JPH07301697A - 放射線写真撮影用蛍光増感紙 - Google Patents

放射線写真撮影用蛍光増感紙

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JPH07301697A
JPH07301697A JP9515894A JP9515894A JPH07301697A JP H07301697 A JPH07301697 A JP H07301697A JP 9515894 A JP9515894 A JP 9515894A JP 9515894 A JP9515894 A JP 9515894A JP H07301697 A JPH07301697 A JP H07301697A
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JP
Japan
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phosphor
intensifying screen
layer
emitted light
fluorescent
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JP9515894A
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Masaaki Taguchi
雅昭 田口
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度であっても鮮鋭性の低下が生じない放
射線写真撮影用蛍光増感紙を提供する。 【構成】 支持体上に蛍光体を有する放射線写真撮影
用蛍光増感紙において、蛍光体発光面の表面保護層及び
/または蛍光体層に該発光光を吸収する素材で網目状模
様を設けたことを特徴とする放射線写真撮影用蛍光増感
紙。発光光が通過する1つの網目面の円相当直径rが
100μm以下であり、発光光が通過する距離1と前記r比
が0.5以上の網目状模様である記載の放射線写真撮影
用蛍光増感紙。増感紙の全発光面積に対する発光光透
過面積が20%以上95%以下になるような格子状模様を設
けたことを特徴とする記載の放射線写真撮影用蛍光増
感紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は良好な写真画像を得る高
感度放射線写真撮影用蛍光増感紙(以下「増感紙」と略
称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】増感紙は医療診断を目的とするX線写真
撮影等の医療用放射線撮影、物質や構造物のクラックな
どの内部構造を非破壊の検査を目的とする工業用放射線
撮影、32Pなどを核種として用いるDNAシーケンス及
びサザンブロット法などの臨床診断の分野におけるオー
トラジオグラフィーにおいて撮影系の感度を向上させる
ためにX線フィルム(以下「フィルム」と略称する)に
密着せしめて使用されるものである。
【0003】この増感紙は基本的には紙、プラスチック
等の支持体と、この片面に設けられた蛍光体層とからな
るものである。蛍光体層は放射線により励起されて高輝
度の発光を示す蛍光体を結合剤樹脂中に分散したもの
で、蛍光体層表面(支持体側と反対の面)は一般にポリ
エチレンテレフタレート膜、酢酸セルロース膜、ポリメ
タクリレート膜、ニトロセルロース膜等の透明保護層に
よって蛍光体層を化学的変質、汚染、機械的な衝撃から
保護されている。
【0004】また、増感紙には、支持体と蛍光体の間に
光吸収層、光反射層あるいは金属箔を設けたものも知ら
れている。
【0005】蛍光体層は、蛍光体粒子を分散状態で含有
する結合剤からなるもので、支持体への付設は、一般に
以下の方法で塗布されている。
【0006】即ち、蛍光体粒子及び結合剤を調製してド
クターブレード、ロールコーター、ナイフコーターなど
の塗布手段を用いて常圧下で支持体上に直接塗布した
後、塗膜から溶剤を除去する。あるいは予め塗布液をガ
ラス板などの平面上に常圧下で塗布し、塗膜から溶剤を
除去して蛍光体含有樹脂薄膜を形成せしめて後、剥離し
て支持体上に接合付設する方法などが行われている。
【0007】蛍光体層中の蛍光体は、X線等の照射によ
り励起された時、高輝度の発光を示す。従って被写体を
通過した放射線の量に応じて蛍光体は発光し、増感紙に
接して重ね合わされて置かれた放射線写真フィルムを感
光せしめて画像を形成するため、比較的少ない放射線量
で充分な画像が得られる。
【0008】医療診断用X線フィルムでは、撮影時にフ
ィルムと蛍光増感紙とを組み合わせて利用するのが一般
的である。これらの方法に就いては特開平 1-219700 号
にも記載があるように、増感紙2枚の間に両面に乳剤層
を有するX線フィルムを挟んでカセッテに保持し使用し
ている。これは人体へのX線の影響を考慮し、X線を有
効に利用して被曝線量を軽減するためで、前面の増感紙
を発光せしめたX線はフィルムを挟んで後面に配された
増感紙を再び発光せしめてフィルムの裏面の感光性乳剤
層を感光させてX線を再度利用するものである。
【0009】従来より、支持体両面に乳剤層を有するX
線診断用フィルムでは画像の観察の場合、直接目に入る
表面の画像と支持体ベースを通過して目に入る裏面の画
像との双方を見ることになり鮮鋭性は低下する。
【0010】近年医療診断、非破壊検査用フィルムは高
感度化、高画質化の傾向があり、蛍光増感紙もまた同様
である。
【0011】特に医療放射線診断では鮮鋭度、高感度化
は乳癌、肺癌などの診断には欠くことのできない要素
で、従来これらの解決法として片面のみのフィルムを用
いる試みがなされてきたが、片面では感度不足を招き被
曝線量を増大せしめる欠点があり、両面フィルムを用い
て感度の向上を計れば前述した理由で鮮鋭性の劣化を来
し蛍光増感紙を用いる放射線写真システムの隘路であっ
た。
【0012】放射線写真用の蛍光増感紙の感度は、蛍光
体層に含有せしめた蛍光体の総発光量に依存し、さらに
総発光量は蛍光体固有の発光輝度、蛍光体層中の蛍光体
の含有量によっても異なる。即ち蛍光体の含有量が多い
場合、放射線吸収も大であり、高い感度と画質が得られ
る。
【0013】蛍光体層中の蛍光体の含有量は蛍光体層を
厚くすることで増大することができるが、蛍光体層を厚
くすると蛍光体層の深部に存在する蛍光体からの発光光
は、放射線フィルムに到達する以前に散乱し励起領域周
辺の非励起領域のフィルムまで感光させてしまい鮮鋭性
を著しく低下せしめる。このため鮮鋭性の高い高感度蛍
光増感紙の開発が望まれていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、高感度であっても鮮鋭性の低下が生じない放射線写
真撮影用蛍光増感紙を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】 支持体上に蛍光体を有する放射線写真撮影用蛍光増
感紙において、蛍光体発光面の表面保護層及び/または
蛍光体層に該発光光を吸収する素材で網目状模様を設け
たことを特徴とする放射線写真撮影用蛍光増感紙。
【0016】 発光光が通過する1つの網目面の円相
当直径rと発光光が通過する距離lが下記式を満足する
網目状模様であることを特徴とする請求項1記載の放射
線写真撮影用蛍光増感紙。
【0017】式、 r<100μm、 l/r>0.5 増感紙の全発光面積に対する発光光透過面積が20%
以上95%以下になるような格子状模様を設けたことを特
徴とする請求項2記載の放射線写真撮影用蛍光増感紙。
【0018】 蛍光体発光面の表面保護層及び/又は
蛍光体層に該発光光を反射する素材で網目状模様を設け
たことを特徴とする放射線写真撮影用蛍光増感紙。
【0019】 発光光が通過する1つの網目面の円相
当直径rと発光光が通過する距離lが下記式を満足する
網目状模様であることを特徴とする請求項4記載の放射
線写真撮影用蛍光増感紙。 式 r<100μm、 l/r>0.5 増感紙の全発光面積に対する発光光透過面積が20%
以上95%以下になるような格子状模様を設けたことを特
徴とする請求項5記載の蛍光増感紙。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】本発明に用いられる蛍光体を以下に挙げる
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、放射線
の照射によって可視、乃至近紫外領域の発光を示す蛍光
体であればいかなるものでもよい。
【0022】タングステン酸塩系蛍光体CaWO4、MgWO4
CaWO4:Pb等、テルビウム賦活希土類酸硫化物系蛍光体Y
2O2S:Tb、Gd2O2S:Tb、La2O2S:Tb、(Y.Gd)2O2S:Tb、
(Y.Gd)O2S:Tb.Tm等、テルビウム賦活希土類燐酸塩系蛍
光体YPO4:Tb、GdPO4:Tb、LaPO4:Tb等、テルビウム賦
活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体LaOBr:Tb、LaOB
r:Tb.Tm、LaOCl:Tb、LaOCl:Tb.Tm、LaOCl:Tb.Tm.La
OBr:Tb GdOBr:Tb GdOCl:Tb等、ツリウム賦活希土類
オキシハロゲン化物系蛍光体LaOBr:Tm、LaOCl:Tm等、
硫酸バリウム系蛍光体BaSO4:Pb、 BaSO4:Eu2+、(Ba.S
r)SO4:Eu2+等、2価のユーロビウム賦活アルカリ土類
金属燐酸塩系蛍光体 (Ba2PO4)2:Eu2+、(Ba2PO4)2:Eu
2+等、2価のユーロビウム賦活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体BaFCl:Eu2+、BaFBr:Eu2+、BaFC
l:Eu2+.Tb、BaFBr:Eu2+.Tb、BaF2・BaCl・KCl:Eu2+
(Ba・Mg)F2・BaCl・KCl:Eu2+等、沃化物系蛍光体CsI:N
a、 CsI:Tl、NaI、KI:Tl等、硫化物系蛍光体ZnS:Ag
(Zn.Cd)S:Ag、(Zn.Cd)S:Cu、(Zn.Cd)S:Cu.Al等、燐
酸ハフニウム系蛍光体HfP2O7:Cu等の組成を有する蛍光
体、あるいはそれらの混合物等の放射線蛍光体が挙げら
れる。
【0023】前記蛍光体の粒径は0.5〜12μm、好ましく
は3〜10μmである。また、蛍光体層中の含有量は49〜9
8重量%、好ましくは70〜93重量%である。
【0024】本発明に係る結合剤としては、例えばゼラ
チンの如き蛋白質、デキストランの如きポリサッカライ
ド、またはアラビアゴム、ポリビニールブチラール、ポ
リ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、
塩化ビニリデン-塩化ビニルコポリマー、ポリメチルメ
タクリレート、塩化ビニル-酢酸ビニルコポリマー、ポ
リウレタン、セルロースアセテートブチレート、ポリビ
ニルアルコール等のような通常層形成に用いられる樹脂
が使用される。該樹脂の溶剤としてはアセトン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メチルフタル酸、無水フタル酸、エ
チレングリコール等が用いられる。結合剤の蛍光層中の
含有量は蛍光層重量の1〜50重量%、好ましくは3〜20
重量%、さらに好ましくは5〜15重量%である。
【0025】支持体としては各種高分子材料、ガラス、
ウール、コットン、紙、金属などの種々の素材から作ら
れたものが使用され得るが、情報記録材料としての取り
扱い上可撓性のあるシートあるいはロールに加工できる
ものが好ましい。この点から、例えばセルロースアセテ
ートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミ
ドフィルム、トリアセテートフィルム、ポチカーボネー
トフィルム等のプラスティクフィルム、一般紙及び例え
ば写真用原紙、コート紙、若しくはアート紙のような印
刷用原紙、バライタ紙、レジンコート紙、ベルギー特許
784,615号明細書に記載されているようなポリサッカラ
イド等でサイジングされた紙、二酸化チタンなどを顔料
を含有するピグメント紙、ポリビニールアルコールでサ
イジングした紙等の加工紙が特に好ましい。
【0026】また、支持体の色付けには、例えば黒色な
らばカーボンブラック層を塗布すればよい。なお無色で
あってもよい。支持体の厚みは100〜500μm、好ましく
は200〜300μmである。
【0027】また蛍光体層の厚みは10〜1000μm、好ま
しくは50〜500μm、更に好ましくは75〜350μm、最も好
ましくは90〜150μmである。
【0028】本発明に用いられる格子層としては、縦、
横同数のラインにより構成された格子状でもよく、好ま
しい形状としてはハニカム状に編まれたものが好まし
い。
【0029】シート状材料をエッチングなどの技法でこ
れらの形状を作成してよい。材質としては、シルク、ナ
イロン(ポリアミド結合を持合成高分子材料)ポリエス
テル、セルロースアセテート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーボネート
等の合成繊維材料、及びこれらによる不織布、またステ
ンレススチールなどの金属でもよい。
【0030】これらの繊布または不織布は好ましくは可
視〜近紫外領域までの蛍光体の発色領域の光りを吸収す
る色素で染色、又はこれらの色素を混在せしめて紡糸ま
たは加工されたものが好ましい。またカーボンブラック
を混和して紡糸、又は加工してもよい。
【0031】格子層は、格子状でもハニカム状でもどち
らでもよいが、好ましくはハニカム状がよく、発光光が
通過する面の円相当直径rと発光光が通過する距離lと
すると、 r<100μm l/r>0.5 好ましくはr<80μm 、さらに好ましくはr<60μmで
ある。
【0032】即ち、rが100μm以上では感度の減衰は防
げるが鮮鋭性が劣化する。l/r>1が好ましく、l/
r>2がさらに好ましい。l/rが0.5より小さいと散
乱線が増加し鮮鋭性が劣化する。
【0033】格子(ハニカム状穴)の面の直径は円相当
直径に換算して80μm以下が好ましく、60μm以下がさら
に好ましい。
【0034】これら格子状模様は、発光体の全発光面積
に対する光の透過面積の20〜95%以下が好ましいが、よ
り好ましくは50〜95%である。
【0035】保護層としてはニトロセルロース、エチル
セルロース、セルロースアセテート、ポリエステル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリメタクルレート、ポリ
ビニルブチラール等の高分子化合物が用いられる。保護
層の厚みとしては3〜15μm、好ましくは5〜10μmであ
る。
【0036】本発明の蛍光増感紙の製造方法は、格子状
のスクリーン層を構成せしめる以外は従来一般に行われ
ている蛍光増感紙の製造方法で製造される。
【0037】即ち、蛍光体を含む消化綿等の結合剤樹脂
とを適当量混合し、溶剤を適当量加えて最適粘度の蛍光
体塗布液を調製し、ロールコーター、ナイフコーターな
どで支持体上に塗布、乾燥して蛍光体層とする。なお蛍
光体層はその層の下に下塗り層を有してもよい。
【0038】格子層は蛍光体の塗布以前、支持体に直接
または下塗り層の塗設後に格子層のための適当な格子状
織布、スクリーン、金属網等をセットして後、蛍光体塗
布液を塗設しても、蛍光体塗布直後の未乾燥状態でこれ
らを付設してもよい。
【0039】なお、支持体と蛍光体層との間に光反射
層、光吸収層あるいは金属箔を有する構造の蛍光増感紙
の場合は、予め支持体上に光反射層、光吸収層もしくは
金属箔を設け、その上に蛍光体層を塗布、乾燥して蛍光
体層とする。
【0040】なお、蛍光体層が複数で構成される場合
は、まず第1層(支持体に最も近い層)を塗布した後、
さらに同様な方法で第2層以降を順次塗布するが、格子
層の付設は1層の付設の方法に準ずる方法で付設する。
【0041】本発明の蛍光増感紙には、蛍光体の分散性
を向上せしめるため分散剤あるいは得られる増感紙のた
めの可橈性を高めるためのジブチルフタレート、メチル
フタリルエチレングリコール等の可塑剤や添加剤を蛍光
体塗布液に添加してもい。
【0042】また、本発明の蛍光増感紙は多くの蛍光増
感紙が蛍光体層上に保護層を有しているように透明保護
層を設けることが好ましい。この保護層は保護膜用塗布
液を蛍光体上に直接塗布して形成してもよく、予め別途
に形成した保護膜を蛍光体層上に直接接着せしめてもよ
い。
【0043】放射線写真画像の重要な特性として感度、
粒状性、コントラストがある。感度と画質は一般的に相
反する特性で特別な技術を用いないかぎり同時に向上さ
せることは困難である。即ち、感度を上げるためには発
光光度の強い蛍光体を用いるか、大粒径の蛍光体を用い
るが、大量の蛍光体を用いることが知られているが、こ
れらは発光光の散乱も大きく鮮鋭性を低下せしめる。従
って本発明では蛍光体層中に可視、乃至近紫外領域の発
光を吸収する網目状の格子(スクリーン)を付設して散
乱光を吸収せしめて散乱線の影響で低下するコントラス
ト、鮮鋭性の向上が得られた。
【0044】
【実施例】
実施例1 平均粒径7μmの Gd2O2S:Tb 蛍光体8重量部とニトロ
セルロース1重量部とを溶剤(アセトン、酢酸エチル、
酢酸ブチルを1:1:8の重量比の混合液)を用いて溶
解し、粘度が50センチストークスの蛍光体塗布液を調製
した。この蛍光体塗布液をカーボンブラック光吸収層を
有する厚さ250μmのポリエチレンテレフタレート支持体
上に、蛍光体塗布層が表1に示す蛍光体厚になるように
ナイフコーターを用いて均一に塗布し50℃で乾燥して蛍
光体層を形成した。この蛍光体塗布層上にポリエリレン
テレフタレートを均一に塗布し、乾燥して表1に示す保
護層膜厚を形成した。こうして得られた蛍光増感紙を増
感紙1とした。同様にして増感紙2、3を作成した。
【0045】カーボンブラック光吸収層を有する支持体
上に表1に示すマスク(カーボンブラックを分散して黒
色化した格子状ブラックマスク)をセットした以外は上
記蛍光増感紙の調製と同様にして増感紙4〜11を作成し
た。
【0046】また、同様にマスク(無着色)を用いた増
感紙12〜15を作成した。
【0047】感度の評価 調製した各々各蛍光増感紙を用い、医療診断用X線フィ
ルムSR−G(コニカ(株)製)をカセッテに挟持して管
電圧120kvp、20mAで0.05秒間X線を照射し、距離法にて
センシトメトリー特性曲線を作成相対感度を求めた。相
対感度はDminに濃度1.0を足した値を得るのに必要なX
線量の逆数として求めた。現像処理は自動現像機SRX
−501、現像液XD−SR、定着液XF−SR何れも
(コニカ(株)製)を用いて45秒処理剤モードで処理し
た。なお感度は増感紙1を用いたときの感度を100とし
た相対感度で表した。
【0048】鮮鋭性の評価 試料蛍光増感紙をフィルム、撮影条件、現像処理を前記
と同様にして胸部ファントムを撮影し、得られた写真の
鮮鋭性をシャーカステン上にて目視で評価した。
【0049】評価規準 A:特に優れている B:優れている C:普通 D:やや劣る E:劣る これらの結果を纏めて表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】表1に示すように、本発明により高感度
であっても鮮鋭性の低下が生じない放射線写真撮影用蛍
光増感紙が得られた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に蛍光体を有してなる放射線写
    真撮影用蛍光増感紙において、蛍光体発光面の表面保護
    層及び/または蛍光体層に該発光光を吸収する素材で網
    目状模様を設けたことを特徴とする放射線写真撮影用蛍
    光増感紙。
  2. 【請求項2】 発光光が通過する1つの網目面の円相当
    直径rと発光光が通過する距離lが下記式を満足する網
    目模様であることを特徴とする請求項1記載の放射線写
    真用蛍光増感紙。 式 r<100μm、 l/r>0.5
  3. 【請求項3】 増感紙の全発光面積に対する発光光透過
    面積が20%以上95%以下になるような格子状模様を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の放射線写真撮影用蛍
    光増感紙。
  4. 【請求項4】 蛍光体発光面の表面保護層及び/又は蛍
    光体層に該発光光を反射する素材で網目状模様を設けた
    ことを特徴とする放射線写真撮影用蛍光増感紙。
  5. 【請求項5】 発光光が通過する1つの網目面の円相当
    直径rと発光光が通過する距離lが下記式を満足する網
    目模様であることを特徴とする請求項4記載の放射線写
    真撮影用蛍光増感紙。 式 r<100μm、 l/r>0.5
  6. 【請求項6】 増感紙の全発光面積に対する発光光透過
    面積が20%以上95%以下になるような格子状模様を設け
    たことを特徴とする請求項5記載の放射線写真撮影用蛍
    光増感紙。
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