JP2006183929A - クリーンユニット−プロセス装置融合システム、クリーンユニットシステム、クリーンユニット、連結クリーンユニット、ポータブルクリーンユニットおよびプロセス方法 - Google Patents

クリーンユニット−プロセス装置融合システム、クリーンユニットシステム、クリーンユニット、連結クリーンユニット、ポータブルクリーンユニットおよびプロセス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 真空装置や薄膜成長装置等のプロセス装置において、試料の出し入れに用いるロードロックに、水分除去および酸化防止のみならず、防塵および脱塵を、低コストで簡便に実行することができ、一連の生産プロセスラインに容易に乗せることができるクリーンユニット−プロセス装置融合システムを提供する。
【解決手段】 クリーンな環境に維持することができるクリーンユニット10とプロセス装置1とを連結してクリーンユニット−プロセス装置融合システムを構成する。プロセス装置1は、蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置、表面加工装置等である。クリーンユニット10は、アクティブ防塵フィルター16と循環ダクト15とにより構成される循環型フィルターによりクリーンな環境に維持する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、クリーンユニット−プロセス装置融合システム、クリーンユニットシステム、クリーンユニット、連結クリーンユニット、ポータブルクリーンユニットおよびプロセス方法に関し、特に、粉塵や化学物質の混入のないクリーンエアー(空気)環境の実現に適用して好適なものである。
従来の蒸着装置、分子ビームエピタキシャル(MBE)装置、イオンビームスパッタ(IBS)装置等の真空装置や、有機金属気相成長(MOCVD)装置、液相エピタキシャル(LPE)装置等の薄膜成長装置等のプロセス装置において、大気開放時の試料の出し入れに用いるロードロックには、もっぱら水分除去および酸化防止のみの対策が講じられていた。しかしながら、これらのプロセス装置で作製した素子の表面には、汚染物質、例えば、カーボン等が付着する可能性がある。汚染物質の大きさはおおよそ1nmから100nmに至るため、LSIのムーアの法則等に代表される、素子の微細化の進展に大きな影響を及ぼす。すなわち、素子の微細化の進展には、ロードロックにおける水分除去および酸化防止のみの対策のみならず、汚染物質の除去がキーとなるに違いない。しかしながら、汚染物質の除去対策を観点に入れて作製した蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置は存在しない。
一方、磁気記録装置、光学記録装置、光磁気記録装置等の物理的な動作を含む装置においては従来、ファンによる空冷のみを用いていたため、冷却効率は設置環境に大きく依存し、また、装置内部の高清浄度を維持できないため、磁気記録装置においてはハードディスク等の磁気記録媒体からの浮上距離が数10−100nm程度である磁気ヘッド、光学記録装置、光磁気記録装置等においては高NAレンズを有する光ピックアップ等の故障の大きな原因となっていた。それを解決する方法として、ハードディスク装置に、コンピュータシールと呼ばれる、ハードディスクの回転軸のシール材を装着して用いて装置内部の密閉度を保ち、埃の侵入を防ぐ方法がある(非特許文献1参照)。しかしながら、このコンピュータシールの場合、シールを貼る際に装置内部に埃が入り、そのまま内部に残存する可能性がある。また、このコンピュータシールは、記録再生媒体の着脱方式を採用する光学記録装置、光磁気記録装置等の記録再生装置には適していない。また、コンピュータ内のCPUに付着した埃から、人体に有害な臭素化難燃材とポリ臭素化ジフェニルエーテルが検出されたことが報告されている(非特許文献2参照)。これについては、コンピュータ内から発生する埃が外部に漏洩することが問題となるが、現在のところ、その打開策はない。すなわち、物理的な動作を含む磁気記録装置、光学記録装置、光磁気記録装置等の全てを包括するための高清浄環境の実現には、新しい提案が必要である。
[平成16年12月25日検索]、インターネット〈URL:http://www.ferrotec.co.jp/products/computer/computer.html 〉
Alexandra McPherson, Beverley Thorpe, and Ann Blake,"Brominated Flame Retardants in Dust on Computers", BFR 2004 Conference, Toronto, 2004 June
また、物理的な動作を含む高清浄環境の実現のみならず、化学的な高清浄環境の構築も需要が高い。例えば、冷蔵庫等の含揮発性成分物質貯蔵装置において、高清浄度を維持できず、魚、肉、野菜、果物等の鮮度の低下および細菌の繁殖が、これらの腐敗を促進させる原因となっている。これを解決するために、活性炭吸着方式による脱臭方法が従来より用いられている。しかしながら、冷蔵庫等の含揮発性成分物質貯蔵装置においては、もっぱら脱臭のみ着目されており、高清浄度を実現する観点はない。
以上のような課題を解決するためには、高清浄度を有する環境の実現が必須となる。ナノテクノロジーがその本来の可能性を開花させるには、LSIのムーアの法則等に代表される、素子の微細化の進展には巨大精密インフラおよび装置が必要である、とのパラダイムからの脱却を図る必要があることを考慮すると、高清浄度を有する環境作製には、安価で小回りの効く小規模のクリーンユニットあるいはクリーンユニットシステムが適している。しかしながら、従来のクリーンユニットあるいはクリーンユニットシステムには、大気開放下のユニット内への装置導入後において、脱塵機能を有するものは存在しない。また、物理的に独立した各融合プラットフォームの橋渡しを実現できるシステムが構築されていない。
なお、ストライプ状金属の基板との密着の例が報告されている(非特許文献3および特許文献1)。
Surface Science 557(2004)pp.5-12
国際公開第04/079450号パンフレット
したがって、この発明が解決しようとする課題は、蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置等のプロセス装置において、試料の出し入れに用いるロードロックに、水分除去および酸化防止のみならず、防塵および脱塵を、低コストで簡便に実行することができ、一連の生産プロセスラインに容易に乗せることができるクリーンユニット−プロセス装置融合システムおよびこれを用いたプロセス方法を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、設置環境に依存せず、高清浄度を維持し、密閉構造を実現でき、機械的動作を含む磁気記録装置、光学記録装置、光磁気記録装置等の故障を防止することができるクリーンユニットシステムを提供することである。
この発明が解決しようとするさらに他の課題は、魚、肉、野菜、果物等の鮮度の低下や細菌の繁殖を防ぎ、腐敗を抑制することができ、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置に用いて好適なクリーンユニットシステムを提供することである。
この発明が解決しようとするさらに他の課題は、高清浄度環境下でエアーシャワー処理を行うことで被処理対象物の脱ごみ処理を行うことができるクリーンユニットおよび連結クリーンユニットを提供することである。
この発明が解決しようとするさらなる課題は、高清浄度環境下で試料を保管することができ、外部環境に依存せず、いつでも、どこへでも持ち運びができ、物理的に独立した各融合プラットフォームの橋渡しを実現できるコンパクトなポータブルクリーンユニットおよび連結クリーンユニットを提供することである。
上記課題およびその他の課題は、添付図面を参照した本明細書の以下の記述により明らかとなるであろう。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されていることを特徴とするクリーンユニット−プロセス装置融合システムである。
ここで、プロセス装置は、基本的にはどのようなものであってもよいが、例えば、蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置、表面加工装置等である。また、場合によっては、このプロセス装置もクリーンユニットであってよい。
典型的には、クリーンユニットは循環型フィルターによりクリーンな環境に維持することができる。循環型フィルターは、典型的には、アクティブ防塵フィルターと循環ダクトとにより構成される。
第2の発明は、
循環型フィルター、ファンユニットおよび熱交換機を有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニット内に機械的動作を含む装置が収容されていることを特徴とするクリーンユニットシステムである。
ここで、機械的動作を含む装置は、基本的にはどのようなものであってもよいが、例えば、磁気記録装置、光学記録装置、光磁気記録装置等である。
第3の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
上記循環部位に化学物質除去用吸着塔が設置されていることを特徴とするものである。
第4の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、上記循環部位に化学物質除去用吸着塔が設置されているものであることを特徴とするものである。
第3および第4の発明におけるようにクリーンユニットの循環部位に化学物質除去用吸着塔を設置することで、クリーンな環境を維持すると同時に、密閉空間を実現することができ、含揮発性成分物質および部品の腐敗や劣化を防ぐことができる。化学物質除去用吸着塔としては、例えば交換可能カートリッジ式のものを使用することができ、発生源から発生する物質に合わせて着脱可能とする。例えば、化学物質除去用吸着塔として活性炭を用いたものを用いることができる。
第5の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
エアーシャワー処理により被処理対象物の脱ごみ処理を行うことを特徴とするものである。
第6の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、エアーシャワー処理により被処理対象物の脱ごみ処理を行うものであることを特徴とするものである。
第7の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるポータブルクリーンユニットである。
第8の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるポータブルクリーンユニットであることを特徴とするものである。
第7および第8の発明におけるポータブルクリーンユニットは、典型的には試料の出し入れ口を有する。
第9の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるように構成されていることを特徴とするものである。
第10の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるように構成されているものであることを特徴とするものである。
第9および第10の発明において、典型的には、循環型フィルターによるエアーの流れが水平方向に設定される。
第11の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
0 <n/vτ
を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
第12の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
0 <n/vτ
を満たすように設定されているものであることを特徴とするものである。
第13の発明は、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
ただし、k=3〜10程度の定数
を満たすように設定されていることを特徴とするものである。
第14の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
少なくとも一つのクリーンユニットが、
循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
ただし、k=3〜10程度の定数
を満たすように設定されているものであることを特徴とするものである。
第2〜第14の発明において、循環型フィルターは、典型的には、アクティブ防塵フィルターと循環ダクトとにより構成される。
第15の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるようにすることを特徴とするものである。
第16の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
0 <n/vτ
を満たすように設定することを特徴とするものである。
第17の発明は、
クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
ただし、k=3〜10程度の定数
を満たすように設定することを特徴とするものである。
第15〜第17の発明において、典型的には、クリーンユニットは循環型フィルターによりクリーンな環境に維持することができる。循環型フィルターは、典型的には、アクティブ防塵フィルターと循環ダクトとにより構成される。また、この場合、典型的には、循環型フィルターによるエアーの流れが水平方向に設定される。
第1〜第17の発明において、必要に応じて、二以上のクリーンユニットを連結することができる。クリーンユニットの形状は種々の形状であってよく、必要に応じて選ばれるが、具体例を挙げると、直方体状または立方体状、直方体または立方体を変形した形状、球状、半球状、楕円体状、円筒状などであってよい。また、作業室の内部の大きさは、基本的には使用目的などに応じて設計により適宜決定するものであるが、例えば、オペレーターがグローブなどを用いて作業室の内部で各種の作業(プロセスの実行、クリーニングなどのメンテナンスの実施など)を行うことができるようにするためには、作業室内に外部から手を入れて作業空間のほぼ全体に届く大きさであることが望ましく、一般的には幅、高さ、奥行きとも1m以内に選ばれる。一方、作業室の大きさがあまりに小さすぎると、作業に支障を来すおそれがあるため、一般的には30cm程度以上に選ばれる。作業室内に外部から手を入れて作業を行う必要がない場合、例えば作業を自動化する場合、あるいはクリーンユニットを試料などを入れたまま携帯する場合などには、作業室の大きさをより小さくすることが可能である。
クリーンユニットは、板状のハードな部材により構成するほか、風船あるいはバルーン状のソフトな材料を用いて構成してもよい。
クリーンユニットの内部には、使用目的に応じて、コンパクトな装置を収めることができる。この装置は、具体的には、例えば、後述のような各種のプロセス装置、ラッピング装置、解析装置(例えば、光学顕微鏡、走査型電子顕微鏡(SEM)、原子間力顕微鏡(AFM)などの走査プローブ顕微鏡(SPM)など)、反応装置、マイクロケミカルシステム、マイクロケミカルリアクター、露光装置、エッチング装置、成長装置、加工装置、殺菌装置、粒径フィルター、人工光源、バイオ装置、食品加工装置、検査装置、駆動装置などである。人工光源としては、細胞系の育成や植物体の育成を行う場合、好適には、スペクトル半値幅が30nm以下の発光ダイオードや半導体レーザ、特にパルス駆動半導体レーザが用いられる。
この発明によれば、蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置等のプロセス装置において、試料の出し入れに用いるロードロックに、水分除去および酸化防止のみならず、防塵および脱塵を、低コストで簡便に実行することができ、一連の生産プロセスラインに容易に乗せることができる。
また、設置環境に依存せず、高清浄度を維持し、密閉構造を実現でき、機械的動作を含む磁気記録装置、光学記録装置、光磁気記録装置等の故障を防止することができるクリーンユニットシステムを実現することができる。
また、魚、肉、野菜、果物等の鮮度の低下や細菌の繁殖を防ぎ、腐敗を抑制することができ、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置に用いて好適なクリーンユニットシステムを実現することでできる。
また、高清浄度環境下でエアーシャワー処理を行うことで被処理対象物の脱ごみ処理を行うことができるクリーンユニットを実現することができる。
また、高清浄度環境下に試料を保管することができ、外部環境に依存せず、いつでも、どこへでも持ち運びができ、物理的に独立した各融合プラットフォームの橋渡しを実現できるコンパクトなポータブルクリーンユニットを実現することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明の第1の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムを示す。このクリーンユニット−プロセス装置融合システムは、プロセス装置1と、後述のトランスファーシリンダーによりこのプロセス装置1と連結されたクリーンユニット10とから構成されている。
プロセス装置1は、蒸着装置、分子ビームエピタキシャル装置、イオンビームスパッタ装置等の真空装置や、有機金属気相成長装置、液相エピタキシャル装置等の薄膜成長装置等である。
クリーンユニット10は六面体形状の箱状の作業室11を有する。この作業室11は、例えば、両側面は互いに平行、上面および底面も互いに平行、両側面と上面、底面、前面および背面とは互いに直角であり、前面は背面と平行あるいは背面に対して非平行でその上部が背面に近づく向きに所定角度、例えば70〜80℃だけ傾斜している。
作業室11の背面にクリーンユニット間のコネクターおよび搬送路を兼用するトランスファーボックス12が着脱自在に設けられている。このトランスファーボックス12を用いて背面に、試料搬入/搬出用のクリーユニット等の他のクリーンユニット13を連結することができるようになっているとともに、このトランスファーボックス12を通して試料等の搬送を行うことができるようになっている。このトランスファーボックス12は、典型的には、作業室11の背面の壁に設けられた開口部とこの開口部を開閉可能に設けられた遮断板とを有する。この遮断板は、開閉可能である限り、基本的にはどのようなものであってもよいが、典型的には引き戸や扉などである。この遮断板の開閉は、手動で行ってもよいし、光センサーなどのセンサーを作業室内部に取り付けるとともに、遮断板の開閉機構を設け、オペレーターの手や試料が遮断板に近づいた時に自動的に開閉するようにしてもよい。また、作業室にベルトコンベアーなどの搬送機構を設け、入り口と出口との間でこの搬送機構により試料を搬送する場合には、試料が搬送機構により出口付近まで搬送された時、これをセンサーにより検知して遮断板を開閉機構により開閉するようにしてもよい。遮断板または作業室の壁面にパッキンなどのシール部材を設けて遮断時の気密性を高めるようにしてもよい。トランスファーボックス12の寸法は例えば15〜20cmである。
作業室11の内壁からのダストあるいは粉塵の放出を最小化するために、好適には、作業室11の内壁の少なくとも一部に粘着シートを貼り付け、例えば一定期間使用したら貼り替える。粘着シートを多層化したものを使用した場合には、粘着シートを一枚ずつ剥がすことで清浄なシート面を出すことができる。また、作業室11の内壁表面について、空間周波数において、作業室11から除去しようとするダスト微粒子の径と同じオーダーの表面凹凸のフーリエ成分を持たないように平滑加工することによって、この粒径を有するダスト微粒子の作業室の内壁表面への吸着を最小限に抑えることができる。
作業室11の前面の壁には二つの円形の開口部が設けられており、これらの開口部に一対の手作業用グローブ14が装着されている。そして、これらの手作業用グローブ14にオペレーターが両手を入れて作業室11内で必要な作業を行うことができるようになっている。作業室11の上面には、循環ダクト15および送風動力を有するアクティブ防塵フィルター16が取り付けられており、これらにより作業室11の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度のクリーンな環境に維持することができるようになっている。このアクティブ防塵フィルター16としては、例えば、HEPAフィルターまたはULPAフィルターを用いることができる。
作業室11の大きさは、オペレーターが手作業用グローブ14に両手を入れてこの作業室11内で必要な作業を行うことができる大きさに選ばれ、設置スペース等にもよるが、具体的には、例えば、奥行き50〜70cm、幅70〜90cm、高さ50〜100cmである。また、作業室11を構成する材料としては、好適には、加圧、減圧あるいは真空に対応するために、ステンレス鋼(SUS)が用いられる。ステンレス鋼は不透明であるため、作業室11の内部の観察が可能なガラス窓17が作業室11の前面に設置されている。
プロセス装置1とクリーンユニット10とは、プロセス装置1のロードロック機構と一体化された、例えばステンレス鋼製のトランスファーシリンダー18により連結されている。具体的には、このトランスファーシリンダー18の前部が、クリーンユニット10の作業室11の左側面に設けられた開口部に、シールされた状態で取り付けられている。トランスファーシリンダー18のアーム19は前後に移動が可能であり、このアーム19により試料等の搬送を行うことができるようになっている。
作業室11の上部にガス導入口20が設けられている。ただし、ガス導入口20は、他のクリーンユニットと接触しない位置であれば、作業室11の上部以外の部分に設けてもよい。このガス導入口20は、作業室11の内部にガスを導入するためのものである。ガスの種類は特に限定されず、試料作製の目的に応じたガスが用いられるが、具体的には、例えば、窒素、アルゴン、酸素等である。作業室11の下部には、ガス導出用バルブ21が設けられている。
このクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用方法について説明すると次のとおりである。
クリーンユニット10の作業室11の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度のクリーンな環境に維持しておく。この状態で、まず、試料搬入/搬出用のクリーユニット等を経由してクリーユニット10内に搬送された試料(例えば、半導体ウェハー)をトランスファーシリンダー18のアーム19により保持し、このアーム19をトランスファーシリンダー18により引き込み、ロードロック機構を介してプロセス装置1の真空室あるいは成長室内に導入する。そして、このプロセス装置1内で所定のプロセスを実行した後、再びロードロック機構を介してトランスファーシリンダー18のアーム19によりプロセス済みの試料をクリーユニット10内に戻し、試料搬入/搬出用のクリーユニット等を経由して外部に取り出す。
以上のように、この第1の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムによれば、試料を投入してから取り出すまでの間、試料は常に高清浄度環境に置かれるので、試料へのダスト微粒子等の汚染物質の付着を大幅に減らすことができる。このため、素子の歩留まりの向上を図ることができる。また、このクリーンユニット−プロセス装置融合システムは、クリーユニット10により高清浄度の環境を実現することができるため、通常のオフィス環境のような清浄度の低い環境に設置することができ、従来のように巨大なクリーンルーム内に設置する必要がなく、設備コストの大幅な低減を図ることができ、ひいては素子の製造コストの大幅な低減を図ることができる。
次に、この発明の第2の実施形態によるクリーンユニットシステムについて説明する。図2はこのクリーンユニットシステムを示す。このクリーンユニットシステムは、密閉構造のクリーンユニット30とその内部に収容されたハードディスク装置等の磁気記録装置31とから構成されている。クリーンユニット30は、例えば、デスクトップパソコンのタワー型ケースである。クリーンユニット30の上部には、フィルター32およびファン33が設置されている。ファン33は、下部に設置しているマザーボード34、メモリ35等を冷却すると同時に、ファン33によりフィルター32の入り口にエアーを送り、フィルター32の出口から清浄なエアーを送り出すことによりクリーンユニット30内の高清浄度環境を維持する働きを担っている。ここで、このクリーンユニットシステムは密閉構造であるため、ファン33によりフィルター32の入り口に送られ、出口から送り出される清浄なエアーはクリーンユニット30内を循環して再びファン33によりフィルター32に送られるため、エアーの無駄がない。一方、このクリーンユニットシステムは密閉構造であるため、磁気記録装置31の動作に伴う発熱により、内部の温度が上昇する。そこで、内部の温度を低く維持するために、クリーンユニット30のエアー循環部分に上下方向に熱交換機36が設置され、内部の熱を外部に放出することができるようになっている。この熱交換機36としては、例えばペルチェ素子から構成されるものを用いることができる。
以上のように、この第2の実施形態によるクリーンユニットシステムによれば、物理的な動作を伴う磁気記録装置31を、高清浄度環境を維持することができるクリーンユニット30内に収容して密閉構造としているので、磁気記録装置31に塵埃が付着等することによる故障等の大幅な低減が可能である。また、従来のデスクトップパソコンでは、ファンにより装置外部にエアーを排出しているため、エアーを無駄にしているのに対し、このクリーンユニットシステムでは、ファン33による送られるエアーを無駄にしていないため、高清浄度環境を効率的に維持することができる。さらに、このクリーンユニットシステムは密閉構造であるため、設置環境に依存せず、清浄度が低い通常のオフィス環境に設置しても内部の高清浄度環境を維持することができる。
次に、この発明の第3の実施形態によるクリーンユニットシステムについて説明する。図3A〜Cはこのクリーンユニットを示し、図3Aは上面図、図3Bは正面図、図3Cは側面図である。このクリーンユニットでは、主に、高清浄度維持および化学物質吸着を目的とした化学プロセスを行う。
図3A〜Cに示すように、このクリーンユニット(以下「タイプA」という)は、六面体形状の箱状の作業室41を有する。この作業室41の両側面は互いに平行、上面および底面も互いに平行、両側面と上面、底面、前面および背面とは互いに直角であるが、前面は背面に対して非平行でその上部が背面に近づく向きに所定の角度、例えば70〜80°だけ傾斜している。作業室41の背面および両側面にそれぞれ、クリーンユニット間のコネクターおよび搬送路を兼用するトランスファーボックス42、43が着脱自在に設けられている。図3A〜Cには図示されていないが、これらのトランスファーボックス42、43が取り付けられている部分の作業室41の壁には開口部が設けられている。これらのトランスファーボックス42、43を用いて背面および側面の二方向から他のクリーンユニットを連結することができるようになっているとともに、これらのトランスファーボックス42、43を通して試料等の搬送を行うことができるようになっている。作業室41の前面の壁には二つの円形の開口部が設けられており、これらの開口部に一対の手作業用グローブ44が装着されている。そして、これらの手作業用グローブ44にオペレーターが両手を入れて作業室41内で必要な作業を行うことができるようになっている。作業室41の上面にはアクティブ防塵フィルター45およびファン46が取り付けられており、これらにより作業室41の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度の高清浄環境に維持することができるようになっている。このアクティブ防塵フィルター45としては、例えば、HEPAフィルターまたはULPAフィルターを用いることができる。
クリーンユニットの作業室11の上面のファン46およびアクティブ防塵フィルター45と作業室11右側面下部とを接続するように循環ダクト47が取り付けられている。この循環ダクト47の途中には、吸着塔48が設置されている。この吸着塔48には、吸着しようとする物質に対応した吸着剤が取り付けられる。この吸着塔48をカートリッジ交換式にすることにより、あらゆる化学物質を吸着することが可能となる。例えば、吸着塔48として活性炭を用いたものを用いることができる。この吸着塔48の入口/出口濃度は、アンモニアでは0.320ppm/0.024ppm、トリメチルアミンでは0.004ppm/0.001ppm、硫化水素では0.05ppm/0.002ppm、硫化メチルでは0.003ppm/0.001ppm、メチルメルカプタンでは0.002ppm/0.001ppm、二硫化メチルでは0.002ppm/0.001ppmが可能である。ファン46は、化学物質の送風能力を向上させる役割を担っている。
作業室41の前面は取り外し可能になっており、前面を取り外した状態でその中にプロセス装置や観察装置等の必要な装置を入れることができるようになっている。
作業室41の大きさは、その中に必要なプロセス装置等を収容することができ、かつ、オペレーターが手作業用グローブ44に両手を入れて作業室41内で必要な作業を行うことができる大きさに選ばれる。作業室41の寸法の具体例を挙げると、奥行きa=50〜70cm、幅b=70〜90cm、高さh=50〜100cmである。また、作業室41を構成する材料としては、好適には、外部から内部を見ることができるようにするため、透明材料、例えばアクリル樹脂板が用いられる。機械的補強のため、このアクリル樹脂板を金属枠に取り付けるようにしてもよい。トランスファーボックス42、43の寸法は例えば15〜20cmである。
この第3の実施形態によるクリーンユニットによれば、作業室41を高清浄環境に維持することができるとともに、循環ダクト47に設置された吸着塔48により化学物質を吸着除去することができるため、有害な化学物質等が作業室41内に存在しないようにすることができる。また、このクリーンユニットは、密閉構造であるため、設置環境に依存せず、清浄度が低い通常のオフィス環境に設置しても内部の高清浄度環境を維持することができる。
次に、この発明の第4の実施形態によるクリーンユニットシステムの実施例について説明する。図4はこのクリーンユニットシステムを示す。このクリーンユニットシステムでは、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51が、クリーンユニットシステムの一部となっている。
含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51の上部にファン52、防塵フィルター53および吸着塔54が設置されており、これらにより、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度の高清浄環境に維持することができるとともに、揮発性成分、すなわち化学物質を吸着除去することができるようになっている。吸着塔含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51は、例えば冷蔵庫である。含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51の下方には分割貯蔵室55が設置されている。この分割貯蔵室55は、例えば野菜室である。含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51の側面には、開閉式扉56が設置されている。この開閉式扉56により、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51に対する物質や材料の出し入れが可能となっている。吸着塔54には、目的に応じた化学物質吸着剤が設置され、例えば、生鮮食料品等の消臭および鮮度保持を可能とする、炭素60.9%、鉄17.2%、ケイ素7.4%、マグネシウム6.3%、バリウム3.4%、アルミニウム2.1%他を主成分とするエチレンガス吸着剤が設置される。
この第4の実施形態によるクリーンユニットシステムによれば、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置51および分割貯蔵室55とも、揮発性成分が除去された高清浄度環境に維持することができるので、例えば魚、肉、野菜、果物等の腐敗を大幅に抑制することができる。また、このクリーンユニットシステムは、密閉構造であるため、設置環境に依存せず、清浄度が低い家庭等の通常の環境に設置しても内部の高清浄度環境を維持することができる。
この発明の第5の実施形態によるクリーンユニットシステムについて説明する。図5はこのクリーンユニットシステムを示す。このクリーンユニットシステムでは、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61が、クリーンユニットシステムの一部となっている。
含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61の奥上部にファン62および防塵フィルター63が設置されている。また、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61の奥側面には、吸着塔64が設置されている。含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61は、例えば、ショーケースあるいはスーパーマーケットやコンビニエンスストアーの鮮度保持室である。この含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61の前上部には、例えば横方向開閉式扉65が設置されている。この横方向開閉式扉65により、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61に対する物質や材料の出し入れが可能となっている。吸着塔65には目的に応じた化学物質吸着剤が設置され、例えば、生鮮食料品等の消臭および鮮度保持を可能とする、炭素60.9%、鉄17.2%、ケイ素7.4%、マグネシウム6.3%、バリウム3.4%、アルミニウム2.1%他を主成分とするエチレンガス吸着剤が設置される。
この第5の実施形態によるクリーンユニットシステムによれば、含揮発性成分内包密閉および貯蔵装置61を、揮発性成分が除去された高清浄度環境に維持することができるので、例えば魚、肉、野菜、果物等の腐敗を大幅に抑制することができる。また、このクリーンユニットシステムは、密閉構造であるため、設置環境に依存せず、清浄度が低いスーパーマーケットやコンビニエンスストアー等の通常の環境に設置しても内部の高清浄度環境を維持することができる。
次に、この発明の第6の実施形態によるクリーンユニットについて説明する。図6A〜Cはこのクリーンユニットを示し、図6Aは上面図、図6Bは正面図、図6Cは側面図である。このクリーンユニットは、エアーシャワー機能を有するクリーンユニットであり、例えば、装置、部品等のの脱ごみ処理を行うものである。
このクリーンユニットは、第3の実施形態によるタイプAのクリーンユニットと同様な構成に加えて、作業室41の内部にハンディー送風機71を有する。そして、このハンディー送風機71によりエアーシャワー処理を行うことができるようになっている。
なお、吸着塔48は、必要に応じて省略してもよい。
次に、このクリーンユニットの使用方法の一例について説明する。
まず、トランスファーボックス42、43のいずれかを経由して作業室41内に脱ごみ処理を行う装置、部品等の被処理対象物を導入した後、ハンディー送風機71によりエアーシャワー処理を行い、脱ごみ処理を行う。この後、脱ごみ処理を行った被処理対象物をトランスファーボックス42、43のいずれかを経由して作業室41の外部に搬出し、必要に応じてその後のプロセスを実行する。トランスファーボックス42、43を通すことができない大型の装置、部品等の被処理対象物72の脱ごみ処理を行う場合には、作業室41の例えば前面の壁を一旦取り外して被処理対象物72を内部に導入し、壁を元通りに取り付け、さらに作業室41内を高清浄度環境に維持した後、ハンディー送風機71によりエアーシャワー処理を行い、脱ごみ処理を行う。
この第6の実施形態によるクリーンユニットによれば、オフィス等の通常の環境下で各種の装置、部品等の脱ごみ処理を簡便に行うことができる。
図7A〜Cはこの発明の第7の実施形態によるクリーンユニットを示し、図7Aは上面図、図7Bは正面図、図7Cは側面図である。このクリーンユニットは、エアーシャワー機能を有するクリーンユニットであり、例えば、小型装置あるいは小型部品の脱ごみ処理を行う。
このクリーンユニットは、第3の実施形態によるタイプAのクリーンユニットと同様な構成に加えて、作業室41の内側上部に送風機81を有する。そして、この送風機81によりエアーシャワー処理を行うことができるようになっている。
なお、吸着塔48は、必要に応じて省略してもよい。
次に、このクリーンユニットの使用方法の一例について説明する。
まず、トランスファーボックス42、43のいずれかを経由して作業室41内に脱ごみ処理を行う装置、部品等の被処理対象物を導入した後、ハンディー送風機71によりエアーシャワー処理を行い、脱ごみ処理を行う。この後、脱ごみ処理を行った被処理対象物をトランスファーボックス42、43のいずれかを経由して作業室41の外部に搬出し、必要に応じてその後のプロセスを実行する。トランスファーボックス42、43を通すことができない大型の装置、部品等の被処理対象物72の脱ごみ処理を行う場合には、作業室41の例えば前面の壁を一旦取り外して被処理対象物72を内部に導入し、壁を元通りに取り付け、さらに作業室41内を高清浄度環境に維持した後、ハンディー送風機71によりエアーシャワー処理を行い、脱ごみ処理を行う。
この第7の実施形態によるクリーンユニットによれば、オフィス等の通常の環境下で各種の装置、部品等の脱ごみ処理を簡便に行うことができる。
次に、この発明の第8の実施形態によるクリーンユニットについて説明する。図8はこのクリーンユニットを示す。このクリーンユニットは、クリーンな環境に維持することができる作業室を有する複数のクリーンユニットが連結されているクリーンユニットシステムの試料取出口において、この試料取出口に対して試料受取口を有するポータブルな小型のクリーンユニットである。
このクリーンユニットにおいては、保管室を兼用する作業室91の一側面に、試料取出口であるトランスファーボックス92が設置されている。試料はこのトランスファーボックス92を経由することで作業室91の内部に搬送され、保管される。作業室91の上部に、ファン93およびアクティブ防塵フィルター94が設置されている。アクティブ防塵フィルター94としては、例えば、小型のHEPAフィルターまたはULPAフィルターを用いることができる。そして、これらにより作業室91の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度のクリーンな環境に維持することができるようになっている。作業室91では矢印で示すようにエアーが循環するようになっている。作業室91の前面の壁には一つの円形の開口部が設けられており、この開口部に手作業用グローブ95が装着されている。そして、この手作業用グローブ95にオペレーターが手を入れて作業室91内の搬送作業を行うことができるようになっている。
作業室91の大きさは、その中に入れる試料等の大きさにもよるが、例えば、数10cm角程度またはそれ以下である。
このクリーンユニットの具体的な使用例を図9に示す。図9は、複数のクリーンユニットが連結されているクリーンユニットシステムを示す。図9に示すように、このクリーンユニットシステムにおいては、三方向接続可能なクリーンユニット121〜128がトランスファーボックス129を介して連結されている。この場合、クリーンユニット122〜127はループ状配置で連結されている。
各クリーンユニット121〜128で行われる作業は例えば次のとおりである。まず、クリーンユニット121は保管ユニットで、試料保管庫(例えば、基板を収納したウエハーカセット130)が設置され、連結に使用されていない右側面のトランスファーボックス129は試料投入口、同じく連結に使用されていない背面のトランスファーボックス129は非常時試料取出口である。クリーンユニット122は化学ユニットで、化学前処理システム131が設置され、化学前処理が行われる。クリーンユニット123はレジストプロセスユニットで、スピンコータ132および現像装置133が設置され、レジストのコーティングや現像が行われる。クリーンユニット124はリソグラフィーユニットで、露光装置134が設置され、連結に使用されていない右側面のトランスファーボックス128は非常時試料取出口である。クリーンユニット125は成長/メタライゼーションユニットで、電気化学装置135およびマイクロリアクターシステム136が設置され、連結に使用されていない右側面のトランスファーボックス128は非常時試料取出口である。クリーンユニット126はエッチングユニットで、エッチング装置137が設置されている。このクリーンユニット126の背面のトランスファーボックス129は、中継ボックス138を介して、クリーンユニット123の背面のトランスファーボックス129と連結されている。クリーンユニット127はアセンブリユニットで、顕微鏡139およびプローバー140が設置されている。クリーンユニット128は走査プローブ顕微鏡(SPM)観察ユニットで、卓上STM141および卓上AFM142が設置され、連結に使用されていない右側面のトランスファーボックス129は試料取出口、同じく連結に使用されていない背面のトランスファーボックス129は非常時試料取出口である。クリーンユニット123のスピンコータ132、クリーンユニット124の露光装置134、クリーンユニット125の電気化学装置135およびマイクロリアクターシステム136、クリーンユニット126のエッチング装置137、クリーンユニット127のプローバー140などは電源143に接続されていて電源が供給されるようになっている。また、クリーンユニット125の電気化学装置135は信号ケーブル144により電気化学装置制御器145と接続されており、この電気化学装置制御器145により制御されるようになっている。さらに、クリーンユニット127の顕微鏡139、クリーンユニット128の卓上STM141および卓上AFM142による観察画像は、液晶モニター146に映し出すことができるようになっている。
この図9に示すクリーンユニットシステムにおいて、例えば、この第8の実施形態によるクリーンユニット200の作業室91内に試料(例えば、半導体ウェハー)を保管したまま、このクリーンユニット200のトランスファーボックス92をクリーンユニット128の試料取り出し口に取り付けて連結する。そして、この状態でトランスファーボックス92を経由してクリーンユニット200からクリーンユニット128に試料を搬送し、卓上STM141または卓上AFM142により観察を行う。
この第8の実施形態によれば、いつでも、どこへでも持ち運びができ、物理的に独立した各融合プラットフォーム間の橋渡しができるポータブルな小型のクリーンユニットを提供することができる。また、このクリーンユニットは、密閉構造であるため、設置環境に依存せず、清浄度が低いオフィス環境等の通常の環境に設置しても内部の高清浄度環境を維持することができる。
図10は、第1、第2および第8の実施形態によるクリーンユニットの高清浄度のダスト微粒子の粒径依存性を示す略線図である。クリーンユニットの内部において、表面状態を平坦にすること、および、単位時間、単位表面積から剥離する塵数を少なくすることにより、クラス0.1ないしクラス1の高清浄度が得られていることを示す。
次に、この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムについて説明する。図11はこのクリーンユニット−プロセス装置融合システムを示す。このクリーンユニット−プロセス装置融合システムは、圧着および熱処理が可能であるクリーンユニット301と、真空装置、薄膜成長装置、不活性ガス雰囲気下のプリンティング装置、真空表面加工装置を含むプロセス装置302とがトランスファーボックス303を介して連結されている。クリーンユニット301の上面にはアクティブ防塵フィルター304が取り付けられており、これらによりクリーンユニット301の内部を例えばクラス0.1あるいはクラス1程度の高清浄環境に維持することができるようになっている。このアクティブ防塵フィルター304としては、例えば、HEPAフィルターまたはULPAフィルターを用いることができる。クリーンユニット301の上面のアクティブ防塵フィルター45と右側面下部とを接続するように循環ダクト305が取り付けられている。クリーンユニット301の上面には、ガス導入口306、307が設けられており、例えばガス導入口306から必要に応じてXe、Ar、Kr等の不活性ガスが導入され、ガス導入口307から必要に応じてAr、N2 等の高純度ガスが導入されるようになっている。プロセス装置302にはさらに、表面研磨装置308がトランスファーボックス309を介して連結されている。クリーンユニット301にはさらに、チップ化プロセス装置310がトランスファーボックス311を介して連結されている。
次に、このクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用方法の例について説明する。
まず、図11に示すように、プロセス装置302において、真空装置、薄膜成長装置、不活性ガス雰囲気下のプリンティング装置、あるいは真空表面加工装置により、図示省略した基板上に薄膜を成長し、これらを加工して薄片312にする。
次に、図12に示すように、薄片312を表面研磨装置308内に搬送し、この表面研磨装置308内で薄片312の表面を研磨し、表面を平坦化する。
次に、図13に示すように、薄片312をプロセス装置302に搬送し、このプロセス装置302内において、真空装置、薄膜成長装置、真空表面加工装置で、Xe、Ar、Kr等の不活性ガスによる表面ミリング等により、薄片312の最上層に残った酸化膜等の表面残渣を除去する。
二つの薄片間に活性分子層等の第3の層を挿入する場合は、この第3の層の挿入は、この段階終了後、蒸着、プリンティング、単分子吸着等の手法で行う。以下においては、この場合について説明する。
すなわち、図14に示すように、薄片312をクリーンユニット301に搬送し、さらにこのクリーンユニット301内にXe、Ar、Kr等のVIII族あるいはSe、S等のVI族の不活性原子または分子をある一定の低温環境下で導入し、薄片312の表面に不活性原子または分子313を物理吸着させる。
次に、図15に示すように、引き続いてクリーンユニット301内において、薄片312の表面に物理吸着された不活性原子または分子313の上に、予め準備しておいたもう一片の薄片314を圧着し、貼り合わせる。この圧着時には、HEPAフィルター等のアクティブ防塵フィルター304を動作させ、後述の高清浄度プロセスを適用する。
次に、図16に示すように、薄片312の表面に物理吸着された不活性原子または分子313を脱離させるため、熱処理または光照射過程を含む励起を行う。例えば、上部の薄片314が、金属/ポリエチレンナフタレートの超格子構造素子の場合、不活性原子または分子313がポリエチレンナフタレートを透過する。こうして熱処理または光照射過程を含む励起により不活性原子または分子313が脱離することで、図17に示すように、薄片312、314が圧着された二層構造が完成する。
次に、図18に示すように、この薄片312、314が圧着された二層構造をチップ化プロセス装置310に搬入し、チップ化を行う。
ここで、上記の高清浄度プロセスについて説明する。
今、クリーンユニット301において、アクティブ防塵フィルター45のみ設け、循環ダクト305を設けない場合、すなわちエアーを循環させない場合を考える。このとき、クリーンユニット301の作業室内のダスト密度n(t)は、防塵フィルターの風量をV、作業室の体積をV0 、内面積をS、単位面積・単位時間当たりのダスト微粒子の脱離レートをσ、設置環境のダスト密度をN0 、防塵フィルターのダスト捕集率をγとして
Figure 2006183929
で記述される。このとき、
Figure 2006183929
および
Figure 2006183929
と定義すると、ダスト密度は
Figure 2006183929
となり、時間がたっても外気のダスト密度の一次の関数となってしまう。つまり設置環境に大きく左右されてしまう。
次に、クリーンユニット301において、アクティブ防塵フィルター45および循環ダクト305を設けた場合(ターボシステム)を考える。この場合、ダスト密度n(t)は、
Figure 2006183929
で記述される。このとき
Figure 2006183929
および
Figure 2006183929
と定義すると、ダスト微粒子濃度は
Figure 2006183929
となり、時間が十分たてば、第2項は急速にゼロに近づくため、第1項、すなわちαn /βn =(Sσ/V0 )/(γV/V0 )=Sσ/γVのみが残る。この項は外気のダスト密度を含まないため、このクリーンユニットの設置環境によらず、究極の清浄度が得られることがわかる。ここで特徴的なことは、ターボシステムを用いないクリーンユニットでは、作業室の清浄度は1−γあるいはそのべき乗(1−γ)n で支配されるのに対し、ターボシステムを用いるクリーンユニットでは、作業室の清浄度は1/γで支配されることである。また、Sσ/γVを最小化することが重要である。
図10に示される粒径(r)対ダスト微粒子数(airborne particle number)(N(r))のグラフにおいて、縦軸は粒径r以上のダスト微粒子の数の和になっている。即ち、N(r)は
Figure 2006183929
と表せる。ここで、f(r)は半径rと半径r+drとの間にあるダスト微粒子の分布密度である。
今これは、ある有限の体積に何個、半径rのダスト微粒子を詰め込めるかに比例するので、比例係数をAとすると
f(r)=A/r3
とおける。したがって、清浄度クラスNo (粒径ro に関する)は
Figure 2006183929
と与えられる(また、これをもって、図10に示される粒径r対ダスト微粒子数N(r)の両対数プロットのグラフにおいて、ほぼ傾き2の直線になるということが十分説明されることがわかる)。左辺は体積密度であるので、Aは長さ分の1の次元をもつことがわかる。
単位面積に単位時間当たりに入射してくる、半径rと半径r+drとの間にあるダスト微粒子数は、そのダスト微粒子の速度をvとすれば、fvdrで与えられるので、薄片132と薄片134との圧着による貼り合わせにおいて半径rのダスト微粒子の存在によりその周りのkr(k=3〜10程度)の領域で貼り合せがうまくいかない(密着しない)とすると、半径r以上の全ダスト微粒子による無効化エリアSは、上記量を積分して
Figure 2006183929
で与えられる。
SはAが長さの逆数の次元をもつことから、時間の逆数の次元をもつ。すなわち、長さτの時間のプロセス中にはSτの相対エリアが無効化される。つまり、例えば、1cm2 のサイズの有効面積を有する素子の貼り合せを考えると、S[cm2 ]の無効エリアが生じる。
また、上式からSはAに比例するが、Aは
A=2r0 2 0
であるから、図10の粒径r対ダスト微粒子数N(r)の両対数プロットにおいて、各清浄度クラスに対応する各々の直線に対し、(ダスト微粒子量は半径の逆2乗に比例して増加するが、ダスト微粒子により無効化される面積は半径の2乗で減少するので、両効果が相殺し)一定値をとる。したがって、貼り合わせおいてより細かいダスト微粒子を問題にする場合も、Sの増加は高々ln(1/r)の依存性でしか増加しない。
そこで、相対無効エリアをある一定値Sより小さくするには、
Figure 2006183929
を満たすように設定すればよい。ダスト微粒子はブラウン運動していると考えられるが、拡散長は10〜100μmのオーダーであるので、ダスト微粒子の被処理対象物表面への供給は、マクロな風流が担っていると考えてよく、典型的には、風速v=1m/min.の環境下US209Dクラス1の清浄度にいおいて、100秒のプロセスタイムで貼り合せを行うときのSの値は0.1ppm程度である。
ブラウン運動は対象物の粒径に依存するが、クリーンユニット301下では、マクロな風量がブラウン運動によるダスト微粒子の動きを凌駕する状況にあるので、所要時間τのプロセス中に被処理対象物の単位面積に入射してくる半径r以上のダスト微粒子の数は、
o (r)vτ
で与えられるから、これが、被処理対象物に対する単位面積当たりのダスト微粒子数の許容上限密度nより小さくなるようにするためには、
Figure 2006183929
を満たすように設定すればよい。例えば、US209Dクラス10の清浄度では、粒径10nm(以上)のダスト微粒子総量は1立米あたり百万個と見積もられるので、試料表面に風速1m/min.で垂直に風が当たっているとするときは
n〜106 /m3 ×1m/min.×100s
〜106 /m2
=102 /cm2
となり、1cm2 当たり1個以下にするには、US209Dクラス10の2桁上、すなわちクラス0.1程度の清浄度にする必要があることがわかる。上記のダスト密度n(t)の解析に基づくクリーンシステム301は図10に示すようにこれを満足している。
被処理対象物表面への供給は、マクロな風流が担っていると考えてよい理由は以下のとおりである。ダスト微粒子が球形をしていると近似すると、流体力学のストークスの法則によって易動度が粒子の半径aと気体の粘性係数ηとを使って表せることを援用すると、アインシュタインの関係式より、拡散係数Dは
Figure 2006183929
と書ける。300K付近では、空気の粘性係数η=0.9×10-3Pa・sであるので、今粒径10nmのダスト微粒子を考えると
Figure 2006183929
となるので、100秒のプロセスタイムの間に、貼り合せ領域S=1cm2 を通過する粒子数n、したがって当該エリアへ付着するダスト微粒子の個数は、たとえばUS209Dクラス10の清浄度では、粒径10nm(以上)のダスト微粒子総量は1立米あたり百万個と見積もられるので
Figure 2006183929
個程度と見積もられ、すなわちブラウン運動によるダスト微粒子の表面への供給量は、マクロな風流によるものに比べると十分少ないと見ることができる。
また、このnの値は、同じ清浄度を仮定しているにもかかわらず、先に得られた値n〜102 /cm2 に比べて十分少ない値であり、プロセス中の試料表面の面積ベクトルと(HEPAフィルターあるいはULPAフィルターによる気流、重力の効果、および温度対流も考慮に入れた)マクロな風流ベクトルとの内積が0となるような配置をとることが極めて有効であることがわかる。このとき、表面へのダストの供給は、上記のブラウン運動によるものとなり、極めて清浄な表面をもっとプロセスを実行することができる。典型的には、試料は水平にしてプロセスを施すので、この場合には、上記マクロな風流を水平方向にとることが望ましい。逆に一般に、HEPAフィルター等による清浄化ではダウンフローによるものが多いことを考えると、上記試料を垂直にして鉛直に立ててプロセシングにおいて行うことも有効である。
図19および図20に則して改めて説明すると、次のとおりである。図19に示すように、ベクトルVは、HEPAフィルター等による風、重力および熱対流の効果の結果としてのネット(正味)の流れである。dS・V>0またはdS・V<0の場合、試料表面へのダスト微粒子のタッチダウンは、ブラウン運動成分が小さいので、このVによる寄与が支配的になる。
図20では、ベクトルVはHEPAフィルター等による風、重力および熱対流の効果の結果としてのネット(正味)の流れであることは図19の場合と同じであるが、このVを試料に平行になるようにセットした場合の試料表面へのダスト微粒子のタッチダウンは、ブラウン運動成分のみになる。上述のように、この量は極めて小さい。
次に、この発明の第10の実施形態について説明する。この第10の実施形態においては、図20に示すように、dS・V=0となる条件で被処理対象物のプロセスを実行する具体例について説明する。ここでは、被処理対象物として次に示すような新規な太陽電池を考える。
まず、この太陽電池の構成について説明する。
図21A、BおよびCはこの太陽電池を示す。ここで、図21Aは表面図、図21Bは裏面図、図21Cは側面図である。図21A、BおよびCに示すように、この太陽電池は、アノード電極1151とカソード電極1152とが、間にp型半導体層とn型半導体層とからなるpn接合1153をはさんで渦巻き状に形成されたもので、全体として薄い円板の形状を有する。これらのp型半導体層およびn型半導体層は無機半導体でも有機半導体でもよい。符号1155はカソード電極1152の取り出し電極を示す。
図22にこの太陽電池の詳細構造を模式的に示す。図22において、符号1191がp型半導体層、1192がn型半導体層を示す。図22に示すように、アノード電極1151とカソード電極1152とが背中合わせになる部位には樹脂などの各種の絶縁体からなる絶縁膜1193が設けられており、この絶縁膜1193によりアノード電極1151とカソード電極1152とが互いに電気的に絶縁されている。この場合、カソード電極152は全面電極であり、n型半導体層1192とオーミック接触しているのに対し、アノード電極1151は円板の厚さ(W)方向に互いに分離された細長いn個の微小アノード電極1511−1〜1511−nからなる。これらの微小アノード電極1151−1〜1151−nの幅はそれぞれW1 、W2 、…、Wn であり、これらは互いに同一であっても異なっていてもよい。
p型半導体層1191およびn型半導体層1192のバンドギャップEg は、光入射面から円板の厚さ方向にn段階(n≧2)に段階的に減少しており、光入射面側から順にEg1、Eg2、…、Egn(Eg1>Eg2>…>Egn)となっている。p型半導体層1191およびn型半導体層1192のうちのバンドギャップEg がEgk(1≦k≦n)の領域をEgk領域と呼ぶ。このEgk領域のp型半導体層1191と微小アノード電極1151−kとがオーミック接触している。これらのEgk領域は一体になっていても互いに分離されていてもよい。微小アノード電極1151−kとカソード電極1152との間にEgk領域が挟まれた構造が微小太陽電池を構成し、カソード電極1152を共通電極としたこれらのn個の微小太陽電池によりこの太陽電池が構成されている。
gkは次のように設定することができる。例えば、AM1.5太陽光スペクトルの全波長範囲またはその主要な波長範囲(入射エネルギーが高い部分を含む範囲)において、波長をn個の区間に分ける。そして、これらの区間に短波長側(高エネルギー側)から順に1、2、…、nというように番号を付け、k番目の区間の最小光子エネルギーに等しくEgkを選ぶ。こうすることで、k番目の区間の光子エネルギーを有する光子がEgk領域に入射すると電子−正孔対が発生し、光電変換が行われる。また、この場合、このk番目の区間の光子エネルギーを有する光子が各Egk領域に到達して十分に吸収されるように、光入射面からこのEgk領域までの深さを選ぶ。これによって、この太陽電池の光入射面に入射する太陽光は、まずEg1領域に入射してそのスペクトルのうち光子エネルギーがEg1以上のものが吸収されて光電変換され、続いてEg2領域に入射してそのスペクトルのうち光子エネルギーがEg2以上でEg1より小さいものが吸収されて光電変換され、最終的にEgn領域に入射してそのスペクトルのうち光子エネルギーがEgn以上でEgn-1より小さいものが吸収されて光電変換される。この結果、太陽光スペクトルのほぼ全範囲あるいは主要な波長範囲の光を光電変換に使用することができる。
各Egkの設定は、各Egk領域を構成する半導体の組成を変えることにより行うことができる。具体的には、各Egk領域を別種の半導体により構成する。無機半導体を用いる場合について具体例をいくつか挙げると次のとおりである。n=2の最も簡単な場合には、例えば、Eg1領域をGaAs(Eg =1.43eV)、Eg2領域をSi(Eg =1.11eV)により構成する。また、n=3の場合には、例えば、Eg1領域をGaP(Eg =2.25eV)、Eg2領域をGaAs(Eg =1.43eV)、Eg3領域をSi(Eg =1.11eV)により構成する。また、n=4の場合には、例えば、Eg1領域をGaP(Eg =2.25eV)、Eg2領域をGaAs(Eg =1.43eV)、Eg3領域をSi(Eg =1.11eV)、Eg4領域をGe(Eg =0.76eV)により構成する。さらには、GaInNx As1-x やGaInNx 1-x を用いてxの制御だけでn〜10の場合のEgk領域を構成することも可能である。加えて、Teを含ませると大きなボウイング(bowing)を示すことが知られているII−VI族化合物半導体を用いてEgk領域を構成してもよい。
この太陽電池を例えば次のようにして製造する。
まず、ローラに、例えば所定幅の薄い平坦なテープ状の樹脂製ベースフィルムを巻き付けておき、この樹脂製ベースフィルムの一方の面に、必要に応じて蒸着マスク等を用いて複数の蒸着源等から複数種類のn型半導体を別々に蒸発させてバンドギャップが互いに異なるn型半導体層を形成し、次に必要に応じて蒸着マスク等を用いて別の複数の蒸着源等から複数種類のp型半導体を別々に蒸発させてp型半導体層を形成し、次に別の蒸着源等から蒸着マスクを用いてアノード電極用の金属を蒸発させてアノード電極1151−1〜1151−nを形成し、次に別の蒸着源等から絶縁材料を蒸発させて絶縁膜1193を形成した後、別の蒸着源等からカソード電極用の金属を蒸発させてカソード電極1152を形成した後、この蒸着膜付き樹脂製ベースフィルムをローラ状の取り出し電極1155で巻き取っていく。
蒸着等によって形成される上記の各層が渦巻き状に形成される際に樹脂製ベースフィルムが巻き込まれないようにするため、巻き込まれる直前にこの樹脂製ベースフィルムの裏面に高温に加熱されたローラを押し付けたり、この裏面に光を照射したりすることにより樹脂製ベースフィルムを剥離する。
この第10の実施形態においては、アクティブ防塵フィルターおよび循環ダクトを設けたクリーンユニット内において、上記の蒸着等のプロセスを実行する。そして、この際、蒸着面の面積ベクトルdSとマクロな風流ベクトルVとの内積dS・Vが0となるように設定する。こうすることで、既に述べたように、極めて高い清浄度環境下で蒸着等のプロセスを実行することができ、高い歩留まりで太陽電池を製造することができる。
この第10の実施形態によれば、例えば従来のアモルファスSi太陽電池では太陽光スペクトルのうち光子エネルギーが1.12eVより小さい波長の光は利用することができないのに対し、Egk領域の設計により、太陽光スペクトルの全部または主要部の光を光電変換に利用することができ、光電変換効率が極めて高い太陽電池を高い歩留まりで製造することができる。
以上、この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態において挙げた数値、材料、形状、配置などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異なる数値、材料、形状、配置などを用いてもよい。
具体的には、例えば、この発明は、密閉環境を有するものには基本的には全て適用可能であり、例えば、密閉車両・自動車における有害ガス、粉塵、NOx 等の除去に適用して極めて有効である。また、この際、完全に密閉でない場合も、外部空気の取り込みがあってもその量が、このクリーンユニットの浄化システムにより生成される風量に比べて小さければ十分機能することは言うまでもない。
この発明の第1の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムを示す略線図である。 この発明の第2の実施形態によるクリーンユニットシステムを示す略線図である。 この発明の第3の実施形態によるクリーンユニットを示す上面図、正面図および側面図である。 この発明の第4の実施形態によるクリーンユニットシステムを示す略線図である。 この発明の第5の実施形態によるクリーンユニットシステムを示す略線図である。 この発明の第6の実施形態によるクリーンユニットを示す上面図、正面図および側面図である。 この発明の第7の実施形態によるクリーンユニットを示す上面図、正面図および側面図である。 この発明の第8の実施形態によるクリーンユニットを示す略線図である。 この発明の第8の実施形態によるクリーンユニットの使用例を説明するための略線図である。 アクティブ防塵フィルターおよび循環ダクトを備えたクリーンユニットにより得られる清浄度の測定結果を示す略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第9の実施形態によるクリーンユニット−プロセス装置融合システムの使用例を説明するための略線図である。 この発明の第10の実施形態により製造される太陽電池を示す表面図、裏面図および側面図である。 この発明の第10の実施形態により製造される太陽電池を示す略線図である。
符号の説明
1、302…プロセス装置、10…クリーンユニット、11、41…作業室、12、42、43、92…トランスファーボックス、16、32、45、54、64、94、304…アクティブ防塵フィルター

Claims (24)

  1. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されていることを特徴とするクリーンユニット−プロセス装置融合システム。
  2. 上記プロセス装置は真空装置、薄膜成長装置または表面加工装置であることを特徴とする請求項1記載のクリーンユニット−プロセス装置融合システム。
  3. 上記クリーンユニットは循環型フィルターによりクリーンな環境に維持することができることを特徴とする請求項1記載のクリーンユニット−プロセス装置融合システム。
  4. 循環型フィルター、ファンユニットおよび熱交換機を有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニット内に機械的動作を含む装置が収容されていることを特徴とするクリーンユニットシステム。
  5. 上記機械的動作を含む装置は磁気記録装置、光学記録装置または光磁気記録装置であることを特徴とする請求項4記載のクリーンユニットシステム。
  6. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
    上記循環部位に化学物質除去用吸着塔が設置されていることを特徴とするクリーンユニット。
  7. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、上記循環部位に化学物質除去用吸着塔が設置されているものであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  8. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
    エアーシャワー処理により被処理対象物の脱ごみ処理を行うことを特徴とするクリーンユニット。
  9. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、エアーシャワー処理により被処理対象物の脱ごみ処理を行うものであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  10. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるポータブルクリーンユニット。
  11. 試料の出し入れ口を有することを特徴とする請求項10記載のポータブルクリーンユニット。
  12. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるポータブルクリーンユニットであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  13. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
    プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるように構成されていることを特徴とするクリーンユニット。
  14. 上記循環型フィルターによるエアーの流れが水平方向に設定されていることを特徴とする請求項13記載のクリーンユニット。
  15. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるように構成されているものであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  16. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
    所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
    0 <n/vτ
    を満たすように設定されていることを特徴とするクリーンユニット。
  17. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
    0 <n/vτ
    を満たすように設定されているものであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  18. 循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、
    所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
    0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
    ただし、k=3〜10程度の定数
    を満たすように設定されていることを特徴とするクリーンユニット。
  19. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットが複数連結された連結クリーンユニットにおいて、
    少なくとも一つのクリーンユニットが、
    循環型フィルターを有し、クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットであって、所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
    0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
    ただし、k=3〜10程度の定数
    を満たすように設定されているものであることを特徴とする連結クリーンユニット。
  20. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
    プロセス中の被処理対象物の表面の面積ベクトルとマクロな風流ベクトルとの内積が0となるようにすることを特徴とするプロセス方法。
  21. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
    所要時間τで被処理対象物の処理を行う場合に、被処理対象物の表面に入射する単位面積当たりのダスト微粒子の許容上限密度をn、上記表面に対するエアーの流れの速度をvとするとき、清浄度クラスN0
    0 <n/vτ
    を満たすように設定することを特徴とするプロセス方法。
  22. クリーンな環境に維持することができるクリーンユニットとプロセス装置とが連結されているクリーンユニット−プロセス装置融合システムの上記プロセス装置で実行するプロセス方法であって、
    所要時間τで差し渡し長さLで貼り合わせを行う場合に、当該貼り合わせにおいてダスト微粒子の介在により無効化されるエリアの単位面積に対する比をS、上記循環型フィルターにより生じる上記エリアの面への垂直方向のエアーの流れの速度をvとするとき、粒径r0 のダスト微粒子に関する清浄度クラスN0
    0 <S/(2k2 πr0 2vτln(L/r0
    ただし、k=3〜10程度の定数
    を満たすように設定することを特徴とするプロセス方法。
  23. 上記クリーンユニットは循環型フィルターによりクリーンな環境に維持することができることを特徴とする請求項20〜22のいずれか一項記載のプロセス方法。
  24. 上記循環型フィルターによるエアーの流れが水平方向に設定されていることを特徴とする請求項23記載のプロセス方法。
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