JP2728246B2 - ブレ検出装置及びそのための信号処理装置 - Google Patents

ブレ検出装置及びそのための信号処理装置

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JP2728246B2
JP2728246B2 JP62121493A JP12149387A JP2728246B2 JP 2728246 B2 JP2728246 B2 JP 2728246B2 JP 62121493 A JP62121493 A JP 62121493A JP 12149387 A JP12149387 A JP 12149387A JP 2728246 B2 JP2728246 B2 JP 2728246B2
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【発明の詳細な説明】 [発明上の利用分野] 本発明は、手ブレ等により発生する機器のブレを検出
するブレ検出装置及びそのための信号処理装置に関する
ものである。 [発明の背景] カメラの手ブレ振動を検出するための方法として、た
とえば加速度計を含む振動検出装置をカメラに搭載して
おき、該加速度計の出力(すなわち、加速度を表わす信
号)を積分回路により一回もしくは二回積分して速度も
しくは振動変位を得るという方法が提案されている。 第13図は、カメラブレ(すなわち、カメラの振動変
位)を検出するための公知のカメラ振動検出方法及びカ
メラ振動検出装置の概要を示したものである。この公知
のカメラブレ検出方法及び装置には以下のような問題点
があった。 以下には第13図乃至第15図を参照して公知のカメラブ
レ検出装置の構成と該装置に存する問題点とについて説
明する。 第13図は、図示矢印4方向のカメラ縦ブレ検出装置の
図であり、紙面に垂直な方向のカメラ横ブレ検出装置に
ついては省略されている。同図中、1はカメラボディ、
2はカメラレンズである。3a及び3bは各々サーボ加速度
計等の微小加速度を検出できる二つの加速度計で、それ
ぞれの加速度検出方向を矢印3a′,3b′で示す。カメラ
横ブレの検出においても同様な加速度計を使用すればよ
く、この場合の加速度の検出方向は矢印3a′,3b′に対
し90°すなわち紙面に垂直な方向となる。 5は二つの加速度計3a,3bの出力の差分を取る差動増
幅器、6は積分回路である。積分回路6は第14図に示す
ような2階積分回路であり、第1段目の積分回路で差動
増幅器出力(加速度信号)を速度に変換した後、第2段
目の積分回路で速度を変位に変化して変位信号7を出力
する。 ここで、第14図(a),(b)中8は演算増幅器、9
は抵抗、10はコンデンサで、入力端子11に作動増幅器5
の出力が入力され、出力端子12には速度信号が、出力端
子13に変位信号がそれぞれ出力される。なお、第1段目
及び第2段目の積分回路において、各抵抗9及びコンデ
ンサ10は同じ値及び同じ特性である必要はなく、各抵抗
の抵抗値や各コンデンサの値は最も精度の高い出力を迅
速に得られるように選定することができる。 14はリセットスイッチで、オン状態ではコンデンサ10
を短絡して放電せしめることにより積分回路の動作を停
止させ、オフ状態とすることでコンデンサ10にチャージ
を始め積分を開始させる。 ここで、再び第13図に戻りカメラブレ検出動作の説明
をする。いま、撮影者がカメラを構え被写体を狙い始め
るとする。このときカメラや矢印4の方向及び紙面垂直
方向に微少にブレる。このブレは主に周波数1Hzないし3
0Hzの振動、つまり加速度運動である。第13図における
矢印4方向のブレ検出の場合、カメラが矢印4方向にブ
レると加速度計3a,3bには各々異なったブレ加速度が入
力される。これはカメラが0点を中心としてブレた場
合、その加速度は0点に近い加速度計3bより0点から離
れている加速度計3aの方に大きく加わることによる。こ
の二つの加速度計3a,3bの出力の差分を差動増幅器5に
より求めることでカメラが矢印4方向にブレ(縦方向振
動)るとき生じた加速度信号が得られる。そして差動増
幅器5の出力を前記のように2階積分回路6で積分する
ことによってカメラの振動変位を検出することができ
る。 以上説明したような公知のカメラブレ検出装置におい
て、例えば加速度信号の波形および該加速度信号から積
分して得られる速度信号波形を例示すれば第15図
(a),(b)に示すとおりである。すなわち第15図
(a)は第14図(a)の1階積分器を用いて入力端子11
に入る加速度信号15を積分して速度信号16として出力端
子12に出力した場合の理想波形を示すものである。しか
しながら実際には前記加速度計3a,3b各々に精度にバラ
ツキがあり差動増幅器5からの二の加速度計3a,3bの差
分信号には第15図(b)の加速度信号151に示すように
該信号の出力の零点(矢印19)からずれた幾分のバイア
ス出力201が加わっている。このような状態の加速度信
号151を積分すると、そのバイアス分までも積分される
ことになるため、積分後の速度信号161の精度は著しく
低いものとなる。 そこで、第16図に示すように、差動増幅器5と積分器
6との間に直列に第17図に示すハイパスフィルター21を
入れることでバイアス出力等の周波数成分をもたないよ
うに、例えば1Hz未満の著しい低い周波数の出力をカッ
トして積分器入力信号にバイアス出力が加わらないよう
にする試みがなされている。 上記ハイパスフィルター21は、第17図に示すように、
直流成分および1Hz未満の低周波数成分等からなるバイ
アス出力信号を含む加速度信号が入力される入力端子1
1、バイアス出力をカットするための抵抗91とコンデン
サ101からなるRC直列回路、ノイズを除去するとともに
増幅度を決定するための抵抗92とコンデンサ102からな
るRC並列回路、演算増幅器8、バイアス出力をカットさ
れた加速度信号のみが出力される出力端子22、から成っ
ている。従って、入力端子11に入ってくる差分加速度信
号は該ハイパスフィルター21においてバイアス成分が除
去された補正加速度信号となって出力される。 第18図はハイパスフィルター21の作用を説明する図
で、入力端子11に入力される加速度信号151にはバイア
ス出力201が加わっている。このような入力をハイパス
フィルター21に通すことで出力端子22にはバイアス出力
がカットされた補正加速度信号152が出力される。 ところで、信号波形を示す第18図からわかるように、
補正加速度信号152はハイパスフィルター21に入力開始
された時点(矢印A)より時間τの経過後の時点(矢印
B)においてはじめてバイアス出力が除去された安定領
域に入り、この安定するまでの時間τはハイパス時定数
を決定するRC直列回路の抵抗値とコンデンサ容量の積に
比例するが、1Hz〜30Hzの周波数の振動(カメラの手ぶ
れによる振動の周波数範囲)を検出する場合、この時間
τはかなり長いものとなっていた。しかも、検出した加
速度信号から直流成分等を除去する際に積分回路の出力
が安定するまでに前記の時間τのほかに更に待ち時間が
必要となるため、結局、第12図に示した構成の検出装置
では安定した出力が得られるまでに極めて長い時間を要
するという欠点があった。 それ故、本出願人は、前記公知の検出装置の欠点を除
去するために、(i)ハイパスフィルターの時定数を可
変にし、電源投入時に該ハイパスフィルターの時定数を
連続的もしくは段階的に変化させる方法、(ii)ハイパ
スフィルターの出力が安定するまで積分器の作動を停止
させておく方法、(iii)積分器への入力信号を断続さ
せることによって積分器の作動を速やかに安定させる方
法、等を提案してきた。これらの方法はいずれも前記検
出装置における出力安定待ち時間を少くするのに有効で
あったが、これらの方法によっても解決されない問題も
残されている。すなわち、前記の方法を組合せることに
より積分器及びハイパスフィルターの出力安定待ち時間
を小さくすることができるが、これらの方法に基く回路
構成においても、電源投入後、直ちに積分器が動作し
ないため、電源投入後に積分器の非作動期間があり、従
って、電源投入と同時に検出を開始することができな
い、過大な加速度が検出端(加速度計)に加わり、そ
の結果、過大な加速度信号が積分器に入力されると、積
分器の出力が飽和してしまうためその後出力の飽和がな
くなっても、それにより長時間にわたりオフセットエラ
ーの実質的な検出が不可能になる、という問題があっ
た。 そこで、本発明者は、前記問題を解決するために、下
限カット周波数の異なる複数の積分器を並列接続した回
路を設け、加速度検出信号中の高周波成分をハイパスフ
ィルターを用いて検出し、該ハイパスフィルターで該高
周波成分を検出した時に該積分器をリセットし、該積分
器のリセット後に該積分器を切換えて使用する構成の振
動検出装置を提案した。 しかしながら、この既提案の装置では、急激に変化す
る過大な加速度が生じた時に該積分器がリセットされて
しまうため振動検出装置の出力が不連続になってしまう
という欠点があり、また、リセット動作に続く積分器の
切換え時にも出力が不連続になるという欠点があった。 [発明の目的] 本発明は、以上の事情を鑑みてなされたもので、機器
のブレを検出するブレ検出装置及びそのための信号処理
装置に於て、常に適切なブレ信号を得ることのできるブ
レ検出装置及びそのための信号処理装置を提供しようと
するものである。 [発明の概要] 上記目的を達成するため、本発明による信号処理装置
は、ブレ状態を検出するブレ検出手段からの信号を処理
する信号処理装置であって、前記ブレ検出手段の出力に
接続され、前記ブレ検出手段の出力の低周波数成分をカ
ットするハイパスフィルタと、前記ブレ検出手段の出力
に相応した信号が所定の値より大きくなることに応じ
て、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高周波
数側へ変化させる可変手段と、を有することを特徴とす
るものである。 同じく、本発明によるブレ検出装置は、ブレ状態を検
出するブレ検出手段と、前記ブレ検出手段の出力に接続
され、前記ブレ検出手段の出力の低周波数成分をカット
するハイパスフィルタと、前記ブレ検出手段の出力に相
応した信号が所定の値より大きくなることに応じて、前
記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高周波数側へ
変化させる可変手段と、を有することを特徴とするもの
である。 [発明の実施例] 以下に第1図乃至第12図を参照して本発明の実施例を
説明する。 第1図はカメラに搭載された本発明の第1実施例の振
動検出装置の概略構成を示した図であり、同図において
第13図と同一符号で表示されている部分は第13図に示さ
れた部分と同一のものであるから説明を省略する。 第1図において、23はゲインを一定に保ちつつカット
オフ周波数を変更することのできるハイパスフィルタ
ー、24は過大な加速度信号を検出する過大加速度信号検
出器、25及び26は積分可能範囲の下限周波数を変更する
ことのできる積分器、27はハイパスフィルター23及び積
分器25並びに積分器26のそれぞれの時定数を変化させる
ための制御信号を発生する制御手段としてのタイミング
回路、でありタイミング回路27から所定の時期に信号線
29〜31を介してハイパスフィルター23及び積分器25及び
26に印加される制御信号によってハイパスフィルター23
と積分器25及び26のそれぞれの時定数が変更されるよう
になっている。 第2図(a)及び第2図(b)は積分器25及び積分器
26の実施例であり、同図において、25a及び26aは演算増
幅器(以下にはOPアンプと記載する)、25b及び26bはLE
D(フォトダイオード)とCdsとで構成されたフォトカプ
ラー、r1〜r4は抵抗、C1及びC2はコンデンサ、である。 第3図はハイパスフィルター23の実施例を示したもの
であり、同図において、23aはOPアンプ、23bは前記と同
じ構成のフォトカプラー、r5及びr6は抵抗、C3はコンデ
ンサである。 過大加速度信号検出器24は公知の差動のウィンドーコ
ンパレータによって構成されており、ハイパスフィルタ
ー23の出力信号が所定の範囲外であった時にはタイミン
グ回路27に対して信号32を発生する。 第4図は前記構成の振動検出装置に電源が投入された
時及び過大加速度信号がハイパスフィルター23に入力さ
れた時にタイミング回路27からハイパスフィルター23と
積分器25及び26とに印加される制御信号(電流信号)I
29〜I31を示した図であり、第4図(a)はタイミング
回路27からハイパスフィルター23に印加される制御信号
I29、第4図(b)はタイミング回路27から積分器25に
印加される制御信号I30、第4図(c)はタイミング回
路27から積分器26に印加される制御信号I31、である。 第5図は積分器25及び26の増幅率のBODE線図であり、
第5図(a)は第4図の時刻t0〜t1間における積分器25
及び26の特性を表したものであり、第5図(b)は第4
図の時刻t2以後の積分器25及び26の特性を表わしてい
る。 積分器25及び26は時刻t1〜時刻t2までの間はタイミン
グ回路27から信号線30及び31を介して流れる電流I30
びI31に応じて第5図(a)に示す特性から第5図
(b)に示した特性へ連続的に変化するように構成され
ており、時刻t0から時刻t1までの間は第5図(a)に示
す特性の動作をし、時刻t2以後は第5図(b)に示す特
性の動作をする。 なお、第5図において、実線は積分器25及び26の特
性、点線は理想積分器の特性である。また、f1′及び
f2′は積分動作可能な周波数帯域の下限周波数であり、
積分器25及び26の積分動作は周波数f1′及びf2′以上の
周波数帯域で行われる。本実施例の積分器25及び26は時
刻t1からt2の間、連続的に第5図(a)の特性から第5
図(b)の特性へ変化し、この間に積分器として動作す
る限界周波数(たとえば第5図(a)における周波数
f1′)以上での増幅率対周波数の関係は第5図(b)の
それと常に同一である。つまり、第5図(a)及び第5
図(b)に示す特性を有する本実施例の積分器25及び26
は理想的積分器に対してローカット特性を有しており、
下限周波数が変化するだけでゲインは変化しないという
特性を有している。なお、本実施例の場合、積分器25及
び26が時刻t2において積分器として動作する限界周波数
(ローカット周波数)fbは、カメラの手ぶれ振動に対し
て位相の合った正確な信号を検出できるように、少なく
とも0.1Hz以下の値に設定されている。 第6図(a)は時刻t0におけるハイパスフィルター23
の特性図、第6図(b)は時刻t1以後のハイパスフィル
ター23の特性図であり、ハイパスフィルター23はタイミ
ング回路27から印加される制御信号I29により時刻t0
ら時刻t1までの間は積分器25及び26と同様に第6図
(a)の特性から第6図(b)の特性に連続的に変化す
るように動作する。 第7図はハイパスフィルター23と積分器25及び26とに
それぞれ装備されているフォトカプラー23b及び25b並び
に26bの入出力特性を示した図である。 第8図は過大加速度信号検出器24を構成しているウィ
ンドーコンパレータの入出力特性を示した図である。 次に前記の如き構成を有する本実施例の振動検出装置
の動作を説明する。 不図示の電源スイッチを投入して不図示の電源回路を
該振動検出装置に接続され、加速度計3a及び3bが動作を
始めると、電源投入に基因する過大な加速度信号が加速
度計3a及び3bから発生する。 また、電源接続後において、カメラに何らかの原因で
過大な加速度が加わった時にも加速度計3a及び3bから過
大な加速度信号が発生する。 この過大な加速度信号がハイパスフィルター23に入力
されると、ハイパスフィルター23の出力はウィンドーコ
ンパレータから成る過大加速度信号検出器24に入力さ
れ、該検出器24への入力信号が第8図のVth-〜Vth+で決
る所定の範囲に入らぬことが検知されると、該検出器24
からタイミング回路27に第8図に示す過大加速度検出信
号32が入力される。このため、タイミング回路27が起動
され、タイミング回路27からはハイパスフィルター23と
積分器25及び26に対して前述の制御信号I29〜I31が印加
される。このため、ハイパスフィルター23と積分器25及
び26が該制御信号により以下のように制御される。 時刻t0において第3図のハイパスフィルター23のフォ
トカプラー23b内のLEDには信号線29を通ってタイミング
回路27から第4図(a)に示した信号電流I29が流れ始
め、また、第2図の積分器25及び26のそれぞれのフォト
カプラー25b及び26b内のLEDにも信号線30及び31を通っ
て第4図(a)及び第4図(b)の如き信号電流I30
びI31が流れ始める。 時刻t0におけるハイパスフィルター23の特性は第6図
(a)に示したものとなり、このハイパスフィルター23
のカットオフ周波数fcは、第3図のフォトカプラー23b
内のCdSの抵抗とそれに並列な抵抗r5との合成抵抗値をR
Hとし、コンデンサC3の容量値をCHとすると、 で表わされる。 CdSの抵抗値は第7図に示すように入力電流の値が小
さい程高く、入力電流が大きくなるにつれて減少するの
で、上記の式でRHも時刻がt0からt1に向って進むにつれ
て(すなわち、信号電流I29が時刻t0から時刻t1にかけ
て減少していくにつれて)増大し、その結果、ハイパス
フィルター23のカットオフ周波数fcは時刻がt0からt1
向って進むにつれて小さくなり、第6図(a)に示した
最初(時刻t0)の値f0から第6図(b)に示した値f
1(f1<f0)へと変化してゆく。 なお、ハイパスフィルター23が安定するに要する時間
τはカットオフ周波数fcに反比例するので該時間τは時
刻t0に近い時ほど(つまり、電源投入直後ほど)短くな
り、従って時刻t0に近いほど正確な出力が得られる周波
数範囲は狭くなる。このように、ハイパスフィルター23
は電源投入後において最初ほど落ち着きが早く作動し、
その後は急速に安定しつつ時刻t1に近ずくにつれて正確
動作可能な周波数帯が広がり、時刻t1においてカットオ
フ周波数がf1となるように動作する。 一方、積分器25及び26のフォトカプラー25b及び26bの
CdSにも時刻t0からタイミング回路27によって第4図
(b)及び第4図(c)に示す信号電流I30及びI31が供
給され、積分器25及び26は時刻t0から時刻t1までの間は
該信号電流が高い値の一定値であるため第5図(a)に
示すように比較的高い周波数f1′以上で積分動作する。
なお、積分器25及び26における積分可能範囲の下限周波
数f′はフォトカプラー25b及び26bの抵抗値と抵抗r2
びr4の抵抗値との合成抵抗をRiとし、コンデンサC1及び
C2の容量値をCiとした時、 で表わされ、積分器25が安定するまでの時間τはf′の
値に反比例する。また、積分器25はf′以上の周波数域
では積分動作を行い、f′以下の周波数域では単なる反
転増幅器として動作することになる。 公知の振動検出装置では前記f′が低い値に設定され
ていたので直流の増幅率が大きかった。そのため、ハイ
パスフィルターがまだ安定せず、従ってハイパスフィル
ター出力に直流成分が含まれている時には、積分器が飽
和して積分動作が不可能となる欠点があった。 本発明の振動検出装置では、ハイパスフィルターが安
定する時刻t1まではタイミング回路27により積分器25及
び26の積分動作範囲の下限周波数f′を比較的高く値に
設定しておくことによって積分器25及び26の安定を早め
るとともに高い周波数成分から振動検出を行い、しかる
後、時刻t1から時刻t2にかけてf′の値を小さくして徐
々に積分動作範囲を広げ、時刻t2では低い周波数成分か
ら正確な振動検出が行われる。 なお、積分器25及び26の動作下限周波数f2′及びハイ
パスフィルター23のカットオフ周波数f1は検出すべき振
動の周波数に応じて最適な値に設定すればよい。本実施
例の場合、f2′は0.1Hz以下に設定されており、f0及びf
1′は少なくとも0.5Hz以上の値に設定されている。 加速度計3a及び3bから生じた加速度信号は差動増幅器
5において引き算され、両加速度計の出力の差に相当す
る角加速度信号が差動増幅器5から生じ、該角加速度信
号がハイパスフィルター23に入力される。該角加速度信
号には直流成分であるオフセット誤差が含まれている
が、このオフセット誤差はハイパスフィルター23で除去
される。ハイパスフィルター23のカットオフ周波数はタ
イミング回路27から供給される第4図(a)の信号電流
I29によって時間の経過とともに減少し、また、ハイパ
スフィルター23の特性は時刻t0から時刻t1の間に第6図
(a)の特性から第6図(b)の特性に連続的に変化す
る。従って、時刻t0から時刻t1までの間にハイパスフィ
ルター23に入力された角加速度信号は入力時刻が早いほ
ど高い周波数成分までカットされ、ハイパスフィルター
23の出力は出力時刻が早いほど下限周波数が高い信号と
なる。すなわち、ハイパスフィルター23は電源投入時刻
t0に近い時刻では入力信号の内のかなり高い周波数成分
のみを通過させ、時刻t1に近ずくにつれて入力信号の内
のより低い周波数成分をも通過させるように動作する。 ハイパスフィルター23でオフセット誤差等を除去され
た角加速度信号は積分器25及び26に順に入力された後、
積分器26から変位信号33として出力される。 積分器25及び26の積分可能範囲の下限周波数はタイミ
ング回路27からの信号電流I30及びI31によって制御され
ているため、積分器25及び26の積分下限周波数は時刻t0
から時刻t1までの間は第5図(a)に示した周波数f1
となり、時刻t1から時刻t2の間では第5図(b)に示し
たf2′に変化する。 第9図はタイミング回路27からハイパスフィルター23
と積分器25及び26とに印加する制御信号を第4図の信号
とは異なったものにした実施例を示す図である。 この実施例ではハイパスフィルター23に印加される信
号(電流)I29は第4図に示したものと同じであるが、
積分器25及び26に印加する信号(電流)I30′及びI31
が第4図(b)及び第4図(c)に示したものとは異な
っている。すなわち、積分器25に印加される信号I30
及び積分器26に印加される信号I31′はハイパスフィル
ター23に印加される信号I29が零に達する前の時刻t1
及び時刻t1″において下降を始め、従って、この実施例
ではハイパスフィルター23のカットオフ周波数が高い周
波数から低い周波数に変化しつつある時に積分器25及び
26の動作下限周波数も高い周波数から低い周波数へ変更
されることになる。 第10図及び第11図は第1図の装置をディジタル方式に
構成する場合の積分器とタイミング回路とに関する実施
例を示したものであり、第10図は積分器の構成に関する
一実施例を示し、第11図は第10図の構成の積分器25′及
び26′と該積分器を制御するためのタイミング回路27′
との接続を示した図、である。 第10図は積分器25′の構成を示し、25a′はOPアン
プ、r7〜r10はOPアンプ25a′と並列に接続された抵抗、
C4はOPアンプ25a′と並列に接続されたコンデンサ、25
c′及び25d′並びに25e′はアナログスイッチ、r11は抵
抗、である。(なお、積分器26′の構成の積分器25′と
同じであるから図示を省略する。) アナログスイッチ25c′及び25d′並びに25e′はタイ
ミング回路27′から印加される信号a〜cによってオン
にされ、該アナログスイッチがオンになった時にOPアン
プ25a′と並列に抵抗r7〜r9が投入されて該積分器25′
の時定数が変更される。 第12図はタイミング回路27′から積分器25′及び26′
の前記アナログスイッチに印加される制御信号a〜cの
タイミングを示した図であり、同図から明らかであるよ
うに制御信号aは時刻t0から時刻t2になるまでの間、ア
ナログスイッチ25c′をオンさせ、制御信号b及びcは
制御信号aよりも長い時間、アナログスイッチ25d′及
び25e′をオンさせる。従って、時刻t0から時刻t2まで
は積分器25′の側路抵抗r7〜r9が抵抗r10とともにコン
デンサC4と並列になるので積分器25′の動作周波数の下
限は高くなり、時刻t2以後は段階的に動作周波数の下限
が減少する。 本実施例においてもハイパスフィルターとして第3図
に示した構造のものを使用するので、電源投入時及び過
大加速度作動時には前記実施例と同じく、タイミング回
路27′はハイパスフィルター23に第4図(a)の如き電
流の制御信号を印加する一方、積分器25′および26′に
は第1図の如き制御信号を印加し、これにより、第1図
の実施例と同じ動作をハイパスフィルターと積分器25′
及び26′とに生じさせる。 第10図及び第11図の実施例では積分器のOPアンプの側
路にCdS等の経年変化の大きい素子を使用しないので積
分器の経年変化がなくなって信頼性が向上し、また、Cd
Sフォトカプラーを使用する場合は実装スペースを必要
とするのにくらべて第9図及び第10図の実施例では実装
面積を小さくすることができる。 なお、第10図において、抵抗r7〜r10の代りにMOSFET
を抵抗として使用することもでき、その場合には積分器
を更に小型化することができるとともに消費電力を低減
することができる。 前記実施例では入力信号のレベルを判定する入力信号
レベル判定手段としての過大加速度信号検出器24を積分
器25の入力端に設けているが、入力信号レベル判定(す
なわち過大加速度検出)のための手段としては前記実施
例に限定することなく、どこにどのような検出手段を設
けてもよいことは当然である。以上の実施例において
は、加速度計3a,3b及び差動増幅器5が、特許請求の範
囲第1及び2項におけるブレ検出手段に対応し、以下同
様に、タイミング回路27あるいは27′が、可変手段い対
応する。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、画像のブレを
検出するブレ検出装置及びそのための信号処理装置に於
て、常に適切なブレ信号を得ることのできるブレ検出装
置及びそのための信号処理装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図はカメラに搭載した本発明の振動検出装置の第1
実施例を示す図、第2図(a),(b)は第1図の装置
の一部である積分器に関する一実施例を示した図、第3
図は第1図の装置の一部であるハイパスフィルターの一
実施例を示した図、第4図(a)は第1図の装置に含ま
れる制御手段から第3図のハイパスフィルターに印加さ
れる信号電流を示した図、第4図(b)及び(c)は該
制御手段から第2図の積分器に印加される信号電流を示
した図、第5図(a),(b)は該積分器の動作特性の
変化を示した図、第6図(a),(b)は該ハイパスフ
ィルターの動作特性の変化を示した図、第7図は第2図
及第3図に示したハイパスフィルター及び積分器に装備
されているフォトカプラー内のCdSの出力抵抗と入力電
流との関係を示した図、第8図は第1図の装置に含まれ
ている入力信号判定手段としてのウィンドーコンパレー
タの入出力特性図、第9図(a),(b)及び(c)は
第4図の信号電流とは異なる信号電流の例を示した図、
第10図は第2図とは異る積分器の実施例を示した図、第
11図は第10図に示した積分器を用いて構成した振動検出
装置の一部の概略図、第12図は第10図及び第11図の構成
において制御手段から第10図の積分器に印加される制御
信号のタイミングチャート、第13図は従来公知の振動検
出装置の概略図、第14図は第13図の装置に含まれる積分
器の回路図、第15図(a),(b)は第13図の装置にお
ける入力信号と第14図の積分器の前段部分における出力
信号とを示した波形図、第16図は公知の振動検出装置の
他の形式のものを示した図、第17図は第16図の装置に含
まれているハイパスフィルターの回路図、第18図は第16
図の装置における入力信号と第17図のハイパスフィルタ
ーの出力信号とを示した波形図、である。 1…カメラボディ、2…カメラレンズ 3a及び3b…加速度計、5…差動増幅器 6…積分器 21…ハイパスフィルター 23…ハイパスフィルター 24…過大加速度信号検出器 25及び26…積分器 23b及び25b並びに26b…フォトカプラー 27…タイミング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/18 G03B 17/18 Z (72)発明者 鷲巣 晃一 川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン 株式会社玉川事業所内 (56)参考文献 特開 昭60−143330(JP,A) 特開 昭58−174928(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ブレ状態を検出するブレ検出手段からの信号を処理
    する信号処理装置であって、前記ブレ検出手段の出力に
    接続され、前記ブレ検出手段の出力の低周波数成分をカ
    ットするハイパスフィルタと、前記ブレ検出手段の出力
    に相応した信号が所定の値より大きくなることに応じ
    て、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高周波
    数側へ変化させる可変手段と、を有することを特徴とす
    る信号処理装置。 2.ブレ状態を検出するブレ検出手段と、前記ブレ検出
    手段の出力に接続され、前記ブレ検出手段の出力の低周
    波数成分をカットするハイパスフィルタと、前記ブレ検
    出手段の出力に相応した信号が所定の値より大きくなる
    ことに応じて、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波
    数を高周波数側へ変化させる可変手段と、を有すること
    を特徴とするブレ検出装置。
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