JPH1172813A - 防振装置及び光学機器 - Google Patents

防振装置及び光学機器

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JPH1172813A
JPH1172813A JP9247467A JP24746797A JPH1172813A JP H1172813 A JPH1172813 A JP H1172813A JP 9247467 A JP9247467 A JP 9247467A JP 24746797 A JP24746797 A JP 24746797A JP H1172813 A JPH1172813 A JP H1172813A
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vibration
optical device
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camera
detecting
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地磁気を利用した振動検出手段を用いる事で
小型化を達成すると共に、防振を適正に行えない場合は
警告により光学機器をしっかり構えることを使用者に促
し、防振を適正に行えないことによる悪影響を抑える。 【解決手段】 光学機器の使用時の姿勢を検出する姿勢
検出手段15x,15yと、地磁気の方向を検出し、こ
の地磁気の方向と光学機器の光軸方向の相対角を、該光
学機器に加わる振動として出力する振動検出手段13
p,13yと、光学機器の姿勢により、該光学機器に加
わる振動が前記振動検出手段にて正確に検出できない時
に、警告を発する警告手段18とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地磁気の方向を検
出し、この地磁気の方向と光学機器の光軸方向の相対角
を、該光学機器に加わる振動として出力する振動検出手
段を有する防振装置及び光学機器の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは露出決定やピント合せ等
の撮影にとって重要な作業は全て自動化されているた
め、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性
は非常に少なくなっている。
【0003】また、最近では、カメラに加わる手振れを
防ぐシステムも研究されており、撮影者の撮影ミスを誘
発する要因は殆ど無くなってきている。
【0004】ここで、手振れを防ぐシステムについて簡
単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hzないし10Hzの振動であるが、シャッタの
レリーズ時点においてこのような手振れを起こしても像
振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させなければならない。
従って、カメラ振れが生じても像振れが生じない写真を
撮影するためには、第1に、カメラの振動を正確に検出
し、第2に、手振れによる光軸変化を補正することが必
要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度,角加速度,角速度,角変位等を検出
し、カメラ振れ補正の為にその出力を適宜演算処理する
振れ検出センサをカメラに搭載することによって行うこ
とができる。そして、この検出情報に基づき、撮影光軸
を偏心させる補正光学装置を駆動させて像振れ抑制が行
われる。
【0007】振れ検出センサと補正光学装置等を有した
防振システムについては、特開平2−58037号に詳
細が公開されているが、ここでは図10を用いてその概
略について説明する。
【0008】図10(a)は防振システムを搭載したコ
ンパクトカメラの斜視図であり、101はカメラのカバ
ー、102はカメラの撮影レンズであり、撮影をしない
ときはレンズバリアで保護されている(図10(a)は
撮影状態のためにレンズバリアは待避して見えない)。
103はカメラのメインスイッチであり、図10(a)
は防振システムがオンされた撮影可能状態であり、この
メインスイッチ103を指標“OFF”に合せると撮影
不能状態になり、このメインスイッチ103をスポーツ
モード104(高速シャッタモード)或いはストロボモ
ード105に合せたときは、防振システムがオフされた
撮影可能状態に切り換る(このようなモードでは防振シ
ステムは必要ないため)。106はレリーズボタンであ
り、該レリーズボタン106を押し込むことでカメラは
測光,測距を行い、ピント合せ終了後に振れ補正を始
め、フィルムへの露光を行う。107は被写体が暗いと
き等に自動的に発光、或いは、強制的に発光するストロ
ボ発光部である。
【0009】図10(b)は図10(a)の内部斜視図
であり、108はカメラ本体、109は補正レンズ11
0を図中X,Y方向に自在に駆動して振れ補正を行う補
正機構(補正光学装置の中で実際に振れ補正駆動する部
分)、111p,111yは各々ピッチ方向の振れ11
2p,ヨー方向の振れ112yを検出する振れ検出セン
サである。113は前述したレンズバリアであり、図1
0(a)に示したノブ114に連動して開閉する。ノブ
114は図10(a)に示す様にメインスイッチ103
と隣接しており、このメインスイッチ103を操作する
と該ノブ114も押されてレンズバリア113は開く構
造になっている。レンズバリア113は閉状態の時に補
正機構109を機械的にロックして、携帯時等の撮影し
ないときに該補正機構109が暴れて破損することを防
いでいる。
【0010】上記の防振システムを搭載したカメラにお
いて、手振れ振動を検出する振動検出手段は、角速度計
(レートジャイロ,振動ジャイロ等)や角加速度計が用
いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の振動検出手段はある程度大きくないと手振れを検出で
きない。何故ならば、これらの振動検出手段は総てその
マス(質量)に加わるコリオリ力,慣性力を利用してい
る為に、手振れの様な小さな振動の検出の為にはある程
度大きなマスを必要とするからである。
【0012】その為、この様な防振システムをカメラに
搭載することで該カメラ自体が大型化してしまい、一般
ユーザーにとって却って使い難い(防振システムを有し
ないものに比べて)カメラになってしまうという問題が
あった。
【0013】上記の点に鑑み、小型の振動検出手段とし
て、地磁気を利用した地磁気センサを用いることが考え
られるが、地磁気センサでいわゆる手振れを検出する場
合には、カメラの向けた方向、例えば撮影光軸と地磁気
の方向が平行の場合と直角の場合とでは、その検出感度
が異なってくる為に、単純に従来の振動ジャイロ等より
なる振動検出手段を、この地磁気センサに置き換えるこ
とは出来なかった。
【0014】(発明の目的)本発明の第1の目的は、地
磁気を利用した振動検出手段を用いる事で小型化を達成
すると共に、防振を適正に行えない場合は警告により光
学機器をしっかり構えることを使用者に促し、防振を適
正に行えないことによる悪影響を抑えることのできる防
振装置を提供しようとするものである。
【0015】本発明の第2の目的は、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、防
振を適正に行えない場合は適正に行えるように該光学機
器を構え直すことを使用者に明示し、防振を適正に行え
ないことによる悪影響を抑えることのできる防振装置を
提供しようとするものである。
【0016】本発明の第3の目的は、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、前
記振動検出手段を用いても振動の検出を適正に行うこと
のできる防振装置を提供しようとするものである。
【0017】本発明の第4の目的は、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、地
磁気に対する光軸の方向をどの様に光学機器を構えても
適切に検出でき、手振れによる該光学機器の動作の失敗
を未然に防ぐことのできる防振装置を提供しようとする
ものである。
【0018】本発明の第5の目的は、小型化を達成しつ
つ、光学機器の主に使用される姿勢において、振動検出
を適正に行うことのできる光学機器を提供しようとする
ものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜3記載の記載の本発明は、光学機
器の使用時の姿勢を検出する姿勢検出手段と、地磁気の
方向を検出し、この地磁気の方向と光学機器の光軸方向
の相対角を、該光学機器に加わる振動として出力する振
動検出手段と、光学機器の姿勢により、該光学機器に加
わる振動が前記振動検出手段にて正確に検出できない時
に、警告を発する警告手段とを有した防振装置とするも
のである。
【0020】上記構成において、光学機器の使用姿勢に
より該光学機器に搭載された地磁気検出手段が地磁気の
方向と光学機器の撮影光軸の相対角の変化を正確に検出
できない時は、その旨の警告を行ったり、さらには振動
が正確に検出できない方向の防振は中止するようにして
いる。
【0021】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項4及び5記載の記載の本発明は、地磁気の方向と
光学機器の光軸方向の相対角を検出し、この検出結果を
該光学機器に加わる振動として出力する振動検出手段
と、該振動検出手段により光学機器に加わる振動の検出
を適正に行なえる、該光学機器の使用姿勢を表示する使
用姿勢表示手段とを有した防振装置とするものである。
【0022】上記構成において、光学機器に加わる振動
の検出を適正に行なえる、該光学機器の使用姿勢、つま
り該光学機器の光軸方向と地磁気の方向の相対角が所定
範囲内になる使用姿勢を、表示により使用者に知らせる
ようにしている。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項6〜8記載の本発明は、地磁気の方向を検出し、
この地磁気の方向と光学機器の光軸方向の相対角を該光
学機器に加わる第1の方向の振動として出力する第1の
振動検出手段と、地磁気の方向を検出し、この地磁気の
方向と光学機器の光軸方向の相対角を、該光学機器に加
わる前記第1の方向とは異なる第2の方向の振動として
出力する第2の振動検出手段と、前記第1の振動検出手
段が該光学機器に加わる振動を適正に検出できない時
は、前記第2の振動検出手段の出力を基に、前記第1の
振動検出手段の信号を予測し、この第1の振動検出手段
の出力として出力する予測手段とを有した防振装置とす
るものである。
【0024】上記の構成において、地磁気の方向と光学
機器の光軸方向の相対角より、光学機器に加わる異なる
二方向の振動を検出するものにおいて、一方の振動検出
手段が正確な振動を検出出来ない場合は、正確に振動検
出を行える他方の振動検出手段の出力を基に、前記一方
の振動検出手段の出力とするようにしている。
【0025】上記第4の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、カメラの姿勢を検出する姿勢検出手
段と、複数の検知方向に配置された複数の地磁気検出手
段と、前記姿勢検出手段と前記地磁気検出手段との出力
から、地磁気の方向と光軸の方向との相対角を該光学機
器に加わる振動として出力する光軸方向検出手段とを有
した防振装置とするものである。
【0026】同じく上記第4の目的を達成するために、
請求項10及び11記載の本発明は、カメラの撮影光軸
に直交し、互いに直角な第1,第2の軸まわりの地磁気
変化を検出する第1,第2の地磁気検出手段と、前記第
1,第2の軸のどちらが重力方向に近いかで、カメラの
姿勢を検出する姿勢検出手段と、該姿勢検出手段により
前記第1の軸方向が重力方向に近い事が判定された場合
は、前記第1の地磁気検出手段の出力を基に、前記第2
の軸方向が重力方向に近い事が判定された場合は、前記
第2の地磁気検出手段の出力を基に、地磁気の方向と光
軸の方向との相対角を該光学機器に加わる振動として出
力する光軸方向検出手段とを有した防振装置とするもの
である。
【0027】上記第5の目的を達成するために、請求項
12〜14記載の本発明は、光軸に対し直交し、互いに
直角な第1の軸と第2の軸まわりの振動を検出する振動
検出手段を有する光学機器において、該光学機器の主に
使用される姿勢において、重力方向と略直交する第1の
軸まわりの振動を検出する振動検出手段として、傾斜角
検出手段又は慣性検出手段を用い、重力方向と略一致す
る第2の軸まわりの振動を検出する振動検出手段とし
て、地磁気の方向を検出し、この地磁気の方向と光学機
器の光軸方向の相対角を、該光学機器に加わる振動とし
て出力する地磁気検出手段を用いた光学機器とするもの
である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の実施の第1の形態に係るカ
メラの主要部分の構成を示す斜視図であり、同図におい
て、11はカメラ本体、12は鏡筒内に設けられ矢印1
2p,12y方向に駆動される事で像面での振れを補正
する補正装置、13p,13yは各々矢印14p,14
yまわりの地磁気の変化を検出する地磁気センサであ
り、カメラ11が矢印14pまわり(ピッチ方向)に振
れることで、地磁気センサ13pの出力信号13paが
変化(撮影光軸10の方向と地磁気の方向の相対角が変
化する為)し、又カメラ11が矢印14yまわり(ヨー
方向)に振れることで、地磁気センサ13yの出力信号
13yaが変化し、これはあたかも手振れを検出してい
ることになる。つまり、この地磁気センサが振動検出手
段を為すものであり、従来の振動ジャイロより構成され
る振動検出手段に比べて、前述した様に小型化を達成で
き、カメラのコンパクト化に寄与することとなる。尚、
図1では地磁気センサ13p,13yは解り易い様にコ
ンパスの形状で図示しているが、この形に限定されるも
のでは無い。
【0030】前記各々の地磁気センサ13p,13yの
出力として現れる信号13pa,13yaはスイッチ1
3pb,13ybを介して補正装置12に入力され、そ
の信号を基に前記補正装置12は駆動されて振れ補正を
行う。
【0031】尚、前記信号13pa,13yaは、地磁
気センサ13p,13yの出力に対しカメラの状態(ズ
ーム,フォーカス等)に合わせて変換され、防振開始時
(例えば露光直前)をゼロとして連続的に出力される信
号である。
【0032】15x,15yは各々矢印方向に感度を持
つ加速度センサ等の姿勢検出器であり、この二つの出力
は信号15xa,15yaとして姿勢判定回路16に入
力され、該カメラ11が横位置に構えられているか縦位
置に構えられているか、或いはそれ以外の姿勢(上向
き,下向き)をここで判定される。
【0033】つまり、姿勢判定回路16は、例えば姿勢
検出器15yがその感度方向に重力を検出し、姿勢検出
器15xが重力を検出していない時は、該カメラ11は
横位置(正位置)に構えられており、反対の時は、縦位
置に構えられていると判定する。そして両者とも重力を
検出していない時は、該カメラ11は上向き、或いは下
向きにして構えられていると判定する。この姿勢判定の
タイミングは、撮影者がカメラ11を構え、不図示のレ
リ−ズボタンを半押しした時であり、これにより撮影準
備状態におけるカメラの姿勢を判定することができる。
【0034】前記姿勢判定回路16は上記の様に姿勢検
出器15x,15yからの信号15xa,15xaを基
にカメラ11の姿勢を判定し、該カメラ11が横位置に
構えられている時は信号16paを出力し、縦位置の場
合は信号16yaを出力する。この信号16pa,16
yaは各々断続回路17p,17yに入力され、該断続
回路17p,17yは、信号16pa,16yaが入力
されており、且つその時信号13pa,13yaが一定
範囲から外れている時に、信号17ya,17yb、1
7pa,17pbを各々出力する。上記一定範囲とは、
撮影光軸10と地磁気の方向のなす角度である。そし
て、この様な時(一定範囲から外れている時)に、信号
17pa或いは信号17yaのいずれかが警告器18に
入力され、該警告器18にて警告が為される。
【0035】又、スイッチ13pb,13ybは通常は
閉じており、地磁気センサ13p,13yからの信号1
3pa,13yaを補正装置12に入力しているが、上
記断続器17p,17yより信号17pb,17ybが
入力されている時のみスイッチを開放状態にする。
【0036】以上の構成において、カメラの姿勢と撮影
光軸10と地磁気の方向をパラメ−タにして、本発明の
実施の第1の形態における動作について説明する。
【0037】(1)カメラを横位置に構えた時 図2(a),(b)は、カメラ11を横位置に構えた時
の撮影光軸10と地磁気の方向19(19a,19b)
の関係を示す図であり、図2(a)はカメラを上から見
た(紙面垂直方向が重力方向)図、図2(b)はカメラ
11を横から見た図である。
【0038】この時姿勢判定回路16は、前述した様に
信号16paのみ出力している。
【0039】ここで、地磁気が矢印19aの方向の時
は、矢印14p,14yまわりの地磁気の変化を検出、
つまり手振れを検出する地磁気センサ13p,13yの
各々の感度軸は地磁気の方向と直交している為、撮影光
軸10と地磁気の方向19aのなす角の手振れによる変
化は両方向とも検出可能である。そして、この様に撮影
光軸10と地磁気の方向19aのなす角が一定範囲、具
体的には±45度内の時は、断続器17p,17yから
は信号17pa,17pb,17ya,17ybは出力
されず、信号16pa,16yaが出力されていてもス
イッチ13pb,13ybの開放は行なわれない。よっ
て、露光時の防振は行なわれる。又、警告器18は警告
をしない。
【0040】一方、地磁気の方向が矢印19bの方向の
時は、図2(b)に示す様に、矢印14pまわりのいわ
ゆる手振れを検出する地磁気センサ13pの感度軸と地
磁気の方向が平行な為に、該地磁気センサ13pは地磁
気の方向と撮影光軸10のなす角の手振れによる変化は
検出できない。そしてこの際、地磁気センサ13yは撮
影光軸10と地磁気の方向19bが所定範囲外(図2
(a)では直交している)を示す信号を出力している
為、断続器17pには信号16paと信号13yaが共
に入力され、それにより信号17pa,17pbが該断
続器17より出力される。よって、スイッチ13pbは
開放され(信号17pbの入力により)、地磁気センサ
13pによる補正装置12の振れ補正は行なわれない
(この方向は正確に振れ検知できない為)。また、信号
17paは警告器18に入力しており、防振が行なわれ
ない事が警告される。
【0041】なお、警告器18はLED等の点滅や音で
行なわれるが、勿論防振を必要としない撮影条件(被写
体が高輝度の時,焦点距離が短い時,セルフタイマ時,
ストロボ使用時等)では警告は行なわないように構成さ
れており、撮影者に余計な精神的負担を与えないように
なっている。
【0042】(2)カメラを縦位置に構えた時 カメラ11を縦位置に構える時は該カメラ11を上から
見ると、図3(a)の様に、横から見ると、図3(b)
の様になる。
【0043】この時は姿勢判定回路16より信号16y
aが出力される。そして、地磁気の方向が矢印19aの
場合は、前述のカメラ11を縦位置に構えた時と同様
に、地磁気センサ13p,13yは両者とも撮影光軸1
0と地磁気のなす角の変化を検出可能である。
【0044】一方、地磁気の方向が矢印19bの時は、
矢印14yまわりのいわゆる手振れを検出する地磁気セ
ンサ13yの感度軸は地磁気の方向19bと平行になる
為に、該地磁気センサ13yは撮影光軸10と地磁気の
方向のなす角の変化は検出できない。そしてこの際、地
磁気センサ13pは撮影光軸と地磁気の方向のなす角が
一定範囲外(直交した状態)である事の信号を出力して
おり、その信号13paと信号16yaが断続器17y
に入力する為に、断続器17p,17yより信号17y
a,17ybが出力され、スイッチ13ybが開放され
る。よって、この方向の振れ補正が行なわれないと共
に、信号17yaが警告器18に入力されるので、該警
告器18にて警告が行なわれる。
【0045】(3)カメラが上向き、或いは、下向きの
時 図4(a),(b),(c)は、カメラ11が上向きの
時を3方向(上方,横2方向)から見た図である。
【0046】この際地磁気が矢印19aの方向の時は、
地磁気センサ13yは手振れを検出できず、矢印19b
の方向の時は、地磁気センサ13pは手振れを検出でき
ない(各々感度軸が地磁気と平行な為)。
【0047】又、どちらの地磁気センサが手振れ検出を
出来ないかを知る事ができない(それを知る為には、撮
影光軸10を感度軸とする第3の地磁気センサが必要な
為)。よって、この様な場合は2軸方向とも防振は止め
る。又、上向き,下向き等の特殊な姿勢故に、この様な
時は防振は行なわない事を前提として警告は行なわな
い。
【0048】姿勢判定回路16は、信号15ya,15
yaが共に入力されない時は、上向き又は下向きと判定
し、スイッチ13pb,13ybを共に開放し、警告器
18の警告動作は強制停止させる。
【0049】以上説明した様に、カメラ11を向ける方
向とその時の姿勢との関連で手振れを正確に検出できな
い時は、その方向の防振を止める事で、防振誤動作によ
る像劣化を防ぐことができる。又、この様な際には警告
を行なう事で、撮影者はカメラをしっかり構える事によ
り、振れに対して対策を行なう事ができる。
【0050】(実施の第2の形態)図5は本発明の実施
の第2の形態に係るカメラの主要部分の構成を示す斜視
図であり、図1と異なるのは、警告器18の隣にガイダ
ンス用の表示器21が設けられている点である。
【0051】上記実施の第1の形態と同様に、加速度セ
ンサ等の姿勢検出器15x,15yの出力を基に地磁気
センサ13p,13yの選択が行われるが、その絶対値
出力(地磁気の方向)を表示器21は表示する。即ち、
カメラ11が横位置の時は、表示器21は、入力される
信号17paにより同じく該表示器21に入力される信
号13pa,13yaのうちの信号13yaを選択し、
又縦位置の時は、入力される信号17yaにより同じく
該表示器21に入力される信号13pa,13yaのう
ちの信号13paを選択し、信号13pa,13yaの
絶対値を指針22を動かすことにより表示する。
【0052】指針22は、いわゆるコンパスの様にカメ
ラ11を構えた時の水平方向の該カメラ11の向きを示
す。そして、この指針22が斜線23の範囲になる様に
カメラ11を向けると、地磁気センサ13p,13yの
両者とも撮影光軸10と地磁気のなす角の手振れによる
変化を検出できる様になる。
【0053】カメラ11の使い方について、具体的に説
明する。
【0054】今、撮影者がカメラ11を横位置に構え、
図2(a),(b)の矢印19bの地磁気方向のときに
レリーズボタンを半押しにしたとする。この際、地磁気
センサ13pは手振れを検出できない為に、警告器18
が警告を行なうと共に、スイッチ13pbが開放され
る。この時撮影者は表示器21の指針22が斜線23の
範囲に入る様に、カメラ11の向きを変更する。
【0055】勿論カメラ11の向きを変更する事でのフ
レーミング変化で被写体が構図からはみ出てしまう事も
あるが、それも多くの場合は撮影者の僅かのフットワー
クで解決できる。そして、指針22が斜線23の範囲に
入ると、信号17pa,17pbの出力が止まる為、警
告器18の警告が止まり、スイッチ13pbは接続され
る。つまり、地磁気センサ13pの出力を利用して手振
れ補正が可能となる。
【0056】この様に、カメラ11を向ける方向をガイ
ダンスする事で、通常使用されるカメラ11の殆どの条
件において防振を行なう事が可能になる。
【0057】(実施の第3の形態)図6は本発明の実施
の第3の形態に係るカメラの主要部分の構成を示す斜視
図であり、上記実施の第2の形態である図5と異なるの
は、警告器18,表示器21が無く、演算回路31p,
31yが設けられている点である。
【0058】演算回路31p,31yは各々地磁気セン
サ13y,13pからの信号13ya又は13yb、或
いは、それら信号が一定値より大きい時、ある利得で増
幅又は減少させ、必要に応じてフィルタにて低周波域又
は高周波域をカットした信号31pa,31yaを出力
する。
【0059】これらの信号31pa,31yaの意味す
るところを、以下に説明する。
【0060】手振れ、特にレリーズボタンを強く押した
時に生ずる大きな振れは、カメラ11の重心とレリーズ
ボタンの位置の関係等からある一定の形態(波形)と方
向を持つ。よって、この様な大きな振れに対してはどち
らか一方の軸の手振れ波形が分かれば、他方の軸まわり
の手振れもある程度予測可能となる。
【0061】予測手段となる演算回路31p,31y
は、第1の方向、例えば矢印14yまわりの振れ(例え
ば、地磁気センサ13yが検出する振れ)がレリーズ操
作時にある程度大きい時は上述のレリーズ操作の為に生
ずる特異な振れと判断し、この様な時はその振れ波形を
演算して第2の方向(例えば矢印14pまわり)の振れ
を予測する。
【0062】尚、第1の方向の振れが通常の手振れ(レ
リーズ操作の大振れでない)の時は予測値はゼロとす
る。そして、通常時は地磁気センサ13p,13yの出
力で振れ補正を行なう訳であるが、実施の第1及び第2
の形態で述べた様に、カメラ11の向きにより振れが検
出できない方向の地磁気センサ13p,13yの出力は
スイッチ13pb或いは13ybにより、信号31pa
或いは31yaというように切り換えて振れ補正を行な
う。
【0063】カメラ11の向きにより振れが正確に検出
できない時は、他方の軸の振れ状態より予測した振れで
振れ補正を行なう訳である。この様な構成にする事で、
どの様なカメラ11の向きであっても、地磁気センサを
用いて振れ補正が可能であり、コンパクトな防振システ
ムが実現できる。
【0064】尚、予測手段としては、図10の演算回路
31p,31y以外の方法も考えられる。
【0065】図7においては、特徴抽出回路32p,3
2yと記憶回路33p,33yで予測手段を構成してい
る。特徴抽出回路32p,32yには各々手振れに相当
する信号13ya,13ybが入力しており、それらの
周波数,大きさ,方向等から、現在の手振れがどのパタ
ーンに入っているか識別し、信号32pa,32yaを
記憶回路33p,33yに出力する。前記記憶回路33
p,33yは複数パターンの予測振れ波形を記憶してお
り、信号32pa,32yaの入力によって最適な予測
振れ波形を信号33pa,33yaとして出力する。
【0066】この様に予測振れを予め記憶しておき、一
方の振れ状態(例えば、地磁気センサ13yの出力)よ
り最適な予測振れを選び、他方の振れ状態(例えば、地
磁気センサ13pの出力)として出力しても良い。
【0067】(実施の第4の形態)図8は本発明の実施
の第4の形態に係るカメラの主要部分の構成を示す斜視
図であり、地磁気センサ13pの代わりに傾斜計41p
が設けられている。その為、矢印12pの方向の振れ補
正の為には振れ検出として傾斜計41pが用いられ、矢
印12yの方向の振れ補正の為には振れ検出として地磁
気センサ13yが用いられている。
【0068】カメラ11を使用する場合の殆どの姿勢
は、図8の様に、像面43の長手方向の辺43aが水平
の場合(カメラ11を横位置に構えた場合)である(矢
印42が重力方向)。この時、カメラ11の向きが東西
南北どちらを向いても、図2(a)で説明した様に、地
磁気センサ13yは振れを検出可能であり、又、この時
傾斜計41pもカメラの向きに依らず振れ検出が可能で
ある(傾斜計が傾斜検出不能なのは軸41pbが重力方
向42と平行な時のみ故)。よって、カメラ11の姿勢
を横位置に限定すれば、このシステムでも異なる2軸両
方向の振れ検出が可能となる。
【0069】但し、上記の様にカメラ11を縦位置に構
えると傾斜センサ41pは手振れを検出できなくなり、
地磁気検出手段13yもカメラの向きによっては(図3
(b)で説明した様に)手振れが検出できない。
【0070】しかし、カメラ11の構え方は8割近くが
横位置であり、縦位置の比例は少ない。しかも縦位置に
おいて防振が必要な撮影状況は少ない為に、該カメラ1
1の縦位置において防振を行なわなくてもさほど不便で
は無く、逆にこの方向により防振システムがコンパク
ト、且つ、安くできる事のメリットが大である。
【0071】尚、傾斜計41pの代わりに角加速度計や
ジャイロを用いると、カメラ11の縦位置でもこの軸ま
わりは手振れ検出が可能であり、縦位置での防振も該カ
メラ11の向きによっては可能となる。
【0072】ここで、実施の第4の形態で傾斜計を挙げ
た理由は、傾斜計は、角加速度計やジャイロに比べてコ
ンパクト且つ安い為であり、又、検出する物理現象が傾
斜の角度であり、角加速度や角速度に比べて信号の処理
も簡単で、処理回路も安くできる為である。
【0073】上述の地磁気センサと傾斜計を組み合わせ
た防振システム(図8参照)においては、上述した通
り、カメラ11の構え方が変わると防振ができなくな
る。
【0074】図9はこの様な時も防振可能になる様に対
策を行なった防振システムを具備したカメラの斜視図で
あり、図8に比べ、地磁気センサ13p,傾斜計41y
及び姿勢検出器として加速度センサ15x,15yが設
けられている。
【0075】補正装置12は地磁気センサ13p,13
yからの信号13pa,13ya及び傾斜計41p,4
1yの信号41pa,41yaのどちらかで駆動され、
その目標値(信号13pa,13ya、41pa,41
ya)はスイッチ13pa,13pbで選択される。
【0076】スイッチ13pa,13pbによる信号の
選択は、今迄説明して来た実施の形態と同様、姿勢判定
回路16により制御される(姿勢判定回路16には加速
度センサ等の地磁気センサ15x,15yからの信号1
5xa,15yaが入力されており、これに基づいて制
御する)。そして、図9の様なカメラの構え方の場合、
地磁気センサ15yは重力検出し、地磁気センサ15x
は重力検出しない。この際、姿勢判定回路16は信号1
6paを出力し、信号16yaを出力しない。
【0077】補正装置21の駆動目標値は通常信号13
pa,13yaであるが、信号16paが入力されると
スイッチ13pbは目標値として信号41paを選択す
る。よって、矢印12p方向の防振の為の目標値は傾斜
計41pの出力、矢印12y方向の防振の為の目標値は
地磁気センサ13yとなり、この姿勢では、この組み合
わせにより手振れを検出できないカメラの向きは無くな
る。
【0078】カメラ11を縦位置に構えた時は、反対に
信号16yaが出力され、信号16paは出力されない
為に地磁気センサ13pと傾斜計41yを用いて防振を
行なうことになる。カメラ11の上向き,下向きでは、
その事を姿勢判定回路16が検出し、2軸方向とも防振
を行わなくするのは、上記実施の第1の形態と同様であ
る。
【0079】以上の様な構成にする事で、カメラの姿勢
(上向き,下向きを除く)に依らず、防振可能な防振シ
ステムを安く、コンパクトに実現できる。
【0080】上記の実施の各形態によれば、以下の様な
効果を有したカメラとすることができる。
【0081】(1)カメラの姿勢により、地磁気センサ
13p,13yが地磁気の方向と撮影光軸10の相対角
の変化を正確に検出できない時は、その旨の警告を行う
と共に、正確に検出できない方向の手振れ補正を中止す
るようにしている為、振動検出手段として地磁気センサ
を用いた場合の問題点(カメラの向きにより振れ検出感
度が変化してしまう)は、警告に応じて撮影者がカメラ
をしっかり構える事で解決され、コンパクトな防振カメ
ラを実現できる。
【0082】(2)カメラに加わる手振れの検出を適正
に行なえる、該カメラの姿勢(カメラの光軸と地磁気の
方向の相対角が所定範囲になる姿勢)を、表示器21に
より表示(ガイド)するようにしているので、ユーザー
はその表示に従ってカメラの向きを変える事で、コンパ
クトな防振システムで適正な防振が行なえる。
【0083】(3)カメラの縦振れ,横振れを検出する
地磁気センサ13p,13yを有し、一方の地磁気セン
サが手振れを適正に検出できない時は、他方の地磁気セ
ンサの出力を演算、或いは、他方の地磁気センサの出力
を基にROM等の記憶手段から振動データを選択し、上
記一方の地磁気センサの手振れ信号とする予測手段を設
けている為、振動検出手段として地磁気センサを用いた
事による問題点(カメラの向きにより振れ検出感度が変
化してしまう)を回避でき、コンパクトな防振システム
を実現できる。
【0084】(4)カメラの姿勢を検出する姿勢検出手
段と複数の検知方向に配置された複数の地磁気検出手段
の出力からカメラに加わる振動を検出する構成にして、
カメラを構える姿勢が変化しても、カメラに加わる振動
検出精度を変化させない事ができる防振システムを、コ
ンパクトに実現できる。
【0085】よって、地磁気に対する撮影光軸の方向
を、どの様にカメラを構えても適切に検出でき、手振れ
による撮影失敗を未然に防げるコンパクトなカメラを実
現できる。
【0086】(5)カメラが使用される姿勢はその殆ど
が横位置(長方形の結像面の長手方向が略水平となるカ
メラの構え方)であることに着目し、カメラの重心方向
と略一致する方向の振動を検出する振動検出手段とし
て、傾斜角検出手段、或いは、加速度計、角加速度計、
ジャイロ等の慣性検出手段を用い、カメラの重心方向と
直交する方向の振動を検出する振動検出手段として、地
磁気センサを用いるようにしている為、コンパクトな防
振システムを実現できる。
【0087】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、地磁気センサ13p,13yが本発明の
振動検出手段や地磁気検出手段に相当し、加速度センサ
等の姿勢検出器15x,15yが本発明の姿勢検出手段
に相当し、LED等の警告器18が本発明の警告手段に
相当し、表示器21が本発明の使用姿勢表示手段に相当
し、演算回路31p,31y又は特徴抽出回路32p,
32y、記憶回路33p,33yに相当する。
【0088】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0089】(変形例)本発明は、レンズシャッタカメ
ラ、一眼レフカメラ等、種々の形態のカメラに適用でき
るものである。さらにはカメラ以外の光学機器やその他
の防振を必要とする装置、更にはそれらカメラや光学機
器やその他の装置に適用される装置、又はこれらを構成
する要素に対しても適用できるものである。
【0090】更に、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
地磁気を利用した振動検出手段を用いる事で小型化を達
成すると共に、防振を適正に行えない場合は警告により
光学機器をしっかり構えることを使用者に促し、防振を
適正に行えないことによる悪影響を抑えることができる
防振装置を提供できるものである。
【0092】また、本発明によれば、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、防
振を適正に行えない場合は適正に行えるように該光学機
器を構え直すことを使用者に明示し、防振を適正に行え
ないことによる悪影響を抑えることができる防振装置を
提供できるものである。
【0093】また、本発明によれば、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、前
記振動検出手段を用いても振動の検出を適正に行うこと
ができる防振装置を提供できるものである。
【0094】また、本発明によれば、地磁気を利用した
振動検出手段を用いる事で小型化を達成すると共に、地
磁気に対する光軸の方向をどの様に光学機器を構えても
適切に検出でき、手振れによる該光学機器の動作の失敗
を未然に防ぐことができる防振装置を提供できるもので
ある。
【0095】また、本発明によれば、小型化を達成しつ
つ、光学機器の主に使用される姿勢において、振動検出
を適正に行うことができる光学機器を提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部分の構成を示す斜視図である。
【図2】図1のカメラを横位置に構えた時の撮影光軸と
地磁気の方向の関係を示す図である。
【図3】図1のカメラを縦位置に構えた時の撮影光軸と
地磁気の方向の関係を示す図である。
【図4】図1のカメラを上向き或いは下向きに構えた時
の撮影光軸と地磁気の方向の関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主要
部分の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの主要
部分の構成を示す斜視図である。
【図7】図6の一部の構成を変更した例を示すカメラの
斜視図である。
【図8】本発明の実施の第4の形態に係るカメラの主要
部分の構成を示す斜視図である。
【図9】図8の一部の構成を変更した例を示すカメラの
斜視図である。
【図10】従来の防振システムを搭載したカメラの構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 補正装置 13p,13y 地磁気センサ 13pa,13ya スイッチ 15x,15y 姿勢検出器 16 姿勢判定回路 17p,17y 断続器 18 警告器 21 表示器 31p,31y 演算回路 32p,32y 特徴抽出回路 33p,33y 記憶回路 41p,41y 傾斜計

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器の使用時の姿勢を検出する姿勢
    検出手段と、地磁気の方向を検出し、この地磁気の方向
    と光学機器の光軸方向の相対角を、該光学機器に加わる
    振動として出力する振動検出手段と、光学機器の姿勢に
    より、該光学機器に加わる振動が前記振動検出手段にて
    正確に検出できない時に、警告を発する警告手段とを有
    したことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 前記警告手段は、光学機器の光軸方向と
    地磁気の方向との相対角を基に、前記振動検出手段が該
    光学機器に加わる振動を正確に検出できるか否かを判別
    することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記振動検出手段にて光学機器に加わる
    振動が正確に検出できない方向については、防振を中止
    することを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 地磁気の方向と光学機器の光軸方向の相
    対角を検出し、この検出結果を該光学機器に加わる振動
    として出力する振動検出手段と、該振動検出手段により
    光学機器に加わる振動の検出を適正に行なえる、該光学
    機器の使用姿勢を表示する使用姿勢表示手段とを有した
    ことを特徴とする防振装置。
  5. 【請求項5】 前記使用姿勢表示手段は、光学機器に加
    わる振動の検出を適正に行なえるように、該光学機器の
    光軸方向と地磁気の方向の相対角が所定範囲内になる使
    用姿勢を表示することを特徴とする請求項4記載の防振
    装置。
  6. 【請求項6】 地磁気の方向を検出し、この地磁気の方
    向と光学機器の光軸方向の相対角を該光学機器に加わる
    第1の方向の振動として出力する第1の振動検出手段
    と、地磁気の方向を検出し、この地磁気の方向と光学機
    器の光軸方向の相対角を、該光学機器に加わる前記第1
    の方向とは異なる第2の方向の振動として出力する第2
    の振動検出手段と、前記第1の振動検出手段が該光学機
    器に加わる振動を適正に検出できない時は、前記第2の
    振動検出手段の出力を基に、前記第1の振動検出手段の
    信号を予測し、この第1の振動検出手段の出力として出
    力する予測手段とを有したことを特徴とする防振装置。
  7. 【請求項7】 前記予測手段は、前記第2の振動検出手
    段の信号を演算して、前記第1の振動検出手段の出力と
    することを特徴とする請求項6記載の防振装置。
  8. 【請求項8】 前記予測手段は、前記第2の振動検出手
    段の信号を基に、予め複数の振動データを記憶した記憶
    手段から振動データを選択し、これを前記第1の振動検
    出手段の出力とすることを特徴とする請求項7記載の防
    振装置。
  9. 【請求項9】 カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、複数の検知方向に配置された複数の地磁気検出手段
    と、前記姿勢検出手段と前記地磁気検出手段との出力か
    ら、地磁気の方向と光軸の方向との相対角を該光学機器
    に加わる振動として出力する光軸方向検出手段とを有し
    たことを特徴とする防振装置。
  10. 【請求項10】 カメラの撮影光軸に直交し、互いに直
    角な第1,第2の軸まわりの地磁気変化を検出する第
    1,第2の地磁気検出手段と、前記第1,第2の軸のど
    ちらが重力方向に近いかで、カメラの姿勢を検出する姿
    勢検出手段と、該姿勢検出手段により前記第1の軸方向
    が重力方向に近い事が判定された場合は、前記第1の地
    磁気検出手段の出力を基に、前記第2の軸方向が重力方
    向に近い事が判定された場合は、前記第2の地磁気検出
    手段の出力を基に、地磁気の方向と光軸の方向との相対
    角を該光学機器に加わる振動として出力する光軸方向検
    出手段とを有したことを特徴とする防振装置。
  11. 【請求項11】 前記姿勢検出手段は、前記第1の軸が
    重力方向に近い場合は、横位置の姿勢でカメラが使用さ
    れていることを検出し、前記第2の軸が重力方向に近い
    場合は、縦位置の姿勢でカメラが使用されていることを
    検出するものであり、 前記姿勢検出手段により、カメラの使用姿勢が横位置又
    は縦位置以外である事が検出された場合には、防振を行
    なわないようにしたことを特徴とする請求項10記載の
    防振装置。
  12. 【請求項12】 光軸に対し直交し、互いに直角な第1
    の軸と第2の軸まわりの振動を検出する振動検出手段を
    有する光学機器において、 該光学機器の主に使用される姿勢において、重力方向と
    略直交する第1の軸まわりの振動を検出する振動検出手
    段として、傾斜角検出手段又は慣性検出手段を用い、重
    力方向と略一致する第2の軸まわりの振動を検出する振
    動検出手段として、地磁気の方向を検出し、この地磁気
    の方向と光学機器の光軸方向の相対角を、該光学機器に
    加わる振動として出力する地磁気検出手段を用いたこと
    を特徴とする光学機器。
  13. 【請求項13】 光学機器の主に使用される姿勢は、長
    方形の結像面の長手方向が略水平状態となる姿勢である
    ことを特徴とする請求項12記載の光学機器。
  14. 【請求項14】 前記慣性検出手段は、加速度計、角加
    速度計、振動ジャイロのうちの何れかであることを特徴
    とする請求項12記載の光学機器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003091028A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Canon Inc 補正手段の位置制御装置
JP2007079598A (ja) * 2006-11-02 2007-03-29 Mitsubishi Electric Corp カメラ付き携帯端末機器
US7689107B2 (en) 2006-02-20 2010-03-30 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
JP2012068022A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Casio Comput Co Ltd 撮影装置

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