JP2000309572A - チアゾリジン誘導体の加水分解による開環法、システイン、システインメチルエステルまたはシステインエチルエステルの獲得法、およびペニシラミンの獲得法 - Google Patents

チアゾリジン誘導体の加水分解による開環法、システイン、システインメチルエステルまたはシステインエチルエステルの獲得法、およびペニシラミンの獲得法

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JP2000309572A JP2000124626A JP2000124626A JP2000309572A JP 2000309572 A JP2000309572 A JP 2000309572A JP 2000124626 A JP2000124626 A JP 2000124626A JP 2000124626 A JP2000124626 A JP 2000124626A JP 2000309572 A JP2000309572 A JP 2000309572A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チアゾリジン誘導体の新規開環法。 【解決手段】 チアゾリジン誘導体の2−アミノメルカ
プタン誘導体およびカルボニル化合物への加水分解によ
る開環法において、−チアゾリジン誘導体の水溶液をH
+形の酸性カチオン交換体と接触させて、カルボニル化
合物を含有する溶液L1を獲得し、かつ−このカチオン
交換体を好適な溶離剤で溶離し、2−アミノメルカプタ
ン誘導体を含有する溶液L2を獲得することを特徴とす
る、チアゾリジン誘導体の加水分解による開環法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チアゾリジン誘導
体の加水分解による開環法に関する。
【0002】
【従来の技術】チアゾリジン誘導体の相当する(置換さ
れた)2−アミノメルカプタン誘導体および(置換され
た)アルデヒドまたはケトンへの酸触媒または塩基触媒
加水分解は公知である。
【0003】チアゾリジン誘導体は、2位の置換度によ
り加水分解に対して非常に異なる安定性を示す。相応す
るケトンから誘導される2,2−ジ置換チアゾリジン誘
導体は多くの場合非常に加水分解に不安定であり、相応
するアルデヒドから誘導される2−モノ置換チアゾリジ
ン誘導体は加水分解による開環には比較的安定である。
α−位に電子吸引性基を有する2,2−ジ置換チアゾリ
ジン誘導体も比較的加水分解安定性である。
【0004】従って、加水分解を受けにくいチアゾリジ
ン誘導体を切断するためには、平衡から生成物の1種の
ほとんどを除去する。加水分解において揮発性のカルボ
ニル化合物を遊離するチアゾリジン誘導体においては、
例えばこのカルボニル化合物を蒸留により平衡から除去
する。ドイツ特許公開第1795297号公報において
は、例えば2−イソプロピル−5,5−ジメチル−チア
ゾリジン−4−カルボン酸(塩酸塩)からイソブチルア
ルデヒドを水蒸気蒸留により除去して、DL−ペニシラ
ミン(塩酸塩)を獲得する。この際、チアゾリジン誘導
体1モルのためには、水約25 lを蒸発させなければ
ならない。酸性またはアルカリ性条件下に高温で長い反
応時間ということが、ここでは欠点である。このこと
は、敏感な化合物においては分解に導き、または例えば
光学的に活性な化合物をラセミ化に導く。
【0005】加水分解を受けにくいチアゾリジン誘導体
を切断するためのその他の公知法は、遊離したカルボニ
ル化合物をカルボニル試薬、例えばヒドロキシルアミン
と反応させることからなる。ドイツ特許公開第2142
336号公報中には、カルボニル試薬との反応による2
−イソプロピル−5,5−ジメチル−チアゾリジン化合
物の開環が記載されている。カルボニル試薬としては、
例えばヒドラジン、フェニルヒドラジン、2,4−ジニ
トロフェニルヒドラジン、セミカルバジド、チオセミカ
ルバジド、および特にヒドロキシルアミンが好適であ
る。ここでの欠点は、このカルボニル化合物を、その後
もはや全く再生することができないか、または再生する
ことが困難なことである。
【0006】選択的に、酸性加水分解を100℃を超え
る温度で、すなわちオートクレーブ中で、加圧下に実施
することもできる。このことは例えば、ドイツ特許公開
第3607167号公報中に記載されている。しかしな
がら、激しい条件下に比較的長い反応時間は、温度に敏
感な化合物にとって有害であるか、または例えば光学的
に活性な化合物をラセミ化に導く。
【0007】加水分解を受けにくいチアゾリジン誘導体
を切断するその他の可能性は、遊離したアミノメルカプ
タン誘導体を酸化的に相応するジスルフィドに変換させ
て平衡から引き出すということにある。しかしながらこ
のメルカプタンは所望の目的化合物であるので、この目
的化合物を更に還元的反応工程により再び回収しなけれ
ばならない。EP213785A1は(4R)−チアゾ
リジン−4−カルボン酸と過酸化水素とを反応させL−
シスチンにし、引き続きこれを電気分解によりL−シス
テインに還元することを記載している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、チア
ゾリジン誘導体、特にチアゾリン−4−カルボン酸およ
びチアゾリジン−4−カルボン酸誘導体の加水分解によ
る切断法を提供することであり、この方法は従来技術の
欠点を回避し、かつ特に2−アミノメルカプタン誘導体
並びにカルボニル化合物を高収量でかつ高純度で供給す
ることである。更に、本発明による方法は大規模に実施
する際に、簡単でかつ経済的であるべきである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、−チア
ゾリジン誘導体の水溶液をH+形の酸性カチオン交換体
と接触させて、カルボニル化合物を含有する溶液L1
獲得し、かつ−このカチオン交換体を好適な溶離剤で溶
離し、2−アミノメルカプタン誘導体を含有する溶液L
2を獲得することを特徴とする、チアゾリジン誘導体の
2−アミノメルカプタン誘導体およびカルボニル化合物
への加水分解による開環法である。
【0010】有利な方法は、チアゾリジン誘導体とし
て、一般式1:
【0011】
【化4】
【0012】[式中、AはCOOR4またはCONR5
6を表し、R4はH、CN、直鎖または分枝鎖C1〜C12
−アルキル基の群から選択されたものを表し、R5およ
びR6は同一または異なっており、Hまたは直鎖または
分枝鎖C1〜C12−アルキル基を表し、かつR1およびR
2は同一または異なっており、H、直鎖または分枝鎖C1
〜C12−アルキル基、1つまたは複数のアルコキシ基ま
たはヒドロキシ基により置換されたC1〜C6−アルキル
基、(CH2nCOOR4(ここで、nは0〜12の整数を
表し、かつR4はすでに前記のものを表す)、フェニル
基、1つまたは複数のC1〜C 6−アルキルにより置換さ
れたフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9
−フェナントレニル基、O、NおよびSの群からの1〜
3個の同一または異なるヘテロ原子を有する5−または
6−員のヘテロアリール環の群から選択されたものを表
すか、または基R1およびR2はC2〜C9−シクロアルキ
ル基として架橋しており、かつR3はHまたはメチルを
表す]の化合物を使用する。
【0013】水溶性が25℃および大気圧において、少
なくとも1g/lであるチアゾリジン誘導体を使用する
のが、特に有利である。
【0014】システイン、システインメチルエステル、
システインエチルエステル、ペニシラミン、ペニシラミ
ンメチルエステル、ペニシラミンエチルエステルおよび
これらの化合物の塩酸塩の群から選択された化合物が反
応後に生じる、チアゾリジン誘導体を切断するための方
法が特に有利に使用される。
【0015】溶液L2の溶離の前に、カチオン交換体を
洗浄液で、有利に水で洗浄するのが有利である。
【0016】本発明により、H+形の酸性カチオン交換
体を用いる、チアゾリジン誘導体の加水分解において、
生じた2−アミノメルカプタン誘導体が(プロトン化し
た形で)カチオン交換体に結合する。こうして、平衡か
ら引き出される。同様に生じたカルボニル化合物は、カ
チオン形で存在せず、カチオン交換体に結合せず容易
に、分離される。
【0017】本発明による方法には全ての酸性カチオン
交換体が好適である。酸性カチオン交換体は公知であ
り、かつ市販されている。種々の異なる材料の選択は、
ウルマンズ・エンシクロペディア・オブ・インダストリ
アル・ケミストリー(Ullmann's Encyclopedia of Indu
strial Chemistry)第A14巻、第451頁に記載され
ている。活性イオン交換基としては、例えばカルボン酸
基(弱酸性カチオン交換体)、スルホン酸基またはホス
ホン酸基(強酸性カチオン交換体)を包含する。これら
の酸性基は、プロトン化アミノメルカプタン誘導体を固
定することができる。
【0018】本発明方法において、強酸性カチオン交換
体を使用するのが有利である。スルホン酸基またはホス
ホン酸基を有する強酸性カチオン交換体を使用するのが
特に有利である。
【0019】本発明方法において、反応温度は広範囲
で、有利には+5〜+120℃の範囲で変化させること
ができる。この温度は使用したチアゾリジン誘導体の加
水分解安定性により決まる。加水分解不安定なチアゾリ
ジン誘導体、例えば2,2−ジアルキル−チアゾリジン
誘導体は有利に+5〜+60℃、特に+15〜+40℃
で反応させ、一方、加水分解安定なチアゾリジン誘導
体、例えば2−モノアルキル−チアゾリジン誘導体また
は電子吸引性基を2位に有するチアゾリジン誘導体は有
利に+15〜+120℃、特に有利に+40〜+100
℃で反応させる。温度の上限は主に使用したイオン交換
樹脂の長時間熱安定性により決まるが、一般に最高で1
20℃である。
【0020】圧力は同様に広い範囲で変化させることが
できる。有利に、0.05〜4バールの範囲が有利であ
り、特に0.5〜3バール、殊に0.8〜1.2バールで
あるのが特に有利である。多くの場合反応を、大気圧下
に実施するのが有利である。
【0021】チアゾリジン誘導体1モルあたり使用する
カチオン交換体の使用量は、有利にアミノメルカプタン
誘導体に対するカチオン交換体の容量により決まる。一
般に、この容量はカチオン交換体のほぼ総容量に相当す
る。反応温度およびチアゾリジン誘導体溶液と交換樹脂
との接触時間に依存して、チアゾリジン誘導体1モルあ
たり交換体容量1〜10モル、特に1〜3モル、殊に
1.05〜2モルを使用するのが有利である。
【0022】チアゾリジン誘導体溶液とイオン交換樹脂
との接触時間は同様に、使用したチアゾリジン誘導体の
加水分解安定性およびその他のパラメータ(温度、圧
力、イオン交換体の量、チアゾリジン誘導体の濃度)に
依存し、有利に10秒〜120分、特に有利に1〜60
分、殊に有利に1〜40分である。
【0023】チアゾリジン誘導体の濃度は、その水溶性
により決まり、有利に1〜500g/l、特に有利に1
0〜300g/l、殊に有利には30〜200g/lで
ある。
【0024】この方法の有利な実施形においては、カラ
ム中のカチオン交換体にチアゾリジン誘導体溶液を流
し、かつ流出するフラクションを集める。引き続き、カ
チオン交換体を水で洗浄し、好適な溶離剤で再び溶離す
る。
【0025】チアゾリジン誘導体溶液での負荷は上昇さ
せてまたは下降させて実施することができる。有利には
上昇させて行う。
【0026】溶離は順流または向流で行うことができ
る。有利には向流で行う。
【0027】溶離剤としては、無機アルカリの水溶液、
例えば水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶
液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液
またはアンモニア水溶液が好適である。同様にアルカリ
金属塩、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウムまたは硫
酸ナトリウムの溶液を使用することもできる。
【0028】この2工程の方法において、カチオン交換
体を溶離の後、無機酸、例えば塩酸または硫酸、の水溶
液で再生することにより再びH+形に戻さなければなら
ない。
【0029】しかしながら、この方法は有利に1工程で
実施される、すなわちアミノメルカプタン誘導体の溶離
を直接酸、有利に無機酸、例えば塩酸または硫酸で直接
実施し、この際流出するフラクションを集めて、アミノ
メルカプタン誘導体を、例えばその塩酸塩または硫酸水
素塩の形で得る。
【0030】遊離の2−アミノメルカプタン誘導体を獲
得するために、酸性生成物溶液をアルカリ溶液添加によ
りまたは塩基性アニオン交換体での処理により中和する
ことができる。
【0031】2−アミノメルカプタン誘導体もしくはそ
の塩酸塩または硫酸水素塩の単離は、通常の方法、例え
ば結晶化、抽出または蒸留により行う。
【0032】1工程法により、カチオン交換体は溶離の
後、再びH+形であり、次の反応に使用可能である。
【0033】こうして、本発明による方法は、チアゾリ
ジン誘導体からの2−アミノメルカプタン誘導体の製造
のためにも、相応するカルボニル化合物の製造のために
も好適である。
【0034】特に本発明による方法は、一般式2:
【0035】
【化5】
【0036】[式中、R1およびR2は式1において記載
したものを表し、R4はH、メチルまたはエチル基を表
す]のチアゾリジン誘導体からシステイン、システイン
メチルエステルまたはシステインエチルエステルを光学
的に活性な形でまたはラセミ形で獲得する方法に好適で
ある。
【0037】更に、一般式3:
【0038】
【化6】
【0039】[式中、R1およびR2は式1において記載
したものを表し、R4はH、メチルまたはエチル基を表
す]のチアゾリジン誘導体からペニシラミン、ペニシラ
ミンメチルエステルまたはペニシラミンエチルエステル
を光学的に活性な形でまたはラセミ形で獲得する方法に
も好適である。
【0040】次に、実施例につき本発明を更に詳細に説
明する。
【0041】
【実施例】(4R)−2−メチル−チアゾリジン−2,
4−ジカルボン酸(CP)の加水分解 保護ガス雰囲気下にH2O829g中のCP52.28g
の溶液を、H+形の強酸性カチオン交換体(Rohm&Haas A
mberjet(R) 1200)225mlを含有するカラムに90
℃で上昇方向に加えた。カラムの高さ:直径の比は4.
48であった。直線的な流速は1.5cm/分であっ
た。CPの担持終了後、全量2.0kgの溶液L1が得ら
れるような量の水を順流で流した。引き続き、2N H
Clを用いて順流で再び溶離し、流出した溶離溶液L2
(1.0 l)を回収した。
【0042】この溶液L1はHPLCによると、焦性ブ
ドウ酸23.99g(99.6%)を含有し、CPもL−
システインも含有しない。溶液L2はHPLCによると
L−システイン33.45g(定量的)を含有し、焦性
ブドウ酸もCPも含有しない。
【0043】実施例2 (2RS,4RS)−2−イソプロピル−5,5−ジメ
チル−チアゾリジン−4−カルボン酸(PI)の加水分
解 保護ガス雰囲気下にH2O1056g中のCP55.58
gの溶液を、H+形の強酸性カチオン交換体(Rohm&Haas
Amberjet(R) 1200)225mlを含有するカラムに9
0℃で上昇方向に加えた。カラムの高さ:直径の比は
4.48であった。直線的な流速は1.0cm/分であっ
た。担持終了後、全量2.0kgの分解溶液L1が得られ
るような量の水を順流で流した。引き続き、2N HC
lを用いて順流で再び溶離し、流出した溶離溶液L
2(1.0 l)を回収した。
【0044】この溶液L1はGCによると、イソブチル
アルデヒド19.1g(96.9%)を含有する。溶液L
2中にはHPLCによるとDL−ペニシラミン40.3g
(98.8%)を含有し、イソブチルアルデヒドもPI
も含有しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009003 Zielstattstraβe 20,D −81379 Munchen,F.R.Ge rmany (72)発明者 ギュンター シュタウディンガー ドイツ連邦共和国 ミュンヘン アドルツ ライターシュトラーセ 14/0

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チアゾリジン誘導体の2−アミノメルカ
    プタン誘導体およびカルボニル化合物への加水分解によ
    る開環法において、−チアゾリジン誘導体の水溶液をH
    +形の酸性カチオン交換体と接触させて、カルボニル化
    合物を含有する溶液L1を獲得し、かつ−このカチオン
    交換体を好適な溶離剤で溶離し、2−アミノメルカプタ
    ン誘導体を含有する溶液L2を獲得することを特徴とす
    る、チアゾリジン誘導体の加水分解による開環法。
  2. 【請求項2】 チアゾリジン誘導体として、一般式1: 【化1】 [式中、AはCOOR4またはCONR56を表し、R4
    はH、CN、直鎖または分枝鎖C1〜C12−アルキル基
    の群から選択されたものを表し、R5およびR6は同一ま
    たは異なっており、Hまたは直鎖または分枝鎖C1〜C
    12−アルキル基を表し、かつR1およびR2は同一または
    異なっており、H、直鎖または分枝鎖C1〜C12−アル
    キル基、1つまたは複数のアルコキシ基またはヒドロキ
    シ基により置換されたC1〜C6−アルキル基、(C
    2nCOOR4(ここで、nは0〜12の整数を表し、か
    つR4はすでに前記のものを表す)、フェニル基、1つ
    または複数のC1〜C 6−アルキルにより置換されたフェ
    ニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−フェナ
    ントレニル基、O、NおよびSの群からの1〜3個の同
    一または異なるヘテロ原子を有する5−または6−員の
    ヘテロアリール基の群から選択されたものを表すか、ま
    たは基R1およびR2はC2〜C9−シクロアルキル基とし
    て架橋しており、かつR3はHまたはメチルを表す]の
    化合物を使用する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 酸性カチオン交換体としてスルホン酸基
    またはホスホン酸基を有する強酸性カチオン交換体を使
    用する請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応を0.05〜4バールの圧力で実施
    する請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 チアゾリジン誘導体に対するカチオン交
    換体の割合を、チアゾリジン誘導体1モルあたり交換体
    容量1〜10モルであるように選択する請求項1から4
    までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 チアゾリジン溶液とカチオン交換体との
    接触時間が10秒〜120分である請求項1から5まで
    のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶離剤としてアルカリ金属塩、無機酸ま
    たは無機アルカリの水溶液を使用する請求項1から6ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶離剤として塩酸水溶液または硫酸水溶
    液を使用する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 一般式2: 【化2】 [式中、R1およびR2は式1において記載したものを表
    し、R4はH、メチルまたはエチル基を表す]のチアゾ
    リジン誘導体からシステイン、システインメチルエステ
    ルまたはシステインエチルエステルを光学的に活性な形
    でまたはラセミ形で獲得する方法において、−一般式2
    のチアゾリジン誘導体の水溶液をH+形の酸性カチオン
    交換体と接触させて、カルボニル化合物を含有する溶液
    1を獲得し、かつ−このカチオン交換体を好適な溶離
    剤で溶離し、システインを含有する溶液L2を獲得する
    ことを特徴とする、システイン、システインメチルエス
    テルまたはシステインエチルエステルの獲得法。
  10. 【請求項10】 一般式3: 【化3】 [式中、R1およびR2は式1において記載したものを表
    し、R4はH、メチルまたはエチル基を表す]のチアゾ
    リジン誘導体からペニシラミン、ペニシラミンメチルエ
    ステルまたはペニシラミンエチルエステルを光学的に活
    性な形でまたはラセミ形で獲得する方法において、−一
    般式3のチアゾリジン誘導体の水溶液をH+形の酸性カ
    チオン交換体と接触させて、カルボニル化合物を含有す
    る溶液L1を獲得し、かつ−このカチオン交換体を好適
    な溶離剤で溶離し、ペニシラミンを含有する溶液L 2
    獲得することを特徴とする、ペニシラミン、ペニシラミ
    ンメチルエステルまたはペニシラミンエチルエステルの
    獲得法。
JP2000124626A 1999-04-27 2000-04-25 チアゾリジン誘導体の加水分解による開環法、システイン、システインメチルエステルまたはシステインエチルエステルの獲得法、およびペニシラミンの獲得法 Pending JP2000309572A (ja)

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