JPH072872A - 新規なピリドチアジアジン、それらの製造法、およびそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

新規なピリドチアジアジン、それらの製造法、およびそれらを含む医薬組成物

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JPH072872A
JPH072872A JP6094012A JP9401294A JPH072872A JP H072872 A JPH072872 A JP H072872A JP 6094012 A JP6094012 A JP 6094012A JP 9401294 A JP9401294 A JP 9401294A JP H072872 A JPH072872 A JP H072872A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 グルタメート作動性の神経伝達の機能障害に
関連する病態を予防・治療するのに有用な新規のピリド
チアジアジン誘導体を提供する。 【構成】 式(I)のピリドチアジアジン誘導体、その
光学異性体および製薬上容認されるその塩、それらの製
造方法、ならびに当該化合物または製薬上容認されるそ
の塩を含む医薬組成物。 〔式中、Aはそれが結合している2個の炭素原子と共に
ピリジン環を形成し、Rは水素;(置換)シクロアル
キル、低級アシル、低級アルコキシカルボニル等であ
り、Rは水素、(置換)シクロアルキル、低級アシ
ル、低級アルコキシカルボニル、シクロアルコキシ、シ
クロアルチルチオ、アリール等であり、あるいはR
はチアジアジン環の3位−4位間に二重結合を形成
し、Rは水素、シクロアルキル、アリール等である〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピリドチアジア
ジン、それらの製造法およびそれらを含む医薬製薬組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】興奮
性アミノ酸、特にグルタミン酸塩は、生理学的なニュー
ロン形成過程および学習および記憶を司る機構において
重要な役割を果たすことが認められている。最近、病態
生理学的研究により、グルタメート作動性(gluta
matergic)神経伝達の欠如がアルツハイマー病
の発病(Neuroscienceand Biobe
havioral Review,1992,16,1
3〜24;、Progress in Neurobi
ology,1992,39,517〜545)または
大脳の老化の時期(Brain Research,1
992,589,320〜326)と密接に関連してい
ることが明らかになってきた。更に、近年の多くの研究
から、興奮性アミノ酸のレセプターのサブタイプおよび
それらの機能上の相互作用が存在することが明らかにな
ってきた(Molecular Neuropharm
acology,1992,2,15〜31)。
【0003】これらのレセプターの中では、AMPA
(「α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イ
ソキサゾールプロピオン酸」)レセプターは、生理学的
なニューロン興奮性現象、特に記憶過程に関与する現象
に最も大きく関与するものと思われる。例えば、学習
は、記憶−認識の過程に本質的な大脳の領域の一つであ
る海馬におけるAMPAレセプターへのAMPAの結合
の増加と関連しているものとして示されてきた(Bra
in Research,1992,573,228〜
234;Behaviral and Neural
Biology,1992,58,222〜231)。
アニラセタム(aniracetam)のようなヌート
ロピック薬剤(Nootropic agents)
も、ニューロン細胞のAMPAレセプターを積極的に調
節するものとしてごく最近に報告されている(Jour
nal of Neurochemistry,199
2,58,1199〜1204)。
【0004】本出願人は、AMPA流動に強力な促進作
用を有し、従ってAMPAレセプターを伴う病態の治療
において臨床医に有用と思われる新規なピリドチアジア
ジンを見出した。例えば、AMPAレセプターの感度は
大脳の老化の時点で低下することが判っている(Hip
pocampus,1992,,457−468)。
【0005】Kotovskaya等、Khim.−F
arm.2h.(1979),第13巻,第4号,54
〜57頁の報文に記載されているピリドチアジアジン
は、従来技術から知られている。他のピリドチアジアジ
ンは、利尿剤としてフランス国特許出願第2,267,
775号明細書にも記載されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】更に詳細には、本発明
は、式(I)
【化23】 [式中、Rは、 ・水素 ・Rであって、低級アルキル、低級アルケニルおよび
低級アルキニルから選択される基であり、Rは未置換
であるかまたは置換されているもの、 ・シクロアルキル ・置換シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・置換した低級シクロアルキルアルキル、 ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニル 、から選択される基であるか、またはRは式(I)に
含まれるチアジアジン環の3位または4位の原子の間に
二重結合を形成し、
【0007】Rは、 ・水素 ・R10であって、R10は前記のRと同じ意味を有
し、R10は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・R11であって、シクロアルキル、低級シクロアルキ
ルアルキル、ビシクロアルキルおよび低級ビシクロアル
キルアルキルから選択される基であり、R11は未置換
であるかまたは置換されているもの、 ・−O−R10であって、R10が前記で定義した通り
であるもの、 ・チオキソ、 ・−S−R12であって、R12は低級アルキルであ
り、R12が未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・アリール ・置換したアリール、および
【化24】 (但し、RおよびRは、互いに独立に、 ・水素 ・低級アルキル、 ・シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンお
よびチオモルホリンから選択される複素環R13から選
択される基であるか、または ・それらと結合している窒素原子と一緒になって前記に
定義した複素環R13を形成する)から選択される基で
あり、
【0008】Rは、 ・水素、 ・R14であって、R14は前記のRと同じ意味を有
し、R14は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・シクロアルキル ・アリール ・置換アリール ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニルから選択される基であるか、ま
たはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の2位お
よび3位の原子の間に二重結合を形成し、
【0009】Aはそれと結合している2個の炭素原子と
共に、基A、A、AおよびA
【化25】 (式中、R、RおよびRは互いに独立に、水素、
ハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシル、メルカプト、
低級アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオロメチ
ル、カルボキシル、低級アシル、アリール、低級アリー
ルアルキル、アミノ、低級アルキルアミノおよび低級ジ
アルキルアミノである)から選択されるピリジン環を形
成し、
【0010】Aが式Aの未置換基であるときには、R
は水素原子、アミノ基またはメチル基であり、R
およびRは同時に水素原子を表わし、従って、R
は水素原子またはメチル基となることができないもの
と理解され、特に断らないかぎり、 ・「低級アルキル」、「低級アルコキシ」、「低級アシ
ル」および「低級アルキルチオ」は、1〜6個の炭素原
子を有する線形または分枝した基を意味し、 ・「低級アルケニル」は、1〜2個の二重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「低級アルキニル」は、1〜2個の三重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を有する
環状基を意味し、 ・「ビシクロアルキル」は、6〜12個の炭素原子を有
する二環状基を意味し、 ・「アリール」は、フェニルまたはナフチルを意味し、
【0011】・基R、R10およびR14に伴う「置
換した」とは、このように記載されるこれらの基がハロ
ゲン、ヒドロキシルおよび低級アルコキシから選択され
る基の1個または多数によって置換されていることを意
味し、 ・「シクロアルキル」、「シクロアルキルアルキル」お
よびR11基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基がヒドロキシル、低級アルキルおよび低級
アルコキシから選択される基の1個または多数によって
置換されているか、またはオキソ基によって置換されて
いることを意味し、 ・アリール基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基が、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキ
ル、低級アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択
される基の1個または多数によって置換されていること
を意味する]の化合物、その光学異性体、および製薬上
許容可能な酸または塩基とのその付加塩に関する。
【0012】本発明の化合物と付加塩を形成するのに用
いることができる製薬上許容可能な酸には、例えば、塩
酸、硫酸、リン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フ
マル酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、樟脳酸およびクエン酸を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0013】本発明によって用いられる化合物を塩形成
するのに用いることができる製薬上許容可能な塩基に
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリ
エチルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、ア
ルギニン、リジンおよびジエタノールアミンを挙げるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0014】本発明の一つの態様は、式(I)の化合物
の製造法であって、式(II)
【化26】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
である)の化合物を a) 式(III)
【化27】 (式中、Rは請求項1で定義したようにR10、R
11、アリールまたは置換アリール基である)の化合物
と反応させるか、または熱時に、式(IV)
【化28】 の化合物と反応させて、式(I/a)
【化29】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りである)の化合物であって、RがR基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、または
パラホルムアルデヒド、オルトギ酸エチルまたはギ酸/
酢酸の混合無水物と反応させて、式(I/b)
【化30】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rが水素原子である式(I)
の化合物の特定の場合であるものを得るか、あるいは
【0015】b) 尿素と反応させて、式(V)
【化31】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物とし、これを次に、 * 塩形成した後、式(VI) R10−Hal (VI) (式中、R10は請求項1で定義した通りであり、Ha
lはハロゲン原子である)の化合物と反応させて、式
(I/c)
【化32】 (式中、R、R、R10およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rが基−O−R10
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得る
か、または * チア化剤を施して、式(I/d)
【化33】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rがチオキソ基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、式(I
/d)の化合物を式(VI) Hal′−R12 (VI) (式中、R12は請求項1で定義した通りであり、Ha
l′はハロゲン原子である)の化合物と反応させ、式
(I/e)
【化34】 (式中、R、R、R12およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rがアルキルチオ基
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得た
後、式(I/e)の化合物を式(VII)
【化35】 (式中、RおよびRは請求項1で定義した通りであ
る)のアミンと反応させ、式(I/f)
【化36】 (式中、R、R、R、RおよびAは前記で定義
した通りである)の化合物であって、Rが基−NR
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを
得て、式(I/a)〜(I/f)の化合物は、式(I)
のまとめた化合物を形成し、式(I/a)、(I/
b)、(I/c)、(I/e)および(I/f)の化合
物を適宜選択的に還元して、チアジアジン環の2および
3の原子または3および4原子の間の結合が飽和してい
る式(I)の対応する化合物を得ることができることが
理解され、式(I)の化合物を、結晶化、シリカカラム
上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および木炭また
は樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法に従って
精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光
学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または塩基で塩
形成させることが可能であることを、特徴とする方法を
構成する。
【0016】本発明は、式(I/a)
【化37】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、R15は請求項1で定義した基R10またはR
11を表わす)の化合物の製造法であって、式(II/
a)
【化38】 (式中、R,R,R15およびAは前記で定義した
通りである)の化合物を環化剤で処理して、式(I/
a)の対応する化合物を得ることから成り、このように
して得られる式(I/a)の化合物を、結晶化、シリカ
カラム上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および木
炭または樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法に
従って精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その可
能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または塩
基で塩形成させることが可能であることを、特徴とする
方法も包含する。
【0017】本発明のもう一つの態様は、式(I/g)
【化39】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1で定義し
た通りである)の化合物であって、Rが基−NR
であり、Rが水素原子である、式(I)の化合物の
特定の場合のものの製造法であって、式(II/b)
【化40】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りであり、Hal′′はハロゲン原子であり)の化合物
を塩基性媒質中で熱時反応させるか、または式(II)
【化41】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(VIII)
【化42】 (式中、RおよびRは前記で定義した通りである)
の化合物と反応させて、式(I/g)の対応する化合物
を得ることからなり、式(I/g)の化合物を、結晶
化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、濾
過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ以
上の精製法に従って精製し、純粋な形態でまたは混合形
態で、その可能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能
な酸または塩基で塩形成させることが可能であること
を、特徴とする方法でもある。
【0018】本発明は、式(I/h)
【化43】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、RまたはRの置換基の少なくとも1つは水
素原子以外のものであることが理解される)の化合物の
製造法であって、式(I/i)
【化44】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(XI) R′−X (XI) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、Xは脱離基である)の化合物と反応さ
せ、および/またはRが水素原子であるとき、式(X
II) R′−X′ (XII) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、X′は脱離基である)の化合物と反応
させ、得られた式(I/h)の化合物を、結晶化、シリ
カカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および
木炭または樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法
に従って精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その
可能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または
塩基で塩形成させることが可能であることを、特徴とす
る方法にも関する。
【0019】前記の工程で用いられる出発物質は市販さ
れているか、または文献で知られているか若しくは下記
の調製例で提案される方法に従って当業者が容易に入手
することができる。
【0020】式(II)の化合物は、例えば式(IX
a)
【化45】 (式中、RおよびAは、式(I)で定義した通りであ
り、HalIII′″はハロゲン原子を表わす)の化合
物を、式(X) HN−R (X) (式中、Rは式(I)で定義した通りである)のアミ
ンと反応させることによって、当業者であれば容易に入
手することができる。
【0021】式(II/a)の化合物は、例えば、式
(IXb)
【化46】 (式中、RおよびAは式(I)で定義した通りであ
る)の化合物を、式(XI)
【化47】 または、式(XII)
【化48】 (式中、R15は、式(I)で定義した基R10または
11を表わす)の化合物と反応させた後、反応生成物
がR基を有する窒素上でアシル化もされているときに
は、場合によって制御した加水分解を行うことによっ
て、当業者であれば容易に入手することができる。
【0022】式(II/b)の化合物も、例えば、式
(IXc)
【化49】 (式中、Aは前記で定義した通りであり、Hal″はハ
ロゲン原子を表わす)の化合物を、式(XIV)
【化50】 (式中、R、RおよびRは式(I)で定義した通
りである)の化合物と反応させることによって当業者で
あれば容易に入手することができる。
【0023】ピリド[3,2−e][1,2,4]チア
ジアジン=1,1−二酸化物も、様々に置換した2−ク
ロロ−3−ニトロピリジンから入手することができる。
ニトロ基(3位、5位または3位および5位へ)の導入
は、通常は2−アミノピリジンから出発して行う。5位
に置換基があるときには、3−ニトロ誘導体のみが得ら
れる。5位が空いているときには、3または5位のモノ
ニトロ化合物並びに3および5位のジニトロ化合物を得
て、分離することができる。
【0024】2−アミノピリジンが市販されていないと
きには、場合によっては2−ヒドロキシピリジンを同様
な方法でニトロ化することができる。また、2−クロロ
ピリジンから、場合により2−アミノピリジンを得る。
ピリド環の容易に入手できる置換基は、アルキル、特に
メチル基、ニトロ官能基の還元によるアミノ、アルキル
アミノおよびジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル
基、ハロ基、特に塩素および臭素、アルコキシ、特にメ
トキシ基、およびカルボキシルおよびアシル基である。
【0025】本発明の化合物は、ラットの皮質mRNA
の注射によりグルタメートレセプターを発現するツメガ
エルの凹窩細胞またはグルタメート作動性の神経伝達経
路の電機刺激の際の海馬のいずれでもAMPAによって
誘発される興奮性の電気生理学的現象を選択的に高める
ことができるので、これらの化合物は有利な薬理特性を
有する。
【0026】ツメガエルの凹窩細胞に発現したまたは海
馬中に天然に存在するAMPAによって誘発される興奮
性に関して電気生理学的研究を行ったところ、これらの
効果は対照化合物の効果より常に大きく、グルタメート
作動性の神経伝達の機能不全によって誘発される障害、
特にAMPAレセプターに関連した障害に対して、本発
明の化合物に薬理上および治療上の効果を付与すること
が判った。
【0027】グルタメート作動性の神経伝達は、学習お
よび記憶の生理学的過程にとって、更に広義には注意、
集中および覚醒の能力を制御する過程にとって極めて重
要であることが広く示されている。更に詳細には、AM
PAとして知られるレセプターサブタイプはこれらの過
程において基本的な役割を果たしているものと思われ
る。本発明の化合物は、このAMPAレセプターの活性
化を選択的に促進することができるので、有利な薬理効
果を示している。これらの効果は、驚くべきことには、
ジアゾキシドおよびアニラセタムのような対照化合物の
効果よりも遥かに強力である。
【0028】従って、本発明の化合物はAMPAレセプ
ターを助長することにより、下記のようなグルタメート
作動性神経伝達の機能不全に関連した病態の治療および
予防のための治療薬を構成する薬剤として有用である:
年齢および不安または鬱病症候群と関連している記憶−
認識障害、進行性神経変性症、例えば、アルツハイマー
病、ピック萎縮、ハンチントン舞踏病、精神分裂病、急
性神経変性症の後続効果、例えば虚血および癲癇の後続
効果。
【0029】本発明の化合物は、インシュリン分泌の機
能不全に関連した糖尿病性の病態の治療にも有利である
ことが明らかになっており、インシュリン分泌はAMP
Aレセプターによって制御されていることが最近になり
報告された(BritishJournal of P
harmacology,1992,106,354〜
359)。
【0030】本発明のもう一つの主題は、一般式(I)
の化合物または製薬上許容可能な酸または塩基とのその
塩の一つを製薬上許容可能な賦形剤またはビヒクルの一
つ以上と組み合わせて念む医薬組成物である。本発明に
よる医薬組成物としては、例えば経口、直腸、経鼻また
は非経口投与に好適なものが挙げられ、特に錠剤、糖衣
錠、ゼラチン、カプセル、小包、シャルテュラス(ch
artulas)、顆粒、ピル、ペレット、座薬、クリ
ーム、軟膏、エアゾール、カプセル、皮膚用ゲルおよび
注射用若しくは飲用溶液を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0031】用量は、患者の年令、体重、性別、選択し
た投与経路、および病気の性質および重篤度によって個
人毎に変化する。用いた用量は1治療に対して1〜50
0mgの範囲であり、24時間につき1〜3回に分ける
ことができる。
【0032】下記の調製は、本発明の化合物の調製に有
用である。それらは、本発明の一部を形成するものでは
ない。使用略号:M.p.(融点)、Yd:(収率)、
eq.(当量)。
【0033】調製1 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド 文献に記載の手法により、標題化合物を得る[R.Le
jeune等、J.Pharm.Bel.(198
4),Vol.39,pp.217〜224]。
【0034】調製2 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド. 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド15gを、濃
アンモニア水150cmに溶解する。透明な溶液をア
ンモニア気流で正確に半時間飽和した後、封管に導入す
る。この封管を150℃で18時間置く。次に、反応混
合物を冷却し、ロータリーエバポレーターで30cm
の容積まで濃縮する。得られる沈澱をフィルター上に集
め、少量の水で洗浄し、乾燥する。 収率:75〜80%。 融点:212〜215℃。
【0035】調製3 4−イソプロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド10gを、メ
タノール50cmおよびイソプロピルアミン50cm
に溶解する。溶液を封管に導入し、120℃まで18
時間加熱する。冷却後、反応混合物を真空(ロータリー
エバポレーター)で濃縮乾固し、残渣を水200cm
で回収する。標題化合物に対応する沈澱をフィルター上
に集め、水で洗浄する。沈澱を希NaOH100cm
に再溶解させる。溶液を木炭で脱色し、濾過した後、酸
性にしてpHを6.5〜7とする。得られる結晶性沈澱
フィルター上に集めて、水で洗浄し、乾燥する。 収率:45〜50%。 融点:168〜171℃。
【0036】調製4および5 これらの調製物を、J.Med.Chem.(198
0),Vol.15,No.4,pp.299−304
に記載の手法によって得る。 調製4 4−シクロヘキシルアミノピリジン−3−スルホンアミ
ド. 調製5 4−シクロオクチルアミノピリジン−3−スルホンアミ
ド.
【0037】調製6 2−アミノピリジン−3−スルホンアミド 段階A: 2−クロロピリジン−3−スルホンアミド 3−アミノ−2−クロロピリジン(市販品)20gを氷
酢酸200cmおよび濃HCl74cmに溶解す
る。この溶液を氷−塩浴中で−10℃まで冷却し、亜硝
酸ナトリウム13gを念む水性溶液20cmを漸次添
加することによってジアゾ化する。更に、CuCl
gを水40cmに溶解したもの、次に前記で形成され
たジアゾニウム塩溶液を、二酸化イオウを飽和した酢酸
溶液(320cm)に加える。数分後に懸濁液を濃縮
乾固し、残渣を水/氷混合物に回収した後、ジエチルエ
ーテルで徹底的に抽出する。エーテル相を無水MgSO
で乾燥し、濾過した後、真空で濃縮する。2−クロロ
ピリジン−3−スルホニルクロリドの残渣をアセトン3
0cmに溶解し、濃アンモニア水30cmに漸次添
加する。撹拌を数分間行った後、混合物をロータリーエ
バポレーター上で濃縮乾固し、残渣を水50cmで回
収する。沈澱をフィルター上に集め、水で洗浄し、乾燥
する。 収率: 60〜65%。 融点: 185〜187℃。
【0038】段階B: 2−アミノピリジン−3−スル
ホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミドを前段階で得
られた化合物に代えること以外は、調製2と同様に反応
を行うことによって、2−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミドを得る。 収率: 75〜80%。 融点: 170〜172℃。
【0039】調製7 N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホン
アミド 段階A: N−イソプロピル−4−クロロピリジン−3
−スルホンアミド 4−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸7.5g、五
塩化リン30gおよびオキシ塩化リン5cmを5時間
還流温度で加熱する。冷却して、真空(ロータリーエバ
ポレーター)で油状残渣を氷に投入し、水性相をジエチ
ルエーテルによって3回抽出する。エーテル相を無水M
gSO上で乾燥し、濾過した後、真空で濃縮し、4−
クロロピリジン−3−スルホニルクロリドの残渣をジオ
キサン20cmに溶解させ、イソプロピルアミン2.
6cmおよびトリエチルアミン5cmをジオキサン
40cmに溶解したものに投入する。周囲温度で半時
間後に、得られた懸濁液を真空(ロータリーエバポレー
ター)で濃縮乾固する。残渣を水100cmで回収す
る。半時間撹拌した後、得られる結晶性沈殿物をフィル
ター上に回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 50〜55%。 融点: 109〜111℃。
【0040】段階B: N−イソプロピル−4−アミノ
ピリジン−3−スルホンアミド 前段階で得られた化合物から出発すること以外は調製2
と同様に反応を行うことによって、N−イソプロピル−
4−アミノピリジン−3−スルホンアミドが得られる。 収率: 70〜75%。 融点: 190〜193℃。
【0041】調製8 2−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 2−クロロピリジン−3−スルホンアミド(調製6の段
階Aで得られたもの)10gを40%水性メチルアミン
溶液100cmに溶解させ、溶液を封管に導入する。
封管を150℃で18時間加熱する。冷却した後、反応
混合物を真空(ロータリーエバポレーター)で濃縮し
て、30cmの容積にする。標題化合物に対応する結
晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥
する。 収率: 80〜85%。 融点: 167〜169℃。
【0042】調製9 N−ペンチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド 段階A: N−ペンチル−4−クロロピリジン−3−ス
ルホンアミド イソプロピルアミドの代わりにペンチルアミン3.5c
を用いることを除き、調製7の段階Aと同様に反応
を行うことによって、標題化合物(油状生成物)が得ら
れる。 収率: 50%。
【0043】段階B: N−ペンチル−4−アミノピリ
ジン−3−スルホンアミド 前段階で得た化合物から出発することを除き、調製2と
同様に反応を行うことによって、標題化合物が得られ、
これを0.1N HClに溶解し、可能なかぎりの不溶
性物質を濾過し、木炭に吸収することによって脱色し、
濾液を希NaOHで中和して、pH7.5とする。得ら
れた沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥
する。 収率: 30〜35%。 融点: 139〜142℃。
【0044】調製10 N−シクロヘキシル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド イソプロピルアミンの代わりにシクロヘキシルアミン
3.4cmを用いること以外は、調製7と同様に反応
を行うことによって、標題化合物を得る。 段階A: N−シクロヘキシル−4−クロロピリジン−
3−スルホンアミド 収率: 50%。 融点: 123〜125℃。 段階B: N−シクロヘキシル−4−アミノピリジン−
3−スルホンアミド 収率: 75〜80%。 融点: 197〜200℃。
【0045】調製11 N−フェニル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド ペンチルアミンの代わりにアニリン2.8cmを用い
ること以外は、調製9と同様に反応を行うことによっ
て、標題化合物が得られる。 段階A: N−フェニル−4−クロロピリジン−3−ス
ルホンアミド 収率: 30〜35%。 融点: 178〜180℃。 段階B: N−フェニル−4−アミノピリジン−3−ス
ルホンアミド 収率: 60〜65%。 融点: 231〜236℃。
【0046】調製12 N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミド 段階A: N−メチル−4−クロロピリジン−3−スル
ホンアミド 4−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸10g、五塩
化リン30gおよびオキシ塩化リン5cmを還流温度
で5時間加熱する。冷却して、真空(ロータリーエバポ
レーター)で濃縮した後、油状残渣を氷に投入し、水性
相をジエチルエーテルによって3回抽出する。エーテル
相を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、真空で濃
縮し、4−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド残
渣をジオキサン20cmに溶解する。この溶液を、1
0%水性メチルアミン溶液100cmにゆっくりと投
入する。溶液を真空(ロータリーエバポレーター)で濃
縮し、容積を40cmとする。結晶性沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄して、乾燥した。 収率: 70〜75%。 融点: 187〜190℃。
【0047】段階B: N−メチル−4−アミノピリジ
ン−3−スルホンアミド 前段階で得た化合物から出発すること以外は調製2と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 80〜85%。 融点: 168〜170℃。
【0048】調製13 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド10gを40
%水性メチルアミン溶液100cmに溶解し、溶液を
封管に導入する。封管を150℃で18時間加熱する。
冷却した後、反応混合物を真空(ロータリーエバポレー
ター)で濃縮し、容積を30cmとする。標題化合物
に対応する結晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗
浄し、乾燥する。 収率: 85〜90%。 融点: 251〜254℃。
【0049】調製14 4−クロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン 4−クロロピリジン−3−スルホニルクロリドを、調製
12に記載の手法にしたがって4−ヒドロキシピリジン
−3−スルホン酸5gから調製する。これをエーテル1
00cmに溶解した後、グアニジンカーボネート(グ
アニジン2当量)4.25gを含む2N NaOH溶液
25cmと合わせる。1時間反応した後、標題化合物
に対応する白色沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥する。 収率: 15〜20%。 融点: 174〜177℃。
【0050】調製15 2,4−ジクロロ−5−ピリジルスルホニルグアニジン 段階A: 2,4−ジヒドロキシピリジン−5−スルホ
ン酸 2,4−ジヒドロキシピリジン5gを、20%SO
含み、HgSO250mgを含んでいる硫酸化油1
2.5cmに−10℃の範囲の温度でゆっくりと加え
る。常温に戻した後、混合物を漸次150℃まで加熱し
た後、この温度に16時間保持する。混合物を、約−5
0℃に冷却したMeOH/アセトン(50/50)混合
物に投入する。ベージュ色の沈殿物が形成し、これを同
じMeOH/アセトン混合物から再結晶させる。 収率: 35〜40%。 融点: 297〜300℃。 段階B: 2,4−ジクロロ−5−ピリジルスルホニル
グアニジン 前段階で得たヒドロキシル化化合物から出発すること以
外は、調製14と同様に反応を行うことによって、標題
化合物が得られる。 融点: 202〜205℃。
【0051】調製16 2,6−ジクロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン 段階A: 3−アミノ−2,6−ジクロロピリジン 2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン4gを、NH
Cl 1.6gを含む水/アルコール(50/50)溶
液200cmに還元鉄8gを懸濁させたものに加え
る。懸濁液を1時間還流を行う。次いで、不溶性物質を
濾過によって除去する。濾液をNaSO0.4gお
よびNaHPO0.4gで処理する。溶液をpH8
に調整し、アルコールを減圧下にて濃縮して、沈澱させ
る。3−アミノ−2,6−ジクロロピリジンに対応する
結晶をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 70%。 融点: 121〜123℃。 段階B: 2,6−ジクロロ−3−ピリジルスルホニル
グアニジン 2,6−ジクロロピリジン−3−スルホニルクロリドを
3−アミノ−2,6−ジクロロピリジン10gから調製
する。前者を、グアニジンカーボネート8.5gの存在
下にて調製14と同じ条件下で処理する。 収率: 30〜35%。 融点: 245〜250℃。
【0052】調製17 4−アミノ−3−シクロペンチルカルボニルアミノスル
ホニルピリジン 段階A: 4−シクロペンチルカルボキサミド−3−シ
クロペンチル−カルボニルアミノスルホニルピリジン 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
g、シクロペンタンカルボン酸2cmおよびオキシ塩
化リン8cmの混合物を10分間還流温度で加熱す
る。次に、反応混合物を部分的真空(ロータリーエバポ
レーター)下で濃縮する。得られる油状残渣を氷冷水1
00cmによって粉砕し、細かく分散した白色沈澱を
得る。沈殿物をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾
燥する。それをできるだけ少量の熱メタノールに溶解
し、吸収性木炭で脱色し、濾過し、濾液に水2容を加え
ることによって精製する。一晩+4℃に保持した後、結
晶をフィルターに回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 80〜85%。 融点: 219〜222℃。 219〜222℃。
【0053】段階B: 4−アミノ−3−シクロペンチ
ルカルボニルアミノスルホニルピリジン 前段階で得た4−シクロペンチルカルボキサミド−3−
シクロペンチルカルボニルアミノスルホニルピリジン1
gを、NaOH(2当量)0.22gを含む水20cm
に溶解する。溶液を還流温度で2時間加熱する。得ら
れる熱溶液を吸収用木炭で脱色して濾過する。冷却した
濾液を、0.1N HClでpH6に調製する。得られ
た沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 80〜85%。 融点: 215〜217℃。
【0054】調製18 4−アミノ−3−トリフルオロアセチルアミノスルホニ
ルピリジン 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gとトリフルオロ無水酢酸7.5cmとの混合物を4
時間還流させる。冷却した後、沈澱を濾過し、ジエチル
エーテルで洗浄する。沈澱を沸騰メタノール25cm
に15分間再懸濁する。冷却した後、標題化合物に対応
する不溶性物質をフィルター上に回収し、メタノールで
洗浄した後、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 80〜85%。 融点: 262〜266℃。
【0055】調製19 4−アミノ−5−アセチルアミノスルホニル−2−クロ
ロピリジン 段階A: 4−アミノ−2−クロロピリジン−5−スル
ホンアミド 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一水和
物(下記の例31で得られる化合物)1gを50%v/
vHSO30cmに溶解したものを、還流温度ま
で15分間加熱する。冷却した後、溶液を氷冷した水3
00cmで希釈し、次に固形のNaHCOを用いて
pH7に中和する。得られる白色結晶性沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 80%。 融点: 240〜242℃。
【0056】段階B: 4−アセチルアミノ−5−アセ
チルアミノスルホニル−2−クロロピリジン 4−アミノ−2−クロロピリジン−5−スルホンアミド
(前段階で得られたもの)1gおよび無水酢酸10cm
の混合物を15分間還流温度で加熱する。冷却した
後、結晶をフィルター上に回収して、無水酢酸で洗浄し
た後、ジエチルエーテルで洗浄し、乾爆する。 収率: 85〜90%。 融点: 219〜224℃。
【0057】段階C: 4−アミノ−5−アセチルアミ
ノスルホニル−2−クロロピリジン 4−アセチルアミノ−5−アセチルアミノスルホニル−
2−クロロピリジン(前の段階)0.5gをNaOH
(2当量)0.137gを含む水10cmに溶解した
ものを、還流温度まで15分間加熱する。冷却した後、
溶液をpH6に調製し、得られる沈澱をフィルター上に
回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 50〜55%。 融点: 235〜238℃。
【0058】調製20 2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホンアミド 2−アミノ−5−クロロピリジン2gを−5℃(氷+塩
浴)に保持されたクロロスルホン酸10cmに溶解さ
せる。反応混合物を周囲温度まで漸次上昇させた後、還
流温度まで5時間加熱する。冷却した後、溶液を氷に投
入し、2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホニ
ルクロリドの沈殿を濾過し、少量の水で洗浄する。沈澱
をアンモニア水(10%)50cm中で激しく撹拌し
て分散させる。得られた標題化合物を真空で濃縮して容
積を20cmとし、結晶性沈澱をフィルター上に回収
して、水で洗浄して乾燥する。 収率: 45〜50%。 融点: 215〜220℃。
【0059】調製21 4−エチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド2gおよび7
0%エチルアミン/水20cmから出発することを除
き、調製13と同様に反応を行うことによって化合物が
得られる。 収率: 65〜70%。 融点: 192〜193℃。
【0060】調製22 4−プロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド2gをn−プ
ロピルアミン10cmおよびイソプロパノール10c
に溶解させる。混合物を還流温度まで2時間加熱す
る。得られる固形物を水(20cm)に再懸濁する。
不溶性物質を不溶性物質をフィルター上に回収し、水で
洗浄し、乾燥した。 収率: 90〜95%。 融点: 180〜181℃
【0061】調整23 4−ブチルアミノピリジン−3−スルホンアミド n−ブチルアミンを用いて、調製22に記載の技術に従
って、化合物を得る。 収率: 80〜85%。 融点: 143〜145℃。
【0062】調製24 (2′,2′,2′−トリフルオロエチルアミノ)ピリ
ジン−3−スルホンアミド. 50%v/vトリフルオロエチルアミン水溶液を用い
て、調製13に記載の手法に従って、化合物を得る。 収率: 35〜40%。 融点: 221〜222℃。
【0063】調製25 3−アミノ−5−メチルピリジン−2−スルホンアミド 段階A: 2−ヒドロキシ−5−メチル−3−ニトロピ
リジン 2−アミノ−5−メチルピリジン25gを、600cm
丸底フラスコ中で濃硫酸の50cmで溶解する。濃
硝酸40cmと濃硫酸の40cmとの混合物を漸次
加えた。反応混合物は発熱して、発泡する。酸の添加期
間中、温度を130℃に保持する。次に、着色した溶液
を氷300gに投入し、アンモニア水を加えて、pHを
約3〜4とする。冷蔵庫に放置した後、得られる沈澱を
フィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。これを
熱水から再結晶させる。 収率: 35〜40%。 融点: 243〜246℃。
【0064】段階B: 2−クロロ−5−メチル−3−
ニトロピリジン 2−ヒドロキシ−5−メチル−3−ニトロピリジン5g
を、N,N−ジメチルホルムアミド2cmを加えた塩
化チオニル32cmに溶解する。混合物を次に還流温
度まで2時間加熱する。部分真空下で溶媒を留去した
後、生成物を蒸留水(30cm)およびクロロホルム
(3×100cm)の間で分配する。クロロホルム画
分を合わせ、MgSO上で乾燥し、濾過した後、真空
で濃縮する。残渣をエタノール/水から再結晶させる。 収率: 60〜65%。 融点: 48℃。
【0065】段階C: (5−メチル−3−ニトロ−2
−ピリジル)イソチオ尿素塩酸塩 2−クロロ−5−メチル−3−ニトロピリジン23gお
よびチオ尿素11.14gをエタノール130cm
溶解したものを、還流温度まで2時間加熱する。冷却
し、石油エーテル(40〜60℃)20cmを加えた
後、得られる沈殿をフィルター上に回収し、石油エーテ
ルで洗浄し、乾燥する。 収率: 70〜75%。 融点: 205〜206℃。
【0066】段階D: 2−メルカプト−5−メチル−
3−ニトロピリジン イソチウロニウム塩19gを水110cmに溶解した
ものを、撹拌を行いながら、炭酸ナトリウム10.05
gで処理した後、NaOH7.59gを1NHCl10
cmに溶解したもので処理する。得られた沈澱をフィ
ルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 75〜80%。 融点:198〜200℃。
【0067】段階E: 5−メチル−3−ニトロピリジ
ン−2−スルフェンアミド 2−メルカプト−5−メチル−3−ニトロピリジン12
gとトリエチルアミン28.6gをジクロロメタン18
0cmに溶解したものを、ヒドロキシルアミン−O−
スルホン酸12gをできるだけ少量の水に溶解したもの
で滴下処理し、溶媒を部分真空下にて除去し、残渣を水
20cmに回収する。得られる沈殿をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。これをジクロロメタ
ン/ワセリン混合物から再結晶させる。 収率: 90〜95%。 融点: 143〜145℃。
【0068】段階F: 5−メチル−3−ニトロピリジ
ン−2−スルホンアミド 5−メチル−3−ニトロピリジン−2−スルフェンアミ
ド6gをアセトニトリル150cmに溶解したもの
を、過マンガン酸カリウム2.5gをできるだけ少量の
水に溶解したもので漸次処理する。反応の完了は薄層ク
ロマトグラフィーによって観察する。黒色沈澱を濾去
し、濾液を小容積に濃縮する。溶液をpH3に調整し、
生成物を4℃で6時間結晶させる。結晶をフィルター上
に回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 40〜50%。 融点: 160〜162℃。
【0069】段階G: 3−アミノ−5−メチルピリジ
ン−2−スルホンアミド 還元鉄3.46gおよび塩化アンモニウム0.53g
を、5−メチル−3−ニトロピリジン−2−スルホンア
ミドの2.17gを水/アルコール(EtOH/H
=1:1)60cmに溶解したものに加える。混合物
を還流温度まで20分間加熱した後、熱時濾過する。濾
液を小容積まで濃縮し、4℃で12時間放置する。得ら
れた結晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄し
て、乾燥する。 収率: 95〜100%。 融点: 192〜193℃。
【0070】下記の例により、本発明を説明するが、本
発明を制限するものではない。 例1 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
【化51】 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびパラホルムアルデヒド(1.3当量)0.23
gと、ガス状HClで飽和したる酢酸エチル10滴を加
えたイソプロパノール10cmとの混合物を、還流温
度まで1〜2時間加熱する。冷却した後、標題化合物の
結晶性沈殿をフィルター上に回収し、イソプロパノール
で洗浄する。生成物を熱水から再結晶する。 収率: 90%。 融点: 242〜246℃。
【0071】例2 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 (還流時間が2〜4時間であることを除き)3−アミノ
ピリジン−2−スルホンアミドの代わりに4−アミノピ
リジン−3−スルホンアミド(調製2)を用いること以
外は、例1と同様に反応を行うことによって、標題化合
物を得る。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物):245〜248℃。
【0072】例3 4−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 ガス状HClで飽和したる酢酸エチル10滴を加えたイ
ソプロパノール20cmに4−イソプロピルアミノピ
リジン−3−スルホンアミド(調製3)1gおよびパラ
ホルムアルデヒド1gを混合したものを3時間還流加熱
する。冷却した後、結晶性沈殿を濾過して、イソプロパ
ノールで洗浄する。沈殿を熱メタノール150cm
溶解させる。不溶性物質はできるだけ濾過する。濾液を
濃縮乾固して、残渣を水30cmに回収する。水性懸
濁液をpH7〜7.5(NaHCO)に調製し、標題
化合物に対応する沈澱を濾過し、水で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 80〜85%。 融点: 202〜203℃。
【0073】例4 4−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製3の代わりに調製4を用いること以外は、例3と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 75〜80% 融点: 247〜250℃。
【0074】例5 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 ガス状HClで飽和した酢酸エチル4cmを加えたイ
ソプロパノール10cmに4−メチルアミノピリジン
−3−スルホンアミド(調製6)1gおよびパラホルム
アルデヒド(過剰)1gを混合したものを還流温度まで
10時間加熱する。加熱終了後、溶媒を部分的真空(ロ
ータリーエバポレーター)下で除去し、残渣をメタノー
ルに再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾別し、濾液
にジエチルエーテル2容を加えたものを放置して、結晶
の形態で標題化合物を沈澱させる。結晶をフィルター上
に回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 60〜65%。 融点(塩酸塩): 291〜294℃。
【0075】例6 4−シクロオクチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製6の代りに調製5を用いること以外は、例5と同様
に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 65〜70%。 融点(塩酸塩): 254〜255℃。
【0076】例7 2−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 [N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド](調製7)0.5gおよびパラホルムアルデ
ヒド0.5gを、ガス状HClで飽和した酢酸エチル5
0滴を加えたイソプロパノール15cmに混合したも
のを、還流温度まで24時間加熱する。加熱終了後、溶
媒を部分真空下にて留去する。残渣をメタノール20c
に再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾過によっ
て除去する。水40cmで処理し、+4℃で保存した
濾液は、調製7のイソプロポキシメチレン化誘導体の沈
澱を生成する。これをフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥し、(CHCl/石油エーテル(40〜60
℃)(1/2)混合物から再結晶する。乾燥生成物を栓
のない丸底フラスコに入れ、温度を180〜190℃に
する。15〜30分後、溶融マスが固化する。次に、こ
れを冷却した後、小容積のクロロホルムに溶解する。石
油エーテル(40〜60℃)1容を加えると、標題化合
物の結晶の沈澱が生じる。これをフィルター上に回収
し、石油エーテル(40〜60℃)で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 25〜30%。 融点: 209〜213℃。
【0077】例8 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[2,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 パラホルムアルデヒドの使用量を0.16gとし、還流
を24時間保持し、MeOH/HO(1/3)混合物
から再結晶すること以外は、調製1の代りに調製8を用
いることによって、例1と同様に反応させることによっ
て、標題化合物が得られる。 収率: 75〜80%。 融点: 184〜187℃。
【0078】例9 2−ペンチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド(4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 N−ペンチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド(調製9)0.5gおよびパラホルムアルデヒド0.
5gを、ガス状HClで飽和した酢酸エチル50滴を加
えたイソプロパノール15cmに混合したものを還流
温度まで48時間加熱する。加熱終了後、溶媒を部分真
空下にて留去する。残渣を0.1N NaOH 20c
に懸濁させる。周囲温度で1時間撹拌した後、不溶
性物質をフィルター上に回収し、水で洗浄し、メタノー
ル/水(1/2)から2回再結晶した後、CHCl
石油エーテル(40〜60℃)(1/1)から1回再結
晶する。 収率: 30〜35%。 融点: 188〜192℃。
【0079】例10 2−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製7の代わりに調製10を用いること以外は、例7と
同様に反応を行うことによって、標題化合物が得られ
る。 融点: 173℃。
【0080】例11 2−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1.1−二酸化
物 調製9の代りに調製11を用いること以外は、例9と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 30〜35%。 融点: 225〜230℃。
【0081】例12 3−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびアセトアルデヒド0.28gを、ガス状HCl
で飽和した酢酸エチル10滴を加えたイソプロパノール
10cmに混合したものを、還流温度まで1〜2時間
加熱する。冷却後、標題化合物の結晶性沈殿をフィルタ
ー上に回収し、イソプロパノールで洗浄する。3−メチ
ル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物がCH
OH/HO(1/4)混合物から再結晶する。 収率: 90%。 融点: 204〜209℃。
【0082】例13 3−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 調製1の代りに調製2を用いること以外は、例12と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物): 229〜231℃。
【0083】例14 2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e].[1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製12)1gを、イソプロパノール8cm、アセ
トアルデヒド32cmおよびガス状HClを飽和した
酢酸エチル6cmの混合物中で還流温度まで6時間加
熱する。加熱完了後、反応混合物を部分的真空(ロータ
リーエバポレーター)下で濃縮する。得られた油状マス
を溶解し、NaHCOでpH7に調整する。水性懸濁
液をジクロロメタン100cmで3回抽出する。有機
相を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固する。得
られる残渣をメタノール10cmに溶解し、ガス状H
Clで飽和した酢酸エチル10cmを加える。ジエチ
ルエーテル60cmを加えると、標題化合物に対応す
る結晶の沈澱が生じる。これをフィルター上に回収し、
ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 60〜65%。 融点(塩酸塩): 252〜255℃。
【0084】例15 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[2,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 段階A: 4H−ピリド[2,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物 2−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製6)2
gおよびオルトギ酸エチル20cmの混合物を還流温
度まで1時間加熱する。冷却の後、得られた結晶性沈澱
をフィルター上に回収し、エーテルで洗浄する。 収率: 90〜95%。 融点: 298〜301℃。
【0085】段階B: 2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[2,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 4H−ピリド[2,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物1gを水30cmに懸濁させ
る。水5cmにNaBH0.83gを溶解したもの
を懸濁液に加える。周囲温度で15分間撹拌した後、溶
液のpHを希HClを用いて6.5〜7に調整する。得
られる沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥する。乾燥化
合物をジクロロメタン200cmに溶解する。不溶性
物質をできるかぎり濾去する。濾液を等容の石油エーテ
ル(40〜60℃)で処理し、+4℃で一晩保存する。
得られる結晶をフィルター上に回収して、乾燥する。 収率: 75〜80%。 融点: 178〜179℃。
【0086】例16 4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 調製1を用いること以外は、例15の段階Aと同様に反
応を行うことによって標題化合物が得られる。 収率: 85〜90%。 融点: 320〜325℃。
【0087】例17 3−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびp−トルエンスルホン酸1gを、オルト酢酸エ
チル6cmに溶解する。室温で10分後に、得られる
沈殿をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで洗浄
し、乾燥する。これを熱水から再結晶させる。 収率: 80〜85%。 融点: 263〜266℃。
【0088】例18 4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 ギ酸3.3cmおよび無水酢酸6.6cmを、50
℃で15分間撹拌を行う。4−アミノピリジン−3−ス
ルホンアミド(調製2)1gをこの溶液に加え、反応混
合物を還流温度まで2時間加熱する。冷却の後、得られ
る結晶をフィルター上に回収し、少量の酢酸、次にジエ
チルエーテルで洗浄して、乾燥する。 収率: 75〜80%。 融点: 296〜298℃。
【0089】例19 2−イソプロピル−2H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホン
アミド(調製7)0.5gおよびオルトギ酸エチル5c
の混合物を開放容器で120℃に4時間維持する。
部分的真空下で溶液を濃縮した後で、得られる油性残渣
を氷冷した水10cmで粉砕する。生成する結晶性沈
澱をフィルター上に回収し、水で洗浄する。これをメタ
ノール/水(112)混合物から再結晶させる。 収率: 80〜85%。 融点: 175〜178℃。
【0090】例20 3−メチル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gを無水酢酸10cm中で還流温度に4〜6時間保持
する。冷却の後、反応混合物をジエチルエーテルの60
cmによって処理する。得られる沈殿を濾過し、ジエ
チルエーテルによって洗浄し、乾燥する。これを熱水か
ら再結晶させる。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物): 264〜268℃。
【0091】例21 3−エチル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水プロピオン酸10cmの混合物を150
℃で8時間加熱する。冷却の後、等容のジエチルエーテ
ルを加え、得られる沈殿物をフィルター上に回収し、ジ
エチルエーテルによって洗浄して、乾燥する。これを熱
水から再結晶させる。 収率: 45〜50%。 融点(一水和物): 220〜223℃。
【0092】例22 3−プロピル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物モノヒドレート 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水酪酸10cmの混合物を180℃まで1
8時間加熱する。冷却の後、得られる結晶をフィルター
上に回収し、少量の無水酪酸およびジエチルエーテルで
洗浄した後、乾燥する。生成物を熱水から再結晶させ
る。 収率: 50〜55%。 融点(一水和物): 210〜212℃。
【0093】例23 3−イソプロピル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水イソ酪酸10cmの混合物を170℃で
72時間保持する。冷却の後、得られる沈殿物を濾過
し、ジエチルエーテルによって洗浄して、乾燥する。生
成物を、熱時にできるだけ少量のメタノールに溶解させ
る。熱溶液を吸収性木炭で脱色し、濾過した後、水3容
で処理する。+4℃で一晩放置した後、得られる結晶を
フィルター上に回収して、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40〜45%。 融点: 248〜250℃。
【0094】例24 3−第三−ブチル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例23に記載の実験条件を適用することにより、4−ア
ミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)とトリメ
チル無水酢酸から、標題化合物が得られる。 収率: 40〜45%。 融点: 290−293℃。
【0095】例25 3,4−ジメチル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製
13)1gおよび無水酢酸10cmの混合物を還流温
度で4時間加熱する。冷却の後、反応混合物を撹拌しな
がら、等容のジエチルエーテルによって処理する。結晶
性沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥す
る。これを、できるだけ少量の熱メタノールに溶解し、
水2容を加えることによって精製する。+4℃で放置し
た後、得られる結晶をフィルター上に回収し、水によっ
て洗浄して、乾燥する。 収率: 80−85% 融点: 227−228℃
【0096】例26 4−イソプロピル−3−メチル−4H−ピリド(4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
イソプロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調
製3)から標題化合物が得られる。 収率: 70% 融点: 196−197℃
【0097】例27 4−シクロヘキシル−3−メチル−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
シクロヘキシルアミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製4)から標題化合物が得られる。 収率: 60−65% 融点: 224−226℃
【0098】例28 4−シクロオクチル−3−メチル−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
シクロオクチルアミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製5)から標題化合物が得られる。 収率: 60−65% 融点: 207−210℃
【0099】例29 2−シクロヘキシル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例19に記載の実験条件を適用することによって、N−
シクロヘキシル−4−アミノピリジン−3−スルホンア
ミド(調製10)から標題化合物が得られる。 収率: 80−85% 融点: 144−147℃
【0100】例30 3−アミノ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物
【化52】 4−クロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン(調製
14)0.25gおよび炭酸カリウム0.25gをジオ
キサン/DMF5cmに混合したものを、還流温度で
24時間加熱する。冷却の後、得られる白色沈澱を濾過
した後、できるだけ少量の水に再溶解する。溶液のpH
を7に合わせ、標題化合物に対応する白色沈澱をフィル
ター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40〜45% 融点.(一水和物): 327−330℃
【0101】例31 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 調製15から出発すること以外は、例30と同様に反応
を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 40−45% 融点(一水和物): 316−319℃
【0102】例32 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[2,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例30で記載した手法に従って、調製16から、表題化
合物が得られる。 収率: 75パーセント 融点(一水和物): 327−330℃
【0103】例33 3−シクロペンチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−3−シクロペンチルカルボニルアミノスル
ホニルピリジン(調製17)1gをDMF1cmおよ
びオキシ塩化リン10cmに溶解したものを、周囲温
度で3時間撹拌する。溶媒を部分的真空(ロータリーエ
バポレーター)下にて留去し、残渣を水10cmに溶
解させる。溶液をpH4(NaHCO)に合わせ、得
られる結晶性沈殿をフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥させる。 収率: 15−20% 融点: 263−266℃
【0104】例34 3−トリフルオロメチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−3−トリフルオロアセチルアミノスルホニ
ルピリジン(調製18)1gおよびオキシ塩化リン20
cmの混合物を、還流温度まで18時間加熱する。溶
媒を部分的真空下で留去し、および得られる油状生成物
を氷冷した水5mlによって粉砕すると、沈殿を生じ
る。後者をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥す
る。次いで、これをできるだけ少量のメタノールに溶解
した後、ジエチルエーテル3容および石油エーテル(4
0〜60℃)3容を加えることによって精製する。得ら
れる結晶をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで
洗浄し、乾燥する。 収率: 60−65% 融点(一水和物): 236−240℃
【0105】例35 6−クロロ−3−メチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−5−アセチルアミノスルホニル−2−クロ
ロピリジン(調製19)0.2gを、240℃の油浴に
設置した開放した丸底フラスコに導入する。油浴の温度
を240℃から270℃まで30分間かけて上げる。次
に、溶融マスを冷却する。これを、なまぬるいNaHC
溶液(2%m/v)4cm中に溶解する。溶液を
吸収用木炭で脱色し、濾過した後、ギ酸を用いてpH4
に調整する。得られる結晶性沈殿をフィルター上に回収
し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40% 融点(一水和物): 309−312℃
【0106】例36 7−クロロ−3−メチル−4H−ピリド[2,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホンアミド
(調製20)1gおよび無水酢酸10cmの混合物
を、還流温度まで6時間加熱する。冷却した後、結晶を
濾別し、少量の無水酢酸で洗浄した後、ジエチルエーテ
ルで洗浄し、乾燥する。結晶を0.1N NaOH50
cmに再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾過によ
って除去する。濾液を、ギ酸を用いてpH4に調整した
ものを結晶を沈澱させる。それをフィルター上に回収
し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 60−65% 融点: >340℃
【0107】例37 3−イソプロポキシ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 段階A: 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)5
gおよび尿素1.91gの緊密な混合物を200℃(溶
融)の温度に漸次加熱する。ガスの発生が止み、マスが
固化した後、反応混合物を周囲温度まで冷却する。固形
マスを1N NaOHに再溶解し、得られる溶液を場合
によっては吸収用木炭で脱色した後、1N HClでp
H2に調整する。表題化合物に相当する白色沈殿をフィ
ルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥させる。 収率: 85−90% 融点: >300℃
【0108】段階B: 3−イソプロポキシ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 前段階で得られる3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(0.5g)のナトリウム塩は、メタ
ノール溶液(7cm)中で、NaOH(0.11g)
1.1当量と反応させることによって調製される。部分
真空下で溶媒を留去した後、固形物塩をDMF5cm
に再溶解した後、ヨウ化イソプロピル0.4cmで処
理する。周囲温度で7時間反応した後、溶媒を部分的真
空下で留去し、残渣を水15cmで回収する。水性懸
濁液のpHを2N NaOHにより12に合わせる。2
−イソプロピル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(融点:218−221℃)から成る
不溶性物質を濾去する。濾液を、1N HClを用いて
2とする。表題化合物に対応する沈殿をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。 融点: 196−199℃
【0109】例38 3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 段階A: 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 例37に記載の実験条件を適用することにより、表題化
合物が4−アミノ−ピリジン−3−スルホンアミド(調
製2)から得られる。 収率: 85〜90% 融点(一水和物): >330℃。
【0110】段階B: 3−チオキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジ
アジン=1,1−二酸化物 前段階において得られる3−オキソ−2,3−ジヒドロ
−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジア
ジン=1,1−二酸化物3gおよびP5.022
gを無水ピリジン30cm中で混合したものを、還流
温度まで24時間加熱する。次に、反応混合物を部分真
空下(ロータリーエバポレーター)にて濃縮する。残渣
をできるだけ少ない量の2N NaOHに溶解する。沈
澱をフィルター上に回収して、HOで洗浄する。これ
を水性NaHCO溶液(2.5%m/v)に再溶解
し、活性炭で処理し、1N HClを用いてpH2で再
沈澱させる。 収率: 45−50% 融点(一水和物): 292−294℃
【0111】例39 3−メチルチオ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物第一の方法 3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物(例38で得られる)5.5gをNaHCO4gを
含む水165cmに溶解する。メタノール120cm
、次いでヨウ化メチル8cmをこの溶液に添加す
る。周囲温度で1時間撹拌した後、反応混合物を150
cmの容積まで濃縮した後(ロータリーエバポレータ
ー)、pH2〜3に調整する。得られる沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 65−70% 融点(一水和物): 242−245℃
【0112】第二の方法 硫酸ジメチル1.2cmを、3−チオキソ−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物1gを無水DMF10
cmに溶解したものに添加する。周囲温度で数時間後
に、溶媒を部分真空下にて除去し、残渣をできるだけ少
量の1N NaOHに再溶解する。吸収用木炭で脱色し
て、濾過した溶液のpHを0.1N HClで7に調整
する。標題化合物に対応する白色沈澱をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 80−85%
【0113】例40 3−イソプロピルアミノ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例39で得られる3−メチルチオ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物0.7gをイソプロピルアミン7cmに溶解したも
のを150℃の封管に4時間保持する。冷却した後、溶
液を濃縮乾固し、残渣を水10cmに回収し、pHを
7に調整する。得られる沈澱をフィルター上に回収し、
水で洗浄し、熱水から再結晶する。 収率:75% 融点(一水和物): 197−200℃
【0114】例42 3−プロピルアミノ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一水和
物 イソプロピルアミンをプロピルアミンに代えること以外
は、例40と同様に反応させることによって標題化合物
が得られる。 収率: 75−80% MP:194−197℃
【0115】例42〜44 イソプロピルアミンを適当なアミンに代えること以外
は、例40と同様に反応を行うことによって、下記の標
題化合物が得られる。 例42 3−ブチルアミノ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:80−85% 融点:167−170℃ 例43 3−(2−メチルプロピル)アミノ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点:221−224℃ 例44 3−(1−メチルプロピル)アミノ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点(一水和物):212−215℃
【0116】例45 3−(1,2−ジメチルプロピル)アミノ−4H−ピリ
ド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 例39で得られる3−メチルチオ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物0.8gを1,2−ジメチルプロピルアミンに溶解し
たものを還流温度で2日間加熱する。部分真空下にて溶
媒を留去した後、残渣を水10cmに回収し、pHを
7に調整する。水性懸濁液を3つのCHCl分画で抽
出する。有機相を乾燥させ(MgSO)、部分真空下
にて濃縮乾固する。得られる油状生成物を少量の酢酸エ
チルに回収し、+4℃で一晩保存すると、標題化合物の
沈澱を生成する。これをフィルター上に集め、石油エー
テル(40〜60℃)で洗浄し、乾燥する。 収率: 80−85% 融点: 199−202℃
【0117】例46 3−シクロヘキシルアミノ−4H−ピリド[4,3−
e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−メチルチオ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物0.7gをシ
クロヘキシルアミンの7cmに溶解したものを、還流
温度で4時間加熱する。反応混合物を部分真空下にて濃
縮し、残渣を水10cmに回収し、10%水酸化ナト
リウム溶液を加えて若干塩基性にする。水性相をジエチ
ルエーテル25cmと共に撹拌し、シクロヘキシルア
ミンの過剰量を抽出する。沈降により分離した後、水性
溶液のpHを7に調整し、白色沈澱をフィルター上に回
収し、水で洗浄する。これを熱水から再結晶する。 収率: 90−95% 融点(一水和物): 134−137℃
【0118】例47および48 適当なアミンを用いること以外は、例46と同様な反応
を行うことによって、下記の例の化合物が得られる。 例47 3−シクロペンチルアミノ−4H−ピリド[4,3−
e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:90−95% 融点(一水和物):237−240℃ 例48 3−(4モルホリニル)アミノ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:70−75% 融点(一水和物):291−293℃ 例49 6−クロロ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例1に記載の実験条件下で、表題化合物が4−アミノ−
2−クロロピリジン−5−スルホンアミド(調製19の
段階Aで得られる)から得られる。 収率:65% 融点:202−206℃
【0119】例50 3−アミノ−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド1gおよびグ
アニジンカーボネート2.1gの緊密な混合物を漸次溶
融状態(200℃)へ加熱した後、この温度で24時間
加熱する。不溶性物質を濾過し、濾液を動物性木炭で処
理し、酸性にしてpH7とする。白色沈澱をフィルター
上に回収し、水で洗浄し、熱水から再結晶する。 収率:35−40% 融点(一水和物): >330℃
【0120】例51 3−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)
0.5gおよびプロピオンアルデヒド0.34g(2当
量)を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液10滴を加え
たイソプロパノール5cmに導入する。2時間還流し
た後、得られる溶液を濃縮乾固し、残渣を1/3イソプ
ロパノール/石油エーテル(40〜60℃)混合物から
再結晶させる。 収率:75−80% 融点:215−217℃
【0121】例52 3−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 プロピオンアルデヒドの代わりにブチルアルデヒドを用
いること以外は、例51と同様に反応を行うことによっ
て、標題化合物が得られる。しかしながら、2時間還流
した後に、得られた結晶懸濁液を冷却する。結晶をフィ
ルター上に回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥し
て、1/2メタノール/ジエチルエーテルから再結晶さ
せる。 収率:70−75% 融点:229−234℃
【0122】例53〜56 ブチルアルデヒドの代わりに適当なアルデヒドを用いる
こと以外は、例52と同様な反応を行うことによって、
下記の実施例の化合物が得られる。 例53 3−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点:250−254℃ 例54 3−エチルプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率.:75−80% 融点:224−226℃ 例55 3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 再結晶溶媒:1/2 メタノール/水 収率:75−80% 融点:272−276℃ 例56 3−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 再結晶溶媒:1/3イソプロパノール/石油エーテル
(40−60℃) 収率:70−75% 融点:214−216℃ 例57 3−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:70−75% 融点(塩酸塩):264−267℃
【0123】例58:2−メチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 表題化合物は、例9に記載の実験条件を適用することに
よって、N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド(調製12)から得られる。しかしながら、2
4時間還流した後に、溶媒を部分真空下にて留去する。
残渣をシリカカラム上で、溶離相として95/5 クロ
ロホルム/メタノール混合物を用いて、精製する。次
に、回収した化合物を4/1 クロロホルム/メタノー
ル混合物から再結晶させる。 収率:40−45% 融点:209−211℃
【0124】例59:4−エチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 例59の化合物は、例3に記載の実験条件を適用するこ
とによって、4−エチルアミノピリジン−3−スルホン
アミド(調製21)から得られる。 収率.:90−95% 融点:229−230℃
【0125】例60:4−プロピル−2,3−ジヒドロ
−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジア
ジン=1,1−二酸化物 例3に記載の実験条件を適用することによって、4−プ
ロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2
2)から、例60の化合物が得られる。 収率.:75−80% 融点:160−163℃
【0126】例61 4−ブチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 化合物は、例3似ついて記載した実験条件を適用するこ
とによって4−ブチルアミノ−ピリジン−3−スルホン
アミドから得られる。対応する塩酸塩は酢酸エチル中に
塩基化合物を溶解することによって、および酢酸エチル
を塩酸で飽和した溶液を加えることによって、得られ
る。塩酸塩が沈澱する。これをフィルター上に集めて、
酢酸エチルで洗浄し、乾燥させる。 収率:65−70% 融点:277−280℃(塩酸塩)
【0127】例62 4−(2′,2′,2′−トリフルオロエチル)−2,
3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 化合物は、例3に示した実験条件を適用することによっ
て4−(2′,2′,2′−トリ−フルオロエチルアミ
ノ)ピリジン−3−スルホンアミド(調製24)から得
られる。 収率:70−75% 融点:200−201℃
【0128】例63 4−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 炭酸カリウム1.2gおよびヨードメタン1.37g
を、4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジ
アジン=1,1−二酸化物(例16)0.6gをアセト
ニトリル15cmに溶解したものに加える。懸濁液を
50℃で3時間加熱する。次に、アセトニトリルを部分
真空下にて留去する。残渣を水20cmに回収する。
標題生成物は水にほとんど溶解しないが、これをフィル
ター上に回収して、水で洗浄して、乾燥する。 収率:60−65% 融点:227−228℃
【0129】例64 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 NaBH0.08gを、4−メチル−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物(例63)0.1gをイソプロパノール6cm
に溶解したものに加える。混合物を周囲温度で45分
間撹拌する。次いで、溶媒を部分真空下にて留去し、残
渣を水5cmで処理する。得られる懸濁液のpHを7
に調整した後、クロロホルム(3×100cm)で抽
出する。有機相を水(25cm)で洗浄し、乾燥し
(MgSO)、濃縮乾固して、標題化合物を提供す
る。 収率:95−100% 融点:208−210℃
【0130】例65 4−エチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 実施例63で記載したのと同じ方法によって、4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物(例16)0.1gおよび臭化エチル0.
17gから出発して、この化合物が得られる。 収率:65−70% 融点:154−156℃
【0131】例66 4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例64で記載したのと同じ方法によって、4−エチル−
4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1,−二酸化物(例65)から出発して、この
化合物が得られる。 収率:85−90% 融点.190−191℃
【0132】例67 3,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1.1−
二酸化物 4−メチルアミンピリジン−3−スルホンアミド(調整
12)0.5gおよびアセトアルデヒド0.75cm
を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液3滴を加えたイソ
プロパノール5cmに溶解したものを、50℃で2時
間加熱する。次に、溶媒を部分真空下にて、留去し、得
られる残渣を最初にイソプロパノールから、次にメタノ
ールから再結晶させる。 収率:45−50% 融点:189−190℃
【0133】例68 3−エチル−4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製
12)0.5gおよびプロピオンアルデヒド0.9cm
を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液3滴を加えたイ
ソプロパノール5cmに溶解したものを50℃で3時
間加熱する。次に、溶媒を部分真空下にて留去し、得ら
れる残渣をクロロホルム/石油エーテル(1/3)混合
物から数回再結晶させる。 収率:35−40% 融点:147−149℃
【0134】例69:2−メチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 炭酸カリウム0.52gおよびヨードメタン0.94g
を、2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例
1)0.25gをアセトニトリル10cmに溶解した
ものに加える。懸濁液を50℃で3時間加熱する。次
に、アセトニトリルを部分真空下にて留去し、得られる
残渣を水10cmに回収する。懸濁液をクロロホルム
(5×100cm)で抽出する。抽出溶媒をMgSO
上で乾燥した後、濃縮乾固する。得られる固形物をシ
リカカラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶
出溶媒:1/9MeOH/CHCl)。 収率:60−65% 融点:182−183℃
【0135】例70 2,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
(例5)0.25gをアセトニトリルの8cmに溶解
したものを、炭酸カリウム(±3当量)0.5gで処理
した後、p−トルエンスルホン酸メチル0.26gで処
理する。得られる懸濁液を還流温度まで2時間加熱す
る。次に、溶媒を減圧下で留去し、残渣を水10cm
およびクロロホルム100mlに分配する。次いで、水
性相をクロロホルム50cmで2回抽出する。合わせ
た有機相をMgSO上で乾燥し、濾過した後、濃縮乾
固する。残渣をできるだけ少量のクロロホルムに溶解す
る。過剰量の石油エーテル(40〜60℃)を加える
と、標題生成物の結晶が沈澱する。これをフィルター上
に回収して、石油エーテル(40−60℃)で洗浄し、
乾燥する。 収率:60−65% 融点:167−169℃
【0136】例71 4−メチル−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−
ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物 炭酸カリウムおよびp−トルエンスルホン酸メチルの代
わりにそれぞれ水素化ナトリウム(2当量)および臭化
プロピル(3当量)を用いること以外は、表題化合物
を、例70に記載した方法に従って、4−メチル−2,
3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例5)から出発
すると、標題化合物が得られる。 収率:50−55% 融点:130−131℃
【0137】例72 4−イソプロピル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−4
H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン
=1,1−二酸化物 臭化プロピルの代わりにp−トルエンスルホン酸メチル
を用い、還流時間を1時間に制限すること以外は、例7
1に記載の手順に従って、4−イソプロピル−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物(例3)から出発する
と、標題化合物が得られる。 収率:45−50%
【0138】例73 2,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][12,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
(例64)0.3g、炭酸カリウム0.62g、および
ヨードメタン0.63gから出発して、50℃の加熱時
間を1時間半に限定すると、例69について記載したの
と同じ手順によって、標題化合物が得られる。得られる
生成物を、酢酸エチル10cmに溶解し、ガス状塩酸
で飽和した酢酸エチル4cmを加えた後、塩酸塩に変
換する。得られる沈澱をフィルター上に回収し、酢酸エ
チルで洗浄して、乾燥する。 収率:50−55% 融点(塩酸塩):172−173℃
【0139】例74 4−エチル−2−メチル−2‖3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 表題化合物は、4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−
ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(例66)から出発して、例70に記
載したのと同じ手続きに従って、得られる。 収率:60−65% 融点:103−104℃
【0140】例75 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 エチルオルトギ酸の13cmにおいて3−アミノ−5
−メチルピリジン−2−スルホンアミド(調製25)
1.3gをオルトギ酸エチル13cmに懸濁したもの
を還流温度まで2時間加熱する。冷却した後、得られる
沈澱をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで洗浄
し、乾燥する。 収率:95−100% 融点:322−324℃
【0141】例76 4,6−ジメチル−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例75)0.6
gをアセトニトリル15cmに溶解したものを、炭酸
カリウム2.5gおよびp−トルエンスルホン酸メチル
0.9gで処理する。16時間還流した後、溶媒を部分
真空下にて留去し、得られる固形物を水15cmに回
収する。沈澱をフィルター状に回収し、水で洗浄して、
乾燥する。 収率:75−80% 融点:247−249℃
【0142】例77 4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4,6−ジメチル−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例76)
0.5gを1/1イソプロパノール/クロロホルム混合
物25cmに溶解したものを、少しずつ、水素化ホウ
素ナトリウム0.4gで、良好に撹拌しながら且つ不活
性な雰囲気下にて処理する。周囲温度で30後に、過剰
の水素化ホウ素化合物を、酢酸を数滴加えて破壊し、溶
媒を減圧下にて留去する。残渣を水10cmに回収
し、混合物のpHを中性にする。得られる沈澱をフィル
ター上に集め、、水で洗浄して乾燥する。 収率:75−80% 融点:220−221℃
【0143】例78 4−エチル−6−メチル−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例75)1.2
gをアセトニトリル15cmに溶解したものを炭酸カ
リウム2.5gおよび臭化エチル2gで処理する。16
時間還流した後、溶媒を部分真空下で留去し、得られる
固形物を水15cmに回収する。沈澱をフィルター上
に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率:60−65% 融点:185−187℃
【0144】例79 4−エチル−6−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 4−エチル−6−メチル−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例7
8)0.6gを1/1イソプロパノール/クロロホルム
混合物30cmに溶解したものを、良好に撹拌しなが
ら、且つ不活性雰囲気下にて、水素化ホウ素ナトリウム
0.45gで少しずつ処理する。周囲温度で30分間後
に、過剰の水素化ホウ素ナトリウムを酢酸数滴を加える
ことによって破壊し、溶媒を減圧下にて留去する。残渣
を水10cmに回収し、混合物のpHを中性にする。
得られる沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、
乾燥する。 収率:60−65% 融点:146−148℃
【0145】例80 2,6−ジメチル−4−エチル−2,3−ジヒドロ−4
H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン
=1,1−二酸化物 4−エチル−6−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物(例79)0.2gをアセトニトリルの1
0cmに溶解したものをNaOHの2当量で処理した
後、撹拌しながら15分間環流を行う。混合物をp−ト
ルエンスルホン酸ナトリウム0.18gで処理し、周囲
温度で2時間撹拌する。次に、溶媒を減圧下にて留去
し、残渣を水5cmで回収する。沈澱をフィルター上
に回収して、水で洗浄し、乾燥する。これを、シリカカ
ラム(1/1クロロホルム/ジエチルエーテル)上でク
ロマトグラフィによって精製する。 収率:50−55% 融点:121−122℃
【0146】例81〜83 4−エチル−2−アルキル(アリール)オキシカルボニ
ル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一般的手順 4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4)チアジアジン=1,1−二酸化物
(例66)9.4×10−4モル、炭酸カリウム3.8
×10−3モル(4当量)およびアセトニトリル17c
を、50cm丸底フラスコに導入する。アルキル
(またはアリール)クロロホルメート1.3×10−3
(1.2当量)を、撹拌を行いながらこの懸濁液へ加え
る。周囲温度で4時間後に、不溶性物質(炭酸ナトリウ
ム)を濾過によって除去し、濾液を減圧下にて濃縮乾固
する。残渣を石油エーテル(40〜60℃)10cm
に回収し、乾燥し、水で洗浄し、再度乾燥する。このよ
うにして得られる化合物は純粋である。 例81 4−エチル−2−メチルオキシカルボニル−2,3−ジ
ヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チ
アジアジン=1,1−二酸化物 収率:70−75% 融点:138−140℃ 例82 4−エチル−2−エチルオキシカルボニル−2,3−ジ
ヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1.2,4]チ
アジアジン=1,1−二酸化物 収率:60−65% 融点50−55℃(分解) 例83 4−エチル−2−フェニルオキシカルボニル−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]e][1.2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:50−55% 融点:90−95℃(分解)
【0147】薬理学的例 例A:アフリカツメガエル凹窩細胞においてAMPAに
よって引き起こされる興 奮性電流の検討 a)方法 mRNAを、チオシアン酸グアニジニウム/フェノール
/クロロホルム法によって雄性Wistarラットの大
脳皮質から調製する。ポリAmRNAをオリゴ−dT
セルロース上でクロマトグラフィによって単離し、、凹
窩細胞に対して50ngの割合で注入する。凹窩細胞を
18℃で2〜3日間インキュベーションさせ、レセプタ
ーを発現できるようにし、次いで、8〜10℃で保存す
る。電気生理学的記録は、2個の電極による電圧−クラ
ンプ法によるOR2培地(J.Exp.Zool.、1
973,184,321−334)において20−24
℃のPlexiglassチャンバーにおいて第三の
電極を対照として用いる浴に入れる。総ての成分はイン
キュベーション媒質を介して適用され、電流を適用期間
の終了時に測定する。AMPAは30μMの濃度で用い
る。AMPA単独によって誘発される電流の強度を2倍
にする(EC2X)または5倍にする(EC5X)濃度
を(50〜100nA)試験を行う各化合物について特
性決定する。
【0148】b)結果 本発明の化合物はAMPAの興奮性作用を非常に強力に
増強し、下表に示すように、その活性は対照化合物より
も著しく大きい。
【表1】
【0149】例B:海馬セクションの電気刺激によって
誘発されるシナプス興奮電位の検討 a)方法 雄性Wistar系ラットからの横の海馬切片(500
μM)を組織チョッパを用いて調製した後、それらを次
に10μM Mg++を含み、カルシウムを含まない媒
質中で45分間インキュベートする。これを次に、pH
を7.35に調整したKrebsで安定化させ、周囲温
度でO/CO(95%/5%)により酸素化する。
これらの切片を35℃で浸漬させ、シナプス後興奮性電
位(PSEPs)は双極性タングステン電極によって貫
通経路の30秒毎の刺激(50−100μA、50μs
ec)の間歯状回の顆粒細胞の樹状突起領域において記
録する。PSEPの獲得および分析歯、A−Dコンバー
タ、TL−1インタフェースおよび「pCLAMP」ソ
フトウェアによって実施する。PSEPの振幅および期
間を、基本電流に関して負の波について評価する。化合
物を、MgSO(1mm)を含む超融解槽で10〜2
0分間適用して、NMDAレセプターの活性化を阻害す
る。振幅(A50)または期間(D50)を50%増加
させるPSEPの濃度をそれぞれの成分について特性決
定する。
【0150】b)結果 本発明の化合物は、下記の表に示されるように、対照化
合物よりも低い投与量でPSEPの期間を増加する。
【表2】 更に、本発明の化合物は、対照化合物、特にジアゾキシ
ドと比較して新規な効果を発揮する。実際に、後者の化
合物は、D50/A50比によって示されるように、P
SEPの期間に関しての方がその興奮作用を発揮し、こ
の比は0.5である。これとは対照的に、本発明の誘導
体は下記の表に示されるように、期間または振幅のいず
れでも優先的に増加させることができる。
【表3】
【0151】例C DBA2マウスにおける聴覚ストレスによって誘発され
る大脳の興奮を促進する効果の検討 a)方法 DBA2マウス(Iffa−Credo,l′Arbr
esic,France),21〜26日令に、柵の中
で音響のストレスを加える。このストレスにより興奮の
症状が生じ、次いで、強度を大きくすると(1,400
Hz,100dB)、痙攣を起こす。これらの挙動の結
果は、グルタメート作動性神経伝達を遮断する化合物に
よって拮抗される。低周波で(1,800Hz,100
dB)で適用するときには、音響ストレスは興奮症状を
ほとんどまたは全く引き起こさない。グルタメート作動
性神経伝達を促進する化合物は、これらの症状を強める
ことができ、それらの強度に従ってそれそれの動物に対
して1〜4に分類される。動物のそれぞれ群(n=1
0)は、音響ストレスの30分前にIP経路によって化
合物の投与を受ける。対照群(n=10)は溶媒を投与
される。対照に比較して興奮が倍増する投与量を測定す
る。
【0152】b)結果 AMPAによって誘導される電流の増強はイン・ビトロ
で表わされ、イン・ビボでは、EC2X値が10μMで
ある例66の化合物は1mg/kgIPの投与量では興
奮は2倍になるからである。同じ投与条件下では、ジア
ゾキシドおよびアニラセタムは不活性である。
【0153】本発明の化合物では、経口投与の際には、
毒性を示唆する死亡率または挙動症状は、試験を実施し
た最大投与量である300mg/kgまで、見られな
い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 新規なピリドチアジアジン、それらの
製造法、およびそれらを含む医薬組成物
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 Rは、 ・水素 ・Rであって、低級アルキル、低級アルケニルおよび
低級アルキニルから選択される基であり、Rは未置換
であるかまたは置換されているもの、 ・シクロアルキル ・置換シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・置換した低級シクロアルキルアルキル、 ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニル、から選択される基であるか、
またはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の3位
または4位の原子の間に二重結合を形成し、 Rは、 ・水素 ・R10であって、R10は前記のRと同じ意味を有
し、R10は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・R11であって、シクロアルキル、低級シクロアルキ
ルアルキル、ビシクロアルキルおよび低級ビシクロアル
キルアルキルから選択される基であり、R11は未置換
であるかまたは置換されているもの、 ・−O−R10であって、R10が前記で定義した通り
であるもの、 ・チオキソ、 ・−S−R12であって、R12は低級アルキルであ
り、R12が未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・アリール ・置換したアリール、および
【化2】 (但し、RおよびRは、互いに独立に、 ・水素 ・低級アルキル、 ・シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル ・ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンお
よびチオモルホリンから選択される複素環R13から選
択される基であるか、または ・それらと結合している窒素原子と一緒になって前記に
定義した複素環R13を形成する)から選択される基で
あり、 Rは、 ・水素、 ・R14であって、R14は前記のRと同じ意味を有
し、R14は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・シクロアルキル ・アリール ・置換アリール ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニルから選択される基であるか、ま
たはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の2位お
よび3位の原子の間に二重結合を形成し、 Aはそれと結合している2個の炭素原子と共に、基
、A、AおよびA
【化3】 (式中、R、RおよびRは互いに独立に、水素、
ハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシル、メルカプト、
低級アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオロメチ
ル、カルボキシル、低級アシル、アリール、低級アリー
ルアルキル、アミノ、低級アルキルアミノおよび低級ジ
アルキルアミノである)から選択されるピリジン環を形
成し、 Aが式Aの未置換基であるときには、Rは水素原
子、アミノ基またはメチル基であり、R、Rおよび
は同時に水素原子を表わし、従って、Rは水素原
子またはメチル基となることができないものと理解さ
れ、特に断らないかぎり、 ・「低級アルキル」、「低級アルコキシ」、「低級アシ
ル」および「低級アルキルチオ」は、1〜6個の炭素原
子を有する線形または分枝した基を意味し、 ・「低級アルケニル」は、1〜2個の二重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「低級アルキニル」は、1〜2個の三重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を有する
環状基を意味し、 ・「ビシクロアルキル」は、6〜12個の炭素原子を有
する二環状基を意味し、 ・「アリール」は、フェニルまたはナフチルを意味し、 ・基R、R10およびR14に伴う「置換した」と
は、このように記載されるこれらの基がハロゲン、ヒド
ロキシルおよび低級アルコキシから選択される基の1個
または多数によって置換されていることを意味し、 ・「シクロアルキル」、「シクロアルキルアルキル」お
よびR11基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基がヒドロキシル、低級アルキルおよび低級
アルコキシから選択される基の1個または多数によって
置換されているか、またはオキソ基によって置換されて
いることを意味し、 ・アリール基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基が、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキ
ル、低級アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択
される基の1個または多数によって置換されていること
を意味する]の化合物、 その光学異性体、および製薬上許容可能な酸または塩基
とのその付加塩。
【化4】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
である)の化合物を a) 式(III)
【化5】 (式中、Rは請求項1で定義したようにR10、R
11、アリールまたは置換アリール基である)の化合物
と反応させるか、または熱時に、式(IV)
【化6】 の化合物と反応させて、式(I/a)
【化7】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りである)の化合物であって、RがR基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、または
パラホルムアルデヒド、オルトギ酸エチルまたはギ酸/
酢酸の混合無水物と反応させて、式(I/b)
【化8】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rが水素原子である式(I)
の化合物の特定の場合であるものを得るか、あるいは b) 尿素と反応させて、式(V)
【化9】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物とし、これを次に、 * 塩形成した後、式(VI) R10−Hal (VI) (式中 R10は請求項1で定義した通りであり、Ha
lはハロゲン原子である)の化合物と反応させて、式
(I/c)
【化10】 (式中、R、R、R10およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rが基−O−R10
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得る
か、または * チア化剤を施して、式(I/d)
【化11】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rがチオキソ基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、式(I
/d)の化合物を式(VI) Hal′−R12 (VI) (式中、R12は請求項1で定義した通りであり、Ha
l′はハロゲン原子である)の化合物と反応させ、式
(I/e)
【化12】 (式中、R、R、R12およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rがアルキルチオ基
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得た
後、式(I/e)の化合物を式(VII)
【化13】 (式中、RおよびRは請求項1で定義した通りであ
る)のアミンと反応させ、式(I/f)
【化14】 (式中、R、R、R、RおよびAは前記で定義
した通りである)の化合物であって、Rが基−NR
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを
得て、 式(I/a)〜(I/f)の化合物は、式(I)のまと
めた化合物を形成し、 式(I/a)、(I/b)、(I/c)、(I/e)お
よび(I/f)の化合物を適宜選択的に還元して、チア
ジアジン環の2および3の原子または3および4原子の
間の結合が飽和している式(I)の対応する化合物を得
ることができることが理解され、 式(I)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
能であることを、特徴とする方法。
【化15】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、R15は請求項1で定義した基R10またはR
11を表わす)の化合物の製造法であって、 式(II/a)
【化16】 (式中、R,R,R15およびAは前記で定義した
通りである)の化合物を環化剤で処理して、式(I/
a)の対応する化合物を得ることから成り、このように
して得られる式(I/a)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
能であることを、特徴とする方法。
【化17】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1で定義し
た通りである)の化合物であって、Rが基−NR
であり、Rが水素原子である、式(I)の化合物の
特定の場合のものの製造法であって、 式(II/b)
【化18】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りであり、Hal′′はハロゲン原子であり)の化合物
を塩基性媒質中で熱時反応させるか、または式(II)
【化19】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(VIII)
【化20】 (式中、RおよびRは前記で定義した通りである)
の化合物と反応させて、式(I/g)の対応する化合物
を得ることからなり、 式(I/g)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
能であることを、特徴とする方法。
【化21】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、RまたはRの置換基の少なくとも1つは水
素原子以外のものであることが理解される)の化合物の
製造法であって、 式(I/i)
【化22】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(XI) R′−X (XI) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、Xは脱離基である)の化合物と反応さ
せ、および/またはRが水素原子であるとき、式(X
II) R′ーX′ (XII) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、X′は脱離基である)の化合物と反応
させ、得られた式(I/h)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
能であることを、特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なピリドチアジア
ジン、それらの製造法およびそれらを含む医薬製薬組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】興奮
性アミノ酸、特にグルタミン酸塩は、生理学的なニュー
ロン形成過程および学習および記憶を司る機構において
重要な役割を果たすことが認められている。最近、病態
生理学的研究により、グルタメート作動性(gluta
matergic)神経伝達の欠如がアルツハイマー病
の発病(Neuroscienceand Biobe
havioral Review,1992,16,1
3〜24;、Progress in Neurobi
ology,1992,39,517〜545)または
大脳の老化の時期(Brain Research,1
992,589,320〜326)と密接に関連してい
ることが明らかになってきた。更に、近年の多くの研究
から、興奮性アミノ酸のレセプターのサブタイプおよび
それらの機能上の相互作用が存在することが明らかにな
ってきた(Molecular Neuropharm
acology,1992,2,15〜31)。
【0003】これらのレセプターの中では、AMPA
(「α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イ
ソキサゾールプロピオン酸」)レセプターは、生理学的
なニューロン興奮性現象、特に記憶過程に関与する現象
に最も大きく関与するものと思われる。例えば、学習
は、記憶−認識の過程に本質的な大脳の領域の一つであ
る海馬におけるAMPAレセプターへのAMPAの結合
の増加と関連しているものとして示されてきた(Bra
in Research,1992,573,228〜
234;Behaviral and Neural
Biology,1992,58,222〜231)。
アニラセタム(aniracetam)のようなヌート
ロピック薬剤(Nootropic agents)
も、ニューロン細胞のAMPAレセプターを積極的に調
節するものとしてごく最近に報告されている(Jour
nal of Neurochemistry,199
2,58,1199〜1204)。
【0004】本出願人は、AMPA流動に強力な促進作
用を有し、従ってAMPAレセプターを伴う病態の治療
において臨床医に有用と思われる新規なピリドチアジア
ジンを見出した。例えば、AMPAレセプターの感度は
大脳の老化の時点で低下することが判っている(Hip
pocampuc,1992,,457−468)。
【0005】Kotovskaya等、Khim.−F
arm.2h.(1979),第13巻,第4号,54
〜57頁の報文に記載されているピリドチアジアジン
は、従来技術から知られている。他のピリドチアジアジ
ンは、利尿剤としてフランス国特許出願第2,267,
775号明細書にも記載されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】更に詳細には、本発明
は、式(I)
【化23】 [式中、Rは、 ・水素 ・Rであって、低級アルキル、低級アルケニルおよび
低級アルキニルから選択される基であり、Rは未置換
であるかまたは置換されているもの、 ・シクロアルキル ・置換シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・置換した低級シクロアルキルアルキル、 ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニル、から選択される基であるか、
またはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の3位
または4位の原子の間に二重結合を形成し、
【0007】Rは、 ・水素 ・R10であって、R10は前記のRと同じ意味を有
し、R10は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・R11であって、シクロアルキル、低級シクロアルキ
ルアルキル、ビシクロアルキルおよび低級ビシクロアル
キルアルキルから選択される基であり、R11は未換で
あるかまたは置換されているもの、 ・−O−R10であって、R10が前記で定義した通り
であるもの、 ・チオキソ、 ・−S−R12であって、R12は低級アルキルであ
り、R12が未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・アリール ・置換したアリール、および
【化24】 (但し、RおよびRは、互いに独立に、 ・水素 ・低級アルキル、 ・シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンお
よびチオモルホリンから選択される複素環R13から選
択される基であるか、または ・それらと結合している窒素原子と一緒になって前記に
定義した複素環R13を形成する)から選択される基で
あり、
【0008】Rは、 ・水素、 ・R14であって、R14は前記のRと同じ意味を有
し、R14は未置換であるかまたは置換されているも
の、 ・シクロアルキル ・アリール ・置換アリール ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
リールオキシカルボニルから選択される基であるか、ま
たはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の2位お
よび3位の原子の間に二重結合を形成し、
【0009】Aはそれと結合している2個の炭素原子と
共に、基A、A、AおよびA
【化25】 (式中、R、RおよびRは互いに独立に、水素、
ハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシル、メルカプト、
低級アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオロメチ
ル、カルボキシル、低級アシル、アリール、低級アリー
ルアルキル、アミノ、低級アルキルアミノおよび低級ジ
アルキルアミノである)から選択されるピリジン環を形
成し、
【0010】Aが式Aの未置換基であるときには、R
は水素原子、アミノ基またはメチル基であり、R
およびRは同時に水素原子を表わし、従って、R
は水素原子またはメチル基となることができないもの
と理解され、特に断らないかぎり、 ・「低級アルキル」、「低級アルコキシ」、「低級アシ
ル」および「低級アルキルチオ」は、1〜6個の炭素原
子を有する線形または分枝した基を意味し、 ・「低級アルケニル」は、1〜2個の二重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「低級アルキニル」は、1〜2個の三重結合を含んで
なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
を意味し、 ・「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を有する
環状基を意味し、 ・「ビシクロアルキル」は、6〜12個の炭素原子を有
する二環状基を意味し、 ・「アリール」は、フェニルまたはナフチルを意味し、
【0011】・基R、R10およびR14に伴う「置
換した」とは、このように記載されるこれらの基がハロ
ゲン、ヒドロキシルおよび低級アルコキシから選択され
る基の1個または多数によって置換されていることを意
味し、 ・「シクロアルキル」、「シクロアルキルアルキル」お
よびR11基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基がヒドロキシル、低級アルキルおよび低級
アルコキシから選択される基の1個または多数によって
置換されているか、またはオキソ基によって置換されて
いることを意味し、 ・アリール基に伴う「置換した」とは、このように記載
されるこの基が、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキ
ル、低級アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択
される基の1個または多数によって置換されていること
を意味する]の化合物、その光学異性体、および製薬上
許容可能な酸または塩基とのその付加塩に関する。
【0012】本発明の化合物と付加塩を形成するのに用
いることができる製薬上許容可能な酸には、例えば、塩
酸、硫酸、リン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フ
マル酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸、樟脳酸およびクエン酸を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0013】本発明によって用いられる化合物を塩形成
するのに用いることができる製薬上許容可能な塩基に
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリ
エチルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、ア
ルギニン、リジンおよびジエタノールアミンを挙げるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0014】本発明の一つの態様は、式(I)の化合物
の製造法であって、式(II)
【化26】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
である)の化合物を a) 式(III)
【化27】 (式中、Rは請求項1で定義したようにR10、R
11、アリールまたは置換アリール基である)の化合物
と反応させるか、または熱時に、式(IV)
【化28】 の化合物と反応させて、式(I/a)
【化29】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りである)の化合物であって、RがR基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、または
パラホルムアルデヒド、オルトギ酸エチルまたはギ酸/
酢酸の混合無水物と反応させて、式(I/b)
【化30】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rが水素原子である式(I)
の化合物の特定の場合であるものを得るか、あるいは
【0015】b) 尿素と反応させて、式(V)
【化31】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物とし、これを次に、 * 塩形成した後、式(VI) R10一Hal (VI) (式中、R10は請求項1で定義した通りであり、Ha
lはハロゲン原子である)の化合物と反応させて、式
(I/c)
【化32】 (式中、R、R、R10およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rが基−O−R10
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得る
か、または * チア化剤を施して、式(I/d)
【化33】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物であって、Rがチオキソ基である式
(I)の化合物の特定の場合であるものを得て、式(I
/d)の化合物を式(VI) Hal′−R12 (VI) (式中、R12は請求項1で定義した通りであり、Ha
l′はハロゲン原子である)の化合物と反応させ、式
(I/e)
【化34】 (式中、R、R、R12およびAは前記で定義した
通りである)の化合物であって、Rがアルキルチオ基
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得た
後、式(I/e)の化合物を式(VII)
【化35】 (式中、RおよびRは請求項1で定義した通りであ
る)のアミンと反応させ、式(I/f)
【化36】 (式中、R、R、R、RおよびAは前記で定義
した通りである)の化合物であって、Rが基−NR
である式(I)の化合物の特定の場合であるものを
得て、式(I/a)〜(I/f)の化合物は、式(I)
のまとめた化合物を形成し、式(I/a)、(I/
b)、(I/c)、(I/e)および(I/f)の化合
物を適宜選択的に還元して、チアジアジン環の2および
3の原子または3および4原子の間の結合が飽和してい
る式(I)の対応する化合物を得ることができることが
理解され、式(I)の化合物を、結晶化、シリカカラム
上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および木炭また
は樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法に従って
精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光
学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または塩基で塩
形成させることが可能であることを、特徴とする方法を
構成する。
【0016】本発明は、式(I/a)
【化37】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、R15は請求項1で定義した基R10またはR
11を表わす)の化合物の製造法であって、式(II/
a)
【化38】 (式中、R,R,R15およびAは前記で定義した
通りである)の化合物を環化剤で処理して、式(I/
a)の対応する化合物を得ることから成り、このように
して得られる式(I/a)の化合物を、結晶化、シリカ
カラム上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および木
炭または樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法に
従って精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その可
能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または塩
基で塩形成させることが可能であることを、特徴とする
方法も包含する。
【0017】本発明のもう一つの態様は、式(I/g)
【化39】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1で定義し
た通りである)の化合物であって、Rが基−NR
であり、Rが水素原子である、式(I)の化合物の
特定の場合のものの製造法であって、式(II/b)
【化40】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
りであり、Hal′′はハロゲン原子であり)の化合物
を塩基性媒質中で熱時反応させるか、または式(II)
【化41】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(VIII)
【化42】 (式中、RおよびRは前記で定義した通りである)
の化合物と反応させて、式(I/g)の対応する化合物
を得ることからなり、式(I/g)の化合物を、結晶
化、シリカカラム上でのクロマトグラフイ、抽出、濾
過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ以
上の精製法に従って精製し、純粋な形態でまたは混合形
態で、その可能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能
な酸または塩基で塩形成させることが可能であること
を、特徴とする方法でもある。
【0018】本発明は、式(I/h)
【化43】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
であり、RまたはRの置換基の少なくとも1つは水
素原子以外のものであることが理解される)の化合物の
製造法であって、式(I/i)
【化44】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
る)の化合物を、式(XI) R′−X (XI) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、Xは脱離基である)の化合物と反応さ
せ、および/またはRが水素原子であるとき、式(X
II) R′−X′ (XII) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
同じ意味を有し、X′は脱離基である)の化合物と反応
させ、得られた式(I/h)の化合物を、結晶化、シリ
カカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、濾過、および
木炭または樹脂の通過から選択される1つ以上の精製法
に従って精製し、純粋な形態でまたは混合形態で、その
可能な光学異性体へ分離し、薬学上許容可能な酸または
塩基で塩形成させることが可能であることを、特徴とす
る方法にも関する。
【0019】前記の工程で用いられる出発物質は市販さ
れているか、または文献で知られているか若しくは下記
の調製例で提案される方法に従って当業者が容易に入手
することができる。
【0020】式(II)の化合物は、例えば式(IX
a)
【化45】 (式中、RおよびAは、式(I)で定義した通りであ
り、HaIIII′″はハロゲン原子を表わす)の化合
物を、式(X) HN−R (X) (式中、Rは式(I)で定義した通りである)のアミ
ンと反応させることによって、当業者であれば容易に入
手することができる。
【0021】式(II/a)の化合物は、例えば、式
(IXb)
【化46】 (式中、RおよびAは式(I)で定義した通りであ
る)の化合物を、式(XI)
【化47】 または、式(XII)
【化48】 (式中、R15は、式(I)で定義した基R10または
11を表わす)の化合物と反応させた後、反応生成物
がR基を有する窒素上でアシル化もされているときに
は、場合によって制御した加水分解を行うことによっ
て、当業者であれば容易に入手することができる。
【0022】式(II/b)の化合物も、例えば、式
(IXc)
【化49】 (式中、Aは前記で定義した通りであり、Hal″はハ
ロゲン原子を表わす)の化合物を、式(XIV)
【化50】 (式中、R、RおよびRは式(I)で定義した通
りである)の化合物と反応させることによって当業者で
あれば容易に入手することができる。
【0023】ピリド[3,2−e][1,2,4]チア
ジアジン=1,1−二酸化物も、様々に置換した2−ク
ロロ−3−ニトロピリジンから入手することができる。
ニトロ基(3位、5位または3位および5位へ)の導入
は、通常は2−アミノピリジンから出発して行う。5位
に置換基があるときには、3−ニトロ誘導体のみが得ら
れる。5位が空いているときには、3または5位のモノ
ニトロ化合物並びに3および5位のジニトロ化合物を得
て、分離することができる。
【0024】2−アミノピリジンが市販されていないと
きには、場合によっては2−ヒドロキシピリジンを同様
な方法でニトロ化することができる。また、2−クロロ
ピリジンから、場合により2−アミノピリジンを得る。
ピリド環の容易に入手できる置換基は、アルキル、特に
メチル基、ニトロ官能基の還元によるアミノ、アルキル
アミノおよびジアルキルアミノ基、トリフルオロメチル
基、ハロ基、特に塩素および臭素、アルコキシ、特にメ
トキシ基、およびカルボキシルおよびアシル基である。
【0025】本発明の化合物は、ラットの皮質mRNA
の注射によりグルタメートレセプターを発現するツメガ
エルの凹窩細胞またはグルタメート作動性の神経伝達経
路の電機刺激の際の海馬のいずれでもAMPAによって
誘発される興奮性の電気生理学的現象を選択的に高める
ことができるので、これらの化合物は有利な薬理特性を
有する。
【0026】ツメガエルの凹窩細胞に発現したまたは海
馬中に天然に存在するAMPAによって誘発される興奮
性に関して電気生理学的研究を行ったところ、これらの
効果は対照化合物の効果より常に大きく、グルタメート
作動性の神経伝達の機能不全によって誘発される障害、
特にAMPAレセプターに関連した障害に対して、本発
明の化合物に薬理上および治療上の効果を付与すること
が判った。
【0027】グルタメート作動性の神経伝達は、学習お
よび記憶の生理学的過程にとって、更に広義には注意、
集中および覚醒の能力を制御する過程にとって極めて重
要であることが広く示されている。更に詳細には、AM
PAとして知られるレセプターサブタイプはこれらの過
程において基本的な役割を果たしているものと思われ
る。本発明の化合物は、このAMPAレセプターの活性
化を選択的に促進することができるので、有利な薬理効
果を示している。これらの効果は、驚くべきことには、
ジアゾキシドおよびアニラセタムのような対照化合物の
効果よりも遥かに強力である。
【0028】従って、本発明の化合物はAMPAレセプ
ターを助長することにより、下記のようなグルタメート
作動性神経伝達の機能不全に関連した病態の治療および
予防のための治療薬を構成する薬剤として有用である:
年齢および不安または鬱病症候群と関連している記憶−
認識障害、進行性神経変性症、例えば、アルツハイマー
病、ピック萎縮、ハンチントン舞踏病、精神分裂病、急
性神経変性症の後続効果、例えば虚血および癲癇の後続
効果。
【0029】本発明の化合物は、インシュリン分泌の機
能不全に関連した糖尿病性の病態の治療にも有利である
ことが明らかになっており、インシュリン分泌はAMP
Aレセプターによって制御されていることが最近になり
報告された(BritishJournal of P
harmacology,1992,106,354〜
359)。
【0030】本発明のもう一つの主題は、一般式(I)
の化合物または製薬上許容可能な酸または塩基とのその
塩の一つを製薬上許容可能な賦形剤またはビヒクルの一
つ以上と組み合わせて含む医薬組成物である。本発明に
よる医薬組成物としては、例えば経口、直腸、経鼻また
は非経口投与に好適なものが挙げられ、特に錠剤、糖衣
錠、ゼラチン、カプセル、小包、シャルテュラス(ch
artulas)、顆粒、ピル、ペレット、座薬、クリ
ーム、軟膏、エアゾール、カプセル、皮膚用ゲルおよび
注射用若しくは飲用溶液を挙げることができるが、これ
らに限定されるものではない。
【0031】用量は、患者の年令、体重、性別、選択し
た投与経路、および病気の性質および重篤度によって個
人毎に変化する。用いた用量は1治療に対して1〜50
0mgの範囲であり、24時間につき1〜3回に分ける
ことができる。
【0032】下記の調製は、本発明の化合物の調製に有
用である。それらは、本発明の一部を形成するものでは
ない。使用略号:M.p.(融点)、Yd:(収率)、
eq.(当量)。
【0033】調製1 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド 文献に記載の手法により、標題化合物を得る[R.Le
jeune等、J.Pharm.Bel.(198
4),Vol.39,pp.217〜224]。
【0034】調製2 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド. 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド15gを、濃
アンモニア水150cmに溶解する。透明な溶液をア
ンモニア気流で正確に半時間飽和した後、封管に導入す
る。この封管を150℃で18時間置く。次に、反応混
合物を冷却し、ロータリーエバポレーターで30cm
の容積まで濃縮する。得られる沈澱をフィルター上に集
め、少量の水で洗浄し、乾燥する。 収率:75〜80%。 融点:212〜215℃。
【0035】調製3 4−イソプロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド10gを、メ
タノール50cmおよびイソプロピルアミン50cm
に溶解する。溶液を封管に導入し、120℃まで18
時間加熱する。冷却後、反応混合物を真空(ロータリー
エバポレーター)で濃縮乾固し、残渣を水200cm
で回収する。標題化合物に対応する沈澱をフィルター上
に集め、水で洗浄する。沈澱を希NaOH100cm
に再溶解させる。溶液を木炭で脱色し、濾過した後、酸
性にしてpHを6.5〜7とする。得られる結晶性沈澱
フィルター上に集めて、水で洗浄し、乾燥する。 収率:45〜50%。 融点:168〜171℃。
【0036】調製4および5 これらの調製物を、J.Med.Chem.(198
0),Vol.15,No.4,pp.299−304
に記載の手法によって得る。 調製4 4−シクロヘキシルアミノピリジン−3−スルホンアミ
ド. 調製5 4−シクロオクチルアミノピリジン−3−スルホンアミ
ド.
【0037】調製6 2−アミノピリジン−3−スルホンアミド 段階A: 2−クロロピリジン−3−スルホンアミド 3−アミノ−2−クロロピリジン(市販品)20gを氷
酢酸200cm3および濃HCl74cmに溶解す
る。この溶液を氷−塩浴中で−10℃まで冷却し、亜硝
酸ナトリウム13gを含む水性溶液20cmを漸次添
加することによってジアゾ化する。更に、CuC1
gを水40cmに溶解したもの、次に前記で形成され
たジアゾニウム塩溶液を、二酸化イオウを飽和した酢酸
溶液(320cm)に加える。数分後に懸濁液を濃縮
乾固し、残渣を水/氷混合物に回収した後、ジエチルエ
ーテルで徹底的に抽出する。エーテル相を無水MgSO
で乾燥し、濾過した後、真空で濃縮する。2−クロロ
ピリジン−3−スルホニルクロリドの残渣をアセトン3
0cmに溶解し、濃アンモニア水30cmに漸次添
加する。撹拌を数分間行った後、混合物をロータリーエ
バポレーター上で濃縮乾固し、残渣を水50cmで回
収する。沈澱をフィルター上に集め、水で洗浄し、乾燥
する。 収率: 60〜65%。 融点: 185〜187℃。
【0038】段階B: 2−アミノピリジン−3−スル
ホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミドを前段階で得
られた化合物に代えること以外は、調製2と同様に反応
を行うことによって、2−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミドを得る。 収率: 75〜80%。 融点: 170〜172℃。
【0039】調製7 N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホン
アミド 段階A: N−イソプロピル−4−クロロピリジン−3
−スルホンアミド 4−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸7.5g、五
塩化リン30gおよびオキシ塩化リン5cmを5時間
還流温度で加熱する。冷却して、真空(ロータリーエバ
ポレーター)で油状残渣を氷に投入し、水性相をジエチ
ルエーテルによって3回抽出する。エーテル相を無水M
gSO上で乾燥し、濾過した後、真空で濃縮し、4−
クロロピリジン−3−スルホニルクロリドの残渣をジオ
キサン20cmに溶解させ、イソプロピルアミン2.
6cmおよびトリエチルアミン5cmをジオキサン
40cmに溶解したものに投入する。周囲温度で半時
間後に、得られた懸濁液を真空(ロータリーエバポレー
ター)で濃縮乾固する。残渣を水100cmで回収す
る。半時間撹拌した後、得られる結晶性沈殿物をフィル
ター上に回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 50〜55%。 融点: 109〜111℃。
【0040】段階B: N−イソプロピル−4−アミノ
ピリジン−3−スルホンアミド 前段階で得られた化合物から出発すること以外は調製2
と同様に反応を行うことによって、N−イソプロピル−
4−アミノピリジン−3−スルホンアミドが得られる。 収率: 70〜75%。 融点: 190〜193℃。
【0041】調製8 2−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 2−クロロピリジン−3−スルホンアミド(調製6の段
階Aで得られたもの)10gを40%水性メチルアミン
溶液100cmに溶解させ、溶液を封管に導入する。
封管を150℃で18時間加熱する。冷却した後、反応
混合物を真空(ロータリーエバポレーター)で濃縮し
て、30cmの容積にする。標題化合物に対応する結
晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥
する。 収率: 80〜85%。 融点: 167〜169℃。
【0042】調製9 N−ペンチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド 段階A: N−ペンチル−4−クロロピリジン−3−ス
ルホンアミド イソプロピルアミドの代わりにペンチルアミン3.5c
を用いることを除き、調製7の段階Aと同様に反応
を行うことによって、標題化合物(油状生成物)が得ら
れる。 収率: 50%。
【0043】段階B: N−ペンチル−4−アミノピリ
ジン−3−スルホンアミド 前段階で得た化合物から出発することを除き、調製2と
同様に反応を行うことによって、標題化合物が得られ、
これを0.1N HClに溶解し、可能なかぎりの不溶
性物質を濾過し、木炭に吸収することによって脱色し、
濾液を希NaOHで中和して、pH7.5とする。得ら
れた沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥
する。 収率: 30〜35%。 融点: 139〜142℃。
【0044】調製10 N−シクロヘキシル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド イソプロピルアミンの代わりにシクロヘキシルアミン
3.4cmを用いること以外は、調製7と同様に反応
を行うことによって、標題化合物を得る。 段階A: N−シクロヘキシル−4−クロロピリジン−
3−スルホンアミド 収率: 50%。 融点: 123〜125℃。 段階B: N−シクロヘキシル−4−アミノピリジン−
3−スルホンアミド 収率: 75〜80%。 融点: 197〜200℃。
【0045】調製11 N−フェニル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド ペンチルアミンの代わりにアニリン2.8cmを用い
ること以外は、調製9と同様に反応を行うことによっ
て、標題化合物が得られる。 段階A: N−フェニル−4−クロロピリジン−3−ス
ルホンアミド 収率: 30〜35%。 融点: 178〜180℃。 段階B: N−フェニル−4−アミノピリジン−3−ス
ルホンアミド 収率: 60〜65%。 融点: 231〜236℃。
【0046】調製12 N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミド 段階A: N−メチル−4−クロロピリジン−3−スル
ホンアミド 4−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸10g、五塩
化リン30gおよびオキシ塩化リン5cmを還流温度
で5時間加熱する。冷却して、真空(ロータリーエバポ
レーター)で濃縮した後、油状残渣を氷に投入し、水性
相をジエチルエーテルによって3回抽出する。エーテル
相を無水MgSO上で乾燥し、濾過した後、真空で濃
縮し、4−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド残
渣をジオキサン20cmに溶解する。この溶液を、1
0%水性メチルアミン溶液100cmにゆっくりと投
入する。溶液を真空(ロータリーエバポレーター)で濃
縮し、容積を40cmとする。結晶性沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄して、乾燥した。 収率: 70〜75%。 融点: 187〜190℃。
【0047】段階B: N−メチル−4−アミノピリジ
ン−3−スルホンアミド 前段階で得た化合物から出発すること以外は調製2と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 80〜85%。 融点: 168〜170℃。
【0048】調製13 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド10gを40
%水性メチルアミン溶液100cmに溶解し、溶液を
封管に導入する。封管を150℃で18時間加熱する。
冷却した後、反応混合物を真空(ロータリーエバポレー
ター)で濃縮し、容積を30cmとする。標題化合物
に対応する結晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗
浄し、乾燥する。 収率: 85〜90%。 融点: 251〜254℃。
【0049】調製14 4−クロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン 4−クロロピリジン−3−スルホニルクロリドを、調製
12に記載の手法にしたがって4−ヒドロキシピリジン
−3−スルホン酸5gから調製する。これをエーテル1
00cmに溶解した後、グアニジンカーボネート(グ
アニジン2当量)4.25gを含む2N NaOH溶液
25cmと合わせる。1時間反応した後、標題化合物
に対応する白色沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥する。 収率: 15〜20%。 融点: 174〜177℃。
【0050】調製15 2,4−ジクロロ−5−ピリジルスルホニルグアニジン 段階A: 2,4−ジヒドロキシピリジン−5−スルホ
ン酸 2,4−ジヒドロキシピリジン5gを、20%SO
含み、HgSO250mgを含んでいる硫酸化油1
2.5cmに−10℃の範囲の温度でゆっくりと加え
る。常温に戻した後、混合物を漸次150℃まで加熱し
た後、この温度に16時間保持する。混合物を、約−5
0℃に冷却したMeOH/アセトン(50/50)混合
物に投入する。ベージュ色の沈殿物が形成し、これを同
じMeOH/アセトン混合物から再結晶させる。 収率: 35〜40%。 融点: 297〜300℃。 段階B: 2,4−ジクロロ−5−ピリジルスルホニル
グアニジン 前段階で得たヒドロキシル化化合物から出発すること以
外は、調製14と同様に反応を行うことによって、標題
化合物が得られる。融点: 202〜205℃。
【0051】調製16 2,6−ジクロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン 段階A: 3−アミノ−2,6−ジクロロピリジン 2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン4gを、NH
Cl 1.6gを含む水/アルコール(50/50)溶
液200cmに還元鉄8gを懸濁させたものに加え
る。懸濁液を1時間還流を行う。次いで、不溶性物質を
濾過によって除去する。濾液をNaSO0.4gお
よびNaHPO0.4gで処理する。溶液をpH8
に調整し、アルコールを減圧下にて濃縮して、沈澱させ
る。3−アミノ−2,6−ジクロロピリジンに対応する
結晶をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 70%。 融点: 121〜123℃。 段階B: 2,6−ジクロロ−3−ピリジルスルホニル
グアニジン 2,6−ジクロロピリジン−3−スルホニルクロリドを
3−アミノ−2,6−ジクロロピリジン10gから調製
する。前者を、グアニジンカーボネート8.5gの存在
下にて調製14と同じ条件下で処理する。 収率: 30〜35%。 融点: 245〜250℃。
【0052】調製17 4−アミノ−3−シクロペンチルカルボニルアミノスル
ホニルピリジン 段階A: 4−シクロペンチルカルボキサミド−3−シ
クロペンチル−カルボニルアミノスルホニルピリジン 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
g、シクロペンタンカルボン酸2cmおよびオキシ塩
化リン8cmの混合物を10分間還流温度で加熱す
る。次に、反応混合物を部分的真空(ロータリーエバポ
レーター)下で濃縮する。得られる油状残渣を氷冷水1
00cmによって粉砕し、細かく分散した白色沈澱を
得る。沈殿物をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾
燥する。それをできるだけ少量の熱メタノールに溶解
し、吸収性木炭で脱色し、濾過し、濾液に水2容を加え
ることによって精製する。一晩+4℃に保持した後、結
晶をフィルターに回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 80〜85%。 融点: 219〜222℃。 219〜222℃。
【0053】段階B: 4−アミノ−3−シクロペンチ
ルカルボニルアミノスルホニルピリジン 前段階で得た4−シクロペンチルカルボキサミド−3−
シクロペンチルカルボニルアミノスルホニルピリジン1
gを、NaOH(2当量)0.22gを含む水20cm
に溶解する。溶液を還流温度で2時間加熱する。得ら
れる熱溶液を吸収用木炭で脱色して濾過する。冷却した
濾液を、0.1N HClでpH6に調製する。得られ
た沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 80〜85%。 融点: 215〜217℃。
【0054】調製18 4−アミノ−3−トリフルオロアセチルアミノスルホニ
ルピリジン 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gとトリフルオロ無水酢酸7.5cmとの混合物を4
時間還流させる。冷却した後、沈澱を濾過し、ジエチル
エーテルで洗浄する。沈澱を沸騰メタノール25cm
に15分間再懸濁する。冷却した後、標題化合物に対応
する不溶性物質をフィルター上に回収し、メタノールで
洗浄した後、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 80〜85%。 融点: 262〜266℃。
【0055】調製19 4−アミノ−5−アセチルアミノスルホニル−2−クロ
ロピリジン 段階A: 4−アミノ−2−クロロピリジン−5−スル
ホンアミド 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一水和
物(下記の例31で得られる化合物)1gを50%v/
vHSO30cmに溶解したものを、還流温度ま
で15分間加熱する。冷却した後、溶液を氷冷した水3
00cmで希釈し、次に固形のNaHCOを用いて
pH7に中和する。得られる白色結晶性沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 80%。 融点: 240〜242℃。
【0056】段階B: 4−アセチルアミノー5−アセ
チルアミノスルホニル−2−クロロピリジン 4−アミノ−2−クロロピリジン−5−スルホンアミド
(前段階で得られたもの)1gおよび無水酢酸10cm
の混合物を15分間還流温度で加熱する。冷却した
後、結晶をフィルター上に回収して、無水酢酸で洗浄し
た後、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 85〜90%。 融点: 219〜224℃。
【0057】段階C: 4−アミノ−5−アセチルアミ
ノスルホニル−2−クロロピリジン 4−アセチルアミノ−5−アセチルアミノスルホニル−
2−クロロピリジン(前の段階)0.5gをNaOH
(2当量)0.137gを含む水10cmに溶解した
ものを、還流温度まで15分間加熱する。冷却した後、
溶液をPH6に調製し、得られる沈澱をフイルター上に
回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 50〜55%。 融点: 235〜238℃。
【0058】調製20 2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホンアミド 2−アミノ−5−クロロピリジン2gを−5℃(氷+塩
浴)に保持されたクロロスルホン酸10cmに溶解さ
せる。反応混合物を周囲温度まで漸次上昇させた後、還
流温度まで5時間加熱する。冷却した後、溶液を氷に投
入し、2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホニ
ルクロリドの沈殿を濾過し、少量の水で洗浄する。沈澱
をアンモニア水(I0%)50cm中で激しく撹拌し
て分散させる。得られた標題化合物を真空で濃縮して容
積を20cmとし、結晶性沈澱をフィルター上に回収
して、水で洗浄して乾燥する。 収率: 45〜50%。 融点: 215〜220℃。
【0059】調製21 4−エチルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド2gおよび7
0%エチルアミン/水20cmから出発することを除
き、調製13と同様に反応を行うことによって化合物が
得られる。 収率: 65〜70%。 融点: 192〜193℃。
【0060】調製22 4−プロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド 4−クロロピリジン−3−スルホンアミド2gをn−プ
ロピルアミン10cmおよびイソプロパノール10c
に溶解させる。混合物を還流温度まで2時間加熱す
る。得られる固形物を水(20cm)に再懸濁する。
不溶性物質をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥
した。 収率: 90〜95%。 融点: 180〜181℃
【0061】調整23 4−ブチルアミノピリジン−3−スルホンアミド n−ブチルアミンを用いて、調製22に記載の技術に従
って、化合物を得る。 収率: 80〜85%。 融点: 143〜145℃。
【0062】調製24 (2′,2′,2′−トリフルオロエチルアミノ)ピリ
ジン−3−スルホンアミド. 50%v/vトリフルオロエチルアミン水溶液を用い
て、調製13に記載の手法に従って、化合物を得る。 収率: 35〜40%。 融点: 221〜222℃。
【0063】調製25 3−アミノ−5−メチルピリジン−2−スルホンアミド 段階A: 2−ヒドロキシ−5−メチル−3−ニトロピ
リジン 2−アミノ−5−メチルピリジン25gを、600cm
丸底フラスコ中で濃硫酸の50cmで溶解する。濃
硝酸40cmと濃硫酸の40cmとの混合物を漸次
加えた。反応混合物は発熱して、発泡する。酸の添加期
間中、温度を130℃に保持する。次に、着色した溶液
を氷300gに投入し、アンモニア水を加えて、pHを
約3〜4とする。冷蔵庫に放置した後、得られる沈澱を
フィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。これを
熱水から再結晶させる。 収率: 35〜40%。 融点: 243〜246℃。
【0064】段階B: 2−クロロ−5−メチル−3−
ニトロピリジン 2−ヒドロキシ−5−メチル−3−ニトロピリジン5g
を、N,N−ジメチルホルムアミド2cmを加えた塩
化チオニル32cmに溶解する。混合物を次に還流温
度まで2時間加熱する。部分真空下で溶媒を留去した
後、生成物を蒸留水(30cm)およびクロロホルム
(3×100cm)の間で分配する。クロロホルム画
分を合わせ、MgSO上で乾燥し、濾過した後、真空
で濃縮する。残渣をエタノール/水から再結晶させる。 収率: 60〜65%。 融点: 48℃。
【0065】段階C: (5−メチル−3−ニトロ−2
−ピリジル)イソチオ尿素塩酸塩 2−クロロ−5−メチル−3−ニトロピリジン23gお
よびチオ尿素11.14gをエタノール130cm
溶解したものを、還流温度まで2時間加熱する。冷却
し、石油エーテル(40〜60℃)20cmを加えた
後、得られる沈殿をフィルター上に回収し、石油エーテ
ルで洗浄し、乾燥する。 収率: 70〜75%。 融点: 205〜206℃。
【0066】段階D: 2−メルカプト−5−メチル−
3−ニトロピリジン イソチウロニウム塩19gを水110cmに溶解した
ものを、撹拌を行いながら、炭酸ナトリウム10.05
gで処理した後、NaOH7.59gを1NHC110
cmに溶解したもので処理する。得られた沈澱をフィ
ルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 75〜80%。 融点:198〜200℃。
【0067】段階E: 5−メチル−3−ニトロピリジ
ン−2−スルフェンアミド 2−メルカプト−5−メチル−3−ニトロピリジン12
gとトリエチルアミン28.6gをジクロロメタン18
0cmに溶解したものを、ヒドロキシルアミン−O−
スルホン酸12gをできるだけ少量の水に溶解したもの
で滴下処理し、溶媒を部分真空下にて除去し、残渣を水
20cmに回収する。得られる沈殿をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。これをジクロロメタ
ン/ワセリン混合物から再結晶させる。 収率: 90〜95%。 融点: 143〜145℃。
【0068】段階F: 5−メチル−3−ニトロピリジ
ン−2−スルホンアミド 5−メチル−3−ニトロピリジン−2−スルフェンアミ
ド6gをアセトニトリル15cmに溶解したものを、
過マンガン酸カリウム2.5gをできるだけ少量の水に
溶解したもので漸次処理する。反応の完了は薄層クロマ
トグラフィーによって観察する。黒色沈澱を濾去し、濾
液を小容積に濃縮する。溶液をpH3に調整し、生成物
を4℃で6時間結晶させる。結晶をフィルター上に回収
し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 40〜50%。 融点: 160〜162℃。
【0069】段階G: 3−アミノ−5−メチルピリジ
ン−2−スルホンアミド 還元鉄3.46gおよび塩化アンモニウム0.53g
を、5−メチル−3−ニトロピリジン−2−スルホンア
ミドの2.17gを水/アルコール(EtOH/H
=1:1)60cmに溶解したものに加える。混合物
を還流温度まで20分間加熱した後、熱時濾過する。濾
液を小容積まで濃縮し、4℃で12時間放置する。得ら
れた結晶性沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄し
て、乾燥する。 収率: 95〜100%。 融点: 192〜193℃。
【0070】下記の例により、本発明を説明するが、本
発明を制限するものではない。 例1 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
【化51】 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびパラホルムアルデヒド(1.3当量)0.23
gと、ガス状HC1で飽和したる酢酸エチル10滴を加
えたイソプロパノール10cmとの混合物を、還流温
度まで1〜2時間加熱する。冷却した後、標題化合物の
結晶性沈殿をフィルター上に回収し、イソプロパノール
で洗浄する。生成物を熱水から再結晶する。 収率: 90%。 融点: 242〜246℃。
【0071】例2 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 (還流時間が2〜4時間であることを除き)3−アミノ
ピリジン−2−スルホンアミドの代わりに4−アミノピ
リジン−3−スルホンアミド(調製2)を用いること以
外は、例1と同様に反応を行うことによって、標題化合
物を得る。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物):245〜248℃。
【0072】例3 4−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 ガス状HClで飽和したる酢酸エチル10滴を加えたイ
ソプロパノール20cmに4−イソプロピルアミノピ
リジン−3−スルホンアミド(調製3)1gおよびパラ
ホルムアルデヒド1gを混合したものを3時間還流加熱
する。冷却した後、結晶性沈殿を濾過して、イソプロパ
ノールで洗浄する。沈殿を熱メタノール150cm
溶解させる。不溶性物質はできるだけ濾過する。濾液を
濃縮乾固して、残渣を水30cmに回収する。水性懸
濁液をpH7〜7.5(NaHCO)に調製し、標題
化合物に対応する沈澱を濾過し、水で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 80〜85%。 融点: 202〜203℃。
【0073】例4 4−シクロベキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製3の代わりに調製4を用いること以外は、例3と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 75〜80% 融点: 247〜250℃。
【0074】例5 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 ガス状HClで飽和した酢酸エチル4cmを加えたイ
ソプロパノール10cmに4−メチルアミノピリジン
−3−スルホンアミド(調製6)1gおよびパラホルム
アルデヒド(過剰)1gを混合したものを還流温度まで
10時間加熱する。加熱終了後、溶媒を部分的真空(ロ
ータリーエバポレーター)下で除去し、残渣をメタノー
ルに再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾別し、濾液
にジエチルエーテル2容を加えたものを放置して、結晶
の形態で標題化合物を沈澱させる。結晶をフィルター上
に回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 60〜65%。 融点(塩酸塩): 291〜294℃。
【0075】例6 4−シクロオクチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製6の代りに調製5を用いること以外は、例5と同様
に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 65〜70%。 融点(塩酸塩): 254〜255℃。
【0076】例7 2−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 [N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド](調製7)0.5gおよびパラホルムアルデ
ヒド0.5gを、ガス状HClで飽和した酢酸エチル5
0滴を加えたイソプロパノール15cmに混合したも
のを、還流温度まで24時間加熱する。加熱終了後、溶
媒を部分真空下にて留去する。残渣をメタノール20c
に再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾過によっ
て除去する。水40cmで処理し、+4℃で保存した
濾液は、調製7のイソプロポキシメチレン化誘導体の沈
澱を生成する。これをフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥し、(CHCl/石油エーテル(40〜60
℃)(1/2)混合物から再結晶する。乾燥生成物を栓
のない丸底フラスコに入れ、温度を180〜190℃に
する。15〜30分後、溶融マスが固化する。次に、こ
れを冷却した後、小容積のクロロホルムに溶解する。石
油エーテル(40〜60℃)1容を加えると、標題化合
物の結晶の沈澱が生じる。これをフィルター上に回収
し、石油エーテル(40〜60℃)で洗浄して、乾燥す
る。 収率: 25〜30%。 融点: 209〜213℃。
【0077】例8 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[2,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 パラホルムアルデヒドの使用量を0.16gとし、還流
を24時間保持し、MeOH/HO(1/3)混合物
から再結晶すること以外は、調製1の代りに調製8を用
いることによって、例1と同様に反応させることによっ
て、標題化合物が得られる。 収率: 75〜80%。 融点: 184〜187℃。
【0078】例9 2−ペンチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド(4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 N−ペンチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミ
ド(調製9)0.5gおよびパラホルムアルデヒド0.
5gを、ガス状HClで飽和した酢酸エチル50滴を加
えたイソプロパノール15cmに混合したものを還流
温度まで48時間加熱する。加熱終了後、溶媒を部分真
空下にて留去する。残渣を0.1N NaOH 20c
に懸濁させる。周囲温度で1時間撹拌した後、不溶
性物質をフィルター上に回収し、水で洗浄し、メタノー
ル/水(1/2)から2回再結晶した後、CHCl
石油エーテル(40〜60℃)(1/1)から1回再結
晶する。 収率: 30〜35%。 融点: 188〜192℃。
【0079】例10 2−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 調製7の代わりに調製10を用いること以外は、例7と
同様に反応を行うことによって、標題化合物が得られ
る。 融点: 173℃。
【0080】例11 2−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1.1−二酸化
物 調製9の代りに調製11を用いること以外は、例9と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 30〜35%。 融点: 225〜230℃。
【0081】例12 3−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびアセトアルデヒド0.28gを、ガス状HCl
で飽和した酢酸エチル10滴を加えたイソプロパノール
10cmに混合したものを、還流温度まで1〜2時間
加熱する。冷却後、標題化合物の結晶性沈殿をフィルタ
ー上に回収し、イソプロパノールで洗浄する。3−メチ
ル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物がCH
OH/HO(1/4)混合物から再結晶する。 収率: 90%。 融点: 204〜209℃。
【0082】例13 3−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 調製1の代りに調製2を用いること以外は、例12と同
様に反応を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物): 229〜231℃。
【0083】例14 2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e].[1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製12)1gを、イソプロパノール8cm、アセ
トアルデヒド32cmおよびガス状HClを飽和した
酢酸エチル6cmの混合物中で還流温度まで6時間加
熱する。加熱完了後、反応混合物を部分的真空(ロータ
リーエバポレーター)下で濃縮する。得られた油状マス
を溶解し、NaHCOでpH7に調整する。水性懸濁
液をジクロロメタン100cmで3回抽出する。有機
相を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮乾固する。得
られる残渣をメタノール10cmに溶解し、ガス状H
Clで飽和した酢酸エチル10cmを加える。ジエチ
ルエーテル60cmを加えると、標題化合物に対応す
る結晶の沈澱が生じる。これをフィルター上に回収し、
ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥する。 収率: 60〜65%。 融点(塩酸塩): 252〜255℃。
【0084】例15 2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[2,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 段階A: 4H−ピリド[2,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物 2−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製6)2
gおよびオルトギ酸エチル20cmの混合物を還流温
度まで1時間加熱する。冷却の後、得られた結晶性沈澱
をフィルター上に回収し、エーテルで洗浄する。 収率: 90〜95%。 融点: 298〜301℃。
【0085】段階B: 2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[2,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 4H−ピリド[2,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物1gを水30cmに懸濁させ
る。水5cmにNaBH0.83gを溶解したもの
を懸濁液に加える。周囲温度で15分間撹拌した後、溶
液のpHを希HClを用いて6.5〜7に調整する。得
られる沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥する。乾燥化
合物をジクロロメタン200cmに溶解する。不溶性
物質をできるかぎり濾去する。濾液を等容の石油エーテ
ル(40〜60℃)で処理し、+4℃で一晩保存する。
得られる結晶をフィルター上に回収して、乾燥する。 収率: 75〜80%。 融点: 178〜179℃。
【0086】例16 4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 調製1を用いること以外は、例15の段階Aと同様に反
応を行うことによって標題化合物が得られる。 収率: 85〜90%。 融点: 320〜325℃。
【0087】例17 3−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)1
gおよびp−トルエンスルホン酸1gを、オルト酢酸エ
チル6cmに溶解する。室温で10分後に、得られる
沈殿をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで洗浄
し、乾燥する。これを熱水から再結晶させる。 収率: 80〜85%。 融点: 263〜266℃。
【0088】例18 4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1ー二酸化物ギ酸3.3cmおよび無水酢酸
6.6cmを、50℃で15分間撹拌を行う。4−ア
ミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1gをこ
の溶液に加え、反応混合物を還流温度まで2時間加熱す
る。冷却の後、得られる結晶をフィルター上に回収し、
少量の酢酸、次にジエチルエーテルで洗浄して、乾燥す
る。 収率: 75〜80%。 融点: 296〜298℃。
【0089】例19 2−イソプロピル−2H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 N−イソプロピル−4−アミノピリジン−3−スルホン
アミド(調製7)0.5gおよびオルトギ酸エチル5c
の混合物を開放容器で120℃に4時間維持する。
部分的真空下で溶液を濃縮した後で、得られる油性残渣
を氷冷した水10cmで粉砕する。生成する結晶性沈
澱をフィルター上に回収し、水で洗浄する。これをメタ
ノール/水(112)混合物から再結晶させる。 収率: 80〜85%。 融点: 175〜178℃。
【0090】例20 3−メチル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gを無水酢酸10cm中で還流温度に4〜6時間保持
する。冷却の後、反応混合物をジエチルエーテルの60
cmによって処理する。得られる沈殿を濾過し、ジエ
チルエーテルによって洗浄し、乾燥する。これを熱水か
ら再結晶させる。 収率: 70〜75%。 融点(一水和物): 264〜268℃。
【0091】例21 3−エチル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水プロピオン酸10cmの混合物を150
℃で8時間加熱する。冷却の後、等容のジエチルエーテ
ルを加え、得られる沈殿物をフィルター上に回収し、ジ
エチルエーテルによって洗浄して、乾燥する。これを熱
水から再結晶させる。 収率: 45〜50%。 融点(一水和物): 220〜223℃。
【0092】例22 3−プロピル−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物モノヒドレート 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水酪酸10cmの混合物を180℃まで1
8時間加熱する。冷却の後、得られる結晶をフィルター
上に回収し、少量の無水酪酸およびジエチルエーテルで
洗浄した後、乾燥する。生成物を熱水から再結晶させ
る。 収率: 50〜55%。 融点(一水和物): 210〜212℃。
【0093】例23 3−イソプロピル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)1
gおよび無水イソ酪酸10cmの混合物を170℃で
72時間保持する。冷却の後、得られる沈殿物を濾過
し、ジエチルエーテルによって洗浄して、乾燥する。生
成物を、熱時にできるだけ少量のメタノールに溶解させ
る。熱溶液を吸収性木炭で脱色し、濾過した後、水3容
で処理する。+4℃で一晩放置した後、得られる結晶を
フィルター上に回収して、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40〜45%。 融点: 248〜250℃。
【0094】例24 3−第三−ブチル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例23に記載の実験条件を適用することにより、4−ア
ミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)とトリメ
チル無水酢酸から、標題化合物が得られる。 収率: 40〜45%。 融点: 290−293℃。
【0095】例25 3,4−ジメチル−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製
13)1gおよび無水酢酸10cmの混合物を還流温
度で4時間加熱する。冷却の後、反応混合物を撹拌しな
がら、等容のジエチルエーテルによって処理する。結晶
性沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥す
る。これを、できるだけ少量の熱メタノールに溶解し、
水2容を加えることによって精製する。+4℃で放置し
た後、得られる結晶をフィルター上に回収し、水によっ
て洗浄して、乾燥する。 収率: 80−85% 融点: 227−228℃
【0096】例26 4−イソプロピル−3−メチル−4H−ピリド(4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
イソプロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調
製3)から標題化合物が得られる。 収率: 70% 融点: 196−197℃
【0097】例27 4−シクロヘキシル−3−メチル−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
シクロヘキシルアミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製4)から標題化合物が得られる。 収率: 60−65% 融点: 224−226℃
【0098】例28 4−シクロオクチル−3−メチル−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 例25に記載の実験条件を適用することによって、4−
シクロオクチルアミノピリジン−3−スルホンアミド
(調製5)から標題化合物が得られる。 収率: 60−65% 融点: 207−210℃
【0099】例29 2−シクロヘキシル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例19に記載の実験条件を適用することによって、N−
シクロヘキシル−4−アミノピリジン−3−スルホンア
ミド(調製10)から標題化合物が得られる。 収率.:80−85% 融点.:144−147℃
【0100】例30 3−アミノ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物
【化52】 4−クロロ−3−ピリジルスルホニルグアニジン(調製
14)0.25gおよび炭酸カリウム0.25gをジオ
キサン/DMF5cmに混合したものを、還流温度で
24時間加熱する。冷却の後、得られる白色沈殿を濾過
した後、できるだけ少量の水に再溶解する。溶液のpH
を7に合わせ、標題化合物に対応する白色沈澱をフィル
ター上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40〜45% 融点.(一水和物): 327−330℃
【0101】例31 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 調製15から出発すること以外は、例30と同様に反応
を行うことによって、標題化合物が得られる。 収率: 40−45% 融点(一水和物): 316−319℃
【0102】例32 3−アミノ−6−クロロ−4H−ピリド[2,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例30で記載した手法に従って、調製16から、表題化
合物が得られる。 収率: 75パーセント 融点(一水和物): 327−330℃
【0103】例33 3−シクロペンチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−3−シクロペンチルカルボニルアミノスル
ホニルピリジン(調製17)1gをDMF1cmおよ
びオキシ塩化リン10cmに溶解したものを、周囲温
度で3時間撹拌する。溶媒を部分的真空(ロータリーエ
バポレーター)下にて留去し、残渣を水10cmに溶
解させる。溶液をpH4(NaHCO)に合わせ、得
られる結晶性沈殿をフィルター上に回収し、水で洗浄
し、乾燥させる。 収率: 15−20% 融点: 263−266℃
【0104】例34 3−トリフルオロメチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−3−トリフルオロアセチルアミノスルホニ
ルピリジン(調製18)1gおよびオキシ塩化リン20
cmの混合物を、還流温度まで18時間加熱する。溶
媒を部分的真空下で留去し、および得られる油状生成物
を氷冷した水5mlによって粉砕すると、沈殿を生じ
る。後者をフィルター上に回収し、水で洗浄し、乾燥す
る。次いで、これをできるだけ少量のメタノールに溶解
した後、ジエチルエーテル3容および石油エーテル(4
0〜60℃)3容を加えることによって精製する。得ら
れる結晶をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで
洗浄し、乾燥する。 収率: 60−65% 融点(一水和物): 236−240℃
【0105】例35 6−クロロ−3−メチル−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノ−5−アセチルアミノスルホニル−2−クロ
ロピリジン(調製19)0.2gを、240℃の油浴に
設置した開放した丸底フラスコに導入する。油浴の温度
を240℃から270℃まで30分間かけて上げる。次
に、溶融マスを冷却する。これを、なまぬるいNaHC
溶液(2%m/v)4cm中に溶解する。溶液を
吸収用木炭で脱色し、濾過した後、ギ酸を用いてpH4
に調整する。得られる結晶性沈殿をフィルター上に回収
し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 40% 融点(一水和物): 309−312℃
【0106】例36 7−クロロ−3−メチル−4H−ピリド[2,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 2−アミノ−5−クロロピリジン−3−スルホンアミド
(調製20)1gおよび無水酢酸10cmの混合物
を、還流温度まで6時間加熱する。冷却した後、結晶を
濾別し、少量の無水酢酸で洗浄した後、ジエチルエーテ
ルで洗浄し、乾燥する。結晶を0.1N NaOH50
cmに再溶解する。不溶性物質をできるだけ濾過によ
って除去する。濾液を、ギ酸を用いてpH4に調整した
ものを結晶を沈澱させる。それをフィルター上に回収
し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 60−65% 融点: >340℃
【0107】例37 3−イソプロポキシ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 段階A: 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド(調製1)5
gおよび尿素1.91gの緊密な混合物を200℃(溶
融)の温度に漸次加熱する。ガスの発生が止み、マスが
固化した後、反応混合物を周囲温度まで冷却する。固形
マスを1N NaOHに再溶解し、得られる溶液を場合
によっては吸収用木炭で脱色した後、1NHClでpH
2に調整する。表題化合物に相当する白色沈殿をフィル
ター上に回収し、水で洗浄し、乾燥させる。 収率: 85−90% 融点: >300℃
【0108】段階B: 3−イソプロポキシ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 前段階で得られる3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(0.5g)のナトリウム塩は、メタ
ノール溶液(7cm)中で、NaOH(0.11g)
1.1当量と反応させることによって調製される。部分
真空下で溶媒を留去した後、固形物塩をDMF5cm
に再溶解した後、ヨウ化イソプロピル0.4cmで処
理する。周囲温度で7時間反応した後、溶媒を部分的真
空下で留去し、残渣を水15cmで回収する。水性懸
濁液のpHを2N NaOHにより12に合わせる。2
−イソプロピル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H
−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(融点:218−221℃)から成る
不溶性物質を濾去する。濾液を、1N HClを用いて
2とする。表題化合物に対応する沈殿をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。 融点: 196−199℃
【0109】例38 3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 段階A: 3−オキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリ
ド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 例37に記載の実験条件を適用することにより、表題化
合物が4−アミノーピリジン−3−スルホンアミド(調
製2)から得られる。 収率: 85〜90% 融点(一水和物): >330℃。
【0110】段階B: 3−チオキソ−2,3−ジヒド
ロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジ
アジン=1,1−二酸化物 前段階において得られる3−オキソ−2,3−ジヒドロ
−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジア
ジン=1,1−二酸化物3gおよびP5.022
gを無水ピリジン30cm中で混合したものを、還流
温度まで24時間加熱する。次に、反応混合物を部分真
空下(ロータリーエバポレーター)にて濃縮する。残渣
をできるだけ少ない量の2N NaOHに溶解する。沈
澱をフィルター上に回収して、HOで洗浄する。これ
を水性NaHCO溶液(2.5%m/v)に再溶解
し、活性炭で処理し、1N HClを用いてpH2で再
沈澱させる。 収率: 45−50% 融点(一水和物): 292−294℃
【0111】例39 3−メチルチオ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物第一の方法 3−チオキソ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物(例38で得られる)5.5gをNaHCO4gを
含む水165cmに溶解する。メタノール120cm
、次いでヨウ化メチル8cmをこの溶液に添加す
る。周囲温度で1時間撹拌した後、反応混合物を150
cmの容積まで濃縮した後(ロータリーエバポレータ
ー)、pH2〜3に調整する。得られる沈澱をフィルタ
ー上に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率: 65−70% 融点(一水和物): 242−245℃
【0112】第二の方法 硫酸ジメチル1.2cmを、3−チオキソ−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物1gを無水DMF10
cmに溶解したものに添加する。周囲温度で数時間後
に、溶媒を部分真空下にて除去し、残渣をできるだけ少
量の1N NaOHに再溶解する。吸収用木炭で脱色し
て、濾過した溶液のpHを0.1N HClで7に調整
する。標題化合物に対応する白色沈澱をフィルター上に
回収し、水で洗浄して、乾燥する。 収率: 80−85%
【0113】例40 3−イソプロピルアミノ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例39で得られる3−メチルチオ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物0.7gをイソプロピルアミン7cmに溶解したも
のを150℃の封管に4時間保持する。冷却した後、溶
液を濃縮乾固し、残渣を水10cmに回収し、pHを
7に調整する。得られる沈澱をフィルター上に回収し、
水で洗浄し、熱水から再結晶する。 収率:75% 融点(一水和物): 197−200℃
【0114】例42 3−プロピルアミノ−4H−ピリド[4,3−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一水和
物 イソプロピルアミンをプロピルアミンに代えること以外
は、例40と同様に反応させることによって標題化合物
が得られる。 収率: 75−80% MP:194−197℃
【0115】例42〜44 イソプロピルアミンを適当なアミンに代えること以外
は、例40と同様に反応を行うことによって、下記の標
題化合物が得られる。 例42 3−ブチルアミノ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:80−85% 融点:167−170℃ 例43 3−(2−メチルプロピル)アミノ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点:221−224℃ 例44 3−(1−メチルプロピル)アミノ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点(一水和物):212−215℃
【0116】例45 3−(1,2−ジメチルプロピル)アミノ−4H−ピリ
ド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1
−二酸化物 例39で得られる3−メチルチオ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物0.8gを1,2−ジメチルプロピルアミンに溶解し
たものを還流温度で2日間加熱する。部分真空下にて溶
媒を留去した後、残渣を水10cmに回収し、pHを
7に調整する。水性懸濁液を3つのCHCl分画で抽
出する。有機相を乾燥させ(MgSO)、部分真空下
にて濃縮乾固する。得られる油状生成物を少量の酢酸エ
チルに回収し、+4℃で一晩保存すると、標題化合物の
沈澱を生成する。これをフィルター上に集め、石油エー
テル(40〜60℃)で洗浄し、乾燥する。 収率: 80−85% 融点: 199−202℃
【0117】例46 3−シクロヘキシルアミノ−4H−ピリド[4,3−
e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−メチルチオ−4H−ピリド[4,3−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物0.7gをシ
クロヘキシルアミンの7cmに溶解したものを、還流
温度で4時間加熱する。反応混合物を部分真空下にて濃
縮し、残渣を水10cmに回収し、10%水酸化ナト
リウム溶液を加えて若干塩基性にする。水性相をジエチ
ルエーテル25cmと共に撹拌し、シクロヘキシルア
ミンの過剰量を抽出する。沈降により分離した後、水性
溶液のpHを7に調整し、白色沈澱をフィルター上に回
収し、水で洗浄する。これを熱水から再結晶する。 収率: 90−95% 融点(一水和物): 134−137℃
【0118】例47および48 適当なアミンを用いること以外は、例46と同様な反応
を行うことによって、下記の例の化合物が得られる。 例47 3−シクロペンチルアミノ−4H−ピリド[4,3−
e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:90−95% 融点(一水和物):237−240℃ 例48 3−(4モルホリニル)アミノ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:70−75% 融点(一水和物):291−293℃ 例49 6−クロロ−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例1に記載の実験条件下で、表題化合物が4−アミノ−
2−クロロピリジン−5−スルホンアミド(調製19の
段階Aで得られる)から得られる。 収率:65% 融点:202−206℃
【0119】例50 3−アミノ−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 3−アミノピリジン−2−スルホンアミド1gおよびグ
アニジンカーボネート2.1gの緊密な混合物を漸次溶
融状態(200℃)へ加熱した後、この温度で24時間
加熱する。不溶性物質を濾過し、濾液を動物性木炭で処
理し、酸性にしてpH7とする。白色沈澱をフィルター
上に回収し、水で洗浄し、熱水から再結晶する。 収率:35−40% 融点(一水和物): >330℃
【0120】例51 3−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 4−アミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2)
0.5gおよびプロピオンアルデヒド0.34g(2当
量)を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液10滴を加え
たイソプロパノール5cmに導入する。2時間還流し
た後、得られる溶液を濃縮乾固し、残渣を1/3イソプ
ロパノール/石油エーテル(40〜60℃)混合物から
再結晶させる。 収率:75−80% 融点:215−217℃
【0121】例52 3−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 プロピオンアルデヒドの代わりにブチルアルデヒドを用
いること以外は、例51と同様に反応を行うことによっ
て、標題化合物が得られる。しかしながら、2時間還流
した後に、得られた結晶懸濁液を冷却する。結晶をフィ
ルター上に回収し、イソプロパノールで洗浄し、乾燥し
て、1/2メタノール/ジエチルエーテルから再結晶さ
せる。 収率:70−75% 融点:229−234℃
【0122】例53〜56 ブチルアルデヒドの代わりに適当なアルデヒドを用いる
こと以外は、例52と同様な反応を行うことによって、
下記の実施例の化合物が得られる。 例53 3−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:75−80% 融点:2509254℃ 例54 3−エチルプロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率.:75−80% 融点:224−226℃ 例55 3−シクロヘキシル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 再結晶溶媒:1/2 メタノール/水 収率:75−80% 融点:272−276℃ 例56 3−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,
3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化
物 再結晶溶媒:1/3イソプロパノール/石油エーテル
(40−60℃) 収率:70−75% 融点:214−216℃ 例57 3−クロロメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 収率:70−75% 融点(塩酸塩):264−267℃
【0123】例58:2−メチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 表題化合物は、例9に記載の実験条件を適用することに
よって、N−メチル−4−アミノピリジン−3−スルホ
ンアミド(調製12)から得られる。しかしながら、2
4時間還流した後に、溶媒を部分真空下にて留去する。
残渣をシリカカラム上で、溶離相として95/5 クロ
ロホルム/メタノール混合物を用いて、精製する。次
に、回収した化合物を4/1 クロロホルム/メタノー
ル混合物から再結晶させる。 収率:40−45% 融点:209−211℃
【0124】例59:4−エチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 例59の化合物は、例3に記載の実験条件を適用するこ
とによって、4−エチルアミノピリジン−3−スルホン
アミド(調製21)から得られる。 収率.:90−95% 融点:229−230℃
【0125】例60:4−プロピル−2,3−ジヒドロ
−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジア
ジン=1,1−二酸化物 例3に記載の実験条件を適用することによって、4−プ
ロピルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製2
2)から、例60の化合物が得られる。 収率.:75−80% 融点:160−163℃
【0126】例61 4−ブチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 化合物は、例3似ついて記載した実験条件を適用するこ
とによって4−ブチルアミノーピリジン−3−スルホン
アミドから得られる。対応する塩酸塩は酢酸エチル中に
塩基化合物を溶解することによって、および酢酸エチル
を塩酸で飽和した溶液を加えることによって、得られ
る。塩酸塩が沈澱する。これをフィルター上に集めて、
酢酸エチルで洗浄し、乾燥させる。 収率:65−70% 融点:277−280℃(塩酸塩)
【0127】例62 4−(2′,2′,2′−トリフルオロエチル)−2,
3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 化合物は、例3に示した実験条件を適用することによっ
て4−(2′,2′,2′ートリーフルオロエチルアミ
ノ)ピリジン−3−スルホンアミド(調製24)から得
られる。 収率:70−75% 融点:200−201℃
【0128】例63 4−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 炭酸カリウム1.2gおよびヨードメタン1.37g
を、4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジ
アジン=1,1−二酸化物(例16)0.6gをアセト
ニトリル15cmに溶解したものに加える。懸濁液を
50℃で3時間加熱する。次に、アセトニトリルを部分
真空下にて留去する。残渣を水20cmに回収する。
標題生成物は水にほとんど溶解しないが、これをフィル
ター上に回収して、水で洗浄して、乾燥する。 収率:60−65% 融点:227−228℃
【0129】例64 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 NaBH0.08gを、4−メチル−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物(例63)0.1gをイソプロパノール6cm
に溶解したものに加える。混合物を周囲温度で45分
間撹拌する。次いで、溶媒を部分真空下にて留去し、残
渣を水5cmで処理する。得られる懸濁液のpHを7
に調整した後、クロロホルム(3×100cm)で抽
出する。有機相を水(25cm)で洗浄し、乾燥し
(MgSO)、濃縮乾固して、標題化合物を提供す
る。 収率:95−100% 融点:208−210℃
【0130】例65 4−エチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 実施例63で記載したのと同じ方法によって、4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物(例16)0.1gおよび臭化エチル0.
17gから出発して、この化合物が得られる。 収率:65−70% 融点:154−156℃
【0131】例66 4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 例64で記載したのと同じ方法によって、4−エチル−
4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1,一二酸化物(例65)から出発して、この
化合物が得られる。 収率:85−90% 融点.190−191℃
【0132】例67 3,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1.1−
二酸化物 4−メチルアミンピリジン−3−スルホンアミド(調整
12)0.5gおよびアセトアルデヒド0.75cm
を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液3滴を加えたイソ
プロパノール5cmに溶解したものを、50℃で2時
間加熱する。次に、溶媒を部分真空下にて、留去し、得
られる残渣を最初にイソプロパノールから、次にメタノ
ールから再結晶させる。 収率:45−50% 融点:189−190℃
【0133】例68 3−エチル−4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1.
1−二酸化物 4−メチルアミノピリジン−3−スルホンアミド(調製
12)0.5gおよびプロピオンアルデヒド0.9cm
を、酢酸エチルを塩酸で飽和した溶液3滴を加えたイ
ソプロパノール5cmに溶解したものを50℃で3時
間加熱する。次に、溶媒を部分真空下にて留去し、得ら
れる残渣をクロロホルム/石油エーテル(1/3)混合
物から数回再結晶させる。 収率:35−40% 融点:147−149℃
【0134】例69:2−メチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジ
ン=1,1−二酸化物 炭酸カリウム0.52gおよびヨードメタン0.94g
を、2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例
1)0.25gをアセトニトリル10cmに溶解した
ものに加える。懸濁液を50℃で3時間加熱する。次
に、アセトニトリルを部分真空下にて留去し、得られる
残渣を水10cmに回収する。懸濁液をクロロホルム
(5×100cm)で抽出する。抽出溶媒をMgSO
上で乾燥した後、濃縮乾固する。得られる固形物をシ
リカカラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶
出溶媒:1/9MeOH/CHCl)。 収率:60−65% 融点:182−183℃
【0135】例70 2,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
(例5)0.25gをアセトニトリルの8cmに溶解
したものを、炭酸カリウム(±3当量)0.5gで処理
した後、p−トルエンスルホン酸メチル0.26gで処
理する。得られる懸濁液を還流温度まで2時間加熱す
る。次に、溶媒を減圧下で留去し、残渣を水10cm
およびクロロホルム100mlに分配する。次いで、水
性相をクロロホルム50cmで2回抽出する。合わせ
た有機相をMgSO上で乾燥し、濾過した後、濃縮乾
固する。残渣をできるだけ少量のクロロホルムに溶解す
る。過剰量の石油エーテル(40〜60℃)を加える
と、標題生成物の結晶が沈澱する。これをフィルター上
に回収して、石油エーテル(40−60℃)で洗浄し、
乾燥する。 収率:60−65% 融点:167−169℃
【0136】例71 4−メチル−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−
ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物 炭酸カリウムおよびp−トルエンスルホン酸メチルの代
わりにそれぞれ水素化ナトリウム(2当量)および臭化
プロピル(3当量)を用いること以外は、表題化合物
を、例70に記載した方法に従って、4−メチル−2,
3−ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例5)から出発
すると、標題化合物が得られる。 収率:50−55% 融点:130−131℃
【0137】例72 4−イソプロピル−2−メチル−2,3−ジヒドロ−4
H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン
=1,1−二酸化物 臭化プロピルの代わりにp−トルエンスルホン酸メチル
を用い、還流時間を1時間に制限すること以外は、例7
1に記載の手順に従って、4−イソプロピル−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[4,3−e][1,2,4]
チアジアジン=1,1−二酸化物(例3)から出発する
と、標題化合物が得られる。 収率:45−50%
【0138】例73 2,4−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物
(例64)0.3g、炭酸カリウム0.62g、および
ヨードメタン0.63gから出発して、50℃の加熱時
間を1時間半に限定すると、例69について記載したの
と同じ手順によって、標題化合物が得られる。得られる
生成物を、酢酸エチル10cmに溶解し、ガス状塩酸
で飽和した酢酸エチル4cmを加えた後、塩酸塩に変
換する。得られる沈澱をフィルター上に回収し、酢酸エ
チルで洗浄して、乾燥する。 収率:50−55% 融点(塩酸塩):172−173℃
【0139】例74 4−エチル−2−メチル−2‖3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 表題化合物は、4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−
ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=
1,1−二酸化物(例66)から出発して、例70に記
載したのと同じ手続きに従って、得られる。 収率:60−65% 融点:103−104℃
【0140】例75 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 エチルオルトギ酸の13cmにおいて3−アミノ−5
−メチルピリジン−2−スルホンアミド(調製25)
1.3gをオルトギ酸エチル13cmに懸濁したもの
を還流温度まで2時間加熱する。冷却した後、得られる
沈澱をフィルター上に回収し、ジエチルエーテルで洗浄
し、乾燥する。 収率:95−100% 融点:322−324℃
【0141】例76 4,6−ジメチル−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例75)0.6
gをアセトニトリル15cmに溶解したものを、炭酸
カリウム2.5gおよびp−トルエンスルホン酸メチル
0.9gで処理する。16時間還流した後、溶媒を部分
真空下にて留去し、得られる固形物を水15cmに回
収する。沈澱をフィルター状に回収し、水で洗浄して、
乾燥する。 収率:75−80% 融点:247−249℃
【0142】例77 4,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド
[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,1−
二酸化物 4,6−ジメチル−4H−ピリド[3,2−e][1,
2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例76)
0.5gを1/1イソプロパノール/クロロホルム混合
物25cmに溶解したものを、少しずつ、水素化ホウ
素ナトリウム0.4gで、良好に撹拌しながら且つ不活
性な雰囲気下にて処理する。周囲温度で30後に、過剰
の水素化ホウ素化合物を、酢酸を数滴加えて破壊し、溶
媒を減圧下にて留去する。残渣を水10cmに回収
し、混合物のpHを中性にする。得られる沈澱をフィル
ター上に集め、、水で洗浄して乾燥する。 収率:75−80% 融点:220−221℃
【0143】例78 4−エチル−6−メチル−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジア ジン=1,1−二酸化物 6−メチル−4H−ピリド[3,2−e][1,2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例75)1.2
gをアセトニトリル15cmに溶解したものを炭酸カ
リウム2.5gおよび臭化エチル2gで処理する。16
時間還流した後、溶媒を部分真空下で留去し、得られる
固形物を水15cmに回収する。沈澱をフィルター上
に回収し、水で洗浄し、乾燥する。 収率:60−65% 融点:185−187℃
【0144】例79 4−エチル−6−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物 4−エチルー6−メチル−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物(例7
8)0.6gを1/1イソプロパノール/クロロホルム
混合物30cmに溶解したものを、良好に撹拌しなが
ら、且つ不活性雰囲気下にて、水素化ホウ素ナトリウム
0.45gで少しずつ処理する。周囲温度で30分間後
に、過剰の水素化ホウ素ナトリウムを酢酸数滴を加える
ことによって破壊し、溶媒を減圧下にて留去する。残渣
を水10cmに回収し、混合物のpHを中性にする。
得られる沈澱をフィルター上に回収し、水で洗浄して、
乾燥する。 収率:60−65% 融点:146−148℃
【0145】例80 2,6−ジメチル−4−エチル−2,3−ジヒドロ−4
H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン
=1,1−二酸化物 4−エチル−6−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
1−二酸化物(例79)0.2gをアセトニトリルの1
0cmに溶解したものをNaOHの2当量で処理した
後、撹拌しながら15分間環流を行う。混合物をp−ト
ルエンスルホン酸ナトリウム0.18gで処理し、周囲
温度で2時間撹拌する。次に、溶媒を減圧下にて留去
し、残渣を水5cmで回収する。沈澱をフィルター上
に回収して、水で洗浄し、乾燥する。これを、シリカカ
ラム(1/1クロロホルム/ジエチルエーテル)上でク
ロマトグラフィによって精製する。 収率:50−55% 融点:121−122℃
【0146】例81〜83 4−エチル−2−アルキル(アリール)オキシカルボニ
ル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]
[1,2,4]チアジアジン=1,1−二酸化物一般的手順 4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピリド[3,2
−e][1,2,4)チアジアジン=1,1−二酸化物
(例66)9.4×10−4モル、炭酸カリウム3.8
×10−3モル(4当量)およびアセトニトリル17c
を、50cm丸底フラスコに導入する。アルキル
(またはアリール)クロロホルメート1.3×10−3
(1.2当量)を、撹拌を行いながらこの懸濁液へ加え
る。周囲温度で4時間後に、不溶性物質(炭酸ナトリウ
ム)を濾過によって除去し、濾液を減圧下にて濃縮乾固
する。残渣を石油エーテル(40〜60℃)10cm
に回収し、乾燥し、水で洗浄し、再度乾燥する。このよ
うにして得られる化合物は純粋である。 例81 4−エチル−2−メチルオキシカルボニル−2,3−ジ
ヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1,2,4]チ
アジアジン=1,1−二酸化物 収率:70−75% 融点:138−140℃ 例82 4−エチル−2−エチルオキシカルボニル−2,3−ジ
ヒドロ−4H−ピリド[3,2−e][1.2,4]チ
アジアジン=1,1−二酸化物 収率:60−65% 融点50ー55℃(分解) 例83 4−エチル−2−フェニルオキシカルボニル−2,3−
ジヒドロ−4H−ピリド[3,2−e]e][1.2,
4]チアジアジン=1,1−二酸化物 収率:50−55% 融点:90−95℃(分解)
【0147】薬理学的例 例A:アフリカツメガエル凹窩細胞においてAMPAに
よって引き起こされる興奮性電流の検討 a)方法 mRNAを、チオシアン酸グアニジニウム/フェノール
/クロロホルム法によって雄性Wistarラットの大
脳皮質から調製する。ポリAmRNAをオリゴ−dT
セルロース上でクロマトグラフィによって単離し、、凹
窩細胞に対して50ngの割合で注入する。凹窩細胞を
18℃で2〜3日間インキュベーションさせ、レセプタ
ーを発現できるようにし、次いで、8〜10℃で保存す
る。電気生理学的記録は、2個の電極による電圧−クラ
ンプ法によるOR2培地(J.Exp.Zool.、1
973,184,321−334)において20−24
℃のPlexiglassチャンバーにおいて第三の
電極を対照として用いる浴に入れる。総ての成分はイン
キュベーション媒質を介して適用され、電流を適用期間
の終了時に測定する。AMPAは30μMの濃度で用い
る。AMPA単独によって誘発される電流の強度を2倍
にする(EC2X)または5倍にする(EC5X)濃度
を(50〜100nA)試験を行う各化合物について特
性決定する。
【0148】b)結果 本発明の化合物はAMPAの興奮性作用を非常に強力に
増強し、下表に示すように、その活性は対照化合物より
も著しく大きい。
【表1】
【0149】例B:海馬セクションの電気刺激によって
誘発されるシナプス興奮電位の検討 a)方法 雄性Wistar系ラットからの横の海馬切片(500
μM)を組織チョッパを用いて調製した後、それらを次
に10μM Mg++を含み、カルシウムを含まない媒
質中で45分間インキュベートする。これを次に、pH
を7.35に調整したKrebsで安定化させ、周囲温
度でO/CO(95%/5%)により酸素化する。
これらの切片を35℃で浸漬させ、シナプス後興奮性電
位(PSEPs)は双極性タングステン電極によって貫
通経路の30秒毎の刺激(50−100μA、50μs
ec)の間歯状回の顆粒細胞の樹状突起領域において記
録する。PSEPの獲得および分析歯、A−Dコンバー
タ、TL−1インタフェースおよび「pCLAMP」ソ
フトウェアによって実施する。PSEPの振幅および期
間を、基本電流に関して負の波について評価する。化合
物を、MgSO(1mm)を含む超融解槽で10〜2
0分間適用して、NMDAレセプターの活性化を阻害す
る。振幅(A50)または期間(D50)を50%増加
させるPSEPの濃度をそれぞれの成分について特性決
定する。
【0150】b)結果 本発明の化合物は、下記の表に示されるように、対照化
合物よりも低い投与量でPSEPの期間を増加する。
【表2】 更に、本発明の化合物は、対照化合物、特にジアゾキシ
ドと比較して新規な効果を発揮する。実際に、後者の化
合物は、D50/A50比によって示されるように、P
SEPの期間に関しての方がその興奮作用を発揮し、こ
の比は0.5である。これとは対照的に、本発明の誘導
体は下記の表に示されるように、期間または振幅のいず
れでも優先的に増加させることができる。
【表3】
【0151】例C DBA2マウスにおける聴覚ストレスによって誘発され
る大脳の興奮を促進する 効果の検討 a)方法 DBA2マウス(Iffa−Credo,1′Arbr
esic,France),21〜26日令に、柵の中
で音響のストレスを加える。このストレスにより興奮の
症状が生じ、次いで、強度を大きくすると(1,400
Hz,100dB)、痙攣を起こす。これらの挙動の結
果は、グルタメート作動性神経伝達を遮断する化合物に
よって拮抗される。低周波で(1,800Hz,100
dB)で適用するときには、音響ストレスは興奮症状を
ほとんどまたは全く引き起こさない。グルタメート作動
性神経伝達を促進する化合物は、これらの症状を強める
ことができ、それらの強度に従ってそれぞれの動物に対
して1〜4に分類される。動物のそれぞれ群(n=1
0)は、音響ストレスの30分前にIP経路によって化
合物の投与を受ける。対照群(n=10)は溶媒を投与
される。対照に比較して興奮が倍増する投与量を測定す
る。
【0152】b)結果 AMPAによって誘導される電流の増強はイン・ビトロ
で表わされ、イン・ビボでは、EC2X値が10μMで
ある例66の化合物は1mg/kgIPの投与量では興
奮は2倍になるからである。同じ投与条件下では、ジア
ゾキシドおよびアニラセタムは不活性である。
【0153】本発明の化合物では、経口投与の際には、
毒性を示唆する死亡率または挙動症状は、試験を実施し
た最大投与量である300mg/kgまで、見られな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/54 AAN 9454−4C //(C07D 513/04 221:00 285:00) (72)発明者 ジャック デラルジュ フランス国ドルムブリュ,リュ エ デ シェーネ 7 (72)発明者 ジャン レパニョール フランス国ショドン,リュ ドゥ レグリ ス 4 (72)発明者 ピエール ルナール フランス国ヴェルサイユ,アヴニュ ドゥ ヴィルニューブ レタング 50

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 [式中、 Rは、 ・水素 ・Rであって、低級アルキル、低級アルケニルおよび
    低級アルキニルから選択される基であり、Rは未置換
    であるかまたは置換されているもの、 ・シクロアルキル ・置換シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・置換した低級シクロアルキルアルキル、 ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
    リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
    リールオキシカルボニル、から選択される基であるか、
    または Rは式(I)に念まれるチアジアジン環の3位または
    4位の原子の間に二重結合を形成し、 Rは、 ・水素 ・R10であって、R10は前記のRと同じ意味を有
    し、R10は未置換であるかまたは置換されているも
    の、 ・R11であって、シクロアルキル、低級シクロアルキ
    ルアルキル、ビシクロアルキルおよび低級ビシクロアル
    キルアルキルから選択される基であり、R11は未置換
    であるかまたは置換されているもの、 ・−O−R10であって、R10が前記で定義した通り
    であるもの、 ・チオキソ、 ・−S−R12であって、R12は低級アルキルであ
    り、R12が未置換であるかまたは置換されているも
    の、 ・アリール ・置換したアリール、および 【化2】 (但し、RおよびRは、互いに独立に、 ・水素 ・低級アルキル、 ・シクロアルキル ・低級シクロアルキルアルキル、 ・ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンお
    よびチオモルホリンから選択される複素環R13から選
    択される基であるか、または ・それらと結合している窒素原子と一緒になって前記に
    定義した複素環R13を形成する)から選択される基で
    あり、 Rは、 ・水素、 ・R14であって、R14は前記のRと同じ意味を有
    し、R14は未置換であるかまたは置換されているも
    の、 ・シクロアルキル ・アリール ・置換アリール ・低級アシル、 ・低級アルコキシカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
    リールカルボニル、 ・未置換であるかまたはアリール環に置換基を有するア
    リールオキシカルボニルから選択される基であるか、ま
    たはRは式(I)に含まれるチアジアジン環の2位お
    よび3位の原子の間に二重結合を形成し、 Aはそれと結合している2個の炭素原子と共に、基
    、A、AおよびA 【化3】 (式中、R、RおよびRは互いに独立に、水素、
    ハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシル、メルカプト、
    低級アルコキシ、低級アルキルチオ、トリフルオロメチ
    ル、カルボキシル、低級アシル、アリール、低級アリー
    ルアルキル、アミノ、低級アルキルアミノおよび低級ジ
    アルキルアミノである)から選択されるピリジン環を形
    成し、 Aが式Aの未置換基であるときには、Rは水素原
    子、アミノ基またはメチル基であり、R、Rおよび
    は同時に水素原子を表わし、従って、Rは水素原
    子またはメチル基となることができないものと理解さ
    れ、特に断らないかぎり、 ・「低級アルキル」、「低級アルコキシ」、「低級アシ
    ル」および「低級アルキルチオ」は、1〜6個の炭素原
    子を有する線形または分枝した基を意味し、 ・「低級アルケニル」は、1〜2個の二重結合を含んで
    なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
    を意味し、 ・「低級アルキニル」は、1〜2個の三重結合を含んで
    なる2〜6個の炭素原子を有する線形または分枝した基
    を意味し、 ・「シクロアルキル」は、3〜8個の炭素原子を有する
    環状基を意味し、 ・「ビシクロアルキル」は、6〜12個の炭素原子を有
    する二環状基を意味し、 ・「アリール」は、フェニルまたはナフチルを意味し、 ・基R、R10およびR14に伴う「置換した」と
    は、このように記載されるこれらの基がハロゲン、ヒド
    ロキシルおよび低級アルコキシから選択される基の1個
    または多数によって置換されていることを意味し、 ・「シクロアルキル」、「シクロアルキルアルキル」お
    よびR11基に伴う「置換した」とは、このように記載
    されるこの基がヒドロキシル、低級アルキルおよび低級
    アルコキシから選択される基の1個または多数によって
    置換されているか、またはオキソ基によって置換されて
    いることを意味し、 ・アリール基に伴う「置換した」とは、このように記載
    されるこの基が、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキ
    ル、低級アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択
    される基の1個または多数によって置換されていること
    を意味する]の化合物、 その光学異性体、および製薬上許容可能な酸または塩基
    とのその付加塩。
  2. 【請求項2】4−イソプロピル−2,3−ジヒドロ−4
    H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン
    =1,1−ジオキシドである、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】3,4−ジメチル−4H−ピリド[4,3
    −e][1,2,4]チアジアジン=1,1−ジオキシ
    ドである請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
    リド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン=1,
    1−ジオキシドである、請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4
    H−ピリド[4,3−e][1,2,4]チアジアジン
    =1,1−ジオキシドである、請求項1に記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】4−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
    リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
    1−ジオキシドである、請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】4−エチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
    リド[3,2−e][1,2,4]チアジアジン=1,
    1−ジオキシドである、請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の式(I)の化合物の製造
    法であって、式(II) 【化4】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
    である)の化合物を a) 式(III) 【化5】 (式中、Rは請求項1で定義したようにR10、R
    11、アリールまたは置換アリール基である)の化合物
    と反応させるか、または熱時に、式(IV) 【化6】 の化合物と反応させて、式(I/a) 【化7】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
    りである)の化合物であって、RがR基である式
    (I)の化合物の特定の場合であるものを得て、または
    パラホルムアルデヒド、オルトギ酸エチルまたはギ酸/
    酢酸の混合無水物と反応させて、式(I/b) 【化8】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
    る)の化合物であって、Rが水素原子である式(I)
    の化合物の特定の場合であるものを得るか、あるいは b) 尿素と反応させて、式(V) 【化9】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
    る)の化合物とし、これを次に、 * 塩形成した後、式(VI) R10−Hal (VI) (式中、R10は請求項1で定義した通りであり、Ha
    lはハロゲン原子である)の化合物と反応させて、式
    (I/c) 【化10】 (式中、R、R、R10およびAは前記で定義した
    通りである)の化合物であって、Rが基−O−R10
    である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得る
    か、または * チア化剤を施して、式(I/d) 【化11】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
    る)の化合物であって、Rがチオキソ基である式
    (I)の化合物の特定の場合であるものを得て、式(I
    /d)の化合物を式(VI) Hal′−R12 (VI) (式中、R12は請求項1で定義した通りであり、Ha
    l′はハロゲン原子である)の化合物と反応させ、式
    (I/e) 【化12】 (式中、R、R、R12およびAは前記で定義した
    通りである)の化合物であって、Rがアルキルチオ基
    である式(I)の化合物の特定の場合であるものを得た
    後、式(I/e)の化合物を式(VII) 【化13】 (式中、RおよびRは請求項1で定義した通りであ
    る)のアミンと反応させ、式(I/f) 【化14】 (式中、R、R、R、RおよびAは前記で定義
    した通りである)の化合物であって、Rが基−NR
    である式(I)の化合物の特定の場合であるものを
    得て、 式(I/a)〜(I/f)の化合物は、式(I)のまと
    めた化合物を形成し、 式(I/a)、(I/b)、(I/c)、(I/e)お
    よび(I/f)の化合物を適宜選択的に還元して、チア
    ジアジン環の2および3の原子または3および4原子の
    間の結合が飽和している式(I)の対応する化合物を得
    ることができることが理解され、 式(I)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
    濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
    以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
    へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
    能であることを、特徴とする方法。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の式(I)の化合物の特定
    の場合である、式(I/a) 【化15】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
    であり、R15は請求項1で定義した基R10またはR
    11を表わす)の化合物の製造法であって、 式(II/a) 【化16】 (式中、R,R,R15およびAは前記で定義した
    通りである)の化合物を環化剤で処理して、式(I/
    a)の対応する化合物を得ることから成り、このように
    して得られる式(I/a)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
    濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
    以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
    へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
    能であることを、特徴とする方法。
  10. 【請求項10】請求項1に記載の式(I)の化合物の特
    定の場合である、式(I/g) 【化17】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1で定義し
    た通りである)の化合物であって、Rが基−NR
    であり、Rが水素原子である、式(I)の化合物の
    特定の場合のものの製造法であって、 式(II/b) 【化18】 (式中、R、R、RおよびAは前記で定義した通
    りであり、Hal′′はハロゲン原子であり)の化合物
    を塩基性媒質中で熱時反応させるか、または式(II) 【化19】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
    る)の化合物を、式(VIII) 【化20】 (式中、RおよびRは前記で定義した通りである)
    の化合物と反応させて、式(I/g)の対応する化合物
    を得ることからなり、 式(I/g)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
    濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
    以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
    へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
    能であることを、特徴とする方法。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の式(I)の化合物の特
    定の場合である、式(I/h) 【化21】 (式中、R、RおよびAは請求項1で定義した通り
    であり、RまたはRの置換基の少なくとも1つは水
    素原子以外のものであることが理解される)の化合物の
    製造法であって、 式(I/i) 【化22】 (式中、R、RおよびAは前記で定義した通りであ
    る)の化合物を、式(XI) R′−X (XI) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
    同じ意味を有し、Xは脱離基である)の化合物と反応さ
    せ、および/またはRが水素原子であるとき、式(X
    II) R′−X′ (XII) (式中、R′は水素以外の請求項1で定義したR
    同じ意味を有し、X′は脱離基である)の化合物と反応
    させ、 得られた式(I/h)の化合物を、 結晶化、シリカカラム上でのクロマトグラフィ、抽出、
    濾過、および木炭または樹脂の通過から選択される1つ
    以上の精製法に従って精製し、 純粋な形態でまたは混合形態で、その可能な光学異性体
    へ分離し、 薬学上許容可能な酸または塩基で塩形成させることが可
    能であることを、特徴とする方法。
  12. 【請求項12】請求項1に記載の化合物または薬学上許
    容可能な酸または塩基とのその塩の一つを、1種類以上
    の薬学上許容可能な賦形剤またはビヒクルと組み合わせ
    て含み、グルタメート作動性の神経伝達の機能障害に関
    係した病態を治療または予防するための医薬組成物。
  13. 【請求項13】年齢および不安または鬱病症候群と関連
    している記憶−認識障害、進行性神経変性症、アルツハ
    イマー病、ピック萎縮、ハンチントン舞踏病、精神分裂
    病、急性神経変性症の後続効果、虚血の後続効果および
    癲癇の後続効果の治療および予防のための請求項12に
    記載の医薬組成物。
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