JPH07301839A - カメラの手ブレ補正装置 - Google Patents

カメラの手ブレ補正装置

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JPH07301839A
JPH07301839A JP9639794A JP9639794A JPH07301839A JP H07301839 A JPH07301839 A JP H07301839A JP 9639794 A JP9639794 A JP 9639794A JP 9639794 A JP9639794 A JP 9639794A JP H07301839 A JPH07301839 A JP H07301839A
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JP
Japan
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blur
camera
correction
axis
driving
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Application number
JP9639794A
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English (en)
Inventor
Naohiro Tsuchida
直弘 土田
Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07301839A publication Critical patent/JPH07301839A/ja
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】低コスト化、小スペース化を実現した補正光学
系傾動式のカメラの手ブレ補正装置を提供する。 【構成】ピッチ方向検出角速度センサ12及びヨー方向
検出角速度センサ13はカメラに加わるブレ量を検出
し、CPU4は該ブレ量に関する出力に基づいて駆動回
路20を制御する。駆動回路20はモータ16,17を
駆動してブレ補正レンズ駆動メカ14を介して補正レン
ズ3を駆動し、補正レンズ3の一部を傾けることにより
上記ブレを減少させる。上記補正レンズ3は3点で拘束
され、この内の2点が上記駆動回路20によって駆動さ
れ、他の1点は回転中心となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラに生じる手ブレ
を検出し、該検出値に基づいて撮影光学系の光路中に介
挿された補正光学部材を駆動し、フィルム面上の像移動
を打ち消すカメラの手ブレ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラなどの撮像装置において
は、その撮影時に生じる撮影者の手振れにより撮像装置
自体が振動し、フィルム上の被写体像が移動して焦点が
合っていない写真を生むことが問題となっている。
【0003】かかる問題を解決すべく、種々の技術が提
案されている。例えば手ブレ補正光学系を傾動させるた
めに、2重枠構造のジンバルメカを使用する技術が提案
されている(第1先行例)。
【0004】さらに、特開平4−186314号公報で
は、光軸に直交する第1支持軸と、光軸と第1支持軸に
第2支持軸によって鏡筒を回転させる画振れ補正機構に
関する技術が提案されている(第2先行例)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1先行例では、2重構造のジンバルメカを使用している
ので部品点数増加によるコストアップ及びスペースが必
要となる。さらに、上記第2先行例による技術では、鏡
筒を2軸によって支持、回転させるために機構が大きく
なるといった問題がある。
【0006】画面上の振れに対する手ぶれ振動のセンサ
の画像移動感度軸と手ブレを補正するために補正光学系
を傾動する駆動軸とが一致していると、手ブレ補正装置
のレイアウトが制約されて装置が大きくなり、カメラ自
体もが大型化する。
【0007】さらに、画面上の振れに対する手ぶれ振動
のセンサの画像移動感度軸と手ぶれを補正するために画
像を移動させれるアクチュエ―タ画像駆動軸との方向が
異なる場合、適切な駆動量をアクチュエ―タに与える事
ができないため、機構を簡略化して手ぶれ補正装置を小
型化することができない。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、低コスト化、小スペース
化を実現した補正光学系傾動式のカメラの手ブレ補正装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるカメラの手ブレ補正装置
は、カメラに加わるブレを検出するブレ検出手段と、撮
影光学系の一部を傾けることにより上記ブレを減少させ
る補正光学手段と、この補正光学手段を駆動する駆動手
段と、上記ブレ検出手段の出力に基づいて上記駆動手段
を制御する制御手段とを具備し、上記補正光学手段は3
点で拘束され、この内の2点が上記駆動手段によって駆
動されると共に、他の1点は上記補正光学手段の回転中
心となることを特徴とする。
【0010】そして、第2の態様によるカメラの手ブレ
補正装置は、カメラに加わる振動による画像移動につい
て第1の感度軸で検出する第1ブレ検出手段と、上記カ
メラに加わる上記振動による画像移動について上記第1
の感度軸と異なる第2の感度軸で検出する第2ブレ検出
手段と、撮影光学系の一部を傾動させることにより上記
ブレを減少させる補正光学手段と、この補正光学手段を
上記第1の感度軸を周回する方向と異なる第1の方向に
傾動駆動するための第1駆動手段と、上記補正光学手段
を上記第2の感度軸を周回する方向と異なる第2の方向
に傾動駆動するための第2駆動手段と、上記第1及び第
2ブレ検出手段の出力に基づいて上記第1及び第2駆動
手段を制御する制御手段とを具備し、上記補正光学手段
は、空間に対して静的に拘束される1点と、動的に拘束
される2点で拘束され、上記動的に光束される2点が上
記第1及び第2駆動手段のそれぞれによって駆動される
ことを特徴とする。
【0011】さらに、第3の態様によるカメラの手ブレ
補正装置は、カメラに加わるブレを異なる感度軸で検出
する複数のブレ検出手段と、撮影光学系の一部を移動す
ることにより上記ブレを減少させる補正光学手段と、こ
の補正光学手段を駆動するためのアクチュエータを含む
駆動手段と、上記複数のブレ検出手段から出力される複
数のブレ信号を所定の演算処理を行い上記アクチュエー
タに制御信号を出力する駆動制御手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0012】また、第4の態様によるカメラの手ブレ補
正装置は、カメラに加わる振動による画像移動について
第1の感度軸で検出する第1ブレ検出手段と、上記カメ
ラに加わる上記振動による画像移動について上記第1の
感度軸と異なる第2の感度軸で検出する第2ブレ検出手
段と、撮影光学系の一部を移動することにより上記ブレ
を減少させる補正光学手段と、この補正光学手段を第1
の方向に駆動するための第1アクチュエータを含む第1
駆動手段と、上記補正光学手段を上記第1の方向と異な
る第2の方向に駆動するための第2アクチュエータを含
む第2駆動手段と、上記第1及び第2ブレ検出手段から
出力される第1及び第2のブレ信号を所定の第1演算処
理を行い上記第1アクチュエータに制御信号を出力する
第1駆動制御手段と、上記第1及び第2ブレ検出手段か
ら出力される第1及び第2のブレ信号を所定の第2演算
処理を行い上記第2アクチュエータに制御信号を出力す
る第2駆動制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】即ち、本発明の第1の態様によるカメラの手ブ
レ補正装置では、ブレ検出手段はカメラに加わるブレを
検出し、補正光学手段は撮影光学系の一部を傾けること
により上記ブレを減少させ、駆動手段はこの補正光学手
段を駆動し、制御手段は上記ブレ検出手段の出力に基づ
いて上記駆動手段を制御する。そして、上記補正光学手
段は3点で拘束され、この内の2点が上記駆動手段によ
って駆動されると共に、他の1点は上記補正光学手段の
回転中心となる。
【0014】そして、第2の態様によるカメラの手ブレ
補正装置は、第1ブレ検出手段はカメラに加わる振動に
よる画像移動について第1の感度軸で検出し、第2ブレ
検出手段は上記カメラに加わる上記振動による画像移動
について上記第1の感度軸と異なる第2の感度軸で検出
し、補正光学手段は撮影光学系の一部を傾動させること
により上記ブレを減少させ、第1駆動手段はこの補正光
学手段を上記第1の感度軸を周回する方向と異なる第1
の方向に傾動駆動し、第2駆動手段は上記補正光学手段
を上記第2の感度軸を周回する方向と異なる第2の方向
に傾動駆動し、制御手段は上記第1及び第2ブレ検出手
段の出力に基づいて上記第1及び第2駆動手段を制御す
る。そして、上記補正光学手段は、空間に対して静的に
拘束される1点と、動的に拘束される2点で拘束され、
上記動的に光束される2点が上記第1及び第2駆動手段
のそれぞれによって駆動される。
【0015】さらに、第3の態様によるカメラの手ブレ
補正装置は、複数のブレ検出手段はカメラに加わるブレ
を異なる感度軸で検出し、補正光学手段は撮影光学系の
一部を移動することにより上記ブレを減少させ、駆動手
段はこの補正光学手段を駆動するためのアクチュエータ
を含み、駆動制御手段は上記複数のブレ検出手段から出
力される複数のブレ信号を所定の演算処理を行い上記ア
クチュエータに制御信号を出力する。
【0016】また、第4の態様によるカメラの手ブレ補
正装置は、第1ブレ検出手段はカメラに加わる振動によ
る画像移動について第1の感度軸で検出し、第2ブレ検
出手段は上記カメラに加わる上記振動による画像移動に
ついて上記第1の感度軸と異なる第2の感度軸で検出
し、補正光学手段は撮影光学系の一部を移動することに
より上記ブレを減少させ、第1アクチュエータを含む第
1駆動手段はこの補正光学手段を第1の方向に駆動し、
第2アクチュエータを含む第2駆動手段は上記補正光学
手段を上記第1の方向と異なる第2の方向に駆動し、第
1駆動制御手段は上記第1及び第2ブレ検出手段から出
力される第1及び第2のブレ信号を所定の第1演算処理
を行い上記第1アクチュエータに制御信号を出力し、第
2駆動制御手段は上記第1及び第2ブレ検出手段から出
力される第1及び第2のブレ信号を所定の第2演算処理
を行い上記第2アクチュエータに制御信号を出力する。
【0017】
【実施例】先ず本発明の実施例について説明するに先立
ち、本発明の前提となるカメラの手ブレ補正装置につい
て図4を参照して説明する。図4に示されるように、補
正レンズ保持枠52の周囲は外枠53により取り囲ま
れ、該補正レンズ保持枠52と外枠53とは軸54a,
54bにより支持されている。即ち、補正レンズ保持枠
52は軸54a,54bにより外枠53に対してピッチ
方向に回転自在に保持されており、外枠53は軸55
a,55bによりヨー方向に回転自在に保持されてい
る。この補正レンズ保持枠52にはカムフォロワ56が
配設されており、外枠53にはカムフォロワ57が配設
されている。
【0018】上記カムフォロワ56にはカムギヤ72、
ギヤ70,68,66が機械的に接続されており、該ギ
ヤ66にはピッチ駆動用モ―タ60の回転軸が機械的に
接続されている。そして、このピッチ駆動用モ―タ60
の回転軸にはエンコーダ62が接続されており、該エン
コーダ62の近傍位置には回転数検出用のフォトインタ
ラプタ64が配設されている。同様に、上記カムフォロ
ワ57にはカムギヤ73、ギヤ71,69,67が機械
的に接続されており、該ギヤ67にはピッチ駆動用モ―
タ61の回転軸が機械的に接続されている。そして、こ
のピッチ駆動用モ―タ61の回転軸にはエンコーダ63
が接続されており、該エンコーダ63の近傍位置には回
転数検出用のフォトインタラプタ65が配設されてい
る。
【0019】この他、上記軸54a,55aにはピッチ
方向当付バネ58とヨ―方向当付バネ59が巻かれてお
り、上記カムギヤ72,73の近傍には、終端位置検出
用フォトインタラプタ74,75が配設されている。こ
のような構成により、従来はカメラの手ブレを検出して
補正していた。
【0020】以下、図面を参照して、本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るカ
メラの手ブレ補正装置の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、カメラ本体1内において、被写
体光の光軸上には手振れ補正レンズ3を含む撮影レンズ
2、メインミラー5が配置されており、該メインミラー
5で反射された光の光路上には、フォーカシングスクリ
ーン6、ペンタプリズム7が配置されており、該ペンタ
プリズム7の反射面で反射された光の光路上には接眼レ
ンズ8が設けられている。そして、上記メインミラー5
の後面にはシャッタ9とフィルム10が配置されてい
る。
【0021】そして、レリ―ズSW11とピッチ方向の
手振れ検出用角速度センサ12、ヨ―方向の手振れ検出
用角速度センサ13は、全体の制御を司るCPU4の入
力に接続されており、該CPU4の出力はモ―タ16,
17の駆動回路20を介してブレ補正レンズ駆動メカ1
4の2方向に傾動させるうちの第1の方向に傾動させる
駆動モ―タ16と、ブレ補正レンズ駆動メカ14の2方
向に傾動させるうちの第2の方向に傾動させる駆動モ―
タ17とに接続されている。
【0022】この駆動モータ16,17は補正レンズ3
を2方向に傾動させるブレ補正レンズ駆動メカ14に接
続されており、該ブレ補正レンズ駆動メカ14はブレ補
正レンズ駆動メカ14の位置検出用フォトインタラプタ
15に接続されており、該フォトインタラプタ15はC
PU4に接続されている。
【0023】さらに、上記駆動モータ16,17は該モ
―タ16,17の回転数検出用のフォトインタラプタ1
8,19に接続されており、該フォトインタラプタ1
8,19の出力はCPU4の入力に接続されている。
【0024】このような構成において、通常は撮影レン
ズ2を通過した光はメインミラ―5によって反射され、
フォ―カシングスクリ―ン6、ペンタプリズム7を介し
て接眼レンズ8に導かれる。そして、レリ―ズSW11
が入力されると、メインミラ―5がアップされ、CPU
4ではピッチ方向検出角速度センサ12とヨ―方向検出
角速度センサ13で検出された手振れ信号からモ―タ1
6,17のブレ補正駆動量が演算され、該情報が駆動回
路20に送られる。
【0025】駆動回路20はモ―タ16,17を駆動
し、その出力はブレ補正レンズ駆動メカ14に伝達され
補正レンズ3をブレが打ち消される方向に駆動する。そ
して、メインミラ―5のアップが終了し、補正レンズ3
の駆動速度がブレを打ち消す速度まで高まると、シャッ
タ9が開き、フィルム10に撮影レンズ2を通過して光
線が露光される。そして、補正レンズ3のブレ補正駆動
は露光時間中続行されてフィルム面上の像ズレを防止す
る。
【0026】さらに、ブレ補正レンズ駆動メカ14の駆
動限界を位置検出用フォトインタラプタ15が検知する
と、CPU4はブレ補正駆動を停止させ、ブレ補正レン
ズ駆動メカ14及び補正レンズ3の破損を防止する。フ
ィルム10への露光量が所定の値に達するとシャッタ9
を閉じ、メインミラ―5をダウンさせる。そして、CP
U4はブレ補正駆動を停止し、補正レンズ3を初期位置
に戻すセンタリング動作を行う。
【0027】次に図2は第1の実施例に係るカメラの手
ブレ補正装置の一部を詳細に示した斜視図である。この
図2において、補正レンズ3は枠21によって保持され
ており、当該枠21には軸22を介してボ―ル23が取
り付けられている。このボ―ル23は、該ボ―ル23の
中心を回転中心として、鏡枠の一部であるボ―ル受け2
4により回転自在に保持されている。上記枠21には、
上記ボール23と同様にボ―ル25,26,27が取り
付けられている。
【0028】そして、モ―タ16,17にはギヤ28,
29がそれぞれ取り付られており、当該ギヤ28はギヤ
30,31に噛合し、ギヤ29はギヤ32,33に噛合
している。上記ギヤ30にはエンコ―ダ34が固定され
ており、該エンコ―ダ34の近傍位置には、上記モ―タ
16の回転数を検出するためのフォトインタラプタ35
が配設されている。
【0029】さらに、ギヤ31は軸36に固定されてお
り、該軸36にはオクリネジ37が固定されている。こ
のオクリネジ37にはナット38が噛合しており、オク
リネジ37の回転により撮影レンズの光軸方向に移動す
る。
【0030】そして、このナット38には、ヒレ39,
40が固定されており、ヒレ39は図示しない鏡枠部の
溝に嵌合しており、オクリネジ37の回転によってナッ
ト38が共に回転しないようにする(ナット38を光軸
方向に移動させるため)と共に、ナット38が終端位置
に達した時に終端位置検出用フォトインタラプタ41が
終端位置を検出するようにする。
【0031】また、ギヤ32にもエンコ―ダ42が固定
されており、該エンコ―ダ42の近傍位置にはモ―タ1
7の回転数を検出するためのフォトインタラプタ43が
配設されている。そして、ギヤ33には軸44が固定さ
れ、該軸44にオクリネジ45が固定されている。
【0032】そして、このオクリネジ45にはナット4
6が噛合しており、オクリネジ45の回転により光軸方
向に移動する。このナット46にはヒレ47,48が固
定されており、ヒレ47は図示しない鏡枠部の溝には嵌
合しており、ナット46の回転防止と共に、ナット46
が終端位置に達した時に終端位置検出用フォトインタラ
プタ49が終端位置を検出するようになっている。
【0033】さらに、ボ―ル26は、バネ50によって
ボ―ル25,27がそれぞれヒレ40,48に当て付く
方向に付勢されていると共に、鏡枠部の溝51によっ
て、光軸と直角のxに規制されている。また、ピッチ方
向検出角速度センサ12とヨ―方向検出角速度センサ1
3によりブレ信号が入力されるとCPU4によって演算
され、モ―タ16,17の駆動速度の組み合わせによっ
て、補正レンズ3をボ―ル23を中心に傾動駆動され
る。
【0034】尚、図3(a)乃至(d)は第1実施例の
他のレイアウト例を示す図であり、図3(d)は図2と
同じレイアウトを示している。以上説明したように、第
1実施例では、補正レンズ(平行平板ガラス)3を光軸
方向に3点で拘束し、そのうちの2点で駆動するように
したことで、補正駆動メカのレイアウトを変えても2つ
のモ―タ―の駆動速度の組み合わせを変更するだけでよ
く、レイアウトの自由度が拡大し、小型化することがで
きる。
【0035】次に図5には第2の実施例に係るカメラの
手ブレ補正装置の構成を示し説明する。この図5に示さ
れるように、補正レンズ3を保持する枠21は軸54
a,54bによって枠53にピッチ方向に回転可能に取
り付けられている。また、枠53は軸55によってヨ―
方向に回転可能となっている。さらに、枠21にはボ―
ル25,26,27が取り付けられている。その他の構
成は前述の第1の実施例と同様であるため、ここでは説
明を省略する。
【0036】このような構成において、モ―タ16,1
7の駆動により、補正レンズ3は54a、54bを結ぶ
線を中心にピッチ方向傾動され、軸55の中心を回転中
心としてヨ―方向傾動される。このとき、ピッチ方向の
回転中心とヨ―方向の回転中心とを結ぶ点76は空間に
対して静的拘束され、この1点と動的拘束2点によって
補正レンズ3をピッチ方向、ヨ―方向に傾動する。
【0037】以上説明したように、第2実施例ではパワ
―を持たせた補正レンズを使用してもよく、2つのモ―
タの駆動速度の組み合わせによってピッチ、ヨ―方向に
傾動でき、第1実施例と同じくレイアウトの自由度が拡
大し小型化ができる。尚、図6は第2実施例のレイアウ
ト例を示す図である。
【0038】次に図7には本発明の第3の実施例に係る
カメラの手ブレ補正装置の構成を示し説明する。図7に
示されるように、第3の実施例に係るカメラの手ぶれ補
正装置は、カメラに加わる振動を異なる感度軸で検出す
る複数のぶれ検出部101と、撮影光学系の一部を移動
させてブレを減少させる補正光学部102と、前記補正
光学部102を駆動するための駆動部103と、前記駆
動部103を駆動するためのアクチュエ―タ104と、
前記ブレ検出部101のブレ信号を所定の割合で加算し
た値を元に前記アクチュエ―タ104の駆動を制御する
アクチュエ―タ駆動制御部105とで構成されている。
【0039】更に詳細には、ブレ検出部101は、少な
くとも第1の感度軸方向に感度を有する第1感度軸ブレ
検出部101aと第2の感度軸方向に感度を有する第2
感度軸ブレ検出部101bとからなり、アクチュエ―タ
駆動制御部105はブレ検出信号加算部105aを有し
ており、加算された信号を基にアクチュエ―タ104を
駆動する。アクチュエ―タに発生する駆動力や駆動量は
駆動部103を介して補正光学系を所定量移動させる。
【0040】次に図8には本発明の第4の実施例に係る
カメラの手ブレ補正装置の構成を示し説明する。図8に
示されるように、カメラに加わる振動による画像移動に
ついて画面平面上の第1の感度軸で検出する第1のブレ
検出部111の出力、及びカメラに加わる振動による画
像移動について画面平面上の第2の感度軸で検出する第
2のブレ検出部116の出力は、前記第1のブレ検出部
111の第1のブレ信号と前記第2のブレ検出部116
の第2のブレ信号とを第1の所定の比率で加算する第1
の加算部112と前記第1のブレ検出部111の第1の
ブレ信号と前記第2のブレ検出部116の第2のブレ信
号とを第2の所定の比率で加算する第2の加算部117
の入力にそれぞれ接続されている。
【0041】そして、この第1の加算部112の出力
は、該第1の加算部112で加算した値を元に前記第1
のアクチュエ―タの駆動を制御する第1のアクチュエ―
タ駆動制御部113の入力に接続されている。さらに、
この第1のアクチュエ―タ駆動制御部113の出力は第
1の駆動部115を駆動するための第1のアクチュエ―
タ114の入力に接続されており、第1のアクチュエ―
タ114の出力は前記画面平面上の第3の方向に画像を
移動させる方向に上記補正光学部121を駆動するため
の第1の駆動部115の入力に接続されている。
【0042】さらに、この第2の加算部117の出力
は、該第2の加算部117で加算した値を元に前記第2
のアクチュエ―タ119の駆動を制御する第2のアクチ
ュエ―タ駆動制御部118の入力に接続されている。さ
らに、この第2のアクチュエ―タ駆動制御部118の出
力は第2の駆動部120を駆動するための第2のアクチ
ュエ―タ119の入力に接続されており、第2のアクチ
ュエ―タ119の出力は前記画面平面上の第3の方向に
画像を移動させる方向に上記補正光学部121を駆動す
るための第2の駆動部120の入力に接続されている。
【0043】そして、上記第1及び第2の駆動部11
5,120は、撮影光学系の一部を移動させてブレを減
少させる補正光学部121に接続されている。尚、前記
画面平面上の第1の方向と第2の方向の組み合わせと、
第3の方向と第4の方向の組み合わせとの少なくとも一
方が直交関係にする事で、処理を簡略化する事ができ
る。さらに、前記画面平面上の第1の方向と第2の方向
の何れかと、第3の方向と第4の方向の何れかが同一の
方向とすることで、処理を簡略化する事ができる。
【0044】そして、前記画面平面上の第1の方向と第
2の方向と第3の方向と第4の方向の全てが異なる方向
とする事で、手ぶれ検出部や駆動部、アクチュエ―タの
レイアウトの自由度を非常に大きくする事ができる。ま
た、補正光学部を入射面と射出面が平行な簡単な手ぶれ
補正のための光学素子で構成する事ができる。
【0045】さらに、上記ブレ検出部は、振動を加速度
や速度や位置の次元で検出することで構成されている。
加速度センサとしては、マクロ的なおもり部を圧電素子
と組み合わせ慣性力を圧電効果で検出する物や、電磁ア
クチュエ―タ等でおもりを固定するためにサ―ボ制御し
消費される電力から加速度を求める物や、半導体チップ
上に形成されたピエゾ抵抗素子とおもり部からなる物
や、半導体チップ上に形成されたおもり部を静電アクチ
ュエ―タでサ―ボし流れる電荷量を加速度とする物等が
ある。これらを回転型のおもりにする事や2箇所で同一
の加速度を測り差を取る事で角加速度センサとして用い
る物で振動検出センサ部を構成できる。
【0046】また、振動を速度の次元として検出するた
めには、上記の加速度の次元での振動センサに積分器を
接続して構成する物でもよい。また、回転型のジャイロ
の空間固定力から角速度を求めるセンサや、圧電素子や
磁歪素子で励起される超音波振動片の回転によりコリオ
リ力が与える振動の変化を圧電素子や磁歪素子で検出す
る事で超音波振動片に加えられた回転速度(角速度)を
検出する所謂振動ジャイロ型角速度センサで構成する事
も可能である。
【0047】そして、位置の次元では、慣性やジャイロ
効果による空間固定されたおもり部の変位を光学的或い
は電気的或いは磁気的な方法により検出するセンサで構
成される。さらに、ブレ検出部により検出されるブレ信
号と、アクチュエ―タの駆動制御の為のフィ―ドバック
信号が共に、速度の次元とし、レスポンスと追従性を良
好にした撮影装置の手ぶれ補正装置を構成できる。
【0048】以下、第4の実施例が第3の実施例の基本
構成を踏襲し発展させた物であることに着目して、第4
の実施例に第3の実施例の内容を含めて説明する。先ず
図9には第3及び第4の実施例に係るカメラの手ブレ補
正装置の座標を定めるx,y,zの3軸を示し、図10
には、図9に示したx、y軸の各軸回りで発生した回転
による画面平面上でのブレ方向を示す。
【0049】同図に示されるように、カメラの水平横方
向のx軸を回転軸とするブレは画面の上下方向、カメラ
の鉛直方向であるy軸を回転軸とするブレは画面の横方
向の像ブレに結びついている。カメラ(撮影装置)の平
行移動状のブレについては撮影倍率が高いマクロ撮影領
域では問題になるが、通常撮影における被写体距離での
撮影時のブレとしては利きが少ない事が知られているた
め、ここでは回転によるブレのみを用いてブレの補正の
説明を行う。
【0050】図11(a)乃至(c)は、本実施例で用
いるブレを補正する光学系(補正光学部121)につい
て示す図である。ここでは、補正光学部121として可
変頂角プリズム205を用いる。この可変頂角プリズム
205は、2枚の透明なガラス板201,202が、そ
の間に内部を透明な液体204で満たし変形可能に密封
構造を保つための蛇腹203を介して接続されている。
【0051】そのため、図11(c)に示すような変形
が可能になる。内部の液体204の変形により頂角が図
11(c)に示すように平行で無くなる場合には、この
可変頂角プリズム205を通過する光線は偏向される。
【0052】図11(d)に示されるように、可変頂角
プリズム205とフィルム面207の間に,撮影レンズ
206を配して被写体像をフィルム面に形成する場合、
可変頂角プリズム205の頂角の変化によりフィルム面
上の被写体像の位置が変化する。これを利用して、ブレ
によりフィルム面上の被写体像の位置がずれる場合に、
ずれないように可変頂角プリズム205の頂角を調整す
る事で、フィルム面上の被写体像の位置を一定に保つ、
つまりブレを補正する事が可能である。
【0053】ここで、図12を参照して、頂角を変更す
る駆動力の発生と伝達について説明する。ガラス板20
2をガラス板201に押しつける方向に、ピン208,
209,210がガラス板202上の位置A,B,Cに
付勢されているとする。
【0054】また、図12(b)に示すように、ピン2
09,210は着磁されており、S,N極に分極してい
る。ピン209,210の回りには、コイル211,2
12が巻かれており、図示の如くコイルに交流電流を流
すとき、ピン209,210は前後に移動し、ガラス板
202を付勢する力が変化する。
【0055】そして、付勢されている3本のピン20
8,209,210の付勢力のバランスが変化すると、
ガラス板202の角度は液体204の流動により付勢力
のバランスが取れる位置まで変化する。つまり、コイル
211とコイル212に流す電流量を制御することで、
可変頂角プリズム205の頂角を自由に変更する事がで
き、更にフィルム面上の被写体像の位置を変更する事が
できる。
【0056】この図12で示したガラス板202上のピ
ン208,209,210で押される点について、図1
3に示すように正三角形の頂点の関係を持つとする。点
Aはピン208で押されているためコイル211,21
2の駆動力に無関係に固定される。コイル211が駆動
力を発生する場合、ピン208,210で押される点A
とCを支点としてガラス板202が回転する。つまり、
線ACを回転軸、点Bを駆動点として回転する。
【0057】逆に、点Cによりコイル212がガラス板
202を駆動する場合には、線ABを回転軸に点Cを駆
動点にして回転する。これらの場合、点Bを押すコイル
211をアクチュエ―タB、点Cを押すコイル212を
アクチュエ―タCとすると、各アクチュエ―タの駆動に
よる画面に対する画像の移動方向は、図14に示すよう
に直交せず60度の軸のズレになる。
【0058】これは、点ABCを正三角形の頂点に配置
した為であり、それ以外の三角形の場合には、その形に
応じた軸の交差角度を有する。また、アクチュエ―タ
B,Cはコイルによる物に限る物ではなく、点B,Cに
変位を与える物であれば何でもよいことは勿論である。
【0059】ところで、図14に示した各アクチュエ―
タの画像移動方向が有る場合、それぞれの補正方向に応
じて画像の手ぶれによる移動を検出する手ぶれ検出の為
のセンサ部を配しても良い。しかし、取付上の都合か
ら、画面のx、y軸方向に感度を有する様にのみセンサ
の取付方向を確保できない場合もある。
【0060】かかる場合、図15に示すように、x軸方
向のぶれに対しアクチュエ―タB,Cがそれぞれに像移
動ベクトルB,Cを持つように駆動する必要がある。ま
た、y軸方向のぶれに対しても同様にベクトルB′,
C′で駆動する必要がある。
【0061】さらに、図16に示すように、x軸とアク
チュエ―タBの補正軸方向とのなす角度をθB(0°<
θB<90°)、x軸とアクチュエ―タCの補正軸方向
とのなす角度をθC(−90°<θC<0°)とし、x
軸の補正する手ぶれをXx、y軸の補正すべき手ぶれを
Xyとしたとき、手ぶれベクトルXは(Xx、Xy)で
あるが、B軸とC軸での補正量が実際のアクチュエ―タ
に必要な補正のための駆動量である。
【0062】次に図17には、ぶれベクトルXをx軸成
分Xxとy軸成分Xyに分け、各々に対応するB軸、C
軸の補正ベクトルBx,B,Cx,Cyに分解して各ベ
クトルの大きさをBx,By,Cx,Cyとして示す。
【0063】補正するB軸の補正量ベクトルBはベクト
ルBxとByの合成、C軸での補正量ベクトルCはベク
トルCxとCyの合成となる。この図17から判るよう
に、各ベクトルの成分は以下のようになる。
【0064】 ベクトルBx=( Bx・cos(θB)、 Bx・sin(θB)) ベクトルBy=( By・cos(θB)、 By・sin(θB)) ベクトルCx=( Cx・cos(θC)、 Cx・sin(θC)) ベクトルCy=(−Cy・cos(θC)、−Cy・sin(θC)) ベクトルB =( Bx・cos(θB)+By・cos(θB)、 Bx・sin(θB)+By・sin(θB)) ベクトルC =( Cx・cos(θC)−Cy・cos(θC)、 Cx・sin(θC)−Cy・sin(θC)) Xxについては、 Bx・cos(θB)+Cx・cos(θC)=Xx Bx・sin(θB)+Cx・sin(θC)=0 Xyについては、 By・cos(θB)−Cy・cos(θC)=0 By・sin(θB)−Cx・sin(θC)=Xy が成り立つ。これらの関係から、 Bx={sin(θC)/sin(θC−θB)}・Xx Cx={sin(θB)/sin(θB−θC)}・Xx By={cos(θC)/sin(θB−θC)}・Xy Cy={sin(θB)/sin(θB−θC)}・Xy 上記の正三角形配置の駆動点の例では、線分BCをx軸
と平行にするなら、θB=30度、θC=−30度とな
り、 Bx={sin(θC)/sin(θC−θB)}・Xx =0.577・Xx Cx={sin(θB)/sin(θB−θC)}・Xx =0.577・Xy By={cos(θC)/sin(θB−θC)}・Xy =Xy Cy={cos(θB)/sin(θB−θC)}・Xy =Xy となる。このときのB,C軸の補正量は、 ベクトルB=(Bx・cos(θB)+By・cos(θB)、 Bx・sin(θB)+By・sin(θB)) =(0.577・0.866・Xx+0.866・Xy、 0.289・Xx+0.5・Xy) =(0.5・Xx+0.866・Xy、 0.289・Xx+0.5・Xy) ベクトルC=(Cx・cos(θC)−Cy・cos(θC)、 Cx・sin(θC)−Cy・sin(θC)) =(0.5・Xx+0.866・Xy、 −0.289・Xx+0.5・Xy) となる。以上をまとめると、 B軸の補正量=係数1×x軸のぶれ検出量+係数2×y
軸のぶれ検出量 C軸の補正量=係数3×x軸のぶれ検出量+係数4×y
軸のぶれ検出量 と表す事ができる。
【0065】このように、ぶれ検出軸と補正の軸の方向
や角度が異なっている場合でも、軸の交差する角度を考
慮する事で、正確な補正量が得られる事が判る。先に示
した三角関数は、θB,θCが設計的に或いは組立時の
取付によって決まる値であるので、この値を係数とし
て、ROMやEEPROMに記憶しておき、手ぶれを補
正する際に、x、y軸それぞれの手ぶれ検出部の出力に
重み係数として乗じて加算する事で、簡単に必要な駆動
量が求められる。
【0066】第3及び第4の本実施例では、手ぶれ補正
光学部を光線の入射と射出の角度を変える事でぶれを補
正する可変頂角プリズムとしてきたが、これは、図18
に示すような単なる平行なガラス板で構成されるよう
な、光軸をシフトする肉厚のあるガラス板でも同様の構
成と効果が得られる。
【0067】また、上記の式では、ぶれ量の次元(変位
の次元)で説明してきたが、各係数には、時間により頂
が含まれないため、時間微分した場合には、例えばB軸
の補正速度は、x、y軸のぶれ速度にたいして、係数を
乗じて加算する事で求められる。このように、速度の次
元であっても同様の構成でぶれ補正できる。
【0068】そして、手ぶれ検出として、図19にカメ
ラの裏蓋側に、振動ジャイロ型の角速度センサをカメラ
のx軸回り角速度検出用角速度センサ122、y軸回り
角速度検出用角速度センサ123を配した例を示す。角
速度センサ122は画面のy軸(上下方向)の画像ぶれ
になる振動を、角速度センサ123は画面のx軸(左右
方向)の画像ぶれにつながる振動を検出する。
【0069】かかる場合のぶれ補正の為の動作について
図20,21のフローチャートに示す。即ち、ぶれ補正
の概略は、図20に示すように、ぶれ補正量変換(ステ
ップS1)、B軸アクチュエ―タ駆動制御(ステップS
2)、C軸アクチュエ―タ駆動制御(ステップS3)を
繰り返す(ステップS4)。
【0070】上記ステップS1で実行されるサブルーチ
ン“ぶれ補正量変換”では、図21に示すように、先
ず、角速度センサ122の出力をA/D変換してx軸角
速度を読み出す(ステップS5)。次いで、角速度セン
サ123の出力をA/D変換しy軸角速度を読み出す
(ステップS6)。次に先に示したぶれ補正軸B,Cに
関する係数1から4を読出し、B軸補正速度演算を行う
(ステップS7,S8)。
【0071】この場合、ぶれ角速度と補正速度の関係が
1で有れば、 B軸補正速度=係数1×y軸角速度+係数2×x軸角速
度 として求められる。もし、A/Dした角速度と像移動の
速度の単位が違っていれば、規格化するための係数を角
速度に乗じて演算すれば良い。同様にC軸の補正速度も
求められる(ステップS9,S10)。
【0072】以上説明したように、第3及び第4の実施
例によれば、ぶれの検出軸と補正軸の関係が一致し無く
とも、ぶれ補正のアクチュエ―タに適正なぶれ補正量を
与える事ができ、設計や構成の自由度が増し、小型化、
低コスト化を達成し、よりユ―ザに手ぶれ補正機能付の
カメラを提供できる。
【0073】尚、本発明の上記実施態様によれば以下の
ごとき構成が得られる。 (1)カメラに加わるブレ量を検出する手段と、撮影光
学系の一部を撮影光学系の光軸に対して傾動させてブレ
を減少させる補正光学手段と、前記補正光学部を駆動す
るための駆動部と、前記ブレ検出部の出力に基づき、前
記駆動部を制御する制御手段と、を有したカメラの手ブ
レ補正装置において、前記補正光学手段は前記撮影光学
系の光軸方向に対して3点で拘束され、そのうちの2点
を前記駆動手段によって光軸方向に駆動し、残りの1点
は前記補正光学手段の回転中心となることを特徴とする
手ブレ補正装置。 (2)上記(1)において、補正光学手段の光軸方向に
対しての拘束を行なう3点のうち、補正光学手段の回転
中心となる1点と、補正光学手段の光軸を結ぶ線上に、
補正光学手段を光軸と垂直方向に移動するのを規制する
規制部材を設けたことを特徴とする手ブレ補正装置。 (3)カメラに加わる振動による画像移動について画面
平面上の第1の感度軸で検出する第1のブレ検出手段
と、カメラに加わる振動による画像移動について画面平
面上の第2の感度軸で検出する第2のブレ検出手段と、
撮影光学系の一部を撮影光学系の光軸に対して傾動させ
てブレを減少させる補正光学手段と、前記画面平面上の
第3の方向に画像を移動させる方向に前記補正光学手段
を傾動駆動するための第1の駆動手段と、前記画面平面
上の第4の方向に画像を移動させる方向に前記補正光学
手段を傾動駆動するための第2の駆動手段と、前記第1
のブレ検出手段と第2のブレ検出手段の出力に基づき、
前記第1の駆動手段と第2の駆動手段を制御する制御手
段と、を有したカメラの手ブレ補正装置において、前記
補正光学手段は、空間に対して静的拘束を1点、動的拘
束を2点の計3点で拘束され、動的拘束の2点は、前記
第1の駆動手段と第2の駆動手段によって駆動されるこ
とを特徴とする手ブレ補正装置。 (4)上記(3)において、前記第1の方向と第2の方
向は直交し、前記第3の方向と第4の方向は同一方向で
なく、かつ前記第3の方向と第4の方向は前記第1の方
向と第2の方向といずれも一致しないことを特徴とする
手ブレ補正装置。 (5)カメラに加わる振動を異なる感度軸で検出する複
数のブレ検出手段と、撮影光学系の一部を移動させてブ
レを減少させる補正光学手段と、前記補正光学手段を駆
動するための駆動手段と、前記駆動手段を駆動するため
のアクチュエ―タと、を有する撮影装置の手ぶれ補正装
置に於いて、前記ブレ検出手段のブレ信号を所定の割合
で加算した値を元に前記アクチュエ―タの駆動を制御す
るアクチュエ―タ駆動制御手段を有する手ぶれ補正装
置。 (6)カメラに加わる振動による画像移動について画面
平面上の第1の感度軸で検出する第1のブレ検出手段
と、カメラに加わる振動による画像移動について画面平
面上の第2の感度軸で検出する第2のブレ検出手段と、
撮影光学系の一部を移動させてブレを減少させる補正光
学手段と、前記画面平面上の第3の方向に画像を移動さ
せる方向に上記補正光学手段を駆動するための第1の駆
動手段と、前記画面平面上の第4の方向に画像を移動さ
せる方向に上記補正光学手段を駆動するための第2の駆
動手段と、前記第1の駆動手段を駆動するための第1の
アクチュエ―タと、前記第2の駆動手段を駆動するため
の第2のアクチュエ―タと、前記第1のブレ検出手段の
第1のブレ信号と前記第2のブレ検出手段の第2のブレ
信号とを第1の所定の比率で加算する第1の加算手段
と、前記第1のブレ検出手段の第1のブレ信号と前記第
2のブレ検出手段の第2のブレ信号とを第2の所定の比
率で加算する第2の加算手段と、上記第1の加算手段で
加算した値を元に前記第1のアクチュエ―タの駆動を制
御する第1のアクチュエ―タ駆動制御手段と、上記第2
の加算手段で加算した値を元に前記第2のアクチュエ―
タの駆動を制御する第2のアクチュエ―タ駆動制御手段
と、を有する撮影装置の手ぶれ補正装置。 (7)前記画面平面上の第1の方向と第2の方向の組み
合わせと、第3の方向と第4の方向の組み合わせとの少
なくとも一方が直交関係に有る事を特徴とする上記
(6)に記載の撮影装置の手ぶれ補正装置。 (8)前記画面平面上の第1の方向と第2の方向の何れ
かと、第3の方向と第4の方向の何れかが同一の方向で
ある事を特徴とする上記(6)に記載の撮影装置の手ぶ
れ補正装置。 (9)前記画面平面上の第1の方向と第2の方向と第3
の方向と第4の方向の全てが異なる事を特徴とする上記
(6)に記載の撮影装置の手ぶれ補正装置。 (10)補正光学手段が、入射面と射出面が平行な光学
素子である事を特徴とする上記(5)或いは(6)に記
載の撮影装置の手ぶれ補正装置。 (11)ブレ検出手段が角速度センサである事を特徴と
する上記(5)或いは(6)に記載の撮影装置の手ぶれ
補正装置。
【0074】以上詳述したように、本発明は補正光学レ
ンズを光軸方向に3点で拘束し、そのうちの2点を光軸
方向に駆動するようにし、残りの1点を補正光学レンズ
の回転中心となる様にしたので、レイアウトの自由度が
拡大し小型化できる。
【0075】即ち、上記(5),(6)に記載の発明に
よれば、手ぶれを検出するセンサの感度方向と、手ぶれ
を補正するためのアクチュエ―タの駆動方向のレイアウ
トの自由度が増し、手ぶれ補正装置ひいては手ぶれ補正
装置を有する撮影装置の小型化を推進する事ができる。
【0076】そして、上記(7)に記載の発明によれ
ば、センサの感度方向の画面平面上の第1の方向と第2
の方向の組み合わせと、補正方向の第3の方向と第4の
方向の組み合わせとの少なくとも一方が直交関係になる
事で、処理を簡略化する事ができる。
【0077】さらに、上記(8)に記載の発明によれ
ば、センサの感度方向の画面平面上の第1の方向と第2
の方向の何れかと、補正の為の第3の方向と第4の方向
の何れかが同一の方向とすることで、処理を簡略化する
事ができる。
【0078】また、上記(9)に記載の発明によれば、
センサの感度方向の画面平面上の第1の方向と第2の方
向とブレの補正方向の第3の方向と第4の方向の全てが
異なる方向とする事で、手ぶれ検出手段や、駆動手段、
アクチュエ―タのレイアウトの自由度を非常に大きくす
る事ができる。
【0079】そして、上記(10)に記載の発明によれ
ば、上記(5),(6)記載の構成に於いて、補正光学
手段を入射面と射出面が平行な簡単な手ぶれ補正のため
の光学素子で構成する事で、手ぶれ補正装置を簡略化す
ることができる。さらに、上記(11)に記載の発明に
よれば、ブレ検出手段が角速度センサであるため、簡略
な回路構成で追従性の高いブレ補正の為の制御が可能に
なる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、低コスト、小スペース
化を実現した補正光学系傾動式のカメラの手ブレ補正装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラの手ブレ補
正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例に係るカメラの手ブレ補正装置の
一部を詳細に示した斜視図である。
【図3】第1実施例の他のレイアウト例を示す図であ
る。
【図4】従来例に係るカメラの手ブレ補正装置の構成を
示す図である。
【図5】第2の実施例に係るカメラの手ブレ補正装置の
構成を示す図である。
【図6】第2の実施例のレイアウト例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係るカメラの手ブレ補
正装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係るカメラの手ブレ補
正装置の構成を示す図である。
【図9】第3及び第4の実施例に係るカメラの手ブレ補
正装置の座標を定めるx,y,zの3軸を示す図であ
る。
【図10】図9に示したx、y軸の各軸回りで発生した
回転による画面平面上でのブレ方向を示す図である。
【図11】第3及び第4の実施例で用いるブレを補正す
る光学系について示す図である。
【図12】頂角を変更する駆動力の発生と伝達について
説明するための図である。
【図13】正三角形の頂点の関係を示す図である。
【図14】各アクチュエ―タの駆動による画面に対する
画像の移動方向が直交せず60度の軸のズレになる様子
を示す図である。
【図15】x軸方向のぶれに対し、アクチュエ―タB,
Cがそれぞれに像移動ベクトルB,Cを持つように駆動
する様子を示す図である。
【図16】x軸とアクチュエ―タBの補正軸方向とのな
す角度をθB、x軸とアクチュエ―タCの補正軸方向と
のなす角度をθCとし、x軸の補正する手ぶれをXx、
y軸の補正すべき手ぶれをXyとした場合の様子を示す
図である。
【図17】ぶれベクトルXをx軸成分Xxとy軸成分X
yに分け、各々に対応するB軸、C軸の補正ベクトルB
x,B,Cx,Cyに分解して各ベクトルの大きさをB
x,By,Cx,Cyとして示す図である。
【図18】平行ガラス板の傾きによるフィルム面上の像
の移動を示す図である。
【図19】カメラの裏蓋側に、振動ジャイロ型の角速度
センサをカメラのx軸回り角速度検出用角速度センサ1
22、y軸回り角速度検出用角速度センサ123を配し
た例を示す図である。
【図20】ぶれ補正の為の動作を示すフローチャートで
ある。
【図21】ぶれ補正の為の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…カメラ本体、2…撮影レンズ、3…補正レンズ、4
…CPU、5…メインミラー、6…フォーカシングスク
リーン、7…ペンタプリズム、8…接眼レンズ、9…シ
ャッタ、10…フィルム、11…レリーズSW、12…
ピッチ方向の手振れ検出用角速度センサ、13…ヨ―方
向の手振れ検出用角速度センサ、14…ブレ補正レンズ
駆動メカ、15…位置検出用フォトインタラプタ、1
6,17…駆動モ―タ、18,19…回転数検出用のフ
ォトインタラプタ、20…駆動回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに加わるブレを検出するブレ検出
    手段と、 撮影光学系の一部を傾けることにより上記ブレを減少さ
    せる補正光学手段と、 この補正光学手段を駆動する駆動手段と、 上記ブレ検出手段の出力に基づいて上記駆動手段を制御
    する制御手段と、を具備し、 上記補正光学手段は3点で拘束され、この内の2点が上
    記駆動手段によって駆動されると共に、他の1点は上記
    補正光学手段の回転中心となることを特徴とするカメラ
    の手ブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 カメラに加わる振動による画像移動につ
    いて第1の感度軸で検出する第1ブレ検出手段と、 上記カメラに加わる上記振動による画像移動について上
    記第1の感度軸と異なる第2の感度軸で検出する第2ブ
    レ検出手段と、 撮影光学系の一部を傾動させることにより上記ブレを減
    少させる補正光学手段と、 この補正光学手段を上記第1の感度軸を周回する方向と
    異なる第1の方向に傾動駆動するための第1駆動手段
    と、 上記補正光学手段を上記第2の感度軸を周回する方向と
    異なる第2の方向に傾動駆動するための第2駆動手段
    と、 上記第1及び第2ブレ検出手段の出力に基づいて上記第
    1及び第2駆動手段を制御する制御手段と、を具備し、 上記補正光学手段は、空間に対して静的に拘束される1
    点と、動的に拘束される2点で拘束され、上記動的に光
    束される2点が上記第1及び第2駆動手段のそれぞれに
    よって駆動されることを特徴とするカメラの手ブレ補正
    装置。
  3. 【請求項3】 カメラに加わるブレを異なる感度軸で検
    出する複数のブレ検出手段と、 撮影光学系の一部を移動することにより上記ブレを減少
    させる補正光学手段と、 この補正光学手段を駆動するためのアクチュエータを含
    む駆動手段と、 上記複数のブレ検出手段から出力される複数のブレ信号
    を所定の演算処理を行い上記アクチュエータに制御信号
    を出力する駆動制御手段と、を具備したことを特徴とす
    るカメラの手ブレ補正装置。
  4. 【請求項4】 カメラに加わる振動による画像移動につ
    いて第1の感度軸で検出する第1ブレ検出手段と、 上記カメラに加わる上記振動による画像移動について上
    記第1の感度軸と異なる第2の感度軸で検出する第2ブ
    レ検出手段と、 撮影光学系の一部を移動することにより上記ブレを減少
    させる補正光学手段と、 この補正光学手段を第1の方向に駆動するための第1ア
    クチュエータを含む第1駆動手段と、 上記補正光学手段を上記第1の方向と異なる第2の方向
    に駆動するための第2アクチュエータを含む第2駆動手
    段と、 上記第1及び第2ブレ検出手段から出力される第1及び
    第2のブレ信号を所定の第1演算処理を行い上記第1ア
    クチュエータに制御信号を出力する第1駆動制御手段
    と、 上記第1及び第2ブレ検出手段から出力される第1及び
    第2のブレ信号を所定の第2演算処理を行い上記第2ア
    クチュエータに制御信号を出力する第2駆動制御手段
    と、を具備したことを特徴とするカメラの手ブレ補正装
    置。
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