JPH0768092B2 - エアゾール殺虫剤 - Google Patents

エアゾール殺虫剤

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JPH0768092B2
JPH0768092B2 JP63270577A JP27057788A JPH0768092B2 JP H0768092 B2 JPH0768092 B2 JP H0768092B2 JP 63270577 A JP63270577 A JP 63270577A JP 27057788 A JP27057788 A JP 27057788A JP H0768092 B2 JPH0768092 B2 JP H0768092B2
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忠功 松永
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は一液型水性エアゾール殺虫剤に関する。
<従来の技術及び発明が解決すべき課題> 一般に水性エアゾール殺虫剤は、引火性、人畜に対する
毒性等を軽減し得ることや、生産コストも比較的安価で
あることから種々開発が進められている。
しかしながらこれ迄知られている水性エアゾールは、そ
の殆んどが液層部が2層に分離するいわゆる二液型水性
エアゾールであり、このような二液型水性エアゾールは
その使用に際し、予めよく振盪し液層を均一化する操作
を余儀なくされる。
そこで、このような分離のない水性エアゾール殺虫剤と
して、有効成分としてのピレスロイド系殺虫化合物を、
エタノールなどを用い水に分散させて得られる分散液
に、ジメチルエーテルなどの噴射剤を配合したいわゆる
一液型水性エアゾール殺虫剤が知られている。
しかしながら、かかるエアゾール殺虫剤においては、保
存時ブリキ製エアゾール容器壁に腐蝕が生じ、ひいては
噴射ガスの漏出につながることなどに加え、その中に含
まれる殺虫性化合物の分解による効力の低下など実用に
供するうえでの大きな問題を有している。
<課題を解決するための手段> このような諸問題のない一液型水性エアゾール殺虫剤を
開発すべく種々検討した結果、殺虫活性成分として下記
群〔I〕 より選ばれる1種以上のピレスロイド系化合物または該
ピレスロイド系化合物と下記群〔II〕 より選ばれる1種以上のピレスロイド系化合物との混合
物、下記群〔III〕 より選ばれる1種以上の有機溶剤および緩衝液を含み、
そのpHが7.0〜9.0であるエアゾール原液(エアゾール内
溶液のうち、噴射剤を除いたもの)に噴射剤としてのジ
メチルエーテルを配合してなる一液型水性エアゾール殺
虫剤が、かかる目的に適合し得ることを見出し本発明に
至った。
本発明のエアゾール殺虫剤において、殺虫成分として使
用される前記群〔I〕および〔II〕で示されるピレスロ
イド系化合物には立体異性体及び光学異性体が存在し、
これらの異性体およびその混合物も本発明の殺虫剤の殺
虫成分として使用できる。
このような殺虫成分の配合量は、エアゾール殺虫剤総量
に対し、通常0.01〜2%(重量)、好ましくは0.03〜1
%(重量)である。
緩衝液としては、下記のようなものが例示される。
安息香酸アンモニウム−NaOH緩衝液 安息香酸ナトリウム−安息香酸緩衝液 安息香酸アンモニウム−アンモニア緩衝液 安息香酸アンモニウム−安息香酸緩衝液 KH2PO4−NaOH緩衝液 NaOH−重マレイン酸ソーダ緩衝液 トリス・マレイト−NaOH緩衝液 Na2CO3−NaHCO3緩衝液 かかる緩衝液の使用量は、エアゾール殺虫剤総量に対し
10〜55%(重量)、好ましくは20〜50%(重量)であ
る。
また、噴射剤としてのジメチルエーテルの使用量はエア
ゾール殺虫剤総量に対し通常10〜80%(重量)、好まし
くは30〜60%(重量)である。有機溶剤の使用量は通常
10〜70%(重量)、好ましくは18〜40%(重量)であ
る。
尚、本発明のエアゾール殺虫剤において、必要に応じ、
界面活性剤、協力剤、香料、殺菌剤等を併用することも
できる。協力剤としては、ピペロニルブトキサイド、S
−421、MGK−264、サイネピリン等の通常の協力剤が使
用できる。
本発明のエアゾール殺虫剤は、例えば所定量の殺虫成
分、有機溶剤、それに必要に応じ界面活性剤、協力剤、
香料、殺菌剤等を室温下または加温下に混合し、エアゾ
ール容器に入れた後、これに所定のpHの緩衝液を所定量
添加し、このようにして得られるエアゾール原液のpHを
7.0〜9.0の範囲に調整し、次いで該容器をバルブ部分を
取り付けた後、該バルブ部分を通じジメチルエーテルを
加圧充填することにより調製される。
以下に、実施例及び比較例で本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、以下において、部は重量部を意味する。
実施例1 アレスリン0.3部及びイソプロピルアルコール24.7部
を、加温下によく混合し、ブリキ製エアゾール容器に入
れた。次いでこれに、安息香酸アンモニウム−アンモニ
ウム緩衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W/W水溶液に、
29%アンモニア水を加え、pH8.5に調整して得た。)30.
0部を添加し、そのpHが8.0であるエアゾール原液を調製
した。次に該容器にバルブ部分を取り付けた後、該バル
ブ部分を通じジメチルエーテル45.0部を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件のガ
スクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製直
後の含量と比較することにより、殺虫成分であるアレス
リンの残存率を求めた結果、95.0%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例2 前記実施例1において、アレスリンに代え(S)−2−
メチル−4−オキソ−3−プロパルギルシクロペンタ−
2−エニル (1R)−シス,トランス−クリサンテマー
ト(プラレスリン)を用いた他は同様にしてエアゾール
を調製した。
このようにして得られた本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を調べた
結果、溶液の分離は認められず均一透明状を呈してい
た。また、該内容液中の殺虫成分含量を上記と同様のガ
スクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製直
後の含量と比較することにより殺虫成分であるプラレス
リンの残存率を求めた結果、96.7%であった。尚、エア
ゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例3 前記実施例1において、アレスリンに代えフェンプロパ
スリンを用いた他は同様にしてエアゾールを調製した。
このようにして得られた本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を調べた
結果、溶液の分離は認められず均一透明状を呈してい
た。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件でガス
クロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製直後
の含量と比較することにより殺虫成分であるフェンプロ
パスリンの残存率を求めた結果、95.0%であった。尚、
エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例4 (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)
−シス,トランス−クリサンテマート(シフェノトリ
ン)0.3部、ソルビタンモノラウレート0.5部及びイソプ
ロピルアルコール24.2部を加温下によく混合し、ブリキ
製エアゾール容器に入れた。次いでこれに安息香酸アン
モニウム−NaOH緩衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W/W
水溶液に10%W/WNaOH水溶液を加え、pH8.5に調製して得
た。)30.0部を添加し、そのpHが8.0であるエアゾール
原液を調製した。次に該容器にバルブ部分を取り付けた
後、該バルブ部分を通じジメチルエーテル45.0部を加圧
充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件での
ガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製
直後の含量と比較することにより、殺虫成分であるシフ
ェノトリンの残存率を求めた結果、98.2%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例5 前記実施例4において、シフェノトリンに代えフラメト
リンを用いた他は同様にしてエアゾールを調製した。
このようにして得られた本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を調べた
結果、溶液の分離は認められず均一透明状を呈してい
た。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件でのガ
スクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製直
後の含量と比較することにより殺虫成分であるフラメト
リンの残存率を求めた結果、92.9%であった。尚、エア
ゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例6 前記実施例4においてシフェノトリンに代えエトフェン
プロクスを用いた他は同様にしてエアゾールを調製し
た。
このようにして得られた本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を調べた
結果、溶液の分離は認められず均一透明状を呈してい
た。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件でのガ
スクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製直
後の含量と比較することにより殺虫成分であるエトフェ
ンプロクスの調存率を求めた結果93.7%であった。尚、
エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
比較例1 前記実施例1において、アレスリンに代えてテトラメス
リンを用いた他は同様にしてエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で1ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分含量を下記条件
でのガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であるテ
トラメスリンの残存率を求めた結果、50.1%であった。
比較例2 前記実施例1において、アレスリンに代えてフェニトロ
チオンを用いた他は同様にしエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で1ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分含量を下記条件
でのガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であるフ
ェニトロチオンの残存率を求めた結果、15.3%であっ
た。
比較例3 前記実施例4において、シフェノトリンに代えてデルタ
メスリンを用いた他は同様にしエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分含量を下記条件
でのガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であるデ
ルタメスリンの残存率を求めた結果、44.3%であった。
比較例4 前記実施例4において、シフェノトリンに代えてプロポ
キサーを用いた他は同様にしてエアゾールを調整した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で1ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分含量を下記条件
でのガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であるプ
ロポキサーの残存率を求めた結果69.7%であった。
比較例5 前記実施例4において、緩衝液に代えて脱イオン水を用
いた他は同様にしエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持したところ、エアゾール容器への錆の発生が著し
く、ピンホールが発生した。
実施例7 アレスリン0.4部、レスメトリン0.1部、ソルビタンモノ
ラウレート0.5部及びイソプロピルアルコール19.0部を
加温下によく混合し、ブリキ製エアゾール容器に入れ
た。次いでこれに安息香酸アンモニウム−NaOH緩衝液
(安息香酸アンモニウム1.0%W/W水溶液に10%W/WNaOH
水溶液を加え、pHが9.0であるエアゾール原液を調製し
た。次に該容器にバルブ部分を取り付けた後、該バルブ
部分を通じジメチルエーテル60.0部を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件での
ガラクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製
直後の含量と比較することにより、殺虫成分であるアレ
スリンおよびレスメトリンの残存率を求めた結果、夫々
94.5%および99.8%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
i)アレスリン ii)レスメトリン 実施例8 プラレスリン0.1部、シフェノトリン0.1部、及びイソプ
ロピルアルコール89.8部を加温下によく混合し、ブリキ
製エアゾール容器に入れた。次いでこれに安息香酸アン
モニウム−アンモニア緩衝液(安息香酸アンモニウム1.
0%W/W水溶液に29%アンモニア水を加え、pH8.5に調整
して得た。)20.0部を添加し、そのpHが8.0であるエア
ゾール原液を調製した。次に該容器にバルブ部分を取り
付けた後、該バルブ部分を通じジメチルエーテル40.0部
を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内溶液中の殺虫成分含量を実施例4と同
条件のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾー
ル調製直後の含量と比較することにより、殺虫成分であ
るプラレスリンおよびシフェノトリンの残存率を求めた
結果、夫々94.3%および95.2%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例9 アレスリン0.4部、ペルメトリン0.1部、及びイソプロピ
ルアルコール19.5部を加温下によく混合し、ブリキ製エ
アゾール容器に入れた。次いでこれに安息香酸アンモニ
ウム−アンモニア緩衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W
/W水溶液に29%アンモニア水を加え、pH8.5に調整して
得た。)50.0部を添加し、そのpHが8.0であるエアゾー
ル原液を調製した。次に該容器にバルブ部分を取り付け
た後、該バルブ部分を通じジメチルエーテル30.0部を加
圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件での
ガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製
直後の含量と比較することにより、殺虫成分であるエレ
スリンおよびペルメトリンの残存率を求めた結果、夫々
94.1%および98.0%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
i)アレスリン ii)ペルメトリン 実施例10 フラメトリン0.3部、フェノトリン0.1部、ソルビタンモ
ノラウレート0.5部及びイソプロピルアルコール89.1部
を加温下によく混合し、ブリキ製エアゾール容器に入れ
た。次いでこれに安息香酸アンモニウム−アンモニア緩
衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W/W水溶液に29%アン
モニア水を加え、pH8.5に調整して得た。)30.0部を添
加し、そのpHが8.0であるエアゾール原液を調製した。
次に該容器にバルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分
を通じジメチルエーテル30.0部を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件での
ガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製
直後の含量と比較することにより、殺虫成分であるフラ
メトリンおよびフェノトリンの残存率を求めた結果、夫
々93.3%および94.0%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
i)フラメトリン 機種、カラム、カラム温度、N2流量、内部標準:実施例
5に同じ ii)フェノトリン 比較例6 前記実施例8において、pH10.5の安息香酸アンモニウム
−アンモニア緩衝液を用い、エアゾール原液のpHを10.0
に調整した他は同様にしてエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分量を実施例8と
同様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾー
ル調製直後の含量と比較することにより殺虫成分である
プラレスリンおよびシフェノトリンの残存率を求めた結
果、夫々38.7%および46.7%であった。
比較例7 前記実施例8において、pH4.5の安息香酸アンモニウム
−アンモニア緩衝液を用い、エアゾール原液のpHを6.0
に調整した他は同様にしてエアゾールを調製した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持したところ、エアゾール容器への錆の発生が著し
く、ピンホールが発生した。
実施例11 アレスリン0.6部、フェノトリン0.2部及びイソプロピル
アルコール24.2部を加温下によく混合し、ブリキ製エア
ゾール容器に入れた。次いでこれに、安息香酸アンモニ
ウム−アンモニア緩衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W
/W水溶液に、29%アンモニア水を加え、pH9.5に調整し
て得た。)30.0部を添加し、そのpHが9.0であるエアゾ
ール原液を調製した。次いで該容器にバルブ部分を取り
付けた後、該バルブ部分を通じジメチルエーテル45.0部
を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を下記条件ての
ガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール調製
直後の含量と比較することにより、殺虫成分であるアレ
スリン及びフェノトリンの残存率を求めた結果、夫々9
5.6%及び97.8%であった。尚、エアゾール容器への錆
の発生も認められなかった。
i)アレスリン ii)フェノトリン 実施例12 アレスリン0.3部及びイソプロピルアルコール24.7部
を、加温下によく混合し、ブリキ製エアゾール容器に入
れた。次いでこれに、安息香酸アンモニウム−アンモニ
ア緩衝液(安息香酸アンモニウム1.0%W/W水溶液に、29
%アンモニア水を加え、pH9.5に調整して得た。)30.0
部を添加し、そのpHが9.0であるエアゾール原液を調製
した。次に該容器にバルブ部分を取り付けた後、該バル
ブ部分を通じジメチルエーテル45.0部を加圧充填した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を実施例1と同
様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより、殺虫成分である
アレスリンの残存率を求めた結果、92.3%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例13 前記実施例12においてイソプロピルアルコールに代えて
エチルアルコールを用いた他は同様にしてエアゾールを
調整した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を実施例1と同
様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより、殺虫成分である
アレスリンの残存率を求めた結果、93.3%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例14 前記実施例12おいてイソプロピルアルコールに代えてプ
ロピレングリコールを用いた他は同様にしてエアゾール
を調整した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を実施例1と同
様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより、殺虫成分である
アレスリンの残存率を求めた結果、90.3%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
実施例15 前記実施例12においてイソプロピルアルコールに代えて
トリプロピレングリコールメチルエーテルを用いた他は
同様にしてエアゾールを調整した。
このようにして調製した本発明のエアゾール殺虫剤を45
℃で3ケ月保持した後、その内容液につき液状を観察し
た結果、溶液の分離は認められず、均一透明状を呈して
いた。また、該内容液中の殺虫成分含量を実施例1と同
様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾール
調製直後の含量と比較することにより、殺虫成分である
アレスリンの残存率を求めた結果、93.8%であった。
尚、エアゾール容器への錆の発生も認められなかった。
比較例8 前記実施例12おいてイソプロピルアルコールに代えてヘ
キシレングリコールを用いた他は同様にしてエアゾール
を調整した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持した後、その内容液中の殺虫成分含量を実施例1
と同様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾ
ール調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であ
るアレスリンの残存率を求めた結果、79.8%であった。
比較例9 前記実施例12においてイソプロピルアルコールに代えメ
チルセロソルブを用いた他は同様にしてエアゾールを調
整した。
このようにして得られたエアゾール殺虫剤を45℃で3ケ
月保持した後、その内溶液中の殺虫成分含量を実施例1
と同様のガスクロマトグラフィーにより測定し、エアゾ
ール調製直後の含量と比較することにより殺虫成分であ
るアレスリンの残存率を求めた結果、76.3%であった。
<発明の効果> 本発明のエアゾール殺虫剤は、比較的高温下で長時間保
存しても内容液が分離することなく均一状態を維持する
ことができ、またブリキ製エアゾール容器への錆の発生
もなく、しかも殺虫成分も安定に残存する。
従って、実用に際し、何ら予め振盪することなくそのま
ま使用することができ、また殺虫剤として優れた効果を
発現することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 53/04 //(A01N 53/08 31:14) (A01N 53/02 43:40) A01N 53/00 504 A (A01N 53/00 508 A 31:14) (A01N 53/00 502 C 43:40)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺虫成分としての下記群〔I〕より選ばれ
    る1種以上のピレスロイド系化合物、下記群〔III〕よ
    り選ばれる1種以上の有機溶剤および緩衝液を含み、そ
    のpHが7.0〜9.0であるエアゾール原液に、噴射剤として
    のジメチルエーテルが配合されてなることを特徴とする
    一液型水性エアゾール殺虫剤。
  2. 【請求項2】殺虫成分としての下記群〔I〕より選ばれ
    る1種以上のピレスロイド系化合物と下記群〔II〕より
    選ばれる1種以上の化合物との混合物、下記群〔III〕
    より選ばれる1種以上の有機溶剤および緩衝液を含み、
    そのpHが7.0〜9.0であるエアゾール原液に、噴射剤とし
    てのジメチルエーテルが配合されてなることを特徴とす
    る一液型水性エアゾール殺虫剤。
  3. 【請求項3】噴射剤としてのジメチルエーテルの配合量
    が、エアゾール殺虫剤総量に対し10〜80%(重量)であ
    り、前記群〔III〕より選ばれる有機溶剤をエアゾール
    殺虫剤総量に対して10〜70%(重量)含有し、かつ、緩
    衝液をエアゾール殺虫剤総量に対し10〜55%(重量)含
    有する請求項(1)に記載の殺虫剤。
  4. 【請求項4】噴射剤としてのジメチルエーテルの配合量
    が、エアゾール殺虫剤総量に対し10〜80%(重量)であ
    り、前記群〔III〕より選ばれる有機溶剤をエアゾール
    殺虫剤総量に対して10〜70%(重量)含有し、かつ、緩
    衝液をエアゾール殺虫剤総量に対し10〜55%(重量)含
    有する請求項(2)に記載の殺虫剤。
  5. 【請求項5】殺虫成分をエアゾール殺虫剤総量に対し0.
    01〜2%(重量)含有する請求項(3)に記載の殺虫
    剤。
  6. 【請求項6】殺虫成分をエアゾール殺虫剤総量に対し0.
    01〜2%(重量)含有する請求項(4)に記載の殺虫
    剤。
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