JP2855736B2 - 殺虫水性エアゾール剤 - Google Patents
殺虫水性エアゾール剤Info
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- JP2855736B2 JP2855736B2 JP2002769A JP276990A JP2855736B2 JP 2855736 B2 JP2855736 B2 JP 2855736B2 JP 2002769 A JP2002769 A JP 2002769A JP 276990 A JP276990 A JP 276990A JP 2855736 B2 JP2855736 B2 JP 2855736B2
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- aqueous aerosol
- insecticidal
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は殺虫水性エアゾール剤に関する。
<従来の技術および解決すべき課題> 式 で示される2,4−ジオキソ−1−(2−プロピニル)イ
ミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテメート(以
下、化合物Aと記す。)は、特公昭60−9715号に記載の
化合物であり、殺虫水性エアゾール剤の有効成分として
使用できることは知られているが、該エアゾールは殺虫
効力において必ずしも充分ではなく未だ実用化されるに
至っていない。
ミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテメート(以
下、化合物Aと記す。)は、特公昭60−9715号に記載の
化合物であり、殺虫水性エアゾール剤の有効成分として
使用できることは知られているが、該エアゾールは殺虫
効力において必ずしも充分ではなく未だ実用化されるに
至っていない。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、化合物Aを有効成分とする殺虫水性エ
アゾール剤の殺虫効力増強を目的に、鋭意検討した結
果、(a)化合物Aに(b)1種以上の炭素数12〜20の
芳香族炭化水素と(c)ケロシンとの混合物{(b)と
(c)との混合比が重量比で1:8〜1:0)、さらに水、乳
化剤および噴射剤を加えることにより、目的を達成でき
ることを見い出し本発明に至った。
アゾール剤の殺虫効力増強を目的に、鋭意検討した結
果、(a)化合物Aに(b)1種以上の炭素数12〜20の
芳香族炭化水素と(c)ケロシンとの混合物{(b)と
(c)との混合比が重量比で1:8〜1:0)、さらに水、乳
化剤および噴射剤を加えることにより、目的を達成でき
ることを見い出し本発明に至った。
本発明の殺虫水性エアゾール剤は、有効成分として化
合物Aに加え、さらに下記群Aから選ばれる化合物1種
以上を使用することもできる。
合物Aに加え、さらに下記群Aから選ばれる化合物1種
以上を使用することもできる。
本発明において用いられる化合物Aおよび群Aより選
ばれる化合物において、光学異性体や幾何異性体が存在
するものについては、殺虫活性を有する任意の異性体お
よびその混合物が本発明において使用できる。化合物A
および群Aより選ばれる化合物は、殺虫水性エアゾール
総量に対し、通常、各々、重量比で、0.0001〜2%、0.
001〜5%配合して用いられる。
ばれる化合物において、光学異性体や幾何異性体が存在
するものについては、殺虫活性を有する任意の異性体お
よびその混合物が本発明において使用できる。化合物A
および群Aより選ばれる化合物は、殺虫水性エアゾール
総量に対し、通常、各々、重量比で、0.0001〜2%、0.
001〜5%配合して用いられる。
用いられる芳香族炭化水素としては例えばオクチルベ
ンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン等
が上げられる。該芳香族炭化水素及びケロシンの配合量
は殺虫水性エアゾール剤総量に対し、通常重量比で1〜
30%である。乳化剤としては例えばソルビタンモノラウ
レート、ソルビタンモノオレエート等が挙げられ、その
配合量はエアゾール剤総量に対し、通常、重量比で0.1
〜5%である。
ンゼン、ドデシルベンゼン、フェニルキシリルエタン等
が上げられる。該芳香族炭化水素及びケロシンの配合量
は殺虫水性エアゾール剤総量に対し、通常重量比で1〜
30%である。乳化剤としては例えばソルビタンモノラウ
レート、ソルビタンモノオレエート等が挙げられ、その
配合量はエアゾール剤総量に対し、通常、重量比で0.1
〜5%である。
水としては、脱イオン水、蒸留水等が用いられ、その
配合量はエアゾール剤総量に対し通常重量比で20〜80%
である。
配合量はエアゾール剤総量に対し通常重量比で20〜80%
である。
噴射剤としては、例えば液化石油ガス(LPG)等が挙
げられその配合量は、エアゾール剤総量に対し、通常重
量比で20〜80%である。
げられその配合量は、エアゾール剤総量に対し、通常重
量比で20〜80%である。
本発明のエアゾール殺虫剤にはさらに共力剤、香料、
殺菌剤、防錆剤等を配合することもできる。
殺菌剤、防錆剤等を配合することもできる。
用いられる共力剤としては、たとえば、α−〔2−
(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕−4,5−メチレン
ジオキシ−2−プロピルトルエン(ピペロニルブトキサ
イド),オクタクロロジプロピルエーテル(S−421),
N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等が挙げられ
る。
(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕−4,5−メチレン
ジオキシ−2−プロピルトルエン(ピペロニルブトキサ
イド),オクタクロロジプロピルエーテル(S−421),
N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド等が挙げられ
る。
防錆剤としては、たとえば、安息香酸アンモニウム、
安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の殺虫水性エアゾール剤は、例えば所定量の化
合物A、前記の芳香族系炭化水素及びケロシン、そして
乳化剤、さらに必要により他の殺虫剤、共力剤、香料、
殺菌剤等を室温下または加温下に混合、溶解させてエア
ゾール容器に入れた後、脱イオン水または防錆剤を溶解
された脱イオン水をエアゾール容器に入れ、該容器にバ
ルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じ噴射剤を加圧
充填することにより調製される。
合物A、前記の芳香族系炭化水素及びケロシン、そして
乳化剤、さらに必要により他の殺虫剤、共力剤、香料、
殺菌剤等を室温下または加温下に混合、溶解させてエア
ゾール容器に入れた後、脱イオン水または防錆剤を溶解
された脱イオン水をエアゾール容器に入れ、該容器にバ
ルブ部分を取り付け、該バルブ部分を通じ噴射剤を加圧
充填することにより調製される。
このようにして調製された、本発明殺虫水性エアゾー
ル剤が有効な害虫類としては、たとえば次のものが挙げ
られる。
ル剤が有効な害虫類としては、たとえば次のものが挙げ
られる。
鱗翅目害虫、 イガ、コイガ等 双翅目害虫、 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタ
イシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラ
カ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエ
バエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイ
エバエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバ
エ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブ
ユ類、サシバエ類等 網翅目害虫、 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、
トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等 膜翅目害虫、 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバ
チ等のハバチ類等 等翅目害虫、 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 マダニ類、 オウシマダニ類 室内塵性ダニ類、 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類、イエダニ類等 <実施例> 以下、本発明を実施例及び比較例にてさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるもので
はない。
イシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラ
カ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエ
バエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイ
エバエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバ
エ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブ
ユ類、サシバエ類等 網翅目害虫、 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、
トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等 膜翅目害虫、 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバ
チ等のハバチ類等 等翅目害虫、 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 マダニ類、 オウシマダニ類 室内塵性ダニ類、 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類、イエダニ類等 <実施例> 以下、本発明を実施例及び比較例にてさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例のみに限定されるもので
はない。
尚、以下の例において部は重量部を表す。
実施例1 化合物A(酸側がd−トランス体)0.3部,ドデシル
ベンゼン1.0部、ケロシン7.7部、ソルビタンモノラウレ
ート1.0部を加温下に混合溶解して得たエアゾール原液
をエアゾール容器に入れ、さらに脱イオン水50.0部を入
れた後、該容器にバルブ部分を取り付け、該バルブ部分
を通じLPG40.0部を加圧充填してエアゾールを得た。
ベンゼン1.0部、ケロシン7.7部、ソルビタンモノラウレ
ート1.0部を加温下に混合溶解して得たエアゾール原液
をエアゾール容器に入れ、さらに脱イオン水50.0部を入
れた後、該容器にバルブ部分を取り付け、該バルブ部分
を通じLPG40.0部を加圧充填してエアゾールを得た。
上記と同様にして得られたエアゾールを第1表に示
す。
す。
実施例1〜10および比較例1〜3の各エアゾールにつ
いてCSMAエアゾール試験法(ピートグラディチャンバー
法)により、ハエおよび蚊に対するノックダウン効力KT
50(50%ノックダウンするのに要する時間)を調べた結
果を第2表に示す。
いてCSMAエアゾール試験法(ピートグラディチャンバー
法)により、ハエおよび蚊に対するノックダウン効力KT
50(50%ノックダウンするのに要する時間)を調べた結
果を第2表に示す。
実施例1と同様にして第3表の各エアゾールを得た。
「実施例11および比較例4〜7の各エアゾールについ
てCSMSエアゾール試験法により、ハエおよび蚊に対する
ノックダウン効力を調べた結果を第4表に示す。
てCSMSエアゾール試験法により、ハエおよび蚊に対する
ノックダウン効力を調べた結果を第4表に示す。
実施例12〜17の各エアゾールについてCSMAエアゾール
試験法により、ハエおよび蚊に対するノックダウン効力
を調べた結果を第6表に示す。
試験法により、ハエおよび蚊に対するノックダウン効力
を調べた結果を第6表に示す。
<発明の効果> 本発明の殺虫水性エアゾール剤は優れた殺虫効力を有
するものである。
するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 53/00 A01N 25/06
Claims (2)
- 【請求項1】(a) 2,4−ジオキソ−1−(2−プロ
ピニル)イミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテ
メート (b) 1種以上の炭素数12〜20の芳香族炭化水素 及び(c) ケロシンを含み、(b)と(c)との混合
比が重量比で1:8〜1:0であり、さらに水、乳化剤及び噴
射剤を含有してなる殺虫水性エアゾール剤。 - 【請求項2】2,4−ジオキソ−1−(2−プロピニル)
イミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテメートに
加え、下記群Aから選ばれる化合物1種以上を含む、請
求項(1)記載の殺虫水性エアゾール剤。 <群A>
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002769A JP2855736B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 殺虫水性エアゾール剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002769A JP2855736B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 殺虫水性エアゾール剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03209303A JPH03209303A (ja) | 1991-09-12 |
JP2855736B2 true JP2855736B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=11538543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002769A Expired - Lifetime JP2855736B2 (ja) | 1990-01-09 | 1990-01-09 | 殺虫水性エアゾール剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2855736B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4488567B2 (ja) * | 1999-12-08 | 2010-06-23 | 大日本除蟲菊株式会社 | 殺虫剤組成物 |
JP2005306753A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | ケロシン難溶性ピレスロイド化合物の溶解剤及びエアゾール剤 |
-
1990
- 1990-01-09 JP JP2002769A patent/JP2855736B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03209303A (ja) | 1991-09-12 |
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