JPH0827132A - 5−オキサゾロン類の製造法 - Google Patents
5−オキサゾロン類の製造法Info
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- JPH0827132A JPH0827132A JP15841494A JP15841494A JPH0827132A JP H0827132 A JPH0827132 A JP H0827132A JP 15841494 A JP15841494 A JP 15841494A JP 15841494 A JP15841494 A JP 15841494A JP H0827132 A JPH0827132 A JP H0827132A
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- oxazolones
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 N−アシル−α−アミノ酸類に一般式
(1): 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として、反応させて5−オキサゾロン類を製造する方
法、又はN−アシル−グリシン類とアルデヒド類に一般
式(1)で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤として
使用して、反応させて5−オキサゾロン類を製造する方
法。 【効果】 ほぼ中性の穏やかな条件で、工業上有利に医
薬品や有機合成中間体として有用な5−オキサゾロン類
を製造することができる。
(1): 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として、反応させて5−オキサゾロン類を製造する方
法、又はN−アシル−グリシン類とアルデヒド類に一般
式(1)で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤として
使用して、反応させて5−オキサゾロン類を製造する方
法。 【効果】 ほぼ中性の穏やかな条件で、工業上有利に医
薬品や有機合成中間体として有用な5−オキサゾロン類
を製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は5−オキサゾロン類の製
造法、更に詳細には特殊なハロイミニウム塩を用いて、
N−アシル−α−アミノ酸類又はN−アシル−グリシン
類とアルデヒド類から5−オキサゾロン類を工業上有利
に製造する方法に関する。
造法、更に詳細には特殊なハロイミニウム塩を用いて、
N−アシル−α−アミノ酸類又はN−アシル−グリシン
類とアルデヒド類から5−オキサゾロン類を工業上有利
に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】5−オキサゾロン類には、抗ガン作用等
の生理活性を有する医薬品として有用な多くの化合物が
存在する〔German Patent 265954
3(1978);German Patent 265
9114(1978)〕。また、これよりアミノリシス
によって導かれるデヒドロペプチドやN−置換アミドは
抗腫瘍作用やCNS阻害作用を有することから医薬品中
間体としても有用であり〔German Patent
2745584(1979);Rev.Chim.
(Bucharest),25,95(1974)〕、
更にα−アミノ酸、α−ケト酸、ペプチド等に容易に変
換できるため有機合成の重要な中間体でもある〔Or
g.React.,3,198(1946)〕。
の生理活性を有する医薬品として有用な多くの化合物が
存在する〔German Patent 265954
3(1978);German Patent 265
9114(1978)〕。また、これよりアミノリシス
によって導かれるデヒドロペプチドやN−置換アミドは
抗腫瘍作用やCNS阻害作用を有することから医薬品中
間体としても有用であり〔German Patent
2745584(1979);Rev.Chim.
(Bucharest),25,95(1974)〕、
更にα−アミノ酸、α−ケト酸、ペプチド等に容易に変
換できるため有機合成の重要な中間体でもある〔Or
g.React.,3,198(1946)〕。
【0003】従来、5−オキサゾロン類の製造法として
はいくつかの方法が報告されているが、その中の一つと
してN−アシル−α−アミノ酸類の閉環反応による方法
が知られている。そして、この方法としては、1)無水
酢酸/酢酸ナトリウム中で融解させる方法〔Org.S
ynth.,II,55(1943)〕、2)無水酢酸/
酢酸鉛を用いる方法〔Chem.Ind.(Londo
n),1954,191〕、3)ポリリン酸を用いる方
法〔J.Org.Chem.,41,722,(197
6)〕、4)過塩素酸を用いる方法〔J.Chem.S
oc.,Perkin Trans I,909(19
72)〕、5)ジシクロヘキシルカルボジイミドを用い
る方法〔Zh.Obshch.Khim.,29,23
59(1959)〕等が知られている。
はいくつかの方法が報告されているが、その中の一つと
してN−アシル−α−アミノ酸類の閉環反応による方法
が知られている。そして、この方法としては、1)無水
酢酸/酢酸ナトリウム中で融解させる方法〔Org.S
ynth.,II,55(1943)〕、2)無水酢酸/
酢酸鉛を用いる方法〔Chem.Ind.(Londo
n),1954,191〕、3)ポリリン酸を用いる方
法〔J.Org.Chem.,41,722,(197
6)〕、4)過塩素酸を用いる方法〔J.Chem.S
oc.,Perkin Trans I,909(19
72)〕、5)ジシクロヘキシルカルボジイミドを用い
る方法〔Zh.Obshch.Khim.,29,23
59(1959)〕等が知られている。
【0004】しかしながら、1)の無水酢酸を用いる方
法は無水酢酸を溶媒として用いるため試薬を大量に用い
なければならず、また反応条件が苛酷なため熱に不安定
なN−アシル−α−アミノ酸類には適用できない。2)
及び3)の酢酸鉛やポリリン酸を用いる方法は、反応液
を処理した後の廃液が湖水、河川の富栄養化の原因や重
金属規制の対象となり、廃液処理に問題がある。また、
4)の過塩素酸を用いる方法は、過塩素酸が危険である
ため工業的規模の実施に際しては細心の注意を要し、
5)のジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる方法
は、反応終了時に大量のジシクロヘキシル尿素を生じる
ことから、分離精製が困難であるという欠点を有してい
た。
法は無水酢酸を溶媒として用いるため試薬を大量に用い
なければならず、また反応条件が苛酷なため熱に不安定
なN−アシル−α−アミノ酸類には適用できない。2)
及び3)の酢酸鉛やポリリン酸を用いる方法は、反応液
を処理した後の廃液が湖水、河川の富栄養化の原因や重
金属規制の対象となり、廃液処理に問題がある。また、
4)の過塩素酸を用いる方法は、過塩素酸が危険である
ため工業的規模の実施に際しては細心の注意を要し、
5)のジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる方法
は、反応終了時に大量のジシクロヘキシル尿素を生じる
ことから、分離精製が困難であるという欠点を有してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、原料の性質に影響されず、穏和な条件下で、工業的
に有利にN−アシル−α−アミノ酸類又はN−アシル−
グリシン類とアルデヒド類から5−オキサゾロン類を製
造する方法を提供することにある。
は、原料の性質に影響されず、穏和な条件下で、工業的
に有利にN−アシル−α−アミノ酸類又はN−アシル−
グリシン類とアルデヒド類から5−オキサゾロン類を製
造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者は、5−オキサゾロン類の新たな製造法を見出す
べく鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)で表わさ
れるハロイミニウム塩を脱水剤として用いれば、ほぼ中
性の穏やかな条件下で、N−アシル−α−アミノ酸類又
はN−アシル−グリシン類とアルデヒド類から5−オキ
サゾロン類を製造できることを見出し、本発明を完成し
た。
発明者は、5−オキサゾロン類の新たな製造法を見出す
べく鋭意研究を行った結果、下記一般式(1)で表わさ
れるハロイミニウム塩を脱水剤として用いれば、ほぼ中
性の穏やかな条件下で、N−アシル−α−アミノ酸類又
はN−アシル−グリシン類とアルデヒド類から5−オキ
サゾロン類を製造できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】本発明は次の2つの方法に大別することが
できる。 方法1:N−アシル−α−アミノ酸類(2)にハロイミ
ニウム塩(1)を脱水剤として反応させて5−オキサゾ
ロン類(3)を製造する。
できる。 方法1:N−アシル−α−アミノ酸類(2)にハロイミ
ニウム塩(1)を脱水剤として反応させて5−オキサゾ
ロン類(3)を製造する。
【0008】
【化5】
【0009】〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なって
それぞれ低級アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、nは2又は3の整数を示す。R3 及びR4 は同一又
は異なってそれぞれ水素原子又は有機基を示し、Bは塩
基を示す〕
それぞれ低級アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示
し、nは2又は3の整数を示す。R3 及びR4 は同一又
は異なってそれぞれ水素原子又は有機基を示し、Bは塩
基を示す〕
【0010】方法2:N−アシル−グリシン類(4)と
アルデヒド類(5)を、ハロイミニウム塩(1)を脱水
剤として使用して反応させて5−オキサゾロン類
(3′)を製造する。
アルデヒド類(5)を、ハロイミニウム塩(1)を脱水
剤として使用して反応させて5−オキサゾロン類
(3′)を製造する。
【0011】
【化6】
【0012】〔式中、R5 及びR6 は水素原子又は有機
基を示し、R1 、R2 、X、B及びnは前記と同じもの
を示す〕
基を示し、R1 、R2 、X、B及びnは前記と同じもの
を示す〕
【0013】本発明に用いるハロイミニウム塩は一般式
(1)で表わされるものであり、式中、R1 及びR2 で
示される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基等が挙げられる。また、Xで示されるハロ
ゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられるが、就中、塩素原子が特に好ま
しい。ハロイミニウム塩(1)の好ましい具体例として
は、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムク
ロライド、2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,
5,6−テトラヒドロピリミジニウムクロライド等を挙
げることができる。
(1)で表わされるものであり、式中、R1 及びR2 で
示される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基等が挙げられる。また、Xで示されるハロ
ゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられるが、就中、塩素原子が特に好ま
しい。ハロイミニウム塩(1)の好ましい具体例として
は、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムク
ロライド、2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,
5,6−テトラヒドロピリミジニウムクロライド等を挙
げることができる。
【0014】このハロイミニウム塩(1)は、例えば入
手容易な溶剤として知られている前記一般式(7)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(7)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
手容易な溶剤として知られている前記一般式(7)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(7)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
【0015】本発明方法に用いる原料化合物であるN−
アシル−α−アミノ酸類(2)又はN−アシル−グリシ
ン類(4)及びアルデヒド類(5)において、R3 、R
4 、R5 及びR6 で示される有機基としては、置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基、芳香族基
若しくは複素環式基等が挙げられる。当該置換基にはエ
ーテル結合やオレフィン結合等を含む置換基を有してい
てもよい。
アシル−α−アミノ酸類(2)又はN−アシル−グリシ
ン類(4)及びアルデヒド類(5)において、R3 、R
4 、R5 及びR6 で示される有機基としては、置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基、芳香族基
若しくは複素環式基等が挙げられる。当該置換基にはエ
ーテル結合やオレフィン結合等を含む置換基を有してい
てもよい。
【0016】Bで示される塩基としては、2,6−ルチ
ジン、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等が挙げられる。
ジン、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等が挙げられる。
【0017】本発明方法を実施するには、N−アシル−
α−アミノ酸類(2)1モル又はN−アシル−グリシン
類(4)1モルとアルデヒド類(5)1モルに対し、ハ
ロイミニウム塩(1)を約1モル及び塩基(6)を約2
モル加え、室温付近で反応させればよい。反応溶媒は用
いなくともよいが、ジクロルメタン、ジクロルエタン等
のハロゲン化炭化水素、炭化水素、エーテル類、芳香族
炭化水素等の反応に関与しない溶媒を用いることもでき
る。更に反応装置は工業的規模で行う場合であっても、
グラスライニング等の特殊な反応釜でなく、通常のステ
ンレス反応釜を用いることができる。本発明方法では、
ハロイミニウム塩(1)が水溶性化合物(7)に変化す
るため分離精製も容易である。従って、反応混合物から
の目的とする5−オキサゾロン類の単離は蒸留や再結晶
等の常法により簡便に行うことができる。
α−アミノ酸類(2)1モル又はN−アシル−グリシン
類(4)1モルとアルデヒド類(5)1モルに対し、ハ
ロイミニウム塩(1)を約1モル及び塩基(6)を約2
モル加え、室温付近で反応させればよい。反応溶媒は用
いなくともよいが、ジクロルメタン、ジクロルエタン等
のハロゲン化炭化水素、炭化水素、エーテル類、芳香族
炭化水素等の反応に関与しない溶媒を用いることもでき
る。更に反応装置は工業的規模で行う場合であっても、
グラスライニング等の特殊な反応釜でなく、通常のステ
ンレス反応釜を用いることができる。本発明方法では、
ハロイミニウム塩(1)が水溶性化合物(7)に変化す
るため分離精製も容易である。従って、反応混合物から
の目的とする5−オキサゾロン類の単離は蒸留や再結晶
等の常法により簡便に行うことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明方法によれば、ほとんど中性の穏
やかな条件で、N−アシル−α−アミノ酸又はN−アシ
ル−グリシン類とアルデヒド類から医薬品や有機合成中
間体等として有用な5−オキサゾロン類を短時間に効率
よく製造することができる。
やかな条件で、N−アシル−α−アミノ酸又はN−アシ
ル−グリシン類とアルデヒド類から医薬品や有機合成中
間体等として有用な5−オキサゾロン類を短時間に効率
よく製造することができる。
【0019】
【実施例】以下、参考例及び実施例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるも
のではない。
に具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるも
のではない。
【0020】実施例1 2−(4−メチルフェニル)−4−メチル−5−オキサ
ゾロンの製造:塩化メチレン100ml中にN−(4−メ
チルベンゾイル)アラニン5.0g(24mmol)及び2
−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライ
ド4.9g(29mmol)を加え、この中にトリエチルア
ミン5.8g(58mmol)をゆっくりと滴下して終了
後、更に室温で4時間攪拌を続けた。次いで反応液に水
を加え、すばやく塩化メチレンで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して得た残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒 n−ヘキサ
ン/酢酸エチル)にて精製し、標記化合物を2.5g
(収率56%)得た。 IR;νmax KBr(cm-1) 1800.
ゾロンの製造:塩化メチレン100ml中にN−(4−メ
チルベンゾイル)アラニン5.0g(24mmol)及び2
−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライ
ド4.9g(29mmol)を加え、この中にトリエチルア
ミン5.8g(58mmol)をゆっくりと滴下して終了
後、更に室温で4時間攪拌を続けた。次いで反応液に水
を加え、すばやく塩化メチレンで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して得た残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒 n−ヘキサ
ン/酢酸エチル)にて精製し、標記化合物を2.5g
(収率56%)得た。 IR;νmax KBr(cm-1) 1800.
【0021】実施例2 2−イソプロピル−4−ベンジル−5−オキサゾロンの
製造:アセトニトリル100ml中にN−イソプロピオニ
ルフェニルアラニン3.3g(14mmol)及びトリエチ
ルアミン3.2g(32mmol)を加え、加熱還流下2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド
2.7g(16mmol)のアセトニトリル20ml溶液をゆ
っくりと滴下して終了後、更に35分間加熱還流を続け
た。放冷後、減圧下溶媒を留去して得られた残渣にベン
ゼンを加え不溶晶を濾去しベンゼンで洗浄した。濾洗液
と共に減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒 n−ヘキサン/酢酸
エチル)にて精製し、標記化合物を2.3g(収率77
%)得た。 IR;νmax neat(cm-1) 1820.
製造:アセトニトリル100ml中にN−イソプロピオニ
ルフェニルアラニン3.3g(14mmol)及びトリエチ
ルアミン3.2g(32mmol)を加え、加熱還流下2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド
2.7g(16mmol)のアセトニトリル20ml溶液をゆ
っくりと滴下して終了後、更に35分間加熱還流を続け
た。放冷後、減圧下溶媒を留去して得られた残渣にベン
ゼンを加え不溶晶を濾去しベンゼンで洗浄した。濾洗液
と共に減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶媒 n−ヘキサン/酢酸
エチル)にて精製し、標記化合物を2.3g(収率77
%)得た。 IR;νmax neat(cm-1) 1820.
【0022】実施例3 2−(4−メチルフェニル)−4−イソブチル−5−オ
キサゾロンの製造:アセトニトリル100ml中にN−
(4−メチルベンゾイル)ロイシン5.0g(20mmo
l)及びトリエチルアミン4.9g(48mmol)を加
え、加熱還流下2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾ
リニウムクロライド4.1g(24mmol)のアセトニト
リル20ml溶液をゆっくりと滴下して終了後、更に2.
5時間加熱還流を続けた。以下、実施例2と同様の操作
を行い標記化合物を3.5g(収率76%)得た。 IR;νmax neat(cm-1) 1815.
キサゾロンの製造:アセトニトリル100ml中にN−
(4−メチルベンゾイル)ロイシン5.0g(20mmo
l)及びトリエチルアミン4.9g(48mmol)を加
え、加熱還流下2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾ
リニウムクロライド4.1g(24mmol)のアセトニト
リル20ml溶液をゆっくりと滴下して終了後、更に2.
5時間加熱還流を続けた。以下、実施例2と同様の操作
を行い標記化合物を3.5g(収率76%)得た。 IR;νmax neat(cm-1) 1815.
【0023】実施例4 2−(4−メチルフェニル)−4−(2−メチルチオエ
チル)−5−オキサゾロンの製造:アセトニトリル40
ml中にN−(4−メチルベンゾイル)メチオニン1.9
g(7mmol)及びトリエチルアミン1.7g(17mmo
l)を加え、加熱還流下2−クロロ−1,3−ジメチル
イミダゾリニウムクロライド1.4g(8mmol)のアセ
トニトリル10ml溶液をゆっくりと滴下して終了後、更
に2.5時間加熱還流を続けた。以下、実施例2と同様
の操作を行い標記化合物を1.1g(収率61%)得
た。 IR;νmax neat(cm-1) 1815.
チル)−5−オキサゾロンの製造:アセトニトリル40
ml中にN−(4−メチルベンゾイル)メチオニン1.9
g(7mmol)及びトリエチルアミン1.7g(17mmo
l)を加え、加熱還流下2−クロロ−1,3−ジメチル
イミダゾリニウムクロライド1.4g(8mmol)のアセ
トニトリル10ml溶液をゆっくりと滴下して終了後、更
に2.5時間加熱還流を続けた。以下、実施例2と同様
の操作を行い標記化合物を1.1g(収率61%)得
た。 IR;νmax neat(cm-1) 1815.
【0024】実施例5 2−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メトキシベ
ンジリデン)−5−オキサゾロンの製造:1,2−ジク
ロルエタン50ml中にN−(4−フルオロベンゾイル)
グリシン2.0g(10mmol)、アニスアルデヒド1.
4g(10mmol)及びトリエチルアミン2.5g(24
mmol)を加え60℃に加温し、加温下、2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド2.1g
(12mmol)のアセトニトリル10ml溶液をゆっくりと
滴下して終了後、更に4時間加熱還流を続けた。次いで
反応液に水を加えて塩化メチレンで抽出し、抽出液は水
洗後に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留
去して黄色結晶性残渣3.6gを得た。この残渣にメタ
ノールを加え、粉砕後結晶を濾取しメタノールで洗浄し
て標記化合物を1.6g(収率52%)得た。 mp;188.5〜189.2℃ IR;νmax KBr(cm-1) 1790,1770.
ンジリデン)−5−オキサゾロンの製造:1,2−ジク
ロルエタン50ml中にN−(4−フルオロベンゾイル)
グリシン2.0g(10mmol)、アニスアルデヒド1.
4g(10mmol)及びトリエチルアミン2.5g(24
mmol)を加え60℃に加温し、加温下、2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド2.1g
(12mmol)のアセトニトリル10ml溶液をゆっくりと
滴下して終了後、更に4時間加熱還流を続けた。次いで
反応液に水を加えて塩化メチレンで抽出し、抽出液は水
洗後に無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留
去して黄色結晶性残渣3.6gを得た。この残渣にメタ
ノールを加え、粉砕後結晶を濾取しメタノールで洗浄し
て標記化合物を1.6g(収率52%)得た。 mp;188.5〜189.2℃ IR;νmax KBr(cm-1) 1790,1770.
【0025】実施例6 2−(4−フルオロフェニル)−4−(2−チエニリデ
ン)−5−オキサゾロンの製造:アセトニトリル50ml
中にN−(4−フルオロフェニル)グリシン2.0g
(10mmol)、2−チオフェンアルデヒド1.1g(1
0mmol)及びトリエチルアミン2.5g(24mmol)を
加え60℃に加温し、加温下2−クロロ−1,3−ジメ
チルイミダゾリニウムクロライド1.7g(10mmol)
のアセトニトリル10ml溶液をゆっくりと滴下して終了
後、更に2.5時間加熱還流を続けた。以下、実施例5
と同様の操作を行い標記化合物を1.3g(収率46
%)得た。 mp;210.5〜210.9℃ IR;νmax KBr(cm-1) 1790,1770.
ン)−5−オキサゾロンの製造:アセトニトリル50ml
中にN−(4−フルオロフェニル)グリシン2.0g
(10mmol)、2−チオフェンアルデヒド1.1g(1
0mmol)及びトリエチルアミン2.5g(24mmol)を
加え60℃に加温し、加温下2−クロロ−1,3−ジメ
チルイミダゾリニウムクロライド1.7g(10mmol)
のアセトニトリル10ml溶液をゆっくりと滴下して終了
後、更に2.5時間加熱還流を続けた。以下、実施例5
と同様の操作を行い標記化合物を1.3g(収率46
%)得た。 mp;210.5〜210.9℃ IR;νmax KBr(cm-1) 1790,1770.
Claims (2)
- 【請求項1】 次の一般式(2): 【化1】 〔式中、R3 及びR4 は同一又は異なり水素原子又は有
機基を示す〕で表わされるN−アシル−α−アミノ酸類
に一般式(1): 【化2】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を脱水剤
として反応させることを特徴とする一般式(3): 【化3】 〔式中、R3 及びR4 は前記と同じものを示す〕で表わ
される5−オキサゾロン類の製造法。 - 【請求項2】 一般式R5-CONH-CH2COOH(4)〔式中、
R5 は水素原子又は有機基を示す〕で表わされるN−ア
シル−グリシン類と一般式R6-CHO(5)〔式中、R6 は
水素原子又は有機基を示す〕で表わされるアルデヒド類
を、請求項1記載のハロイミニウム塩を脱水剤として使
用して反応させることを特徴とする一般式(3′) 【化4】 〔式中、R5 及びR6 は前記と同じものを示す〕で表わ
される5−オキサゾロン類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15841494A JPH0827132A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 5−オキサゾロン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15841494A JPH0827132A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 5−オキサゾロン類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827132A true JPH0827132A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15671241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15841494A Pending JPH0827132A (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | 5−オキサゾロン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827132A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6355641B1 (en) | 1999-03-17 | 2002-03-12 | Syntex (U.S.A.) Llc | Oxazolone derivatives and uses thereof |
JP2013531035A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-08-01 | コリア オーシャン リサーチ アンド ディベロップメント インスティテュート | ラマリンの合成方法 |
WO2023062986A1 (ja) | 2021-10-14 | 2023-04-20 | 月島機械株式会社 | 硫酸コバルト結晶の製造方法 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP15841494A patent/JPH0827132A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6355641B1 (en) | 1999-03-17 | 2002-03-12 | Syntex (U.S.A.) Llc | Oxazolone derivatives and uses thereof |
JP2013531035A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-08-01 | コリア オーシャン リサーチ アンド ディベロップメント インスティテュート | ラマリンの合成方法 |
WO2023062986A1 (ja) | 2021-10-14 | 2023-04-20 | 月島機械株式会社 | 硫酸コバルト結晶の製造方法 |
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