JP2606324B2 - 安定な農薬組成物 - Google Patents

安定な農薬組成物

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JP2606324B2 JP63259717A JP25971788A JP2606324B2 JP 2606324 B2 JP2606324 B2 JP 2606324B2 JP 63259717 A JP63259717 A JP 63259717A JP 25971788 A JP25971788 A JP 25971788A JP 2606324 B2 JP2606324 B2 JP 2606324B2
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泰之 片山
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、乳剤、油剤等の液状製剤に係わり、さらに
詳しくは、α位にシアノ基を有するベンジルエステル系
合成ピレスロイドおよびジメトエートとを殺虫有効成分
として含有する液状製剤の安定化に関する。
<従来の技術> α位にシアノ基を有するベンジルエステル系合成ピレ
スロイドとジメトエート(O,O−ジメチル S−メチル
カルバモイルメチル ホスホロジチオエート)との混合
剤については、特開昭56−29508号公報、特開昭56−295
09号公報等に記載されている。
<発明が解決しようとする課題> 農薬に含有する有効成分の経時変化は、農薬の効力低
下、分解生成物による予期せぬ薬害を生じさせ、農薬の
品質を著しく低下させる原因となりうる。そのために農
薬の使用量もしくは使用回数を増加させるとか、または
有効植物体への二次的被害を防止させるための新たな処
置を施さねばならず、余計な経費と労力が必要となる。
さらに、農薬をその不安定性のゆえに長期間貯蔵する
ことが出来ない場合は、工業規模での量産にも不適であ
る。このように有効成分の経時変化の有無、及び防止方
法は常に検討されなければならない課題である。
一般に、ジメトエートを含有する液状製剤を得るに
は、ジメトエートの溶解力に優れた、シクロヘキサノン
などの、極性の高い有機溶媒が用いられている。
しかるに、ある種のピレスロイド及びジメトエートと
を有効成分として、それら極性の高い有機溶媒中に溶解
して得られる乳剤、油剤などの液状製剤を長期間保存し
た場合、ピレスロイドの分解が起こることが判明した。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、ある種のピレスロイドとジメトエート
とを含有する液状製剤を長期間保存した場合の有効成分
の安定性について種々検討を重ねた結果、ある種の酢酸
エステル系化合物を添加することにより、所期の目的を
達成することができることを確認し、本発明を完成する
に至った。
すなわち、本発明は、α位にシアノ基を有するベンジ
ルエステル系合成ピレスロイド(以下、本ピレスロイド
と記す)とジメトエートとを有効成分として含有する液
状製剤において、一般式 〔式中、Rはエーテル結合を含んでいてもよい炭化水素
基を表わす。〕 で示される酢酸エステル系化合物の1種以上を添加する
ことを特徴とする安定な農薬組成物〔以下、本発明組成
物と記す〕に関するものである。
本ピレスロイドとは、例えば一般式 [式中、Aは炭素原子または窒素原子を表わし、Xは水
素原子またはハロゲン原子を表わし、Yは水素原子また
はフッ素原子を表わす。〕 で示されるα−シアノベンジルアルコールの、ピレスロ
イド系殺虫化合物のカルボン酸、すなわちシクロプロパ
ンカルボン酸類または置換フェニル酢酸類などのカルボ
ン酸とのエステルであって、さらに具体的に例示するな
らば下記のものをあげることができる。もちろん、これ
らに限定されるものではなく、又、当然のことながらそ
れらの幾何異性体、光学異性体およびそれらの混合物を
も含むものである。
本発明組成物中の本ピレスロイド、及びジメトエート
の含有量は、それぞれ、通常0.1−10重量%、5−50重
量%であり、両有効成分の含有量の合計は、通常5〜50
重量%であるが、いずれも使用目的によっては、適宜変
更してもよい。
一般式〔I〕で示される酢酸エステル系化合物として
は、例えば、一般式 〔式中、R1およびR2は、同一または相異なり、水素原子
または炭素数1〜3のアルキル基を表わし、R3は炭素数
1〜4のアルキル基またはフェニル基を表わし、mは1
〜3の整数を表わす。〕 で示される化合物、一般式 〔式中、R4は炭素数1〜4のアルキル基を表わし、nは
2または3を表わす。〕 で示される化合物、一般式 〔式中、R5は炭素数2〜6のアルキル基を表わす。〕 で示される化合物等があげられ、さらに具体的には、例
えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
アセテート、ブチルセロソルブアセテート、フェニルセ
ロソルブアセテート、プロピレングリコールメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールエチルエーテル
アセテート、3−メトキシブチルアルコールアセテー
ト、3−メトキシ−3−メチルブチルアルコールアセテ
ート、ジエチレングリコールエチルエーテルアセテー
ト、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸イ
ソアミル、酢酸ヘキシル等があげられる。
一般式〔I〕で示される酢酸エステル系化合物は、本
ピレスロイドの安定化に寄与するばかりでなく、本発明
の液状製剤中の有効成分の溶剤としても用いることがで
きる。従って酢酸エステル系化合物の製剤中の添加量と
しては、製剤中の有効成分やその他補助剤の濃度に応じ
て、変化させることが可能であり、酢酸エステル系化合
物〔I〕の種類にもよるが有効成分の溶解度や安定性の
観点から、本発明組成物中の酢酸エステル系化合物
〔I〕の含有量は、通常30%以上である。
本発明組成物は、ニカメイガ、ヨトウガ等の果樹・流
菜類の有害虫に卓効を発揮する。
ここで、本発明組成物は酢酸エステル系化合物〔I〕
以外の溶剤をも含有させることができるのであるが、そ
の溶剤としては、通常の農薬液状製剤に用いられるもの
で差し支えなく、たとえば、キシレンを始めとした芳香
族炭化水素、シクロヘキサノンやアセトニトリルなどの
親水性溶媒をあげることができる。
また、本発明においては本ピレスロイド及びジメトエ
ート以外に他の農薬有効成分や、乳剤や油剤などの各種
剤型に応じて必要な、界面活性剤などの補助剤、例えば
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、アルキ
ルアリールスルホン酸塩を含有させることもできる。
<実施例> 以下、実施例、比較例、及び試験例をあげて本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明の内容はこれに限定さ
れるものではない。なお有効成分としての本ピレスロイ
ドは前記の化合物番号で示し、また部は重量部数を表わ
す。
実施例1 ピレスロイド(2)を3部、ジメトエートを30部、ソ
ルポール 3693(東邦化学製界面活性剤)を10部、及び
プロピレングリコールメチルエーテルアセテートまたは
3−メトキシ−3−メチルブチルアルコールアセテート
を加えて全体を100部となし、ビーカー中で攪拌溶解す
ることにより本発明の乳剤を得る。〔本発明製剤
(1)〕 実施例2 ピレスロイド(2)を3部、ジメトエートを15部、ソ
ルポール 2680(東邦化学製界面活性剤)を10部、プロ
ピレングリコールメチルエーテルアセテートまたは3−
メトキシ−3−メチルブチルアルコールアセテートを30
部、40部、50部または60部、及びキシレンを加えて全体
を100部となし、ビーカー中で攪拌溶解することにより
本発明の乳剤を得る。〔本発明製剤(2)〕 実施例3 ピレスロイド(2)を3部、ジメトエートを30部、及
びプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3
−メトキシ−3−メチルブチルアルコールアセテート、
ジエチレングリコールメチルエーテルアセテート、酢酸
n−ブチル、または酢酸イソアミルを加えて全体を100
部となし、ビーカー中で攪拌溶解することにより本発明
の油剤を得る。〔本発明製剤(3)〕 実施例4 ピレスロイド(3)、(4)、または(9)を3部、
ジメトエートを30部、及び3−メトキシ−3−メチルブ
チルアルコールアセテートを加えて全体を100部とな
し、ビーカー中で攪拌溶解することにより本発明の油剤
を得る。〔本発明製剤(4)〕 比較例1 ピレスロイド(2)を3部、ジメトエートを30部、ソ
ルポール3683(前記)を10部、及びシクロヘキサノンを
加えて全体を100部となし、ビーカー中で攪拌溶解する
ことによりピレスロイド・ジメトエートの混合乳剤を得
る。〔比較製剤(1)〕 比較例2 ピレスロイド(2)を3部、ジメトエートを15部、ソ
ルポール2630(前記)を10部、シクロヘキサノンを30
部、及びキシレンを加えて全体を100部となし、ビーカ
ー中で攪拌溶解することによりピレスロイド・ジメトエ
ートの混合乳剤を得る。〔比較製剤(2)〕 比較例3 ピレスロイド(1)、(3)、(4)または(9)を
3部、ジメトエートを30部、及びシクロヘキサノンを加
えて全体を100部となし、ビーカー中で攪拌溶解するこ
とによりピレスロイド・ジメトエートの混合乳剤を得
る。〔比較製剤(3)〕 試験例1 実施例1、および比較例1の各乳剤をガラスアンプル
管に密閉して、50℃、または60℃の恒温器に所定時間保
存したあと、ガスクロマトグラフにより分解率を調べ
た。その結果を第1表に示す。
試験例2 実施例2、および比較例2の各乳剤をガラスアンプル
管に密閉して40℃、50℃、または60℃の恒温器に所定時
間保存したあと、ガスクロマトグラフにより分解率を調
べた。その結果を第2表に示す。
試験例3 実施例3、および比較例3の各油剤をガラスアンプル
管に密閉して60℃の恒温器に所定時間保存したあと、ガ
スクロマトグラフにより分解率を調べた。その結果を第
3表に示す。
試験例4 実施例4、および比較例3の各油剤をガラスアンプル
管に密閉して60℃の恒温器に所定時間保存したあと、ガ
スクロマトグラフにより分解率を調べた。その結果を第
4表に示す。
試験例5 実施例1、および比較例1の各乳剤を水で8000倍に希
釈した液にカンラン葉を1分間浸漬し、その葉の上にハ
スモンヨトウガの3齢幼虫を10頭放す。各試験区を3反
復とし、所定日数後に死んだ虫の数を数え、死虫率を調
べた。その結果を第5表に示す。
<発明の効果> 本発明は、ある種のピレスロイドとジメトエートとの
混合液状製剤の長期保存時における安定化に寄与する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α位にシアノ基を有するベンジルエステル
    系合成ピレスロイドとジメトエートとを有効成分として
    含有する液状製剤において、一般式 〔式中、Rはエーテル結合を含んでいてもよい炭化水素
    基を表わす。〕 で示される酢酸エステル系化合物の1種以上を添加する
    ことを特徴とする安定な農薬組成物。
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