効果的に正
確に手ぶれを検出し、それにより手ぶれを防止するの
で、効果的な手ぶれ防止装置を提供することができる。
【0105】更に、請求項3の発明によれば、広いダイ
ナミックレンジの手ぶれ検出装置を提供でき、センサが
大きな温度ドリフトやオフセットを有しても高性能な手
ぶれ検出装置やそれを用いた手ぶれ防止装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本構成を示したブロック図であ
る。
【図2】この発明の実施例の具体的な構成を示すもの
で、手ぶれ検出装置が、いわゆる一眼レフレックスカメ
ラに適用された例を示した図である。
【図3】カメラに与えられたx、y、zの3軸について
示した図である。
【図4】手ぶれ検出部の更に詳細な配置を示した図であ
る。
【図5】平行ガラス板の傾動装置の全体の斜視図であ
る。
【図6】手ぶれの画像移動を防止するための電気的信号
の処理ブロックの構成を示した図である。
【図7】図6のCPU44の動作について説明するフロ
ーチャートである。
【図8】この発明の手ぶれ検出装置の第2の実施例を示
したもので、主要部分のブロック構成図である。
【図9】図8の手ぶれ検出装置の動作について説明する
フローチャートである。
【図10】振動ジャイロ型角速度センサの起動時の信号
の経時変化について示した図である。
【図11】振動ジャイロ型角速度センサの長時間経過す
る場合の信号の経時変化を示した図である。
【図12】従来の典型的な振動ジャイロ型角速度センサ
による振動検出のブロック図である。
【図13】図12による構成の振動検出装置の振動信号
の起動からの推移を示した図である。
【図14】センサの出力の起動前と起動後の信号の推移
を示した図である。
【符号の説明】
11…手ぶれ検出装置、12…手ぶれセンサ部、13…
ハイパスフィルタ(HPF)演算部、14…HPF大信
号判定部、15…小時定数再設定部、16…時定数長大
化部、17…手ぶれ防止部、18…手ぶれ補正部、19
…露光タイミング部、20…カメラ本体、21…撮影レ
ンズ、22…平行ガラス板(ぶれ補正光学系)、23…
クイックリターンミラー、24…スクリーン、25…フ
ァインダ光学系、26…シャッタ装置、27…フィル
ム、28…電気的接続部、29…電子回路部、30…ぶ
れ補正用モータ、31…ぶれ補正力伝達部、32…ぶれ
補正部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手ぶれ状態を検出し、手ぶれ検出信号を
    出力する手ぶれセンサ手段と、 上記手ぶれ検出信号からドリフト及びオフセット成分を
    除去するためのハイパスフィルタ演算手段と、 このハイパスフィルタ演算手段のカットオフ周波数を高
    周波側から低周波側へ移行させる第1時定数変更手段
    と、 上記ハイパスフィルタ演算手段の出力に基いて、大ぶれ
    状態であることを判定する判定手段と、 この判定手段によって上記大ぶれ状態が検出された場合
    に、上記カットオフ周波数を高周波側に移行させる第2
    時定数変更手段とを具備することを特徴とする手ぶれ検
    出装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の手ぶれ検出装置か
    らの出力に基いて、手ぶれに基く撮影被写体像の劣化を
    防止するための手ぶれ防止手段を有する手ぶれ防止装
    置。
  3. 【請求項3】 上記手ぶれセンサ手段と上記ハイパスフ
    ィルタ演算手段との間に、 基準電圧発生手段からの基準電圧と上記手ぶれセンサ手
    段からの上記手ぶれ検出信号との差を増幅する差動増幅
    手段と、 この差動増幅手段の出力に応じて上記基準電圧発生手段
    より発生する上記基準電圧を変更する基準電圧制御手段
    と、 上記差動増幅手段の出力を上記基準電圧に応じて補正す
    る補正演算手段とを具備し、 上記ハイパスフィルタ演算手段は上記補正演算手段から
    の出力を受けることを特徴とする請求項1に記載の手ぶ
    れ検出装置若しくは請求項2に記載の手ぶれ防止装置。
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