JPS6057684B2 - 限流素子およびその製造方法 - Google Patents
限流素子およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS6057684B2 JPS6057684B2 JP13225080A JP13225080A JPS6057684B2 JP S6057684 B2 JPS6057684 B2 JP S6057684B2 JP 13225080 A JP13225080 A JP 13225080A JP 13225080 A JP13225080 A JP 13225080A JP S6057684 B2 JPS6057684 B2 JP S6057684B2
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- Japan
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- limiting element
- current limiting
- manufacturing
- metal
- oxide
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- Expired
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- Thermistors And Varistors (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、過大な電流が流れたときそれを阻止し、過大
電流が取り去られるか、遮断器等が作動して電圧遮断が
行なわれた時は、その電気抵抗が通常値に復帰するよう
な動作をなす順流素子およびその製造方法に関するもの
である。
電流が取り去られるか、遮断器等が作動して電圧遮断が
行なわれた時は、その電気抵抗が通常値に復帰するよう
な動作をなす順流素子およびその製造方法に関するもの
である。
このような動作をなす順流素子としては、正常な電流が
流れているときにはその電気抵抗が小さく、過大電流が
流れたときには順流素子が過熱されて急激に電気抵抗が
増加するように、その電気比抵抗の温度係数が大きいこ
とが望ましい。
流れているときにはその電気抵抗が小さく、過大電流が
流れたときには順流素子が過熱されて急激に電気抵抗が
増加するように、その電気比抵抗の温度係数が大きいこ
とが望ましい。
従来の順流素子としてチタン酸バリウム(BaTiO3
)系材料を用いたものと、金属系(Fe、Fe−Zn、
Cu−Ni、Ni−Co)材料を用いたものがある。チ
タン酸バリウム系材料を用いたものは、電気比抵抗の温
度係数が大きいという特徴があるが、過電流の通電によ
る熱衝撃に対して非常に弱く、また、比抵抗が数桁高い
ため定常時でも発熱してしまう欠点がある。更に、熱伝
導率が小さいという欠点がある。金属系材料を用いたも
のは、製造が比較的簡単である反面、電気比抵抗の温度
係数が小さく、また、融点が低い等の欠点がある。本発
明は、従来の順流素子におけるこれらの各欠点を除去す
ることを目的としてなされたものである。
)系材料を用いたものと、金属系(Fe、Fe−Zn、
Cu−Ni、Ni−Co)材料を用いたものがある。チ
タン酸バリウム系材料を用いたものは、電気比抵抗の温
度係数が大きいという特徴があるが、過電流の通電によ
る熱衝撃に対して非常に弱く、また、比抵抗が数桁高い
ため定常時でも発熱してしまう欠点がある。更に、熱伝
導率が小さいという欠点がある。金属系材料を用いたも
のは、製造が比較的簡単である反面、電気比抵抗の温度
係数が小さく、また、融点が低い等の欠点がある。本発
明は、従来の順流素子におけるこれらの各欠点を除去す
ることを目的としてなされたものである。
本発明に係る順流素子は、正の抵抗温度特性を示す酸化
物を多孔質の焼結体とし、その孔に金属を浸潤させて構
成した点に特徴を有するものである。
物を多孔質の焼結体とし、その孔に金属を浸潤させて構
成した点に特徴を有するものである。
ここで正の抵抗温度特性を示す酸化物としては、例えば
チタン酸バリウム(BaTiO、)があり、また孔に浸
潤させる金属としては、例えばFe、CuZn、Ni、
Pd、Ag、ランタニド系列およびその化合物等がよい
。第1図は、本発明に係る順流素子を切断して拡大した
切断面の構成図である。
チタン酸バリウム(BaTiO、)があり、また孔に浸
潤させる金属としては、例えばFe、CuZn、Ni、
Pd、Ag、ランタニド系列およびその化合物等がよい
。第1図は、本発明に係る順流素子を切断して拡大した
切断面の構成図である。
この素子は、図示するように、正の抵抗温度特性を示す
酸化物、例′えばチタン酸バリウムの多数の粒子1と、
これら多数の粒子と粒子の隙間(孔)に浸潤した金属、
例えばCuとで組成される材料で構成されている。ここ
で、酸化物と金属との組成割合(酸化物/金属)は、容
積比で1から99までとり得る。9 このような材料で
構成される順流素子は、各粒子の隙間に浸潤した金属、
例えばCuは、その断面積が小さく形成されるために、
通常のCu線に比べ比抵抗が大きくなる。しかし、全体
としては、BaTiO3単体よりもはるかに小さな比抵
抗値となる。また、例えばBaTiO3のもつ電気比抵
抗の温度係数が大きく、融点が高いとうう性質と、例え
ばCuのもつ熱衝撃に強く、熱伝導率が大きくかつ比抵
抗が小さい(例えばmΩ,μΩ)という性質の両方の性
質をもつようになる。その上に、BaTiO3とCuと
をセラミック製造方法によつて組成することによつて、
製造方法が簡単で原料が安く、したがつて製品を安価に
することができる。第2図はこのようにして構成した限
流素子の温度と比電気抵抗との関係を示す電気的な特性
図である。
酸化物、例′えばチタン酸バリウムの多数の粒子1と、
これら多数の粒子と粒子の隙間(孔)に浸潤した金属、
例えばCuとで組成される材料で構成されている。ここ
で、酸化物と金属との組成割合(酸化物/金属)は、容
積比で1から99までとり得る。9 このような材料で
構成される順流素子は、各粒子の隙間に浸潤した金属、
例えばCuは、その断面積が小さく形成されるために、
通常のCu線に比べ比抵抗が大きくなる。しかし、全体
としては、BaTiO3単体よりもはるかに小さな比抵
抗値となる。また、例えばBaTiO3のもつ電気比抵
抗の温度係数が大きく、融点が高いとうう性質と、例え
ばCuのもつ熱衝撃に強く、熱伝導率が大きくかつ比抵
抗が小さい(例えばmΩ,μΩ)という性質の両方の性
質をもつようになる。その上に、BaTiO3とCuと
をセラミック製造方法によつて組成することによつて、
製造方法が簡単で原料が安く、したがつて製品を安価に
することができる。第2図はこのようにして構成した限
流素子の温度と比電気抵抗との関係を示す電気的な特性
図である。
ここでは、BaTiO3の粒子とCuとの組成物の場合
であつて、Cuは6.0v01%とした例で、温度15
0℃付近で急激に抵抗が増加する特性が得られている。
また、比電気抵抗はBaTiO3単体に対して数桁下が
り、限流素子として十分な電気特性が得られている。第
3図及び第4図は本発明に係る限流素子の製一造方法の
一例を示す製造工程図で、ここではいずれもBaTiO
3とCuとで構成される場合を例示してある。
であつて、Cuは6.0v01%とした例で、温度15
0℃付近で急激に抵抗が増加する特性が得られている。
また、比電気抵抗はBaTiO3単体に対して数桁下が
り、限流素子として十分な電気特性が得られている。第
3図及び第4図は本発明に係る限流素子の製一造方法の
一例を示す製造工程図で、ここではいずれもBaTiO
3とCuとで構成される場合を例示してある。
第3図に示す方法は、まず、BaCO3,TiO3その
他を混合したのちこれらを仮焼、粉砕し、焼結,させる
ことによつてBaTiOJを生成する。
他を混合したのちこれらを仮焼、粉砕し、焼結,させる
ことによつてBaTiOJを生成する。
次に、これを粉砕バインダ混合し、造粒、成形、低温焼
結させた後に、Cuを浸潤してBaTiO3,Cuで構
成される限流素子の製品を完成させるようにしたもので
ある。第4図に示す方法は、はじめは第3図の方法と同
様に、まずBacO3,TiO,その他を混合したのち
、これらを仮焼、粉砕、焼結させることによつてBaT
iO3を生成する。
結させた後に、Cuを浸潤してBaTiO3,Cuで構
成される限流素子の製品を完成させるようにしたもので
ある。第4図に示す方法は、はじめは第3図の方法と同
様に、まずBacO3,TiO,その他を混合したのち
、これらを仮焼、粉砕、焼結させることによつてBaT
iO3を生成する。
次にこれを粉砕しBaTiO,の粉末をつくる。続いて
これにCu粉末を混合、バインダー混合し、BaTiO
J−Cuの造粒を行い、成形、焼結して製品とするもの
である。いずれの方法によつても、第1図に示すような
構成であつて、前記したような性質をもつ限流素子が実
現できる。
これにCu粉末を混合、バインダー混合し、BaTiO
J−Cuの造粒を行い、成形、焼結して製品とするもの
である。いずれの方法によつても、第1図に示すような
構成であつて、前記したような性質をもつ限流素子が実
現できる。
本発明によれば、BaTiO3のような酸化物粒子の間
に、金属が網目状に含有するもので、熱衝撃に対して特
に強く、また、熱伝導率がTaTiO3単体に対して大
きい等、望ましい性質と特性をもつた限流素子が実現で
きる。
に、金属が網目状に含有するもので、熱衝撃に対して特
に強く、また、熱伝導率がTaTiO3単体に対して大
きい等、望ましい性質と特性をもつた限流素子が実現で
きる。
第1図は本発明に係る限流素子の切断面を拡大して示す
構成図、第2図は電気特性図、第3図及び第4図は本発
明に係る限流素子の製造方法の一例を示す製造工程図で
ある。 1・・・・・・酸化物粒子、2・・・・・・金属。
構成図、第2図は電気特性図、第3図及び第4図は本発
明に係る限流素子の製造方法の一例を示す製造工程図で
ある。 1・・・・・・酸化物粒子、2・・・・・・金属。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 正の抵抗温度特性を示す酸化物を多孔質の焼結体と
するとともに、前記孔に金属を浸潤させて構成した限流
素子。 2 正の抵抗温度特性を示す酸化物を粉砕にして粒子状
にする工程と、前記粒子状酸化物を焼結して金属を浸潤
する工程又は前記粒子状酸化物に金属粉を混合して焼結
する工程とを含む酸化物と金属とで構成される限流素子
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13225080A JPS6057684B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | 限流素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13225080A JPS6057684B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | 限流素子およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5758301A JPS5758301A (en) | 1982-04-08 |
JPS6057684B2 true JPS6057684B2 (ja) | 1985-12-16 |
Family
ID=15076872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13225080A Expired JPS6057684B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | 限流素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6057684B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07293417A (ja) * | 1994-04-22 | 1995-11-07 | Isuzu Ceramics Kenkyusho:Kk | 自己温度制御形グロープラグ |
-
1980
- 1980-09-25 JP JP13225080A patent/JPS6057684B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5758301A (en) | 1982-04-08 |
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