JPH0729888B2 - 殺虫剤性の水性マイクロエマルジヨン組成物 - Google Patents

殺虫剤性の水性マイクロエマルジヨン組成物

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JPH0729888B2 JP60071274A JP7127485A JPH0729888B2 JP H0729888 B2 JPH0729888 B2 JP H0729888B2 JP 60071274 A JP60071274 A JP 60071274A JP 7127485 A JP7127485 A JP 7127485A JP H0729888 B2 JPH0729888 B2 JP H0729888B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な有害生物防除剤性の(pesticidal)水性
マイクロエマルジョン類および虫有害生物類(insect p
ests)を防除するための該マイクロエマルジョン類の使
用方法に関するものである。
水性の有害生物防除剤調合物類は、それらが非−水性系
に比べてある種の利点を有しているため最近の数年間に
相当な興味をもたれてきている。濃縮懸濁液類、濃縮乳
化液類および流動性粉末類の如きもののよのような利点
の一つは有機溶媒使用の減少または省略である。有機溶
媒使用の減少または省略は(ある種の有機溶媒類により
起こされる)植物毒性の減少;有機性の系と比較したと
きの費用の減少;比較的安全な取扱い性;多種の包装用
物質類との相溶性;およびある場合には生物学的活性の
強化をもたらす。
最近、乳化性濃縮物の他の水性濃縮乳化液類が別種の殺
有害生物剤調合物として出てきている。成功を収めてい
るそのような乳化液組成物類の進出は、該乳化液類の調
合の解明および乳化液安定性に影響する因子の解明に両
者における進歩によるものである。乳化液安定性の解明
におけるそのような進歩に基いてさえも、この種類の調
合物中で生じる大きい表面積には大きな表面自由エネル
ギーが伴なわれることが知られている。このことは一方
では種々の崩壊工程に関する機会を生じ、従ってこれら
の乳化液類(分散液類)の運動安定性は増加するが、そ
れらは依然として熱力学的に不安定な系である。
一方、マイクロエマルジョン類は特殊な熱力学的に安定
な液体分散液類の代表例である。この安定性は平衡時の
0近い界面張力の存在および系に関する最少のもしくは
可能なら負のギッブス自由−エネルギー数によるもので
ある。低い界面張力を得るためには、数種の界面活性剤
類の使用が普通必要である。界面活性剤類の1種が水相
中に可溶性でありそして他のものが有機相中に可溶性で
あるときには、それぞれが他のものに対して限界効用し
か有しておらず、そしてそれらの統合された効果は界面
張力を有機の濃度において0近くに減少させるのに充分
な大きさである。従って、ある種の界面活性剤組み合わ
せ物を用いてそしてこれらの界面活性剤組み合わせ物の
有限濃度内でマイクロエマルジョンが得られるが、その
ようなマイクロエマルジョンの調合だけでも一技術であ
る。
従って、本発明は水性の新規な殺虫剤性(insecticida
l)マイクロエマルジョン組成物類に関するものであ
る。これらのマイクロエマルジョン類は、重量対容量基
準で約1%〜20%の殺虫剤および重量対容量基準で約1.
0%〜40%の、好適には1.25%〜40%の、ある種の界面
活性剤ブレンドおよび水からなっている。これらのマイ
クロエマルジョン類はマイクロエマルジョン補助薬類、
例えば発泡防止剤類、凍結防止剤類、粘度−調節剤類
(濃化剤類)および抗菌性防腐剤類、も含有でき、残り
は水である。
これらの水性の殺虫剤性マイクロエマルジョン類は熱力
学的に安定であり、そして広範囲の温度にわたり特別な
安定性を示す。
さらに、本発明の他の目的はそのような温度−安定性の
マイクロエマルジョン類を透明ないし不透明形で提案す
ることである。
さらに本発明の他の目的は、中有害生物類の防除に該マ
イクロエマルジョン類を使用する方法、特に本発明のマ
イクロエマルジョン類を極く少量(ultra−low volum
e)(ULV)の適用法を用いて適用するような方法、を提
供することである。これらの目的および他の目的は下記
の本発明の詳細な説明により明らかとなるであろう。
本発明は、重量対容量で基準で約1%〜20%の殺虫剤、
例えば合成ピレスロイド、特に(±)−α−シアノ−m
−フェノキシベンジル(+)−2−[(p−ジフルオロ
メトキシ)フェニル]−3−メチルブチレート;重量対
容量基準で約1.25%〜40%の界面活性剤ブレンド、例え
ばドデシルブンゼンスルホン酸カルシウム、5モルのエ
トキシル化度(ethoxylation)のエトキシル化された硫
酸ジスチリルフェノールアンモニウムおよび/または17
モルのエトキシル化度のエトキシル化されたトリスチリ
ルフェノール;並びに任意に重量対容量基準で約0.0%
〜1.0%の発泡防止剤、例えばシリコーン乳化液;必要
なら重量対容量基準で約10%までの(0〜10%の)凍結
防止剤、例えばアルキルジオールまたはジアルキルジオ
ール;および該組成物を100%にするような水からな
る、新規な水性の殺虫剤性マイクロエマルジョン組成物
である。さらに、このようにして製造されたマイクロエ
マルジョン類の粘度を必要に応じて濃厚化剤類、例えば
セルロース誘導体類、ポリアクリルアミド類、ポリビニ
ルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、天然ゴム類
などの添加により改変させることもできる。本発明で使
用できる適当な防腐剤類には、約0.0%〜0.2%の基準の
メチルパラベンが包含される。
本発明の新規な殺虫剤性のマイクロエマルジョン組成物
類の好適の界面活性剤ブレンドは、ドデシルベンゼンス
ルホン酸カルシウムの70%アルコール溶液と(5モルの
エトキシル化度の)エトキシル化された硫酸ジスチリル
フェノールアンモニウムおよび/または(17モルのエト
キシル化度の)エトキシル化されたトリスチリルフェノ
ールとの混合物類を含む。組み合わせ中にそのような界
面活性剤類の好適な比はそれぞれ3:7:5、1:14:0および
6:0:9である。
本発明の殺虫剤性のマイクロエマルジョン組成物類は、
重量対容量基準で1%〜20%の殺虫剤、例えば合成ピレ
スロイドである(+)−2−[(p−ジフルオロメトキ
シ)フェニル]−3−メチルブチレートの(±)−α−
シアノ−m−フェノキシ−ベンジルアルコールエステル
を、重量対容量基準で約1.25%〜40%の界面活性剤混合
物と、約0%〜1.0%の発泡防止剤を含有している水中
で混合することにより簡単に製造できる。これは、この
生成した混合物が透明かつ均質になるまで、混合され
る。他の成分類、例えば重量対容量基準で0%〜10%の
凍結防止剤類並びに濃厚化剤を次に混合できる。その
後、水で希釈して組成物を全体で100%にする。
一方、合成ピレスロイドまたは有機燐酸塩と一緒にされ
ている界面活性剤類の混合物に必要量の水を混合するこ
とによっても該組成物類を製造することができる。次に
残りの成分類を混合物に加えることができる。
そのようにして製造された水性の殺昆虫剤性マイクロエ
マルジョン類の安定性を界面活性剤中に含まれている酸
性官能基の部分的中和により強化させられることも見出
された。
さらに、本発明の水性のマイクロエマルジョン殺虫剤性
組成物類は約17μ〜150μの集中中間寸法を有する微細
分割状の分離小滴を含有している。このことが該マイク
ロエマルジョン類の独特な界面張力、粘度および蒸発速
度と組合わされて、該マイクロエマルジョン類を極く少
量(ULV)の適用法で使用する時に非常に魅力的にそし
て有効になる原因となっている。
さらに、生成した本発明の殺虫剤性マイクロエマルジョ
ン組成物類は、ピッチェ(Piche)蒸発計中で試験した
ときに水の値の20%〜25%の範囲内という非常に低い揮
発度を有するという別の利点も有している。これによ
り、特に極く少量(ULV)の技術による直接適用法に有
用な或る種の組成物類、特に約0.1%〜1%の濃厚化剤
を含有している組成物、の選択を可能にしている。すな
わち、本発明の組成物は、広範囲の気候条件下で使用す
るための該マイクロエマルジョン類の適合性を有する他
に、例えば合成ピレスロイドおよび有機燐酸塩類の如き
殺虫剤類の水性調合物類をULV技術を用いて直接適用す
ることもできる。
約0.0025%〜1.5%の本発明の水性マイクロエマルジョ
ンの活性成分を虫有害生物類の生息地、食料調達地また
は産卵場所に適用すると該有害生物類を効果的に防除す
るということが見出された。
本発明の組成物類および方法を下記の非−限定用の実施
例によりさらに説明する。
実施例1 合成ピレスロイドを含有している殺虫剤性のマイクロエ
マルジョン組成物の製造 重量対容量基準で約1.33%〜20.0%の合成ピレスロイド
を、重量対容量基準で約0%〜1%のシリコーン発泡防
止剤、表I中に記されている如き界面活性剤類の希望す
る混合物および比較的高いピレスロイド濃度用に必要な
60%〜75%の水または比較的低いピレスロイド濃度用の
約5%〜20%の水を含有している撹拌されている混合物
に加えた。一般的には15分間ないし1時間にわたって撹
拌してマイクロエマルジョンを確実に製造した後に、重
量対容量基準で約0%〜10%の基準の凍結防止剤、例え
ばエチレングリコールまたはジエチレングリコール、を
加え、そしてマイクロエマルジョンを水で希釈して100
%とした。
濃厚化剤類、例えば特にセルロース誘導体類(および必
要な防腐剤類)、ポリアクリルアミド類、天然ゴム類、
ポリビニルアルコール類またはピロリドン類を次に必要
に応じて混合して、表II中に示されている実施例1−12
の殺虫剤性のマイクロエマルジョン組成物類を製造し
た。
表I 番号 界面活性剤 A 硫酸ジスチリルフェノールエトキシレートアンモ ニウム(5モルのエトキシル化度) B トリスフェノールエトキシレート(17モルのエ トキシル化度) C ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの70% アルコール溶液 実施例13 本発明の殺虫剤性マイクロエマルジョン組成物類の殺虫
剤活性 重量対容量基準で10%の合成ピレスロイドである(±)
−α−シアノ−m−フェノキシベンジル(+)−2−
[(p−ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル
ブチレートを含有している殺虫剤性の水性マイクロエマ
ルジョン組成物類を種々の条件下で虫有害生物類の防除
における有効性に関して試験した。結果を表IIIにまと
めた。
表IIIを見て明らかなように、本発明のマイクロエマル
ジョン類は種々の作物類に関してそして種々の環境条件
下で有効な殺虫剤活性を示した。
実施例14 少量(ULV)適用法用の殺虫剤性マイクロエマルジョン
の製造 エタンジオールおよびメチルパラベン(0.3kg)を含有
しているナトリウムカルボキシメチルセルロース(0.5
%、1.5kg)の水(300リットル)中溶液を、殺虫剤であ
る(±)−α−シアノ−m−フェニルベンジル(+)−
2−[(p−ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メ
チルブチレート(13.46kg)、界面活性剤類であるエト
キシル化された(17モルのエトキシル化度)トリスチリ
ルフェノール(16.0kg)、ドデシルベンゼンスルホン酸
カルシウムの70%アルコール溶液(10.7kg)、および40
1.6リットルの水を用いて製造された10%マイクロエマ
ルジョンに加え、該溶液はシリコーン乳化液(0.5k
g)、メチルパラベン(0.2kg)および最終的組成物中で
合計2.0kgを与えるに十分な別のエタンジオールも含有
していた。生成した混合物を充分撹拌し、そしてULV適
用法用に適している殺虫剤性マイクロエマルジョン組成
物を生成するためにこの溶液を次に水で1000.0リットル
となるまで希釈した。この組成物は下記の性質を有して
いた:密度、1.00g/ml、20℃において;界面張力、0.03
15N/m、20℃において(デュノアイ(du Noay)方法);
蒸発速度、0.042ml/cm2/24時間; (水の蒸発速度、0.306ml/cm2/24時間) (ピッチェ蒸発計、68%rh、18℃空気流0.1m/s); 粘度、8.6cP、20℃において(ブルックフィールド、#1
LVスピンドル、60rpmにおいて)。
上記の如くして製造された例は、ULV適用法用に非常に
適している蒸発速度、表面張力および粘度を有してい
た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量対容量基準で1%〜20%の合成ピレス
    ロイド殺虫剤;1.0%〜40%の界面活性剤ブレンドであ
    る、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、5モルの
    エトキシル化度のエトキシル化された硫酸ジスチリルフ
    ェノールアンモニウムおよび17モルのエトキシル化度の
    エトキシル化されたトリスチリルフェノール;0%〜1.0
    %の発泡防止剤;0%〜10%の凍結防止剤;0.1%〜1.0%
    の濃厚化剤;0%〜0.2%の抗菌性防腐剤;並びに該組成
    物を100%にするような水を特徴とする水性の殺虫剤マ
    イクロエマルジョン組成物。
  2. 【請求項2】界面活性剤ブレンドが、重量対容量基準
    で、組成分の1.25%〜40%であるか、該界面活性剤配合
    物がドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの70%アル
    コール溶液、5モルのエトキシル化度のエトキシル化さ
    れた硫酸ジスチリルフェノールアンモニウムおよび17モ
    ルのエトキシル化度のエトキシル化されたトリスチリル
    フェノールであるか、該発泡防止剤がシリコーン乳化液
    であり、該凍結防止剤がアルキルまたはジアルキルグリ
    コールであり、そして抗菌性防腐剤がメチルパラベンで
    あるか、該濃厚化剤がセルロース誘導体類、例えばナト
    リウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミ
    ド類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン
    類、天然ゴム類、またはそれらの混合物類であるか、或
    いは該ピレスロイド殺昆虫剤が(±)−α−シアノ−m
    −フェノキシ−ベンジル(±)−2−[(p−ジフルオ
    ロメトキシ)フェニル]−3−メチルブチレートであ
    る、特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】組成物が、5.0%のエチレングリコールを
    アルキルグリコール凍結防止剤として含有しているか、
    0.0075%〜0.5%のシリコーン乳化液の発泡防止剤を含
    有しているか、0.1%〜1%のナトリウムカルボキシメ
    チルセルロースの濃厚化剤を含有しているか、或いは0.
    0%〜0.1%のメチルパラベンの抗菌性防腐剤を含有して
    いる、特許請求の範囲第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】組成物が0.1〜1.0%のポリアクリルアミド
    を含有している、特許請求の範囲第3項記載の組成物。
  5. 【請求項5】害虫類の生息地、食料調達地または産卵場
    所に、殺虫剤−有効量の水性マイクロエマルジョン組成
    物を適用することからなり、ここで該組成物は1%〜20
    %の合成ピレスロイド;1.0%〜40%の界面活性剤ブレン
    ドである、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、5
    モルのエトキシル化度のエトキシル化された硫酸ジスチ
    リルフェノールアンモニウムおよび17モルのエトキシル
    化度のエトキシル化されたトリスチリルフェノール;0%
    〜1.0%の発泡防止剤;0%〜10%の凍結防止剤;0.1%〜
    1.0%の濃厚化剤;0%〜0.2%の抗菌性防腐剤;および該
    組成物を100%にするような水を含有している害虫類の
    防除方法。
  6. 【請求項6】該界面活性剤ブレンドが、重量対容量基準
    で、組成物の1.25%〜40%であるか、該濃厚化剤がセル
    ロース誘導体類、例えばナトリウムカルボキシメチルセ
    ルロース、ポリアクリルアミド類、ポリビニルアルコー
    ル類、ポリビニルピロリドン類、天然ゴル類、およびそ
    れらの混合物類であるか、該ピレスロイド殺昆虫剤が
    (±)−α−シアノ−m−フェノキシ(+)−2−
    [(p−ジフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチル
    ブチレートであるか、或いは該組成物を害虫類の生息
    地、食料調達地または産卵場所に半エーカー当たり約0.
    0025%〜1.5%の活性成分の割合で適用する、特許請求
    の範囲第5項記載の方法。
JP60071274A 1984-04-09 1985-04-05 殺虫剤性の水性マイクロエマルジヨン組成物 Expired - Lifetime JPH0729888B2 (ja)

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