JP3354000B2 - 手ぶれ防止機能付きカメラ - Google Patents

手ぶれ防止機能付きカメラ

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JP3354000B2 JP9639694A JP9639694A JP3354000B2 JP 3354000 B2 JP3354000 B2 JP 3354000B2 JP 9639694 A JP9639694 A JP 9639694A JP 9639694 A JP9639694 A JP 9639694A JP 3354000 B2 JP3354000 B2 JP 3354000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は手ぶれ防止機能付きカ
メラに関し、特にカメラのぶれを検出しぶれによる画像
の移動を補正することで画質の劣化を防止する手ぶれ防
止機能付きカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラを使用する際、手ぶれ等によるカ
メラの振動により画質の劣化が起きることがある。そし
て、この画質劣化を防ぐために、カメラの振動や被写体
像の移動を検出して、フィルム上の被写体像の移動を補
正する光学手段をぶれを打ち消す方向に駆動する方法や
装置が多数提案されている。
【0003】ところが、アクチュエータを駆動する際に
は、電気的且つ或いは機械的な追従遅れがあり、この遅
れが手ぶれ補正の精度を悪化させる要因になる。特に、
アクチュエータを起動する際には、手ぶれは既に像移動
のスピードを有するにもかかわらず、アクチュエータは
停止状態から動作するために、遅れが著しく発生し易
く、手ぶれ補正精度を著しく悪化させている。
【0004】そこで、特開平3−121436号公報で
は、ぶれ補正が遅れなく動作して精度の高い手ぶれ防止
を実現するために、ぶれの速度が零になった場合にぶれ
補正の動作を開始する例が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平3−121436号公報では、ぶれ速度が零に
なる場合にのみアクチュエータの駆動の開始を行うた
め、手ぶれ防止の精度的には非常に効果的ではあるが、
ぶれの零の頻度を考える場合にはタイミングが少なく、
シャッタチャンスでの効果的ぶれ補正の達成は難しい。
【0006】また、撮影画面平面の2方向にそれぞれ感
度を有するぶれセンサと、そのセンサの感度方向に応じ
た2個のアクチュエータを用いて、画面の2方向にぶれ
を補正する場合で、それぞれのセンサによるぶれ速度0
の時点で独立にアクチュエータを起動した場合には、2
軸のぶれ防止が行われる時点で補正光学手段の補正領域
の中心に補正手段が有る確率が低下し、先に駆動を開始
した補正方向の限界に達し易くなり、手ぶれ補正が十分
に長時間に渡って行えない場合が生じる。
【0007】更に、補正光学手段の構成により、補正範
囲の中心部分と周辺部分での画質のレベルに差が生じる
ものもあり、補正が中心以外で行われる場合に、最高の
画質を提供できない場合もある。
【0008】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、ぶれ補正の遅れを抑え、しかもぶれ補正範囲の中心
近傍からぶれ補正や露光を開始することのできるぶれ防
止機能付きカメラを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、
面平面上の直交する2軸方向に関する手ぶれ状態をそれ
ぞれ検出し、2つの手ぶれ信号を出力する手ぶれセンサ
手段と、上記2つの手ぶれ信号から、手ぶれ速度が減少
傾向を示しているか否かを判定する判定手段と、上記判
定手段により手ぶれ速度が減少傾向にあると判定された
場合に、ぶれ補正動作の開始を指示する信号を出力する
ぶれ補正開始信号出力手段と、上記ぶれ補正開始信号に
応答して、上記2つの手ぶれ信号に基いて上記手ぶれに
よる撮影画像の移動を補正するぶれ補正動作を開始する
ぶれ補正手段と、上記ぶれ補正開始信号の出力後、上記
ぶれ補正手段の起動余裕時間が経過したら、露光動作を
開始させる信号を出力する露光開始信号出力手段と、上
記露光開始信号に応答して露光動作を開始する露光手段
と、を具備していることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】この発明のブレ防止機能付きカメラにあって
は、画面平面上の直交する2軸方向に関する手ぶれ状態
が手ぶれセンサでそれぞれ検出されて、2つの手ぶれ信
号が出力される。上記2つの手ぶれ信号から、手ぶれ速
度の減少傾向を示しているか否かが判定手段によって判
定される。上記判定手段により手ぶれ速度が減少傾向に
あると判定された場合には、ぶれ補正開始信号出力手段
によりぶれ補正動作の開始を指示する信号が出力され
る。また、上記ぶれ補正開始信号に応答して、上記2つ
の手ぶれ信号に基いて上記手ぶれによる撮影画像の移動
を補正するぶれ補正動がぶれ補正手段によって開始され
る。そして、上記ぶれ補正開始信号の出力後、上記ぶれ
補正手段の起動余裕時間が経過したら、露光開始信号出
力手段によって露光動作を開始させる信号が出力され
る。上記露光開始信号に応答して、露光手段により露光
動作が開始される。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の手ぶれ防止機能付きカメラ
の基本構成を示したブロック図である。
【0014】この手ぶれ防止機能付きカメラは、手ぶれ
による撮影画面のぶれに関係する手ぶれ信号を検出する
手ぶれセンサ部1と、フィルム上の画像を移動させるこ
とでぶれを補正するぶれ補正部2と、上記手ぶれセンサ
部1の出力からぶれの速度が減少傾向にあるかを判定す
るぶれ速度減少判定部3と、このぶれ減少判定部3の出
力が減少方向を示す場合に上記ぶれ補正部2によるぶれ
補正の開始の信号を出力する第1ぶれ補正開始信号出力
部4とから構成される。
【0015】図2は、この発明の手ぶれ防止機能付きカ
メラの第2の基本構成を示したブロック図である。この
第2の基本構成によるカメラは、手ぶれによる撮影画面
のぶれに関係する手ぶれ信号を検出する手ぶれセンサ部
1と、フィルム上の画像を移動させることでぶれを補正
するぶれ補正部2と、上記手ぶれセンサ部1の出力から
ぶれの速度が減少傾向にあるかを判定するぶれ速度減少
判定部3と、露光開始準備の終了後、上記ぶれ速度減少
判定部3の出力が減少方向を示す場合に、上記ぶれ補正
部2によるぶれ補正の開始の信号を出力する第2ぶれ補
正開始信号出力部5とを有している。更に、第2の基本
構成によるカメラは、上記ぶれ補正開始信号の出力の所
定時間経過後に露光開始の信号を出力する露光開始信号
出力部6と、フィルムへの被写体像の露光を行う露光装
置7とを有した構成となっている。
【0016】図3は、この発明の手ぶれ防止機能付きカ
メラの第3の基本構成を示したブロック図である。この
第3の基本構成によるカメラは、手ぶれによる撮影画面
のぶれに関係する手ぶれ信号を検出する手ぶれセンサ部
1と、フィルム上の画像を移動させることでぶれを補正
するぶれ補正部2と、上記手ぶれセンサ部1の出力から
ぶれの速度の絶対値が所定の値より小さいかを判定する
ぶれ速度絶対値判定部8を有している。更に、このカメ
ラは、露光開始準備の終了後、上記ぶれ速度絶対値判定
部8の出力がぶれ速度が所定値より小さいことを示す場
合に、上記ぶれ補正部2によるぶれ補正の開始の信号を
出力する第3ぶれ補正開始信号出力部9と、上記ぶれ補
正開始信号の出力の所定時間経過後に露光開始の信号を
出力する露光開始信号出力部6と、フィルムへの被写体
像の露光を行う露光装置7とを有した構成となってい
る。
【0017】図4は、この発明の手ぶれ防止機能付きカ
メラの第4の基本構成を示したブロック図である。図4
に示されるように、この第4の基本構成によるカメラ
は、手ぶれによる撮影の画面のぶれに関係する手ぶれ信
号を検出する手ぶれセンサ部1と、フィルム上の画像を
移動させることでぶれを補正するぶれ補正部2と、上記
手ぶれセンサ部1の出力からぶれの速度が減少傾向にあ
るか判定するぶれ速度減少判定部3と、上記手ぶれセン
サ部1の出力からぶれの速度の絶対値が所定の値より小
さいか判定するぶれ速度絶対値判定部8とを有してい
る。そしてこのカメラは、更に露光開始準備の終了後、
上記ぶれ速度絶対値判定部8の出力がぶれ速度が所定値
より小さいことを示す場合か、上記ぶれ減少判定部3の
出力が減少方向を示す場合の少なくとも何れかの場合
に、上記ぶれ補正部2によるぶれ補正の開始の信号を出
力する第4ぶれ補正開始信号出力部10と、上記ぶれ補
正開始信号の出力の所定時間経過後に、露光開始の信号
を出力する露光開始信号出力部6と、フィルムへの被写
体像の露光を行う露光装置7とを有して構成される。
【0018】また、図5に示されるように、図1乃至図
4に示された手ぶれセンサ部1を、画面の第1軸方向の
ぶれを検出する第1軸方向手ぶれ検出部11と、第1軸
と異なる方向である画面の第2軸方向のぶれを検出する
第2軸方向手ぶれ検出部12から構成される2方向手ぶ
れ検出センサ部13とすることもできる。このように構
成することにより、画面平面上の2次元的なぶれを検出
可能な手ぶれセンサの構成にすることも可能である。
【0019】更に、図6に示されるように、上記第1、
第2及び第4の構成に於いて、画面平面上の直交の2軸
方向にぶれの感度方向を有する2個のぶれ検出部(第1
軸方向手ぶれ検出部11と第2軸方向手ぶれ検出部1
2)を有する手ぶれセンサ部13とする場合、更に、ぶ
れ速度減少判定部3を、上記2個のぶれ検出部からの信
号のぶれの速度が同時に減少傾向にあるか判定できるよ
うに、第1軸方向ぶれ速度減少判定部14と、第2軸方
向ぶれ速度減少判定部15と、上記2つのぶれ速度減少
判定部14及び15からの信号をAND処理(論理積演
算)を行う論理積演算部16から構成されたぶれ速度減
少判定部3aに置換えることもできる。
【0020】また、図7に示されるように、図3及び図
4の構成に於いて、画面平面上の直交方向の2軸方向に
ぶれの感度方向を有する2個のぶれ検出部(第1軸方向
手ぶれ検出部11及び第2軸方向手ぶれ検出部12)を
有する手ぶれセンサ部13とする場合、更に、ぶれ速度
減少判定部8を、上記2個のぶれ検出部からの信号のぶ
れの速度の絶対値が同時に所定値以下であるか判定でき
るように、第1軸方向ぶれ速度絶対値判定部17と、第
2軸方向ぶれ速度絶対値判定部18と、上記2つのぶれ
速度絶対値判定部17及び18からの信号をAND処理
(論理積演算)を行う論理積演算部16から構成された
ぶれ速度減少判定部8aとすることもできる。
【0021】更に、構成を簡略化するために、図1、図
2及び図4の構成に於いて、図8に示されるように、画
面平面上の直交方向の2軸方向にぶれの感度方向を有す
る2個のぶれ検出部(第1軸方向手ぶれ検出部11及び
第2軸方向手ぶれ検出部12)を有する手ぶれセンサ部
13とする場合、ぶれ速度減少判定部3を、上記2個の
ぶれ検出部からの信号を合成する手ぶれセンサ出力合成
部19と、合成されたぶれ信号がぶれ速度の減少傾向を
示しているか判定する合成手ぶれ速度減少判定部20と
から構成してぶれ速度減少判定部3bとし、上記2個の
ぶれ検出部からの信号を合成して、その合成後のぶれの
速度が減少傾向にあるか判定するように構成することも
できる。
【0022】また、図3及び図4の構成に於いて、構成
を簡略化するために、図9に示されるように、画面平面
上の直交方向の2軸方向にぶれの感度方向を有する2個
のぶれ検出部(第1軸方向手ぶれ検出部11及び第2軸
方向手ぶれ検出部12)を有する手ぶれセンサ部13と
する場合、ぶれ速度絶対値部8を、手ぶれセンサ出力合
成部19と、合成されたぶれ信号がぶれ速度の絶対値が
所定値以下であるか判定する合成手ぶれ速度絶対値判定
部21とから構成してぶれ速度絶対値部8bに置換え、
上記2個のぶれ検出部からの信号を合成しその合成後の
ぶれ速度が所定値以下であるか判定するように構成する
こともできる。
【0023】次に、この発明の具体的な構成例について
説明する。図10は、カメラに与えられたx、y、zの
3軸について示したものである。図11は、この発明の
実施例の具体的な構成を示すもので、手ぶれ防止機能付
きカメラが、いわゆる一眼レフレックスカメラに適用さ
れた例を示した図である。
【0024】図11に於いて、カメラ本体22内には、
撮影レンズ23と、平行ガラス板24と、クイックリタ
ーンミラー25と、スクリーン26と、ファインダ光学
系27と、シャッタ装置28と、フィルム29及びフレ
キシブル基板で構成される電気的接続部30を介してカ
メラの動作を電気的に制御するための電子回路部31が
設けられている。
【0025】クイックリターンミラー25の下がった位
置(25a)では、撮影レンズ23を通過した被写体像
はクイックリターンミラー25により上方に90度反射
され、スクリーン26上に結像される。撮影者は、ファ
インダ光学系27を通じて被写体像を観察することがで
きる。そして、撮影時には、クイックリターンミラー2
5は25bの位置に移動され、被写体像はシャッタ装置
28の方向にそのまま進む。このとき、シャッタ装置2
8がシャッタ幕を開き、フィルム29へ露光されること
で、被写体像の撮影が行われる。
【0026】また、撮影レンズ23とクイックリターン
ミラー25の間には、ぶれ補正部2が設置されている。
このぶれ補正部2の実際に像を補正移動させるぶれ補正
駆動手段としては、ぶれ補正用の駆動力を提供するぶれ
補正用モータ32と、光軸をずらしぶれを補正するぶれ
補正光学系(平行ガラス板)24と、ぶれ補正用モータ
32の出力をぶれ補正光学系24に伝達するためのぶれ
補正力伝達部33とから構成される。
【0027】更に、カメラ本体22内のフィルム面の後
ろ側(z軸のマイナス側)とカメラの裏面との間には、
カメラの手ぶれを測定検出するための手ぶれセンサ部1
が接置されている。
【0028】図12(a)及び(b)は、この手ぶれセ
ンサ部1の更に詳細な配置を示した図である。カメラ本
体22の裏面には、カメラのホールディング性の向上を
図るために、カメラ裏面から突出したグリップ部34が
設けられている。そして、このグリップ部34内に手ぶ
れセンサ部1が設けられている。
【0029】手ぶれセンサ部1は、手ぶれ振動を機械的
な振動の速度として検出するための振動速度センサであ
り、更に具体的には特開平2−51066号公報に示さ
れるような回転振動の速度を検出して角速度情報を出力
する手段で、いわゆる振動型角速度センサである振動ジ
ャイロ1a及び1bと、振動ジャイロの出力を所定の信
号の大きさに増幅するための振動ジャイロ処理回路1c
(振動ジャイロ1a及び1b用の振動ジャイロ処理回路
で構成)で構成される。振動ジャイロ処理回路1cで処
理された振動ジャイロ1a、1bの出力は、上記電気的
接続部30を介して電子回路部31に接続される。ま
た、手ぶれセンサ部1への電源供給も、この電気的接続
部30を介して行われる。
【0030】尚、同実施例でのぶれ補正光学系には、光
軸を光軸と平行にシフトする光軸シフト光学系として平
行ガラス板24を使用している。ここで、この平行ガラ
ス板24の作用を簡単に説明する。
【0031】図11に於いて、平行ガラス板24が光軸
に垂直な位置からθ傾いて、図中の破線で示された位置
になった場合、光線は、平行ガラス板24の前面と後面
で、それぞれ逆方向に同一の角度だけ屈折し、光軸が平
行にシフトされる。この作用を利用して、手ぶれによる
像の移動に合わせてそれを打ち消す方向に像を移動させ
て、ぶれによる像の移動と像の劣化を補正、防止する。
【0032】上記ぶれ補正用モータ32とぶれ補正力伝
達部33は、画面のx軸方向のぶれを補正するためのぶ
れ補正用モータ及びぶれ補正力伝達部と、画面のy軸方
向のぶれを補正するためのぶれ補正用モータ及びぶれ補
正力伝達部とから構成されている。
【0033】図13は、上記平行ガラス板24の傾動装
置の全体の斜視図である。図13に於いて、平行ガラス
板24はジンバル枠34に取付けられているもので、こ
のジンバル枠34はジンバル軸35によって回動可能に
ジンバル枠36に取付けられている。このジンバル枠3
6は、またジンバル軸37によって回動可能にレンズ鏡
筒38に取付けられている。このように、平行ガラス板
24は、ジンバル機構によって鏡筒38に取付けられて
いる。
【0034】ぶれ補正用モータ32x、32yの回転
は、それぞれギヤ40x、40yと偏芯カム41x、4
1y、カム板39及びジンバルローラ42x、42y
と、上述したジンバル機構から構成されたぶれ補正力伝
達部33x、33yを介して、y軸とx軸回りに回転可
能に上記ジンバルに取付けられた平行ガラス板24によ
るぶれ補正光学系に伝えられる。そして、平行ガラス板
24が回動することで、フィルム上の被写体画像の位置
を変更可能としている。勿論、モータ32x、32yの
回転の変化は、補正のための像移動速度の変化になる。
【0035】ここで、振動ジャイロによって検出される
カメラの回転振動速度ωbと、補正のための平行ガラス
板24の傾動の速度ωsは、平行ガラス板24の屈折率
をn、平行ガラス板24の厚さをD、撮影レンズ23の
焦点距離をf、撮影倍率をBとした時に、 ωs={f・(1+B)/(D・(1−1/n))−
1}・ωb 或いは、 ωs={f/(D・(1−1/n))−1}・ωb と近似できることが、本件出願人の先の出願による特願
平6−25321号に示されている。
【0036】また、図11の電子回路部31には、手ぶ
れセンサ部1によって検出されたカメラ本体22の振動
角速度情報に基いて画像の振動を打ち消すために、上記
平行ガラス板24を傾動駆動するためのぶれ補正用モー
タ32の駆動信号を発生するためのCPU等の演算処理
装置が設置されている。
【0037】図14は、手ぶれの画像移動を防止するた
めの電気的信号の処理ブロックの構成を示したものであ
る。手ぶれセンサ部13は、第1軸方向手ぶれ検出部1
1と第2軸方向手ぶれ検出部12とから構成される。こ
れら第1及び第2軸方向手ぶれ検出部11及び12から
出力される手ぶれによる振動の角速度信号は、電気回路
部31のCPU43に送られる。
【0038】上記2軸分の角速度信号は、それぞれCP
U43内の第1A/Dコンバータ44xと第2A/Dコ
ンバータ44yにて、デジタル的に信号を処理するため
に角度速度信号がデジタル化される。第1A/Dコンバ
ータ44xでデジタル化された角速度信号は、画面のx
軸方向のぶれの速度と比例している。また、第2A/D
コンバータ44yでデジタル化された角速度信号は、画
面のy軸方向のぶれの速度と比例している。
【0039】第1A/Dコンバータ44xの出力は、C
PU43のプログラムと記憶装置から成る第1軸方向ぶ
れ速度減少判定部14と第1軸方向ぶれ絶対値判定部1
7に送られる。一方、第2A/Dコンバータ44yの出
力は、CPU43のプログラムと記憶装置から成る第2
軸方向ぶれ速度減少判定部15と第2軸方向ぶれ絶対値
判定部18に送られる。
【0040】第1軸方向ぶれ速度減少判定部14、第1
軸方向ぶれ絶対値判定部17、第2軸方向ぶれ速度減少
判定部15、第2軸方向ぶれ絶対値判定部18の判定結
果の出力は、それぞれ論理演算部45に送られる。
【0041】この論理演算部45は、上述した論理積演
算部16の演算やその他の論理的な演算を行い、ぶれ補
正の起動に問題が無いかあるかの情報を、ぶれ補正開始
信号出力部46に送出する。
【0042】また、CPU43内の露光準備指示部47
には、レリーズスイッチ48が接続されとおり、撮影者
による撮影操作を検出可能に構成されている。更に、C
PU43は、露光装置7とも接続されている。
【0043】この露光装置7は、公知のフィルムへの露
光を与える装置で、撮影のためのクイックリターンミラ
ー25の光路外への退避のためのミラーアップの完了を
検出して、その信号を出力するミラーアップ完了信号出
力部49と、通常シャッタにより遮光している被写体か
らの光をフィルムへ通過させる動作を行うシャッタ開動
作部50とにより構成されている。ミラーアップ完了信
号出力部49は、ミラーアップが完了した場合に露光の
準備が完了したとして、CPU43内の露光準備完了検
出部51に対して露光準備完了の信号を伝える。
【0044】上記ぶれ補正開始信号出力部46は、論理
演算部45と露光準備完了検出部51とからの信号を受
け、露光準備が完了し、且つぶれ補正の起動に問題がな
いと判断された場合に、ぶれ補正部2にぶれ補正開始を
指示すると共に、所定時間経過後に露光開始信号の出力
を露光開始信号出力部52に指示する。この露光開始信
号出力部52の露光開始の指示信号は、露光装置7内の
シャッタ開動作部50に伝えられ、シャッタが開き、フ
ィルムへの被写体像の露光が開始される。
【0045】ミラーアップ完了信号出力部49は、公知
の露光装置で用いられているスイッチによる状態検出装
置で構成するもので良い。また、シャッタ開動作部50
の構成も、同様に公知の露光装置に用いられているマグ
ネットと電磁石による吸着、反発力を応用した装置で良
い。
【0046】尚、同実施例では、露光準備の完了をミラ
ーアップの完了で判断したが、これに限られずに、別の
状態検出手段、例えば絞りの絞り込み完了等を用いた
り、組合わせて利用することもできる。
【0047】また、同実施例では、露光準備の完了が完
全に済んだ後の状態の信号を用いているが、信号伝搬に
掛かる時間遅れや、ぶれ補正から所定値時間遅延させて
から実際の露光を開始することを考慮すれば、これらの
遅延時間以内であれば、露光の完了前にこの後速やかに
露光準備が完了するであろうという露光準備完了の見込
み信号であってもかまわない。
【0048】尚、上記ぶれ補正部2は、ぶれ補正開始信
号出力部46による、ぶれ補正開始指示の後、第1A/
Dコンバータ44xと第2/ADコンバータ44yによ
るぶれ信号に基く値で、ぶれ補正を行う。
【0049】同実施例では、画面の2軸方向のぶれ補正
を行う場合の例を示しているが、1方向のみの補正をす
る場合でも、ぶれの検出と補正が1軸のみ設定するだけ
で本実質的には変わらない構成で同様の効果を得ること
ができる。
【0050】次に、図15のフローチャートを参照し
て、CPU43の動作について説明する。電源投入後、
先ずステップS1で、被写体の輝度レベルを測定し、適
正な露光をフィルムに与えるためのシャッタ速度と絞り
値の決定を行う、AEのルーチンを実行する。次に、ス
テップS2で公知のカメラで行っているように、カメラ
のファインダ内や外装上の表示装置に、各種のカメラや
被写体の状態を表示する。
【0051】次いで、ステップS3に於いて、レリーズ
スイッチ48の操作が有るか否かを検出判定する。ここ
で、レリーズスイッチ48の操作がなければステップS
1へ戻る。一方、レリーズスイッチ48の操作が有る場
合には、ステップS4へ進んで、露光準備指示部48を
用いて露光装置7に露光の準備を行わせる。露光の準備
では、公知のカメラで行っているように、絞り装置の絞
り込み、クイックリターンミラー25の光路外への退避
が行われ、後はシャッタが開けばフィルムへの露光が可
能な状態まで露光準備が行われる。
【0052】露光装置7が露光の準備をしている間に、
CPU43では、ステップS5及びS6にて、第1A/
Dコンバータ44x、第2A/Dコンバータ44yを用
いて、ぶれセンサ部1により検出された手ぶれ信号をデ
ジタル化すると共に、基準電圧情報AD0 を引き、±の
値を有する手ぶれ速度情報AD1 とAD2 に変換する。
A/D変換が0Vから4Vの範囲で行われる場合には、
2Vの出力が有る場合に、角速度は零であるように手ぶ
れセンサ部1を調整しておき、この2Vに対応するA/
D変換結果の値が基準電圧情報AD0 となる。
【0053】次に、ステップS7で、第1軸方向の手ぶ
れ速度情報であるAD1 の絶対値と前回のAD1 である
AD01の絶対値を比較する。ここで、今回の値が小さけ
れば、ぶれは減少方向であって今後も更に減少する可能
性が有り、手ぶれ防止を開始してもアクチュエータの起
動遅れは小さいと考えられる。そのため、手ぶれ補正の
実行を原則的に行うことを前提としてステップS8へ進
む。一方、上記ステップS7にて、今回の第1軸方向の
手ぶれ速度が前回の値に較べて大きいか等しい場合に
は、ぶれ補正動作を行わないことを原則的に前提とし、
ステップS9へ進む。
【0054】ステップS8では、第2軸方向の手ぶれ速
度情報に対して、速度の減少が有るか第1軸に対してス
テップS7で行ったとの同様の処理をする。第2軸方向
のぶれも減少傾向である場合には、つまり前回のぶれ速
度よりも今回のぶれ速度が小さい場合にぶれ補正を行う
ことを前提にステップS13へ進む。また、今回の第2
軸方向の手ぶれ速度が前回の値に較べて大きいか等しい
場合には、ぶれ補正動作を行わないことを原則的に前提
とすることに変更し、ステップS9へ進む。
【0055】ステップS13、ステップS14では、今
回の手ぶれ速度情報AD1 、AD2を次回の演算時に前
回の値として用いるため、レジスタAD01、AD02に格
納しステップS15へ進む。このステップS15では、
露光準備が完了しているかを露光準備完了検出部51を
用いて検出判定する。ここで、露光準備が完了していな
ければ、ステップS5へ戻る。一方、ステップS15で
露光準備が完了していることが判定された場合には、ス
テップS16へ進む。このステップS16では、ぶれ補
正開始をぶれ補正部2に指示する。
【0056】次に、ステップS17で、起動余裕時間待
ちルーチンを実行し、所定時間待機する。これは、アク
チュエータの起動に余裕を与えるために、数msecか
ら10数msecの間で設定される値である。余裕時間
に関して、固定値として記憶手段内にデータを格納して
おいても良いし、或いは手ぶれ速度の大きさによって変
動させ、手ぶれが小さい場合には余裕を小さく、ぶれ速
度が大きい場合には余裕を大きく取るようにしても良
い。
【0057】所定時間待機した後、ステップS18に
て、露光開始信号出力部52の出力ポートを用いて露光
装置7のシャッタ開始動作部50にシャッタの開動作、
つまりフィルムへの露光開始を指示する。この後、ステ
ップS19へ進んで通常の露光動作を行い、AEルーチ
ンで設定されている露光時間の間、フィルムへの露光を
行う。
【0058】次いで、ステップS20で、シャッタを閉
じ、クイックリターンミラーの光路への再設置や絞り装
置の光路からの退避、フィルムの1駒分の巻上げ等の次
駒撮影準備処理を行う。その後、ステップS1へ戻る。
【0059】ところで、上記ステップS7或いはステッ
プS8からステップS9へ進んだ場合、原則的には手ぶ
れ補正を行わないように判断しているが、例外的に手ぶ
れ速度が小さい場合には、手ぶれ補正を行う側へ変更す
る。そのため、ステップS9では、手ぶれ速度がAD1
の絶対値が所定値ADthより小さいかを判断する。小さ
い場合には、ステップS10に於いて、手ぶれ速度AD
の絶対値が所定値ADthより小さいかを判断する。小さ
ければ、補正を前提としたルーチン側のステップS13
へ進む。
【0060】一方、ステップS9或いはステップS10
に於いて、ぶれ速度が所定値より大きいと判断された場
合は、ステップS11、ステップS12にて、今回の手
ぶれ速度情報AD1 、AD2 を次回の演算時に前回の値
として用いるため、レジスタAD01、AD02に格納した
後、ステップS5へ戻る。
【0061】図16は、この発明の第2の実施例とし
て、図14で示した実施例を簡略化した構成を示すブロ
ック図である。図14で示した構成との違いは、第1A
/Dコンバータ44xと第2A/Dコンバータ44yの
出力とぶれ補正開始信号出力部46の入力の間にある。
【0062】すなわち、図16の構成では、第1A/D
コンバータ44xと第2A/Dコンバータ44yの出力
は、手ぶれセンサ出力合成部53に送られ、平面上のぶ
れによる画像の移動速度情報に変換される。これは、ベ
クトルの大きさを求める公知の演算処理でも良いし、近
似的には、それぞれの軸方向のぶれ速度の絶対値の加算
処理で求めてもよい。上記手ぶれセンサ出力合成部53
で合成された平面上のぶれ速度の情報は、合成手ぶれ速
度減少判定部20と合成手ぶれ速度絶対値判定部21
へ、それぞれ送られる。
【0063】合成手ぶれ速度減少判定部20と合成手ぶ
れ速度絶対値判定部21の動作は、入力される信号が合
成された信号という違いだけで、ぶれ速度減少判定部1
4、15や、ぶれ速度絶対値判定部17、18の動作と
同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0064】また、合成手ぶれ速度減少判定部20と合
成手ぶれ速度絶対値判定部21の出力は、論理演算部5
4へ送られる。この論理演算部54は、入力が図14の
論理演算部45と異なるだけで、実質的な動作は同一で
ある。
【0065】図16の構成では、図14よりも簡略化さ
れている分、CPU43′の負荷が低減する可能性があ
る。また、合成することによる精度の向上も考えられ
る。尚、手ぶれセンサ出力合成部53は、図16では、
CPU43′内に設置したが、アナログ的に合成する手
段として手ぶれセンサ部1とCPU43′の間に設置す
ることも可能である。
【0066】更に、上述した第2の実施例では、平行ガ
ラス板の傾動による像シフト光学系でぶれ補正を行った
が、これに限られるものではない。例えば、図17
(a)に示されるように、光学系途中のズームやAFに
用いる光学群のシフト(図示矢印A1 方向)による像移
動(図示矢印B方向)や、同図(b)に示される最終群
のシフト(図示矢印A2 方向)による像移動(図示矢印
B方向)、また同図(c)示される前群の図示矢印C方
向に回動する可変頂角プリズム光学系による像移動(図
示矢印B方向)等、その他の手ぶれ補正の光学系を用い
ても同様の効果をもたらすものであり、本発明の基本
は、光学系によるものでないことは明らかである。
【0067】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成が得られる。 (1)手ぶれによる撮影画面のぶれに関係する手ぶれ信
号を検出する手ぶれセンサ手段と、フィルム上の画像を
移動させることでぶれを補正するぶれ補正手段と、上記
手ぶれセンサ手段の出力からぶれの速度が減少傾向にあ
るかを判定するぶれ速度減少判定手段と、このぶれ速度
減少判定手段の出力が減少方向を示す場合に上記ぶれ補
正手段によるぶれ補正の開始の信号を出力するぶれ補正
開始信号出力手段とを具備したことを特徴とする手ぶれ
補正装置を有するカメラ。
【0068】(2)手ぶれによる撮影画面のぶれに関係
する手ぶれ信号を検出する手ぶれセンサ手段と、フィル
ム上の画像を移動させることでぶれを補正するぶれ補正
手段と、上記手ぶれセンサ手段の出力からぶれの速度が
減少傾向にあるかを判定するぶれ速度減少判定手段と露
光開始準備の終了後、上記ぶれ速度減少判定手段の出力
が減少方向を示す場合に上記ぶれ補正手段によるぶれ補
正の開始の信号を出力するぶれ補正開始信号出力手段
と、上記ぶれ補正開始信号の出力の所定時間経過後に露
光開始の信号を出力する露光開始信号出力手段と、フィ
ルムへの被写体像の露光を行う露光装置とを具備したこ
とを特徴とする手ぶれ補正装置を有するカメラ。
【0069】(3)手ぶれによる撮影画面のぶれに関係
する手ぶれ信号を検出する手ぶれセンサ手段と、フィル
ム上の画像を移動させることでぶれを補正するぶれ補正
手段と、上記手ぶれセンサ手段の出力からぶれの速度の
絶対値が所定の値より小さいかを判定するぶれ速度絶対
値判定手段と、露光開始準備の終了後、上記ぶれ速度絶
対値判定手段の出力がぶれ速度が所定値より小さいこと
を示す場合に上記ぶれ補正手段によるぶれ補正の開始の
信号を出力するぶれ補正開始出力手段と、上記ぶれ補正
開始信号の出力の所定時間経過後に露光開始の信号を出
力する露光開始信号出力手段と、フィルムへの被写体像
の露光を行う露光装置とを具備したことを特徴とする手
ぶれ補正装置を有するカメラ。
【0070】(4)手ぶれによる撮影画面のぶれに関係
する手ぶれ信号を検出する手ぶれセンサ手段と、フィル
ム上の画像を移動させることでぶれを補正するぶれ補正
手段と、上記手ぶれセンサ手段の出力からぶれの速度が
減少傾向にあるかを判定するぶれ速度減少判定手段と、
上記手ぶれセンサ手段の出力からぶれの速度の絶対値が
所定の値より小さいかを判定するぶれ速度絶対値判定手
段と、露光開始準備の終了後、上記ぶれ速度絶対値判定
手段の出力がぶれ速度が所定値より小さいことを示す場
合か、露光開始準備の終了後上記ぶれ速度減少判定手段
の出力が減少方向を示す場合の少なくとも何れかの場合
に、上記ぶれ補正手段によるぶれ補正の開始の信号を出
力するぶれ補正開始信号出力手段と、上記ぶれ補正開始
信号の出力の所定時間経過後に露光開始の信号を出力す
る露光開始信号出力手段と、フィルムへの被写体像の露
光を行う露光装置とを具備したことを特徴とする手ぶれ
補正装置を有するカメラ。
【0071】(5)上記手ぶれセンサ手段は、画面平面
上の2次元的なぶれを検出可能である上記(1)乃至
(4)に記載の手ぶれ補正装置を有するカメラ。 (6)上記ぶれ速度減少判定手段は、画面平面上の直交
方向の2軸方向にぶれの感度方向を有する2個のぶれ検
出部を有し、上記2個のぶれ検出部からの信号のぶれの
速度が同時に減少傾向にあるかを判定する上記(1)、
(2)及び(4)に記載の手ぶれ補正装置を有するカメ
ラ。
【0072】(7)上記ぶれ速度絶対値判定手段は、画
面平面上の直交方向の2軸方向にぶれの感度方向を有す
る2個のぶれ検出部を有し、上記2個のぶれ検出部から
の信号のぶれの速度の絶対値が同時に所定値以下である
かを判定する上記(3)及び(4)に記載の手ぶれ補正
装置を有するカメラ。
【0073】(8)上記ぶれ速度減少判定手段は、画面
平面上の直交方向の2軸方向にぶれの感度方向を有する
2個のぶれ検出部を有し、上記2個のぶれ検出部からの
信号を合成しその合成後のぶれの速度が減少傾向にある
かを判定する上記(1)、(2)及び(4)に記載の手
ぶれ補正装置を有するカメラ。
【0074】(9) 上記ぶれ速度絶対値判定手段は、
画面平面上の直交方向の2軸方向にぶれの感度方向を有
する2個のぶれ検出部を有し、上記2個のぶれ検出部か
らの信号のぶれの速度を合成した値が所定値以下である
かを判定する上記(3)及び(4)に記載の手ぶれ補正
装置を有するカメラ。
【0075】そして、上記(1)に記載の手ぶれ補正装
置を有するカメラの構成によれば、手ぶれ補正の起動の
送れが十分に小さいと考えられる場合に手ぶれ補正を開
始するので、起動直後から精度の高い手ぶれ補正が可能
になる。また、上記(2)乃至(4)に記載の手ぶれ補
正装置を有するカメラの構成によれば、手ぶれ補正の起
動の送れが十分に小さいと考えられる場合に手ぶれ補正
を開始するので、起動直後から精度の高い手ぶれ補正が
行われる露光動作が可能になる。更に、上記(5)乃至
(9)に記載の手ぶれ補正装置を有するカメラの構成に
よれば、画面平面上2の2次元的なぶれに対して、精度
良く手ぶれ補正できると共に、手ぶれ補正の起動の送れ
が十分に小さいと考えられる場合に手ぶれ補正を開始す
るので、起動直後から精度の高い手ぶれ補正が行われる
露光動作が可能になる。
【0076】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ぶれ補
正の遅れを抑え、しかもぶれ補正範囲の中心近傍からぶ
れ補正や露光を開始することのできるぶれ防止機能付き
カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの第1の
基本構成を示したブロック図である。
【図2】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの第2の
基本構成を示したブロック図である。
【図3】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの第3の
基本構成を示したブロック図である。
【図4】この発明の手ぶれ防止機能付きカメラの第4の
基本構成を示したブロック図である。
【図5】図1乃至図4の手ぶれセンサ部の構成例を示し
た図である。
【図6】手ぶれ検出部13及びぶれ速度減少判定部3a
の構成例を示した図である。
【図7】手ぶれ検出部13及びぶれ速度減少判定部8a
の構成例を示した図である。
【図8】ぶれ速度減少判定部3bの構成例を示した図で
ある。
【図9】ぶれ速度減少判定部8bの構成例を示した図で
ある。
【図10】カメラに与えられたx、y、zの3軸につい
て示した図である。
【図11】この発明の実施例の具体的な構成を示すもの
で、手ぶれ防止機能付きカメラが、いわゆる一眼レフレ
ックスカメラに適用された例を示した図である。
【図12】この手ぶれセンサ部1の更に詳細な配置を示
した図である。
【図13】図11の平行ガラス板24の傾動装置の全体
の斜視図である。
【図14】手ぶれの画像移動を防止するための電気的信
号の処理ブロックの構成を示した図である。
【図15】CPU43の動作について説明するフローチ
ャートである。
【図16】この発明の第2の実施例として、図14で示
した実施例を簡略化した構成を示すブロック図である。
【図17】(a)〜(c)は平行ガラス板の傾動による
像シフト光学系以外のぶれ補正の例を示した図である。
【符号の説明】
1、13…手ぶれセンサ部、2…ぶれ補正部、3…ぶれ
速度減少判定部、4…第1ぶれ補正開始信号出力部、5
…第2ぶれ補正開始信号出力部、6…露光開始信号出力
部、7…露光装置、8…ぶれ速度絶対値判定部、9…第
3ぶれ補正開始信号出力部、10…第4ぶれ補正開始信
号出力部、11…第1軸方向手ぶれ検出部、12…第2
軸方向手ぶれ検出部、14…第1軸方向ぶれ速度減少判
定部、15…第2軸方向ぶれ速度減少判定部、16…論
理積演算部、17…第1軸方向ぶれ速度絶対値判定部、
18…第2軸方向ぶれ速度絶対値判定部、19…手ぶれ
センサ出力合成部、20…合成手ぶれ速度減少判定部、
21…合成手ぶれ速度絶対値判定部、22…カメラ本
体、24…平行ガラス板(ぶれ補正光学系)、32…ぶ
れ補正用モータ、33…ぶれ補正力伝達部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面平面上の直交する2軸方向に関する
    手ぶれ状態をそれぞれ検出し、2つの手ぶれ信号を出力
    する手ぶれセンサ手段と、 上記2つの手ぶれ信号から、手ぶれ速度が減少傾向を示
    しているか否かを判定する判定手段と、 上記判定手段により手ぶれ速度が減少傾向にあると判定
    された場合に、ぶれ補正動作の開始を指示する信号を出
    力するぶれ補正開始信号出力手段と、 上記ぶれ補正開始信号に応答して、上記2つの手ぶれ信
    号に基いて上記手ぶれによる撮影画像の移動を補正する
    ぶれ補正動作を開始するぶれ補正手段と、 上記ぶれ補正開始信号の出力後、上記ぶれ補正手段の起
    動余裕時間が経過したら、露光動作を開始させる信号を
    出力する露光開始信号出力手段と、 上記露光開始信号に応答して露光動作を開始する露光手
    段と、 を具備していることを特徴とする手ぶれ防止機能付きカ
    メラ。
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