JPS63275917A - ハイパスフイルタ制御装置 - Google Patents

ハイパスフイルタ制御装置

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JPS63275917A
JPS63275917A JP62112148A JP11214887A JPS63275917A JP S63275917 A JPS63275917 A JP S63275917A JP 62112148 A JP62112148 A JP 62112148A JP 11214887 A JP11214887 A JP 11214887A JP S63275917 A JPS63275917 A JP S63275917A
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JP
Japan
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frequency
signal
cutoff frequency
pass filter
attenuation rate
Prior art date
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Pending
Application number
JP62112148A
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English (en)
Inventor
Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、比較的低い周波数の振動を受ける機器の振動
検出装置に用いられるハイパスフィルタに関し、更には
、例えばカメラ等の機器に搭載されて、lHzないし1
’2Hz程度の周波数の振動(手ブレ加速度)を検出し
てこれを像プレ防止の情報として像プレ防止を図るシス
テムに好適に用いられるハイパスフィルタに係わるもの
であυ、特には信号に重畳する直流成分を除去した真の
手プレ加速度情報を可及的短時間で出力することに利用
さレルハイパスフィルタ制御装置に関する。
〔発明の背景〕
本発明の対象となる従来技術を、カメラの場合を例にし
て以下説明する。
現代のカメラでは露出決定やピント合せ等の撮影にとっ
て重要な作業はすべて自動化されているため、カメラ操
作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は非常に少なく
なっているが、カメラブレによる撮影失敗だけは自動的
に防ぐことができない。
それ故、最近ではカメラプレに起因する撮影失敗をも防
止することのできるカメラが研究されており、特に、撮
影者の手ブレによる撮影失敗を防止することのできるカ
メラについての開発、研究が進められている。
上記の手プレは、周波数として通常IHzないし12H
zの振動であるが、カメラシャッターのレリーズ時点に
おいてこのような手ブレを起していても像プレのない写
真を撮影可能とするためには、上記手プレによるカメラ
の振動を検出し、その検出値に応じて補正レンズをカメ
ラの振動変位の方向に応じて変位させてやらなければな
らない。したがって、上記目的(すなわち、カメラのブ
レが生じても像プレを生じない写真を撮影できること)
を達成するためにはカメラの振動(特に手ブレによる振
動)を正確に検出することが必要となる。
そしてカメラプレの検出は、原理的にいえば、加速度信
号を出力する加速度計および該加速度信号を1階積分も
しくは2階積分して速度信号もしくは変位信号を出力す
る積分器を含むカメラブレ検出システムをカメラに搭載
することによっておこなうことができる。
ここで加速度計を用いたカメラプレ検出システムについ
て第3図を用いてその概要を説明する。
第3図の例は、図示矢印4方向のカメラ縦ブレを検出す
るシステムの図であり、紙面に垂直な方向に関してのカ
メラ横プレ検出システムについては省略されている。同
図中1はカメラ本体、2はレンズ鏡筒、3a7,3b、
は各々サーボ加速度計等の微小加速度を検出できる二つ
の加速度計で、それぞれの加速度検出方向を382 、
3b2で示す。カメラの横プレの検出においても同様な
加速度計を使用すればよいが、この場合には加速度の検
出の方向が前記矢印3a2.3b2に対して90度すな
わち紙面に垂直な方向となる。
5は二つの加速度計3a+ 、 3b+の出力の差分を
とる差動増幅器、7は公知のアナログ積分回路(以下単
に積分回路という)であり、差動増幅器からの差動加速
度信号を1階積分して手プレ速度もしくは2階積分して
手プレ変位に変換する。
以上のカメラプレ検出システムの動作について説明する
いまカメラマンがカメラを構え被写体を狙い始めるとす
る。
このときカメラは矢印4の方向および紙面垂直方向に微
妙にブレる。このブレは周波数l Hzないし12Hz
の振動である。
カメラが前記矢印4方向にブレると加速度計38+ +
 3b+には各々異なったブレ加速度が入力される。こ
れは例えばカメラが第3図に示した点0を中心としてプ
した場合、その加速度は前記点0に近い加速度計3b+
よりも、点Oから離れている加速度計3a、の方に大き
く加わるためである。この二つの加速度計3a1゜3b
、の出力の差分を差動増幅器により求めることでカメラ
が矢印4方向にプレ(縦方向振動)るとき生じた加速度
信号が得られる。
この信号を積分器7で積分することでカメラ手プレ速度
もしくは手プレ変位に変換するわけであるが、□加速度
計33+ 、 3b+の精度のバラツキと重力加速度の
影響等から差動加速度信号には直流成分が重畳しておシ
、この信号をそのまま積分すると直流成分までも積分し
てしまうため、得られる手プレ速度又は手プレ変位は実
際の手プレ速度、手プレ変位と全く異なったものになっ
てしまう。
また加速度計33+、3b+の出力には第5図に示すよ
うに、手プレ加速度信号13と共にノイズ等により極低
周波成分も含まれておりこれもカメラプレ検出システム
の精度を悪化させる要因となる。
そこで上記差動増幅器5と積分器7の間にハイパスフィ
ルタ6を接続することが考えられているが、これに公知
のハイパスフィルタを用いる場合には、以下に述べる問
題がある。
なお以下の説明では手プレ加速度信号として直流成分を
加えた正弦波信号を用いる場合として説明しているが、
これは手プレ加速度信号は1〜12 Hzの周波数で様
々な撮幅、様々な周期、様々な位相角をもつ正弦波の重
ね合せによυ作られており、信号処理回路上の現象を論
するときは代表となる単一の正弦波で考えて差支えない
からである。
さて上記・・イパスフィルタ6の代表的な構成の一つは
、第4図(a)に示したように、抵抗114+ 、コン
デンサ1121の直列回路であり、差動増幅器5からの
差動加速度信号が端子91より入力されたときに、端子
101より直流成分及び極低周波ノイズの除去された信
号を得るようにしたものである。
また別には、第4図(b)に示したように演算増幅器2
14と抵抗2111及びコンデンサ2121によりハイ
パスフィルタを構成し、抵抗2112、コンデンサ21
22で高周波をカットする方式の回路を用いることも考
えられる。この場合には、端子92から差動加速度信号
が入力され、直流成分、極低周波ノイズ及び高周波ノイ
ズの除去された信号が端子102より出力される。
第6図は上記した第4図(b)に示したハイパスフィル
タを用いた場合の直流成分除去能力を説明するための図
であり、2161は端子92より入力する差動加速度信
号を示し、216+oが信号ゼロ点、2171が直流成
分を示している。また2151は端子102から出力さ
れるハイパスフィルタ通過後の信号を示し215+oが
信号ゼロ点を示している。
この第6図から分るように、ハイパスフィルタ通過後の
信号2151は図の矢印2181の時点に至って直流成
分が除去されており、ここで直流成分が除去されるまで
の時間τ1 を”初期待ち時間”とすると、この初期待
ち時間は以下のように与えられる。
すなわち、カメラにおける手ブレの振動は既に述べてい
るように1秒に1〜12回程の割合(すなわち振動周波
数は1〜12H2近辺に存在)で生じており、したがっ
て上記第4図(a)、(b)の抵抗111+、211+
、コンデンサi12+、212+はハイパスフィルタ通
過後の直流及び極低周波信号の除去された手プレ加速度
信号の精度を損なわないように所定の値に設定され、こ
のような設定に依存して与えられるハイパスフィルタの
カットオフ周波数から、上記1初期待ち時間”の長さが
導かれるのであるが、実際に上記構成のハイパスフィル
タの抵抗、コンデンサの値を上記高精度な検出に適当す
る如く対応させて決めて、その時の一初期待ち時間”を
求めてみると、例えば第4図(b)の例では抵抗211
1を2.2(MΩ〕、コンデンサ2121を1〔μF〕
とすればカットオフ周波数はr = 0.07 C’H
zlとなシ、上記6初期待ち時間”は10秒近くの値と
なってしまう(第4図(a)においても略同様の値とな
る)。ここで手プレ振動周波数が0.5〜12H2近辺
に存在してこれを精度を損わずに直流及び極低周波成分
を除去しようとすればより長い待ち時間を必要とし、逆
に手プレが2〜12H2に存在していれば待ち時間は短
く出来ることは云うまでもない。    ゛ しかしこのような10秒という“初期待ち時間”は、カ
メラをかまえた状態での長い撮影待ちを必要とすること
を意味するから、実際の撮影のためには好ましくないと
云うべきである。
そこでこのような問題点を補うものとして第7図に示さ
れる構成のハイパスフィルタが考えられる。
この第7図で示した構成のハイパスフィルタは、カット
オフ周波数を決める抵抗3111の接続をスイッチS1
の動作にょシ抵抗3113との並列合成抵抗の状態に切
り換え可能に設けているものである。つまシ第7図の構
成のハイパスフィルタにおいて、初期にはスイッチS1
をオンにしてカットオフ周波数抵抗を抵抗・3111と
抵抗3113の並列合成抵抗とさせて抵抗値を小さくさ
せ、これによりカットオフ周波数(例えばカットオフ周
波数f+)も大きくさせて直流成分の除去を迅速に行な
わせ、この後、スイッチS1をオフトして交流入力に対
応した高精度な手プレ加速度出力が得られるカットオフ
周波数(例えばカットオフ周波数fz : h<f+)
に回路を復帰させる構成としているのである。なおこの
第7図の回路においては、抵抗3112についても、ス
イッチS2のオン、オフにより該抵抗3112と抵抗3
114との並列合成抵抗の状態から該スイッチS2のオ
フ時の通常状態への復帰を行なわせているが、これは演
算増幅器314のゲインを、上記カットオフ周波数切り
換えの前後で一定にさせておくためのものである。した
がって上記スイッチS1.S2は同期して切シ換え動作
するように設けられる。
第8図(a)、(b)は上記第7図に示した構成のハイ
パスフィルタの作動によって得られる信号の波形を示し
た図であり、第8図(a)に示すように、第7図の端子
93に入力される手プレ加速度信号を図示3162の如
くであるとすると、第8図(a)の矢印3192で示さ
れるカットオフ周波数切り換え時(スイッチS1.S2
のオフ時)において当該手プレ加速度は最小(加速度が
最小である場合)となり、ハイパスフィルタ通過後出力
は図示する3152の如くとなって上記した1初期待ち
時間”である時間τ2は非常に短くなるのである。しか
し、入力される手プレ加速度信号とカットオフ周波散切
シ換えの時点は常にかかる理想的な態様で得られるもの
ではなく例えば、第8図(b)に示したように、第7図
の端子93に入力される手プレ加速度信号が図示316
3の如くであるとすると、第8図(b)の矢印3193
で示されるカットオフ周波数切り換え時(スイッチS1
.S2のオフ時)において当該手プレ加速度は最大(加
速度が最大である場合)となり、ハイパスフィルタ通過
後出力は図示する3153の如くとなって上記した”初
期待ち時間”である時間τ2に比べてτ3のように長い
ものとなってしまう。
実際には、上記カットオフ周波数切り換えの時点は上記
第8図(a)と第8図(b)の両極端なケースの中間的
な状態において現われるのが殆どであると言ってよく、
第7図の構成によって第8図(a)に示される理想的な
状態を常に確保することは難がしい。したがって、第7
図で示される構成のハイパスフィルタは、上記第4図の
例のハイパスフィルタと比べれば出力の可及的短時間で
の安定に関して相当程度改善されたものとなっているの
であるが、より短時間での出力安定が求められる用途に
対しては一層の改良を考える必要がある。
またかかる第7図の構成のハイパスフィルタを厳密に検
討すると、更に次のような改善すべき点のあることも分
った。
即ちいまカメラの手ブレの問題を例にしてハイパスフィ
ルタの時定数とカメラ手プレ周波数の関係を考えると、
ハイパスフィルタにおいて設定されたカットオフ周波数
をfとすると、 f二□  ・ ・・・・・・ (1) 2πRC (R,Cは上述の抵抗、コンデンサの値で、例えば第4
図(a)で抵抗1111を2.2(MΩ〕、コンデンサ
2121を1〔μF〕とすると、f=o、o7cHz)
となる)より、該(1)成板下の周波数の信号は該・・
イバスフィルタによって減衰する。
またカメラの手プレは概ね1〜12(Hz)の範囲に存
在するため、上記(1)式の周波数を仮りに該1〜12
(H2〕の間若しくはそれ以上に設定すれば、カメラの
手プレ信号まテモノ・イバスフィルタにより減衰されて
、検出しようとする加速度信号の検出精度が著しく悪化
してしまう。そこで、加速度信号を精度よく検出するた
めには、上記(1)式の周波数値は基本的に1 (Hz
〕以下に設定しなければならないことになるが、更にこ
れだけでなく、式(1)の周波数値付近における位相の
ズレ等の出力精度劣化要因を考慮するならば、当該式(
1)の周波数値は1 (Hz)よりも十分に小さな値、
例えばo、o7cHz)以下程度に設定することが望ま
しい。
一方、既に述べているようにハイパスフィルタの出力の
早期安定のためには、カットオフ周波数(各S、 、S
2のオン時の時定数f、)は十分大きいことが望まれる
以上のことは、・・イパスフィルタの出力の早期安定の
ために第7図の構成でスイッチの切シ換えにより与えら
れるカットオフ周波数f1は、出力の早期安定という目
的に沿えば十分に大きな値として与えられるべきであり
、例えば極端に言えば上記式(1)の値が10(Hz’
)となるように設定するのが好ましいが他方、安定後(
f2に切り換え後)におけるハイパスフィルタ装置の出
力精度を高く求めるには、上記(1)式の値は上述の如
< 0.07(Hzl以下程度とされることが望まれる
ということになる。
しかしこのようにすると、両者の要求を満足させるカッ
トオフ周波数f1とf2がかなり離れた値となり、その
結果、時定数切り換え直前、直後におけるハイパスフィ
ルタからの出力波形の位相、出力の大きさが違いすぎる
こととなって、切シ換え時における出力の不連続を起こ
してしまい、第8図(b)で示す如く出力波形の精度が
悪くなるという問題を招き易くなる。従って、上記f、
、f2はあまシ差のある値に設定すると七ができず、f
1=0.2、h = 0.07程度に設定することが望
まれる。
〔発明の目的〕
本発明は、以上のような様々な問題点を考慮した上でな
されたものであり、その目的は比較的低い周波数の振動
を受ける機器の振動検出のために用いられるハイパスフ
ィルタとして、加速度信号に重畳する直流成分等を可及
的短時間のうちに除去することが可能であり、しかも高
精度な信号検出に好適に用いられるハイパスフィルタ装
置を提供するところにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するだめ、本発明はカットオフ周波数の
切り換え直前、直後における信号の連続性を保つため、
前記切り換え直前、直後における信号の出力、位相のズ
レが小さく、しかも初期カットオフ周波数f1と切り換
え後のカットオフ周波数12との差を大きくとれるよう
なハイパスフィルタにより、初期待ち時間を短縮するよ
うにしたものであり、そのためには、初期カットオフ周
波数f1のときのハイパスフィルタはカメラの手プレ加
速度信号である1〜12(Hz’:lの信号の位相ズレ
に起因する精度劣化が少なく、かつ前記カットオフ周波
数f1をなるべく1(Hz〕に近づけられるようなフィ
ルタが得られるように構成したことを特徴とするもので
ある。
〔発明の実施例〕
以下第1図ないし第2図を参照して、本発明の詳細な説
明する。
第1図は本発明め実施例を示し、14は公知の・・イパ
スフィルタで演算増幅器14aと抵抗11a+ 、1l
as 、  コンデンサ12 ” + 11232によ
り構成されている。ここで抵抗11a1は抵抗11a2
と、又抵抗11a3は抵抗11a4と並列接続可能に構
成され、この接続のオン、オフは予め定められた時系列
に従ってなされるように例えばアナログスイッチ等の公
知のスイッチング回路21と公知の遅延回路23が接続
されて用いられる。
このようなハイパスフィルタ装置において動作を説明す
る。まず初期状態においてはスイッチング回路21のス
イッチSa1.Sa2ともにオンの状態であり、抵抗1
1 alr 11 a2及び抵抗11as+11aaは
各々並列接続されている。ここでスイッチ201+ 2
02が同時にオンされるとハイパスフィルタ14には入
力端子94より差動加速度信号(第3図差動増幅器5の
出力)が入力され、又遅延回路23には該遅延回路の作
動スタート信号が入力される。
次に一定時間を経過後遅延回路23からはスイッチング
回路21のスイッチS81.Sa2をオフする信号が出
力され、それによって抵抗11a+ 、11a2及び1
las 、1la4の各並列接続は解除される。
このようなハイパスフィルタのカットオフ周波数fは で与えられ、上記(2)式で与えられる周波数以下の周
波数を有する信号は該・・イパスフィルタによって減衰
される。ここで上記(2)式のCは−コンデンサ12a
1,12a2を示し、これらは容量が等しいため同一符
号で表わしている。又Raは上記スイッチSa1.Sa
2がオン時は抵抗11a1  と抵抗11a2の並列抵
抗値Ra1、又、オフ時は抵抗11a+ C+抵抗値R
a2であり、文系の減衰率であるζは次式で与えられる
こ\で、 上記(3)式から、抵抗11a+、11a2.11as
11a4を適切な値に設定することによりスイッチSa
1.Sa2がオン時のカットオフ周波数f1を大きく、
減衰率ζ1を小さくすることができ、同様に該スイッチ
Sa1.Sa2がオフ時の時のカットオフ周波数f2を
小さく、減衰率ζ2を大きく設定することができる。尚
スイッチSa1.Sa2がオン時に減衰率ζ1を小さく
設定する理由は、式(2)で求まるカットオフ周波数f
1付近における位相のズレ(例えばf1=0.4(Hz
)としたとき(7)1〔H2)における位相のズレ)に
よる信号の精度劣化はこのようなフィルタの特性として
減衰率ζ1が小さいほど少ないためである。そのため従
来のノ・イパスフィヤタに比べ位相ズレによる信号精度
劣化が少ない分だけ上記周波数f1を手プレ周波数帯域
に近づけることが出来、上記スイッチSad。
Sa2がオン時のカットオフ周波数f1を大きくするこ
とが可能となるため信号の直流成分の早期除去が達成さ
れるものである。
第2図(a)は抵抗11a1を3.98(Mol。
11a2をs 5.3 (Kn)、11a3を3.98
 (Mn) 。
11a4を3.62〔MΩ〕、コンデンサ12a1,1
2a2を1 (/JF)に設定し、スイッチSa1.S
a2をオンの状態で保持したまま直流成分除去能力を表
わしたものであり、このときカットオフ周波数h ’v
 O,4(Hz ) 、減衰率ζ+=0.21である。
又第2図、(C)はスイッチSa1. Sa2をオフの
状態で保持したまま直流成分除去能力を見たものであシ
、このときカットオフ周波数h’q0.04(Hz)、
減衰率ζ2=1である。
尚スイッチ切υ換え後のカットオフ周波数はf2=0.
04であり、これは第7図に示す従来のハイパスフィル
タのカットオフ周波数のf2=0.07に比べて小さな
値となっている。この理由は、減衰率ζ=1の場合にお
いては第1図のハイパスフィルタ14は第7図の従来の
ハイパスフィルタに比べ減衰率この調節が可能であり、
しかも低域カット能力は優れているという長所を持つも
のの、(2)式で決まる周波数f2付近の位相のズレは
大きく、そのため上記周波数f2を1〔H2)に比べ十
分離さなくてはならないからである。
再び第2図(a)に戻って、2162は信号ゼロ点であ
り、直流信号216+oは矢印261の時点でハイパス
フィルタ14(第1図)の入力端子94に入力される。
又15c2は各々スイッチSa1.S32オン状態のま
ま、15cs(第2図(C))はSal、Sa2オフ状
態のままでのハイパスフィルタ14の出力端子104か
らの信号であり、15Coは信号ゼロ点である。
ハイパスフィルタ14の出力15C2は第2図(a)の
矢印19a1と、同図(C)の19b1かられかるよう
に、出力信号15C3に比べて早い時点で信号ゼロ点1
5Coと交差しておりこれはカットオフ周波数f1がf
2に比べて十分大きいからである。しかし第2図(a)
で示されるように減衰率ζが小さいと信号が発振し易く
なり安定性を欠くためスイッチSad。
8a2をオフした後は時定数を十分大きくして手プレ帯
域(1〜12 (Hz’) )における位相ズレによる
信号の劣化を極めて少なくするとともに、減衰率ζを大
きくして信号の安定を図るようにしている。
ここでこのスイッチ21による切り換えがカットオフ周
波数f+ s減衰率ζ1のハイパスフィルタ出力15C
2が信号ゼロ点15Coと交差する時点で行なわれるよ
うに、遅延回路23を設定すればその時点でおおよその
直流成分が除去されているため、切シ換え後は十分安定
した信号が得られるものである。
尚この切り換え時点tは概ね次の式で導かれる値に設定
される。
(4)式においてカットオフ周波数fi=0.4、減衰
率ζ+”0.2とすると切り換え時点tは信号入力開始
後0.56秒後となる。
第2図(b)はスイッチSa1.Sa2 オン状態で信
号入力後を秒(= 0.56 )後にスイッチSa1.
Sa2をオフさせた波形15C1を示したものであり、
スイッチSa1 、 Sa2の切り換え時(矢印19a
2)以降安定した信号が得られていることがわかる。
今まで述べたことは直流信号のみを入力した際のその除
去能力を見たものであり、カットオフ周波数f1からカ
ットオフ周波数f2へ切り換えた時の各々の位相ズレに
起因する出力不連続性についての評価はなされていない
第2図(d)は直流に正弦波信号を重畳させ、位相ズレ
に起因する出力不連続性を見たものであり、入力となる
正弦波は手プレ周波数帯域(1〜12 〔Hz))の中
でスイッチ切り換えによる時定数変化に対し最も位相ズ
レを起こし易い1 (Hz) (手ブレ周波数帯域1〜
12 (Hz)の中でカットオフ周波数’1e ’2(
(3)式に最も近いため)に設定したものである。図に
おいて2161は直流にl (Hz)正弦波信号を重畳
させた信号、216.。は信号ゼロ点、2171は信号
の直流成分の大きさである。こ\でハイパスフィルタ装
置の動作は矢印264時点でハイパスフィルタ14の入
力端子94(第1図)に信号が入力され、出力端子10
aからの出力15cの直流成分はおおむねt秒(=0.
56)後に信号ゼロ点15Coと交差し、この時点でス
イッチSa1.Sa2をオフさせて小なるカットオフ周
波数f2、大なる減衰率ζ2に変量し高精度で安定した
信号とすることができる。ここでスイッチSad、Sa
2切り換え直前、直後における位相のズレについて考え
ると、スイッチ切り換え前のカットオフ周波数f1は0
.4(Hz’)と1(Hz)に対し極めて近く設定され
ており応答性は早い。
又減衰率ζ1が0.2と小さいためflがt(Hz)に
近くても1 (H2,]における位相のズレは極めて少
ない。次にスイッチ切り換え後のカットオフ周波数f2
は0.04(Hz’)とl(:Hzlに対し十分離して
設定しであるため1〔H2〕における位相のズレは少な
く、又減衰率ζ2は1と大きいため信号の安定性がよい
。そのためスイッチSa1.Sa2の切り換え時(矢印
19a3)の連続性は十分に保たれておシ、早期信号安
定が実現でき、初期待ち時間の極めて短いハイパスフィ
ルタを得ることが可能となるものである。
尚本発明の実施例においては、第1図のように抵抗Ra
を抵抗11a1と11a2の並列接続から抵抗11a1
に切シ換え、又抵抗11a3と11a4の並列接続から
抵抗11a3に切り換えることにより大なるカットオフ
周波数f1、小なる減衰率ζ1より小なるカットオフ周
波数f2、大なる減衰率ζ2に変更を行い、初期待ち時
間の短縮化を図ったが、他の方法として各々の抵抗値R
a、Rbを可変抵抗を用いたり、又はcds。
FET等による公知の抵抗値変更手段を用いてカットオ
フ周波数及び減衰率を無段階に変更してもよく、更には
、抵抗値Ra、Rbを各々多段の並列接続回路として公
知のスイッチング回路にてカットオフ周波数及び減衰率
を多段階に変更してもよい。
このような方法により、直流成分及び低周波成分の除去
の早期安定化が無段階もしくは多段階に行われ、撮影者
には、防振効果が連続的に大きくなってゆくのが感じら
れ、初期待ち時間の短縮とともに安定した心地よい特性
のカメラプレ防止装置が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したようにハイパスフィルタのカットオフ周波
数を大きなカットオフ周波数から小さなカットオフ周波
数に変更して直流成分及び低周波成分の早期除去を行う
ようになt、タハイパスフィルタにおいて、直流成分除
去のための過渡時のハイパスフィルタをその減衰率ζ1
を小さくすることで位相ズレによる精度の劣化を少なく
しつつカットオフ周波数f1を大きくすることが可能と
なり、これにより早期直流成分除去が行われ、直流成分
が除去された時点でカットオフ周波数f2を小さくする
ことにより、位相ズレによる信号の精度劣化をより少な
くし、更に減衰率ζ2を大きくして信号の安定性を保つ
ようにハイパスフィルタの抵抗値を変更する手順を備え
たことにより信号の早期安定化が可能となる。又このよ
うな所期待ち時間の短いハイパスフィルタをカメラ搭載
の加速度検出システムに組込むことにより、像プレの生
じない撮影に寄与するところの安定した加速度出力を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す回路図、第2図(a)〜
(d)は第1図の実施例の効果を説明する図、第3図は
本発明に用いられるカメラプレ防止システムを説明する
図、第4図(a)、(b)は従来のハイパスフィルタの
第1実施例図、第5図はカメラプレ防止システムの問題
点を説明する図、第6図は第4図(a)、(b)の従来
の・・イパスフィルタの第1実施例の動作を説明する図
、第7図は従来のハイパスフィルタの第2実施例図、第
8図(a)及び第8図(b)は第7図の従来のハイパス
フィルタの第2実施例の動作を説明する図である。 1・・・カメラボディ 2・・・カメラレンズ □ 3a1,3b1 ・・・加速度計 5・・・差動増幅器 6.14・・・ハイパスフィルタ 7・・・積分回路 11 al、11 a2111 ” s + 1184
・・・抵抗12a+ +1282・・・コンデンサ14
a・・・演算増幅器 203・・・スイッチ 21・・・スイッチング回路 Sal、Sa2・・・切換スイッチ 23・・・遅延回路 特許出願人 □ キャノン株式会社 1、。2 ど” 26も  Iイa3 第 5区

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)演算増幅器と、該演算増幅器の出力側から入力側
    へ接続される帰かんインピーダン ス素子と、上記演算増幅器に接続される入 力側インピーダンス素子とを有し、上記夫 々のインピーダンス素子の定数を切換える ことにより、カットオフ周波数の大なる値 から小なる値に変更し得るように構成され たハイパスフィルタ制御装置において、 初期設定された信号の減衰率をある定めら れた時間後に上記カットオフ周波数の変更 に同期して大ならしめるための遅延手段を 有することを特徴とするハイパスフィルタ 制御装置。 (2)前記カットオフ周波数及び減衰率を初期の大なる
    カットオフ周波数f_1、小なる減衰率ζ_1より小な
    るカットオフ周波数f_2、大なる減衰率ζ_2に切り
    換えるための切換え手段を有することを特徴とする前記
    特許請求の 範囲第(1)項記載のハイパスフィルタ制 御装置。 (3)前記カットオフ周波数及び減衰率は初期の大なる
    カットオフ周波数f_1なる減衰率ζ_1より小なるカ
    ットオフ周波数f_2、大なる減衰率ζ_2に多段階も
    しくは無段階に変更されることを特徴とする前記特許請
    求の範囲第 (1)項記載のハイパスフィルタ制御装置。 (4)上記カットオフ周波数をf_1からf_2及び減
    衰率をζ_1からζ_2へ同期して切り換える時点tは
    信号入力開始後概ね {1/[2πf_1√(1−ζ_1^2)]}tan^
    −^1{[√(1−ζ_1^2)]/ζ_1}によつて
    定められることを特徴とする前記 特許請求の範囲第(2)項記載のハイパス フィルタ制御装置。
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