JPH07286841A - 名目上円筒状案内機構の幾何学特性を測定する方法および装置 - Google Patents
名目上円筒状案内機構の幾何学特性を測定する方法および装置Info
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- JPH07286841A JPH07286841A JP4322265A JP32226592A JPH07286841A JP H07286841 A JPH07286841 A JP H07286841A JP 4322265 A JP4322265 A JP 4322265A JP 32226592 A JP32226592 A JP 32226592A JP H07286841 A JPH07286841 A JP H07286841A
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Abstract
の種のシステムに使用される名目上円筒状案内機構の幾
何学特性を測定する方法および装置を提供する。 【構成】 名目上円筒状の外面を有する本体1と、名目
上この本体1と同心をなす中央部材2とからなる光通信
システムの要素の幾何学特性を測定することを意図し
た。この要素はV字溝3内に載置され、360°回転さ
れる。TVカメラ8は回転中、内部部材の1点によって
描かれた曲線を検出する。単一操作による曲線の数値分
析で本体1の内部部材の離心率および外面の非円率を求
めることができる。
Description
特性評価に関し、この種のシステムに使用される名目上
円筒状案内機構の幾何学特性を測定する方法および装置
を提供するものである。好ましくは、ただしこれに限定
されるものではないが、本発明は光ファイバーコネクタ
ーのためのフェルールの外面の非円率およびその中央ホ
ールの離心率(中央ホールと外面間の同心エラー)を測
定することを意図している。公知のように、フェルール
はコネクターの両方部分の円筒状部材であり、外面と同
心のホールを有していて、連結される二つのファイバー
セグメントの端部がこのホールに挿通される。この構成
は正確なコアアライメントを保証し、損失の回避を必要
とする。
光通信システム用の多数の要素は幾何学特性を有してお
り、その値は名目値に対してある一定の許容範囲内にあ
る必要がある。これらの特性のうちで、外寸、外面に対
する非円率および中央部の離心率は名目上円筒状案内機
構の上述した要素に相当する。この機構が試験されると
き、この種の許容差に関するチェックが必要である。も
ちろん、関係するパラメータの直接測定を、適当なスケ
ールを使用して機械的機器や顕微鏡技術を頼りにして実
行することもできる。しかし、機械的機器は外形寸法お
よびこれに関係する例えば非円率のようなパラメータを
決定することのみに使用可能である。さらに、(ファイ
バーの場合、せいぜい数百マイクロメータ台の)関連す
る寸法を正確に評価できる機器は相当高価である。顕微
鏡技術による測定も内部パラメータの評価を許容する
が、この種の技術では常に十分な精度を得られない。
とこの外部部材と同心をなす内部部材とからなる案内機
構の幾何学パラメータの測定は、CCITTレコメンデ
ーションG.650,G.651に規定されたような適
当な方法によって得られ、機構自体のイメージを分析す
ることによって実行される。この方法は、シングル−モ
ードおよびマルチ−モードの光ファイバーのモードフィ
ールド(スポットサイズ)とクラディング寸法、モード
フィールドの同心エラーおよびクラディング非円率の測
定に関するものである。機構の関連性のために、これら
の方法のあるものは、ホール内に固定されたファイバー
の有無にかかわらず、コネクターフェルールの特性測定
に使用することもできる。機構のイメージの分析に基づ
く方法は、パラメータの絶対値にあまり差がない場合に
しか、全てのパラメータの正確な評価が単一イメージか
ら得ることができないという欠点がある。「あまり差が
ない」というのは、せいぜい大きさの約1桁の差を意味
し、例えば単一モード光ファイバーのモードフィールド
とクラディング寸法の場合、約10μm対約125μm
である。
異なる倍率のイメージが同じ相対精度を有する異なるパ
ラメータを測定するのに使用される。異なるイメージは
一般的に、二つの別個の操作および別の方法によって得
られる。しかし、このやり方において、異なるパラメー
タ間の相対性を失う恐れがある。この方法は本発明のよ
り大きい関心の場合に生じる事態に当てはまる。実際
に、フェルールの特性評価のための測定されるべきパラ
メータには外面の非円率および軸ホールの離心率を含ん
でおり、後者のパラメータの測定はこの種のホールに挿
通された単一モードファイバーのモードフィールドの離
心率の測定を必要とする。上述したように、モードフィ
ールドは10μm台のサイズであり、一方フェルールの
外径は数ミリメートル台である。異なるイメージがモー
ドフィールドおよびフェルール直径に用いられた場合、
フェルールとモードフィールドの中心との間の距離の正
確な評価が困難になる。
ラメータの評価を許容する本発明の方法および装置によ
って克服される。本発明による方法は次の工程から成
る。すなわち、案内機構をV字溝に挿通する工程と;機
構をV字溝の中で360°回転させる工程と;V字溝の
長手方向と直交する平面上で機構の中央部材の一点によ
って描かれた曲線を検出する工程と;座標軸システムに
関して曲線の複数点を記憶する工程と;曲線を数値分析
してこのような座標から関係する、より詳しくは機構の
外面に関する中央部材の離心率およびこのような外面の
非円率のパラメータを得る工程とから成る。離心率を得
るために、曲線の数値分析が次ぎの工程から成る。すな
わち、曲線の各点につき、点の座標の和を計算する工程
と;このような和の最大値および最小値を決定する工程
と;最大値と最小値との差を計算して、このような差と
軸オリエンテーションに依存する定数要素との比から離
心率を得る工程とから成る。
の工程から成る。すなわち、曲線の重心を決定する工程
と;重心から曲線の複数の点までの距離の2乗の平均値
を計算し、平均値と離心率と、δを機構の最大直径と最
小直径間の差の名目上の、すなわち、最大直径に対する
比として規定される非円率とし、<ρ2 >を前記平均値
とし、dを離心率とし、Rを名目上の、すなわち、最大
直径の半分としたとき
る。
易くする。ここに、図1は特性評価されるべき機構の断
面図である。図2、3は本発明の方法を説明するダイア
グラムである。図4は変形例に関連するダイアグラムで
ある。図5は本発明の方法を実行するための装置の概略
図である。図6は機構の回転を制御する手段の部分概略
図である。
からなり、かつ、外面と同心をなす中央部材2を含んで
いる案内機構の断面図である。後述するように、本発明
の好ましい実施例において、機構は光ファイバーコネク
ターのフェルールであり、中央部材2はフェルールのホ
ールである。別の例としては、中央部材2はホールに挿
通された単一モードの光ファイバーのモードフィールド
とすることもできる。さらに、本発明の方法は、例えば
単一モードの光ファイバーの相当異なる直径を有する二
つの同心部からなるどのような名目上円筒状機構にも適
用可能である。
決定するために、本体1は90°のアパーチャーを有す
るV字溝3に載置され、360°回転される。この回転
中、中央部材2(より正確にはその中心)が上述の二つ
のパラメータの値の比に依存した形状の曲線を描く。曲
線の分析が、後述するある幾何学的考察の活用によって
このような値を得ることを許容する。本発明をより理解
し易くするために、ホール(その中心Pのみを示す)の
離心率および外面の非円率は、図2から図4では相当誇
張されている。さらに、図3、4は本体1の360°の
回転で点Pによって描かれた全軌跡を示している。曲線
4の形状は実際の機構の一つの典型例であって、図面を
描くために特に変形した機構によって得られたものでは
ない。曲線によって限定された域のサイズも誇張されて
いる。
円形が考慮され、その副長軸(semimajor a
xis)は機構の名目上の半径に等しい長さRを有して
いる。離心率は点Pと楕円形の中心Cとの間の距離dに
よって表される。測定されるべき非円率は相対値であ
り、Bを副短軸(semiminor axis)の長
さとしたとき、関係δ=(R−B)/Rで与えられ、値
B=R−Rδであることは明白である。最も一般的な場
合において、機構の最大および名目上の半径は異なる
か、または一点が機構の最小および最大直径の両方を有
する点Cのようには存在せず、非円率は最小直径と最大
直径との差の名目直径(光ファイバーのクラディングの
非円率に対してCCITTによって与えられた規定によ
れば)または最大直径に対する比として規定される。
上に原点を有するデカルト直角座標システムの軸xを有
する楕円形の長軸による決定瞬時において形成された角
度である。このようなシステムの軸x、yはV字溝3の
断面の側部に一致、すなわち、図2、3に示したように
なり、そのうちの一つは水平で、他の一つは垂直であ
る。Ψは楕円形の長軸とセグメントCPによって形成さ
れる角度である。x0 ,y0 はセグメントC’C’’の
中点C0 の座標である。ここに、C’およびC’’はそ
れぞれθ=0およびθ=π/2に対する楕円形の中心に
よってとられた位置であり、セグメントC’C’’の長
さはR−Rδ/2、また、点C0は点Pによって描かれ
た曲線4の重心である。
までの距離である。ψは任意の瞬時において、軸xを有
するセグメントPC0 によって形成された角度である。
定義を考慮にいれると、楕円形の回転のためにベクトル
PC0 の先端Pによって描かれた各点の軌跡は次式によ
って与えられる(ただし、δ≪1)。すなわち、
般法則を適用して得ることができる。これらの式は概略
式であるという事実のためにエラーが、測定の不正確さ
および数値計算によってもたらされたエラーよりも低い
ことが理解できる。加うるに、
0 )2 を考慮して式(1)から直ちに求めることができ
る。dを求めるために、式(1)が利用される。前記式
を加算することによって、次式が点Pの座標を離心率d
のみに連結して求めることができる。
(x+y)MAX=d√2および(x+y)min=−
d√2で与えられる。従って、
心率を得ることができることは明白である。δを決定す
るために、ρ2 の平均値を考慮する必要がある。この値
は
溝3の断面図によって得られる角度をなす両辺に一致し
てる。軸の原点を通る水平軸から曲線4の1点までの距
離IはI=(x+y)/√2である。この距離は最大値
IMと最小値Imを有しており、その差は明らかに値2
dである。Iの値を考慮して、 d=(IM−Im)/2 =[(x+y)Max−(x+y)min]/2√2 (7) 軸の変化は機構の非円率の測定に影響を与えないことに
注意しなければならない。
図である。光源5から放射された光線がレンズ6の形で
表された光学系を通り、まず平行にされ、V字溝3に載
置された機構1の中央部材2の入口で合焦される。機構
から放射される光線はレンズ7の形で表された光学系に
よって収束され、中央部材2によって描かれた曲線を検
出することの可能なTVカメラ8または他の検出器に合
焦される。TVカメラは曲線の数値分析および所望の特
性の値を得るのに必要な計算を実行する処理装置9によ
って制御される。
れば手動操作できる。しかし、機構の回転は処理装置9
で制御され、曲線走査との同期を保証し、かつ、この回
転が手動制御される場合には常に起こりうる機構の変則
的なずれを回避するようにするのが好ましい。図示を簡
単にするために、回転を制御する手段は図5には示して
いないが、この種の手段は、例えば、非円率のためにV
字溝内で機構の垂直方向の偏位に追従可能な正確なマン
ドレル、または機構上を回転して一定圧力を生じ、か
つ、機構自体の材料による高い摩擦を発生するようにな
されたローラ10(図6)からなる。この場合、機構と
V字溝壁との間の摩擦は相当低くする必要がある。この
摩擦は、支持ローラをV字溝自体の壁と一致する平面に
従って機構に対して接線をなしてローラを配置するか、
または、V字溝が作られている材料またはその壁を覆っ
ている材料を適当に選ぶことによって得ることができ
る。
る。
ある。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 名目上円筒状の外面を有する本体(1)
と、名目上この本体(1)と同心をなす中央部材(2)
とからなる案内機構の幾何学特性を測定する方法であっ
て、 前記案内機構をV字溝(3)に載置する工程と;前記本
体(1)を前記V字溝(3)の中で360°回転させる
工程と;前記V字溝(3)の長手方向と直交する平面上
で前記機構の中央部材の一点によって描かれた曲線
(4)を検出する工程と;座標軸システムに関して前記
曲線(4)の複数点の座標を記憶する工程と;前記曲線
(4)を数値分析して前記座標から所望の幾何学特性を
得る工程と;から成ることを特徴とする案内機構の幾何
学特性を測定する方法。 - 【請求項2】 前記幾何学特性が前記外面に関する中央
部材(2)の離心率および前記外面の非円率であること
を特徴とする請求項1の案内機構の幾何学特性を測定す
る方法。 - 【請求項3】 曲線の数値分析から離心率を得る方法に
おいて、 曲線(4)の各点に対してその点自身の座用の和を計算
する工程と;前記和の最大値および最小値を決定する工
程と;離心率がこれに比例する前記最大値と前記最小値
との差を計算する工程と;から成ることを特徴とする請
求項2の案内機構の幾何学特性を測定する方法。 - 【請求項4】 非円率を得るために、前記曲線(4)の
数値分析が、 前記曲線の重心を決定する工程と;前記重心から曲線の
複数点までの距離の2乗の平均値を計算し、前記平均値
と離心率と、δを前記機構の最大直径と最小直径間の差
の名目上の、又は、最大直径に対する比として規定され
る非円率とし、<ρ2 >を前記平均値とし、dを離心率
とし、Rを名目上の、又は、最大直径の半分としたとき 【数1】 の関係に基づく副長軸とから非円率を得る工程と;から
成ることを特徴とする請求項2の案内機構の幾何学特性
を測定する方法。 - 【請求項5】 前記名目上円筒状機構(1)が光ファイ
バーコネクターのフェルールであり、前記中央部材
(2)が前記フェルールの軸状ホール、またはこの種の
ホールに嵌合されたシングルモードの光ファイバーのモ
ードフィールドであり、前記曲線を描く点が前記ホール
または前記フィールドの中心であることを特徴とする請
求項1から4のいずれかの案内機構の幾何学特性を測定
する方法。 - 【請求項6】 前記V字溝(3)が90°の二面角を規
定する溝であり、デカルト軸システムが前記V字溝
(3)のエッジ上に原点を有する直角軸システムである
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかの案内機構
の幾何学特性を測定する方法。 - 【請求項7】 前記V字溝側面が45°だけ傾斜してい
ることを特徴とする請求項6の案内機構の幾何学特性を
測定する方法。 - 【請求項8】 前記軸が前記V字溝(3)の横断面の側
面と一致していることを特徴とする請求項7の案内機構
の幾何学特性を測定する方法。 - 【請求項9】 幾何学特性の測定されるべき機構(1)
を保持するV字溝(3)を有する支持部材と;前記機構
(1)の中央部材(2)を照明する光源(5)と;前記
V字溝(3)内で前記機構を回転させる手段(10)
と;前記中央部材(2)から出射される光束を収束し、
機構(1)の360°の回転による前記V字溝(3)の
方向に対して直交する平面上で前記中央部材(2)によ
って描かれた曲線(4)を検出する手段(8)と;前記
検出手段(8)に接続されており、座標軸システムに関
して前記曲線(4)の各点の座標を記憶し、この座標か
ら所望の特性を得るための測定・計算システム(9)
と;から成ることを特徴とする名目上円筒状案内機構の
幾何学特性を測定する装置。 - 【請求項10】 前記測定・計算システム(9)が前記
機構(1)の回転を制御する手段を駆動することを特徴
とする請求項9の名目上円筒状案内機構の幾何学特性を
測定する装置。
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