JPH07285913A - 3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法 - Google Patents
3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法Info
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- JPH07285913A JPH07285913A JP7866794A JP7866794A JPH07285913A JP H07285913 A JPH07285913 A JP H07285913A JP 7866794 A JP7866794 A JP 7866794A JP 7866794 A JP7866794 A JP 7866794A JP H07285913 A JPH07285913 A JP H07285913A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 カルボン酸類と1,3−ジオン類を、一般式
(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として使用して、反応させる3−アシルオキシ−2,3
−不飽和ケトン類の製造法。 【効果】 容易に、かつほぼ中性の穏やかな条件で、工
業上有利に医薬品や有機合成中間体として有用な2−ア
シル−1,3−ジオン類の合成中間体である3−アシル
オキシ−2,3−不飽和ケトン類を製造することができ
る。
(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として使用して、反応させる3−アシルオキシ−2,3
−不飽和ケトン類の製造法。 【効果】 容易に、かつほぼ中性の穏やかな条件で、工
業上有利に医薬品や有機合成中間体として有用な2−ア
シル−1,3−ジオン類の合成中間体である3−アシル
オキシ−2,3−不飽和ケトン類を製造することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−アシルオキシ−
2,3−不飽和ケトン類の製造法に関し、更に詳細には
特殊なハロイミニウム塩を用いてカルボン酸類と1,3
−ジオン類から3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケト
ン類を工業上有利に製造する方法に関する。
2,3−不飽和ケトン類の製造法に関し、更に詳細には
特殊なハロイミニウム塩を用いてカルボン酸類と1,3
−ジオン類から3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケト
ン類を工業上有利に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3−アシル−4−オキソ−3,4,5,
6−テトラヒドロ−2−ピロンや2−アシル−1,3−
シクロヘキサンジオン等の2−アシル−1,3−ジオン
類は天然に広く存在し、駆虫作用、抗カビ作用、皮膚腫
瘍プロモート抑制作用等の重要な生理活性を有している
化合物が多く、医薬品として有用である。また、5−ア
シル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6
−ジオンはアルコリシスにより容易にβ−ケトエステル
に転換できるため、有機合成における重要な中間体とし
て用いられる〔SYNLETT,651(199
3)〕。そして、これらの化合物は3−アシルオキシ−
2,3−不飽和ケトンのFriesタイプ転移によって
導かれるため、3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケト
ンは2−アシル−1,3−ジオン類を合成するための中
間体として産業上有用な化合物である。
6−テトラヒドロ−2−ピロンや2−アシル−1,3−
シクロヘキサンジオン等の2−アシル−1,3−ジオン
類は天然に広く存在し、駆虫作用、抗カビ作用、皮膚腫
瘍プロモート抑制作用等の重要な生理活性を有している
化合物が多く、医薬品として有用である。また、5−ア
シル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6
−ジオンはアルコリシスにより容易にβ−ケトエステル
に転換できるため、有機合成における重要な中間体とし
て用いられる〔SYNLETT,651(199
3)〕。そして、これらの化合物は3−アシルオキシ−
2,3−不飽和ケトンのFriesタイプ転移によって
導かれるため、3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケト
ンは2−アシル−1,3−ジオン類を合成するための中
間体として産業上有用な化合物である。
【0003】一方、3−アシルオキシ−2,3−不飽和
ケトン類の製造法としてはいくつかの方法が知られてい
るが、一般に用いられる方法としては、カルボン酸から
導かれる酸ハロゲン化物に塩基の存在下1,3−ジオン
類を反応させる方法が知られている。
ケトン類の製造法としてはいくつかの方法が知られてい
るが、一般に用いられる方法としては、カルボン酸から
導かれる酸ハロゲン化物に塩基の存在下1,3−ジオン
類を反応させる方法が知られている。
【0004】しかしながら、酸ハロゲン化物による方法
は、カルボン酸をそのまま反応に用いることは出来ず、
反応を行う前に塩化チオニル、五塩化リン、オキザリル
クロライド、三臭化リン等のハロゲン化剤を用いてカル
ボン酸から酸ハロゲン化物を調製しなければならない。
このハロゲン化剤を用いた反応は、反応系が強酸性とな
るため、酸に不安定な官能基を有するカルボン酸の場合
には適用出来ないか、収率が低下するという欠点があっ
た。更にこれらの反応はいずれも腐食性の強いハロゲン
化水素を生ずるため、特殊な反応容器を必要とし、また
アルカリ洗浄塔等の設備を備えなければならず、工業的
製法としては不向きであった。
は、カルボン酸をそのまま反応に用いることは出来ず、
反応を行う前に塩化チオニル、五塩化リン、オキザリル
クロライド、三臭化リン等のハロゲン化剤を用いてカル
ボン酸から酸ハロゲン化物を調製しなければならない。
このハロゲン化剤を用いた反応は、反応系が強酸性とな
るため、酸に不安定な官能基を有するカルボン酸の場合
には適用出来ないか、収率が低下するという欠点があっ
た。更にこれらの反応はいずれも腐食性の強いハロゲン
化水素を生ずるため、特殊な反応容器を必要とし、また
アルカリ洗浄塔等の設備を備えなければならず、工業的
製法としては不向きであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は中性かつ穏和な条件下で、高収率でカルボン酸類と
1,3−ジオン類から3−アシルオキシ−2,3−不飽
和ケトン類を製造する方法を提供することにある。
は中性かつ穏和な条件下で、高収率でカルボン酸類と
1,3−ジオン類から3−アシルオキシ−2,3−不飽
和ケトン類を製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者は、3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類
の新たな製造法を見出すべく鋭意研究を行った結果、下
記一般式(1)で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として用いれば、ほぼ中性の穏やかな条件下で、カルボ
ン酸類と1,3−ジオン類を直接反応させ、高収率で3
−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類を製造できる
ことを見出し、本発明を完成させた。
発明者は、3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類
の新たな製造法を見出すべく鋭意研究を行った結果、下
記一般式(1)で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として用いれば、ほぼ中性の穏やかな条件下で、カルボ
ン酸類と1,3−ジオン類を直接反応させ、高収率で3
−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類を製造できる
ことを見出し、本発明を完成させた。
【0007】本発明方法は次の反応式によって示され
る。
る。
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
それぞれ低級アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、
nは2又は3の整数を示す。R3 、R4 及びR5 は有機
基を示し、R4 とR5 が共同して環を形成してもよい。
Bは塩基を示す〕
それぞれ低級アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、
nは2又は3の整数を示す。R3 、R4 及びR5 は有機
基を示し、R4 とR5 が共同して環を形成してもよい。
Bは塩基を示す〕
【0010】すなわち本発明は、カルボン酸類(2)と
1,3−ジオン類(3)を、ハロイミニウム塩(1)を
脱水剤として使用し、反応させて3−アシルオキシ−
2,3−不飽和ケトン類(5)を製造する方法である。
1,3−ジオン類(3)を、ハロイミニウム塩(1)を
脱水剤として使用し、反応させて3−アシルオキシ−
2,3−不飽和ケトン類(5)を製造する方法である。
【0011】本発明に用いるハロイミニウム塩は一般式
(1)で表わされるものであり、式中、R1 及びR2 で
示される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基が挙げられる。また、Xで示されるハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子が挙げられるが、就中、塩素原子が特に好ましい。ハ
ロイミニウム塩(1)の好ましい具体例としては、2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライ
ド、2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,5,6−
テトラヒドロピリミジニウムクロライド等を挙げること
ができる。
(1)で表わされるものであり、式中、R1 及びR2 で
示される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基が挙げられる。また、Xで示されるハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子が挙げられるが、就中、塩素原子が特に好ましい。ハ
ロイミニウム塩(1)の好ましい具体例としては、2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライ
ド、2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,5,6−
テトラヒドロピリミジニウムクロライド等を挙げること
ができる。
【0012】このハロイミニウム塩(1)は、例えば入
手容易な溶剤として知られている前記一般式(6)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(6)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
手容易な溶剤として知られている前記一般式(6)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(6)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
【0013】本発明方法に用いる原料化合物であるカル
ボン酸類(2)及び1,3−ジオン類(3)において、
R3 、R4 、R5 で示される有機基としては、置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基、芳香族基
若しくは複素環式基等が挙げられる。当該置換基にはエ
ーテル結合やオレフィン結合等を含む置換基を有してい
てもよい。また、R4 とR5 が共同して環を形成しても
よい。
ボン酸類(2)及び1,3−ジオン類(3)において、
R3 、R4 、R5 で示される有機基としては、置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基、芳香族基
若しくは複素環式基等が挙げられる。当該置換基にはエ
ーテル結合やオレフィン結合等を含む置換基を有してい
てもよい。また、R4 とR5 が共同して環を形成しても
よい。
【0014】Bで示される塩基としては、2,6−ルチ
ジン、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等が挙げられる。
ジン、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等が挙げられる。
【0015】本発明方法を実施するには、カルボン酸類
(2)1モルに対し、1,3−ジオン類(3)1モル、
ハロイミニウム塩(1)を約1モル及び塩基(4)を約
2モル加え、室温付近で反応させればよい。反応溶媒
は、用いなくともよいが、ジクロルメタン、ジクロルエ
タン等のハロゲン化炭化水素、炭化水素、エーテル類、
芳香族炭化水素等の反応に関与しない溶媒を用いること
もできる。更に反応装置は工業的規模で行う場合であっ
ても、グラスライニング等の特殊な反応釜でなく、通常
のステンレス反応釜を用いることができる。本発明方法
では、ハロイミニウム塩(1)が水溶性化合物(6)に
変化するために分離精製も容易である。従って、反応混
合物からの目的とする3−アシルオキシ−2,3−不飽
和ケトン類の単離は、蒸留、再結晶等の常法により簡便
に行うことができる。
(2)1モルに対し、1,3−ジオン類(3)1モル、
ハロイミニウム塩(1)を約1モル及び塩基(4)を約
2モル加え、室温付近で反応させればよい。反応溶媒
は、用いなくともよいが、ジクロルメタン、ジクロルエ
タン等のハロゲン化炭化水素、炭化水素、エーテル類、
芳香族炭化水素等の反応に関与しない溶媒を用いること
もできる。更に反応装置は工業的規模で行う場合であっ
ても、グラスライニング等の特殊な反応釜でなく、通常
のステンレス反応釜を用いることができる。本発明方法
では、ハロイミニウム塩(1)が水溶性化合物(6)に
変化するために分離精製も容易である。従って、反応混
合物からの目的とする3−アシルオキシ−2,3−不飽
和ケトン類の単離は、蒸留、再結晶等の常法により簡便
に行うことができる。
【0016】更に、本発明方法によれば、4−ジメチル
アミノピリジンを添加することにより、3−アシルオキ
シ−2,3−不飽和ケトン類を単離することなく、カル
ボン酸類と1,3−ジオン類から、ワンポットで2−ア
シル−1,3−ジオン類を製造することができる。
アミノピリジンを添加することにより、3−アシルオキ
シ−2,3−不飽和ケトン類を単離することなく、カル
ボン酸類と1,3−ジオン類から、ワンポットで2−ア
シル−1,3−ジオン類を製造することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明方法によれば、ほぼ中性の穏やか
な条件で、カルボン酸類と1,3−ジオン類から医薬品
や有機合成中間体として有用な2−アシル−1,3−ジ
オン類の合成中間体である3−アシルオキシ−2,3−
不飽和ケトン類を効率よく製造することができる。
な条件で、カルボン酸類と1,3−ジオン類から医薬品
や有機合成中間体として有用な2−アシル−1,3−ジ
オン類の合成中間体である3−アシルオキシ−2,3−
不飽和ケトン類を効率よく製造することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0019】実施例1 3−プロピオニルオキシ−2−シクロヘキセン−1−オ
ンの製造:1,2−ジクロルエタン50ml中にプロピオ
ン酸3.3g(45mmol)、1,3−シクロヘキサンジ
オン5.0g(45mmol)及び2−クロロ−1,3−ジ
メチルイミダゾリニウムクロライド9.1g(54mmo
l)を加え、この中に2,6−ルチジン11.5g(1
07mmol)をゆっくりと滴下した。終了後、室温で17
時間攪拌し、更に7時間加熱還流した。放冷後、反応液
に水を加え塩化メチレンで抽出し、有機層は水洗後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去して
9.3gの褐色油状物を得た。この油状物はシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒:塩化メチレン)にて
精製し、標記化合物を6.9g(収率92%)得た。
ンの製造:1,2−ジクロルエタン50ml中にプロピオ
ン酸3.3g(45mmol)、1,3−シクロヘキサンジ
オン5.0g(45mmol)及び2−クロロ−1,3−ジ
メチルイミダゾリニウムクロライド9.1g(54mmo
l)を加え、この中に2,6−ルチジン11.5g(1
07mmol)をゆっくりと滴下した。終了後、室温で17
時間攪拌し、更に7時間加熱還流した。放冷後、反応液
に水を加え塩化メチレンで抽出し、有機層は水洗後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去して
9.3gの褐色油状物を得た。この油状物はシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒:塩化メチレン)にて
精製し、標記化合物を6.9g(収率92%)得た。
【0020】得られた油状物の物性を下記に示す。 IR;νmax neatcm-1:1765,1675,164
0.
0.
【0021】実施例2 3−ベンゾイルオキシ−2−シクロヘキセン−1−オン
の製造:塩化メチレン100ml中に安息香酸3.3g
(27mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン3.0g
(27mmol)及び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダ
ゾリニウムクロライド5.4g(32mmol)を加え、こ
の中にトリエチルアミン6.5g(64mmol)をゆっく
りと滴下した。終了後、室温で48時間攪拌し、次いで
反応液に水を加え塩化メチレンで抽出して油状物を得
た。以下、実施例1と同様の処理にて精製を行い標記化
合物を5.3g(収率91%)得た。
の製造:塩化メチレン100ml中に安息香酸3.3g
(27mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン3.0g
(27mmol)及び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダ
ゾリニウムクロライド5.4g(32mmol)を加え、こ
の中にトリエチルアミン6.5g(64mmol)をゆっく
りと滴下した。終了後、室温で48時間攪拌し、次いで
反応液に水を加え塩化メチレンで抽出して油状物を得
た。以下、実施例1と同様の処理にて精製を行い標記化
合物を5.3g(収率91%)得た。
【0022】得られた油状物の物性を下記に示す。 IR;νmax neatcm-1:1735,1675,164
0.
0.
【0023】実施例3 3−(2−フランカルボニルオキシ)−2−シクロヘキ
セン−1−オンの製造:塩化メチレン100ml中に2−
フランカルボン酸3.0g(27mmol)、1,3−シク
ロヘキサンジオン3.0g(27mmol)及び2−クロロ
−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド5.4
g(32mmol)を加え、この中にトリエチルアミン6.
5g(64mmol)をゆっくりと滴下した。終了後、室温
で44時間攪拌し、次いで反応液に水を加え塩化メチレ
ンで抽出して粗結晶を得た。以下、実施例1と同様の処
理にて精製を行い標記化合物を4.6g(収率84%)
得た。
セン−1−オンの製造:塩化メチレン100ml中に2−
フランカルボン酸3.0g(27mmol)、1,3−シク
ロヘキサンジオン3.0g(27mmol)及び2−クロロ
−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド5.4
g(32mmol)を加え、この中にトリエチルアミン6.
5g(64mmol)をゆっくりと滴下した。終了後、室温
で44時間攪拌し、次いで反応液に水を加え塩化メチレ
ンで抽出して粗結晶を得た。以下、実施例1と同様の処
理にて精製を行い標記化合物を4.6g(収率84%)
得た。
【0024】得られた結晶の物性を下記に示す。 mp;59.3〜60.0℃ IR;νmax KBrcm-1:1750,1655,162
5.
5.
【0025】実施例4 6−メチル−4−プロピオニルオキシ−2−ピロンの製
造:1,2−ジクロルエタン100ml中にプロピオン酸
2.9g(40mmol)、6−メチル−3,4−ジヒドロ
−2Hピラン−2,4−ジオン5.0g(40mmol)及
び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロ
ライド8.0g(48mmol)を加え、この中にトリエチ
ルアミン9.6g(95mmol)をゆっくりと滴下した。
終了後7.5時間加熱還流し、放冷後反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物を6.8g(収
率94%)得た。
造:1,2−ジクロルエタン100ml中にプロピオン酸
2.9g(40mmol)、6−メチル−3,4−ジヒドロ
−2Hピラン−2,4−ジオン5.0g(40mmol)及
び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロ
ライド8.0g(48mmol)を加え、この中にトリエチ
ルアミン9.6g(95mmol)をゆっくりと滴下した。
終了後7.5時間加熱還流し、放冷後反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物を6.8g(収
率94%)得た。
【0026】得られた油状物の物性を下記に示す。 IR;νmax neatcm-1:1770,1730,164
0.
0.
【0027】実施例5 4−プロピオニル−3−ペンテン−2−オンの製造:塩
化メチレン50ml中にプロピオン酸2.2g(30mmo
l)、2,4−ペンタンジオン3.0g(30mmol)及
び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロ
ライド6.1g(36mmol)を加え、この中にトリエチ
ルアミン7.3g(72mmol)をゆっくりと滴下した。
終了後52時間室温で攪拌し、次いで反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物をシス、トラン
ス混合物として2.0g(収率44%)得た。
化メチレン50ml中にプロピオン酸2.2g(30mmo
l)、2,4−ペンタンジオン3.0g(30mmol)及
び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロ
ライド6.1g(36mmol)を加え、この中にトリエチ
ルアミン7.3g(72mmol)をゆっくりと滴下した。
終了後52時間室温で攪拌し、次いで反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物をシス、トラン
ス混合物として2.0g(収率44%)得た。
【0028】得られた油状物の物性を下記に示す。 IR;νmax neatcm-1:1755,1695.
【0029】実施例6 2−プロピオニル−1,3−シクロヘキサンジオンの製
造:1,2−ジクロルエタン100ml中にプロピオン酸
2.0g(27mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン
3.0g(27mmol)及び2−クロロ−1,3−ジメチ
ルイミダゾリニウムクロライド5.4g(32mmol)を
加え、この中にトリエチルアミン6.5g(64mmol)
をゆっくりと滴下した。終了後4−ジメチルアミノピリ
ジン1.0g(8mmol)を加え、室温で48時間攪拌し
た。次いで7時間加熱還流し、放冷後反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物を3.3g(収
率73%)得た。
造:1,2−ジクロルエタン100ml中にプロピオン酸
2.0g(27mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン
3.0g(27mmol)及び2−クロロ−1,3−ジメチ
ルイミダゾリニウムクロライド5.4g(32mmol)を
加え、この中にトリエチルアミン6.5g(64mmol)
をゆっくりと滴下した。終了後4−ジメチルアミノピリ
ジン1.0g(8mmol)を加え、室温で48時間攪拌し
た。次いで7時間加熱還流し、放冷後反応液に水を加え
塩化メチレンで抽出して油状物を得た。以下、実施例1
と同様の処理にて精製を行い標記化合物を3.3g(収
率73%)得た。
【0030】得られた油状物の物性を下記に示す。 IR;νmax neatcm-1:1660,1560.
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 233/28
Claims (1)
- 【請求項1】 カルボン酸類と1,3−ジオン類を、一
般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として使用して、反応させることを特徴とする3−アシ
ルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7866794A JPH07285913A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7866794A JPH07285913A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07285913A true JPH07285913A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13668221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7866794A Pending JPH07285913A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 3−アシルオキシ−2,3−不飽和ケトン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07285913A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014504285A (ja) * | 2010-12-10 | 2014-02-20 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 2−ピロン |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP7866794A patent/JPH07285913A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014504285A (ja) * | 2010-12-10 | 2014-02-20 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 2−ピロン |
US9499508B2 (en) | 2010-12-10 | 2016-11-22 | Merck Patent Gmbh | 2-pyrones |
US10188592B2 (en) | 2010-12-10 | 2019-01-29 | Merck Patent Gmbh | 2-pyrones |
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