JPH0729285U - 引戸の排水構造 - Google Patents

引戸の排水構造

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JPH0729285U
JPH0729285U JP6011793U JP6011793U JPH0729285U JP H0729285 U JPH0729285 U JP H0729285U JP 6011793 U JP6011793 U JP 6011793U JP 6011793 U JP6011793 U JP 6011793U JP H0729285 U JPH0729285 U JP H0729285U
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亘 小林
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株式会社日本アルミ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 障子などを伝って下枠上へ流れ落ちた水を良
好に排出し、降雨時などに雨水の障子への跳ね返りを少
なくし、水たまりの発生なくす。 【構成】 複数の障子7a,8bを保持する枠体6の下
枠9に第1集水溝33を形成し、この集水溝33内に集
水された水を排水孔35、空間34および排水孔36を
介して前記下枠9に設けられる第2の集水溝45内へ排
出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば病院および養護施設などの建物のベランダなどの外部空間 と室内などの内部空間とを仕切る引戸の下枠に有利に実施することができる排水 構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の外壁には、たとえば屋外となるベランダなどのような外部空間と、室内 などの内部空間とを仕切るために引戸が設けられる。この引戸は、片引き戸ある いは引違い戸などが周知であり、いずれの引戸も複数の障子と、各障子を開閉自 在に保持する枠体とを有する。各障子の下部には下戸車が設けられ、前記枠体の 下枠に形成されたレールに沿って各障子を移動可能なように構成されている。
【0003】 このような先行技術では、前記枠体の下枠には、その下枠の長手方向に沿って 延びるレールとレールとの間および下枠の上面から突出する複数のリブとリブと の間に下枠の長手方向に沿って延びる凹溝が形成されるため、路面で跳帰った雨 水などが凹溝内に貯留されてしまい、円滑に排水することができないという問題 を有する。また前記凹溝から溢れて外部空間側に流れ出した水は、下枠近傍の床 面で水たまりとなり、通行が害されるという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、下枠およびその付近で水が滞留することをなくすことができ る引戸の排水構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外部空間と内部空間とを仕切る複数の障子と、各障子を開閉自在に 支持する下枠を有する枠体とを含み、 下枠には、前記複数の障子のうち最も内部空間寄りに配置される第1の障子と 、この第1の障子に外部空間側で隣接して配置される第2の障子との間の空間に 臨んで開口する第1集水溝と、外部空間に臨んで開口する第2集水溝と、第1集 水溝内の水を第2集水溝に導く排水用流路とが設けられることを特徴とする引戸 の排水構造である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、外部空間と内部空間とを仕切る複数の障子を枠体の下枠によ って支持し、この下枠には、最も内部空間寄りに配置される第1の障子と、この 第1の障子よりも外部空間側に隣接して配置される第2の障子との間の空間に臨 んで第1集水溝が形成される。この下枠にはまた、外部空間に臨んで開口する第 2集水溝と、第1集水溝内の水を第2集水溝に導く排水用流路とが設けられ、外 部空間から直接にまたは各障子を伝って間接に第1集水溝内に流れ込んだ水が、 前記排水用流路を経て第2集水溝内に導かれる。したがって流れ込んだ第1集水 溝内の水が溢れ出ることはなく、良好に前記排水用流路を介して第2集水溝内に 排出することができる。また第2集水溝が設けられるので、外部空間側の下枠付 近に水たまりが生じるおそれはなく、これによって障子を開けて枠体内を通過し ようとするときにその通行が害されるおそれはなく、良好な排水性を実現するこ とができる。なお、前記第2集水溝内に集水された水は、建物に設けられる排水 孔、排水管、あるいは樋などによって建物の外部へ排出することができ、既存の 排水設備を利用して確実に水処理することが可能である。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の引戸1の排水構造を示す鉛直断面図であり、図2は 図1の引戸1の水平断面図であり、図3は引戸1を外部空間3側から見た全体の 正面図である。なお、本実施例の引戸1は、中心線4に関して左右対称に構成さ れるため、図1は図3の切断面線I−Iから見た左側の障子7aの鉛直断面を示 し、図2は図3の切断面線II−IIから見た右側の障子8bの水平断面を示す 。
【0008】 病院および養護施設などの建物は、たとえばベランダとして使用される外部空 間3と、この外部空間3に通じる部屋または廊下などである内部空間5とを有し 、これらの外部空間3と内部空間5とは片引き戸と呼ばれる引戸1によって仕切 られ、外部空間3から内部空間5への風雨の侵入を防止することができる。引戸 1は、アルミニウム製の枠体6と、枠体6に矢符A1、A2方向および矢符B1 ,B2方向に、それぞれ開閉自在に保持される2枚の可動側障子7a,7bと、 枠体6内で各可動側障子7a,7bの両側方で枠体6に固定される一対の固定側 障子8a,8bとを有する。
【0009】 前記枠体6は、ほぼ水平に配置される下枠9と、下枠9の長手方向両端部に直 角に連結される一対の竪枠10,11と、各竪枠10,11の両端部に前記下枠 9と平行に連結される上枠13とを含む。
【0010】 図4は、下枠9付近の拡大断面図である。前記下枠9、底板14と、底板14 の外部空間3側の幅方向(図4の左右方向)一端部15よりも内部空間5寄りに 退避した位置でほぼ直角に立上る前板16と、底板14の内部空間5寄りの幅方 向他端部17からほぼ直角に上方に立上り、上部にパッキン19が嵌まり込む嵌 合溝20が形成される背後板18と、前板16の上部と背後板18のほぼ中央部 にわたって屈曲して連なる上板21と、背後板18の上部に内部空間5側に屈曲 して連なる逆L字状のカバー体23と、前記底板14の下面から下方に突出する L字状の取付片24とを有する。
【0011】 前記上板21は、前板16よりも外部空間3側に突出し、前記底板14の一端 部15と平行に延びる水平部分25と、水平部分25の外部空間3側の一端部か ら上方に立上る立上り部分26と、水平部分25の内部空間5側の他端部から上 方に立上る立上り部分27とを有する略U字状の凹部28と、立上り部分27の 上部から内部空間5側に屈曲して連なる平坦なカバー部29と、カバー部29の 最も内部空間5寄りの端部から上方に立上る案内レール30と、案内レール30 に連なり、前記背後板18の高さ方向(図4の上下方向)中央部付近に屈曲して 連なる第2の凹部31とを有する。この第2の凹部31によって最も内部空間5 寄りに配置される第1の障子としての固定側障子8a,8bと、これらの障子8 a,8bに外部空間3寄りで隣接する第2の障子としての可動側障子7a,7b との間の空間46に臨んで開口する第1集水溝33が形成される。
【0012】 前記第2の凹部31には、底板14、前板16、背後板18および上板21に よって規定され、下枠9の長手方向(図4の紙面に垂直方向)に延びる空間34 に連通する排水孔35が形成される。また前記前板16には空間34と外部空間 3とを連通する排水孔36が形成される。これらの排水孔35、空間34および 排水孔36によって、排水用流路を構成する。
【0013】 このような下枠9は、押え金具37によってコンクリート製の床38の凹所3 9内に固定され、押え金具37は床38に埋設されたアンカーボルト40に溶接 などによって固定される。取付片24には、ビス41によって外部空間3側から ステンレス鋼またはアルミニウム製の略U字状の樋体43が固定される。また前 記下枠9は、車椅子などの通行の妨げとならないように、最上面が床面とほぼ同 一平面を成し、しかも外部空間3からの風雨を外部空間3側へ良好に排出して、 内部空間5内への風雨の侵入を確実に防ぐことができるように構成されている。
【0014】 再び図1を参照して、前記樋体43は、前記下枠9の外部空間に臨んで開口し ており、その上部にはステンレス鋼製の板状体が井桁状に組まれたグレーチング 44が設けられる。このグレーチング44の一側部は、前記下枠9の第1の凹部 28の水平部分25と底板14の一端部15との間に嵌まり込んで抜止めされる 。このグレーチング44によって外部空間3側で降雨があっても、雨水の跳ね返 りを少なくすることができ、しかも水たまりなどを生じず、通行時に支障を生じ るおそれはない。このような樋体43およびグレーチング44は、図3において 可動側障子7a,7bを含む範囲Lにわたって設けられる。グレーチング44を 通過して樋体43内の第2集水溝45内に流れ込んだ雨水は、図示しない既設の 排水路を経て下水管などに導かれて排出される。
【0015】 このように前記第1集水溝33は、各可動側障子7a,7bと、各固定側障子 8a,8bとの間に形成される空間46に臨んで開口しているので、各障子7a ,7b;8a,8bを伝って流れ込んだ雨水を集水して第2集水溝45内へ導く ことができる。
【0016】 前記可動側障子7aは、一対の竪框47,48と、各竪框47,48の各上端 部を連結する上框49と、各竪框47,48の各他端部を連結する下框50と、 各竪框47,48、上框49および下框50によって保持される板ガラス51と 、下框50に設けられる下戸車53とを有する。もう一方の可動側障子7bもま た、前述の可動側障子7aと同様な構成を有する。また固定側障子8aは、一対 の竪框54,55と、各竪框54,55の各上端部を連結する上框56と、各竪 框54,55の各他端部を連結する下框57と、板ガラス58とを含む。もう一 方の固定側障子8bもまた、前述した固定側障子8aと同様な構成を有する。
【0017】 可動側障子7a,7bおよび固定側障子8a,8bの閉じた状態における召合 わせとなる竪框47,55にはロック手段60が設けられる。このロック手段6 0は、図5に示されるように、可動側障子7a,7bの竪框47に設けられるハ ンドル61を矢符63方向に角変位操作すると、図5(1)に示されるようなロ ック解除状態、すなわちハンドル61によって連動するリンク機構64を介して 上方の押圧片65が上枠13の外部空間3側の内面を押圧し、また前記リンク機 構64を介して下方に設けられる楔片66が下方へ変位駆動され、前記案内レー ル30の内部空間5側の側面を押圧する。これによって可動側障子7a,7bは 内部空間5側へ移動するとともに、ハンドル61に一体的に形成されるロック片 67が固定側障子8a,8bの竪框55に設けられる摺動片68を図5(2)の ように押圧し、これによって各可動側障子7a,7bの矢符A1,B1で示す方 向への変位を阻止することができるとともに、可動側障子7a,7bの各竪框4 7,48、上框49および下框50の内部空間を臨む表面に前記パッキン19が 全周にわたって弾発的に突設し、水の侵入を確実に防ぐようにしている。このよ うなロック手段60による各可動側障子7a,7bのロック状態を解除するには 、前記ハンドル61を矢符63とは逆方向に戻せばよい。
【0018】 以上の実施例では、片引き戸の下枠9について説明したけれども、本考案の他 の実施例として、図6に示されるように複数の障子70,71,73から構成さ れる引違い戸においても、最も内部空間5寄りに配置される障子73と、この障 子73に隣接する障子71との間の空間75に臨んで第1集水溝を形成し、排水 孔76、空間77および排水孔78によって構成される排水流路を介して前記第 2集水溝45内へ排出するようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、複数の障子を開閉自在に保持する枠体の下枠に 第1集水溝と第2集水溝とを形成し、第1集水溝に集水された水を排水流路を介 して第2集水溝内へ導くようにしたので、下枠内に確実に水の滞留を防ぐことが できる。また外部空間側で第2集水溝を下枠に近接して設けるようにしたので、 外部空間で降った雨水の跳ね返りを可及的に少なくして、障子への付着を少なく し、これによって下枠上へ障子を伝って流れ落ちる雨水の量を少なくすることが できるとともに、水たまりなどを生じないので、通行を妨げられるおそれはなく 、円滑に通過することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の引戸1の排水構造を示す鉛
直断面図である。
【図2】図1の引戸1の水平断面図である。
【図3】引戸1を外部空間3側から見た全体の正面図で
ある。
【図4】下枠9付近の拡大断面図である。
【図5】ロック手段60の構成を示す簡略化した断面図
である。
【図6】本考案の他の実施例の下枠9の構成を示す簡略
化した断面図である。
【符号の説明】
1 引戸 3 外部空間 5 内部空間 6 枠体 7a,7b 可動側障子 8a,8b 固定側障子 9 下枠 10,11 竪枠 13 上枠 33 第1集水溝 34 空間 35,36 排水孔 43 樋体 44 グレーチング 45 第2集水溝 60 ロック手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部空間と内部空間とを仕切る複数の障
    子と、各障子を開閉自在に支持する下枠を有する枠体と
    を含み、 下枠には、前記複数の障子のうち最も内部空間寄りに配
    置される第1の障子と、この第1の障子に外部空間側で
    隣接して配置される第2の障子との間の空間に臨んで開
    口する第1集水溝と、外部空間に臨んで開口する第2集
    水溝と、第1集水溝内の水を第2集水溝に導く排水用流
    路とが設けられることを特徴とする引戸の排水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096051A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 Ykk Ap株式会社 建具

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JPS6224708U (ja) * 1985-07-31 1987-02-14
JPH01118075U (ja) * 1988-02-02 1989-08-09
JPH0510691U (ja) * 1991-07-23 1993-02-12 静雄 高坂 戸車用サツシ下枠構造

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