JPH07215942A - イソシアニド類の製造法 - Google Patents

イソシアニド類の製造法

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JPH07215942A
JPH07215942A JP6008994A JP899494A JPH07215942A JP H07215942 A JPH07215942 A JP H07215942A JP 6008994 A JP6008994 A JP 6008994A JP 899494 A JP899494 A JP 899494A JP H07215942 A JPH07215942 A JP H07215942A
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JP
Japan
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reaction
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isocyanide
isocyanides
component
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JP6008994A
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English (en)
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Toshio Isobe
敏男 磯部
Akihiko Hosogai
昭彦 細貝
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SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
SHIRATORI SEIYAKU KK
Shiratori Pharmaceutical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 N−置換ホルムアミド類に、塩基の存在下、
次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を反応さ
せることを特徴とするイソシアニド類の製造法。 【効果】 ほとんど中性の穏やかな条件で、N−置換ホ
ルムアミド類よりイソシアニド類を効率よく製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イソシアニド類の製造
法に関し、更に詳細には、特定のハロイミニウム塩を用
い、N−置換ホルムアミド類からイソシアニド類を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソシアニド類は、アルカロイド、アミ
ノ酸、ステロイド等の合成原料として、またベンゾフラ
ン、オキサゾール等の複素環構築における構成単位とし
て利用され、更にケトン、ニトリル、カルボン酸等に容
易に変換できるため有機合成における重要な中間体とし
ても利用される。従って、イソシアニド類は産業上極め
て有用な化合物である。
【0003】イソシアニド類の製造法としては、すでに
いくつかの方法が報告されているが、N−置換ホルムア
ミド類の脱水による合成法を除き、簡便かつ一般的な合
成法は今のところ見出されていないのが実情である。
【0004】すでに報告されているN−置換ホルムアミ
ド類の脱水反応によるイソシアニド類の製造法としては
次の3つの製造法が例示される。 (1)ホスゲン−トリエチルアミンを用いる方法〔An
gew.Chem.,77,492(1965);An
gew.Chem.,Int.Ed.,,472(1
965)〕。 (2)塩化ホスホリル−カリウムt−ブトキシド、塩化
ホスホリル−ピリジン、塩化チオニル−ジメチルホルム
アミド(DMF)を用いる方法〔Org.Synt
h.,41,101(1961);Org.Synt
h.,41,13(1961);Tetrahedro
n Lett.,1972,2367;J.Org.C
hem.,37,187(1972)〕。 (3)トリフェニルフォスフィン−四塩化炭素、トリフ
ェニルフォスフィン−臭素、トリフェニルフォスフィン
−アゾジカルボン酸ジエチルを用いる方法〔Ange
w.Chem.,83,143(1971);An
n.,718,24(1968);Angew.Che
m.,84,957(1972)〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホスゲ
ンを用いる(1)の方法は、ホスゲンが非常に毒性が強
い物質であるため、その取扱いには細心の注意が必要で
あり、操作が複雑になってしまうという欠点があった。
【0006】また、塩化ホスホリル、塩化チオニル等の
ハロゲン化物を用いる(2)の方法は、反応系が強酸性
となるため、酸に弱い官能基を有するN−置換ホルムア
ミド類には適用できないか、できても収率が低いという
欠点があり、これに加え、この反応に際して腐食性の強
いハロゲン化水素を発生するため工業的規模の実施に
は、特殊な反応容器を必要とし、アルカリ洗浄塔等の設
備を備えなければならず、不経済である。
【0007】更に、トリフェニルフォスフィンを用いる
(3)の方法は、トリフェニルフォスフィン自体の毒性
が強く、反応終了後、大量に副生するトリフェニルフォ
スフィンオキシドの分離精製が困難であるという課題を
有している。
【0008】従って、本発明の目的は、上記の如く、複
雑な操作や、特殊な条件、装置等を必要とせず、工業的
に有利にイソシアニド類を製造する方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは上記の如き欠点がなく工業的に有利にイソシ
アニド類を製造する方法を見出すべく鋭意研究を行った
ところ、N−置換ホルムアミド類に、塩基の存在下、下
記一般式(1)で表わされるハロイミニウム塩を反応さ
せれば、ほとんど中性で、かつ穏やかな条件で反応を進
めることができ、しかも高収率でイソシアニド類が得ら
れることを見出し本発明を完成した。
【0010】本発明は、次の反応式によって示される。
【0011】
【化2】
【0012】〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なっ
て、それぞれ低級アルキル基を示し、Xはハロゲン原子
を示し、nは2又は3の整数を示し、R3 は有機基を示
し、Bは塩基を示す〕
【0013】すなわち本発明は、N−置換ホルムアミド
類(2)に、塩基(3)の存在下、ハロイミニウム塩
(1)を反応させることを特徴とするイソシアニド類
(4)の製造法を提供するものである。
【0014】本発明に用いるハロイミニウム塩は一般式
(1)で表わされるものであり、式中、R1 及びR2
示される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基が挙げられる。また、Xで示されるハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子が挙げられるが、就中、塩素原子が特に好ましい。ハ
ロイミニウム塩(1)の好ましい具体例としては、2−
クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライ
ド、2−クロロ−1,3−ジメチル−3,4,5,6−
テトラヒドロピリミジニウムクロライド等を挙げること
ができる。
【0015】このハロイミニウム塩(1)は、例えば入
手容易な溶剤として知られている前記一般式(5)で表
わされる化合物に、オキザリルハロゲニド、三ハロゲン
化リン、五ハロゲン化リン、オキシハロゲン化リン、ホ
スゲン、トリクロロメチルクロロホルメート等の自体公
知のハロゲン化剤を反応せしめることにより容易に得ら
れる。この反応は、化合物(5)又はハロゲン化剤の何
れか一方を四塩化炭素等の適当な溶媒に溶かしておき、
これに他方を少量ずつ添加し、更に室温〜70℃で数時
間〜十数時間反応させることによって行われる。斯くし
て得られたハロイミニウム塩(1)は単離することもで
きるが、単離することなく、その反応液を本発明の反応
に使用することもできる。
【0016】本発明製造法において原料化合物であるN
−置換ホルムアミド類は特に制限されず、例えば一般式
(2)においてR3 が置換基を有していてもよいアルキ
ル、アルケニル、芳香族、複素環式基等であるものが挙
げられる。また、N−置換ホルムアミド類がエーテル結
合やオレフィン結合を含む置換基を有していてもよい。
【0017】Bで示される塩基としては、2,6−ルチ
ジン、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン
等が挙げられる。
【0018】本発明の製造法を実施するには、例えばN
−置換ホルムアミド類(2)1モルに対し、ハロイミニ
ウム塩(1)約1モル及び塩基(3)を約2モル加え、
室温付近で反応させればよい。
【0019】また、反応溶媒は、用いなくともよいが、
ジクロルメタン、ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水
素、炭化水素、エーテル類、芳香族炭化水素等の反応に
関与しない溶媒を用いることもできる。更に反応装置は
工業的規模で行う場合であっても、グラスライニング等
の特殊な反応釜でなく、通常のステンレス反応釜を用い
ることができる。
【0020】本発明の製造法では、ハロイミニウム塩
(1)が水溶性化合物(5)に変化するために分離精製
も容易である。従って、反応混合物からの目的とするイ
ソシアニド類の単離は、蒸留、再結晶等の常法により簡
便に行うことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、ほとんど中性
の穏やかな条件で、N−置換ホルムアミド類よりイソシ
アニド類を効率よく製造することができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
【0023】実施例1 フェニルイソシアニドの製造:塩化メチレン20ml中に
ホルムアニリド1.0g(8.3mmol)及びトリエチル
アミン1.7g(16.7mmol)を溶解し、この中に氷
冷下2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムク
ロライド1.4g(8.3mmol)の塩化メチレン20ml
溶液をゆっくりと滴下した。終了後、室温で3日間攪拌
を続けた後、溶媒を常圧留去し、残渣に水を加えn−ヘ
キサンで抽出した。この抽出液を水洗し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、溶媒を常圧留去した。得られた
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒:n−ヘキ
サン−酢酸エチル)にて精製し、標記化合物を0.67
g(収率78%)得た。 IRνmax neatcm-1:2125
【0024】実施例2 シクロヘキシルイソシアニドの製造:塩化メチレン20
ml中にシクロヘキシルホルムアミド1.0g(7.9mm
ol)及びトリエチルアミン1.6g(15.7mmol)を
溶解し、この中に氷冷下2−クロロ−1,3−ジメチル
イミダゾリニウムクロライド1.3g(7.9mmol)の
塩化メチレン20ml溶液をゆっくりと滴下した。終了
後、室温で2日間攪拌を続けた後、反応液に水を加え塩
化メチレンで抽出した。抽出液を水洗後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を常圧留去して1.5gの油状性
残渣を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶媒:塩化メチレン)にて精製し、標記化合物を0.
62g(収率72%)得た。 IRνmax neatcm-1:2130
【0025】実施例3 4−メトキシフェニルイソシアニドの製造:塩化メチレ
ン20ml中に4−メトキシフェニルホルムアミド1.0
g(6.6mmol)及びトリエチルアミン1.6g(1
6.2mmol)を溶解し、この中に氷冷下2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド1.4g
(8.1mmol)の塩化メチレン20ml溶液をゆっくりと
滴下した。終了後、室温で一晩攪拌を続けた後、反応液
に水を加え塩化メチレンで抽出した。抽出液を水洗後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を常圧留去して
1.3gの油状性残渣を得た。この残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(溶媒:塩化メチレン)にて精製し、
標記化合物を0.39g(収率56%)得た。 IRνmax neatcm-1:2120

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−置換ホルムアミド類に、塩基の存在
    下、次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は同一又は異なってそれぞれ低級
    アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を、nは2又は3
    の整数を示す〕で表わされるハロイミニウム塩を反応さ
    せることを特徴とするイソシアニド類の製造法。
JP6008994A 1994-01-31 1994-01-31 イソシアニド類の製造法 Pending JPH07215942A (ja)

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