JPH07291133A - 台車装置 - Google Patents

台車装置

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JPH07291133A
JPH07291133A JP9258994A JP9258994A JPH07291133A JP H07291133 A JPH07291133 A JP H07291133A JP 9258994 A JP9258994 A JP 9258994A JP 9258994 A JP9258994 A JP 9258994A JP H07291133 A JPH07291133 A JP H07291133A
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power supply
blower
battery
filter
clean
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Yukiya Chiba
幸也 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高クリーン度の環境を保持しながら工程内ば
かりでなく遠隔地にも大量に移送可能とし、かつ保管機
能を有する。 【構成】 被収納物10を収納する収納空間部11が構
成されかつ底面部6にはキャスタ8が配設されて移動自
在とされる。吸気したエアーを送風機21により高性能
エアフィルタ22を介して収納空間部11へと供給し
て、収納空間部11を増圧状態かつ高クリーン度に保持
するクリーンユニット20を搭載する。商用電源と、搭
載したバッテリー32とを電源として送風機21を駆動
する電源ユニット25を搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーン度が極めて高
い環境下で取り扱われる光記録媒体等の物品を収納保管
するとともに収納状態で次工程等へとそのまま搬送する
ことを可能とした台車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体、半導体等は、例えばミクロ
ン、サブミクロンのレベルによる超微細技術に基づいて
製造される製品であり、これを高品質に維持するために
は、温度、湿度等の条件ばかりでなく空気中に浮遊する
塵埃等の環境管理が極めて重要となる。このため、光記
録媒体等の製造現場は、ダウンフロークリーンルーム或
いはクロスフロークリーンルームといったクリーンルー
ムによって構成され、入口にはエアーシャワ設備が設け
られる。
【0003】ダウンフロークリーンルームは、例えば天
井面にエアフィルタを設置して吹出し口とするとともに
床面側を吸込み口として構成することによって、室内の
気流を天井から床へと流れるようにした圧力防塵室であ
る。また、クロスフロークリーンルームは、一方の壁面
にエアフィルタを設置して吹出し口とするとともに対向
壁面を吸込み口として構成することによって、室内の気
流を天井と床面とに平行に流れるようにした圧力防塵室
である。
【0004】吹出し側の最終段階を構成するエアフィル
タには、例えばHEPAフィルタが用いられる。このH
EPAフィルタは、定格風量で粒径0.3μmのDOP
粒子に対して99.97%の捕集効率、初期圧力損失が
25mm水柱以下の性能を有する高性能エアフィルタで
ある。なお、スーパクリーンルーム用のエアフィルタに
は、粒径0.1μmのDOP粒子に対して99.999
%の捕集効率を有するさらに高性能のULPAフィルタ
が用いられる。また、吹出し側の上流段階或いは吸込み
側には、比較的大きな粒子を対象としたプレフィルタが
配設される。
【0005】このようにクリーン度が厳重に管理された
環境下のもとにおいて、例えば光記録媒体は、ガラス原
板から金属原盤であるスタンパの製造までのいわゆるマ
スタリング工程、前記スタンパを用いてディスクの複製
を行うディスク化工程といった超精密工程によって製造
される。この製造工程の過程で、材料基板、原盤、半製
品ディスク基板或いは製品ディスク基板等(以下ワーク
と総称する。)は、各工程間において一時保管されると
ともに次工程へと搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ワークは、製品を一定
の品質に保持するため、保管或いは搬送時においても、
クリーン度が充分に保持されなければならない。このた
め、例えば搬送時におけるクリーン対策として、従来で
は、複数のワークを収納したカセットケースをさらに完
全密封容器に収納して搬送する方法や、工程間のワーク
の移動路に沿ってクリーンユニットを配設する方法或い
はクリーンユニットを搭載したワークの自動搬送車を用
いる方法等が採用されている。
【0007】しかしながら、例えば完全密封容器による
方法では、大量のワークの取り扱いが困難であり、ワー
クのカセットケースへの収納、取り出し或いはこのカセ
ットケースの容器への収納、取り出しといった手間が必
要であり、作業性が極めて悪いといった問題があった。
また、ワークの移動路にクリーンユニットを配設する方
法或いは自動搬送車による方法は、費用負担が極めて大
きく、工程の変更等を簡単に行うことができないといっ
た問題があった。
【0008】これらの方法は、もっぱら搬送時における
クリーン対策として採用される方法であって、ワークの
保管に際しては別途の対策が必要となる。このワークの
保管方法としては、例えばクリーンユニットを備えた自
動ストッカや収納棚の設置が採用されている。そして、
これらワークの保管場所と工程間には、当然、クリーン
対策が講じられなければならず、その設備投資の負担も
大きい。
【0009】上述したように、光記録媒体等は、高クリ
ーン度の環境を大前提として製造される製品であるた
め、これらを管理されたクリーンルームから外部への運
び出すといった状態は全く考慮されることは無い。この
ため、光記録媒体等の製造は、原材料の仕入れから製品
出庫までに至る全ての工程が高クリーン度に保持された
同一工場内に配置されることになり、外部設備等を有効
に活用することができなかった。
【0010】したがって、本発明は、高クリーン度の環
境を必要とする光記録媒体等を、高クリーン度を保持し
ながら工程内ばかりでなく遠隔地にも大量に搬送可能と
するとともにこれらの保管機能も有する台車装置を提供
することを目的に提案されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る台車装置は、箱形の筐体であって、内部には被
収納物を収納する収納空間部が構成されかつ底面部には
キャスタが配設されることによって移動自在とされる。
この台車装置には、高性能エアフィルタと、取り入れた
エアーを前記高性能エアフィルタを介して高クリーン化
した状態で収納空間部内に送風する送風機とからなり、
収納空間部を外気に対して増圧の状態でかつ高クリーン
度の状態に保持するクリーンユニットが搭載される。ま
た、少なくとも接続した商用電源と搭載したバッテリー
とを電源とし、前記送風機を駆動する電源ユニットが搭
載される。電源ユニットは、商用電源との接続状態にお
いては、この商用電源によって送風機を駆動するととも
に搭載したバッテリーの充電が行われ、商用電源との非
接続状態においては、バッテリーを電源として送風機を
駆動する。
【0012】また、本発明に係る台車装置は、クリーン
ユニットの高性能エアフィルタは、収納空間部を構成す
る吹出し側の側壁部に配設されたHEPAフィルタによ
って構成される。また、排気側の側壁部には、プレフィ
ルタが配設される。或いはクリーンユニットの高性能エ
アフィルタは、収納空間部を構成する吹出し側である天
井部に配設されたHEPAフィルタによって構成され
る。また、排気側である底面部には、プレフィルタが配
設される。
【0013】さらに、本発明に係る台車装置は、クリー
ンユニットの送風機を駆動する電源ユニットが、商用電
源と、車載バッテリー及び搭載したバッテリーとを電源
とし、これら電源が切り換えて使用されるように構成さ
れる。そして、筐体は、その底面部又は外側面部に、リ
フト装置のリフト手段が係合する係合部が形成されるこ
とによって可搬形筐体として構成される。
【0014】
【作用】以上のように構成された本発明に係る台車装置
によれば、高クリーン度の環境を必要とする光記録媒体
等の被収納物は、搭載したクリーンユニットによって高
クリーン度に保持された収納空間部に収納される。前記
クリーンユニットを駆動する電源ユニットは、通常、商
用電源を電源とするとともに搭載したバッテリーの充電
を行い、商用電源が使用できない場合にはバッテリーを
電源とする。したがって、収納空間部に収納された被収
納物は、商用電源の有無に係わらず任意の場所へと手軽
に搬送されかつ保管管理される。被収納物には、搬送、
保管の途中で極めて微細な塵埃が付着することが防止さ
れ、高品質が保持される。
【0015】また、クリーンユニットの吹出し側に配設
されたHEPAフィルタは、収納空間部を高クリーン度
の環境に保持し、また排気側に配設されたプレフィルタ
は、収納空間部から流出する空気を浄化し、台車装置が
移動する室内のクリーン度を保持する。
【0016】さらに、電源ユニットの電源の一部を構成
する車載バッテリーは、収納空間部に被収納物を収納し
たままこの台車装置を運搬車両に搭載して遠隔地まで移
送する際にクリーンユニットを継続して駆動する。した
がって、被収納物は、高クリーン度の環境が保持された
状態で、遠隔地までの移送が可能となる。また、台車装
置は、キャスタによって移動自在であるとともに、リフ
ト装置による取り扱いを可能とする可搬形筐体として構
成されるため、運搬車両等に極めて簡単に積み降ろし操
作される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、詳
細に説明する。実施例台車装置1は、光記録媒体の製造
工程中において、光記録媒体の材料、原盤、半製品ディ
スク基板或いは製品ディスク基板といったワーク10を
搬送或いは保管するために用いられる。この台車装置1
は、底面部が開放されるとともに長手方向の両側面部3
A、3Bにはそれぞれ開口部5A、5Bが設けられた箱
形の筐体2と、この筐体2の開放された底面部に組み合
わされた底板6と、両側面部3A、3Bに設けられた開
口部5A、5Bにスライド操作自在に組み合わされた引
き違い形の両開き引き戸7A、7B及び7C、7Dとに
よって、密閉されたボックス状の外観を呈して構成され
ている。筐体2及び底板6は、それぞれアルミ材により
形成されることによって、堅牢性が保持されるとともに
全体の軽量化が図られている。また、引き戸7は、外枠
をアルミ材で構成するとともに、内部を透視可能とする
ようにガラス或いは透明樹脂製の板材がはめ込まれて構
成されている。
【0018】底板6には、大重量にも耐え得る4個のキ
ャスタ8A乃至8Dが四隅にそれぞれ取り付けられてお
り、この台車装置1を比較的軽い力で移動することがで
きるように構成されている。これらキャスタ8は、図示
しないがそれぞれストッパ機構が付設されており、これ
らストッパ機構によって台車装置1を停止状態に保持す
ることが可能とされる。台車装置1の他方の両側面部4
A、4Bには、それぞれ高さ方向に平行な一対の手押し
用把手9A、9B及び9C、9Dとが設けられている。
【0019】筐体2は、内部が上下2つの部屋11、1
2及び側面4B側の高さ方向の部屋13とに区割りされ
ている。筐体2の内部空間の大部分を占める第1の部屋
11は、前記開口部5A、5Bに対応して筐体2の内部
に区割りされ、被収納物であるワーク10を収納するワ
ーク収納部として構成される。このワーク収納部11の
下側に位置する第2の部屋12は、後述する電源ユニッ
ト25を収納する電源ユニット収納部として構成され
る。また、第3の部屋13は、側面4Bに沿ったエント
ツ状の部屋であって、送風通路を構成している。
【0020】これらワーク収納部11、電源ユニット収
納部12及び送風通路13は、それぞれ隔壁によって互
いに独立した空間として構成されている。ワーク収納部
11には、多数個の収納棚14A乃至14Eが設置され
ている。これら収納棚14もまた、軽量化を図るため、
アルミ材によって形成されており、詳細な構造を省略す
る周知の棚支持構造を以ってワーク収納部11に多段に
配設される。なお、収納棚14は、内部を透視可能とす
るため、ガラス或いは透明樹脂製の板材によって構成し
てもよい。したがって、ワーク10は、前記引き戸7を
スライド操作して開閉することによって、台車装置1の
両側面に設けた開口部5から収納棚14上に載置されて
ワーク収納部11中に収納される。
【0021】台車装置1は、例えば車高寸法を1400
mm、側面部4の幅寸法を660mm、ワーク収納部1
1の長手方向の幅寸法を875mmとした場合、ワーク
収納部11に5段に設置した収納棚14上に3.5イン
チの光ディスクを約4000枚収納可能とする。勿論、
収納棚14は、可動棚として構成されており、ワーク1
0等の被収納物の形状等によって枚数或いは設置間隔が
適宜調整される。
【0022】電源ユニット収納部12を構成する筐体2
の側面部4Aには、図4に示すように、この電源ユニッ
ト収納部12内にエアーを吸い込むためのガラリ15が
設けられている。さらに、このガラリ15の内側には、
壁面取付けタイプのプレフィルタ16が着脱自在に配設
されている。なお、電源ユニット収納部12を構成する
筐体2の側面部3Aには、通常はパネル17によって閉
塞される保守用開口部が設けられることによって、プレ
フィルタ16の交換或いは電源ユニット25の保守が可
能とされている。
【0023】プレフィルタ16ついては、後述するクリ
ーンユニット20を構成するワーク収納部11の前段部
に配設された超高性能のHEPAフィルタ22に対して
よりクリーン化したエアーを供給するために用いられる
ものであり、特に設けなくともよい。
【0024】電源ユニット収納部12と送風通路13と
を区分する隔壁18には、クリーンユニット20を構成
する送風機21が配設されている。この送風機21は、
電源が投入されると、ガラリ15からエアーを電源ユニ
ット収納部12内に吸い込んでクリーントンネル13中
へと送風するように動作する。したがって、電源ユニッ
ト収納部12は、吸気ダクトを兼用することになる。送
風機21は、ワーク収納部11にクリーンエアーを送り
込むことによって、このワーク収納部11を外部に対し
て増圧状態とする。例えば、送風機21は、上述した容
量を有するワーク収納部11に対して毎分6m3 を送風
することにより、このワーク収納部11の内外差圧を5
乃至10mmbarに保持する。
【0025】このように、送風機21が駆動されてワー
ク収納部11が増圧状態とされることによって、このワ
ーク収納部11の両側面部に設けた開口部5を開閉する
引き戸7は、特別な密閉構造を特に採用する必要は無
く、通常のサッシ型の引き戸によって構成される。
【0026】送風通路13とワーク収納部11とを区分
する隔壁19には、クリーンユニット20を構成する壁
面取付けタイプのメインフィルタ22が配設されてい
る。このメインフィルタ22は、例えば0.3μm、ク
ラス10の性能を有するHEPAフイルタによって構成
されている。このHEPAフイルタ22は、上述した送
風機21から送風通路13に送風されたエアーを、超ク
リーンな状態に清浄してワーク10が収納されたワーク
収納部11へと送り込む。なお、このHEPAフイルタ
22の交換は、引き戸5を開いて開口部5を介して行っ
たり、側面部4Bを取り外すことによって行われる。
【0027】クリーンユニット20は、上述した送風機
21、HEPAフイルタ22の他、隔壁19と対向する
筐体2の側面部4Aに配設したプレフィルタ23とによ
って構成される。このプレフィルタ23は、壁面取付け
タイプであって、側面部4Aに設けたガラリ24の内側
に位置して着脱自在に配設されている。プレフィルタ2
3は、ワーク収納部11を通過したエアーをよりクリー
ンな状態で外部へと排気するために設けられている。し
たがって、プレフィルタ23の性能は、上述したHEP
Aフイルタ22のように高性能のエアーフイルタである
必要は無い。また、このプレフィルタ23も、前記HE
PAフイルタ22と同様に、引き戸5を開いて開口部5
を介して行ったり、側面部4Aを取り外して交換され
る。
【0028】台車装置1は、後述する電源ユニット25
を電源として送風機21が駆動されると、図1に矢印で
示すように、プレフィルタ16を介してエアーが電源ユ
ニット収納部12中に吸引され、この電源ユニット収納
部12を吸気ダクトとしてクリーンダクト13へと吹き
込まれる。送風通路13に吹き込まれたエアーは、HE
PAフイルタ22を通過する際に超クリーンな状態に清
浄されてワーク収納部11へと吹き込まれる。
【0029】そして、クリーン化されたエアーは、ワー
ク収納部11内を超クリーン化かつ増圧状態に保持して
プレフィルタ23を介して外部へと排気される。このよ
うに、クリーン化されたエアーがワーク収納部11内を
水平に流れるように構成した台車装置1は、筐体2の内
部にクロスフロークリーンルームを構成する。
【0030】電源ユニット収納部12に収納される電源
ユニット25は、クリーンユニット20を構成する送風
機21に商用電源、車等に搭載されるDC12Vの車載
バッテリー或いはこの台車装置1に搭載されたバッテリ
ー32のいずれかを供給して駆動するいわゆる3電源方
式を構成している。この電源ユニット25は、DC/A
Cコンバータ27及び送風機21に供給する前記3つの
電源を切り換える第1乃至第3切換えスイッチ28乃至
30を有する電源回路部26と、充電器31及びバッテ
リー32とから構成されている。
【0031】電源回路部26は、図5乃至図7に示すよ
うに、図示しない商用電源に接続される商用電源プラグ
33が第1の切換えスイッチである商用電源スイッチ2
8を介して接続されている。この商用電源スイッチ28
には、クリーンユニット20を構成する送風機21の一
端側が接続されるとともに充電器31の一端が接続され
ている。充電器31は、その他端が商用電源スイッチ2
8を介してバッテリー32の一端と接続されている。
【0032】一方、送風機21は、第2の切換えスイッ
チである車載バッテリースイッチ29を介して図示しな
い車載バッテリーコンセントに接続される車載電源プラ
グ34と接続されている。また、送風機21は、第3の
切換えスイッチであるバッテリースイッチ30を介して
DC/ACコンバータ27と接続されている。このDC
/ACコンバータ27は、バッテリースイッチ30を介
してバッテリー32の他端と接続されている。
【0033】なお、各切換えスイッチ28乃至30は、
手動にてON/OFF状態に切り換え操作されるが、自
動切換え型のスイッチとして構成してもよい。すなわ
ち、商用電源スイッチ28は、商用電源プラグ33が商
用電源に接続されることによって自動的にON状態とな
り、また商用電源プラグ33が商用電源から引き抜かれ
ることによって自動的にOFF状態となる。同様に車載
バッテリースイッチ29は、車載電源プラグ34が車載
バッテリーコンセントに接続されることによって自動的
にON状態となり、また車載電源プラグ34が車載バッ
テリーコンセントから引き抜かれることによって自動的
にOFF状態となる。
【0034】台車装置1が商用電源に接続されて使用さ
れる場合は、図5に示すように、商用電源スイッチ28
は、ON状態に設定され、車載バッテリースイッチ29
及びバッテリースイッチ30はそれぞれOFF状態に設
定される。したがって、商用電源に接続された商用電源
プラグ33からは、100Vの電圧が送風機21及び充
電器31へと供給される。これによって、送風機21は
駆動されて、ワーク収納部11へとエアーを供給する。
同時に、バッテリー32は、充電器31を介して商用電
源が供給されて充電が行われる。このようにして充電さ
れるバッテリー32は、例えば30時間の連続充電で、
送風機21を上述した定格によって2時間連続運転を可
能とする性能を有する。
【0035】例えば、次工程へとワーク10を搬送する
ために台車装置1を移動する場合等のように、商用電源
を使用することができない場合、商用電源プラグ33
は、商用電源から引き抜かれる。そして、図6に示すよ
うに、商用電源スイッチ28がOFF状態に設定された
状態で、バッテリースイッチ30はON状態に設定され
る。なお、車載バッテリースイッチ29は、そのままO
FF状態に保持される。したがって、バッテリー32か
らは、DC/ACコンバータ27を介して送風機21へ
と電圧が供給される。これによって、送風機21は駆動
されて、ワーク収納部11へとエアーを供給する。
【0036】光記録媒体の製造においては特殊な場合で
はあるが、台車装置1は、ワーク10をワーク収納部1
1に収納した状態で、電源付き運搬車に乗せて他の工場
等の遠隔地等へと移送することがある。このような場合
には、図7に示すように、商用電源スイッチ28及びバ
ッテリースイッチ30はOFF状態に設定され、車載バ
ッテリースイッチ29がON状態に設定される。したが
って、車載バッテリーに接続された車載電源プラグ34
からは、DC12Vの電圧が送風機21へと供給され、
送風機21が駆動されて、ワーク10が収納されたワー
ク収納部11へとエアーが供給される。
【0037】以上のように、実施例台車装置1によれ
ば、送風機21が駆動されている状態において、ワーク
収納部11は、HEPAフイルタ22を介して超クリー
ン化されたエアーが供給されることによって外気に対し
て増圧状態に保持されることにより、収納したワーク1
0が極めて良好な状態で保管される。そして、台車装置
1は、商用電源ばかりでなく、バッテリー32或いは車
載バッテリーとを切り換えて使用可能としたことによ
り、移動途中でも送風機21が停止されることなく連続
運転され、ワーク収納部11がクリーンな状態に保持さ
れる。
【0038】なお、実施例台車装置1は、もっぱら光記
録媒体を製造するクリーンルーム内においてのみ使用さ
れ、ワーク10をこの台車装置1に収納して遠隔地への
移送を行なわない場合がある。したがって、台車装置1
には、商用電源とバッテリーとを電源とする2電源方式
の電源ユニット35が採用される。この電源ユニット2
5は、図8に示すように、送風機21に接続される車載
バッテリースイッチ29及び車載電源プラグ34とを不
要として構成されている。なお、この電源ユニット35
のその他の構成については、同一であるため、同一部分
には同一符号を付すことによって説明は省略する。
【0039】また、図9に示した台車装置36は、上述
したように運搬車、船舶或いは飛行機等によって遠隔地
へと移送される場合に、運搬車等への積み卸しに便なら
しめる構造を採用した可搬型として構成された台車装置
である。なお、この台車装置36は、基本的な構成が上
述した台車装置1とほぼ同一であるため、同一部分には
同一符号を付すことによって説明は省略する。
【0040】台車装置36は、一般にフォークリフト等
のリフト装置を用いて運搬車等への積み卸しが行われ
る。したがって、この台車装置36は、筐体2或いは底
板6が比較的強固にかつ充分な防水対策が施されて構成
され、底板6には、係合部37が設けられている。係合
部37は、断面略コ字状に形成されたチャンネル状の部
材によって構成され、リフト装置のフォークが差し込ま
れる。このように、いわゆるコンテナ型として構成され
た台車装置36は、リフト装置によって直接運搬車等へ
の積み卸しが行われる。なお、係合部37については、
底板6ばかりでなく、同図鎖線で示すように、筐体2の
両側面部に係合部38A、38Bをそれぞれ設けるよう
にしてもよい。
【0041】台車装置36は、リフト装置によって運搬
車等への積み卸しが行われる際にも、バッテリースイッ
チ30をON状態に設定されることによって、送風機2
1に電源が供給され、ワーク収納部11内のクリーン状
態が保持される。上述したように、台車装置36は、運
搬車等に搭載されて移送される途中では、車載バッテリ
ースイッチ29がON状態に設定されて、この運搬車等
に設けられた車載バッテリーと接続される。なお、運搬
車に車載バッテリー設備が設けられていない場合には、
バッテリー32を電源として送風機21が駆動される。
【0042】さらに、上述した第1の実施例台車装置1
においては、ワーク収納部11の対向する両側面部にそ
れぞれHEPAフィルタ22とプレフィルタ23とを配
設し、ワーク収納部11を超クリーン化されたエアーが
天井面と底面部とに水平に流れるクロスフロー型のクリ
ーンルームとして構成したが、例えば図10に示した台
車装置37のようにダウンフロー型のクリーンルームと
して構成してもよい。なお、この台車装置37に備えら
れる各部材は、前期台車装置1に備えられる部材とほぼ
同一であるため、同一部分には同一符号を付すことによ
って説明は省略する。
【0043】すなわち、この実施例台車装置37におい
ては、筐体2の側面部4Bに、エアーを吸い込むための
ガラリが設けられ、このガラリの内側に壁面取付けタイ
プのプレフィルタ16が着脱自在に配設されている。吸
気ダクトを兼用する電源ユニット収納部12は、縦型の
空間部として構成され、隔壁18に送風機21が配設さ
れている。電源ユニット収納部12と連通する送風通路
13は、筐体2の天井部分まで延長され、水平方向に折
曲されて構成されている。
【0044】そして、ワーク収納部11の天井部を構成
する送風通路13の底面部には、HEPAフイルタ22
が配設されている。一方、台車装置37の底板部23に
は、ガラリ付きの大きな開口部が形成されており、この
ガラリの内側に壁面取付けタイプのプレフィルタ23が
配設されている。
【0045】したがって、送風機21は、電源が投入さ
れて駆動されると、図10に矢印で示すように、プレフ
ィルタ16を介してエアーを電源ユニット収納部12内
へと吸引する。吸引されたエアーは、この電源ユニット
収納部12を吸気ダクトとして送風通路13へと吹き込
まれる。さらに、送風通路13に吹き込まれたエアー
は、HEPAフイルタ22を通過する際に超クリーンな
状態に清浄されて天井側からワーク収納部11へと吹き
込まれる。
【0046】そして、クリーン化されたエアーは、ワー
ク収納部11内をクリーン化かつ増圧状態に保持してプ
レフィルタ23を介して、台車装置1の底面部から外部
へと排気される。このように、クリーン化されたエアー
がワーク収納部11内を天井側から底面側へと垂直に流
れるように構成した台車装置1は、筐体2の内部にダウ
ンフロークリーンルームを構成する。
【0047】なお、上述した各実施例台車装置は、光記
録媒体の製造工程において、この光記録媒体の工程間の
移送用等とともに保管用として用いられる例を説明した
が、極めて高いクリーン度の環境下でミクロン、サブミ
クロンのレベルによる超微細技術に基づいて製造され、
取り扱われる半導体、ウエハー等の製造工程中において
も用いられる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る台車装置によれば、高クリーン度の環境を必要とする
光記録媒体等の製品を、大量に、商用電源の有無に係わ
らず所定のクリーン度を維持した状態で任意の場所へと
手軽に搬送することができるとともに、管理保管するこ
ともできる。したがって、製品には、製造工程中におけ
る搬送、保管の途中でも塵埃の付着が防止され、高品質
が保持されるとともに、工程の合理化或いはスペースの
効率化が図られる。
【0049】また、電源ユニットの電源の一部を構成す
る車載バッテリーを利用することによって、製品は、所
定のクリーン度を維持した状態で遠隔地まで移送するこ
とが可能とされ、またリフト装置による取り扱いを可能
とする可搬形筐体として構成したことにより、運搬車両
等への積み降ろしも極めて簡単に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る台車装置を内部の構造を示すため
側面部の一部を切り欠いて示した側面図である。
【図2】同台車装置の側面図である。
【図3】同台車装置の筐体天井部の一部を切り欠いて示
した平面図である。
【図4】同台車装置の正面図である。
【図5】同台車装置に備えられる3電源型の電源ユニッ
トの構成を説明する図であり、商用電源に接続して使用
した状態を示す。
【図6】同電源ユニットの構成説明図であって、搭載し
たバッテリーを電源として使用した状態を示す。
【図7】同電源ユニットの構成説明図であって、DC1
2V車載バッテリーに接続して使用した状態を示す。
【図8】電源ユニットの他の実施例であって商用電源と
搭載したバッテリーとの2電源型の電源ユニットの構成
を説明する図であり、商用電源に接続して使用した状態
を示す。
【図9】本発明に係る台車装置の他の実施例を示し、リ
フト装置での取り扱いを可能とする可搬型に構成した台
車装置の側面図である。
【図10】本発明に係る台車装置のさらに他の実施例を
示し、ワーク収納部をダウンフロー型クリーンルームに
構成した台車装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 台車装置 2 筐体 6 底板 8 キャスタ 10 ワーク(被収納物) 11 ワーク収納部(収納空間部) 12 電源ユニット収納部 13 送風通路 14 収納棚 20 クリーンユニット 21 送風機 22 メインエアーフィルタ(HEPAフィルタ) 23 プレフィルタ 25 電源ユニット 26 電源回路部 27 DC/ACコンパレータ 28 第1の切換えスイッチ(商用電源スイッチ) 29 第2の切換えスイッチ(車載バッテリースイッ
チ) 30 第3の切換えスイッチ(搭載バッテリースイッ
チ) 31 充電器 32 バッテリー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形の筐体であって、内部には被収納物
    を収納する収納空間部が構成されかつ底面部にはキャス
    タが配設されることによって移動自在とされた台車装置
    であって、 高性能エアフィルタと、取り入れたエアーを前記高性能
    エアフィルタを介してクリーン化した状態で収納空間部
    内に送風する送風機とからなり、収納空間部を外気に対
    して増圧の状態でかつ高クリーン度の状態に保持するク
    リーンユニットと、 少なくとも接続した商用電源と搭載したバッテリーとを
    電源とし、前記送風機を駆動する電源ユニットとが搭載
    され、 電源ユニットは、商用電源との接続状態においては、こ
    の商用電源によって送風機を駆動するとともに搭載した
    バッテリーの充電が行われ、商用電源との非接続状態に
    おいては、バッテリーを電源として送風機を駆動するよ
    うに構成したことを特徴とする台車装置。
  2. 【請求項2】 クリーンユニットの高性能エアフィルタ
    は、収納空間部を構成する吹出し側の側壁部に配設され
    たHEPAフィルタによって構成されるとともに、排気
    側の側壁部にはプレフィルタを配設したことを特徴とす
    る請求項1記載の台車装置。
  3. 【請求項3】 クリーンユニットの高性能エアフィルタ
    は、収納空間部を構成する吹出し部として構成された天
    井部に配設されたHEPAフィルタによって構成される
    とともに、排気側の底面部にはプレフィルタを配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の台車装置。
  4. 【請求項4】 クリーンユニットの送風機を駆動する電
    源ユニットは、商用電源と、車載バッテリー及び搭載し
    たバッテリーとを電源とし、これら電源を切り換えて使
    用するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    台車装置。
  5. 【請求項5】 筐体は、その底面部又は外側面部に、リ
    フト装置のリフト手段が係合する係合部が形成されるこ
    とによって可搬形筐体として構成されたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項4いずれか1に記載の台車装置。
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