JPH0730004B2 - グリコロニトリルの製造方法 - Google Patents

グリコロニトリルの製造方法

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JPH0730004B2
JPH0730004B2 JP61110837A JP11083786A JPH0730004B2 JP H0730004 B2 JPH0730004 B2 JP H0730004B2 JP 61110837 A JP61110837 A JP 61110837A JP 11083786 A JP11083786 A JP 11083786A JP H0730004 B2 JPH0730004 B2 JP H0730004B2
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JP
Japan
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glycolonitrile
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hydrocyanic acid
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安宏 佐藤
秀雄 緒方
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、グリコロニトリルの改良された製造方法に関
する。
グリコロニトリルはヒダントイン類の製造中間体として
有用な化合物である。
(従来の技術) ホルマリンに塩基性触媒の存在下、青酸を反応させてグ
リコロニトリルを製造する一般的な方法は既によく知ら
れている。
しかしながら、これらの公知方法は、副生物の生成を抑
制し、目的生物の着色を防止し、且つ高純度の製品を高
収率で製造するには未だ満足できるものではない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の課題は、このような従来技術の問題点を解決
し、副生物の生成を抑制しながら反応を進め、着色がな
く、高純度のグリコロニトリルを高収率で製造する方法
を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、上記課題解決のために鋭意検討を行っ
た。その結果、上記課題解決のためには、ホルマリンと
青酸およびグリコロニトリルが、安定に保持され、かつ
反応が円滑に進行する条件の選定が極めて重要であるこ
とを見出した。
すなわち、反応中の反応液のpH、反応温度、反応後の反
応液のpH、反応液の後処理条件、製品の保存条件等を厳
しく制御することにより上記課題を解決しうることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、触媒量の酢酸ナトリウムを溶解し
たホルマリン液にほぼ等モルの青酸を液温15〜30℃で、
必要ならば、酢酸または酢酸ナトリウムを添加しながら
pHを4.8〜6.0に保って滴下し同条件下で反応を行った
後、硫酸で反応液のpHを2以下に調製し、次いで50℃以
下、減圧下に残留青酸を除去することを特徴とするグリ
コロニトリルの製造方法である。
本発明の方法において、触媒量の酢酸ナトリウムを溶解
したホルマリン液とは、ホルマリンに酢酸ナトリウムの
結晶、もしくは酢酸ナトリウムの水溶液を加え、ホルマ
リン中に酢酸ナトリウムを溶解させたものである。
ここで、本発明に用いられるホルマリンは特に制限はな
く、通常市販のホルマリン、パラホルムアルデヒドを水
に溶解させたものなどが挙げられる。
このようなホルマリン液に溶解させる酢酸ナトリウムは
触媒量でよい。通常、0.005%〜2重量%の範囲、好ま
しくは0.01〜1重量%の範囲である。
この酢酸ナトリウムを溶解したホルマリン液に添加する
青酸の量は、ホルマリンに対して1.0〜1.05モル倍程度
で良い。
青酸の添加温度は、15〜30℃の範囲に保つことが必要で
ある。15℃未満ではホルマリンとの反応速度が遅くな
り、反応系に蓄積した青酸が一時に反応してその制御が
困難になる恐れがある。また、30℃を越えると反応後の
pHが徐々に上昇し生成したグリコロニトリルが分解し着
色の原因となることがある。
青酸の滴下中は、ホルマリン液のpHを4.8〜6.0に保って
行う。青酸の滴下により反応が進行し反応液のpHが変動
するので、必要に応じて、酢酸または酢酸ナトリウムを
添加し、反応液のpHを4.8〜6.0に保ちながら、青酸の滴
下および反応を行うのが好ましい。反応液のpHが4.8未
満では反応速度が小さくなり、また、6.0を越えると重
合反応が起こり、製品が着色してくる場合があるので好
ましくない。
反応時間は、上記反応条件の制御が十分に行われていれ
ば、その影響は小さい。反応の完了に合わせて適宜決定
すればよい。
反応終了後、反応液のpHを酸を用いて2以下、好ましく
は1.5程度に調整する。この調整は、通常、硫酸で行う
のが好ましい。
調整した後、ついで減圧下、50℃以下の温度で反応液中
に残存する青酸を除去する。
この際、反応液の温度が50℃を越えると、グリコロニト
リルの分解が生じる恐れがある。
除去された青酸はホルマリン液に吸収させ、つぎのグリ
コロニトリルの製造に使用することができる。
以上のようにして、グリコロニトリルを得る。得られた
グリコロニトリルは、pH1.5程度の水溶液の形態で、20
℃以下で安定に保存することができる。
(効果) 本発明の方法によれば、高純度のグリコロニトリルをほ
ぼ定量的に製造することが可能である。
(実施例) 以下、実施例により本発明の方法を具体的に説明する。
実施例1 37重量%ホルマリン液1100gに酢酸ナトリウム0.8gを水4
mlに溶解して加えたのち、液温15℃、pH4.9〜5.7に保っ
て、98重量%青酸374gを加え、同条件下で12時間反応を
行った。
反応後25重量%硫酸3.7gでpH1.5に調整し、次いで50
℃、50mmHgで残留青酸を除去した。
青酸を除去した反応液は、無色透明でグリコロニトリル
51.4重量%を含む水溶液1475gであり、ホルムアルデヒ
ドに対するグリコロニトリルの収率は98%であった。
なお、除去した青酸は次のグリコロニトリルの製造に問
題なく使用することができた。
実施例2 87重量%パラホルムアルデヒド509gに水591g、酢酸ナト
リウム1.5gを加え、溶解後、液温25℃、pH4.8〜5.8に保
って、98重量%青酸374gを加え、同条件下で5時間反応
を行った。
反応後25重量%硫酸4.0gでpH1.5に調整し、次いで50
℃、50mmHgで残留青酸を除去した。
青酸を除去した反応液は、無色透明でグリコロニトリル
51.6重量%を含む水溶液1470gであり、ホルムアルデヒ
ドに対するグリコロニトリルの収率は98%であった。
比較例1 37重量%ホルマリン1100gに酢酸ナトリウム0.8gを水4ml
に溶解して加えた後、液温40℃、pH5.5に保って、98重
量%青酸の滴下を開始した。
滴下途中、急激な温度の上昇に伴い反応液は黒色となり
分解した。
比較例2 37重量%ホルマリン1100gに2N水酸化ナトリウム水溶液5
mlを加え、液温15℃にて、98重量%青酸374gを加え、同
条件下で12時間反応を行った。
この間、pHは9.4〜7.0であり、反応液は黄色に着色して
いた。ホルムアルデヒドに対するグリコロニトリルの収
率は96%であった。
比較例3 実施例1と同様に青酸との反応を行い、25重量%硫酸に
てpHを1.5に調整した。
ついで、70℃、150mmHgで残留青酸の除去を開始したと
ころ、反応液は黒色となり分解した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒量の酢酸ナトリウムを溶解したホルマ
    リン液に青酸を液温15〜30℃で、必要ならば、酢酸また
    は酢酸ナトリウムを添加しながらpHを4.8〜6.0に保って
    滴下し同条件で反応を行った後、硫酸で反応液のpHを2
    以下に調整し、次いで50℃以下、減圧下に残留青酸を除
    去することを特徴とするグリコロニトリルの製造方法
JP61110837A 1986-05-16 1986-05-16 グリコロニトリルの製造方法 Expired - Lifetime JPH0730004B2 (ja)

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JPS62267257A JPS62267257A (ja) 1987-11-19
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DE2305170A1 (de) * 1973-02-02 1974-08-08 Sueddeutsche Kalkstickstoff Verfahren zur herstellung von glykolsaeurenitril
JPS51100027A (ja) * 1975-02-25 1976-09-03 Mitsubishi Chem Ind Gurikoronitorirunoseizoho
JPS5368725A (en) * 1976-11-29 1978-06-19 Showa Denko Kk Preparation of glycollonitrile

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