JPH07293417A - 自己温度制御形グロープラグ - Google Patents
自己温度制御形グロープラグInfo
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- JPH07293417A JPH07293417A JP6107633A JP10763394A JPH07293417A JP H07293417 A JPH07293417 A JP H07293417A JP 6107633 A JP6107633 A JP 6107633A JP 10763394 A JP10763394 A JP 10763394A JP H07293417 A JPH07293417 A JP H07293417A
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- Japan
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- temperature
- glow plug
- self
- current
- heating coil
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23Q—IGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
- F23Q7/00—Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
- F23Q7/001—Glowing plugs for internal-combustion engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P19/00—Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition
- F02P19/02—Incandescent ignition, e.g. during starting of internal combustion engines; Combination of incandescent and spark ignition electric, e.g. layout of circuits of apparatus having glowing plugs
Abstract
(57)【要約】
【目的】燃焼室に挿着させるグロープラグの発熱コイル
に対し、PTC素材を用いて低抵抗値に構成した感熱素
子により燃料の燃焼条件に応じ通電制御する。 【構成】電流制御素子4として、PTC素材を用いた多
孔質材に溶融アルミニウムを真空中で含浸させてアルミ
ニウムとPTC素材との接触面積を非常に大きくした感
熱素子を用い、この外面をアルミナの絶縁処理をした
後、アルミニウムを用いて外面端子43と内面端子44
を取付ける。そして端子ネジ3、電流制御素子4、発熱
コイル51、電流制限コイル52を直列接続し、端子ネ
ジ3から通電して電流制御素子4の正の温度−抵抗特性
により発熱コイル51の温度を制御する。
に対し、PTC素材を用いて低抵抗値に構成した感熱素
子により燃料の燃焼条件に応じ通電制御する。 【構成】電流制御素子4として、PTC素材を用いた多
孔質材に溶融アルミニウムを真空中で含浸させてアルミ
ニウムとPTC素材との接触面積を非常に大きくした感
熱素子を用い、この外面をアルミナの絶縁処理をした
後、アルミニウムを用いて外面端子43と内面端子44
を取付ける。そして端子ネジ3、電流制御素子4、発熱
コイル51、電流制限コイル52を直列接続し、端子ネ
ジ3から通電して電流制御素子4の正の温度−抵抗特性
により発熱コイル51の温度を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの燃
焼室に挿着され、エンジンの始動時に通電されて燃料噴
霧の着火を図る自己温度制御形グロープラグに関する。
焼室に挿着され、エンジンの始動時に通電されて燃料噴
霧の着火を図る自己温度制御形グロープラグに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの始動に際し、特に
副室式エンジンの場合に燃料の着火を良好にするため、
燃料が噴射される副室内にグロープラグを挿着させ、蓄
電池からの通電により赤熱したグロープラグの先端を燃
料噴霧に触れさせて燃料への着火を図り、エンジンの始
動を行っている。
副室式エンジンの場合に燃料の着火を良好にするため、
燃料が噴射される副室内にグロープラグを挿着させ、蓄
電池からの通電により赤熱したグロープラグの先端を燃
料噴霧に触れさせて燃料への着火を図り、エンジンの始
動を行っている。
【0003】このようなグロープラグは先端部に取付け
た発熱コイルと、通過電流による発熱にて電気抵抗値が
増大して電流を制限する制御コイルとを直列接続し、蓄
電池から供給されるグロープラグへの通電電流を制御し
て温度制御を行うのが一般であった。
た発熱コイルと、通過電流による発熱にて電気抵抗値が
増大して電流を制限する制御コイルとを直列接続し、蓄
電池から供給されるグロープラグへの通電電流を制御し
て温度制御を行うのが一般であった。
【0004】そして、気温が低いと燃焼室温度が低くエ
ンジンの始動が困難となるため、始動時にはグロープラ
グの予熱を行うが、この予熱時間を大気温度に応じて制
御するタイマー装置が取付けられている。
ンジンの始動が困難となるため、始動時にはグロープラ
グの予熱を行うが、この予熱時間を大気温度に応じて制
御するタイマー装置が取付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなグロープ
ラグへの通電は予熱時間を制御するタイマー装置が必要
であるが、温度変化に応じて抵抗値の変化する感温素子
を用いて燃焼室温度を検知させ、この感温素子によりグ
ロープラグに通電すればタイマー装置は不要となる。
ラグへの通電は予熱時間を制御するタイマー装置が必要
であるが、温度変化に応じて抵抗値の変化する感温素子
を用いて燃焼室温度を検知させ、この感温素子によりグ
ロープラグに通電すればタイマー装置は不要となる。
【0006】しかし、効率のよい感温素子として半導体
を用いた正特性サーミスタ(PTC)素子が考えられる
が、このPTC素子自体の電気抵抗(R=K・L/A)
の抵抗率Kは100Ωcm程度と高いため、グロープラ
グ用の直列抵抗として望ましい抵抗値の0.01Ω程度
とするには電流通路となるPTCの厚土を薄くするか、
面積を大きくするかの手段をとらなければならないとい
う問題がある。
を用いた正特性サーミスタ(PTC)素子が考えられる
が、このPTC素子自体の電気抵抗(R=K・L/A)
の抵抗率Kは100Ωcm程度と高いため、グロープラ
グ用の直列抵抗として望ましい抵抗値の0.01Ω程度
とするには電流通路となるPTCの厚土を薄くするか、
面積を大きくするかの手段をとらなければならないとい
う問題がある。
【0007】本発明はこのような従来の問題を改善しよ
うとするものであり、その目的は大気温度に応じてグロ
ープラグへの電流を制御するタイマー装置を省き、グロ
ープラグ自体に感熱素子を取付け、燃焼室温に応じ燃料
の着火に適切な温度制御が行える自己温度制御形グロー
プラグを提供しようとすることにある。
うとするものであり、その目的は大気温度に応じてグロ
ープラグへの電流を制御するタイマー装置を省き、グロ
ープラグ自体に感熱素子を取付け、燃焼室温に応じ燃料
の着火に適切な温度制御が行える自己温度制御形グロー
プラグを提供しようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、ディーゼルエンジンの燃焼室に挿
着され、通電により発熱する先端部分の温度を燃料の着
火温度に通電制御する自己温度制御形グロープラグにお
いて、前記の先端部分に設けた発熱コイルと、燃焼室温
が検知できる部分に配置され前記発熱コイルへの電流の
通過面積を大にする手段により低抵抗値になされた正特
性サーミスタ(PTC)素材による感温素子とを直列に
接続し、かつ、シ−ス内に内封したことを特徴とする自
己温度制御形グロープラグと、前記の通過面積を大にす
る手段としてチタン酸バリウムまたはチタン酸鉛からな
る多孔質材を用い、これに溶融金属を真空中にて含浸せ
しめて両者の接触面積の利用により大面積が得られる低
抵抗値の感温素子を有する自己温度制御形グロープラグ
が提供される。
めに本発明によれば、ディーゼルエンジンの燃焼室に挿
着され、通電により発熱する先端部分の温度を燃料の着
火温度に通電制御する自己温度制御形グロープラグにお
いて、前記の先端部分に設けた発熱コイルと、燃焼室温
が検知できる部分に配置され前記発熱コイルへの電流の
通過面積を大にする手段により低抵抗値になされた正特
性サーミスタ(PTC)素材による感温素子とを直列に
接続し、かつ、シ−ス内に内封したことを特徴とする自
己温度制御形グロープラグと、前記の通過面積を大にす
る手段としてチタン酸バリウムまたはチタン酸鉛からな
る多孔質材を用い、これに溶融金属を真空中にて含浸せ
しめて両者の接触面積の利用により大面積が得られる低
抵抗値の感温素子を有する自己温度制御形グロープラグ
が提供される。
【0009】
【作用】正の温度−抵抗特性を有するPTC素材の多孔
質材に溶融金属を真空中にて含浸させ、該金属とPCT
素材との接触による電流通過面積を非常に大面積とした
ため、低い抵抗値の感温素子が得られ、これが燃焼条件
と取付けられているシリンダヘッドの水温に応じて抵抗
値を変化させ、直列接続の発熱コイルへの通電を制御す
る。
質材に溶融金属を真空中にて含浸させ、該金属とPCT
素材との接触による電流通過面積を非常に大面積とした
ため、低い抵抗値の感温素子が得られ、これが燃焼条件
と取付けられているシリンダヘッドの水温に応じて抵抗
値を変化させ、直列接続の発熱コイルへの通電を制御す
る。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明にかかる自己温度制御形
グロープラグの一実施例の断面図、図2はその中央部分
の電流制御素子の構造を示す断面図である。
詳細に説明する。図1は本発明にかかる自己温度制御形
グロープラグの一実施例の断面図、図2はその中央部分
の電流制御素子の構造を示す断面図である。
【0011】これらの図面において、1は金属製のハウ
ジングであり、そのケース部11の先端から凸出するシ
ース2の頭部をエンジン燃焼室に突出させて挿着するネ
ジ部12やナット部13などが形成されており、ナット
部13の内部の中央には電気的インシュレーター31を
介して端子ネジ3が埋め込まれている。
ジングであり、そのケース部11の先端から凸出するシ
ース2の頭部をエンジン燃焼室に突出させて挿着するネ
ジ部12やナット部13などが形成されており、ナット
部13の内部の中央には電気的インシュレーター31を
介して端子ネジ3が埋め込まれている。
【0012】シース2は例えば耐熱性のある窒化珪素を
用いて先端側の閉じられたたパイプが使用され、パイプ
内には頭部に発熱コイル51、中間部に絶縁セラミック
ファイバ521で囲まれた電流制限コイル52、パイプ
軸心部にリード線50が配置されており、これらのコイ
ル51、52やリード線50は窒化珪素と窒化チタンと
の混合物とともに封じ込まれている。なお、発熱コイル
51と電流制限コイル52とは直列接続され、発熱コイ
ル51の他端はリード線50に、電流制限コイル52の
他端はハウジング1の所定場所にそれぞれ接続されてい
るため、後述する電流制御素子からの電流は一端が埋め
込まれているリード線50を介し、発熱コイル51と電
流制限コイル52とを通過してハウジング1に至り、シ
ース2の頭部を加熱するように構成されている。また、
シ−ス2内の空隙には、窒化珪素(Si3 N4 )と酸化
チタン(TiO2 )または窒化チタンの焼結体が充てん
されている。
用いて先端側の閉じられたたパイプが使用され、パイプ
内には頭部に発熱コイル51、中間部に絶縁セラミック
ファイバ521で囲まれた電流制限コイル52、パイプ
軸心部にリード線50が配置されており、これらのコイ
ル51、52やリード線50は窒化珪素と窒化チタンと
の混合物とともに封じ込まれている。なお、発熱コイル
51と電流制限コイル52とは直列接続され、発熱コイ
ル51の他端はリード線50に、電流制限コイル52の
他端はハウジング1の所定場所にそれぞれ接続されてい
るため、後述する電流制御素子からの電流は一端が埋め
込まれているリード線50を介し、発熱コイル51と電
流制限コイル52とを通過してハウジング1に至り、シ
ース2の頭部を加熱するように構成されている。また、
シ−ス2内の空隙には、窒化珪素(Si3 N4 )と酸化
チタン(TiO2 )または窒化チタンの焼結体が充てん
されている。
【0013】つぎに図示の4はハウジング1のネジ部1
2の中心部分に配置された電流制御素子で、水温や燃焼
室温などに基づく燃焼条件に応じて上述の発熱コイルへ
の通電を制御し、グロープラグの先端部分を燃料の着火
に適切な温度に制御するもので、本発明では感温素子と
して正特性サーミスタ(PTC)を利用し電流制御を行
うものである。
2の中心部分に配置された電流制御素子で、水温や燃焼
室温などに基づく燃焼条件に応じて上述の発熱コイルへ
の通電を制御し、グロープラグの先端部分を燃料の着火
に適切な温度に制御するもので、本発明では感温素子と
して正特性サーミスタ(PTC)を利用し電流制御を行
うものである。
【0014】ここで、PTCとしてのチタン酸バリウム
(BaTi O3 )またはチタン酸鉛(PbTi O3 )を
用いるが、この材料はある温度に上昇したとき抵抗値が
急激に増加する特性を有しているが、素材自体の抵抗率
が高いため電流の通過面積(A)を異常に大にするか、
厚さ(L)を極めて小にするかのいずれかを採用しない
と、発熱コイルに大きな電流を流し、その通電制御には
使用不能である。
(BaTi O3 )またはチタン酸鉛(PbTi O3 )を
用いるが、この材料はある温度に上昇したとき抵抗値が
急激に増加する特性を有しているが、素材自体の抵抗率
が高いため電流の通過面積(A)を異常に大にするか、
厚さ(L)を極めて小にするかのいずれかを採用しない
と、発熱コイルに大きな電流を流し、その通電制御には
使用不能である。
【0015】すなわち、前述したようにR(抵抗値)=
K・L/AΩ のうちのK(抵抗率)が上記の素材では
100Ωcm程度であるため、グロープラグ用としての
0.01Ω程度の値にするには通常の形状では困難であ
る。ここでLは長さ、Aは面積である。このため、PT
C素材のチタン酸バリウムまたはチタン酸鉛の多孔質体
を用い、これに溶融したアルミニウムなどを真空中で含
浸させ、多孔質体の有する無数の多孔におけるアルミニ
ウムとPTC素材との広い接触面積を利用することによ
り低い抵抗値のPTCを得るものである。ここで、PT
C素材は、比抵抗値Kが大きいので、その多孔質体で
は、容積比率が大きくなければ抵抗値が大きくなってし
まう。アウミニウムは、比抵抗値Kが小さいので容積比
は小さくして良く、例えばPTC素材のチタン酸バリウ
ムとアルミニウムとの比率は2:1以上のものが用いら
れている。
K・L/AΩ のうちのK(抵抗率)が上記の素材では
100Ωcm程度であるため、グロープラグ用としての
0.01Ω程度の値にするには通常の形状では困難であ
る。ここでLは長さ、Aは面積である。このため、PT
C素材のチタン酸バリウムまたはチタン酸鉛の多孔質体
を用い、これに溶融したアルミニウムなどを真空中で含
浸させ、多孔質体の有する無数の多孔におけるアルミニ
ウムとPTC素材との広い接触面積を利用することによ
り低い抵抗値のPTCを得るものである。ここで、PT
C素材は、比抵抗値Kが大きいので、その多孔質体で
は、容積比率が大きくなければ抵抗値が大きくなってし
まう。アウミニウムは、比抵抗値Kが小さいので容積比
は小さくして良く、例えばPTC素材のチタン酸バリウ
ムとアルミニウムとの比率は2:1以上のものが用いら
れている。
【0016】したがって図2における41は円柱状に形
成された多孔質のPTC素材に溶融したアルミニウムを
真空中で含浸させた複合体であり、該複合体41は酸化
処理が行われてその外面のアルミニウムはアルミナ(A
l2 O3 )42に変換されている。
成された多孔質のPTC素材に溶融したアルミニウムを
真空中で含浸させた複合体であり、該複合体41は酸化
処理が行われてその外面のアルミニウムはアルミナ(A
l2 O3 )42に変換されている。
【0017】43は有底円筒状のアルミニウム等の金属
による外面端子で、溶融したアルミニウムを用いチタン
酸バリウム多孔体に含浸した複合体41を覆ったアルミ
ナ42の端面では電気的に絶縁されその他のチタン酸バ
リウム体に被覆したものであり、内側の複合体中のアル
ミニウムとはアルミナで絶縁されているが、アルミナ4
2の面に表出しているPTC素材とは接触してその通電
端子となるものである。なお、44は内側端子で、アル
ミニウムの被覆のない複合体41の端面に設けた凹部に
溶融アルミニウムを流し込み、複合体41のアルミニウ
ムと接続させたもので、図1に示すようにリード線50
が取付けられている。また、外面端子43と端子ネジ3
との間はリード材45によって結線されている。
による外面端子で、溶融したアルミニウムを用いチタン
酸バリウム多孔体に含浸した複合体41を覆ったアルミ
ナ42の端面では電気的に絶縁されその他のチタン酸バ
リウム体に被覆したものであり、内側の複合体中のアル
ミニウムとはアルミナで絶縁されているが、アルミナ4
2の面に表出しているPTC素材とは接触してその通電
端子となるものである。なお、44は内側端子で、アル
ミニウムの被覆のない複合体41の端面に設けた凹部に
溶融アルミニウムを流し込み、複合体41のアルミニウ
ムと接続させたもので、図1に示すようにリード線50
が取付けられている。また、外面端子43と端子ネジ3
との間はリード材45によって結線されている。
【0018】つぎにこのように構成された本実施例の作
動について説明する。ハウジング1のネジ部12により
燃焼室に装着された本実施例のグロープラグは、エンジ
ンの始動時には燃焼室及びシリンダヘッドの温度が低い
ため、グロ−プラグ発熱部及びプラグ内部に配置された
PTC素材とアルミニウムとの複合体からなる電流制御
素子4も低温度である。このためPTC素材と無数の多
孔中のアルミニウムとの広い接触面積を利用して低い抵
抗値を有する電流制御素子4の抵抗値は小さい値で保持
されているが、端子ネジ3から供給される加熱用の電力
は小抵抗値の電流制御素子4を介し、直列接続の発熱コ
イル51、電流制限コイル52に大電流を通じて発熱コ
イル51を熱し、シース2の頭部を加熱する。
動について説明する。ハウジング1のネジ部12により
燃焼室に装着された本実施例のグロープラグは、エンジ
ンの始動時には燃焼室及びシリンダヘッドの温度が低い
ため、グロ−プラグ発熱部及びプラグ内部に配置された
PTC素材とアルミニウムとの複合体からなる電流制御
素子4も低温度である。このためPTC素材と無数の多
孔中のアルミニウムとの広い接触面積を利用して低い抵
抗値を有する電流制御素子4の抵抗値は小さい値で保持
されているが、端子ネジ3から供給される加熱用の電力
は小抵抗値の電流制御素子4を介し、直列接続の発熱コ
イル51、電流制限コイル52に大電流を通じて発熱コ
イル51を熱し、シース2の頭部を加熱する。
【0019】このため、燃焼室内に噴射された燃料の噴
霧は加熱された頭部に触れて着火し爆発してエンジンの
始動が行われる。
霧は加熱された頭部に触れて着火し爆発してエンジンの
始動が行われる。
【0020】ついで、エンジンの運転による燃料の燃焼
熱により燃焼室温度が上昇すると、グロ−プラグのシ−
ス部から伝導される熱によってハウジング1を介し電流
制御素子4も熱せられて高い温度となり、一方通電によ
り発熱するため所定時間後に構成するPTC素材の正の
温度抵抗特性により高い抵抗値となって通過電流の制限
を行い、ついには直列接続された発熱コイル51への電
力を殆んど遮断状態とする。このような電流制御素子4
のPTC素材による電流制限は始動時の時間経過と燃焼
室温度に対応するため、始動時の通電後は燃焼室内の燃
焼状況に応じて自動的に発熱コイルへの電流制御が行わ
れることになる。
熱により燃焼室温度が上昇すると、グロ−プラグのシ−
ス部から伝導される熱によってハウジング1を介し電流
制御素子4も熱せられて高い温度となり、一方通電によ
り発熱するため所定時間後に構成するPTC素材の正の
温度抵抗特性により高い抵抗値となって通過電流の制限
を行い、ついには直列接続された発熱コイル51への電
力を殆んど遮断状態とする。このような電流制御素子4
のPTC素材による電流制限は始動時の時間経過と燃焼
室温度に対応するため、始動時の通電後は燃焼室内の燃
焼状況に応じて自動的に発熱コイルへの電流制御が行わ
れることになる。
【0021】図3は本発明の他の実施例における電流制
御素子の構造を示す断面図であり、同図における6は感
温素子として前述と同様なPTC素材を用いた電流制御
素子である。そして、電流制御素子6においてはPTC
素子の多孔質体に溶融したアルミニウムを真空中で含浸
させて複合体を作ることは同様であるが、この複合体の
前面部以外の外周のアルミニウムを外側から溶解して図
示の内側複合体61を作成する。ついで、この内側複合
体61の外面のアルミニウムを酸化させてアルミナ62
の薄層を形成させた後、その外側のPTC素材の多孔質
体の細孔に対し、再び溶融したアルミニウムを含浸させ
て外側複合体63を作成する。このような工程により内
側複合体61のアルミニウムと、外側複合体63のアル
ミニウムとはアルミナ62の層で絶縁されてはいるが、
アルミナ62の部分と同一層のPTC素材は続いている
ため外側と内側とは電流が通ずることになる。
御素子の構造を示す断面図であり、同図における6は感
温素子として前述と同様なPTC素材を用いた電流制御
素子である。そして、電流制御素子6においてはPTC
素子の多孔質体に溶融したアルミニウムを真空中で含浸
させて複合体を作ることは同様であるが、この複合体の
前面部以外の外周のアルミニウムを外側から溶解して図
示の内側複合体61を作成する。ついで、この内側複合
体61の外面のアルミニウムを酸化させてアルミナ62
の薄層を形成させた後、その外側のPTC素材の多孔質
体の細孔に対し、再び溶融したアルミニウムを含浸させ
て外側複合体63を作成する。このような工程により内
側複合体61のアルミニウムと、外側複合体63のアル
ミニウムとはアルミナ62の層で絶縁されてはいるが、
アルミナ62の部分と同一層のPTC素材は続いている
ため外側と内側とは電流が通ずることになる。
【0022】したがって前記の実施例の場合と同様に内
側複合体61には内側端子44を設けてリード線50を
接続し、外側複合体63の外周および一端面にはアルミ
ニウムの外面端子43で覆い、リード材45を設けるこ
とにより前記の実施例と同様なPTC素材による低い抵
抗値の感温素子が得られることになり、燃焼室温が低い
場合は直列接続した発熱コイルに大電流が供給できて急
速にシースの頭部を赤熱することができる。また燃料の
燃焼熱により燃焼室温度が上昇すると、金属のハウジン
グを介して電流制御素子6の温度が上昇し、構成するP
TC素材の正の温度抵抗特性により高い抵抗値となって
発熱コイルへの電流の制限を行う。
側複合体61には内側端子44を設けてリード線50を
接続し、外側複合体63の外周および一端面にはアルミ
ニウムの外面端子43で覆い、リード材45を設けるこ
とにより前記の実施例と同様なPTC素材による低い抵
抗値の感温素子が得られることになり、燃焼室温が低い
場合は直列接続した発熱コイルに大電流が供給できて急
速にシースの頭部を赤熱することができる。また燃料の
燃焼熱により燃焼室温度が上昇すると、金属のハウジン
グを介して電流制御素子6の温度が上昇し、構成するP
TC素材の正の温度抵抗特性により高い抵抗値となって
発熱コイルへの電流の制限を行う。
【0023】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ディ−ゼ
ルエンジンの燃焼室に挿着され、通電により発熱する先
端部分を燃料の着火温度に通電制御する自己温度制御形
グロ−プラグにおいて、素材自体の抵抗率の大きいPT
C素材を用い、電流通過面積を大にする手段により大面
積として小抵抗値の感温素子にするとともに、この感温
素子を発熱コイルに直列に接続し、かつシ−ス内に内封
したため、大気温度に応ずるタイマー装置を要すること
なく感温素子を介する発熱コイルへの通電により燃焼条
件に応じて先端部分が燃料の着火に適切な温度に制御さ
れる。
ルエンジンの燃焼室に挿着され、通電により発熱する先
端部分を燃料の着火温度に通電制御する自己温度制御形
グロ−プラグにおいて、素材自体の抵抗率の大きいPT
C素材を用い、電流通過面積を大にする手段により大面
積として小抵抗値の感温素子にするとともに、この感温
素子を発熱コイルに直列に接続し、かつシ−ス内に内封
したため、大気温度に応ずるタイマー装置を要すること
なく感温素子を介する発熱コイルへの通電により燃焼条
件に応じて先端部分が燃料の着火に適切な温度に制御さ
れる。
【図1】本発明にかかる自己温度制御形グロープラグの
一実施例の断面図である。
一実施例の断面図である。
【図2】本実施例の中央部分の電流制御素子の構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】他の実施例の電流制御素子の構造を示す断面図
である。
である。
1…ハウジング 11…ケース部 12…ネジ部 13…ナット部 2…シース 3…端子ネジ 4…電流制御素子 41…複合体 42…アルミナ 43…外面端子 44…内側端子 45…リード材 50…リード線 51…発熱コイル
Claims (4)
- 【請求項1】ディーゼルエンジンの燃焼室に挿着され、
通電により発熱する先端部分を燃料の着火温度に通電制
御する自己温度制御形グロープラグにおいて、前記の先
端部分に設けた発熱コイルと、燃焼室温が検知できる部
分に配置され前記発熱コイルに通ずる電流の通過面積を
大にする手段を用い低抵抗値に構成された正特性サーミ
スタ(PTC)素材による感温素子とを直列に接続し、
かつシ−ス内に内封したことを特徴とする自己温度制御
形グロープラグ。 - 【請求項2】前記の電流の通過面積を大にする手段はP
TC素材からなる多孔質材に溶融金属を真空中にて含浸
せしめ、多孔中の金属とこれを囲むPTC素材との接触
面積が大きくなる特性を用いたものであることを特徴と
する請求項1記載の自己温度制御形グロープラグ。 - 【請求項3】前記のPTC素材はチタン酸バリウムまた
はチタン酸鉛のいずれかであることを特徴とする請求項
1または請求項2記載の自己温度制御形グロープラグ。 - 【請求項4】前記のPCT素材のチタン酸バリウムの容
積比率は含浸金属の比率より多く、比率は2:1以上で
あることを特徴とする請求項3記載の自己温度制御形グ
ロープラグ。
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