JP4329151B2 - 振れ検出装置及びブレ補正カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、双眼鏡などの光学装置やカメラなどの撮影装置における手振れなどによる振動を検出する振れ検出装置、及び、そのような振れ検出装置を用いたブレ補正カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下に、図9を参照して従来のブレ補正装置の動作について説明する。図9は、振れ検出装置を含んだ従来のブレ補正装置の基本的な構成を示すブロック図である。角速度センサ10は、ブレ補正装置に加えられた振れを検出するセンサであり、通常コリオリ力を検出する圧電振動式角速度センサを用いる。角速度センサ10の出力は、A/D変換器30でアナログ信号からデジタル信号に変換されたのち、基準値演算部40へ送信される。点線で囲まれたデジタル信号処理部300は、MCUなどの内部においてデジタルで演算される部分を示す。基準値演算部40は、角速度センサ10の出力より振れの基準値を演算する部分である。角速度センサ10から出力された振れ信号は、前記基準値を差し引かれたのち、積分部52へ送信される。積分部52は、角速度の単位で表されている振れ信号を時間積分し、ブレ補正装置の振れ角度に変換する部分である。
【0003】
目標駆動位置演算部54は、積分部52によって求めた振れ角度から、ブレ補正レンズ70の目標駆動位置情報を演算する部分である。駆動信号演算部56は、この目標駆動位置情報に応じてブレ補正レンズ70を駆動するために、目標駆動位置情報と現在のブレ補正レンズ70の位置情報との差を演算する。この駆動信号演算部56で演算された結果は、D/A変換器31でデジタル信号からアナログ信号に変換される。電圧ドライバ68は、アナログ信号化された駆動信号に応じてコイル63へ駆動電流を流す。
【0004】
駆動部60は、ブレ補正レンズ70を駆動するための部分であり、ヨーク61、マグネット62、コイル63から構成されている。コイル63は、ヨーク61とマグネット62により形成される磁気回路内に置かれており、コイル63に電流を流すと、フレミングの左手の法則により、コイル63に力が発生する。コイル63は、ブレ補正レンズ70を収めている鏡筒72に取り付けられている。ブレ補正レンズ70及び鏡筒72は、光軸Iに直交する方向に移動できるような構造となっているため、コイル63の移動によってブレ補正レンズ70を光軸Iに直交する方向に駆動させることが可能となる。
【0005】
光学的位置検出部64は、ブレ補正レンズ70の動きをモニタする部分であり、赤外線発光ダイオード(以下、IRED)65、スリット66aを有するスリット板66、PSD(Position Sensitive Device) 67を備えている。
【0006】
IRED65が発光した光は、まずスリット66aを通過することにより、光線の幅を絞られ、PSD67へ到達する。PSD67は、その受光面上の光の位置に応じた信号を電流で出力する。スリット板66は、鏡筒72に取り付けられているため、ブレ補正レンズ70の動きがスリット66aの動きとなり、PSD67の受光面上の光の動きとなる。従って、PSD67の受光面上の光の位置がブレ補正レンズ70の位置と等価となる。PSD67により出力された電流は、I/V変換部69で電圧に変換され、さらにA/D変換器32でデジタル信号に変換されて、フィードバックされる。
【0007】
また、このようなブレ補正装置を内蔵したカメラ、光学装置などが三脚に取り付けられているか否かの検出や、三脚への取り付けが検出された場合の処理については、特開平04−328534や特開平02−181741、特開平02−301732などに示されている。これらの従来技術においては、カメラボディ底部に三脚取り付け検出用のスイッチを設けたり、振れ検出センサの出力から三脚取り付けを検出していた。そして、三脚取り付けを検出したときは、振れ検出センサやブレ補正ユニットへの給電を停止したりするなどして、ブレ補正を停止する方法が一般的であった。また、特開平02−173625に記載されているように、振れの検出の周波数帯域を低周波領域まで拡げるという手法も提案されている。
【0008】
しかし、カメラを三脚に取り付けていても、強風の下であったり、三脚を立てた所が不安定な場所であった場合には、カメラは、振動することがある。また、一脚に取り付けられている場合も、基本的には、手持ちであるのでやはりカメラは、振動する。そうすると、このような状況下でブレ補正を停止してしまうと、出来上がった写真は、ブレてしまう。よって、こういう状況下では、ブレ補正を行った方がよい。三脚取り付け時のブレ補正に関して、特開平04−328534では、三脚取り付けを検出した場合には、ブレ補正装置のブレ補正特性を可変する方法を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来技術を用いて装置の振れを検出するには、以下に説明する問題点があった。
振れの検出には、角速度を検出する角速度センサを用いるのが一般的である。角速度センサは、加えられた角速度に比例した電圧をアナログ信号で出力する。通常、角速度センサ単体の出力は、小さいので、角速度センサから出力された電圧のアナログ信号は、増幅回路などにより増幅される。そして、増幅された角速度センサの出力(以下、振れ検出信号)は、マイコン内でのブレ補正制御の演算や基準値の演算を行うために、A/D変換器にてデジタル信号に変換(以下、デジタル化)された後、マイコンなどの演算装置に入力される。
【0010】
図10は、そのデジタル化の様子を模式的に表したものである。図10(a)は、手振れによる角速度を加えられた角速度センサ10のアナログの振れ検出信号で、増幅回路により増幅してある。図10(b)は、そのアナログの振れ検出信号をデジタル化した後の信号である。図10(b)から、振れ検出信号のデジタル化において、分解能以下の細かい値は、得られないことがわかる。
【0011】
前述の通り、一脚に取り付けられている場合はもちろん、三脚に取り付けていても振動することがある。しかし、一般的には、その場合でも手持ちの状態と比較するとその振れ量は、小さい。これを模式的に表したのが、図10(c)である。これも図10(a)と同様、アナログの振れ検出信号を増幅したものであるが、図10(a)の手振れによる振れ検出信号に比較すると振幅が小さくなっている。これを図10(b)のようにデジタル化したものが図10(d)である。図10(d)からわかるように、図10(c)のアナログ信号の段階では、振動に対応する信号が出力されているが、振幅が小さいため、デジタル化した際にその振動成分が埋もれてしまい、図10(d)のデジタル信号では、振動の検出がほとんどできていない。
【0012】
そうすると、この振れ信号を用いてブレ補正を行っても、振動自体を検出できていないので、結局ブレ補正を停止したのと同様になってしまうか、もしくは、精度の高いブレ補正は、行えなくなってしまう。従って、従来の技術では、三脚や一脚取り付け時にブレ補正を行ってもあまり効果が期待できないという問題があった。
【0013】
また、前述したように、三脚取り付けを検出したときにブレ補正を停止する方法では、三脚取り付け時には、ブレ補正が行われないので、条件によっては、撮影された写真がブレてしまう。
【0014】
さらに、像ブレ補正を停止させるスイッチを設け、三脚取り付け時には、ユーザーに停止するよう促すという方法もあるが、この方法では、三脚取り付け時には、ブレ補正が行われない上、ユーザーは、三脚に固定する度にスイッチを停止方向に操作しなければならず煩瑣であったり、スイッチを戻し忘れて写真がブレてしまうという問題があった。
【0015】
本発明の課題は、三脚取り付け時のように振動の小さな状態でも特別な操作を必要とせずに、精度の高いブレ補正を行うことができる振れ検出装置及びブレ補正カメラを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、振動の状態を検出し、検出信号を出力する振動検出部(10)と、前記検出信号を増幅した増幅信号を出力する増幅部と、前記増幅信号をデジタル信号に変換する信号変換器(30)と、前記振動検出部を含む装置の保持状態を判定する保持状態判定部(140,150)と、前記保持状態判定部が前記装置の振動が小さい保持状態であると判定したときには、前記増幅部における前記増幅信号の増幅率を高くする信号処理部(20,30,160)とを備える振れ検出装置である。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1に記載の振れ検出装置において、前記装置が固定用の部材に固定されているか否かを検出する固定状態検出部(130)を備え、前記保持状態判定部は、前記固定状態検出部の検出結果に基づいて判定を行うことを特徴とする振れ検出装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の振れ検出装置において、前記保持状態判定部は、固定状態検出部により、前記装置が前記固定用の部材に固定されていることが検出されたときに、前記装置の振動が小さい保持状態であると判定すること、を特徴とする振れ検出装置である。
【0022】
請求項4の発明は、請求項3に記載の振れ検出装置において、前記固定状態検出部は、前記装置が前記固定用の部材に固定されたときにその状態が変化するスイッチ(130)であることを特徴とする振れ検出装置である。
【0023】
請求項5の発明は、請求項1に記載の振れ検出装置において、前記保持状態判定部は、前記検出信号又は前記増幅信号に基づいて判定を行うことを特徴とする振れ検出装置である。
【0024】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までいずれか1項に記載の振れ検出装置と、前記検出信号又は前記増幅信号に基づき振れの基準値を演算する基準値演算部(40)と、ブレを補正するブレ補正光学系(70)と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(60)と、前記基準値演算部により演算された前記基準値と、前記検出信号又は前記増幅信号に基づいて駆動信号を演算し、前記駆動部の駆動を制御する駆動制御部(50)とを含むことを特徴とするブレ補正カメラである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における振れ検出装置及びブレ補正カメラの概要を説明するためのブロック図である。
なお、前述した従来例と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0026】
半押しスイッチSW1は、図示しないレリーズボタンの半押し動作に連動してONとなるスイッチである。この半押しスイッチSW1がONとなることにより、図示しない測光部による測光演算、図示しないオートフォーカス駆動部によるオートフォーカス駆動など一連の撮影準備動作を開始する。
【0027】
全押しスイッチSW2は、前記レリーズボタンをさらに押し込む全押し動作に連動してONとなるスイッチである。このスイッチがONとなることにより、図示しないシャッタ機構によるシャッタの開閉、図示しないフィルム巻き上げ機構によるフィルムの巻き上げなどの一連の撮影動作が行われる。
【0028】
半押しタイマ100は、半押しスイッチSW1がONとなったと同時にONとなり、半押しスイッチSW1がONの間は、ONのままであり、また、半押しスイッチSW1がOFFとなってからも、一定時間は、ONのままとなっているタイマである。この半押しタイマ100は、ONと同時にカウントを開始し、ONの間は、カウントを継続する。
【0029】
電源供給部110は、カメラの各部、ここでは、角速度センサ10に電源を供給する部分であり、カメラの半押タイマ100がONの間、角速度センサ10に電源を供給し続ける。また、半押しタイマ100がOFFのとき、電源供給部110は、角速度センサ10への電源の供給を停止する。従って、カメラの半押しタイマ100がONの間に限り、角速度センサ10によるカメラの振動検出が可能となる。
【0030】
角速度センサ10は、カメラに加えられた振動を角速度値で検出するセンサであり、コリオリ力を利用して角速度を検出し、検出結果を電圧値として出力する。角速度センサ10は、通常は、2軸方向で角速度を検出する必要があるため2つ搭載されるが、ここでは、簡単のため一軸分は、図示しない。角速度センサ10の出力である振れ検出信号は、増幅部20へ送信される。
【0031】
三脚取り付けネジ穴120は、三脚ネジ125により三脚や一脚にカメラを取り付けるためのネジ穴であり、底部に三脚取り付け検出スイッチ130を備えている。
【0032】
三脚取り付け検出スイッチ130は、カメラボディ90に三脚が取り付けられているか否かを検出するためのスイッチである。図2(a),(b)は、それぞれ、三脚を取り付けていない状態及び取り付けている状態における、三脚取り付け検出スイッチ130と三脚ネジ125との関係を示す図である。三脚取り付け検出スイッチ130は、スイッチ本体132と、スイッチ本体132内に自在に入り込むことができるピン134とからなる。このピン134は、図2(a)のように三脚ネジ125が取り付けられていないときは、スイッチ本体132から伸びた状態になっており、ピン134の先端は、三脚取り付けネジ穴120内に突出している。カメラに三脚が取り付けられると、図2(b)のように三脚側の三脚ネジ125がピン134をスイッチ本体132の中に押し込む形となり、三脚の取り付けが検出される。この三脚取り付け検出スイッチ130の状態を示す信号は、増幅制御部140へ送信される。
【0033】
増幅制御部140は、三脚取り付け検出スイッチ130の状態に基づきカメラの保持状態を判定し、増幅部20の増幅率を変更する増幅制御部である。三脚取り付け検出スイッチ130が三脚取り付けを検出したときは、増幅率を高い方にするよう増幅部20にコマンドを送る。また、三脚取り付けを検出していないときは、増幅率を低い方にするようにコマンドを送る。また、どちらの増幅率を使用するかの情報は、駆動信号演算部50にも送られる。
【0034】
増幅部20は、角速度センサ10の出力電圧値(振れ検出信号)を増幅する増幅部である。増幅部20は、増幅制御部140からのコマンドに基づいて増幅率を変化させる。第1実施形態では、増幅率の高い状態と低い状態との2段階の状態を持ち、通常は、低い状態の方にセットされている。しかし、三脚の取り付けが三脚取り付け検出スイッチ130により検出され、増幅制御部140が三脚取り付け検出時の状態にするコマンドを送ってきたときは、増幅率を高い状態に変更する。増幅した振れ検出信号は、A/D変換器30へ送信される。
【0035】
A/D変換器30は、増幅部20から送られてきたアナログの振れ検出信号をデジタル信号に変換する信号変換器である。振れ検出信号をデジタル信号に変換することで、ワンチップマイコン200内での演算処理が可能となる。
【0036】
基準値演算部40は、A/D変換器30より送信された振れ検出信号から、駆動信号演算のための基準値を演算する。基準値の演算式の一例として、
【0037】
【数1】
【0038】
で表される振れ検出信号の移動平均値がある。ここで、ωは、振れ検出信号、ω0は、振れの基準値であり、これらの変数に付いているサフィックスは、経過時間(サンプリング)を表す変数である。基準値演算部40で演算された基準値は、駆動信号演算部50へ送信される。
【0039】
駆動信号演算部50は、A/D変換器30から送信された振れ検出信号と、基準値演算部40から送信された基準値及び増幅制御部140から送信された増幅率の情報に基づき、ブレ補正レンズ70を駆動するための駆動信号を演算する駆動信号演算(制御)部である。ここでは、振れ検出信号から基準値を減算し積分演算を行うことにより、角速度信号を角変位信号へと変換し、さらに増幅率の情報に基づいた係数を掛け合わせて、ブレ補正レンズ70の駆動信号へと変換する。次式は、駆動信号演算の一例である。
【0040】
【数2】
【0041】
ここで、Cは、増幅率により変化するとともに、図示しない撮影レンズの焦点距離やその他の条件より変化する係数である。このようにして演算された駆動信号は、駆動部60へ送信される。
【0042】
駆動部60は、駆動信号演算部50から送信された駆動信号により、ブレ補正レンズ70の駆動を行う駆動部である。
【0043】
ブレ補正レンズ70は、撮影装置のレンズ鏡筒80に内蔵された結像光学系の一部であり、光軸Iと略直交する平面内を移動することができる単レンズ、もしくは、複数枚のレンズより構成されるレンズ群である。駆動部60によって光軸Iと略直交する方向に駆動され、結像光学系の光軸Iを変化させる。
【0044】
写真などのブレは、カメラなどに加えられる手振れなどの振動により、露光中に結像面(フィルム面)の像が移動してしまうことにより発生する。しかし、図1に示すようなブレ補正カメラにおいては、角速度センサ10などの振動検出センサが内蔵されており、その振動検出センサにより、カメラなどに加えられた振動を検出することができる。そして、カメラなどに加えられた振動が検出されれば、その振動による結像面の像の動きを知ることができるので、結像面上の像の動きが止まるようにブレ補正レンズ70を駆動することで、結像面上の像の動き、すなわちブレを補正することができる。
【0045】
図3は、増幅部20の内部構成を示す図である。増幅部20は、OPアンプ22、切替スイッチ24及び抵抗R、R1、R2を備える反転増幅器である。ここで、抵抗R、R1、R2の大小関係は、R1>R2>Rとなっている。
【0046】
切替スイッチ24は、増幅制御部140からのコマンドに基づき、その接続を端子Aと端子Bとに切り替えるスイッチである。第1実施形態では、三脚取り付けが検出されたときは、端子Aに、三脚取り付けが検出されなかったときは、端子Bに切り替える。
【0047】
ここで、角速度センサ10からの入力をVω、増幅器20の出力をVω’、OPアンプ22の非反転入力端子にかけられる基準電圧をVsとすると、VωとVω’との関係は、以下のようになる。
【0048】
【数3】
【0049】
上記の2つの式で、右辺第2項が信号の増幅を表す項で、角速度センサ10からの入力Vωと基準電圧Vsとの差、つまり振れ検出信号が抵抗の比率で決まる定数で増幅されることを示している。よって、R1>R2なので、この図3では、切替スイッチ24がA側になっているときの方が増幅率は、高いことになる。
【0050】
カメラは、三脚に固定されているときは、手持ち時と比較するとその振れ量が小さい。すると、課題において説明したように、A/D変換器の分解能の中に振れ検出信号が埋もれてしまう状況が発生しやすい。そのような状況を回避するため、第1実施形態では、三脚取り付け検出スイッチ130により三脚取り付けが検出されたとき、増幅制御部140は、切替スイッチ24をA側にセットし、増幅部20の増幅率を上げる。そうすることにより、三脚取り付け時に発生している振幅の小さい振動も検出することが可能となる。
【0051】
図4は、増幅部20とA/D変換器30からの振れ検出信号を、増幅率を上げる前と上げた後とで比較するグラフである。
図4(a)は、三脚取り付け時の振動を、切替スイッチ24がB側にある小さい増幅率(従来の増幅率)により増幅した振れ検出信号を示すグラフである。
図4(b)は、図4(a)の振れ検出信号をA/D変換器30でデジタル信号に変換した振れ検出信号を示すグラフである。
【0052】
図4(a)と図4(b)とを比較すればわかるように、図4(a)で示したアナログの振れ検出信号では、振幅は、小さいものの、振動していることを示す振れ検出信号が出力されているが、図4(b)では、その振動が分解能の中に埋もれてしまっていて、振動がデジタル信号で再現されていない。
【0053】
図4(c)は、図4(a)と同じ振動を、切替スイッチ24がA側にある大きい増幅率により増幅した振れ検出信号を示すグラフである。
図4(d)は、図4(c)の振れ検出信号をA/D変換器30でデジタル信号に変換した振れ検出信号を示すグラフである。
【0054】
図4(c),(d)からわかるように、三脚取り付けを検出し、増幅率を上げることで、三脚取り付け時の小さい振動からでも振幅の大きい振れ検出信号を得ることができるので、これをデジタル信号に変換しても(図4(d))十分に振動が再現できていることがわかる。
【0055】
このように、第1実施形態では、三脚取り付けを検出したときには、角速度センサ10からの振れ検出信号を増幅する増幅部20の増幅率を上げて小さな振動の振幅を拡大するので、デジタル化したときの振動の再現性が良くなり、三脚取り付け時に何らかの原因でごく小さな振動が発生しても精度良くブレ補正を行うことが可能となる。また、三脚取り付け時に撮影者がブレ補正をOFFにするなど特別の操作も必要ないので、使い勝手もよくなる。
【0056】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態における、振れ検出装置及びブレ補正カメラの概要を示すブロック図である。この第2実施形態では、三脚取り付け検出スイッチ130を使用せず、ワンチップマイコン200内に設けた保持状態判定部150によりカメラの保持状態を判定するようにしている。なお、第2実施形態及び第3実施形態の説明において、第1実施形態と共通する部分についての説明は、省略する。
【0057】
保持状態判定部150は、A/D変換器30から出力されたデジタルの振れ検出信号から、カメラの保持状態を判定し、増幅率を決める判定部である。たとえば、A/D変換器30からの振れ検出信号の振幅が、所定の値(仮にVとする)よりも小さい状態が継続したときに三脚取り付けと判定し、増幅部20の増幅率を最大に上げるよう、増幅部20にコマンドを送信する。また、A/D変換器30からの振れ検出信号の振幅がVより大きいときには、その振幅に基づき最適な増幅率を決定し、増幅部20へその増幅率を送信する。保持状態判定部150は、決定した増幅率の情報を駆動信号演算部50にも送信する。
【0058】
図6は、第2実施形態における、増幅部20の内部構成を示す図である。第2実施形態における増幅部20は、第1実施形態における切替スイッチ24,抵抗R1,R2の代わりに抵抗Rc,可変抵抗Rvを有している。保持状態判定部150から送信された増幅率に関するコマンドに基づき、増幅部20は、可変抵抗Rvの値を変化させるので、増幅部20の増幅率もこれと連動して変化する。
【0059】
このように第2実施形態では、三脚取り付け検出スイッチ130を必要としないので、第1実施形態のように、きちんと三脚に取り付けなくともよく、たとえば台の上に載せただけのような状況にも対応することができる。また、たとえば上級者及びプロカメラマンのように手振れの小さな撮影者が使用した場合に対しても対処することができる。さらに、三脚取り付け検出スイッチが無いので、部品点数が減り、その結果コストも下がり、故障も減る。
【0060】
一方、保持状態判定部150は、カメラが実際に振動している振幅に基づきその保持状態を判定するので、より正確に判定できる上に、振動の大きさに合った最適な増幅率を無段階に設定できるので、より細かなブレ補正が行える。
【0061】
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態における振れ検出装置及びブレ補正カメラの概要を示すブロック図である。この第3実施形態では、増幅部20の増幅率は、固定であり、別の方法により振幅の小さな振動に対処している点が、第2実施形態と異なる。以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。
【0062】
増幅部20は、振れ検出信号を増幅する増幅率が固定であり、増幅した振れ検出信号をA/D変換器30へ送信する。
【0063】
保持状態判定部150は、第2実施形態と同様にしてカメラの保持状態を判定し、平均演算部160で平均する振れ検出信号のサンプル数を選択する判定部である。保持状態判定部150は、カメラの保持状態が振れの大きな状態と判定したときは、小さなサンプル数を選択し、振れの小さな状態と判定したときは、大きなサンプル数を選択して、その情報を平均演算部160へ送信する。
【0064】
平均演算部160は、保持状態判定部150が決めたサンプル数に従い、A/D変換器30によりデジタル化された振れ検出信号の平均を求める。平均算出に使用する式の一例を以下に示す。
【0065】
【数4】
【0066】
ここで、K2は、保持状態判定部150が選択したサンプル数であり、検出した振動により変化する。
【0067】
図8は、第3実施形態において、増幅部20とA/D変換器30を経て、平均演算部160から出力される出力信号をの一例を示したグラフである。
図8(a)は、三脚取り付け時の振動を増幅部20で増幅した振れ検出信号を示すグラフである。三脚に固定されている状態なので、ここで得られる振動の振幅は、このように小さい。
図8(b)は、図8(a)の検出信号をA/D変換器30でデジタル信号に変換した信号を示すグラフである。この波形は、分解能が低いため、急激に変化する振動のような波形になっている。
図8(c)は、図8(b)の検出信号を平均演算部160でK2=3として平均化した信号を示すグラフである。このように、平均を行うと分解能が擬似的に向上するので、波形が滑らかになり、実際の振動波形に近くなる。
【0068】
このように第3実施形態では、第2実施形態と同じく、三脚取り付け検出スイッチ130を必要としないことによる効果に加えて、次の効果がある。すなわち、従来技術による振れ検出装置及びブレ補正カメラに対して、電気回路の部品を増やすことなく、小さな振幅の振動状態にも対応することができるので、故障の発生が減り、振れ検出装置及びブレ補正カメラの信頼性が向上する。また、新たに部品を追加する必要がないので、小さな振幅の振動状態にも対応する振れ検出装置及びブレ補正カメラを、従来品と同じコストで提供できる。
【0069】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
【0070】
(1)第1実施形態〜第3実施形態において、A/D変換器30,基準値演算部40,駆動信号演算部50,増幅制御部140,保持状態判定部150は、ワンチップマイコン200に内蔵されているものを使用しているが、この例に限らず、例えば一部を外付けにしてもよいし、すべてを別部品にしてもよい。
【0071】
(2)第2実施形態において、増幅率は、無段階となっているが、これに限らず、振動の大きさに応じて抵抗値の違うものを数種類配置して複数段階に変えるようにしてもよい。
【0072】
(3)第1実施形態〜第3実施形態において、簡単のため振動の方向は、1方向のみ示したが、通常は、2方向(以下、X,Y方向とする)の振動を検出して処理しているので、X,Y方向それぞれの検出信号に対して信号処理を行ってもよい。たとえば、X方向の振れが大きく、Y方向の振れが小さいときには、X方向は、元の増幅率のままとして、Y方向の増幅率を大きくしてもよい。
【0073】
(4)第1実施形態〜第3実施形態において、三脚検出スイッチ130と保持状態判定部150は、別の実施形態として示し、増幅率を変化させる方法と平均値を求める方法も別の実施形態として示したが、これらは、適宜組み合わせて使用してもよい。たとえば、三脚検出スイッチ130と保持状態判定部150を組み合わせ、三脚検出スイッチ130が入っている(ONしている)にもかかわらず、振れが所定値より小さくならない場合は、一脚と判断し、これに最適な処理として、X方向は、元の増幅率のままとして、Y方向の増幅率を大きくしてもよい。
【0074】
(5)第1実施形態〜第3実施形態において、増幅率変更などの処理は、一回行っているが、これに限らず、複数回行ってもよい。たとえば、増幅率を上げた状態で振動検出中にさらに振動が小さくなったときには、より増幅率を上げてもよい。
【0075】
(6)第1実施形態〜第3実施形態において、A/D変換器で行う処理自体は、変化しない例を示したが、A/D変換器の分解能自体が変更可能なものを使用してもよいし、複数のA/D変換器を選択するようにしてもよい。
【0076】
(7)第1実施形態〜第3実施形態において、基準値の演算式は、数1に示した方法に限らず、たとえば、ローパスフィルタなどを用いてもよい。
【0077】
(8)第1実施形態において、三脚取り付け検出スイッチ130は、ピン134の出入りにより、三脚ネジ125を検出する例を示したが、これに限らず、たとえば、光学的センサなどを利用してもよい。
【0080】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、信号処理部は、保持状態判定部が装置の振動が小さい保持状態であると保持状態判定部が判定したときには、増幅率を高くするので、振動が小さく比較的安定した状態にある装置においても、信号処理に必要な振幅を得ることができ、わずかな振動でも対応できる振れ検出装置を提供できる。
【0082】
請求項2の発明によれば、装置が固定用の部材に固定されているか否かの検出結果に基づいて保持状態の判定を行うので、判定が確実になり、正確な信号処理が行える。
【0083】
請求項4の発明によれば、固定状態検出部は、装置が三脚に固定されたときにその状態が変化するスイッチであるので、三脚に固定されたときの判定が確実になるので、正確な信号処理を行える振れ検出装置を提供できる。
【0084】
請求項5の発明によれば、保持状態判定部は、検出信号又は増幅信号により保持状態の判定を行うので、特別な固定状態検出部を必要としないため、故障なども減り、低価格に、正確な信号処理を行える振れ検出装置を提供できる。
【0085】
請求項6の発明によれば、前述した振れ検出装置をブレ補正カメラに設けたので、検出した振動ごとに最適な信号処理ができるため、正確で効果の高いブレ補正を行える。
【0086】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明する図である。
【図2】第1実施形態における三脚取り付け検出スイッチ130を説明する図である。
【図3】第1実施形態における増幅部20の内部構成の詳細を示す図である。
【図4】第1実施形態における振れ検出信号の増幅前後を比較したグラフである。
【図5】本発明の第2実施形態を説明する図である。
【図6】第2実施形態における増幅部20の内部構成の詳細を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態を説明する図である。
【図8】第3実施形態における振れ検出信号の平均化前後を比較したグラフである。
【図9】従来技術を説明する図である。
【図10】従来技術による振れ検出信号を示したグラフである。
【符号の説明】
10 角速度センサ
20 増幅部
30 A/D変換器
40 基準値演算部
50 駆動信号演算部
60 駆動部
70 ブレ補正レンズ
130 三脚取り付け検出スイッチ
140 増幅制御部
150 保持状態判定部
160 平均演算部
Claims (6)
- 振動の状態を検出し、検出信号を出力する振動検出部と、
前記検出信号を増幅した増幅信号を出力する増幅部と、
前記増幅信号をデジタル信号に変換する信号変換器と、
前記振動検出部を含む装置の保持状態を判定する保持状態判定部と、
前記保持状態判定部が前記装置の振動が小さい保持状態であると判定したときには、前記増幅部における前記増幅信号の増幅率を高くする信号処理部と、
を備える振れ検出装置。 - 請求項1に記載の振れ検出装置において、
前記装置が固定用の部材に固定されているか否かを検出する固定状態検出部を備え、
前記保持状態判定部は、前記固定状態検出部の検出結果に基づいて判定を行うこと、
を特徴とする振れ検出装置。 - 請求項2に記載の振れ検出装置において、
前記保持状態判定部は、固定状態検出部により、前記装置が前記固定用の部材に固定されていることが検出されたときに、前記装置の振動が小さい保持状態であると判定すること、
を特徴とする振れ検出装置。 - 請求項3に記載の振れ検出装置において、
前記固定状態検出部は、前記装置が前記固定用の部材に固定されたときにその状態が変化するスイッチであること、
を特徴とする振れ検出装置。 - 請求項1に記載の振れ検出装置において、
前記保持状態判定部は、前記検出信号又は前記増幅信号に基づいて判定を行うこと、
を特徴とする振れ検出装置。 - 請求項1から請求項5までいずれか1項に記載の振れ検出装置と、
前記検出信号又は前記増幅信号に基づき振れの基準値を演算する基準値演算部と、
ブレを補正するブレ補正光学系と、
前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、
前記基準値演算部により演算された前記基準値と、前記検出信号又は前記増幅信号に基づいて駆動信号を演算し、前記駆動部の駆動を制御する駆動制御部とを含むこと、
を特徴とするブレ補正カメラ。
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