JPH0564137B2 - - Google Patents

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JPH0564137B2
JPH0564137B2 JP59171523A JP17152384A JPH0564137B2 JP H0564137 B2 JPH0564137 B2 JP H0564137B2 JP 59171523 A JP59171523 A JP 59171523A JP 17152384 A JP17152384 A JP 17152384A JP H0564137 B2 JPH0564137 B2 JP H0564137B2
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JP
Japan
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formula
purity
crude yield
tertiary amine
transfer catalyst
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JP59171523A
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JPS6150954A (ja
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Shuji Kawada
Takashi Kurokawa
Akira Kurosumi
Hisafumi Kobayashi
Yoshiaki Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は式 (式中Xは塩素原子、臭素原子又は
【式】を示し、Rは
【式】又は
【式】 を示す。)で示される酸ハライド又は酸無水物と
で示される化合物及びアルカリ金属シアン化物を
不活性有機溶媒−水の2相溶媒中、第3級アミン
及び相間移動触媒の存在下反応させることを特徴
とする式 (式中Rは前記と同じものを意味する) でしめされるα−シアノベンジルエステル化合物
の製法に関する。 酸塩化物又は酸無水物とアルデヒド及びアルカ
リ金属シアン化物を不活性溶媒−水の2相系にお
いて相間移動触媒存在下に反応させ対応するエス
テルを得る方法はよく知られており各種の例があ
る(例えば日本特開昭55−133349号)。しかしこ
の反応は下記(A)の経路によつて目的物に至る他に
(B)及び(C)の経路によつて副生物を生成する。 (A): (B): (C): (式中R及びR′は置換基を有していてもよい
アルキル、シクロアルキル又はフエニル基を示
す) この為最終生成物は、目的とするエステルの他
に上記副生物と未反応酸塩化物、アルデヒド及び
カルボン酸の混合物となり、純度の良いエステル
が得られなかつた。また生成物が粘稠なオイルの
為に再結晶あるいは蒸留等の一般的な精製方法が
難かしく、カラムクロマトグラフイーによる精製
も煩雑であつた。 したがつて精製工程なしに工業的に使える純度
の良いものを得る製造方法が望まれていた。 本発明者はこの反応系にさらに第3級アミンを
触媒量添加することにより反応速度を速め、且つ
カラムクロマトグラフイーなどの精製工程なしに
工業的に高純度のα−シアノベンジルエステルが
高収率で得られることを見い出した。例えば、ト
ルエン−水の2相系においてアルデヒド、酸塩化
物又は酸無水物、シアン化ナトリウムを反応させ
た後の分液・乾燥・濃縮操作後のα−シアノベン
ジルエステルの純度は、相間移動触媒、3級アミ
ンともに加えないときはなかなか反応が完結せず
完結後の純度は91.9%であつた。又0.05%モルの
臭化テトラブチルアンモニウム(相間移動触媒)
存在下では反応は速みやかに進行したが純度は
92.8%であつた。しかし0.05%モルの臭化テトラ
ブチルアンモニウムと4%モルのトリブチルアミ
ン(第3級アミン)の存在下では反応は速みやか
に進行して純度も97.5%と著しく向上し、そのま
ま精製することなく工業的に使用できることが判
明した。 本発明で用いられる第3級アミンとしては、例
えばトリアルキルアミン(トリエチルアミン、ト
リプロピルアミン、トリブチルアミン、ジメチル
オクチルアミン、ビシクロトリエチレンジアミン
など)、N,N−ジアルキルアニリン(N,N−
ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリンな
ど)、2,6−ジアルキルピリジン(2,6−ジ
メチルピリジンなど)又は光学活性アミン(キニ
ン、キニジン、エフエドリンなど)が挙げられ
る。 又相間移動触媒としては、例えばハロゲン化テ
トラブチルアンモニウム(臭化テトラブチルアン
モニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、ヨウ
化テトラブチルアンモニウムなど)、塩化ベンジ
ルトリエチルアンモニウム、塩化トリオクチルメ
チルアンモニウムなどが挙げられる。 さらに本発明においては同一分子内に第4級ア
ンモニウム基と第3級アミノ基を有する式 (式中R1,R2,R3,R4及びR5はアルキル基、
アルキル置換フエニル基又はフエニル基を示し、
Xはハロゲンイオンを示し、nは1〜6の整数
を示す)で示される化合物を、前記の第3級アミ
ン及び相間移動触媒の代りに用いることもでき
る。 また本発明で用いるアルカリ金属のシアン化物
としては例えばシアン化ナトリウム又はシアン化
カリウムが挙げられる。 また不活性有機溶媒としては例えば、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ヘキサン、塩化メチレン、クロロホルム、
酢酸エチルが挙げられる。 本発明において第3級アミンの使用量は式(2)の
化合物に対し好ましくは0.5〜6モル%であり、
相間移動触媒の使用量は式(2)の化合物に対し好ま
しくは0.01〜0.5モル%である。また第3級アミ
ンと相間移動触媒のモル比は40〜120(第3級アミ
ン/相間移動触媒)が好ましい。 本発明の式(3)においてRが
【式】である化合物は式 で示されるように2つの不斉炭素原子を有するた
め4種の光学異性体の混合物であるが、高速液体
クロマトグラフイーにより、(−)−α−シアノ−
m−フエキシベンジル(+)−2,2−ジクロル
−1−(p−エトキシフエニル)シクロプロパン
カルボン酸エステル(A体)と(+)−α−シア
ノ−m−フエノキシベンジル(−)−2,2−ジ
クロル−1−(p−エトキシフエニル)シクロプ
ロパンカルボン酸エステル(B体)の等量混合物
(AB体)のピーク及び(+)−α−シアノ−m−
フエノキシベンジル(+)−2,2−ジクロル−
1−(p−エトキシフエニル)シクロプロパンカ
ルボン酸エステル(C体)と(−)−α−シアノ
−m−フエノキシベンジル(−)−2,2−ジク
ロル−1−(p−エトキシフエニル)シクロプロ
パンカルボン酸エステル(D体)の等量混合物
(CD体)のピークの2つに分けることができる。
このエステルは、無触媒のときはもとより4級ア
ンモニウム塩等の相間移動触媒存在下でもジアス
テレオマー比(AB体/CD体:以下同じ)は
1:1であつたが、トリアルキルアミンを添加し
た場合にはそのジアステレオマー比はトリアルキ
ルアミン量に依存して1.2〜1.8とAB体の方が多
く生成した。尚このジアステレオマーは容易にエ
ピメリ化を起こしジアステレオマー比1:1の混
合物となる。 ここで示した該エステル は高い殺虫活性を示し、農業用殺虫剤として有用
であることが知られている(日本特許公報55−
21011号)。 例えば、ツマグロヨコバイ、イネミズゾウム
シ、モンシロチヨウ、モモアカアブラムシ、ヨト
ウムシ、コナガ、ニカメイチユウ、コブノメイ
ガ、コガネムシ、ダイズシンクイムシに高い効果
を有する。 本発明で得られる式(3)で示される化合物はいづ
れも殺虫剤として有用なものである。 本発明の原料である式(1)の化合物が酸ハライド
の場合は式 (式中Rは前記と同じものを示す) で示される化合物を塩化チオニル、三塩化リンな
どのハロゲン化剤を用い公知の方法で得ることが
でき、また酸無水物の場合は式(5)で示される化合
物を例えばDCC(ジシクロヘキシルカルボキシジ
イミド)のような脱水剤の存在下有機溶媒中加熱
することによつて得ることができる。 実施例 1 m−フエノキシベンズアルデヒド20.25g(純
度98%、0.1モル)とトルエン5mlを水20ml中の
シアン化ナトリウム(5.61g、純度90%、0.103
モル)溶液に加え攪拌した。2,2−ジクロ−1
−(4−エトキシフエニル)シクロプロパンカル
ボン酸クロライド30.90g(純度96.91%、0.102モ
ル)、臭化テトラブチルアンモニウム16mg(0.05
ミリモル)、トリブチルアミン960μ(4ミリモ
ル)及びトルエン20mlの混合液を−2〜0℃にお
いて2時間を要して滴下した。その後0℃におい
て2時間攪拌した後、トルエン150mlを加えトル
エン層を10%苛性ソーダ水溶液50ml、5%塩酸水
50ml、飽和食塩水50mlで洗浄した。トルエン層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、粉末シリカゲル5
gを加え、ろ過後減圧濃縮して淡黄色油状物とし
て3−フエノキシ−α−シアノベンジル2,2−
ジクロ−1−(4−エトキシフエニル)シクロプ
ロパン酸エステルを得た。粗収量45.5g(粗収率
93.6%)、高速液体クロマトグラフイーにより定
量して純度を求めた。(固定相Radial Pach A,
Waters社“C−18”移動相CH3CN/H2O=
80/20(v/v)、流量2.0ml/min)、純度は97.5
%であつた。また2つのジアステレオマー比は
1.37であつた。 実施例 2 臭化テトラブチルアンモニウムとトリブチルア
ミンの使用量をそれぞれ3.2mg(0.01ミリモル)
及び192μ(0.8ミリモル)とした以外は上記実
施例1と同様の操作を行つた。粗収量46.7g(粗
収率96.6%)、純度は96.9%であつた。また2つ
のジアステレオマー比は1.3であつた。 実施例 3 2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル ジエ
チルベンジルアンモニウムクロライド 10.3mg(0.05ミリモル)をあらかじめアルデヒ
ドとシアン化ナトリウムの混合液に加えておき、
臭化テトラブチルアンモニウムとトリブチルアミ
ンを両者とも使用しなかつた以外は、上記実施例
1と同様の操作を行つた。 粗収量46.6g(粗収率95.8%)。純度は94.0%で
あつた。 実施例 4 カルボン酸クロライドの代わりに、2,2−ジ
クロ−1−(4−エトキシフエニル)シクロプロ
パン酸無水物57.15g(純度95%、0.102モル)を
使用した以外は上記実施例1と同様の操作を行つ
た。粗収量45.1g(粗収率93.4%)純度は95.3%
であつた。 参考例 1 臭化テトラブチルアンモニウム及びトリブチル
アミンを両者とも使用せず、反応時間を室温にて
20時間とした以外は上記実施例1と同様の操作を
行つた。 粗収量45.4g(粗収率93.4%)、純度は91.9%で
あつた。 参考例 2 トリブチルアミンを使用しなかつた以外は上記
実施例1と同様の操作を行つた。 粗収量43.4g(粗収率89.8%)、純度は92.8%で
あつた。 参考例 3 臭化テトラブチルアンモニウムを使用しなかつ
た以外は上記実施例1と同様の操作を行つた。 粗収量42.7g(粗収率88.4%)、純度は93.0%で
あつた。また2つのジアステレオマー比は1.75で
あつた。 参考例 4 トリブチルアミンを使用しなかつた以外は上記
実施例4と同様の操作を行つた。 粗収量45.2g(粗収率93.5%)。純度は90.2%で
あつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中Xは塩素原子、臭素原子又は
    【式】を示し、Rは 【式】又は 【式】 を示す。)で示される酸ハライド又は酸無水物と
    で示される化合物及びアルカリ金属シアン化物
    を、不活性有機溶媒−水の2相溶媒中、第3級ア
    ミン及び相間移動触媒の存在下反応させることを
    特徴とする式 (式中Rは前記と同じものを意味する。) で示されるα−シアノベンジルエステル化合物の
    製法。
JP59171523A 1984-08-20 1984-08-20 α−シアノベンジルエステル化合物の製法 Granted JPS6150954A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52142046A (en) * 1976-05-19 1977-11-26 Sumitomo Chem Co Ltd Preparation of esters as insecticdes

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