JPH07290745A - サーマルヘッドおよびその熱制御方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその熱制御方法

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JPH07290745A
JPH07290745A JP9142694A JP9142694A JPH07290745A JP H07290745 A JPH07290745 A JP H07290745A JP 9142694 A JP9142694 A JP 9142694A JP 9142694 A JP9142694 A JP 9142694A JP H07290745 A JPH07290745 A JP H07290745A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱制御の精度が高いサーマルヘッドとその熱制
御方法を提供する。 【構成】電気絶縁性基材の表面に電気抵抗の温度依存性
の大きな多数の発熱素子が1列に並置され、個々の発熱
素子の一端は各々独立して駆動用集積回路の出力端子に
接続され、これら発熱素子の他端は複数の発熱素子を1
群とした共通端子に接続され、この共通端子には各群毎
に1個の固定抵抗体の一端が接続され、その固定抵抗体
の他端から発熱素子に電圧が印加される。このサーマル
ヘッドにおいて、各発熱素子に流れる電流を前記固定抵
抗体の両端電圧から読み取ることにより各発熱素子の温
度を計測し、この温度に基づいて発熱素子に印加するエ
ネルギーを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドとその
熱制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリント方式は、その印字機構
が簡単であるとともに、記録素子である発熱素子を多数
有するサーマルヘッドが容易に製造できることから広い
範囲で用いられている。サーマルヘッドにおいては、多
数の発熱素子が基板上に1列に配置され、これらの発熱
素子は、発熱駆動用集積回路に接続される。入力される
印字データに応じて、発熱駆動用集積回路に含まれる出
力トランジスタが導通状態になり、印字データに応じて
各発熱素子に電流を供給して、発熱を起こさせる。一般
には数百から数千の発熱素子を有するサーマルヘッドで
も、発熱駆動用集積回路を用いることにより部品点数や
部品間の配線が極めて少なくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のサ
ーマルヘッド装置では、印字の開始直後は記録の濃度が
低く、印字が進むにつれて濃くなるという、印字品質上
の問題があった。これは、印字のために印加される電気
エネルギーが熱となり、発熱素子の近傍や基材に蓄積さ
れるためである。この蓄熱の影響を低減するために、種
々の熱制御方法、すなわちサーマルヘッドの温度に応じ
て印加エネルギーを制御する方法が提案されている。
【0004】例えば、1つの制御方法では、発熱素子近
傍に設けたサーミスタ等の温度センサの情報を基に、印
加エネルギーを制御して印字濃度の均一化を図る。しか
し、この方法では、発熱素子から温度センサまでの熱的
な経路や、温度センサ自体の熱応答時間が長いことか
ら、充分な熱制御はできていない。また、1つの方法で
は、発熱素子毎の印字履歴を参照して印加エネルギーを
制御する。この場合には各発熱素子自体に印加された印
字情報を基にすることから、温度センサを用いる上述の
方法に比べると、はるかに精度の高い印加エネルギーの
制御が可能となる。このため、比較的短い印字履歴情報
で制御できる場合、例えばキャラクタ印字など印字率の
低い場合には、満足できる印字が得られていた。しか
し、サーマルプリント方式がグラフィック印字にまで応
用される現在、この方法で良好な印字品質を得るには長
時間の履歴を参照しなければならないという問題があ
る。また、発熱素子の並置方向の印字情報も参照する必
要が生じ、その実用には膨大な集積回路を要する。さら
に、画像を印字するときには各発色ドット毎に濃度諧調
が要求されるが、従来の熱制御方法ではますます対応で
きない状態にある。
【0005】本発明の第1の目的は、熱制御の精度が高
くできるサーマルヘッドを提供することである。本発明
の第2の目的は、熱制御の精度が高いサーマルヘッド熱
制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るサーマルヘ
ッドでは、電気絶縁性基材の表面に電気抵抗の温度依存
性が大きな多数の発熱素子が1列に並置される。個々の
発熱素子の一端は各々独立して駆動用集積回路の出力端
子に接続される一方、これら発熱素子の他端は複数の発
熱素子を1群とした共通端子に接続される。この共通端
子には各群毎に1個の電流測定用の固定抵抗体の一端が
接続され、その固定抵抗体の他端から発熱素子に電圧が
印加される。また、このサーマルヘッドの熱制御におい
て、1群内の発熱素子に順次に電圧を印加し、このとき
各発熱素子に流れる電流を前記固定抵抗体の両端電圧か
ら読み取ることにより、各発熱素子の抵抗したがって温
度を計測し、この計測温度に基づいて発熱素子に印加す
るエネルギーを制御する。
【0007】
【作用】固定抵抗体を流れる電流値より発熱素子の温度
を計測できる。これにより、発熱素子に印加するエネル
ギーを精確に制御できる。さらに、本発明のサーマルヘ
ッドは、電気抵抗の温度依存性が大きな発熱素子を用
い、発熱素子の電気抵抗の変化に基づく温度検出回路を
個々の発熱素子毎に設けるのではなく、複数個の発熱素
子からなる1群に対して1個の温度検出用抵抗体を設け
る。これにより、サーマルヘッドの回路規模を小さくで
きる。本発明のサーマルヘッド熱制御方法では、発熱素
子への温度計測用の電圧が1群内の1素子毎に時分割で
印加され、温度検出のための電気信号を時分割で走査可
能とする。このとき、1走査時間内では1群について1
個だけ設けられた固定抵抗体と抵抗温度依存性の大きな
発熱素子1個が直列に接続された状態になるため、そこ
に流れる電流を測定すれば発熱素子の温度が検出でき
る。これを1群内の発熱素子について順に走査すれば、
1個の固定抵抗体で1群内全ての発熱素子の温度を計測
することが可能になる。
【0008】
【実施例】上述の問題を解決するため、本出願人による
1つの熱制御方法では、発熱素子自体の温度を検出して
熱制御を行う。図1はこの一例を示す。このサーマルヘ
ッド20には、16個の発熱素子R1'〜R16'および
発熱駆動用集積回路10の他、温度検出用抵抗素子r
1'〜r16'、電流検出用集積回路28、AND回路2
4およびスイッチSW26が搭載されている。熱制御
は、その外部に設けられたA/D変換器221、比較器
222、設定器223およびOR回路224からなる制
御回路23により行われる。このサーマルヘッド20で
は、発熱素子R1'〜R16'には電気抵抗の温度依存性
が大きな材料が用いられていることから、その電気抵抗
の値から発熱素子の温度が検出でき、この温度情報に基
づいて発熱素子に印加するエネルギーを制御することが
可能になる。そのため、熱制御の精度がはるかに向上
し、優れた印字品質が得られている。しかし、このサー
マルヘッド20は、通常のサーマルヘッドに比べると、
ヘッド基材上にはるかに多くの部品を搭載する必要があ
り、また、その部品間の配線も膨大になるという問題が
あった。本発明は、高精度の熱制御の問題とともに回路
規模の問題をも解決するものである。
【0009】以下、添付の図面を参照して、本発明の実
施例を説明する。図2は、本発明の1実施例のサーマル
ヘッド300およびその熱制御回路を示す。図3に示す
ように、サーマルヘッド300は、電気抵抗の温度依存
性の大きな16個の発熱素子R1〜R16、固定抵抗を
有する抵抗体r1、r2、および、発熱駆動用集積回路
10、100からなる。発熱素子R1〜R16は、1列
に並置されている。これらの発熱素子は、R1からR8
までの1ブロックとR9からR16までの1ブロックに
分けられる。個々の発熱素子の一端である個別端子31
1は各々独立して駆動用集積回路10、100の個々の
出力端子に接続され、他端は各群の共通端子312に接
続される。さらに、この共通端子312には各ブロック
毎に1個の固定抵抗体r1、r2の一端が接続される。
このように、発熱素子R1〜R8の共通端子は電流検出
用抵抗器r1を介して、また、発熱素子R9〜R16の
共通端子は電流検出用抵抗器r2を介してサーマルヘッ
ド駆動用の直流電圧VHDに接続されている。その固定
抵抗体r1、r2の他端から発熱素子に電圧VHDが印
加される。抵抗体r1、r2の電圧は、それぞれスイッ
チ415に入力される。発熱素子R1〜R16の独立し
た端子は、それぞれ発熱駆動用集積回路10および10
0の出力端子を介して集積回路内のトランジスタQ1〜
Q16(図3参照)に接続されている。サーマルヘッド
300は以上に説明した構成要素だけからなる。したが
って、図1に示したサーマルヘッド20に比べると、集
積回路の素子数が半減しただけでなく、電流検出用の固
定抵抗体の数も著しく少なくなり、同時に部品間の配線
も激減した。なお、ここでは、説明の便宜上、本実施例
では発熱素子の数を16としたが、実際に使用されるサ
ーマルヘッドの発熱素子の数は、16よりずっと多い。
したがって、このサーマルヘッドの回路規模減少の効果
は大きい。
【0010】図3に示す発熱駆動用集積回路10は、図
1における集積回路10'と同様の集積回路であり、そ
れぞれ、8ビットのシフトレジスタ部101、ラッチ部
102、出力ゲート部103及び出力トランジスタQ1
〜Q8で構成され、その各ビットは発熱素子のR1〜R
8に対応している。印字データSi1は、1ラインが8
ビットのシリアルデータである。この印字データSi1
は、クロック信号ClockTに同期してシフトレジス
タ部101へ入力された後、ラッチ信号LatchT1
のタイミングでラッチ部102へ転送される。出力ゲー
ト部103は、ラッチ部102の各ビットの出力とスト
ローブ信号Strobeの反転信号との論理積により、
例えば出力レベルがHのビットに対してストローブ信号
StrobeがLレベルの時間だけオンになり、該当す
る出力トランジスタQ1〜Q8をオンにする。これによ
り、印字データがHレベルの発熱素子R1〜R8にのみ
電圧VHDが印加され、記録紙に印字が得られる。な
お、発熱駆動用集積回路100も、発熱素子R9〜R1
6にそれぞれ接続される出力トランジスタQ9〜Q16
を備えた同様の回路を有するが、説明を省略する。
【0011】図4は、サーマルヘッド300の図式的な
側面図である。サーマルヘッド300は、ガラス製のサ
ーマルヘッド基材310、フレキシブル基板321およ
びアルミ製の保持板322などから構成されている。保
持板322には、その表面中央付近の長手方向に端から
端まで凹みが設けられており、この中にサーマルヘッド
基材310が接着固定され、フレキシブル基板321も
所定の位置に接着される。このフレキシブル基板321
にはサーマルヘッド基材310の大きさの窓が設けられ
ており、平面的にはサーマルヘッド基材310の周囲を
フレキシブル基板321が囲んだ状態にある。また、こ
れら基材と基板表面は、ほぼ同じ高さになるように保持
板322が加工されている。なお、サーマルヘッド基材
310が搭載される部分の両端に位置するフレキシブル
基板321はサーマルヘッドの表面より低くなってい
る。
【0012】電気絶縁性のサーマルヘッド基材310に
は、一列に並置された多数の発熱素子R1〜R16と、
各発熱素子R1〜R16からそれぞれ独立して引き出さ
れた個別端子311と、発熱素子R1〜R8およびR9
〜R16を各々一括して接続しているブロック共通端子
312とが装備されている。ここで、個別端子311に
は金メッキが、また共通端子312の一部にはハンダメ
ッキが施されており、その他の全面は保護膜313で覆
われている。なお、発熱素子R1〜R16は、負に大き
な抵抗温度依存性を有するクロム・アルミ系合金薄膜に
より形成されており、温度の高いほど抵抗値が小さくな
る性質を有している。
【0013】フレキシブル基板321にはハンダメッキ
の施されたブロック共通端子323が設けられ、この共
通端子323には、抵抗温度依存性の小さな市販のチッ
プ抵抗器が電流検出用抵抗体r1およびr2としてハン
ダ付けされている。抵抗体r1とr2の抵抗値は発熱素
子R1〜R16の抵抗値に比べて十分に小さい。また、
発熱駆動用集積回路10、100(図示しない)も搭載
されており、その出力端子を除く全ての端子はフレキシ
ブル基板321上の該当する端子と金ワイヤーでボンデ
ィング接続されている。
【0014】以上のように、サーマルヘッド基材31
0、フレキシブル基板321および保持板322を組み
合わせた後、発熱駆動用集積回路324の出力端子とサ
ーマルヘッド基材310上に設けられた個別端子311
とが、金ワイヤー325を用いてボンディング接続され
ている。
【0015】図2に示すように、サーマルヘッド300
において、発熱素子R1〜R8の共通端子は電流検出用
抵抗器r1を介して、また、発熱素子R9〜R16の共
通端子は電流検出用抵抗器r2を介してサーマルヘッド
駆動用の直流電圧VHDに接続されている。この発熱素
子R1〜R16の独立した端子は、それぞれ発熱駆動用
集積回路10、100の出力端子Q1’〜Q16’に接
続されている。本サーマルヘッド300の熱制御では、
印字に先立ち、まず発熱素子R1〜R16を予熱し、そ
のときの電流を検出するための電圧VHDが、発熱素子
R1〜R8には固定抵抗体r1を介して、R9〜R16
には固定抵抗体r2を介して時分割で順次印加される。
このとき、抵抗体r1とr2の固定抵抗値は発熱素子R
1〜R16の抵抗値に比べて十分に小さいため、発熱素
子R1〜R8に順次流れる電流I1および発熱素子R9
〜R16に順次流れる電流I2は、印加電圧VHDと発
熱素子個々の抵抗値で決定される。電流I1、I2は、
固定抵抗体r1、r2の両端電圧から読み取られ、これ
より発熱素子R1〜R16の抵抗値が求められる。した
がって、発熱素子R1〜R16の抵抗値が温度によって
大きく変化することから、電流I1およびI2の値によ
り各発熱素子R1〜R16の温度が計測できる。そし
て、この温度情報に基づいて発熱素子に印加するエネル
ギーが制御される。
【0016】図2は、サーマルヘッド300の熱制御回
路を示す。図5は熱制御データを格納するRAMのメモ
リーマップであり、図5の(a)は予熱と印字データお
よび熱制御の補正データの一例を、また(b)は電流検
出データを示している。さらに、図6は、その全体的な
動きを示すタイミングチャートであり、図7は熱制御デ
ータの詳細を示すタイミングチャートである。以下、こ
れらの図面を参照して、熱制御回路の電気的な動作を説
明する。
【0017】本熱制御回路には、図1の場合と同様の信
号、すなわち印字データData、タイミング信号Cl
ock0、ラッチ信号Latch0およびストローブ信
号Strobe0が入力される。ストローブ信号Str
obe0は、Lの期間に印字を行う信号であり、発熱駆
動用集積回路10、100にそのまま入力される。さら
に、印字データData、タイミング信号Clock
0、Latch0は、本制御回路において加工されて、
タイミング信号ClockT、ラッチ信号LatchT
1およびLatchT2、また、予熱後に電流を検出し
て印字し前記の温度情報に基づき熱制御するためのシリ
アル入力データSi1とSi2として、サーマルヘッド
300に搭載された発熱駆動用集積回路10および10
0に入力される。以下、これら信号の加工について詳細
に説明する。
【0018】本熱制御回路に入力される印字データDa
taは、発熱素子R1〜R16に対応したシリアル16
ビットであり、印字周期毎にクロック信号Clock0
と同期してRAM401および402に格納される。R
AM401は12ビット24ワードの容量があり、加算
器409とカウンタ410を経たクロック信号Cloc
k0により、印字データがRAM401のAD1〜AD
16番地のD0の位に順次格納される。また、RAM4
02は、1ビット16ワードの容量をもち、印字データ
が入力された順に格納されて、後述する補正データ作成
時に参照される。
【0019】次に、RAM401のメモリーマップを、
図5に基づき詳細に説明する。図5の(a)に示した番
地AD1〜AD16は、印字データ、温度検出に先立つ
予熱データおよび熱制御のための補正データを格納する
番地である。各番地のD0の位には前記の印字データD
ataが格納される。この図では、発熱素子R2、R
4、R6およびR8がLで、他の発熱素子がHの場合を
示している。D11の位には予熱データとして常時Hが
格納されており、また、D1〜D10の位は初期にはL
がセットされている。しかし、後に述べるように、この
内のD1〜D3の位には、発熱素子R1〜R16の温度
情報に基づいて適正な印字エネルギーにするための補正
データがその都度配分される。一方、図5の(b)に示
した番地AD17〜AD24は、電流検出のための領域
であり、D11の位には、電流検出データとしてHが、
その他の位D0〜D10にはLがセットされている。
【0020】本実施例では、図6のタイミングチャート
に示すように、1印字周期、すなわちストローブ信号S
trobe0がLの期間を12回の小印字周期に分割し
ている。この最初の小印字周期は発熱素子R1とR9の
予熱・電流検出に割り当てられ、2番目の小印字周期は
発熱素子R1とR9の基本印字および発熱素子R2とR
10の予熱・電流検出に割り当てられ、3番目の小印字
周期は発熱素子R1とR9の熱制御の第1印字、発熱素
子R2とR10の基本印字および発熱素子R3とR11
の予熱・電流検出に割り当てられ、さらに4番目の小印
字周期は発熱素子R1とR9の熱制御の第2印字、発熱
素子R2とR10の熱制御の第1印字、発熱素子R3と
R11の基本印字および発熱素子R4とR12の予熱・
電流検出に割り当てられる。5番目から12番目の周期
も同様に割り当てられる。発熱素子R8とR16の予熱
・電流検出、基本印字、熱制御の第1〜第3印字は、8
番目から12番目の小印字周期に割り当てられる。
【0021】このように、R1またはR9からR8また
はR16までの個々の発熱素子について、小印字周期毎
の予熱・電流検出、基本印字および熱制御の第1〜第3
印字のデータがシリアルデータSi1またはSi2に加
工され、発熱駆動用集積回路10または100に入力さ
れる。ここで、発熱素子R1〜R8のためのシリアルデ
ータSi1または発熱素子R9〜R16のためのシリア
ルデータSi2は、スイッチSW411を切り替えるこ
とにより、サーマルヘッド300に搭載された発熱駆動
用集積回路10または100に入力される。RAM40
1からのデータの読みだしの基となるラッチ信号Lat
ch0により、発振器403は小印字周期の1/4の周
期で発振を開始し、カウンタ405に信号を入力する。
カウンタ405のQB出力は、遅延回路421で1/2
周期遅らされた信号TBとなり、スイッチSW411を
切り替える。なお、信号TBはスイッチSW412およ
びSW415の切り替え、また後述するRAM401の
番地AD1〜AD8と番地AD9〜AD16との切り替
えにも使われる。
【0022】図7は、先頭の2小印字周期にある予熱と
電流検出のタイミングを示す詳細図であり、QCの1サ
イクルがシリアルデータSi1の、MCの1サイクルが
シリアルデータSi2の1小印字周期を表している。ま
た、クロック信号ClockTはR1〜R8またはR9
〜R16の8ビットが1小印字周期に4サイクル割り当
てられ、それぞれシリアルデータSi1またはSi2を
転送するが、ここではSi1についてのみ説明する。
【0023】まず第1小印字周期の1サイクル目には、
発熱素子R1の予熱データが、また4サイクル目にはR
1の電流検出データがシリアルデータSi1に送られ、
8ビット中の第1ビットがHレベルになる。次の小印字
周期の1サイクル目には、発熱素子R1の基本印字デー
タと発熱素子R2の予熱データが送られてシリアルデー
タSi1の第1ビットと第2ビットがHレベルになり、
また4サイクル目には、発熱素子R2の予熱データが送
られてシリアルデータSi1の第2ビット目のみがHに
なる。このように、RAM401に格納されたデータが
クロック信号ClockTと同期してシリアルデータS
i1またはSi2に転送され、熱制御データが作られ
る。
【0024】RAM401からのデータの読み出しはラ
ッチ信号Latch0が基になっている。この信号によ
り発振器403は小印字周期の1/4の周期で発振を開
始し、また、発振器404は、加算器413を介したラ
ッチ信号Latch0により発振器403の1/10以
下の周期で発振を開始する。発振器404の出力は、加
算器409を経て、予め出力がゼロになっていたカウン
タ410に入力され、カウンタ410の出力は、発振器
403の発振毎に、RAM401の番地AD1〜AD8
またはAD9〜AD16を順次指定する。なお、番地A
D1〜AD8とAD9〜AD16との切り替えは、前記
の信号TBにより、また番地AD1〜AD16とAD1
7〜AD24との切り替えは、カウンタ410からの信
号QAによる。
【0025】一方、発振器403の出力は、予め出力が
ゼロにセットされていたカウンタ405に入力され、カ
ウンタ405の出力は、小印字周期の順番を表す信号Q
C、QD、QEおよびQFとなりダウンカウンタ407
に入力される。ダウンカウンタ407は、前記入力から
発振器404の信号により1カウントずつ減じられた出
力Qa、Qb、QcおよびQdを出力し、これがセレク
タ408に入力されてRAM401のD0〜D11の位
が指定される。すなわち、RAM401の位は、発振器
404の発振毎に、また小印字周期毎にD11からD4
へ、D0からD11に戻ってD5へ、D1からD0また
D11に戻ってD6へというように走査する。
【0026】カウンタ405の出力に基づくRAM40
1の位の走査は、発熱素子R1〜R8のシリアルデータ
Si1のためのものである。これに対し、発熱素子R9
〜R16のデータになるシリアルデータSi2に対して
は、カウンタ422の出力MC、MD、MEおよびMF
が、上記のカウンタ405の出力と同様に機能する。た
だし、カウンタ422への入力信号は、発振器403の
信号が遅延回路423により2周期遅れた形で入力され
る。
【0027】上記の印字データの読み出しを、図5のメ
モリーマップを基に具体的に説明する。まず、初回の小
印字周期のデータは、AD1・D11からAD8・D4
までの番地・位を斜め左下に走査する。2番目の小印字
周期のデータは、AD1・D0からAD2・D11に移
り、以後はAD8・D5までを斜め左下に走査する。3
番目の小印字周期のデータは、AD1・D1からAD2
・D0に移り、以後はAD3・D11からAD8・D6
までを斜め左下に走査する。以下同様に、12回の小印
字周期について各々8ビットのデータを走査し、これら
がシリアルデータSi1にあてられる。また、シリアル
データSi2については、対象番地がAD9〜AD16
に変わるだけで、上記と同様の番地・位が順次走査され
てデータが読みだされる。なお、9回目から12回目の
小印字周期についてはD11の位が走査の対象外になる
ため、予熱のデータは読み込まれない。
【0028】一方、発振器403の発振によりカウンタ
405が3つ増加されると、出力信号QAおよびQBが
Hに変わり、RAM401の番地AD17が選択され、
このときのカウンタ407の出力が11になっているこ
とからD11の位が選定され、この番地・位から斜め左
下のAD24・D4の番地・位までが走査される。さら
に、上に説明したのと同様に、小印字周期毎に番地・位
をシフトしながら電流検出用のデータが作られる。ま
た、この電流検出データの番地は、シリアルデータSi
1およびSi2に共通に使用される。なお、9回目から
12回目の小印字周期についてはD11の位が走査の対
象外になるため、電流検出用のデータは読み込まれな
い。
【0029】以上のようにして作られたシリアルデータ
Si1またはSi2は、小印字周期毎にクロック信号C
lockTにより発熱駆動用集積回路10または100
に入力され、ラッチ信号LatchT1またはLatc
hT2のタイミングで出力に転送される。出力Q1〜Q
16は、ラッチされたシリアルデータSi1またはSi
2とストローブ信号Strobe0の反転信号との論理
積でオンになり、発熱素子R1〜R8またはR9〜R1
6に対して予熱、電流検出、および印字データのある発
熱素子に対しては基本印字と熱制御のための補正印字と
の電流が流れる。
【0030】本実施例では、予熱直後の発熱素子の温度
を精確に測定することにより適正な印加エネルギーを設
定できる。次に、電流検出結果と熱制御のための補正印
字との関係を詳細に説明する。予熱データにより電流が
流れて発熱素子の温度が上昇し、次のタイミングで電流
検出データにより発熱素子R1〜R8、R9〜R16に
流れる電流I1またはI2は、電流検出抵抗体r1およ
びr2の両端電圧としてサーマルヘッド300の外部に
取出され、SW415を経て差動アンプ416で増幅さ
れて信号Iになる。この信号IはA/D変換器417で
デジタル量に変換された温度情報になり、照合表418
に入力される。照合表418に予め設定された熱制御の
データとRAM402に格納されたデータとの論理積が
AND回路420でとられ、RAM402に印字データ
が格納されているビットに対してのみ熱制御のための補
正データが作られ、RAM401のAD1〜AD16の
D1〜D3の位に書き込まれる。
【0031】この照合表418のデータは、発熱素子に
流れる電流が小さいとき、すなわち温度が低いときには
ランクが大きく、また温度が高いときにはランクが小さ
くなる3ビットで構成され、000、100、110お
よび111の4段階に設定されており、電流Iの値が大
きいとき(高温)には000が、また小さいとき(低
温)には111が選択される。なお、RAM402に印
字データがないビットの補正データは、常にL(00
0)のままである。
【0032】例えば、図6のQ1〜Q16の斜線部が電
流検出のタイミングを表している。RAM401のD0
の位に印字データが格納されているQ1についてみる
と、最初の小印字周期で予熱をした直後に電流が検出さ
れる。このとき、R1の温度が低いと増幅器416の出
力Iが図6のIに示すように小さく現れるため、適正な
印字濃度を得るためには最大のエネルギーを与える必要
がある。そこで、RAM401のAD1番地のD1から
D3の位にHレベルがセットされ、D0〜D3の全てが
Hレベルになる。そのため、2番目の小印字周期から4
番目の小印字周期までのQ1出力がONになり、発熱素
子R1には最大のエネルギーが印加される。
【0033】このようにして、発熱素子R1〜R8また
はR9〜R16のIが順次照合表418で参照され、そ
の値に応じてRAM401のAD1〜AD16番地のD
1〜D3の位に熱制御の補正データが書き込まれる。な
お、ここに書き込まれたデータが順次読みだされてシリ
アルデータSi1またはSi2として発熱駆動用集積回
路10または100に入力されるのは前に説明した通り
である。
【0034】以上の実施例では、補正データを3ビット
としてRAM401のD1〜D3の位を充てたが、補正
データのビット数を例えば4ビットとしてRAM401
のD〜D4の位を充てることにより、熱制御の精度は一
層向上する。しかし、この場合には、増えたビットの数
だけ小印字周期の回数とRAM401の位の数とが増加
する。また、本発明では予熱直後の発熱素子の温度を精
確に測定することにより適正な印加エネルギーを設定し
たが、印字データに基づき電圧が印加された発熱素子の
温度をリアルタイムに複数回測定し、発熱素子が到達温
度に達したときに電圧の印加を終了しても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドと熱制御方法に
よれば、発熱素子自体の計測温度を基にした熱制御によ
り高品位の印字を得ることが可能になるとともに、サー
マルヘッドに搭載する部品とその部品間の配線を少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発熱素子の温度情報に基づき熱制御を行うサ
ーマルヘッドとその熱制御方法の一例を示す回路図であ
る。
【図2】 本発明の1実施例によるサーマルヘッドと熱
制御回路を示す図である。
【図3】 サーマルヘッドの発熱駆動用集積回路のブロ
ック図である。
【図4】 本発明の1実施例によるサーマルヘッドの側
面図である。
【図5】 熱制御のデータを格納するRAMのメモリー
マップであり、(a)は予熱と印字データおよび熱制御
の補正データの一例を、また(b)は電流検出データを
示している。
【図6】 本発明の1実施例による熱制御方法の全体を
示すタイミングチャートである。
【図7】 本実施例の熱制御の詳細を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
10、100…発熱駆動用集積回路、 300…サーマルヘッド、 310…サーマルヘッド基材、 R1〜R16…発熱素子、 r1,r2…電流検出用固定抵抗素子。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 113 B 115 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性基材の表面に電気抵抗の温度
    依存性の大きな多数の発熱素子が1列に並置され、 個々の発熱素子の一端は各々独立して駆動用集積回路の
    出力端子に接続され、他端は複数の発熱素子を1群とし
    た共通端子に接続され、 この共通端子には各群毎に1個の固定抵抗体の一端が接
    続され、その固定抵抗体の他端から発熱素子に電圧が印
    加されることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 電気絶縁性基材の表面に電気抵抗の温度
    依存性の大きな多数の発熱素子が1列に並置され、個々
    の発熱素子の一端は各々独立して駆動用集積回路の出力
    端子に接続され、これら発熱素子の他端は複数の発熱素
    子を1群とした共通端子に接続され、この共通端子には
    各群毎に1個の固定抵抗体の一端が接続され、その固定
    抵抗体の他端から発熱素子に電圧が印加されるサーマル
    ヘッドにおいて、 1群内の発熱素子に順次に電圧を印加し、 上記の電圧を印加された各発熱素子に流れる電流を前記
    固定抵抗体の両端電圧から読み取ることにより各発熱素
    子の温度を計測し、 この計測温度に基づいて各発熱素子に印加するエネルギ
    ーを制御することを特徴とするサーマルヘッドの熱制御
    方法。
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