JP3241899B2 - 画像形成の組合せ - Google Patents

画像形成の組合せ

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    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K5/00Irradiation devices
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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線写真画像形成に関
する。詳細には、本発明は、新生児の放射線写真の領域
において特に有効である軟部組織、すなわち軟部組織奇
形における差を検出することができる画像形成の組合せ
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】医療用
放射線写真では、患者をX線に被爆させ、その透過X線
のパターンを、透明な(通常は青味がかった)支持体上
に少なくとも1種の輻射線感受性ハロゲン化銀乳剤層が
塗布されている放射線写真要素に記録することによっ
て、患者の組織や骨の構造の画像を形成させている。各
種の体組織によるX線吸収量の差、すなわち被写体コン
トラストが、現像後の銀画像における銀濃度の像様差、
すなわち放射線写真コントラストをもたらす。体の末端
部の画像形成のような、被爆領域を一部だけに限定する
ことが必要な場合には、上記の乳剤層によってX線を直
接記録することができる。しかしながら、X線被爆量を
大幅に低減させるより効率的な方法では、放射線写真要
素と共にイメージングスクリーンを使用している。増感
紙と通常呼ばれているこのイメージングスクリーンは、
X線を吸収し、そしてハロゲン化銀乳剤がより吸収し易
いより長波長の電磁放射線を発する。患者の被爆量を低
減する別の技術は、フィルム支持体の両側にそれぞれハ
ロゲン化銀層を塗布した「両面塗布型」放射線写真要素
を形成する方法である。両面塗布型放射線写真要素を2
枚の増感紙と併用することによって、患者のX線被爆量
が最低となり診断上のニーズを満たすことができる。
【0003】診断用の放射線写真画像形成について最近
開発された方法は、1枚または2枚の第一の型のイメー
ジングスクリーン(すなわち、増感紙)と放射線写真要
素の代わりに、蓄積型蛍燐光体スクリーン(Stora
ge Phosphor Screen)と通常呼ばれ
ている第二の型のイメージングスクリーンを使用する方
法である。この画像形成方法は、Luckeyの米国特
許第3,859,527号(再発行特許第31,847
号)明細書に最初に提案されている。蓄積型蛍燐光体ス
クリーンは、X線増感紙と構造は本質的に類似しうる
が、主に選ばれる蛍燐光体の組成が異なる。蓄積型蛍燐
光体スクリーンにX線を像様照射すると、X線は蛍燐光
体粒子によって吸収される。この蛍燐光体はすぐにある
程度蛍光を発する場合があるが、吸収されたX線エネル
ギーのほとんどは蛍燐光体粒子内に保持される。より長
波長の輻射線で誘導すると、スクリーンはスペクトルの
第三の波長領域において放出する。典型的には、蓄積型
蛍燐光体のX線イメージングスクリーンは、画像形成用
に単独で用いられている。像様照射後、典型的には、そ
れを走査により誘導放出させ、その放出パターンをコン
ピューターメモリーに保存する。像はビデオ表示で見る
ことができるが、より典型的には、画像情報をコンピュ
ーターメモリーからレーザー照射でハロゲン化銀放射線
写真要素へ転写することによって、慎重な検討用に画像
パターンのハードコピーを得る。
【0004】どちらの方法にしても、イメージングスク
リーンによる画像捕捉は同様であり、また通常精密検査
用に最終的に得られる画像は、放射線写真要素において
得られる銀像である。こうして、どちらの方法の画像形
成の制限も同様である。
【0005】像様照射し処理した放射線写真要素は、主
に透過光によって見ることになっている。典型的には、
放射線医師は、半透明白色照明源であるライトボックス
に放射線写真要素を取り付けて銀像を検査する。正確な
診断には、銀像が病気の組織と健康な組織とを正確に区
別することが必要であるが、時にこの区別は、被写体コ
ントラストの差から派生する銀濃度の差によってできる
場合がある。あいにく、このような濃度差を軟部組織に
おいて検出することは非常に困難である。というのは、
このような軟部組織奇形は、銀像内の放射線写真コント
ラストが正確な診断にとって十分となるような十分な被
写体コントラストを与えることはあまりないからであ
る。
【0006】新生児の骨構造は十分には発達しておら
ず、またどれも軟部組織である心臓や、肺、腸といった
領域で起こりうる問題を診断することが重要である新生
児の放射線写真学においては、被写体コントラストが低
いことは特に問題である。このような重要な診断の一例
は、肺に細かい「微粉砕ガラス」パターンが表れる硝子
膜疾患の検出である。被写体コントラストが十分でない
と、このようなパターンは、放射線写真銀像を与えるフ
ィルムスクリーン系では放射線写真ノイズと間違えられ
たり、それによって見えなくなったりしやすい。その
上、この問題は、単に放射線写真フィルムのコントラス
トを増加させるだけでは解決することができない。とい
うのは、このフィルムコントラストを増加させると、パ
ターンを不鮮明にする放射線写真ノイズや斑点も増加さ
せてしまうからである。新生児の生まれたその日にこの
病気の診断をすることは、この状態が生命を脅かすもの
であるために重要である。従って、硝子膜疾患、並びに
その他の疾患の正確な診断、またその処置を早期に行う
ことが重要である。
【0007】水ファントム及び該水ファントム直後の一
対の増感紙からなる検出体を使用するフィルターで診断
用X線を変化させることによる、フィルター効率、被写
体コントラスト及び被爆量に対する効果が、Raymo
nd Carrier及びRene Beiqueの
「Analogous Filters for Be
am Shaping in Diagnostic
Radiology」と題する論文(Phys. Me
d. Biol.,1992, Vol.37,No.
6, 1313−1320, 英国で出版)に報告され
ている光子輸送計算に基づくコンピューターシミュレー
ション研究の主題である。この論文は、原子番号が奇数
の物質を含有するフィルターについてのみ研究されてお
り、またその結論は多数のこのようなフィルター物質を
含む計算に基づいたものであると述べている。この論文
には実験データはまったく含まれていない。また、フィ
ルター物質が金属であるか非金属であるか、またはその
両方であるかについても示唆がない。しかしながら、そ
の報告はこれらの結論を提供している。(1)「40〜
70の範囲の原子番号が高いフィルター物質では予想で
きなかった挙動を示した。どのパラメーターの小さな変
化も、効率、コントラスト及び積分線量を変化させた。
時々、この原子番号内でコントラストが増加したが、こ
れらの場合では不変であった。効率は非常に低く、また
積分線量は高かった。」並びに(2)「広範囲にわたる
パラメーターの組合せを使用しても、アルミニウムの効
率と同等の効率を維持しながらコントラストを増加させ
且つ積分線量を低減させる魔法のフィルターは見い出さ
れなかった。ある種の原子番号のフィルターはコントラ
ストを増加させたが、効率は無視できるものであっ
た。」さらにその報告は、図1に曲線を示しており、ア
ルミニウムの厚さに正規化した類似フィルターの製作に
要する厚さ(kg m-2)の半対数プロットを表している。
この曲線は、原子番号が約45〜55のフィルター物質
について、この範囲内の原子番号の物質には適当なフィ
ルターがないか、このような物質の効率は不十分である
ことを示唆している。Carrierらの文献の教示を
見ると、X線源フィルターを使用して被写体コントラス
トを改善することは、経験的であり、しかも非常に予想
し難いことが明らかである。その上、文献に、とりわけ
上記の曲線に報告されているデータは、原子番号が40
〜70のフィルター物質はこの目的には適さないであろ
うことを示唆している。また、記載の系には特別なフィ
ルター物質やその使用については何らの記述もない。
【0008】本発明は、軟部組織奇形、とりわけ10%
未満の被写体コントラストを通常示す軟部組織奇形にお
ける被写体コントラストを増加させることによって、放
射線写真の画質を向上させるという課題に関する。許容
できないX線被爆量を患者に被爆させることなく被写体
コントラストを増加させる画像形成の組合せを提供でき
ることが望ましいことは明らかである。本発明はこの目
的に応じる。
【0009】
【課題を解決するための手段】一態様において、本発明
は、X線源を提供するための手段と、(a)当該手段か
らのX線をその少なくとも一部が軟部組織を通過した後
に受けることにより検出すべき画像を提供するように配
置されること、且つ(b)X線を吸収して約300〜7
00nmの波長範囲において輻射線を放出することがで
きるX線イメージングスクリーンとを含んで成る画像形
成の組合せであって、(1)当該X線源を提供するため
の手段を、2mmのアルミニウム当量濾過によって約4
0〜60keVの範囲のピーク放出を示すように選定
し、且つ(2)当該X線源輻射線用のテルル及びアンチ
モンの少なくとも1種を含有するフィルターを当該X線
源輻射線と軟部組織との間に配置することによって、1
0%未満の被写体コントラストを示す軟部組織奇形の画
像を改善するために構成されていることを特徴とする前
記組合せを提供する。
【0010】本発明の好ましい態様の一つでは、イメー
ジングスクリーンが蓄積型蛍燐光体スクリーンである。
本発明のこの態様では、典型的には、ハロゲン化銀放射
線写真要素を後の段階で使用して検査や研究用の永久画
像を作成するが、その放射線写真要素は画像形成の組合
せの一部には含まれない。
【0011】別の好ましい態様では、画像形成の組合せ
は、(a)放出される輻射線によって照射されるために
増感紙の付近にまたはこれに接して配置され、よって増
感紙からの画像を検出することができ、且つ(b)フィ
ルム支持体と、該支持体の主面に塗布された少なくとも
一つのハロゲン化銀乳剤層単位とを含む放射線写真要素
をさらに含む。この場合、イメージングスクリーンは増
感紙である。
【0012】本発明の実施では、単に従来の技法を採用
して放射線写真要素を現像することによって銀像のコン
トラストが増加する。このような処理は、以降より詳細
に説明するように、処理を90秒以内で完了する迅速ア
クセスX線処理技法のような従来のX線処理技法を採用
して行うことができる。本発明の別の利点は、X線分野
で従来より採用されている種類の柔軟性支持体上にX線
フィルターを便利な塗布技法によって製作できる点にあ
る。製作後、そのフィルターを、容易に入手できる構成
部品、例えば新生児用放射線写真に典型的に用いられて
いる種類の携帯型X線源、X線イメージングスクリー
ン、及び、任意に放射線写真要素を組み合わせて、本発
明の改善された画像形成の組合せを提供することができ
る。さらに、以降で説明するように、フィルターを、図
2に示したようにいくつかの単独塗膜の複合体として製
作して、所望のいずれの濃度のテルル及び/またはアン
チモンを提供することもできる。また、以下の実施例で
も説明するように、X線用のフィルターとしては、テル
ルとアンチモンは、錫、セシウム及びバリウムといった
原子番号の近い元素の中でも特異的であることに着目す
ることも重要である。こうして、テルル及びアンチモン
は、実施例中に示した表に報告した錫、セシウム及びバ
リウムによって達成された結果からは明らかに予期でき
ない結果を与える。
【0013】図1は、2mmのアルミニウム当量濾過に
よって約40〜60keVの範囲のピーク放出を示すX
線源1を含み、X線2をテルルまたはアンチモンを含む
フィルター3へ透過させる放射線写真画像形成の組合せ
を示す。フィルター3は、X線の高エネルギー部と低エ
ネルギー部とを低減するK−エッジまたは帯域ビームフ
ィルターとして作用する。フィルターを通ったX線4
は、患者Pの軟部組織を通過し、そして患者の体から出
てきて入射X線5としてX線増感紙6に当たる。この増
感紙は、入射X線を吸収し、そして波長範囲約300〜
700nmの可視輻射線7を放出する。可視輻射線7
は、フィルム支持体とその支持体の主面に塗布された少
なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層単位とを含む放射線
写真要素8を照射する。照射され処理された放射線写真
要素は、患者の軟部組織の形状を銀像で描く。説明を簡
略化するため、図1では、X線増感紙を、放射線写真要
素から多少離して配置した単一の増感紙として示してあ
る。実際には、輻射線感受性要素を、1枚の増感紙に隣
接させて配置することが典型的であり、また2枚の増感
紙の間に、各々の増感紙を放射線写真要素のハロゲン化
銀乳剤層単位に密接させるように配置することもしばし
ば行われている。この特徴を図2に示す。
【0014】図2は、本発明の画像形成の組合せのX線
増感紙及び放射線写真要素部材を含む画像形成集成体を
より詳しく示した概略図である。放射線写真要素100
が、典型的に青味がかっている(慣習的に放射線医師が
好む)透明フィルム支持体101と、それぞれ一つ以上
の接着促進層で形成されていてもよい任意の下塗層単位
103及び105とを含んで成る、好ましい構成が示さ
れている。任意ではあるが、好ましくは、下塗層単位の
第一及び第二の対向主面107及び109は、それらの
表面に、クロスオーバー低減性の親水性コロイド層11
1及び113をそれぞれ有する。このような層は、画像
鮮鋭性を改善するためにしばしば用いられ、以降で詳し
く説明する。クロスオーバー低減層111及び113の
上には、光記録性潜像形成ハロゲン化銀乳剤層単位11
5及び117がそれぞれ設けられている。該乳剤層単位
115及び117の上には、任意の保護オーバーコート
層119及び121がそれぞれ設けられている。保護層
及び親水性コロイド層はすべて処理液に対して浸透性で
ある。増感紙201及び202は、それぞれX線を吸収
して約300〜700nmの波長の電磁輻射線を放出す
ることができる。
【0015】図3及び図4は、それぞれ各種濃度のテル
ルまたはアンチモンを含有するフィルターからの射出エ
ネルギースペクトルまたは濾過後エネルギースペクトル
を示す。このようなフィルターは、図1では、要素3と
して示してある。図3及び図4では、説明しやすいよう
に、エネルギースペクトルを同じ最大値(ピーク)へ正
規化してある。X線源は、2mmのアルミニウムと等価
の固有濾過を有し50keVで作動させる従来のX線管
とし、これに表示の濾過を付加した。図3及び図4に示
したように、TeまたはSb被覆量(すなわち、非金属
元素または金属元素)で表示したテルルまたはアンチモ
ンの濃度を0〜500mg/cm2 の範囲で変化させる
と、スペクトルの低エネルギー部と高エネルギー部の両
方が抑制され、規定のエネルギーレベルを有するX線が
透過することになり、その結果、軟部組織による差別吸
収の改善、すなわち被写体コントラストの改善をもたら
し、また本発明の画像形成の組合せの輻射線増感紙及び
放射線写真要素部材を組み合わせると、軟部組織奇形の
放射線写真コントラストが著しく改善される。
【0016】本発明の実施において使用するX線源は、
2mmのアルミニウムに等価の固有濾過によって約40
〜60、通常は45〜55、そして好ましくは48〜5
3keVの範囲のピーク放出を示す。例えば、このよう
な放出要件を満たすタングステンターゲットのX線管を
使用する適当なX線源が市販されている。適したユニッ
トは、General Electric社から市販さ
れているGeneral Electric AMX−
4 X線ユニットである。本発明の重要な利点は、新生
児の放射線写真に典型的に用いられている種類の携帯型
低電力X線発生装置を利用して、所望のピーク放出を示
すX線を提供できる点である。
【0017】先にも示したように、本発明の画像形成の
組合せは、源輻射線用のフィルターを含み、またテルル
及びアンチモンの少なくとも一方を含有する。このフィ
ルターは、K電子を吸収するKエッジフィルターとして
作用し、患者に到達する輻射線のエネルギーを抑制す
る。X線エネルギースペクトルの帯域ビームフィルター
として作用するKエッジフィルターの使用については知
られている。例えば、Carrierらの上記文献、及
び米国特許第4,956,859号(1990年9月1
1日発行)明細書を参照されたい。この特許明細書は、
光子を放出する輻射線源と、高エネルギーの光子の放出
を低減させるように作用して検出エネルギースペクトル
の高端部において急激な落ち込みを作る少なくとも一つ
の源フィルターとを含む、光子吸光光度法による生物学
的構造体の分析装置について記載している。米国特許第
4,956,859号明細書に記載されている装置は、
骨の奇形を検出することに関し、軟部組織の被写体コン
トラストの改善に関しては何ら教示していない。その
上、米国特許第4,956,859号明細書は、本明細
書に記載するような、10%未満の被写体コントラスト
を示す軟部組織奇形の銀像のコントラストを改善するた
めに必要な本発明の画像形成の組合せの特別な構成部材
についても何ら記載していない。
【0018】本発明に用いられるフィルターは、いかな
る形態をとることもでき、また適当ないくつかの技法に
よって製作することができる。例えば、適当な有機また
は無機のテルルまたはアンチモン化合物、すなわちテル
ルまたはアンチモンが活性なX線吸収元素である化合
物、をポリマーバインダーの溶剤溶液と混合して塗布組
成物を調製することができる。一般に、X線増感紙を作
るために放射線写真分野で従来より用いられているバイ
ンダーやその他の成分を使用して、このような塗布組成
物を調製しそして塗布することができる。フィルターの
形成に適用できるこのようなX線増感紙を形成するのに
適したバインダー、溶剤、混合技法、支持体、下塗層及
び塗布技法は、増感紙の調製に有用なものと一般に同じ
であり、以下にこのような増感紙の調製に関して詳細に
記載する。有用なフィルターを形成するために塗布する
ことができる適当なテルル化合物またはアンチモン化合
物の例として、スルフェート、オキシド、ニトレート、
及びアニオンがX線を有意には吸収しないその他のテル
ルまたはアンチモン化合物が挙げられる。フィルターを
調製する上で使用することができる好ましいバインダー
は、BeatriceFoods社のPermutha
ne部から商品名PERMUTHANEで市販されてい
るもののようなポリウレタンである。テルルまたはアン
チモン化合物のポリマーバインダー溶液を形成するのに
有用な適当な有機溶剤は、メタノールのようなアルコー
ル類や、ジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素
類、並びにそれらの混合物をはじめとする様々な有機溶
剤から選択することができる。本発明の実施に用いられ
るフィルターの重要な特徴は、X線源のKエッジまたは
帯域ビームフィルターとして作用するテルル及び/また
はアンチモンが存在することである。このようなフィル
ターでは、活性線源X線吸収要素は、テルルもしくはア
ンチモンまたはそれらの混合物から本質的に成る。これ
らのフィルターは、テルル及びアンチモンについて、そ
れぞれ約31.8keV及び30.5keVにおいてK
吸収エッジを示す。典型的には、フィルターにおけるテ
ルルまたはアンチモン(単独または組合せ)の濃度は、
要素に対して約25〜500、通常は100〜300、
そして好ましくは150〜250mg/cm2 の範囲に
ある。以下の実施例に例示するように、適当な濃度のテ
ルル及び/またはアンチモンを与えるように積み重ねた
いくつかの要素を含む複合フィルターを用いることによ
って、適当な濃度を便利に達成することができる。
【0019】本発明の実施において用いられるフィルタ
ー同様に、増感紙も便利な従来のいずれの態様をとるこ
とができる。しかしながら、できるだけ鮮鋭な画像を得
るためには、単一増感紙の構成、及び好ましくは図2に
示したように一対の増感紙を使用する両方の増感紙(従
来よりX線源の方向に対してフロント増感紙及びバック
増感紙と呼ばれている)に対し、できる限り薄い蛍光層
厚で十分な発光量が得られる蛍燐光体を選定することが
一般に好ましい。特別に好ましい態様の一つでは、各々
の増感紙は下式: M(w-n) M' n w X (上式中、Mは金属イットリウム、ランタン、ガドリニ
ウムまたはルテチウムの少なくとも一つであり、M’は
希土類金属ジスプロシウム、エルビウム、ユウロピウ
ム、ホルミウム、ネオジム、プラセオジム、サマリウ
ム、テルビウム、トリウムまたはイッテルビウムの少な
くとも一つであり、Xはミドルカルコゲン(S、Seも
しくはTe)またはハロゲンであり、nは0.0002
〜0.2であり、そしてwは、Xがハロゲンである場合
には1、Xがカルコゲンである場合には2である)で示
される希土類オキシカルコゲニド及びハロゲン化物蛍燐
光体から選択された蛍燐光体を含む蛍光層を含む。
【0020】その他の特に好ましい蛍燐光体には、タン
グステン酸カルシウム、非活性化タンタル酸イットリウ
ム、ニオブ活性化またはトリウム活性化タンタル酸イッ
トリウム、及びテルビウム活性化オキシ硫化ガドリニウ
ムまたはルテチウムが含まれる。
【0021】タングステン酸カルシウム蛍燐光体は、W
yndらの米国特許第2,303,942号明細書に例
示されている。ニオブ活性化及び希土類活性化タンタル
酸イットリウム、ルテチウム及びガドリニウムは、Br
ixnerの米国特許第4,225,653号明細書に
記載されている。希土類活性化ガドリニウム及びイット
リウムミドルカルコゲン蛍燐光体は、Royceの米国
特許第3,418,246号明細書に記載されている。
希土類活性化ランタン及びルテチウムミドルカルコゲン
蛍燐光体は、Yocomの米国特許第3,418,24
7号明細書に記載されている。テルビウム活性化ランタ
ン、ガドリニウムまたはルテチウムオキシスルフィド蛍
燐光体は、Buchananらの米国特許第3,72
5,704号明細書に記載されている。セリウム活性化
ランタンオキシクロリド蛍燐光体は、Swindell
sの米国特許第2,729,604号明細書に記載され
ている。テルビウム活性化及び任意にセリウム活性化ラ
ンタン及びガドリニウムオキシハリド蛍燐光体は、Ra
batinの米国特許第3,617,743号明細書及
びFerriらの米国特許第3,974,389号明細
書に記載されている。希土類活性化希土類オキシハリド
蛍燐光体は、Rabatinの米国特許第3,591,
516号明細書及び同第3,607,770号明細書に
記載されている。テルビウム活性化及びイットリウム活
性化希土類オキシハリド蛍燐光体は、Rabatinの
米国特許第3,666,676号明細書に記載されてい
る。トリウム活性化ランタンオキシクロリドまたはオキ
シブロミド蛍燐光体は、Rabatinの米国特許第
3,795,814号明細書に記載されている。式
(Y,Gd)2 2 S:Tb蛍燐光体(イットリウム対
ガドリニウムの比率は93:7〜97:3)は、Yal
eの米国特許第4,405,691号明細書に記載され
ている。Luckeyらの米国特許第4,311,48
7号明細書に記載されているビスマス及びイッテルビウ
ム活性化ランタンオキシクロリド蛍燐光体によって例示
されるように、非希土類共活性化体を使用してもよい。
同じ増感紙の別々の層における蛍燐光体の塗布並びに蛍
燐光体の混合が、特に認識されている。タングステン酸
カルシウムとタンタル酸イットリウムの蛍燐光体混合物
がPattenの米国特許第4,387,141号明細
書に記載されている。しかしながら、一般に、単一の増
感紙において多数の蛍燐光体層や混合物が好まれたり必
要とされたりすることはない。
【0022】蛍燐光体層は別々のバインダーを含有する
必要がないことが認識されているが、ほとんどの用途に
おいて、蛍燐光体層は蛍燐光体層に構造的凝集性を付与
するのに十分なバインダーを含有する。一般に、本発明
の実施に有用なバインダーは、当該技術分野で従来より
使用されているバインダーである。バインダーは、一般
に、X線及び発光に対して透明な既知の様々なポリマー
から選ばれる。当該技術分野で普通に用いられているバ
インダーには、ポリ(ビニルアルコール)のナトリウム
o−スルホベンズアルデヒドアセタール、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、高分子ビスフェノールポリカーボネ
ート及びビスフェノールカーボネートとポリ(酸化アル
キレン)とを含むコポリマーの混合物、水性エタノール
可溶性ナイロン、ポリ(アルキルアクリレート及びメタ
クリレート)及びポリ(アルキルアクリレート及びメタ
クリレート)とアクリル酸やメタクリル酸とのコポリマ
ー、ポリ(ビニルブチリル)、並びにポリエステルまた
はポリウレタンエラストマーが含まれる。これらの及び
その他の有用なバインダーについては、米国特許第2,
502,529号、同第2,887,379号、同第
3,617,285号、同第3,300,310号及び
同第3,743,833号明細書、並びにResear
ch Disclosure(Vol.154、197
7年2月、Item 15444、及びVol.18
2、1979年6月)に記載されている。Resear
ch Disclosureは、Kenneth Ma
son Publications Ltd.(Ems
worth、HampshireP010 7DD、英
国)による刊行物である。特に好ましいバインダーは、
Goodrich Chemical社から商品名ES
TANEで市販されているポリウレタン、及びBeat
rice Foods社から商品名PERMUTHAN
Eで市販されているポリウレタンである。
【0023】蛍燐光体対バインダーの比率は幅広く設定
することができるが、一般に高い重量比の蛍燐光体対バ
インダーを採用すると、より薄い蛍燐光体層及びより鮮
鋭な画像が実現される。構造的集結性を損失させること
なく商業用の増感紙照射反復数に匹敵させるための増感
紙構造にとって好ましい蛍燐光体対バインダーの比率は
約10:1〜25:1の範囲にある。もちろん、限定さ
れた用途や単一照射用途については、構造的集結性を両
立させる最少量のバインダーで十分であることは認識さ
れる。
【0024】蛍燐光体層の有効厚を実際の厚さよりも減
少させること(よって鮮鋭性を向上させること)が望ま
しい場合には、蛍燐光体層を改良して、若干ではある
が、しかし有意な程度の吸光性を付与する。所望の吸光
度を示すようにバインダーを選定する場合には、光減衰
作用をなすためのその他の蛍燐光体層成分は不要であ
る。例えば、淡黄色の透明ポリマーは蛍燐光体が発する
青色光のかなりの部分を吸収する。U/V吸収も同様に
達成できる。U/V吸収用の構造的にあまり複雑ではな
い発色団がポリマー中への導入に特に役立つことが特に
着目される。
【0025】ほとんどの場合において、別の吸収体を蛍
燐光体層に導入してその有効厚を低下させる。吸収体
は、蛍燐光体が発するスペクトル内の光を吸収すること
ができる色素または顔料であることができる。イエロー
色素または顔料は、青色発光を選択吸収するので、青色
発光蛍燐光体には特に有用である。一方、緑色発光蛍燐
光体は、マゼンタ色素及び顔料と一緒に良好に用いられ
る。U/V発光性蛍燐光体は、既知のU/V吸収体と共
に使用することができる。もちろん、ブラック色素及び
顔料は、その吸収スペクトルが広いので蛍燐光体には一
般に有用である。カーボンブラックが好ましい吸収体で
ある。
【0026】蛍燐光体の記載について先に引用した特許
明細書は、有用な増感紙の構成についても記載してい
る。増感紙の支持体は、寸法集結性の高いフィルム用支
持体であることが最も普通であり、例として、ポリ(エ
チレンテレフタレート)フィルム支持体を含む。明瞭度
を最適にするには、増感紙用支持体並びに下塗層及びカ
ール防止層が透明である場合、蛍燐光体層は吸収体を含
有するか、あるいは照射の際にカール防止層の近くに黒
色面を配置する。例えば、黒色ポリ塩化ビニルまたは紙
支持体をカール防止層の近くに配置することができる。
スピードを増加させたい場合には、増感紙支持体及び/
またはそれらの下塗層もしくはカール防止層を、放出さ
れる光の反射体とすることができる。例えば、タングス
テン酸カルシウムまたは希土類活性化タンタル酸イット
リウムが発する光を反射させるために青または白黒の増
感紙用支持体を選ぶこと、あるいは希土類活性化ルテチ
ウムガドリニウムオキシスルフィド蛍燐光体が発する光
を反射させるために緑または白色の支持体を選ぶことが
できる。緑光を最大限反射させるには、増感紙支持体
に、チタニアまたは硫酸バリウムを塗布または導入する
ことが好ましい。アルミニウムのような金属層を使用し
て、反射性を向上させてもよい。紙支持体は、増感紙に
はフィルム支持体ほど用いられてはいないが、特別な用
途に使用することはできる。
【0027】色素や顔料を支持体中に配合して光の吸収
や反射を改善することが普通である。支持体中に空気を
捕捉させてU/V光を反射させてもよい。増感紙用支持
体及び塗膜の接着性を改善するために用いられる下塗層
は、ハロゲン化銀写真要素や放射線写真要素に用いられ
ているものの中から選ぶことができ、例えば、Rese
arch Disclosure(Vol.176、1
978年12月、Item 17643、Sectio
n XVII)及びResearch Disclos
ure(Vol.184、1979年8月、Item
18431、Section I)に例示されており、
本明細書ではこれらの開示を参照することによって取り
入れる。
【0028】必要ではないが、湿度や磨耗から保護する
ために、オーバーコートを蛍燐光体層の上に配置するこ
とが普通である。オーバーコートは、先にバインダーに
関して記載した基準によって選定することができる。オ
ーバーコートは、フィルム支持体に従来より用いられて
いるポリマーに都合のよい靱性や耐引掻性の要件を有す
る、増感紙バインダーまたは支持体のいずれかを形成す
るために用いられている同じポリマーの中から選ぶこと
ができる。例えば、酢酸セルロースが、好ましいポリウ
レタンバインダーと併用される好ましいオーバーコート
である。オーバーコートポリマーを使用して蛍燐光体層
の縁部をシールすることもよくある。
【0029】増感紙にはカール防止層は必要ではない
が、一般には導入する方が好ましい。カール防止層の機
能は、増感紙用支持体の反対主面上に塗布される層によ
って発生する力とのバランスをとることであり、この力
は、チェックされないままでいると、増感紙の形状を非
平面にし、例えばそれ自体がカールしたり巻きついたり
する。カール防止層を形成する材料は、先にバインダー
やオーバーコートとして使用するために記載した材料の
中から選ぶことができる。一般に、カール防止層は、支
持体の反対側のオーバーコートと同じポリマーから形成
される。例えば、オーバーコート層及びカール防止層の
どちらにも酢酸セルロースが好ましい。
【0030】ブロッキング、特に放射線写真要素と増感
紙との接着を防止するため、蛍燐光体層のオーバーコー
トは艶消剤を含むことができるが、このような層は、放
射線写真要素においてより普通に用いられ、次いで増感
紙と共に用いられる。有用な艶消剤は、Researc
h Disclosure(Item 308119、
1989年12月、Section XVI)に記載さ
れているものから選択することができる。増感紙の表面
塗膜には、その他の各種の任意の材料、例えば静電気の
帯電を減少させる材料、可塑剤、滑剤、等を含めること
ができる。しかしながら、このような材料は、増感紙と
接触することになる放射線写真要素中に含められること
がより普通である。
【0031】本発明の画像形成の組合せの一部を構成す
る放射線写真要素は、フィルム支持体と、該支持体の主
面、典型的には各主面に塗布された少なくとも一つのハ
ロゲン化銀乳剤層単位とを含んで成る。このような放射
線写真要素を適当な数の増感紙と組み合わせて、画像形
成集成体を形成させる。典型的な集成体を図2に示す。
乳剤層単位を支持体の各主面に塗布する場合(いわゆ
る、両面塗布型放射線写真要素)、このような乳剤層単
位を、X線源に向いている方をフロント単位として、フ
ロント乳剤層単位及びバック乳剤層単位と便利に呼ぶ場
合がある。適当なハロゲン化銀乳剤層単位は、ハロゲン
化銀、例えば臭化銀、塩化銀もしくはヨウ化銀の乳剤、
または様々なハロゲン化銀比率の塩臭化銀、塩ヨウ化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀の乳剤、及びそれらの混
合物を含むことができ、またResearch Dis
closure(Item 18431、Sectio
n IA及びB)に記載されているように調製すること
ができる。
【0032】本発明の好ましい実施態様では、本発明の
画像形成の組合せの一部を構成する放射線写真要素は、
フロント乳剤層単位及びバック乳剤層単位を含有し、し
かも少なくとも1種の高平板度ハロゲン化銀乳剤を含
む。このような「高平板度乳剤」は、Abbottらの
米国特許第4,425,425号及び同第4,425,
426号明細書に最初に記載されている。高平板度乳剤
は、平板状粒子が全粒子投影面積の50%超を占め、且
つ以下の関係式を満たす乳剤である: ECD/t2 >25 上式中、ECDは平板状粒子の等価円直径(単位マイク
ロメートル、μm)を表し、そしてtは平板状粒子の厚
さ(μm)を表す。典型的には、平板度は40〜100
0の範囲にあるが、より高平板度またはより低平板度を
採用して利益を得ることも可能である。特に好ましい平
板状粒子乳剤は、全粒子集団の50%超、好ましくは少
なくとも70%、そして最適には少なくとも90%が、
0.3μm未満、好ましくは0.2μm未満の厚さを有
する平板状粒子によって占められている乳剤である。平
板状粒子乳剤は、少なくとも5、好ましくは8以上の平
均アスペクト比(ECD/t)を示すと考えられる。こ
れらの基準を満たす従来のいずれの平板状粒子乳剤でも
使用できるが、放射線写真用途では、ヨウ化物濃度を総
銀量に対して5モル%未満、最適には3モル%未満に制
限することが一般には好ましい。
【0033】両面塗布型放射線写真要素において存在す
る高平板度ハロゲン化銀乳剤を、平板状粒子表面に吸着
させた分光増感色素と併用することでクロスオーバーを
低減することができる。クロスオーバーとは、支持体の
反対側のハロゲン化銀乳剤層単位の増感紙による露光を
さすために用いられる用語である。例えば、フロント増
感紙が発する光が隣接するフロント乳剤層単位に吸収さ
れずに通過してバック乳剤層単位によって吸収される
と、フロント乳剤層単位において吸収された場合より
も、透過光通路が長いため、X線吸収地点と光吸収地点
との間の横方向の偏りがより大きくなってしまう。この
横方向の偏りが大きいほど画像鮮鋭度は低下する。組み
合わされている増感紙が発光する波長の光を吸収するこ
とができる従来のいずれの分光増感色素を乳剤層単位中
に含有させてもよい。一般には、ハロゲン化銀粒子表面
に吸収されるピーク吸収が増感紙のピーク発光波長に密
接に調和するように分光増感色素を選定する。平板状粒
子乳剤用に有用な分光増感色素は、Kofronらの米
国特許第4,439,520号明細書に広範に記載され
ており、本明細書ではこの記載を参照することによって
取り入れる。
【0034】本発明に用いられる放射線写真要素には、
低いクロスオーバー、すなわち10%未満のクロスオー
バーを示す従来のいずれの両面塗布型放射線写真要素を
使用してもよい。これは単に、一つの乳剤層単位に隣接
する一つの増感紙が発する光のうち、支持体の反対側の
乳剤層単位に到達する光が10%未満であることを意味
している。好ましい両面塗布型放射線写真要素は、クロ
スオーバーが5%未満である要素であり、また最適な要
素は測定可能なクロスオーバーをまったく示さない要素
である。クロスオーバーの測定に関する技法について
は、Abbottらの米国特許第4,425,425号
及び同第4,425,426号明細書に記載されてお
り、本明細書ではこの記載を参照することによって取り
入れる。
【0035】放射線写真要素において支持体と上部を覆
う乳剤層単位との間に少なくとも一つのクロスオーバー
低減層を導入することによって低いクロスオーバーを達
成することが好ましい。図2に示した放射線写真要素1
00では、クロスオーバー低減層111及び113の好
ましい態様は、Dickersonらの米国特許第4,
803,150号及び同第4,900,652号明細書
に記載されているものであり、本明細書ではそれを参照
することによって取り入れる。その中に記載されている
ように、処理の際に脱色されうる微結晶質色素を親水性
コロイドバインダーに導入してクロスオーバー低減層を
形成することができる。迅速処理(90秒未満の処理)
を可能にするには、クロスオーバー低減層の親水性コロ
イド含有量を65mg/dm2 未満に制限することが好
ましい。青色発光増感紙に有用な別のクロスオーバー低
減法は、Daubendiekらの米国特許第4,63
9,411号明細書に記載されているように、クロスオ
ーバー低減層にβ相のヨウ化銀粒子を導入する方法であ
る。
【0036】最近、非対称乳剤層単位を用いて低クロス
オーバー両面塗布型放射線写真要素を構築することによ
って、画像形成の利点を実現できることが認識されてい
る。このような要素では、支持体の片面に塗布されたハ
ロゲン化銀乳剤層単位が、反対面に塗布されたハロゲン
化銀乳剤層単位よりも低い平均コントラストを示す。D
ickersonらは、米国特許第4,994,355
号明細書(本明細書では参照することによって取り入れ
る)で、コントラストが2.0未満の第一乳剤層単位と
コントラストが2.5以上の第二乳剤層単位とを用いて
構築したこのような放射線写真要素の医療用途における
利点を例示している。どちらのコントラストも最低濃度
より濃度が0.25及び2.0高い点における測定を基
準とし、また第一及び第二乳剤層単位をそれぞれ透明支
持体の両面に塗布し、よって対称放射線写真要素でのコ
ントラスト測定と同様の方法でコントラストを測定する
ことを可能にした。Dickersonらは、米国特許
第4,997,750号明細書(本明細書では参照する
ことによって取り入れる)で、支持体の反対側にある乳
剤層単位がコントラストと同様にスピードも異なる両面
塗布型低クロスオーバー放射線写真要素の構築から得ら
れる画像形成の融通性の向上について例示している。例
えば、一方の乳剤層単位を高スピード低コントラスト単
位とし、他方を低スピード高コントラスト単位とするこ
とができる。詳細には、最低濃度より濃度が1.0高い
点において、一方の乳剤層単位のスピードは、残りの乳
剤層単位のスピードの少なくとも2倍までは有利に増加
する。ここでもまた、非対称コントラスト乳剤層単位の
場合と同様に、各乳剤層単位のスピード測定は支持体両
面の対称塗膜に基づくものである。スピード差が2〜1
0倍のものが考えられ、中でもスピード差2〜4倍のも
のが好ましい。
【0037】Bunchらは、米国特許第5,021,
327号明細書(本明細書では参照することによって取
り入れる)で、放射線写真画像形成集成体の非対称性
を、両面塗布型低クロスオーバー放射線要素における非
対称性を越えて、フロント乳剤層単位及びフロント増感
紙のフォティシティー(photicity)とバック
乳剤層単位及びバック増感紙のフォティシティーとの差
にまで拡張することについて記載している。詳細には、
Bunchらは、入力雑音対出力雑音の比率である検出
量子効率(DQE)が、集成体のバック部分のフォティ
シティーを集成体のフロント部分の少なくとも2倍(好
ましくは2〜10倍)まで増加させることによって改善
されうることを記載している。Bunchらが説明する
ように、フォティシティーは、(1)乳剤層が応答する
波長範囲にわたる増感紙の全発光量、(2)この発光範
囲にわたる乳剤層単位の感度、及び(3)この発光範囲
にわたる増感紙と隣接乳剤層単位との間の輻射線透過率
の総合積である。透過率は典型的には約1であり、この
場合には無視できる。フォティシティーについては、M
eesのThe Theory of the Pho
tographicProcess(第3版、Macm
illan、1966年、第462頁)にさらに詳細に
記載されている。上記のフォティシティーの定義から、
非対称乳剤層単位の選択、非対称増感紙の選択またはこ
れらの組合せによって、フォティシティーの所望の非対
称性を実現できることが明らかである。
【0038】実際には、スピード、コントラスト及びフ
ォティシティーの中の一つまたは組合せのいずれを変化
させても、特定の画像形成の利点を達成することができ
る。Dickersonらの米国特許第5,041,3
64号及びDickersonらの米国特許出願第74
6,687号(1991年8月16日出願、共通譲渡
済)明細書はどちらも、特別な医療診断ニーズをよりよ
く満たすための異なる非対称スピード及びコントラスト
の選択について記載している。
【0039】照射して記憶潜像を生じさせた後、放射線
写真要素を増感紙との組合せから取り除いて、90秒以
内に指触乾燥状態の画像担持放射線写真要素を製作する
ことができる迅速アクセス処理機、例えばRP−X−O
mat(商品名)プロセッサーで処理することが好まし
い。迅速アクセス処理機については、Barnesらの
米国特許第3,545,971号及びAkioらの欧州
特許出願公開第248,390号明細書に記載されてお
り、本明細書ではそれらを参照することによって取り入
れる。
【0040】商業的に用いられている迅速アクセス処理
機は、その特定の処理サイクルや処理液の選択に違いが
あるので、本発明の要件を満たす好ましい放射線写真要
素は、以下の基準条件に従い90秒以内で処理した場合
に指触乾燥状態になることができるものとして特別に識
別される: 現像 35℃で24秒 定着 35℃で20秒 水洗 35℃で10秒 乾燥 65℃で20秒 ここで、残りの時間は処理工程間の搬送に用いられてい
る。現像工程は以下の現像液を使用する: ヒドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2 SO3 44.2g Na2 2 5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g 全体を1リットルにする水 pH=10.0 定着工程は以下の定着組成物を使用する: チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重硫酸ナトリウム 180.0g ホウ酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g 全体を1リットルにする水 pH=3.9〜4.5
【0041】以下の記載では、ハロゲン化銀放射線写真
要素と組み合わせて用いる増感紙をX線イメージングス
クリーンとする画像形成の組合せについて記述する。別
法として、蓄積型蛍燐光体スクリーンをX線イメージン
グスクリーンとして使用することも考えられる。本発明
のこの態様では、患者被爆時には放射線写真要素は用い
られない。図1を参照すると、図示した同じ配置が用い
られるが、但し6は蓄積型蛍燐光体を表し、また放射線
写真要素8は存在しない。
【0042】蓄積型蛍燐光体スクリーンは、増感紙とま
ったく同じようにX線を吸収する。その違いは、増感紙
が300〜700nmの波長領域において輻射線を即座
に放射するのに対し、蓄積型蛍燐光体スクリーンは、吸
収画像を内部に貯蔵し、そして後で誘導した場合にのみ
可視波長領域で発光する。
【0043】選択する蛍燐光体以外は、蓄積型蛍燐光体
スクリーンの構成は、先に記載した増感紙の構造と本質
的に同じである。X線イメージングスクリーンを蓄積型
蛍燐光体スクリーンとして使用する場合、特定の蛍燐光
体は、先に引用し本明細書で参照することによって取り
入れているLuckeyの米国特許第3,859,52
7号(再発行第31,847号)明細書に記載されてい
るいずれの形態をとることもできる。好ましい輝尽性蓄
積型蛍燐光体は希土類活性化バリウムフルオロハリド蛍
燐光体である。この種の例示的な蛍燐光体が、英国特許
第1,419,169号、Ferrettiの米国特許
第4,080,306号及び同第4,524,071
号、Aokiらの米国特許第4,109,152号、M
oriらの米国特許第4,138,529号、Kote
raらの米国特許第4,239,968号、同第4,2
61,854号、同第4,258,264号、同第4,
239,968号、同第4,512,911号、同第
4,889,996号及び同第4,978,472号、
Takahashiらの米国特許第4,368,390
号、同第4,380,702号、同第4,394,58
1号、同第4,535,237号、同第4,535,2
38号、同第4,876,161号、同第4,894,
548号、同第4,895,772号及び同第4,92
6,047号、Nishimoraらの米国特許第4,
336,154号、Nakamuraらの米国特許第
4,532,071号、同第4,605,861号、同
第4,698,508号、同第4,835,398号及
び同第4,891,227号、Umemotoらの米国
特許第4,505,889号、Takaharaらの米
国特許第4,515,706号、Arakawaらの米
国特許第4,534,884号、Miyaharaらの
米国特許第4,539,138号、Degenhard
tの米国特許第4,587,036号並びにKatoh
らの米国特許第4,871,474号明細書に記載され
ている。もちろん、その他の輝尽性蓄積型蛍燐光体組成
物は、Ackermanの米国特許第4,496,84
4号明細書に例示されているように、知られている。本
明細書では、先に引用した特許はどれも、特にその蓄積
型蛍燐光体の記載について、しかしまた蓄積型蛍燐光体
スクリーンの構成、誘導スペクトル及び発光スペクトル
の記載全体についても参照することによって取り入れ
る。
【0044】容易に認識できるように、最適な誘導及び
発光スペクトルの範囲は、選択する特定の蓄積型蛍燐光
体によって変わる。一般に、300〜700nmの波長
領域における有用な誘導放出を提供する蓄積型蛍燐光体
を選択することが好ましいが、便利に光検出される波長
領域内であればいずれの発光でも利用できる。
【0045】特に好ましい態様では、蓄積型蛍燐光体は
ユーロピウム活性化バリウムフルオロハリド蛍燐光体で
あり、中でもユーロピウム活性化バリウムフルオロブロ
ミド蛍燐光体が最も好ましい。Koteraらの米国特
許第4,258,264号並びにTakahashiら
の米国特許第4,535,237号及び同第4,53
5,238号明細書は、400〜800nmの波長領域
におけるこれらの蛍燐光体の誘導について集合的に記載
し、また300〜700nmの波長領域における有用な
放出について集合的に記載している。
【0046】特に好ましいユーロピウム活性化バリウム
フルオロブロミド蓄積型蛍燐光体組成物は以下の化学式
を満たす: BaFx Bry :Eup Caq Nar (SiO2 s 上式中、xは1.0〜1.1であり、yは1.0〜0.
9であり、pは7×10-4〜1.3×10-3であり、q
は1×10-2〜1×10-3であり、rは1×10-4〜2
×10-3であり、そしてsは5×10-3〜5×10-2
ある。
【0047】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0048】以下のフィルターを使用した。これらのフ
ィルターのうち、B、B’、C及びC’は本発明のフィ
ルターであり、A、A’、D、D’、E、E’、F及び
F’は比較用のフィルターである。
【0049】フィルターA ジクロロメタン/メタノール(93:7)にPERMU
THANE(商品名)ポリウレタンバインダーが固形分
13%で含まれている溶液92gに、143gの酸化錫
を分散させた。アトリッター中で0.8〜1.0mmの
ジルコニア/シリカビーズ156gによって微粉砕し、
そのビーズを濾過して除去し、別の20gのPERMU
THANE(商品名)ポリウレタンバインダー溶液を攪
拌しながら添加し、そして十分な塗布粘度になるまで減
圧で濃縮することによって、最終の分散液を調製した。
その分散液を厚さ178μmのポリ(エチレンテレフタ
レート)支持体に塗布した。塗膜は、錫の塗布量を約2
4.0、40.4、48.3、49.6、50.2、5
5.3及び56.4mg/cm2 にして調製した。各塗
膜を指触乾燥状態になるまでテンパードブロック上で乾
燥させ、50℃の炉内で最終乾燥を施し、その後、El
f Atochem N.A.からKYNAR 720
1として市販されている20%ポリ(フッ化ビニリデ
ン)アセトン溶液をオーバーコートした。数枚の塗膜を
一緒に積み重ねて、錫の被覆量が220mg/cm2
複合フィルターを得た。この濃度は、上記の利用可能な
塗膜を数枚組み合わせることによって簡単に達成できる
ので、適宜選定した。
【0050】フィルターB 純度(金属基準)が99.9995%の酸化テルル(T
eO2 )300gを、1リットルのポリエチレンジャー
内で450gのシリンダー(6.35mm)によってボ
ールミル粉砕し、含まれる粉末粒子の直径を10μm未
満とした。ジクロロメタン/メタノール(93:7)に
PERMUTHANE(商品名)ポリウレタンバインダ
ーが固形分13%で含まれている溶液212gに、約2
75gの粉末を攪拌しながら混合した。アトリッター中
で0.8〜1.0mmのジルコニア/シリカビーズ28
0gによって微粉砕することによって混合物を分散させ
た。ビーズを濾過で除去した後、その分散液を、十分な
塗布粘度が得られるまで減圧下で濃縮した。その分散液
を厚さ178μmのポリ(エチレンテレフタレート)支
持体に塗布して、テルル塗布量を約45.6mg/cm
2 とした。フィルターAと同様にオーバーコートを適用
した。適当な数の層を一緒に積み重ねて、テルル被覆量
を230mg/cm2 とした。
【0051】フィルターC 純度(金属基準)が99.999%の酸化アンチモン
(Sb2 3 )300gを、1リットルのポリエチレン
ジャー内で450gのシリンダー(6.35mm)によ
ってボールミル粉砕し、最大粒径を10μm未満まで低
下させた。ジクロロメタン/メタノール(93:7)に
PERMUTHANE(商品名)ポリウレタンバインダ
ーが固形分13%で含まれている溶液211gに、約2
75gの粉末を分散させた。フィルターAと同様に、ア
ンチモンの塗布量を約41.0、42.4、47.6及
び49.3mg/cm2 として塗膜を調製した。フィル
ターAと同様にオーバーコートを適用した。適当な数の
塗膜を一緒に積み重ねて、アンチモン被覆量を230m
g/cm2 とした。
【0052】フィルターD 純度(金属基準)が99.99%の硫酸セシウム(Cs
2 SO4 )200gを、イソプロピルアルコールで湿潤
させたまま微粉砕し、大部分の粒子の粒径を100μm
未満とした。次いで、その粉末を、500gのシリンダ
ー(6.35mm)及び78gのシリンダー(12.7
mm)によってボールミル粉砕し、粒径を40μm未満
にした。その後、ジクロロメタン/メタノール(93:
7)にPERMUTHANE(商品名)ポリウレタンバ
インダーが固形分13%で含まれている溶液に、その粉
末を分散させた。アトリッター中で0.8〜1.0mm
のジルコニア/シリカビーズ200gによって微粉砕す
ることによって分散液を完成した。フィルターAと同様
に、セシウムの塗布量を約31.6、38.9及び4
4.6mg/cm2 として最終分散液を塗布した。フィ
ルターAと同様にオーバーコートを適用した。適当な数
の塗膜を一緒に積み重ねて、セシウム被覆量を230m
g/cm2 とした。
【0053】フィルターE 97.9%(重金属汚染10ppm未満)の硫酸バリウ
ム(BaSO4 )を用いて塗膜を調製した。塗布分散液
を調製するため、硫酸バリウム50kgとジクロロメタ
ン/メタノール(93:7)にPERMUTHANE
(商品名)ポリウレタンバインダーが固形分12.2%
で含まれている溶液58.2kgとを混合し、その後十
分に攪拌した。厚さ178μmのポリ(エチレンテレフ
タレート)支持体上にバリウム塗布量を約25.5mg
/cm2 とした塗膜を調製した。酢酸セルロース溶液か
らオーバーコートを適用した。適当な数の塗膜を一緒に
積み重ねて、バリウム被覆量を230mg/cm2 とし
た。
【0054】フィルターF 厚さ2mmのアルミニウム箔の層。
【0055】本発明では以下の増感紙を使用した。
【0056】スクリーン スクリーンは従来の中間解像スクリーンとした。これ
は、蛍燐光体対バインダーの比率が15:1で全蛍燐光
体被覆量が5.9g/dm2 においてPERMUTHA
NE(商品名)ポリウレタンバインダー中で白色ポリエ
ステル支持体上に塗布した中間粒径7μmを示し、且つ
重量比152:1のイエロー色素とカーボンを0.01
384重量%含有するテルビウム活性化ガドリニウムオ
キシスルフィド蛍燐光体から成るものとした。
【0057】放射線写真要素 用いた放射線写真要素は、青味付けた透明ポリエステル
フィルム支持体上に両面塗布要素を構成したものとし
た。支持体の両側に、厚さが0.3μm未満で平均アス
ペクト比(ECD/t)が8よりも大きい平板状粒子を
含む緑増感臭化銀乳剤を塗布した。各乳剤は、3.6μ
mのECDと0.14μmの平均粒子厚を示す第一乳
剤、1.9μmのECDと0.13μmの平均粒子厚を
示す第二乳剤及び1.2μmのECDと0.13μmの
平均粒子厚を示す第三乳剤の3種類の乳剤配合物とし
た。これらの乳剤は、アンヒドロ−5,5−ジクロロ−
9−エチル−3−3−ビス−(3−スルホプロピル)オ
キサカルボシアニンヒドロキシドで分光増感した。各乳
剤層は、銀被覆量1.94g/m2 及びゼラチン被覆量
3.12g/m2 で塗布した。乳剤層の上には保護ゼラ
チン層(0.69g/m2)を塗布した。各ゼラチン含
有層は、全ゼラチン量の0.8%のビス(ビニルスルホ
ニルメチル)エーテルで硬膜した。
【0058】画像形成の組合せ及び放射線写真照射 図2に示した構造を有する画像形成集成体を、上記のス
クリーン及び放射線写真要素を用いて製作した。放射線
写真要素の各面に一対のスクリーンを接触させて使用
し、接触放射線写真を作製した。
【0059】試験物体には、シグナルとして酢酸セルロ
ース球形ビーズを使用した。これらのビーズの直径は
1.5mm、2.5mm及び3.0mmとした。それら
を、厚さ1mmのアルミニウム支持プレート上に配置し
た。適当なレベルのX線散乱を導入するために、厚さ5
0mmのポリ(メチルメタクリレート)層を試験物体の
すぐ上に配置した。
【0060】2mmのアルミニウム当量濾過とさらに2
mmのアルミニウム当量濾過を与えるフィルターFとを
有する3相12パルス発生器によって作動するタングス
テンターゲット(角度12°)を使用して50keVの
X線を試験物体に照射して、若干の被写体コントラスト
を実現した。X線管焦点からスクリーンまでの距離は
1.5mとした。フィルターFの代わりにX線管コリメ
ーター出口においてフィルターA〜Eを使用してさらな
る照射を行った。
【0061】処理 照射した放射線写真要素は、市販のKodak RP
X−Omat(Model 6B)迅速アクセス現像機
で35℃で以下のように90秒以内で処理した: 現像 35℃で24秒 定着 35℃で20秒 水洗 35℃で10秒及び 乾燥 65℃で20秒 ここで、残りの時間は処理工程間の搬送に費やされた。
現像工程は以下の現像液を使用した: ヒドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.5g KOH 21g NaHCO3 7.5g K2 SO3 44.2g Na2 2 5 12.6g NaBr 35g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.06g グルタルアルデヒド 4.9g 全体を1リットルにする水 pH=10.0 定着工程は以下の定着組成物を使用した: チオ硫酸アンモニウム(60%) 260.0g 重硫酸ナトリウム 180.0g ホウ酸 25.0g 酢酸 10.0g 硫酸アルミニウム 8.0g 全体を1リットルにする水 pH=3.9〜4.5
【0062】結果 その集成体を照射して、処理後に放射線写真要素のシグ
ナル領域(ビーズ領域)に光学濃度1.3を発生させ
た。得られた放射線写真を視覚検査したところ、放射線
写真的に検出可能な最小直径のビーズを測定することが
できた。処理済放射線写真を視覚検査して、そのコント
ラストを最小ビーズ、すなわち1.5mmビーズの可視
度によって等級分けした。その結果及び特定の重要な試
験条件を以下の表に記載する。
【0063】 表1 コントラスト等級 フィルター 管負荷(mA−s) 照射(秒) 1 B(Te) 150 1.5 2 C(Sb) 200 2.0 3 A(Sn) 200 2.0 4 D(Cs) 100 1.0 5 E(Ba) 80 0.8 6 F(Al) 6.7 0.067 *1は最高コントラストであり、6は最低コントラストである。
【0064】上記の表1の試験から、テルル含有フィル
ター及びアンチモン含有フィルターを使用する本発明の
画像形成の組合せによって、許容できる管負荷及び照射
時間で被写体コントラストの改善された放射線写真が得
られることが明らかである。錫によって得られた被写体
コントラストは、テルル含有フィルターまたはアンチモ
ン含有フィルターによって得られる被写体コントラスト
よりも著しく低かった。セシウム、バリウムまたはアル
ミニウムを含有するフィルターは、はるかに効果が低か
った。これらの物質では、光学濃度1.3でコントラス
トを比較するためには、テルル、アンチモンまたは錫を
含有するフィルターに比べて照射時間を制限する必要が
あった。このこと自体、セシウム、バリウム及びアルミ
ニウムはフィルター物質として効果がより低いことを示
唆していた。
【0065】蓄積型蛍燐光体スクリーンの実施例 フィルターA’ このフィルターは、フィルターAと同様に構成した。フィルターB’ このフィルターは、フィルターBと同様に構成したが、
但し金属被覆量を228mg/cm2 とした。フィルターC’ このフィルターは、フィルターCと同様に構成したが、
但し金属被覆量を228mg/cm2 とした。フィルターD’ このフィルターは、フィルターDと同様に構成したが、
但し金属被覆量を239mg/cm2 とした。フィルターE’ このフィルターは、フィルターEと同様に構成した。
【0066】スクリーン スクリーンは従来の蓄積型蛍燐光体スクリーンとした。
これは、蛍燐光体対バインダーの比率を15:1として
全蛍燐光体被覆量を9g/dm2 としてPERMUTH
ANEポリウレタンバインダーにおいて黒色ポリエステ
ル支持体上に塗布した中間粒径5μmを有する式Iを満
たすユーロピウム活性化バリウムフルオロブロミド蛍燐
光体から成るものとした。
【0067】画像形成の組合せ及び照射 画像形成の組合せ及び照射については、増感紙の実施例
に関連して先に記載したのと同様であるが、但し各場合
とも増感紙の代わりに蓄積型蛍燐光体スクリーンを使用
して、スクリーンの照射時には放射線写真要素を存在さ
せなかった。
【0068】画像記憶 蓄積型蛍燐光体スクリーンに記憶させた画像は、ヘリウ
ム−ネオン(635nm)誘導レーザーで走査して光検
出器で放出を記録することによって回復させた。採用し
た走査法は、Boutetの米国特許第5,151,5
92号明細書に記載されている。コンピューターを使用
して、記憶及び後の回復について走査点放出とローカン
ト(locant)とを相関させた。
【0069】放射線写真要素 使用した放射線写真要素は、青味付けた透明ポリエステ
ルフィルム支持体上に塗布された単一の赤増感臭ヨウ化
銀(銀に対してヨウ化物2.4モル%)乳剤層を含有し
た。その乳剤層の上に、ポリ(メチルメタクリレート)
ビーズ艶消剤を含有するゼラチンオーバーコートを塗布
した。支持体の乳剤層とは反対側の表面には、塗布され
ると630〜690nmにわたる広い吸収ピークを示す
処理液で脱色可能なハレーション防止層を塗布した。
【0070】蓄積型蛍燐光体スクリーンから回復させた
コンピューターに記憶させた画像情報を使用して、ヘリ
ウム−ネオンレーザーによって放射線写真要素を像様照
射した。
【0071】処理 増感紙の実施例に関連して記載したのと同様に、像様照
射した放射線写真要素を処理した。
【0072】結果 増感紙の実施例の結果に関連して先に記載した同じ手順
を採用した。その結果を表2に示す。
【0073】 表2 コントラスト等級 フィルター 管負荷(mA−s) 照射(秒) 1 B’(Te) 300 3.0 2 C’(Sb) 400 4.0 3 A’(Sn) 400 4.0 4 D’(Cs) 200 2.0 5 E’(Ba) 160 1.6 6 F’(Al) 14 0.14 *1は最高コントラストであり、6は最低コントラストである。
【0074】表1及び表2を比較すると、得られたフィ
ルター金属の相対等級が同じであることが明らかであ
り、このフィルターの選択が、X線イメージングスクリ
ーン、すなわち増感紙及び蓄積型蛍燐光体スクリーンの
両方に一般に適用できることを例示している。
【0075】本発明をその好ましい実施態様を特別に参
照しながら詳述したが、本発明の精神及び範囲を逸脱し
ない変型や改質が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線写真画像形成の組合せを概
略的に示す線図である。
【図2】本発明の画像形成の組合せに有用な好ましい放
射線写真画像形成集成体を概略的に示す線図である。
【図3】本発明による各種濃度のテルルを含有するフィ
ルターを用いて濾過したX線源のX線エネルギースペク
トルを示すグラフである。
【図4】本発明による各種濃度のアンチモンを含有する
フィルターを用いて濾過したX線源のX線エネルギース
ペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】 1…X線源 2…X線 3…フィルター 4…濾過後X線 5…入射X線 6…X線増感紙 7…可視輻射線 8…放射線写真要素 100…放射線写真要素 101…透明フィルム支持体 103、105…下塗層単位 107、109…対向主面 111、113…クロスオーバー低減層 115、117…ハロゲン化銀乳剤層単位 119、121…保護オーバーコート 201、202…増感紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G21K 3/00 G21K 3/00 S (72)発明者 ケネス エドワード ハフ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14559, スペンサーポート,クレアウッド ドラ イブ 39 (72)発明者 ロバート エドワード ディッカーソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14606, ロチェスター,キャディラック アベニ ュ 367 (56)参考文献 特表 平3−503213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 5/17 A61B 6/00 300 A61B 6/03 320 G21K 3/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源を提供するための手段と、(a)
    当該手段からのX線をその少なくとも一部が軟部組織を
    通過した後に受けることにより検出すべき画像を提供す
    るように配置されること、且つ(b)X線を吸収して3
    00〜700nmの波長範囲において輻射線を放出する
    ことができるX線イメージングスクリーンとを含んで成
    る画像形成の組合せであって、(1)当該X線源を提供
    するための手段を、2mmのアルミニウム当量濾過によ
    て40〜60keVの範囲のピーク放出を示すように
    選定し、且つ(2)当該X線源輻射線用のテルル及びア
    ンチモンの少なくとも1種を含有するフィルターを当該
    X線源輻射線と軟部組織との間に配置することによっ
    て、10%未満の被写体コントラストを示す軟部組織奇
    形の画像を改善するために構成されていることを特徴と
    する前記組合せ。
  2. 【請求項2】 イメージングスクリーンが、X線照射後
    の誘導に応じて300〜700nmの波長範囲において
    輻射線を放出する蓄積型蛍燐光体スクリーンであること
    をさらに特徴とする、請求項1記載の画像形成の組合
    せ。
  3. 【請求項3】 イメージングスクリーンが、ユーロピウ
    ム活性化バリウムフルオロブロミド蓄積型蛍燐光体を含
    有することをさらに特徴とする、請求項2記載の画像形
    成の組合せ。
  4. 【請求項4】 ユーロピウム活性化バリウムフルオロブ
    ロミド蓄積型蛍燐光体組成物が以下の化学式: BaFx Bry :Eup Caq Nar (SiO2 s (上式中、xは1.0〜1.1であり、 yは1.0〜0.9であり、 pは7×10-4〜1.3×10-3であり、 qは1×10-2〜1×10-3であり、 rは1×10-4〜2×10-3であり、そしてsは5×1
    -3〜5×10-2である)を満たすことをさらに特徴と
    する、請求項3記載の画像形成の組合せ。
  5. 【請求項5】 イメージングスクリーンが増感紙であ
    り、しかも該組合せが(a)放出される輻射線によって
    照射されるために増感紙に隣接して配置され、よって増
    感紙からの画像を検出することができ、且つ(b)フィ
    ルム支持体と、該支持体の主面に塗布された少なくとも
    一つのハロゲン化銀乳剤層単位とを含む放射線写真要素
    をさらに含むことをさらに特徴とする、請求項1記載の
    画像形成の組合せ。
  6. 【請求項6】 放射線写真要素が、支持体の各主面に塗
    布された少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層単位を含
    み、且つ放射線写真要素が一対の増感紙の間に配置され
    ていることをさらに特徴とする、請求項5記載の画像形
    成の組合せ。
  7. 【請求項7】 テルル及び/またはアンチモンの濃度
    5〜500mg/cm2 の範囲にあることをさらに特
    徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形
    成の組合せ。
  8. 【請求項8】 テルル及び/またはアンチモンの濃度
    50〜250mg/cm2 の範囲にあることをさらに
    特徴とする、請求項7記載の画像形成の組合せ。
  9. 【請求項9】 X線源のピーク放出が45〜55keV
    の範囲にあることをさらに特徴とする、請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の画像形成の組合せ。
  10. 【請求項10】 X線源のピーク放出が48〜53ke
    Vの範囲にあることをさらに特徴とする、請求項9記載
    の画像形成の組合せ。
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