JPH1195274A - ブレ検出機能付きカメラ - Google Patents

ブレ検出機能付きカメラ

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JPH1195274A
JPH1195274A JP9258606A JP25860697A JPH1195274A JP H1195274 A JPH1195274 A JP H1195274A JP 9258606 A JP9258606 A JP 9258606A JP 25860697 A JP25860697 A JP 25860697A JP H1195274 A JPH1195274 A JP H1195274A
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shake
camera
signal amplifying
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JP9258606A
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English (en)
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Tatsuya Sato
佐藤  達也
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/005Blur detection

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用のモジュールを用いることなく、簡単な
構成で、小型で高精度なブレ検出機能を持ったカメラを
提供する。 【解決手段】 カメラのブレ状態を検出するためのブレ
検出手段1と、このブレ検出手段1の出力と後述のカメ
ラ制御手段から送出される電圧値に基づいて作動増幅す
るとともに、この増幅出力の電圧レベルをシフトする信
号増幅手段2と、この信号増幅手段2の出力を受けて、
ブレ検出制御、及びオートフォーカス動作やフィルム給
送動作などを制御するカメラ制御手段3で構成される。
カメラ制御部3は、信号増幅手段2の電圧出力をサンプ
リングする機能と、サンプリングされたブレ情報値を所
定値と比較する機能と、信号増幅手段2に送出するため
の所定のアナログ電圧を発生させる機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレ状態を検出
するブレ検出機能を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレ検出機能を有するカメラは、
特開平8−82820号公報記載のように、ブレ状態を
検出する振動ジャイロ等のブレセンサの出力を増幅する
回路として、上記ブレセンサとカメラの所定の動作を制
御する制御手段(CPU)との間に、差動アンプ、イン
ターフェースIC等を含む専用のモジュールを配してい
る。上記CPUは、このモジュールの出力状態が適正な
範囲内に収まるように、つまり増幅したブレ情報信号が
飽和しないように上記モジュールに対して状態設定信号
を送出している。そして、モジュール内では、この状態
設定信号に基づいた適正なアナログ電圧を上記差動アン
プに供給することにより、出力状態が適正な範囲内に納
まるようにしている。
【0003】そうすることにより、ブレセンサが持つ出
力オフセット分をみかけ上キャンセルでき、ブレ状態を
広いレンジで、かつ詳細に把握することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8
−82820号公報に記載の装置では、専用のモジュー
ルとCPUとの間に、モジュールを制御するための複数
の制御ラインが必要になるので、装置のハードウエア構
成が複雑になり、且つ制御ラインを設ける関係で実装基
板の大型化、装置の大型化の原因となっていた。
【0005】また、モジュールの動作状態の決定とその
状態に応じた制御を行う毎に、信号送出を行うための時
間を要し、この時間が長くなると、カメラブレの検出精
度が低下し、それを解決するために動作速度の速いCP
Uを用いると、消費電力が増大し、またそれ自体がコス
トアップの要因となっていた。
【0006】また、上記モジュールの動作状態を把握
し、その結果に基づいてモジュールを制御するために、
CPU内で複数のモジュール関連情報を記憶しなければ
ならず、記憶用メモリの必要量が増加し、CPUのコス
トアップとなっていた。さらには、上述した専用のモジ
ュールは汎用品でないために高価であるなど、種々の問
題点を有していた。
【0007】そこで、本発明は、専用のモジュールを用
いることなく、簡単な構成で、小型で高精度なブレ検出
機能を持ったカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のカメラは、カメラのブレ
状態を検出するブレ検出手段と、このブレ検出手段の出
力を増幅する信号増幅手段と、カメラの所定の動作を制
御する制御手段とを有し、この制御手段は、上記信号増
幅手段の出力をサンプリングすると共に、このサンプリ
ング結果に応じて上記信号増幅手段の出力状態が適正範
囲になるように所定の電圧を上記信号増幅手段に出力す
ることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2に記載のカメラ
は、カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、この
ブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、カメラ
の所定の動作を制御する制御手段とを有し、この制御手
段は、上記信号増幅手段の出力をサンプリングするAD
コンバータと、このADコンバータで得られた情報値と
所定値とを比較する比較手段と、この比較手段での比較
結果に応じて、上記信号増幅手段の出力状態が適正範囲
になるように所定のアナログ電圧を上記信号増幅手段に
送出するDAコンバータの各機能を有することを特徴と
する。
【0010】さらに、本発明の請求項3に記載のカメラ
は、上記請求項1又は2のカメラの制御手段が、ワンチ
ップマイクロコンピュータであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には、実施の形態に係
るブレ検出機能付きカメラの要部概念図を示す。
【0012】この装置は、カメラのブレ状態を検出する
ためのブレ検出手段1と、このブレ検出手段1の出力と
後述のカメラ制御手段から送出される電圧値に基づいて
作動増幅するとともに、この増幅出力の電圧レベルをシ
フトする信号増幅手段2と、この信号増幅手段2の出力
を受けて、ブレ検出制御およびカメラ全体の所定の動作
制御を行うカメラ制御手段3で構成される。
【0013】上記ブレ検出手段1としては、振動ジャイ
ロ等の公知の角速度センサが用いられ、カメラの撮影光
軸と直交し、且つ互いのブレ検出感度軸が直交するよう
な位置に2個設けられている。上記信号増幅手段2とし
ては、バイポーラプロセス等の公知のアンプが用いられ
る。カメラ制御部3は、例えばCMOSプロセスのワン
チップマイクロコンピュータで構成され、その中には上
記信号増幅手段2の電圧出力をサンプリングするADコ
ンバータ4、このADコンバータ4で得られたブレ情報
値を所定値と比較し、その結果を基に何等かのブレ防止
策の制御を行うブレ検出制御手段5、このブレ検出制御
手段5による判断結果を受けて所定のアナログ電圧を発
生させ、そのアナログ電圧を上記信号増幅手段2に送出
するDAコンバータ6の機能が含まれる。またカメラ制
御手段3は、上記ブレ検出制御に加えて、被写体距離を
検出し、その検出結果に基づいて撮影光学系の一部を合
焦位置に駆動する、いわゆるオートフォーカス動作や、
フィルム巻き上げ・巻き戻しなどのフィルム給送動作な
どのカメラの所定の動作を制御する。
【0014】次に、図1の装置の動作を簡単に説明す
る。カメラブレが発生すると、ブレ検出手段1はブレ量
に応じた電圧出力を発生する。信号増幅手段2は、不図
示の外付け抵抗で決定されるゲインにて、この電圧を増
幅する。このとき、ブレが生じていない状態でのブレ検
出手段1の電圧出力(即ち、ブレ角速度がゼロの時の出
力電圧)がオフセットを持って不定であるため、また、
ブレ検出の分解能を高めることを目的に信号増幅手段2
に高ゲインを設定するために、上記信号増幅手段2の出
力が許容範囲をオーバーし、上限値VCC側または下限
値GND側で飽和することが考えられる。そして、飽和
している場合には正しいブレ検出およびブレ防止策を行
うことができない。
【0015】そこで本装置では、はじめに、ADコンバ
ータ4により信号増幅手段2の出力をサンプリングし、
ブレ検出制御手段5がこのサンプリングした情報に基づ
いて信号増幅手段2の出力が飽和しているか否か、飽和
している場合にはVCC側かGND側のいずれで飽和し
ているか等を判定する。そして飽和している場合、もし
くは飽和していないとしても飽和に近い状態と判断した
場合には、信号増幅手段2の出力が所定の範囲内に収ま
るように、DAコンバータ6に対して指示を出す。この
指示を受けたDAコンバータ6は信号増幅手段2の入力
端子の一方にかかる電圧を信号飽和させない適正値に変
更する。
【0016】このようなフィードバック制御をカメラブ
レの検出中に絶えず実行することにより、カメラブレの
情報を広いレンジで、且つ詳細には検出することが可能
となる。
【0017】次に、より具体的な構成について図2及び
図3を用いて説明する。なお、以下の説明では、本発明
に関連するブレ検出機能を中心に説明し、オートフォー
カス機能、フィルム給送機能等のカメラの主要機構は公
知の技術を適用すれば足りるので省略する。
【0018】図2には、本実施の形態に係るカメラのブ
レ検出機能に関連する部分のブロック図を示す。なお、
以下の説明ではカメラのヨー方向のブレに対応した構成
には”X”の符号を、ピッチ方向のブレに対応した構成
には”Y”の符号を付している。また図1と同様の構成
には、同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0019】図2において、ブレ検出手段1として、カ
メラのヨー方向のブレを検出するブレ検出手段(X)1
−1と、カメラのピッチ方向のブレを検出するブレ検出
手段(Y)1−2が設けられている。同様に、信号増幅
手段2に対応する信号増幅手段(X)2−1と信号増幅
手段(Y)2−2、ADコンバータ4に対応するADコ
ンバータ(X)4−1とADコンバータ(Y)4−2、
DAコンバータ6に対応するDAコンバータ(X)6−
1とDAコンバータ(Y)6−2が、各々設けられてい
る。
【0020】カメラ制御手段3には、動作指示手段7、
ブレ表示手段8、ブレ防止手段9、露光手段10、およ
び給電手段11が接続されている。動作指示手段7は、
カメラの撮影開始や撮影準備の指示を行う手段であり、
本装置ではブレ検出/防止動作の開始および停止を指示
する機能を有する。この手段は、半押し及び全押しの2
段のスイッチを有するカメラの通常のレリーズ釦の、半
押しスイッチに連動させることも可能である。
【0021】ブレ表示手段8は、現在のカメラブレ状態
を表示する手段であり、ファインダ内のLEDや発音部
材等である。ブレ防止手段9は、カメラブレを実際に防
止する手段であり、撮影光学系の一部を偏心させる駆動
装置や、結像面を移動させる駆動装置等である。露光手
段10は、実際にフィルムへの露光動作を行う手段であ
り、一眼レフカメラであればシャッタ、ミラー、絞り駆
動装置等が相当し、レンズシャッタカメラであればシャ
ッタ駆動用のブランジャ等がこれに相当する。給電手段
11は、上記ブレ検出手段(X)1−1、ブレ検出手段
(Y)1−2等に電源供給する手段であり、カメラ制御
手段3からの信号に基づき、ブレ検出/防止動作の開始
時に給電を開始し、停止時に給電を停止する。
【0022】次に、図2に基づき、本装置の動作を説明
する。本装置ではカメラのヨー方向(x)及びピッチ方
向(Y)にそれぞれ対応した複数の手段が設けられてい
るが、これらの手段は、基本的には方向によらず同一の
動作を行う。そこで、以下ではヨー方向(X)に関連す
る手段についてのみ説明し、ピッチ方向(Y)に関連す
る手段については説明を省略する。
【0023】撮影者により動作指示手段7からブレ検出
/防止動作の開始指示が行われると、これを受けてカメ
ラ制御手段3は、給電手段11を動作させてブレ検出手
段(X)1−1への給電を開始してブレ検出を開始す
る。次に、カメラ制御手段3は信号増幅手段(X)2−
1の出力が所定範囲内でサンプリングできるように、上
述したフィードバック制御を行い、信号増幅手段(X)
2−1の入力端子の一方にかかる電圧を適正値に変更
し、その後、ADコンバータ(X)4−1はブレ検出の
ためのサンプリング動作を行う。以上の動作は、動作指
示手段7からブレ検出/防止動作の停止指示が行われる
まで連続して行われる。
【0024】ブレ検出制御手段5は、ADコンバータ
(X)4−1の出力を受けて、ブレ表示手段8により検
出したブレ量の表示や警告を行うとともに、ブレ防止手
段9を駆動してブレ防止動作を行う。また、カメラ制御
手段3は、不図示のレリーズ釦が操作された場合には、
露光手段10を駆動して露光動作を行う。なお、動作指
示手段7からブレ検出/防止動作の停止指示が行われる
と、カメラ制御手段3は、ブレ検出手段(X)1−1へ
の給電を停止する。
【0025】図3には、上記ブレ検出制御手段5を詳細
に現した機能ブロック図を示す。なお、ここでもヨー方
向(X)に関連する手段についてのみ説明し、ピッチ方
向(Y)に関連する手段については説明を省略する。
【0026】図3において、比較手段(X)21−1
は、信号増幅手段(X)2−1の出力が飽和状態、若し
くは飽和に近い状態にあるか否かを判断するために、A
Dコンバータ(X)4−1によりサンプリングされた情
報を所定値と比較する手段である。この比較手段(X)
21−1の出力は、レベルシフト判断手段(X)22−
1に入力される。このレベルシフト判断手段(X)22
−1は、信号飽和を回避するために信号増幅手段(X)
2−1出力のレベルシフトが必要か否かを判断する手段
である。レベルシフトが必要と判断された場合には、信
号飽和回避のためのレベルシフト方向を含めた情報をD
Aコンバータ(X)6−1に送出する。DAコンバータ
(X)6−1は、この情報を受けて信号増幅手段(X)
2−1の入力端の一方にかかる電圧を変更する。
【0027】レベルシフト状態記憶手段(X)23−1
は、レベルシフト判断手段(X)22−1の出力を、レ
ベルシフト状態の変更発生の有無に係わらず、レベルシ
フト状態値として記憶する手段である。これは、後述の
レベルシフト補正演算を行う際に考慮する必要があるか
らである。
【0028】レベルシフト補正演算手段24−1は、ブ
レ状態値の演算手段であり、ADコンバータ(X)4−
1による現在のサンプリング値と上記レベルシフト状態
記憶手段(X)23−1に記憶されているレベルシフト
状態値から、現在のブレ状態値を演算する。この現在の
ブレ状態値(BBLURX)は、現在のサンプリング値
(ADX)、レベルシフト状態値(BDAX)、レベル
シフトしない状態でのADコンバータ(X)4−1のサ
ンプリング値の初期値(ADX(F))、DAコンバー
タ(X)6−1の1ビットあたりの電圧変化値(Δ
V)、および信号増幅手段(X)2−1での増幅度
(G)により、基本的には式(1)で算出される。
【0029】 BBLURX=ADX―ADX(F)±BDAX*ΔV*G・…(1) ここで、レベルシフト状態値(BDAX)に±の符号が
あるのは、後述するように、レベルシフト状態値(BD
AX)が、VCC側の飽和回避、及びGND側の飽和回
避のために行ったレベルシフト動作の回数の差分に応じ
て決定されるためである。
【0030】フィルタ・f換算手段(X)25−1は、
レベルシフト補正演算手段24−1の出力を受けて、高
周波ノイズ除去のためのLPF(Low Pass Filter)演
算やDC成分除去のためのHPF(High Pass Filter)
演算を行う手段である。これらのフィルタ演算は、ソフ
ト演算処理上は等価に行われる。また、撮影光学系の焦
点距離に応じた、カメラブレの防止動作を可能とするた
めに、不図示の焦点距離検出手段により検出された現在
の焦点距離に基づいて、現在のブレ状態値を結像面上の
像ブレ量に変換する焦点距離換算を行う。
【0031】そして、このフィルタ・f換算手段(X)
25−1の出力信号はブレ防止手段9(図2参照)と、
合成手段26に送出される。ブレ防止手段9は、この信
号に基づき上述したブレ防止動作を行う手段である。合
成手段26は、フィルタ・f換算手段(X)25−1と
フィルタ・f換算手段(Y)25−2の出力信号に基づ
いてベクトル合成等の処理を行い、ブレ表示手段8(図
2参照)によるブレ表示形態に適した信号を生成する手
段である。ブレ表示手段8は、この信号に基づきブレの
表示/警告を行う。
【0032】次に、図4ないし図6のフローチャートを
参照して、本実施の形態にかかるカメラの具体的な動作
について説明する。なお、カメラ制御手段3は、以下に
示すブレ検出制御の他に、オートフォーカスやフィルム
給送等の動作制御も行うが、その説明は省略する。
【0033】ステップS(以下、単にSと記す)1にお
いて、カメラ制御手段3は本シーケンスを開始し、始め
に、ブレ検出制御のために使用するメモリ、フラグ類の
初期化を行う。メモリには、ヨー方向(X)の現在のレ
ベルシフト状態の、最新レベルシフト状態値を記憶する
領域(図中、BDAX(NEW)と記す)及び1回前の
レベルシフト状態値を記憶する領域(図中、BDAX
(OLD)と記す)、並びに、ピッチ方向(Y)の現在
のレベルシフト状態の、最新レベルシフト状態値を記憶
する領域(図中、BDAY(NEW)と記す)及び1回
前のレベルシフト状態値を記憶する領域(図中、BDA
Y(OLD)と記す)がある。例えば、これらの初期値
は、8ビットデータとすると80h(1000000
0)bとなる。
【0034】一方、フラグには、ヨー方向(X)のブレ
検出系が初期化したか否かのフラグ(図中、FBLXと
記す)と、ピッチ方向(Y)のブレ検出系が初期化した
か否かのフラグ(図中、FBLYと記す)があり、”
1”が上記ブレ検出系の初期化が完了していないことを
意味し、”0”が完了していることを意味する。そし
て、S1において、これらのフラグの初期状態は”1”
とする。
【0035】S2では、図2の操作指示手段7を介し
て、操作者からブレ検出/防止動作の開始指示があるか
否かを判断し、ないと判断した場合には次のS3に進
む。このS3では、給電手段11によるブレ検出手段1
−1、1−2、及び信号増幅手段2−1、2−2への給
電を停止し、その後S1に戻る。一方、S2において、
開始指示があると判断した場合にはS4に進み、給電手
段11によるブレ検出手段1−1、1−2、及び信号増
幅手段2−1、2−2への給電を開始する。
【0036】S5では、BDAX(NEW)に記憶され
たヨー方向(X)の最新レベルシフト状態値の内容をD
Aコンバータ(X)6−1に送出する。これによりDA
コンバータ(X)6−1は、BDAX(NEW)に対応
した電圧を発生し、この電圧は信号増幅手段(X)2−
1の入力端の一方に印加される。この時点で、信号増幅
手段(X)2−1は、DAコンバータ(X)6−1で設
定した電圧に基づいてブレ検出手段(X)1−1の出力
を作動増幅し、増幅した結果情報をADコンバータ
(X)4−1に送出する。
【0037】同様に、S6では、BDAY(NEW)に
記憶されたピッチ方向(Y)の最新レベルシフト状態値
の内容をDAコンバータ(Y)6−2に送出する。これ
によりDAコンバータ(Y)6−2は、BDAY(NE
W)に対応したアナログ電圧を発生し、このアナログ電
圧は信号増幅手段(Y)2−2の入力端の一方に印加さ
れる。この時点で、信号増幅手段(Y)2―2は、DA
コンバータ(Y)6−2で設定したアナログ電圧に基づ
いてブレ検出手段(Y)1−2の出力を作動増幅し、増
幅した結果情報をADコンバータ(Y)4−2に送出す
る。
【0038】次に、S7では、ADコンバータ(X)4
−1によりAD変換が行って、信号増幅手段(X)2−
1の出力電圧をサンプリングする。このときのサンプリ
ング値がADXである。
【0039】S8では、上記サンプリング値(ADX)
が、所定値VTH1よりも大きいか否かを判断する。そ
して、大きいと判断した場合には、S11に進み、そう
でないと判断した場合には次のS9に進む。このS9で
は、上記サンプリング値(ADX)が、所定値VTH2
よりも小さいか否かを判断する。そして、小さいと判断
した場合には、S12に進み、そうでないと判断した場
合には次のS10に進む。
【0040】上記S8及びS9の判断動作は、図3の比
較手段(X)21−1で行われるものであり、また、上
記所定値の大小関係は、電圧値の高い順から、VCC>
VTH1>(1/2×VCC)>VTH2>GNDであ
る。従って、上記S8及びS9の判断の結果、S10に
進むということは、信号増幅手段(X)2−1により作
動増幅した出力電圧(サンプリング値(ADX))が、
所定値VTH1から所定値YTH2の範囲に収まってい
るということである。このことは、信号増幅手段(X)
2−1がブレ検出手段(X)1−1の出力電圧を適切な
範囲、つまり飽和してもおらず、飽和に近い状態でもな
く増幅し、ADコンバータ(X)4−1によるAD変換
可能な状態にしていることを意味し、正確なブレ検出を
行うことができる。
【0041】よって、上記S10では、ヨー方向(X)
のブレ検出系の初期化が完了しているので、フラグFB
LXを”0”に設定する。上記S8において、サンプリ
ング値(ADX)が所定値VTH1よりも大きいと判断
した場合に進むS11では、信号増幅手段(X)2−1
の出力電圧を下側にシフトさせるため、ヨー方向(X)
の現在のレベルシフト状態の、最新レベルシフト状態値
BDAX(NEW)の値をデクリメントする。
【0042】一方、上記S9において、サンプリング値
(ADX)が所定値VTH2よりも小さいと判断した場
合に進むS12では、信号増幅手段(X)2−1の出力
電圧を上側にシフトさせるため、上記最新レベルシフト
状態値BDAX(NEW)の値をインクリメントする。
【0043】次のS13では、上記S11及びS12に
おける最新レベルシフト状態値の変更を受けて、DAコ
ンバータ(X)6−1に、変更後の最新レベルシフト状
態値BDAX(NEW)を送出する。なお、S11から
S13の動作は、図3のレベルシフト判断手段(X)2
2−1により行われる。そして、次のS14では、ヨー
方向(X)のブレ検出系の初期化が完了していないの
で、フラグFBLXを”1”に設定する。
【0044】上記S7からS14の動作と同様のこと
を、ピッチ(Y)方向のブレ検出系について行うフロー
が、S15からS22である。つまり、S15におい
て、ADコンバータ(Y)4−2によりAD変換が行っ
て、信号増幅手段(Y)2−2の出力電圧をサンプリン
グする。このときのサンプリング値がADYである。
【0045】S16では、上記サンプリング値(AD
Y)が、所定値VTH1よりも大きいか否かを判断す
る。そして、大きいと判断した場合には、S19に進
み、そうでないと判断した場合には次のS17に進む。
このS17では、上記サンプリング値(ADY)が、所
定値VTH2よりも小さいか否かを判断する。そして、
小さいと判断した場合には、S20に進み、そうでない
と判断した場合には次のS18に進む。
【0046】上記S16及びS17の判断動作は、図3
の比較手段(Y)21−2で行われる。また、上記S1
6及びS17の判断の結果、S18に進むということ
は、信号増幅手段(Y)2―2により作動増幅した出力
電圧(サンプリング値(ADY))が、所定値VTH1
から所定値YTH2の範囲に収まっているということで
ある。このことは、信号増幅手段(Y)2−2がブレ検
出手段(Y)1−2の出力電圧を適切な範囲、つまり飽
和してもおらず、飽和に近い状態でもなく増幅し、AD
コンバータ(Y)4−2によるAD変換可能な状態にし
ていることを意味し、正確なブレ検出を行うことができ
る。
【0047】よって、上記S18では、ピッチ方向
(Y)のブレ検出系の初期化が完了しているので、フラ
グFBLYを”0”に設定する。上記S16において、
サンプリング値(ADY)が所定値VTH1よりも大き
いと判断した場合進むS19では、信号増幅手段(Y)
2−2の出力電圧を下側にシフトさせるため、ピッチ方
向(Y)の現在のレベルシフト状態の、最新レベルシフ
ト状態値BDAY(NEW)の値をデクリメントする。
【0048】一方、上記S17において、サンプリング
値(ADY)が所定値VTH2よりも小さいと判断した
場合進むS20では、信号増幅手段(Y)2−2の出力
電圧を上側にシフトさせるため、上記最新レベルシフト
状態値BDAY(NEW)の値をインクリメントする。
【0049】次のS21では、上記S19及びS20に
おける最新レベルシフト状態値の変更を受けて、DAコ
ンバータ(Y)6−2に、変更後の最新レベルシフト状
態値BDAY(NEW)を送出する。なお、S19から
S21の動作は、図3のレベルシフト判断手段(Y)2
2−2により行われる。そして、次のS22では、ピッ
チ方向(Y)のブレ検出系の初期化が完了していないの
で、フラグFBLYを”1”に設定する。
【0050】以上の動作の後、S23では、ヨー方向
(X)のブレ検出系が初期化したか否かのフラグFBL
Xと、ピッチ方向(Y)のブレ検出系が初期化したか否
かのフラグFBLYとが、共に”0”であるか否かを判
断し、ともに”0”である場合には、両ブレ検出系の初
期化が完了していることになるので次のS24以降に進
む。一方、いずれかのフラグが”1”の場合は、ブレ検
出系の初期化が十分に完了していないので、S7に戻
り、ブレ検出系の初期化が完了するまで上述したS7か
らS22の動作を繰り返し行う。
【0051】次に、現在のブレ状態値を算出するため、
S24及びS25では、現在のサンプリング値(ADX
及びADY)を、初期値ADX(F)及びADY(F)
として設定する。
【0052】次のS26以降の動作は、通常のブレ検出
およびブレ防止のためのフローである。S26では、信
号増幅手段(X)2−1及び信号増幅手段(Y)2−2
の電圧出力からなるブレ情報を、一定の周期でサンプリ
ングするためのサンプリングタイマに時間データをセッ
トし、このタイマをスタートさせる。
【0053】そしてS27からS37において、ヨー方
向(X)のブレ検出及びブレ防止動作を行う。初めに、
S27では、ADコンバータ(X)4−1によりAD変
換を行い、信号増幅手段(X)2−1の出力電圧をサン
プリングする。S28では、現在の最新レベルシフト状
態値BDAX(NEW)をBDAX(OLD)に置き換
える。これは、後述するレベルシフト補正演算を行う際
に、上記S27でサンプリングした電圧情報値と、レベ
ルシフト状態値とを対応付けるために、現在のレベルシ
フト状態値とを一時的に保管するものである。このステ
ップは、図3のレベルシフト状態記憶手段(X)23−
1で行う。
【0054】S29では、上記S27においてサンプリ
ングしたサンプリング値(ADX)が、所定値VTH1
よりも大きいか否かを判断する。そして、大きいと判断
した場合には、S31に進み、そうでないと判断した場
合には次のS30に進む。このS30では、上記サンプ
リング値(ADX)が、所定値VTH2よりも小さいか
否かを判断する。そして、小さいと判断した場合には、
S32に進み、そうでないと判断した場合には次のS3
4に進む。
【0055】上記S29及びS30の判断の結果、S3
4に進むということは、信号増幅手段(X)2−1によ
り作動増幅した出力電圧(サンプリング値(ADX))
が、所定値VTH1から所定値VTH2の範囲に収まっ
ているということである。このことは、信号増幅手段
(X)2−1がブレ検出手段(X)1−1の出力電圧を
適切な範囲、つまり飽和してもおらず、飽和に近い状態
でもなく増幅し、ADコンバータ(X)4−1によるA
D変換可能な状態にしていることを意味し、正確なブレ
検出を行うことが可能である。よって、このような場合
にはDAコンバータ(X)6−1の発生電圧は変化させ
ない。
【0056】上記S29において、サンプリング値(A
DX)が所定値VTH1よりも大きいと判断した場合に
進むS31では、信号増幅手段(X)2−1の出力電圧
を下側にシフトさせるため、ヨー方向(X)の現在のレ
ベルシフト状態の、最新レベルシフト状態値BDAX
(NEW)の値をデクリメントする。
【0057】一方、上記S30において、サンプリング
値(ADX)が所定値VTH2よりも小さいと判断した
場合に進むS33では、信号増幅手段(X)2−1の出
力電圧を上側にシフトさせるため、上記最新レベルシフ
ト状態値BDAX(NEW)の値をインクリメントす
る。
【0058】S33では、上記S31及びS32におけ
る最新レベルシフト状態値の変更を受けて、DAコンバ
ータ(X)6−1に、変更後の最新レベルシフト状態値
BDAX(NEW)を送出する。S34では、図3のレ
ベルシフト補正演算手段(X)24−1において、前述
した式(1)に基づいて、ヨー方向(X)のブレ検出に
対するレベルシフト補正演算(X)を行う。この際、現
在のサンプリング値は図2の信号増幅手段(X)2−1
の出力が用いられ、1回前のレベルシフト状態値とは図
3のレベルシフト状態記憶手段(X)23−1に記憶さ
れた値が用いられる。
【0059】次に、S35においてフィルタ演算
(X)、およびS36において焦点距離換算(X)が、
図3のフィルタ・f換算手段(X)25−1により行わ
れる。そして、検出されたブレ検出値に基づき、S37
では、図2のブレ防止手段9により、ヨー方向(X)に
対するブレ防止動作(X)が行われる。なお、ブレ表示
手段8により後述するブレの表示/警告のみを行う場合
には、このステップは省略可能である。
【0060】次のS38からS48は、ピッチ方向
(Y)のブレ検出及びブレ防止動作の説明である。初め
に、S38では、ADコンバータ(Y)4−2によりA
D変換が行われて、信号増幅手段(Y)2−2の出力電
圧がサンプリングされる。S39では、現在の最新レベ
ルシフト状態値BDAY(NEW)をBDAY(OL
D)に置き換える。これは、後述するレベルシフト補正
演算を行う際に、上記S38でサンプリングした電圧情
報値と、レベルシフト状態値とを対応付けるために、現
在のレベルシフト状態値とを一時的に保管するものであ
る。このステップは、図3のレベルシフト状態記憶手段
(Y)23−2で行われる。
【0061】S40では、上記S38においてサンプリ
ングしたサンプリング値(ADY)が、所定値VTH1
よりも大きいか否かを判断する。そして、大きいと判断
した場合には、S42に進み、そうでないと判断した場
合には次のS41に進む。このS41では、上記サンプ
リング値(ADY)が、所定値VTH2よりも小さいか
否かを判断する。そして、小さいと判断した場合には、
S43に進み、そうでないと判断した場合には次のS4
5に進む。
【0062】上記S40及びS41の判断の結果、S4
5に進むということは、信号増幅手段(Y)2−2によ
り作動増幅した出力電圧(サンプリング値(ADY))
が、所定値VTH1から所定値VTH2の範囲に収まっ
ているということである。このことは、信号増幅手段
(Y)2−2がブレ検出手段(Y)1−2の出力電圧を
適切な範囲、つまり飽和してもおらず、飽和に近い状態
でもなく増幅し、ADコンバータ(Y)4−2によるA
D変換可能な状態にしていることを意味し、正確なブレ
検出を行うことが可能である。よって、このような場合
にはDAコンバータ(Y)6−2の発生電圧は変化させ
ない。
【0063】上記S40において、サンプリング値(A
DY)が所定値VTH1よりも大きいと判断した場合に
進むS42では、信号増幅手段(Y)2−2の出力電圧
を下側にシフトさせるため、ピッチ方向(Y)の現在の
レベルシフト状態の、最新レベルシフト状態値BDAY
(NEW)の値をデクリメントする。
【0064】一方、上記S41において、サンプリング
値(ADY)が所定値VTH2よりも小さいと判断した
場合に進むS43では、信号増幅手段(Y)2−2の出
力電圧を上側にシフトさせるため、上記最新レベルシフ
ト状態値BDAY(NEW)の値をインクリメントす
る。
【0065】次のS44では、上記S42及びS43に
おける最新レベルシフト状態値の変更を受けて、DAコ
ンバータ(Y)6−2に、変更後の最新レベルシフト状
態値BDAY(NEW)を送出する。S45では、図3
のレベルシフト補正演算手段(Y)24−2において、
前述した算出式(1)に基づいて、ピッチ方向(Y)の
ブレ検出に対するレベルシフト補正演算(Y)を行う。
この際、現在のサンプリング値は図2の信号増幅手段
(Y)2−2の出力が用いられ、1回前のレベルシフト
状態値とは図3のレベルシフト状態記憶手段(Y)23
−2に記憶された値が用いられる。
【0066】次に、S46においてフィルタ演算
(Y)、およびS47において焦点距離換算(Y)が、
図3のフィルタ・f換算手段(Y)25−2により行わ
れる。そして、検出されたブレ検出値に基づき、S48
では、図2のブレ防止手段9により、ピッチ方向(Y)
に対するブレ防止動作(Y)が行われる。なお、ブレ表
示手段8により後述するブレの表示/警告のみを行う場
合には、このステップは省略可能である。
【0067】次のS49とS50はブレの表示/警告動
作であり、初めにS49では、図3の合成手段26によ
り、フィルタ・f換算手段(X)25−1、及びフィル
タ・f換算手段(Y)25−2の出力をベクトル合成等
の手段により合成し、ブレ表示手段8において行われる
ブレ表示形態にそった信号を生成する。そして、次のS
50において、ブレ表示手段8によりブレ表示/警告を
行う。ここでの動作も、上記S37及びS48において
行うブレ防止動作の結果、現在のブレレベルに対応した
ブレ表示/警告が不要の場合には、これらのステップを
省略することも可能である。
【0068】S51では、図2の操作指示手段7を介し
て、操作者からブレ検出/防止動作の停止指示があるか
否かを判断し、ないと判断した場合には次のS52に進
み、あると判断した場合にはS53に進む。なお、この
判断は、例えばぶれ防止動作を伴った実露光動作が終了
した場合や、カメラのバッテリー電圧が加工して撮影続
行が不可能と判断された場合に、自動的に動作の停止指
示を出すようにしても良い。
【0069】次のS52では、ブレの検出を一定周期で
行うために上記S26にてスタートさせたサンプリング
タイマがオーバーフローしたか否かを判断する。そし
て、オーバーフローしていると判断した場合にはS26
に戻り、オーバーフローしていないと判断した場合には
S51に戻る。一方、S53では、駆動しているブレ表
示手段8やブレ防止手段9の動作を停止し、特にブレ防
止手段9が駆動していた場合には、これを初期位置に復
帰させる。その後S3に進み、給電手段11によるブレ
検出手段1−1、1−2、及び信号増幅手段2−1、2
−2への給電を停止する。
【0070】以上、説明した本実施形態に係る装置の動
作を次のように変更することも可能である。上記フロー
チャートでは、S26において、ブレ検出を一定周期で
行うためのサンプリングタイマをスタートさせ、ヨー方
向(X)及びピッチ方向(Y)のブレ検出/防止処理を
終了した後、S52において、サンプリングタイマがオ
ーバーフローしたか否かを判断している。これを、ヨー
方向(X)とピッチ方向(Y)の各処理に対して別々に
サンプリングタイマをスタートさせ、且つ別々にオーバ
ーフローしたか否かを判断しても良い。
【0071】また、上記フローチャートでは、ブレ検出
動作やブレ防止動作をヨー方向(X)、ピッチ方向
(Y)の順に行ったが、これらの処理をヨー方向(X)
とピッチ方向(Y)について並行して行うようにしても
よい。その場合には、例えばS27のヨー方向(X)の
AD変換処理の後に、S38のピッチ方向(Y)のAD
変換処理を行ったり、S34のヨー方向(X)のレベル
シフト補正(X)処理の後に、S45のピッチ方向
(Y)のレベルシフト補正(Y)処理を行えばよい。
【0072】次に、図7を用いて、本装置におけるレベ
ルシフト動作の具体例を説明する。なお、以下の説明で
はヨー方向(X)の動作について説明し、ピッチ方向
(Y)については同様の動作であるので、説明を省略す
る図7(a)には、現在のブレ状態値(BBLURX)
の軌跡例を示す。これは、ブレ検出手段(X)1−1で
検出されたブレ出力を信号増幅手段(X)2−1にて増
幅し、レベルシフト動作分をレベルシフト状態値(BD
AX)を用いて補正した実際のブレ軌跡である。ここ
で、横軸は時間を示し、縦軸はブレ速度を示す。図7
(b)には、ADコンバータ(X)4−1による現在の
サンプリング値(ADX)の軌跡例を示す。これは、信
号増幅手段(X)2−1により差動増幅した出力を所定
値VTH1〜VTH2の範囲に収まるように制御したも
のである。ここで、縦軸はブレ速度に対応した電圧値で
ある。図7(c)には、レベルシフト状態値(BDA
X)の軌跡例を示す。
【0073】次に、各軌跡を見てみると、T0〜T1の
時点では図7(a)、(b)共にブレ速度は所定値VT
H1〜VTH2の範囲に収まっている。よって図7
(c)のBDAXの値は±0である。そしてT1になる
と図7(b)の軌跡が所定値VTH1以上となり、この
ままの状態であるとVCC側で飽和する恐れがある。そ
こでADX>VTH1と判断し(図4のS8)、DAコ
ンバータ(X)6−1の電圧出力状態の変更、つまりレ
ベルシフトを行う。これは、図7(c)に示すように、
DAコンバータ(X)6−1の電圧出力状態を決定して
いるレベルシフト状態値(BDAX)の値を1下げるこ
とで可能となる。この時に変動する電圧レベルは、DA
コンバータ(X)6−1の1ビットあたりの電圧変化値
(ΔV)に、信号増幅手段(X)2−1でのゲイン
(G)を乗じた分に相当する。
【0074】次のT2においても図7(b)の軌跡が所
定値VTH1以上となるので、VCC側の飽和防止のた
め、T1の時と同様にDAコンバータ(X)6−1の電
圧出力状態を再度変更しレベルシフト状態値BDAXを
1下げる。この時点でBDAXの値は、―2となる。
【0075】次のT3では、図7(b)の軌跡が所定値
VTH2以下となり、このままの状態であるとGND側
で飽和する恐れがある。そこでVTH2>ADXと判断
し(図4のS9)、DAコンバータ(X)6−1の電圧
出力状態の変更、つまりレベルシフトを行う。これは、
図7(c)に示すように、DAコンバータ(X)6−1
の電圧出力状態を決定しているレベルシフト状態値(B
DAX)の値を1上げることで可能となる。そうすると
BDAXの値は、T1〜T2と同じ―1となる。
【0076】これ以降、同様な方法で信号増幅手段
(X)2−1出力のレベルシフト動作を行うことによ
り、レベルシフト動作が可能な範囲は、DAコンバータ
(X)6−1の電圧発生可能範囲にある限り、広くな
る。例えば、DAコンバータ(X)6−1のビット数が
8ビットであれば、256ステップのレベルシフト動作
が可能となる。
【0077】上記装置によれば、カメラブレ情報を増幅
し、かつ所定範囲内に収めるために使用する信号増幅手
段に供給する電圧情報を発生させたり、この信号増幅手
段を制御させることが、カメラの制御手段(CPU)の
中で行うことができるので、専用のモジュールが不要
で、それとの制御ラインも廃止できる。従って、比較的
簡単な構成にできる。また、専用モジュールとの通信も
なくなるので、高速に制御でき、高価なCPUを設ける
必要もない。それでいて、ブレ信号の増幅、及び増幅信
号のレベルシフトが可能であるので、ブレ状態を広いレ
ンジで、かつ詳細に把握することが可能なブレ検出機構
を有するカメラを実現することができる。
【0078】このような形態により実施される本発明
は、その他にも本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形実施が可能である。以上、本発明の実施形態に基づ
いて説明したが本明細書中には以下の発明が含まれる。
すなわち、 (1) カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、
このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、こ
の信号増幅手段の出力をサンプリングすると共に、この
サンプリング結果に応じて所定の電圧を上記信号増幅手
段に出力するカメラ制御手段とを有することを特徴とす
るカメラブレ検出装置。 (2) カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、
このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、こ
の信号増幅手段の出力をサンプリングするADコンバー
タと、このADコンバータで得られた情報値と、所定値
とを比較する比較手段と、この比較手段での比較結果に
応じて、所定のアナログ電圧を上記信号増幅回路に送出
するDAコンバータとを具備し、少なくとも上記ADコ
ンバータ、比較手段、DAコンバータはカメラの制御手
段内に設けられていることを特徴とするカメラブレ検出
装置。 (3) 上記制御手段は、ワンチップマイクロコンピュ
ータであることを特徴とする上記(1)または(2)に
記載のカメラブレ検出装置。 (4) 上記制御手段は、ワンチップのCMOS−IC
であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載
のカメラブレ検出装置。 (5) 上記制御手段は、CMOSデバイスであり、上
記信号増幅手段はバイポーラデバイスであることを特徴
とする上記(1)または(2)に記載のカメラブレ検出
装置。 (6) カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、
このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、カ
メラの所定の動作を制御する、一体に構成された制御回
路とを有し、上記制御回路は、上記信号増幅手段の出力
をサンプリングすると共に、このサンプリング結果に応
じて上記信号増幅手段の出力状態が適正範囲になるよう
に所定の電圧を上記信号増幅手段に出力することを特徴
とするブレ検出機能付きカメラ。 (7) カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、
このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、カ
メラの所定の動作を制御する、一体に構成された制御回
路とを有し、上記制御回路は、上記信号増幅手段の出力
状態が適正範囲になるように所定のアナログ電圧を上記
信号増幅手段に送出するDAコンバータの機能を有する
ことを特徴とするブレ検出機能付きカメラ。 (8) カメラのブレ状態を検出するブレ検出手段と、
このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段と、こ
の信号増幅手段の出力をサンプリングするADコンバー
タ、このADコンバータで得られた情報値と所定値とを
比較する比較手段、この比較手段での比較結果に応じ
て、上記信号増幅手段の出力状態が適正範囲になるよう
に所定のアナログ電圧を上記信号増幅手段に送出するD
Aコンバータの各機能を有するとともに、カメラの所定
の動作を制御する、一体で構成された制御回路と、を有
することを特徴とするブレ検出機能付きカメラ。 (9) 上記制御手段は、デジタル・アナログ変換機能
付きワンチップマイクロコンピュータであることを特徴
とする上記(6)、(7)、又は(8)のカメラ。 (10) 上記カメラの所定の動作とは、オートフォー
カス動作やフィルム給送動作、露光動作等である上記
(6)、(7)、又は(8)のカメラ。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、専用のモジュールを用
いることなく、簡単な構成で、小型で高精度なブレ検出
機能を持ったカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るブレ検出機能付きカメラの
要部概念図を示す。
【図2】 本実施の形態に係るカメラのブレ検出機能に
関連する部分のブロック図を示す。
【図3】 上記カメラのブレ検出制御手段5の詳細機能
を説明するためのブロック図を示す。
【図4】 上記カメラの動作を示すフローチャートの前
段部分である。
【図5】 上記カメラの動作を示すフローチャートの中
段部分である。
【図6】 上記カメラの動作を示すフローチャートの後
段部分である。
【図7】 上記カメラの各回路信号の軌跡例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ブレ検出手段 2 信号増幅手段 3 カメラ制御手段 4 ADコンバータ 5 ブレ検出制御手段 6 DAコンバータ 8 ブレ表示手段 9 ブレ防止手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラのブレ状態を検出するブレ検出手
    段と、このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段
    と、カメラの所定の動作を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、上記信号増幅手段の出力をサンプリン
    グすると共に、このサンプリング結果に応じて上記信号
    増幅手段の出力状態が適正範囲になるように所定の電圧
    を上記信号増幅手段に出力することを特徴とするブレ検
    出機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラのブレ状態を検出するブレ検出手
    段と、このブレ検出手段の出力を増幅する信号増幅手段
    と、カメラの所定の動作を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、上記信号増幅手段の出力をサンプリン
    グするADコンバータと、このADコンバータで得られ
    た情報値と所定値とを比較する比較手段と、この比較手
    段での比較結果に応じて、上記信号増幅手段の出力状態
    が適正範囲になるように所定のアナログ電圧を上記信号
    増幅手段に送出するDAコンバータの各機能を有するこ
    とを特徴とするブレ検出機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、ワンチップマイクロコ
    ンピュータであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のブレ検出機能付きカメラ。
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