JPH07290521A - ランナー取出方法および射出成形用金型 - Google Patents

ランナー取出方法および射出成形用金型

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JPH07290521A
JPH07290521A JP8340894A JP8340894A JPH07290521A JP H07290521 A JPH07290521 A JP H07290521A JP 8340894 A JP8340894 A JP 8340894A JP 8340894 A JP8340894 A JP 8340894A JP H07290521 A JPH07290521 A JP H07290521A
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runner
slide member
mold
groove
moved
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JP8340894A
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English (en)
Inventor
Akihiro Akutagawa
明裕 芥川
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、射出成形により形成されたランナ
ーを金型から取り出すためのランナー取出方法および射
出成形用金型に関し、金型からランナーを確実に分離す
ることを目的とする。 【構成】 本発明のランナー取出方法は、製品53を型
締めしたままの状態で、ランナー溝49内のランナー8
1をランナー溝49に固定してランナー溝49をゲート
部47から遠ざかる方向に移動し、ランナー81をゲー
ト部47において確実に切断した後に、ランナー溝49
内へのランナー81の固定を解除し、ランナー溝49か
らランナー81を取り出すように構成される。また、本
発明の射出成形用金型は、第1の金型31の第2の金型
33と反対方向への移動時に、第1のスライド部材35
と第2のスライド部材37とを外側に向けて同時に移動
した後、第1のスライド部材35のみをさらに外側に向
けて移動し第1のスライド部材35に覆われたランナー
溝49を開放する駆動手段を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形により形成さ
れたランナーを金型から取り出すためのランナー取出方
法およびこの方法に使用される射出成形用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、熱交換器の組み立て、および、シ
ール部材の管理を容易にするために、例えば、図12に
示すように、タンク11の袴部13に形成される蟻溝状
の環状凹溝15に、樹脂を射出成形してシール部材17
を形成し、このシール部材17を環状凹溝15に固定し
た熱交換器用タンクが開発されている。
【0003】しかしながら、このような熱交換器用タン
クでは、タンク11の袴部13に蟻溝状の環状凹溝15
を形成する必要があり、このような形状の環状凹溝15
を形成するためには、タンク11を形成するための金型
の抜きが非常に困難になるという問題があった。
【0004】従来、このような問題を解決した製造方法
としては、例えば、特開平3−138116号公報に開
示されるものが知られている。この公報に開示される製
造方法では、図13に示すように、樹脂製のタンク11
の開口部に沿って形成される環状の袴部13の開口端面
に断面矩形状の環状凹溝15を形成した後、袴部13を
金型19,21内に収容し、これ等の金型19,21に
より袴部13の外側面13aと内側面13bとを挟持
し、金型21における袴部13の外側面13aに対向す
る面に形成される突起21aにより、袴部13の外側面
13aと内側面13bとを対向する方向に押圧した状態
で、環状凹溝15およびこの環状凹溝15の前方に位置
する金型19のシール成形用空間19aに、ランナー溝
19bからシール用樹脂23を射出し、この状態でシー
ル用樹脂23を固化することにより、図12に示したよ
うな熱交換器用タンクが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造に使用される従来の射出成形用金型では、射出
成形後に、金型19のランナー溝19bにランナーが形
成され、このランナーがゲート部25においてシール部
材17に連結されるため、金型からランナーを分離する
ことが非常に困難になるという問題があった。
【0006】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、金型からランナーを確実に分離す
ることができるランナー取出方法および射出成形用金型
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のランナー取出
方法は、所定形状を有する製品に、金型に形成されるラ
ンナー溝を介してゲート部から樹脂を射出成形した後、
前記ランナー溝内のランナーを取り出すランナー取出方
法において、前記製品を型締めした状態で、前記製品に
樹脂を射出成形した後、前記製品を固定したままの状態
で、前記ランナー溝内のランナーを前記ランナー溝に固
定して前記ランナー溝を前記ゲート部から遠ざかる方向
に移動し、前記ランナーを前記ゲート部において切断
し、この後、前記ランナー溝内の前記ランナーの固定を
解除し、前記ランナー溝から前記ランナーを取り出すも
のである。
【0008】請求項2の射出成形用金型は、第1の金型
と第2の金型との間に、前記第1の金型の移動方向に対
して直交する方向に移動される第1のスライド部材と第
2のスライド部材とを重ねて配置するとともに、前記第
1の金型に前記第2のスライド部材の湯溜まりに開口す
るスプール孔を形成し、前記第2のスライド部材の第1
のスライド部材側に前記湯溜まりとゲート部とを連通す
るランナー溝を形成してなり、前記第1の金型の前記第
2の金型と反対方向への移動時に、前記第1のスライド
部材と第2のスライド部材とを外側に向けて同時に移動
した後、前記第1のスライド部材のみをさらに外側に向
けて移動し第1のスライド部材に覆われたランナー溝を
開放する駆動手段を備えてなるものである。
【0009】請求項3の射出成形用金型は、請求項1に
おいて、前記駆動手段は、前記第1の金型に外側に向け
て傾斜して固定され、前記第1のスライド部材および第
2のスライド部材に挿通されるアンギュラピンからなる
ものである。
【0010】
【作用】請求項1のランナー取出方法では、製品を固定
したままの状態で、ランナー溝内のランナーをランナー
溝に固定してランナー溝をゲート部から遠ざかる方向に
移動すると、ランナーが、ゲート部において確実に切断
される。
【0011】従って、この後、ランナー溝内へのランナ
ーの固定を解除することにより、ランナー溝からランナ
ーが容易に取り出される。請求項2の射出成形用金型で
は、第1の金型のスプール孔を第2のスライド部材の湯
溜まりに開口した状態でスプール孔から樹脂が供給され
ると、樹脂は湯溜まりからランナー溝を通ってゲート部
に導かれ、ゲート部から樹脂が製品側に射出される。
【0012】そして、樹脂の硬化後に、第1の金型が第
2の金型と反対方向に移動されると、先ず、第1のスラ
イド部材と第2のスライド部材とが外側に向けて同時に
移動されるが、この時には、第2のスライド部材のラン
ナー溝が第1のスライド部材により覆われているため、
ランナー溝内のランナーが第1のスライド部材により固
定されおり、第1のスライド部材と第2のスライド部材
との移動により、ゲート部において樹脂が切断される。
【0013】この後、第1のスライド部材のみがさらに
外側に向けて移動されると、第1のスライド部材に覆わ
れたランナー溝が開放され、ランナーのランナー溝から
の取り出しが可能になる。
【0014】請求項3の射出成形用金型では、第1の金
型が第2の金型と反対方向に移動されると、アンギュラ
ピンも第1の金型と一緒に移動し、先ず、第1のスライ
ド部材と第2のスライド部材とが外側に向けて同時に移
動される。
【0015】そして、アンギュラピンが第2のスライド
部材から抜けると、第1のスライド部材のみがさらに外
側に向けて移動される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1ないし図5は、本発明の射出成形用金型
の要部の詳細を示すもので、図1は図2の−線に沿
う断面図、図2は図1の射出成形用金型から第1の金型
を除去した状態を示す上面図、図3は図2の−線に
沿う断面図、図4は図2の−線に沿う断面図、図5
は図2の−線に沿う断面図である。
【0017】これ等の図において符号31は、上下方向
に移動される第1の金型を示している。この第1の金型
31の下方には、固定型である第2の金型33が配置さ
れている。
【0018】そして、第1の金型31と第2の金型33
との間に、第1の金型31の移動により左右方向に移動
される第1のスライド部材35と第2のスライド部材3
7とが上下方向に重ねて配置されている。
【0019】第1の金型31には、第2のスライド部材
37の湯溜まり39に開口するスプール孔41が形成さ
れている。すなわち、図2に示すように、第2のスライ
ド部材37の内側の中央には、湯溜まり39が形成され
ている。
【0020】また、第1のスライド部材35には、湯溜
まり39の上方に、切欠溝43が形成され、この切欠溝
43に、図1に示すように、第1の金型31のスプール
孔41が形成される突出部45が嵌合されている。
【0021】第2のスライド部材37の第1のスライド
部材35側には、図2および図3に示すように、湯溜ま
り39とゲート部47とを連通する矩形状のランナー溝
49が形成されている。
【0022】このランナー溝49は、湯溜まり39から
両側に向けて一対の成形部51まで延在されており、先
端にゲート部47が形成されている。成形部51には、
図4に示すように、第2の金型33に、樹脂タンク53
のシール部材を成形するための樹脂タンクセット部33
aが設けられている。
【0023】樹脂タンクセット部33aには、樹脂タン
ク53の袴部53bの周囲の内側を固定するための凸部
33bと、樹脂タンク53の環状溝53aと組合せてシ
ール部材成形空間54を形成するシール部材成形溝33
cが設けられている。
【0024】樹脂タンクセット部33aには、製品であ
る樹脂タンク53が配置され、樹脂タンク53の環状凹
溝53aとシール部材成形溝33cに、ランナー溝49
の先端のゲート部47が連通されている。
【0025】樹脂タンク53は、スライドピース55
a,55b,55c,スライドコア57、および第1の
スライド部材35と第2のスライド部材37の一部によ
り、第2の金型33の樹脂タンクセット部33aに固定
可能とされている。
【0026】なお、スライドピース55a,55b,5
5cは、図2の矢符方向にそれぞれ移動される。第1の
金型31には、図1に示すように、スプリング59を介
して押圧部材61が適切な間隔で複数配置されている。
【0027】また、第1の金型31には、アンギュラピ
ン63が外側に向けて傾斜して固定されている。このア
ンギュラピン63は、第1のスライド部材35および第
2のスライド部材37に形成される貫通孔35a,37
aに挿通されている。
【0028】アンギュラピン63の先端は、第2の金型
33に形成される凹部65内に挿入可能とされている。
第1のスライド部材35および第2のスライド部材37
の外側には、傾斜面67,69が形成されており、この
傾斜面67,69が、第1の金型31の外側に形成され
る凸部71の傾斜面73に当接可能とされている。
【0029】第2の金型33の外側には、ストッパ75
が形成され、このストッパ75には、第1のスライド部
材35および第2のスライド部材37の外側への移動を
停止するための停止部75a,75bが形成されてい
る。
【0030】第2のスライド部材37には、第2のスラ
イド部材37に形成される湯溜まり39に突出するスプ
ール押さえピン77が配置されている。このスプール押
さえピン77の第2のスライド部材33との間には、図
示しない空気抜き孔が形成されている。
【0031】また、第2の金型33には、型が開いた時
に、第2のスライド部材37に形成される湯溜まり39
がくる位置に、後述する図11に示すスプール83およ
びランナー81を排出するための突き出しピン79が配
置されている。
【0032】上述した射出成形用金型において、樹脂タ
ンク53の環状溝53aにシール部材17を成形し、ラ
ンナー81をシール部材17から切り離し、スプール8
3とランナー81等が一体となった不要部の取り除き
は、以下の順に行われる。
【0033】先ず、型開きした成形部51の第2の金型
33に設けた樹脂タンクセット部33a上に、樹脂タン
ク53が置かれ、この後、第1の金型31を下げると、
第1の金型31に設けられたアンギュラピン63が、第
1のスライド部材35の貫通孔35aに挿入され、さら
に、第1のスライド部材35が移動を始めると、成形部
51側の第1の金型33に設けられた押圧部材61が樹
脂タンク53方向に移動し、樹脂タンク53を押し始め
る。
【0034】更に、第1の金型31が下がり、第2のス
ライド部材37の貫通孔37aに、アンギュラピン63
が挿入されると、第2のスライド部材37が第1のスラ
イド部材35と一体になって移動する。
【0035】この実施例では、この時に、樹脂タンク5
3の周囲に設けられたスライドピース55a,55b,
55cとスライドコア57が移動するが、スライドピー
ス55a,55b,55cが樹脂タンク53の袴部53
bの上を押すように移動し、遅れてスライドコア57が
樹脂タンク53の袴部53bに向かって移動する。
【0036】このスライドピース55a,55b,55
cとスライドコア57が移動するタイミングは、第1の
スライド部材35と第2のスライド部材37が一体とな
るより早くしても良い。
【0037】さらに、第1の金型31が下がると、第1
の金型31の傾斜面73が、第1のスライド部材35の
傾斜面67と第2のスライド部材37の傾斜面69に当
たり、第1のスライド部材35と第2のスライド部材3
7のゲート部47付近が樹脂タンク53に当たり型締め
が完了し、ほぼ同時にスライドピース55a,55b,
55cとスライドコア57による型締めも終了する。
【0038】そして、図1ないし図5に示したように、
型締めが終わると、図示しない射出成形器よりスプール
孔44に、暖められた、例えばシリコン樹脂からなるシ
ール樹脂が射出され、射出されたシール樹脂は、湯溜ま
り39で混入された空気が抜かれ、ランナー溝49を通
りゲート部47に導かれ、ゲート部47から樹脂がシー
ル部材成形空間54に充満され、この後冷却され、樹脂
タンク53にシール部材が一体成形される。
【0039】この後、型開きを行い、シール部材が成形
された、樹脂タンク53を取り外し、スプール孔41に
残留したスプール83およびランナー溝49に残ったラ
ンナー81の取り出しが行われる。
【0040】先ず、第1の金型31を上方に上げると、
図6に示すように、第1のスライド部材35と第2のス
ライド部材37とが、アンギュラピン63により同時に
樹脂タンク53から離れる方向に移動され、ゲート部4
7のシール樹脂がシール部材17から切断される。
【0041】同時に、湯溜まり39に突出したスプール
押さえピン77により上方に移動しないように押さえら
れているスプール81は、スプール孔41より剥離す
る。第1の金型31が上方に上がると、ほぼ同時に、ス
ライドピース55a,55b,55cと、スライドコア
57も樹脂タンク53から離れる方向に移動するが、第
1の金型31に設けられた押圧部材61には、スプリン
グ59が設けられているため、樹脂タンク53は固定さ
れている。
【0042】さらに、第1の金型31が上方に移動し、
図7および図8に示すように、アンギュラピン63が第
2のスライド部材37の貫通孔37aから抜けると、湯
溜まり39は、第2の金型33の突き出しピン79の上
に位置し、同時に、第2のスライド部材37は、停止部
75aに当たり停止する。
【0043】さらに、第1の金型31が上方に移動する
と、図8および図9に示すように、アンギュラピン63
により、第1のスライド部材35が第2のスライド部材
37上を移動され、ランナー溝49の固定が解除され
る。
【0044】さらに、第1の金型31が上方に移動し、
図10に示すように、アンギュラピン63が、第1のス
ライド部材35から抜けると、ほぼ同時に第1のスライ
ド部材35は、停止部75aに当たり停止し、この後、
スプール83は、第1の金型31から抜け、同時に第1
の金型31の移動が停止される。
【0045】そして、突き出しピン79を突き出し、図
11に示すスプール83とランナー81からなる一体品
を湯溜まり39から取り外し、適切な手段により金型か
ら除去する。
【0046】なお、湯溜まり39には、スプール押さえ
ピン77の先端が、スプール83を第1の金型31から
抜く時に、第1の金型31に持っていかれないように突
出しているが、この突出は小さいため、下から突き出し
ピン79を突き出せば抜けるようになっている。
【0047】なお、この実施例では、第2のスライド部
材37におけるスプール押さえピン77の突き出してい
る湯溜まり39の上方は閉じているが、突き出しピン7
9で突き出し難い場合には開放しても良い。
【0048】しかして、以上述べたランナー取出方法で
は、製品である樹脂タンク53を固定したままの状態
で、ランナー溝49内のランナー81をランナー溝49
に固定してランナー溝49をゲート部47から遠ざかる
方向に移動し、ランナー81をゲート部47において確
実に切断した後に、ランナー溝49内へのランナー81
の固定を解除し、ランナー溝49からランナー81を取
り出すようにしたので、金型からランナー81を確実に
分離することができる。
【0049】また、以上述べた射出成形用金型では、ラ
ンナー溝49内のランナー81を第1のスライド部材3
5により固定した状態で、第1のスライド部材35と第
2のスライド部材37とを同時に移動することにより、
樹脂タンク53からゲート部47が切断され、さらに、
第1のスライド部材35のみを外側に向けて移動するこ
とにより第1のスライド部材35に覆われたランナー溝
49が開放されるため、金型からランナー81を確実に
分離することができる。
【0050】そして、特に、上述した実施例のように、
一のスプール孔41から供給される樹脂を、複数のラン
ナー溝49に供給しようとする場合には、ランナー溝4
9の長さが長くなるため、ゲート部47の切断が困難に
なるが、このような場合にも、本発明によれば、ゲート
部47を確実に切断することが可能になる。
【0051】また、上述した射出成形用金型では、第1
の金型31が第2の金型33と反対方向に移動される
と、アンギュラピン63も第1の金型31と一緒に移動
し、先ず、第1のスライド部材35と第2のスライド部
材37とが外側に向けて同時に移動され、アンギュラピ
ン63が第2のスライド部材37から抜けると、第1の
スライド部材35のみがさらに外側に向けて移動される
ため、簡易な手段により精度の高い駆動手段を得ること
ができる。
【0052】さらに、上述した射出成形用金型では、第
2のスライド部材37の湯溜まり39に突出されるスプ
ール押さえピン77により、湯溜まり39内で硬化した
樹脂の第1の金型31の移動方向への移動が阻止される
ため、第1の金型31の移動により、第1の金型31の
スプール孔41で硬化したスプール83を、スプール孔
41から自然に離脱することができる。
【0053】なお、以上述べた実施例では、駆動手段を
アンギュラピン63により構成した例について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
例えば、第1の金型31と同期して作動する一対のエア
ーシリンダにより第1のスライド部材35と第2のスラ
イド部材37とを移動するようにしても良い。
【0054】また、以上述べた実施例では、本発明を樹
脂タンク53にシール部材を形成するための射出成形用
金型に適用した例について説明したが、本発明はかかる
実施例に限定されるものではなく、広く樹脂成形用の射
出成形用金型に適用できることは勿論である。
【0055】さらに、以上述べた実施例では、第1の金
型31の上方への移動時に押圧部材61により樹脂タン
ク53を固定した例について説明したが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではなく、例えば、スライド
ピース55a,55b,55cとスライドコア57によ
り固定するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のランナー
取出方法では、製品を固定したままの状態で、ランナー
溝内のランナーをランナー溝に固定してランナー溝をゲ
ート部から遠ざかる方向に移動し、ランナーをゲート部
において確実に切断した後に、ランナー溝内へのランナ
ーの固定を解除し、ランナー溝からランナーを取り出す
ようにしたので、金型からランナーを確実に分離するこ
とができる。
【0057】請求項2の射出成形用金型では、ランナー
溝内のランナーを第1のスライド部材により固定した状
態で、第1のスライド部材と第2のスライド部材とを同
時に移動することにより、製品側からゲート部が切断さ
れ、さらに、第1のスライド部材のみを外側に向けて移
動することにより第1のスライド部材に覆われたランナ
ー溝が開放されるため、金型からランナーを確実に分離
することができる。
【0058】請求項3の射出成形用金型では、第1の金
型が第2の金型と反対方向に移動されると、アンギュラ
ピンも第1の金型と一緒に移動し、先ず、第1のスライ
ド部材と第2のスライド部材とが外側に向けて同時に移
動され、アンギュラピンが第2のスライド部材から抜け
ると、第1のスライド部材のみがさらに外側に向けて移
動されるため、簡易な手段により精度の高い駆動手段を
得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型の一実施例の型締め時
における要部を示す図2の−線に沿う断面図であ
る。
【図2】図1の射出成形用金型から第1の金型を除去し
た状態を示す上面図である。
【図3】図2の−線に沿う断面図である。
【図4】図2の−線に沿う断面図である。
【図5】図2の−線に沿う断面図である。
【図6】図1の射出成形用金型の第2のスライド部材か
らアンギュラピンが抜けた状態を第1の金型を除去して
示す上面図である。
【図7】図6の−線に沿う断面図である。
【図8】図6の−線に沿う断面図である。
【図9】図1の射出成形用金型の第1のスライド部材か
らアンギュラピンが抜けた状態を図7と同じ断面で示す
断面図である。
【図10】図1の射出成形用金型の第1のスライド部材
からアンギュラピンが抜けた状態を図8と同じ断面で示
す断面図である。
【図11】排出される状態のスプールとランナーとを示
す説明図である。
【図12】従来の熱交換器用タンクを示す断面図であ
る。
【図13】従来の射出成形用金型を示す断面図である。
【符号の説明】
31 第1の金型 33 第2の金型 35 第1のスライド部材 37 第2のスライド部材 39 湯溜まり 41 スプール孔 47 ゲート部 49 ランナー溝 51 成形部 53 樹脂タンク 63 アンギュラピン 77 スプール押さえピン 81 ランナー 83 スプール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状を有する製品(53)に、金型
    (37)に形成されるランナー溝(49)を介してゲー
    ト部(47)から樹脂を射出成形した後、前記ランナー
    溝(49)内のランナー(81)を取り出すランナー取
    出方法において、 前記製品(53)を型締めした状態で、前記製品(5
    3)に樹脂を射出成形した後、前記製品(53)を固定
    したままの状態で、前記ランナー溝(49)内のランナ
    ー(81)を前記ランナー溝(49)に固定して前記ラ
    ンナー溝(49)を前記ゲート部(47)から遠ざかる
    方向に移動し、前記ランナー(81)を前記ゲート部
    (47)において切断し、この後、前記ランナー溝(4
    9)内の前記ランナー(81)の固定を解除し、前記ラ
    ンナー溝(49)から前記ランナー(81)を取り出す
    ことを特徴とするランナー取出方法。
  2. 【請求項2】 第1の金型(31)と第2の金型(3
    3)との間に、前記第1の金型(31)の移動方向に対
    して直交する方向に移動される第1のスライド部材(3
    5)と第2のスライド部材(37)とを重ねて配置する
    とともに、前記第1の金型(31)に前記第2のスライ
    ド部材(37)の湯溜まり(39)に開口するスプール
    孔(41)を形成し、前記第2のスライド部材(37)
    の第1のスライド部材(35)側に前記湯溜まり(3
    9)とゲート部(47)とを連通するランナー溝(4
    9)を形成してなり、 前記第1の金型(31)の前記第2の金型(33)と反
    対方向への移動時に、前記第1のスライド部材(35)
    と第2のスライド部材(37)とを外側に向けて同時に
    移動した後、前記第1のスライド部材(35)のみをさ
    らに外側に向けて移動し第1のスライド部材(35)に
    覆われたランナー溝(49)を開放する駆動手段を備え
    てなることを特徴とする射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記第1の金型(3
    1)に外側に向けて傾斜して固定され、前記第1のスラ
    イド部材(35)および第2のスライド部材(37)に
    挿通されるアンギュラピン(63)からなることを特徴
    とする請求項1記載の射出成形用金型。
JP8340894A 1994-04-21 1994-04-21 ランナー取出方法および射出成形用金型 Pending JPH07290521A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101961907A (zh) * 2010-09-30 2011-02-02 凡嘉科技(无锡)有限公司 一种改进的滑块进胶口结构
KR20200015129A (ko) * 2018-08-02 2020-02-12 엘지전자 주식회사 금형 장치
KR102090585B1 (ko) * 2018-03-16 2020-03-18 엘지전자 주식회사 사출 금형 장치

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