JPH07298455A - ワイヤハーネス用グロメットの係止構造 - Google Patents
ワイヤハーネス用グロメットの係止構造Info
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- JPH07298455A JPH07298455A JP6107951A JP10795194A JPH07298455A JP H07298455 A JPH07298455 A JP H07298455A JP 6107951 A JP6107951 A JP 6107951A JP 10795194 A JP10795194 A JP 10795194A JP H07298455 A JPH07298455 A JP H07298455A
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- grommet
- hole
- leg
- wire harness
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体の隔板１１の貫通孔１２の周縁２２に圧
接する防水リップ部６を有してワイヤハーネス１０を貫
挿通する弾性質のグロメット主部２と、周縁２２に係止
する硬質の係止部材３からなるワイヤハーネス用グロメ
ットにおいて、隔板１１への取り付け固定をし易くし
て、グロメット性能の安定向上を図る。 【構成】 係止部材３に、隔板１１の裏側へ係合する段
差状の係止爪部１４と、段差状のストッパー部１３を有
して、貫通孔１１への挿入方向に伸びる一対の係止脚８
Ａ・８Ｂを突設すると共に、隔板１１に係止脚８Ａ・８
Ｂを溝始部９Ａから入れて、貫通孔１２の周方向に導
き、溝終部９Ｂに設けたポケット状の係止部１８に、ス
トッパー部１３を係合させる係止窓９を穿設し、係止窓
９に入れた係止脚８Ａ・８Ｂを回転させることによっ
て、グロメット１を、隔板１１に、回り止め・抜け止め
状態に係止するワイヤハーネス用グロメット１の係止構
造が特徴である。
接する防水リップ部６を有してワイヤハーネス１０を貫
挿通する弾性質のグロメット主部２と、周縁２２に係止
する硬質の係止部材３からなるワイヤハーネス用グロメ
ットにおいて、隔板１１への取り付け固定をし易くし
て、グロメット性能の安定向上を図る。 【構成】 係止部材３に、隔板１１の裏側へ係合する段
差状の係止爪部１４と、段差状のストッパー部１３を有
して、貫通孔１１への挿入方向に伸びる一対の係止脚８
Ａ・８Ｂを突設すると共に、隔板１１に係止脚８Ａ・８
Ｂを溝始部９Ａから入れて、貫通孔１２の周方向に導
き、溝終部９Ｂに設けたポケット状の係止部１８に、ス
トッパー部１３を係合させる係止窓９を穿設し、係止窓
９に入れた係止脚８Ａ・８Ｂを回転させることによっ
て、グロメット１を、隔板１１に、回り止め・抜け止め
状態に係止するワイヤハーネス用グロメット１の係止構
造が特徴である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車体・機器の隔板を貫
通してワイヤハーネスを配設するのに際し、そのワイヤ
ハーネスに装着して、隔板の貫通孔に取り付け、ワイヤ
ハーネスの貫通姿勢を保持すると共に、その貫通部分の
防水等を図るのに用いるワイヤハーネス用グロメット
を、隔板側に取り付け固定するワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造に関するものである。
通してワイヤハーネスを配設するのに際し、そのワイヤ
ハーネスに装着して、隔板の貫通孔に取り付け、ワイヤ
ハーネスの貫通姿勢を保持すると共に、その貫通部分の
防水等を図るのに用いるワイヤハーネス用グロメット
を、隔板側に取り付け固定するワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ワイヤハーネス用グロメットは、車体等
の貫通孔の周縁に圧接する防水リップ部を有するゴム製
弾性質のグロメット主体と、その貫通孔に係止する硬質
の係止部材との組合せからなる２部材構成のものがあ
り、その代表例として特開平２ー６６８１６号公報の公
知例がある。
の貫通孔の周縁に圧接する防水リップ部を有するゴム製
弾性質のグロメット主体と、その貫通孔に係止する硬質
の係止部材との組合せからなる２部材構成のものがあ
り、その代表例として特開平２ー６６８１６号公報の公
知例がある。
【０００３】そして、その公知例のものは、環体の係止
部材の外周に突設したロック部を、弾性撓させて貫通孔
に係止し、グロメットを隔板に取り付け固定する構造に
なっている。
部材の外周に突設したロック部を、弾性撓させて貫通孔
に係止し、グロメットを隔板に取り付け固定する構造に
なっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例のもの
は、ワイヤハーネスに装着したグロメット主体の押し付
け力によって、そのロック部を弾性変位させて、貫通孔
周縁に係止させる構造のため、その係止作業がやりずら
く、押し付け力不足や押し付け忘れによって、ロック部
の係止不備・係止不良を生ずることがあり、グロメット
機能の喪失・低下をもたらす難点がある。本発明は、以
上の従来技術の難点を解消するワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造を提供するものである。
は、ワイヤハーネスに装着したグロメット主体の押し付
け力によって、そのロック部を弾性変位させて、貫通孔
周縁に係止させる構造のため、その係止作業がやりずら
く、押し付け力不足や押し付け忘れによって、ロック部
の係止不備・係止不良を生ずることがあり、グロメット
機能の喪失・低下をもたらす難点がある。本発明は、以
上の従来技術の難点を解消するワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明のワイヤハーネス用グロメットの係止構造は、
「ワイヤハーネスを中心部分に貫挿通する漏斗状弾性質
のグロメット主部と、車体・機器の隔板の貫通孔に係止
する硬質の係止部材との組合せからなるワイヤハーネス
用グロメットにおいて、前記係止部材に、少くとも一対
にして、前記隔板への係止爪部とストッパー部を有する
係止脚を、前記貫通孔への挿入方向に突設すると共に、
前記貫通孔の周縁に、前記係止脚を受け入れ、溝終部に
前記ストッパー部の係止部を有する長溝状の係止窓を設
け、該係止窓に前記係止脚を入れて、前記貫通孔の周方
向に回転させることによって、前記グロメットを、前記
貫通孔周縁に回り止め・抜け止め係止する構造」になっ
ている。なお、本発明における貫通孔周縁とは、貫通孔
の孔周と、その近傍部分を含めたものをいう。
る本発明のワイヤハーネス用グロメットの係止構造は、
「ワイヤハーネスを中心部分に貫挿通する漏斗状弾性質
のグロメット主部と、車体・機器の隔板の貫通孔に係止
する硬質の係止部材との組合せからなるワイヤハーネス
用グロメットにおいて、前記係止部材に、少くとも一対
にして、前記隔板への係止爪部とストッパー部を有する
係止脚を、前記貫通孔への挿入方向に突設すると共に、
前記貫通孔の周縁に、前記係止脚を受け入れ、溝終部に
前記ストッパー部の係止部を有する長溝状の係止窓を設
け、該係止窓に前記係止脚を入れて、前記貫通孔の周方
向に回転させることによって、前記グロメットを、前記
貫通孔周縁に回り止め・抜け止め係止する構造」になっ
ている。なお、本発明における貫通孔周縁とは、貫通孔
の孔周と、その近傍部分を含めたものをいう。
【０００６】そして、以上の態様として、係止脚のスト
ッパー部は、係止脚の中間に隆設した段差ストッパー、
または、回転方向に伸びる片持梁状の弾性係止片によっ
て形成される。そして、その係止脚は、脚長の中間に段
差状の係止爪部を設けて、その係止爪部を隔板の裏側に
係止する構造にしたり、さらに、隔板の係止窓への挿入
と回転をし易くする意図から、脚先端から係止爪部に漸
高する傾斜にして、係止窓の側縁に臨むＸ軸案内テーパ
ー部と、前記回転方向に臨んで、回転時に係止窓の側縁
と接合するＹ軸案内テーパー部を設けることがある。さ
らに、前記グロメット主部の背部に、回転ノブを突設し
たり、また、前記の係止窓は、係止脚の回転進行に追随
して、その回転半径が漸増・漸減するカム溝形状になす
態様が採択される。
ッパー部は、係止脚の中間に隆設した段差ストッパー、
または、回転方向に伸びる片持梁状の弾性係止片によっ
て形成される。そして、その係止脚は、脚長の中間に段
差状の係止爪部を設けて、その係止爪部を隔板の裏側に
係止する構造にしたり、さらに、隔板の係止窓への挿入
と回転をし易くする意図から、脚先端から係止爪部に漸
高する傾斜にして、係止窓の側縁に臨むＸ軸案内テーパ
ー部と、前記回転方向に臨んで、回転時に係止窓の側縁
と接合するＹ軸案内テーパー部を設けることがある。さ
らに、前記グロメット主部の背部に、回転ノブを突設し
たり、また、前記の係止窓は、係止脚の回転進行に追随
して、その回転半径が漸増・漸減するカム溝形状になす
態様が採択される。
【０００７】
【作用】以上の構成の本発明のワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造は、グロメットから突出した係止脚を、
貫通孔側の係止窓に入れ、そのグロメットを、貫通孔の
周方向に回転させると、その係止脚のストッパー部が溝
終部の係止部に係合すると共に、係止爪部が隔板の裏側
に係合するので、隔板の貫通孔部位に、グロメットが回
り止め・抜け止め状態に取り付け固定できる。そして、
その取り付け固定は、グロメットの回転操作に頼るの
で、作業がし易く、かつ、的確にできる。
ットの係止構造は、グロメットから突出した係止脚を、
貫通孔側の係止窓に入れ、そのグロメットを、貫通孔の
周方向に回転させると、その係止脚のストッパー部が溝
終部の係止部に係合すると共に、係止爪部が隔板の裏側
に係合するので、隔板の貫通孔部位に、グロメットが回
り止め・抜け止め状態に取り付け固定できる。そして、
その取り付け固定は、グロメットの回転操作に頼るの
で、作業がし易く、かつ、的確にできる。
【０００８】さらに、前記の２軸方向の案内テーパー部
を有するものは、そのＸ軸案内テーパー部によって、係
止脚の係止窓への挿入がし易くなると共に、回転時に係
止窓の側縁に係合するＹ軸案内テーパー部が、その回転
力の分力を、係止脚を係止窓へ引き込む方向に作用させ
るので、その回転操作が一段とし易くなる。さらに、そ
の回転の進行に伴って、回転半径が変化するカム溝形状
の係止窓のものは、係止窓に挿入した係止脚が、回転の
進行に追随して弾性変形し、係止窓の溝終部において、
その弾性変形を弛緩または解除して、係止窓側の係止部
に「パチン」とかみ合い係合させることができるので、
係止窓への係止脚の係合フィーリングが極めて向上す
る。そして、前記の回転リブを設けたものは、グロメッ
トの回転操作がし易くなる。
を有するものは、そのＸ軸案内テーパー部によって、係
止脚の係止窓への挿入がし易くなると共に、回転時に係
止窓の側縁に係合するＹ軸案内テーパー部が、その回転
力の分力を、係止脚を係止窓へ引き込む方向に作用させ
るので、その回転操作が一段とし易くなる。さらに、そ
の回転の進行に伴って、回転半径が変化するカム溝形状
の係止窓のものは、係止窓に挿入した係止脚が、回転の
進行に追随して弾性変形し、係止窓の溝終部において、
その弾性変形を弛緩または解除して、係止窓側の係止部
に「パチン」とかみ合い係合させることができるので、
係止窓への係止脚の係合フィーリングが極めて向上す
る。そして、前記の回転リブを設けたものは、グロメッ
トの回転操作がし易くなる。
【０００９】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明の第一実施例を示す図１を参照して、ワイヤ
ハーネス１０を中心部分の電線挿通管部４に貫挿通する
漏斗形状のゴム製弾性質のグロメット主部２と、車体の
隔板１１の貫通孔１２の周縁に係止する樹脂製硬質の係
止部材３との組合せからなり、その係止部材３を貫通孔
１２に係止した状態において、グロメット主部２の防水
リップ部６を貫通孔周縁２２に圧接して防水状になすワ
イヤハーネス用グロメット１において、以下に詳述する
係止構造が設けてある。
ず、本発明の第一実施例を示す図１を参照して、ワイヤ
ハーネス１０を中心部分の電線挿通管部４に貫挿通する
漏斗形状のゴム製弾性質のグロメット主部２と、車体の
隔板１１の貫通孔１２の周縁に係止する樹脂製硬質の係
止部材３との組合せからなり、その係止部材３を貫通孔
１２に係止した状態において、グロメット主部２の防水
リップ部６を貫通孔周縁２２に圧接して防水状になすワ
イヤハーネス用グロメット１において、以下に詳述する
係止構造が設けてある。
【００１０】即ち、グロメット主部２の環状凹部７に嵌
着する環体の係止部材３には、環体の直径上に位置し
て、貫通孔１２への方向に伸長する一対の係止脚８Ａ・
８Ｂが伸設されると共に、貫通孔周縁２２には、その係
止脚８Ａ・８Ｂを個別に入れて、貫通孔１２の周方向に
回転させて導く、円弧形長溝の係止窓９が穿設され、こ
の係止窓９に係止脚８Ａ・８Ｂを入れて、グロメット１
を所定方向に回転させると、係止脚８Ａ・８Ｂが係止窓
９に逆回転止め・抜け止めされて係止され、グロメット
１が隔板１１に取り付け固定されるようになっている。
着する環体の係止部材３には、環体の直径上に位置し
て、貫通孔１２への方向に伸長する一対の係止脚８Ａ・
８Ｂが伸設されると共に、貫通孔周縁２２には、その係
止脚８Ａ・８Ｂを個別に入れて、貫通孔１２の周方向に
回転させて導く、円弧形長溝の係止窓９が穿設され、こ
の係止窓９に係止脚８Ａ・８Ｂを入れて、グロメット１
を所定方向に回転させると、係止脚８Ａ・８Ｂが係止窓
９に逆回転止め・抜け止めされて係止され、グロメット
１が隔板１１に取り付け固定されるようになっている。
【００１１】詳しくは、係止脚８Ａ・８Ｂは（図１の
（Ｃ）参照）、回転方向の後方になる終端に段差状のス
トッパー部１３と、脚長方向の中間で段差をなして、係
止窓９の裏側に係合する係止爪部１４を有すると共に、
係止窓９の側縁に接する方向に存在して先端から係止爪
部１４に至るまで傾斜が漸高するＸ軸案内テーパー部１
５と、同じく先端から係止爪部１４に至るまで傾斜が漸
高して、前記の回転方向に傾斜面を臨ませ、その回転時
に係止窓９の側縁に接合するＹ軸案内テーパー部１６を
有している。
（Ｃ）参照）、回転方向の後方になる終端に段差状のス
トッパー部１３と、脚長方向の中間で段差をなして、係
止窓９の裏側に係合する係止爪部１４を有すると共に、
係止窓９の側縁に接する方向に存在して先端から係止爪
部１４に至るまで傾斜が漸高するＸ軸案内テーパー部１
５と、同じく先端から係止爪部１４に至るまで傾斜が漸
高して、前記の回転方向に傾斜面を臨ませ、その回転時
に係止窓９の側縁に接合するＹ軸案内テーパー部１６を
有している。
【００１２】一方、係止窓９は、溝始部９Ａに、係止脚
８Ａ・８Ｂの先端部分を受け入れる膨出孔１７と、溝終
部９Ｂに、ストッパー部１３を受け入れてかみ合せるポ
ケット状の係止部１８を有する形状をなすと共に、受け
入れ係止脚８Ａ・８Ｂの回転半径Ｒ（貫通孔１２の中心
を回転中心とするグロメット１の回転半径）が、溝始部
９ＡのＲ１から溝終部９ＢのＲ２に漸減するカム溝形状
をなしている。
８Ａ・８Ｂの先端部分を受け入れる膨出孔１７と、溝終
部９Ｂに、ストッパー部１３を受け入れてかみ合せるポ
ケット状の係止部１８を有する形状をなすと共に、受け
入れ係止脚８Ａ・８Ｂの回転半径Ｒ（貫通孔１２の中心
を回転中心とするグロメット１の回転半径）が、溝始部
９ＡのＲ１から溝終部９ＢのＲ２に漸減するカム溝形状
をなしている。
【００１３】そして、グロメット主部２と係止部材３を
組合せて、突き出している係止脚８Ａ・８Ｂを膨出孔１
７に入れて、図示矢印Ｅ方向にグロメット１を回転させ
て、係止脚８Ａ・８Ｂを係止窓９内を回転移動させ、溝
終部９Ｂにおいて、係止爪部１４が係止窓９の裏側へ係
合して、グロメット１が隔板１１に対して抜け止め係止
されると共に、ストッパー部１３が係止部１８にかみ合
い係合し、係止脚８Ａ・８Ｂの逆回転、即ち、グロメッ
ト１の隔板１１に対する逆回転が回り止めされ、ワイヤ
ハーネス１０を貫通孔１２に貫通したグロメット１が、
貫通孔周縁２２に取り付け固定され、防水リップ部６が
貫通孔周縁２２に防水状に圧接する構造になっている。
なお、図中の２０は、係止脚８Ａ・８Ｂを係止窓９の溝
始部９Ａに位置合せするための、グロメット主部２の外
周と貫通孔周縁２２に設けた位置合せマークである。
組合せて、突き出している係止脚８Ａ・８Ｂを膨出孔１
７に入れて、図示矢印Ｅ方向にグロメット１を回転させ
て、係止脚８Ａ・８Ｂを係止窓９内を回転移動させ、溝
終部９Ｂにおいて、係止爪部１４が係止窓９の裏側へ係
合して、グロメット１が隔板１１に対して抜け止め係止
されると共に、ストッパー部１３が係止部１８にかみ合
い係合し、係止脚８Ａ・８Ｂの逆回転、即ち、グロメッ
ト１の隔板１１に対する逆回転が回り止めされ、ワイヤ
ハーネス１０を貫通孔１２に貫通したグロメット１が、
貫通孔周縁２２に取り付け固定され、防水リップ部６が
貫通孔周縁２２に防水状に圧接する構造になっている。
なお、図中の２０は、係止脚８Ａ・８Ｂを係止窓９の溝
始部９Ａに位置合せするための、グロメット主部２の外
周と貫通孔周縁２２に設けた位置合せマークである。
【００１４】以上の図１実施例のものは、係止脚８Ａ・
８Ｂを係止窓９に入れて回転するのみで、隔板１１へ取
り付け固定できるので、グロメットを押え込み係止する
従来構造のものより、その固定作業が的確にして容易に
なる。そして、この実施例のものは、係止脚８Ａ・８Ｂ
と係止窓９が前記の構成を有するので、溝始部９Ａに、
係止脚８Ａ・８Ｂの先端部分のみを入れて、グロメット
１を所定方向に回転させると、Ｙ軸案内テープー部１６
が係止窓９の縁部に係合して、その回転力の分力が係止
脚８Ａ・８Ｂを係止窓９に引き込む方向に作用する。従
って、係止窓９に先端を入れた係止脚８Ａ・８Ｂは、Ｘ
軸案内テープー部１５によって係止窓９への挿入進行が
し易いと共に、その引き込み作用によって、回転による
係止窓９内の進行に追随して引き込まれ、極めて容易に
溝終部９Ｂに達して、前記の係止状態になることができ
る。
８Ｂを係止窓９に入れて回転するのみで、隔板１１へ取
り付け固定できるので、グロメットを押え込み係止する
従来構造のものより、その固定作業が的確にして容易に
なる。そして、この実施例のものは、係止脚８Ａ・８Ｂ
と係止窓９が前記の構成を有するので、溝始部９Ａに、
係止脚８Ａ・８Ｂの先端部分のみを入れて、グロメット
１を所定方向に回転させると、Ｙ軸案内テープー部１６
が係止窓９の縁部に係合して、その回転力の分力が係止
脚８Ａ・８Ｂを係止窓９に引き込む方向に作用する。従
って、係止窓９に先端を入れた係止脚８Ａ・８Ｂは、Ｘ
軸案内テープー部１５によって係止窓９への挿入進行が
し易いと共に、その引き込み作用によって、回転による
係止窓９内の進行に追随して引き込まれ、極めて容易に
溝終部９Ｂに達して、前記の係止状態になることができ
る。
【００１５】そして、係止窓９が前記カム形状を有する
ので、係止窓９内を進行する係止脚８Ａ・８Ｂは、その
進行に追随して回転中心寄りに弾性変位が進行し、溝終
部９Ｂにおいて、その弾性変位力によって、ストッパー
部１３が係止部１８に「パチン」とかみ合うので、スト
ッパー部１３による係止フィーリングが極めて良く、グ
ロメット１の回転不足による係止脚８Ａ・８Ｂの係止不
良を生ずるおそれが極めて少くなり、グロメット１の隔
板１１への係止セット品質が安定向上する。
ので、係止窓９内を進行する係止脚８Ａ・８Ｂは、その
進行に追随して回転中心寄りに弾性変位が進行し、溝終
部９Ｂにおいて、その弾性変位力によって、ストッパー
部１３が係止部１８に「パチン」とかみ合うので、スト
ッパー部１３による係止フィーリングが極めて良く、グ
ロメット１の回転不足による係止脚８Ａ・８Ｂの係止不
良を生ずるおそれが極めて少くなり、グロメット１の隔
板１１への係止セット品質が安定向上する。
【００１６】続いて、図２・図３・図４を参照して係止
脚８Ａ・８Ｂと係止窓９を要部とする本発明の他の実施
例を説明する。まず、図２のものは、係止窓９の周縁裏
側に係止する係止爪部１４を有する係止脚８Ａ・８Ｂ
に、係止脚８Ａ・８Ｂの回転方向の後方に自由端を有し
て、同回転方向に伸びる片持梁状の弾性係止片２１が設
けられ、この弾性係止片２１の自由端がストッパー部１
３をなしている。そして、この弾性係止片２１は、幅狭
の係止窓９の中間を弾性撓して通過し、溝終部９Ｂの係
止部１８に、その弾性変位を弛緩・解消してストッパー
部１３を係合し、係止脚８Ａ・８Ｂの回り止めをなす構
造になっている。
脚８Ａ・８Ｂと係止窓９を要部とする本発明の他の実施
例を説明する。まず、図２のものは、係止窓９の周縁裏
側に係止する係止爪部１４を有する係止脚８Ａ・８Ｂ
に、係止脚８Ａ・８Ｂの回転方向の後方に自由端を有し
て、同回転方向に伸びる片持梁状の弾性係止片２１が設
けられ、この弾性係止片２１の自由端がストッパー部１
３をなしている。そして、この弾性係止片２１は、幅狭
の係止窓９の中間を弾性撓して通過し、溝終部９Ｂの係
止部１８に、その弾性変位を弛緩・解消してストッパー
部１３を係合し、係止脚８Ａ・８Ｂの回り止めをなす構
造になっている。
【００１７】一方、図３のものは、係止窓９が貫通孔１
２と合体連通しており、貫通孔１２の円周を切欠凹所に
なした係止窓９が形成され、この係止窓９の溝終部９Ｂ
に係止部１８が存在している。また、図４のものは、係
止部材３に、係止脚８Ａ・８Ｂの逆方向に伸びる回転用
突起２４を設け、この回転用突起２４を包み込む回転ノ
ブ２３がグロメット主部２に隆設されている。この図４
のものによると、回転ノブ２３の回転力が係止脚８Ａ・
８Ｂに直接伝達されるので、係止脚８Ａ・８Ｂの回転操
作が、一段と的確にしてし易くなる。
２と合体連通しており、貫通孔１２の円周を切欠凹所に
なした係止窓９が形成され、この係止窓９の溝終部９Ｂ
に係止部１８が存在している。また、図４のものは、係
止部材３に、係止脚８Ａ・８Ｂの逆方向に伸びる回転用
突起２４を設け、この回転用突起２４を包み込む回転ノ
ブ２３がグロメット主部２に隆設されている。この図４
のものによると、回転ノブ２３の回転力が係止脚８Ａ・
８Ｂに直接伝達されるので、係止脚８Ａ・８Ｂの回転操
作が、一段と的確にしてし易くなる。
【００１８】なお、本発明の係止構造は、前記の実施例
以外に、例えば、係止脚８を３脚にしたり、係止窓９を
貫通孔１２と同心円の円弧溝にする等の変化がある。
以外に、例えば、係止脚８を３脚にしたり、係止窓９を
貫通孔１２と同心円の円弧溝にする等の変化がある。
【００１９】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明のワイヤハ
ーネス用グロメットの係止構造は、車体・機器の隔板の
貫通孔部位への取り付け固定がし易く、かつ、的確にし
て、取り付け不良・不備発生のおそれが極めて少くな
り、グロメット性能の安定向上を図る効果がある。
ーネス用グロメットの係止構造は、車体・機器の隔板の
貫通孔部位への取り付け固定がし易く、かつ、的確にし
て、取り付け不良・不備発生のおそれが極めて少くな
り、グロメット性能の安定向上を図る効果がある。
【図１】本発明第一実施例のワイヤハーネス用グロメッ
トの係止構造を示し、図中の（Ａ）はその構造を示す斜
視図、図中の（Ｂ）はその使用状態の正面断面図、図中
の（Ｃ）はその係止脚と係止窓の形状と作用状態を示す
斜視図
トの係止構造を示し、図中の（Ａ）はその構造を示す斜
視図、図中の（Ｂ）はその使用状態の正面断面図、図中
の（Ｃ）はその係止脚と係止窓の形状と作用状態を示す
斜視図
【図２】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用グロメ
ットの係止構造を示し、図中の（Ａ）はその係止脚の斜
視図、図中の（Ｂ）はその係止窓と作用状態を示す平面
図
ットの係止構造を示し、図中の（Ａ）はその係止脚の斜
視図、図中の（Ｂ）はその係止窓と作用状態を示す平面
図
【図３】本発明の他の実施例の係止窓の平面図
【図４】本発明の他の実施例のワイヤハーネス用グロメ
ットの正面断面図
ットの正面断面図
１ ワイヤハーネス用グロメット ２ グロメット主部 ３ 係止部材 ４ 電線挿通管部 ６ 防水リップ部 ７ 環状凹部 ８Ａ・８Ｂ 係止脚 ９ 係止窓 ９Ａ 溝始部 ９Ｂ 溝終部 １０ ワイヤハーネス １１ 隔板 １２ 貫通孔 １３ ストッパー部 １４ 係止爪部 １５ Ｘ軸案内テーパー部 １６ Ｙ軸案内テーパー部 １７ 膨出孔 １８ 係止部 ２１ 弾性係止片 ２２ 貫通孔周縁 ２３ 回転ノブ ２４ 回転用突起
Claims (4)
- 【請求項１】 ワイヤハーネスを中心部分に貫挿通する
漏斗状弾性質のグロメット主部と、車体・機器の隔板の
貫通孔に係止する硬質の係止部材との組合せからなるワ
イヤハーネス用グロメットにおいて、前記係止部材に、
少くとも一対にして、前記隔板への係止爪部とストッパ
ー部を有する係止脚を、前記貫通孔への挿入方向に突設
すると共に、前記貫通孔の周縁に、前記係止脚を受け入
れ、溝終部に前記ストッパー部の係止部を有する長溝状
の係止窓を設け、該係止窓に前記係止脚を入れて、前記
貫通孔の周方向に回転させることによって、前記グロメ
ットを、前記貫通孔周縁に回り止め・抜け止め係止する
構造を特徴とするワイヤハーネス用グロメットの係止構
造。 - 【請求項２】 係止脚の脚長方向の中間に、段差をなし
て隔板の裏側に係合する係止爪部を設けると共に、係止
脚の先端から該係止爪部に漸高して、係止窓の側縁に臨
むＸ軸案内テーパー部と、係止脚の進行方向に臨むＹ軸
案内テーパー部を設けた係止脚からなる請求項１のワイ
ヤハーネス用グロメットの係止構造。 - 【請求項３】 係止脚の回転半径が、係止窓の溝始部か
ら溝終部の方向に漸増または漸減するカム溝形状の係止
窓からなる請求項１または請求項２のワイヤハーネス用
グロメットの係止構造。 - 【請求項４】 グロメット主部の背部に、回転用ノブを
突設した請求項１または請求項２または請求項３のワイ
ヤハーネス用グロメットの係止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6107951A JPH07298455A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | ワイヤハーネス用グロメットの係止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6107951A JPH07298455A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | ワイヤハーネス用グロメットの係止構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07298455A true JPH07298455A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14472195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6107951A Pending JPH07298455A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | ワイヤハーネス用グロメットの係止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07298455A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0970853A1 (fr) * | 1998-07-08 | 2000-01-12 | Automobiles Peugeot | Dispositif de traversée étanche d'un faisceau électrique par une ouverture de passage d'un tablier d'un véhicule automobile et procédé de montage du faisceau électrique |
| JP2014040711A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Toyota Motor Corp | 車両側部構造 |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP6107951A patent/JPH07298455A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0970853A1 (fr) * | 1998-07-08 | 2000-01-12 | Automobiles Peugeot | Dispositif de traversée étanche d'un faisceau électrique par une ouverture de passage d'un tablier d'un véhicule automobile et procédé de montage du faisceau électrique |
| FR2781096A1 (fr) * | 1998-07-08 | 2000-01-14 | Peugeot | Dispositif de traversee etanche d'un faisceau electrique par une ouverture de passage d'un tablier d'un vehicule automobile et procede de montage du faisceau electrique |
| JP2014040711A (ja) * | 2012-08-21 | 2014-03-06 | Toyota Motor Corp | 車両側部構造 |
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