JPH0728766U - 車輪停止具 - Google Patents

車輪停止具

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JPH0728766U
JPH0728766U JP5952193U JP5952193U JPH0728766U JP H0728766 U JPH0728766 U JP H0728766U JP 5952193 U JP5952193 U JP 5952193U JP 5952193 U JP5952193 U JP 5952193U JP H0728766 U JPH0728766 U JP H0728766U
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精三 田村
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株式会社マルデン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接地力が強く、耐用年数が長い上に、外観が
良く、盗難のおそれが少ない車輪停止具を提供する。 【構成】 前後方向と左右方向に所定の長さを有する金
属製で平板状のベース金具10と、前後方向と左右方向
が上記ベース金具10の長さと同等で上面が突出した金
属製のストッパー本体17と、該ストッパー本体17の
両小口を閉塞する金属製の小口カバー31とからなる。
ベース金具10にはアンカーホール16を形成すると共
に前後に係止部分12、13を設ける。ストッパー本体
17の前後には上記ベース金具10に形成した係止部分
12、13に係止する係止部分19、25を形成する。
ストッパー本体17の小口部と小口カバー31には、小
口カバー31をビス止めする手段30、32を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車の駐車場において、車輪を所定位置に停止させる車輪停止具に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の駐車場において、自動車を前進又は後退して駐車する場合、自 動車が駐車すべき所定の位置よりも行きすぎて他の自動車や塀等に当接しないよ うに、また路肩から落ちないように、車輪を所定位置に停止させる車輪停止具( カーストッパ)が地表に設置されている。
【0003】 このようなカーストッパとして従来、図10に示すようにコンクリート製ブロ ック1を使用して地表に接着剤2で固定したものや、図11に示すように縦断面 が三角形の金属製型材3を使用し、その表面からボトル4を貫通して地中へ打ち 込み、ナット5で固定するもの等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来における前者のコンクリート製ブロックにおいてはブロック自体が破 損しやすい上に車輪がブロックの上角部を後方へ押圧することから、ブロックの 接地部にテコの原理による破壊力が大きく作用し、ブロックが破壊したり、取れ たりする。また、外観上見栄えが悪く、更に、角ブロックであることから車輪の 当接時に運転者への衝撃が強い問題もある。
【0005】 また、上記後者のものにおいては、表面にボルト及びナットが突出して見栄え が悪い上にボルトを長くして接地面から離れた状態で固定するので、ボルトに作 用する剪断力が大きくなり、長年月の使用に耐えない難点があった。又ナットが 露出している為にゆるんだり、盗難されやすい問題がある。
【0006】 そこで本考案は、上記の問題を解決する車輪停止具を提供することを目的とす るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の課題を解決するためのもので、第1の考案は、前後方向と左右 方向に所定の長さを有する金属製で平板状のベース金具と、前後方向と左右方向 が上記ベース金具の長さと同等で上面が突出した金属製のストッパー本体と、該 ストッパー本体の両小口を閉塞する金属製の小口カバーとからなり、ベース金具 にはアンカーホールを形成すると共に前後に係止部分を設け、ストッパー本体の 前後には上記ベース金具に形成した係止部分に係止する係止部分を形成し、スト ッパー本体の小口部と小口カバーには、小口カバーをビス止めする手段を形成し たことを特徴とするものである。
【0008】 第2の考案は、上記ストッパー本体の上面が、前端側が低く後方側が高く、か つ上向きの円弧面に形成した乗り上げ部と、この乗り上げ部の後端から後方が高 い傾斜した平面部と、該平面部の後端から立ち上ったストッパー部とで形成され ているものである。
【0009】 第3の考案は、上記ベース金具の下面が前後方向に凹凸に形成されているもの である。
【0010】
【作用】
地表に設置するには、先ずベース金具(10)をアンカーホール(16)を通 じてオールアンカー等により地表へ固定する。次で、予め小口面に小口カバー( 31)をビスで固着したストッパー本体(17)を、係止爪(19),(12) 及び嵌合溝(13)と嵌合部(25)からなる係止部分によりベース金具(10 )に嵌合止着する。
【0011】 接地固定の状態においては、オールアンカー等の固定金具が、外部に露出しな い上に地表からの突出長も短い。そのため、該固定金具の緩みや折損、剪断破壊 力の作用も少なくなる。
【0012】 また、請求項2の考案においては、上面が、乗り上げ部(18)と平面部(2 0)とストッパー部(23)とで形成されているので、車輪を止める場合には、 乗り上げ部(18)に車輪が乗り上げたことを感知してから車輪がストッパー部 (23)に当るまでのタイムラグが長いため、自動車のブレーキを若干踏み遅れ ても車輪を停止できる。
【0013】 更に乗り上げ面(18)が曲面であるから車輪の押し力による水平分力が小さ くなり、オールアンカー等に作用する剪断力が小さくなる。
【0014】 更に、請求項3の考案においては、ベース金具(17)の下面を凹凸面(11 )に形成したことにより、地表面との滑り抵抗を高め、車輪の回転力によって車 輪停止具がズレることを一層阻止できる。
【0015】
【実施例】
次に図1乃至図9に示す本考案の実施例について説明する。 図1は車輪停止具の全体形状を示す斜視図で、イーロ方向を前後方向とし、ハ ーニ方向を左右方向として以下説明する。
【0016】 図2は前後方向の組立断面図で、10はベース金具である。該ベース金具10 の下面には前後方向に凹凸面11が形成されている。また、該ベース金具10の 前端には、若干立上って前方へ突出した係止爪12が一体形成され、後端には、 後方が開口した半円形の嵌合溝13が形成されている。更にベース金具10の上 面中間部には、前後方向に所定の間隔を存して2個の嵌合用突部14,15が一 体形成されている。該ベース金具10は押出成形によるアルミ型材で形成されて おり、上記各部分が左右方向の全長に亘って形成されている。
【0017】 16はベース金具10に穿設したアンカーホールで、図4に示すように、前後 方向に2個、左右方向に2個、計4個形成されている。 17はストッパー本体で、前後方向の断面形状は図2に示すように形成されて いる。該ストッパー本体17において、18は乗り上げ部で、前端側が低く、後 方側が高く、かつ上向きの円弧面に形成されている。
【0018】 該乗り上げ部18の前端には、内側へ折曲した係止爪19が一体成形され、該 係止爪19を上記ベース金具10における係止爪12の下面に係止するようにな っている。乗り上げ部18の後端から更に後方へは、後方が高い傾斜した平面部 20に形成され、該面20はネームプレート設置部を兼用している。該平面部2 0の前後にはプレート挿通用溝21が形成されている。
【0019】 上記平面部20の後部には鉛直に近い前壁22で立上ったストッパー部23が 形成され、その後方は上向きの円弧からなる後壁部24で下降している。 後壁部24の下端は上記前端の係止爪19と略同一面上に位置し、その下端に は嵌合部25が一体形成されている。該嵌合部25は、内側へ折曲した若干可撓 性のある下壁25aの下端に一体形成されており、上記ベース金具10における 嵌合溝13に後方から嵌入するように形成されている。
【0020】 上記係止爪19と嵌合部25との間の長さは、図2に示すように、両係止爪1 2,19を係止した状態において、嵌合部25が嵌合溝13内に収まる長さに設 定されている。
【0021】 上記乗り上げ部18の後端部及びストッパー部23の前壁22部の各裏面には 補強壁26a,26bが一体形成され、かつこれら両補強壁26a,26bの下 端間に水平壁27が一体に連結されて補強脚28が形成されている。該水平壁2 7の前後方向の長さは、図2のようにベース金具10にストッパー本体17を嵌 着した場合に、ベース金具10に形成した嵌合用突部14と15間に嵌合するよ うに設定されている。
【0022】 29は水平の補強壁である。30はビスホールで、図2のように4箇所形成さ れている。 尚、上記乗り上げ部18と後壁部24の表面は、夫々前後方向への波面18a ,24aに形成されて滑り止め作用をするようになっている。
【0023】 上記ストッパー本体17は押出成形によるアルミ型材で形成されており、上記 各部分が左右方向の全長に亘って形成されている。該ストッパー本体17の左右 方向の長さは、ベース金具10の左右方向の長と同一長か若干長く形成されてい る。
【0024】 31はアルミ板で形成された小口カバーで、その側面形状が図8に示すように 、上記ベース金具10にストッパー本体17を嵌合連結した状態における小口面 の外縁形状に形成されている。また、プレート挿通用溝21の小口側も閉塞する 形状になっている。該小口カバー31には、図8に示すように上記ストッパー本 体17に形成したビスホール30に合致する部分にビス穴32が形成されている 。
【0025】 次に本車輪停止具を地表へ設置する作業について説明する。 先ず、設置に先だち、図3に示すように、ストッパー本体17の両小口面に小 口カバー31を、ビス穴32及びビスホール30を通じてビス33により固着す る。
【0026】 次で、ベース金具10を地表の所定位置に置き、図2に示すように、そのアン カーホール16を通じてオールアンカー34を地中へ打ち込み、その突出部にナ ット35を螺挿し、そのナット35を締め付けてベース金具10を地表へ固定す る。
【0027】 次で、上記ストッパー本体17の後端側の嵌合部25を、ベース金具10の後 端側の嵌合溝13に嵌合し、この嵌合部25を軸としてストッパー本体17の前 部を下方へ回動してベース金具10側へ押し付ける。すると、ストッパー本体1 7の前端に形成した係止爪19が、ストッパー本体10の乗り上げ部の弾性によ り、ベース金具10の前端に形成した係止爪12の前面を乗り越える。その後、 復元力によって係止爪12に係止し、その状態が保持され、図2に示すようにベ ース金具10にストッパー本体17が連結される。また、ストッパー本体17に 形成された補強脚28の水平壁27がベース金具10に形成した嵌合用突部14 ,15間に嵌合する。
【0028】 また、この連結により、ストッパー本体17の両小口面に固着されている両小 口カバー31が図1及び図3に示すように設置され、その下端がベース金具10 の下面部まで達する。
【0029】 尚、必要によりプレート挿通用溝21,21に左右の開口端からネームプレー トを挿通する。
【0030】 また、上記オールアンカー34は地表部がコンクリートの場合に使用するが、 地表部がアスアルトの場合は鉄筋等を使用する。 次に本実施例の作用について説明する。
【0031】 上記のように地表に設置された状態において、自動車の車輪が図2の右方向R から微速進行してきたとすると、先ず、車輪が乗り上げ部18に乗り上げること により運転者は車輪停止具に接触したことを感知できる。この感知後更に車輪が 進行すると、その車輪がほぼ鉛直面で立上ったストッパー部23に当り車輪の進 行を阻止する。この乗り上げ部18に車輪が乗り上げたことを感知してから車輪 がストッパー部23に当るまでのタイムラグが長いため、自動車のブレーキを若 干踏み遅れても車輪を停止することができる。
【0032】 また、車輪の乗り上げ時には、曲面状の乗り上げ面18に、図2の矢印Wのよ うに荷重が作用するため、水平方向の分力は、前記従来のコンクリートブロック のものに比べて小さくなる。そのため、オールアンカー34への剪断力も小さく なり、破壊が少なくなる。特に、オールアンカー34はベース金具10に取付け られるため、そのオールアンカー34の接地部から上方への突出長が、前記図1 1に示すものに比べて短尺で、かつ該オールアンカー34への力点も接地部に近 いため、オールアンカーの折損や剪断破壊がより少なくなり、かつ、その緩みも 防止される。
【0033】 また、補強脚28を有することにより、ストッパー本体17の剛性を高くして 車輪からの重量に十分耐え得ることができ、かつ車輪からの前後方向への力によ ってストッパー本体17が変形したりズレたりすることを防止できる。
【0034】 また、ベース金具10の下面が凹凸面11になっているので、前後方向のズル も防止される。 また、上記のように設置された状態においては、小口カバー31により、ベー ス金具10とストッパー本体17の小口面が被覆され、オールアンカー34等の 止金具も外視されないので、外観が良くなる。また、同時に、小口カバー31の 下端部がベース金具10の小口面に位置するため、ストッパー本体17がベース 金具10に対して左右方向に位置ずれすることも防止される。
【0035】 次に、上記のように設置された車輪停止具を除去したり、或いは部品を交換す るために分解する場合について説明する。 先ず片方の小口カバー31のビス33を緩めてその小口カバー31をストッパ ー本体17から取り外す。次で、その小口カバー31が取り外された小口側から ストッパー本体17をゴムハンマー等によって叩き、ベース金具10上をスライ ドさせて引き抜く。そして、オールアンカー34を引き抜いてベース金具10を 地表から外す。
【0036】 尚、上記においては、乗り上げ部18側を前方として、該部から車輪が進行し てくるように設置した場合について説明したが、本案の車輪停止具を、その後壁 部24側を前方として図2のL方向から車輪が進行してくるように設置してもよ い。
【0037】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、地表へ固着するためのオールアンカー等の固定 部材がストッパー本体及び小口カバーにより被覆されるため外観が損なわれない 上に、固定方法が外部から分りにくいため盗難のおそれも少ない。
【0038】 更に、オールアンカー等の固定金具の緩みも少なく、かつ固定金具の折損破壊 が少なくなり、本案の車輪停止具を、強固な接地力で保持でき、かつその耐用年 数も長くすることができる。
【0039】 また、乗り上げ部に車輪が乗り上げたことを感知してから車輪がストッパー部 に当るまでのタイムラグが長いため、自動車のブレーキを若干踏み遅れても車輪 を停止できる。
【0040】 更に、ベース金具の下面に凹凸面を形成することにより、車輪停止具のズレを 一層阻止でき、接地力及び耐用年数をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す斜視図。
【図2】 同設置状態を示す縦断面図。
【図3】 図2におけるA−A線断面図。
【図4】 ベース金具の平面図。
【図5】 図4におけるB−B線拡大断面図。
【図6】 ストッパー本体の平面図。
【図7】 図6におけるC−C線拡大断面図。
【図8】 小口カバーの側面図。
【図9】 図9におけるD−D線断面図。
【図10】 従来構造を示す斜視図。
【図11】 従来構造の他の例を示す断面斜視図。
【符号の説明】
10…ベース金具 11…凹凸面 12,13,19,
25…係止部分 16…アンカーホール 17…ストッ
パー本体 18…乗り上げ部 20…平面部 23…ストッパー部 31…小口カバー 30,32…
ビス止め手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向と左右方向に所定の長さを有す
    る金属製で平板状のベース金具と、前後方向と左右方向
    が上記ベース金具の長さと同等で上面が突出した金属製
    のストッパー本体と、該ストッパー本体の両小口を閉塞
    する金属製の小口カバーとからなり、ベース金具にはア
    ンカーホールを形成すると共に前後に係止部分を設け、
    ストッパー本体の前後には上記ベース金具に形成した係
    止部分に係止する係止部分を形成し、ストッパー本体の
    小口部と小口カバーには、小口カバーをビス止めする手
    段を形成したことを特徴とする車輪停止具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のストッパー本体の上面
    が、前端側が低く後方側が高く、かつ上向きの円弧面に
    形成した乗り上げ部と、この乗り上げ部の後端から後方
    が高い傾斜した平面部と、該平面部の後端から立ち上っ
    たストッパー部とで形成されている車輪停止具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のベース金具の下面が前
    後方向に凹凸に形成されている車輪停止具。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0547021U (ja) * 1991-11-29 1993-06-22 ミサワセラミックス株式会社 車止め

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0547021U (ja) * 1991-11-29 1993-06-22 ミサワセラミックス株式会社 車止め

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