JP3796964B2 - 4−ニトロエステル化合物の製造方法 - Google Patents

4−ニトロエステル化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3796964B2
JP3796964B2 JP15767698A JP15767698A JP3796964B2 JP 3796964 B2 JP3796964 B2 JP 3796964B2 JP 15767698 A JP15767698 A JP 15767698A JP 15767698 A JP15767698 A JP 15767698A JP 3796964 B2 JP3796964 B2 JP 3796964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
methyl
nitro
compound
methylene chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15767698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11349539A (ja
Inventor
康仁 山本
整 藤村
喜久雄 安宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP15767698A priority Critical patent/JP3796964B2/ja
Publication of JPH11349539A publication Critical patent/JPH11349539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3796964B2 publication Critical patent/JP3796964B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C205/00Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton
    • C07C205/49Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by carboxyl groups
    • C07C205/50Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by carboxyl groups having nitro groups and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
    • C07C205/51Compounds containing nitro groups bound to a carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by carboxyl groups having nitro groups and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton the carbon skeleton being saturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2−アルキルピリジン化合物と超強酸との塩触媒の存在下、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを反応させることによる4-ニトロエステル化合物の製法に関する。
本発明により得られた4-ニトロエステル化合物において、例えば、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニル−ブタン酸は、J.Org.Chem.,第54巻、1018頁、(1989)の記載の方法に従って、アルコール溶媒中、10%Pd/Cの存在下、水素ガスを用いた接触水素添加法により、医薬・農薬の原料物質及び中間体として有用なアミノ酸誘導体である4-アミノ−2,2−ジメチル−3−フェニル−ブタン酸メチルに誘導される。
【0002】
【従来の技術】
従来の、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを反応させることによる4-ニトロエステル化合物の製法としては、以下に示すような方法がある。
▲1▼.J.Am.Chem.Soc.,第106巻、2149頁、(1984)には、触媒として、四塩化チタン等を単独もしくは四塩化チタンとチタンテトライソプロポキシドとを添加した系において、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを反応させて4-ニトロエステル化合物を系内で調製し、最終的には加水分解により1,4−ジケトン化合物を製造する方法が記載されている。しかし、この方法は、使用するチタン化合物の量がケテンシリルアセタール化合物と等量必要であること、使用するニトロオレフィン化合物の1位が水素原子である化合物に限定されること等の問題点があった。
【0003】
▲2▼.J.Org.Chem.,第62巻、4370頁、(1997)には、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを、触媒として、メチルアルミニウムビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシド)(以下、MADという)等を添加した系において、反応させて4-ニトロエステル化合物を製造する方法が記載されている。
しかし、この方法は、使用する触媒量が使用するニトロオレフィン化合物に対して1〜1.5等量必要であること、触媒調製時に 非常に反応性の高いアルキルアルミニウムを使用するため、発熱・発火等の危険性等を伴うこと、反応終了時、生成した酸化アルミニウムを処理する必要がある等の理由で反応系の処理が煩雑であること、更にメチル−tert−ブチルジメチルシリルジメチルケテンアセタールのような分子内に立体障害が生じるような置換基をもつ化合物を用いた場合、収率が低いという問題点があった。従って、公知の製法▲1▼、▲2▼のいずれもに、4-ニトロエステル化合物を工業的に製造する方法としては不満があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、4-ニトロエステル化合物の製法として、工業的に有利な方法、すなわち、原料化合物が限定されず、触媒の使用量が少なく、温和な条件で、煩雑な反応系の処理を必要としない、4-ニトロエステル化合物を高収率、高選択率で得る製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の問題を解決するために鋭意研究した結果、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを、反応させて4-ニトロエステル化合物を製造する際に、2−アルキルピリジン化合物と超強酸とからなる2−アルキルピリジニウム化合物を触媒として用いることにより、原料化合物が限定されず、触媒の使用量が少なく、温和な条件で、煩雑な反応系の処理を必要としない、4-ニトロエステル化合物を高収率、高選択率で製造できる新規な方法を見出して本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明は、一般式(1)
【0007】
【化5】
Figure 0003796964
【0008】
(式中、R1 はアルキル基を示し、R2、R3、R4、R5は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R2、R3間、R3、R4間、R4、R5間でメチレン鎖を形成していてもよく、形成されたメチレン鎖が芳香環を形成していてもよい)で表される2−アルキルピリジン化合物と超強酸とを混合させて調製される2−アルキルピリジウム化合物触媒の存在下、一般式(2)
【0009】
【化6】
Figure 0003796964
【0010】
(式中、R6、R7、R8は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R6、R7間でメチレン鎖を形成していてもよい)で表されるニトロオレフィン化合物と一般式(3)
【0011】
【化7】
Figure 0003796964
【0012】
(式中、R9、R10は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R9、R10間でメチレン鎖を形成していてもよく、ただし、R9、R10は同時に水素原子ではない。R11、R12は、同一又は異なって、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子を示し、R13はアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基を示す)で表されるケテンシリルアセタール化合物とを、有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(4)
【0013】
【化8】
Figure 0003796964
【0014】
(式中、R6、R7、R8、 R9、R10、R13は前記と同じ意味を有する)で表される4-ニトロエステル化合物の製造方法にある。
【0015】
本発明の一般式(4)で表される4-ニトロエステル化合物の製造方法は、例えば、下記の反応式によって表すことができる。
【0016】
【化9】
Figure 0003796964
Figure 0003796964
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明において、R1〜R13が示すアルキル基とは、直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基(異性体を含む)、ブチル基(各異性体を含む)、ペンチル基(各異性体を含む)、ヘキシル基(各異性体を含む)、ヘプチル基(各異性体を含む)、オクチル基(各異性体を含む)、ノニル基(各異性体を含む)、デシル基(各異性体を含む)、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基又はシクロデシル基を挙げることができる。
【0018】
2〜R10、R13が示すアルケニル基とは、直鎖状、分枝状又は環状のアルケニル基を意味し、例えば、ビニル基、プロぺニル基(異性体を含む)、ブテニル基(各異性体を含む)、ペンテニル基(各異性体を含む)、ヘキセニル基(各異性体を含む)、へプテニル基(各異性体を含む)、オクテニル基(各異性体を含む)、ノネニル基(各異性体を含む)又はデセニル基(各異性体を含む)を挙げることができる。
【0019】
2〜R13 が示すアリール基とは、(1)「置換基を有していないアリール基」又は(2)「置換基を有するアリール基」を意味する。(1)の「置換基を有していないアリール基」としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基又はチエニル基を挙げることができる。(2)の「置換基を有するアリール基」の置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の炭素原子数1〜10のアルコキシ基又は置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の炭素原子数1〜10の アルキル基等を挙げることができ、置換基は、数および位置は限定されないし、同一又は異なった置換基が複数置換していてもよい。
【0020】
2〜R10 、R13が示すアラルキル基とは、(3)「置換基を有していないアラルキル基」又は(4)「置換基を有するアラルキル基」を意味する。(3)の「置換基を有していないアラルキル基」としては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等を挙げることができる。(4)の「置換基を有するアラルキル基」の置換基としては、例えば、ニトロ基、置換されていてもよい直鎖状又は分枝状の炭素原子数1〜10のアルコキシ基を挙げることができ、置換基は、数および位置は限定されないし、同一又は異なった置換基が複数置換していてもよい。
【0021】
2〜R12が示すハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨード原子を挙げることができる。
2〜R10が示す アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基 (異性体を含む)、ブトキシ基 (各異性体を含む)、ペンチルオキシ基(各異性体を含む)、ヘキシルオキシ基(各異性体を含む)、ヘプチルオキシ基 (各異性体を含む)、オクチルオキシ基 (各異性体を含む)、ノニルオキシ基 (各異性体を含む)又はデシルオキシ基 (各異性体を含む)のような直鎖状又は分枝状の炭素原子数1〜10のアルコキシ基を挙げることができる。
【0022】
2〜R10が示す アリールオキシ基とは、(5)「置換基を有していないアリールオキシ基」又は(6)「置換基を有するアリールオキシ基」を意味する。
(5)の「置換基を有していないアリールオキシ基」としては、例えば、フェノキシ基等を挙げることができる。(6)の「置換基を有するアリールオキシ基」の置換基としては、例えば、直鎖状又は分枝状の炭素原子数1〜10の アルキル基等を挙げることができる。
【0023】
上記のような置換基R1〜R5を持つ、一般式(1)で表される2−アルキルピリジン化合物としては、例えば、2−メチルピリジン、2−エチルピリジン、2−n−プロピルピリジン、2−n−ブチルピリジン、2−n−ペンチルピリジン、2−n−ヘキシルピリジン、2−n−ヘプチルピリジン、2−n−オクチルピリジン、2−n−ノニルピリジン、2−n−デシルピリジン、2,3−ジメチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、2,5−ジメチルピリジン、2,6−ルチジン、キナルジン、2−エチルキノリン、2,6−tert−ブチルー4−メチルピリジン等を挙げることができる。
【0024】
上記のような置換基R6〜R7を持つ、一般式(2)で表されるニトロオレフィン化合物としては、例えば、ニトロエチレン、1−ニトロシクロヘキセン、β−ニトロスチレン、1−ニトロ−2−フェニル−1−プロペン、1−ニトロ−2−フェニル−1−ブテン、1−フェニル−2−ニトロ−1−プロペン、1−フェニル−2−ニトロ−1−ブテン、2−ニトロ−3−フェニル−2−ブテン、トランス−2−メトキシ−4−(2−ニトロビニル)フェノール、トランス−4−メトキシ−β−ニトロスチレン、トランス−4−メチル−β−ニトロスチレン、トランス−β−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)スチレン、β−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)スチレン、トランス−β−ニトロ−4−(トリフルオロメトキシ)スチレン、トランス−2−(2−ニトロビニル)チオフェン、トランス−β−メチル−β−ニトロスチレン、トランス−1−ニトロ−1−プロペン、トランス−1−ニトロ−1-ブテン、トランス−1−ニトロ−1-ペンテン、トランス−1−ニトロ−1-ヘキセン、トランス−1−ニトロ−2−シクロヘキシル−1−ブテン、2−ニトロ−1−プロペン、2−ニトロ−1−ブテン、1−ニトロ−ペンテン、1−ニトロ−1−シクロヘキシルエテン、2−ニトロ−2-ブテン、2−ニトロ−2-ペンテン又は3−ニトロ−2-ペンテン等を挙げることができる。
【0025】
一般式(2)で表されるニトロオレフィン化合物は、例えば、Bull.Chem.Soc.Jpn.,第61巻,4470頁,(1988)に記載された方法(いわゆるニトロアルドール反応)に準じて、ニトロアルカン化合物と対応するアルデヒドとを、塩基の存在下、反応させて生成させることができる。
【0026】
上記のような置換基R9〜R13を持つ、一般式(3)で表されるケテンシリルアセタール化合物としては、例えば、メチル(トリメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、エチル(トリメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、tert−ブチル(トリメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、メチル(tert−ブチルジメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、エチル(tert−ブチルジメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、tert−ブチル(tert−ブチルジメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、n−ブチル(トリメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、n−ブチル(tert−ブチルジメチルシリル)ジメチルケテンアセタール、メチル(トリメチルシリル)メチルケテンアセタール、エチル(トリメチルシリル)メチルケテンアセタール、tert−ブチル(トリメチルシリル)メチルケテンアセタール、メチル(tert−ブチルジメチルシリル)メチルケテンアセタール、エチル(tert−ブチルジメチルシリル)メチルケテンアセタール、tert−ブチル(tert−ブチルジメチルシリル)メチルケテンアセタール、n−ブチル(トリメチルシリル)メチルケテンアセタール、n−ブチル(tert−ブチルジメチルシリル)メチルケテンアセタール、1−メトキシ−1−トリメチルシリルオキシ−2−メチル−1,3−ブタジエン、1−メトキシ−1−トリメチルシリルオキシメチレンシクロヘキサン等を挙げることができる。
【0027】
一般式(3)で表されるケテンシリルアセタール化合物は、例えば、J.Org.Chem.,第43巻,1159頁,(1978)に記載された方法に準じて、エステル化合物を塩基で処理し、シリル化剤と反応させて生成させることができる。
【0028】
本発明における「超強酸」とは、100%硫酸より強い酸性度(酸度関数、Ho <−11.0〜−11.9)を示す酸を意味する。例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、過塩素酸、クロロスルホン酸、フルオロスルホン酸、テトラフルオロエタンスルホン酸、テトラフルオロホウ素酸、ヘキサフルオロリン酸、ヘキサフルオロアンチモン酸等を挙げることができ、好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸である。
【0029】
本発明において使用される2−アルキルピリジニウム化合物は、前記の2−アルキルピリジン化合物と超強酸とを任意に組み合わすことにより調製されるが、例えば、2−アルキルピリジン化合物と超強酸(例えばトリフルオロメタンスルホン酸)とを有機溶媒(例えば,塩化メチレン等)中−78℃〜室温の範囲で、撹拌することにより調製できる。この場合、2−アルキルピリジニウム化合物の具体例としては、例えば、2,6−ルチジントリフルオロメタンスルホン酸塩、2−エチルピリジントリフルオロメタンスルホン酸塩又はキナルジントリフルオロメタンスルホン酸塩等を挙げることができる。
【0030】
2−アルキルピリジニウム化合物の調製する場合に使用される2−アルキルピリジン化合物の使用量は、超強酸1モルに対して通常1.0〜5.0モルの範囲になる量で用いることが好ましく、特に1.5〜2.0モルの範囲になる量で用いることが好ましい。
触媒として2−アルキルピリジニウム化合物を本発明に使用する場合、2−アルキルピリジニウム化合物中の超強酸の含有量で規定するが、この場合超強酸の使用量はニトロオレフィン化合物1モルに対して、通常0.01.〜1.0モルの範囲になる量で用いることが好ましく、特に0.05〜0.1モルの範囲になる量で用いることが好ましい。
【0031】
本発明において、使用される一般式(3)で表されるケテンシリルアセタール化合物は、ニトロオレフィン化合物1モルに対して、通常1.0〜5.0モルの範囲になる量で用いることが好ましく、特に1.5〜2.0モルの範囲になる量で用いることが好ましい。
【0032】
本発明は、有機溶媒中で行われるが、使用する有機溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に限定されないが、例えば、アセトニトリル、ベンゾニトリルのようなニトリル系有機溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピリドン、ジメチルイミダゾールのようなアミド系有機溶媒;塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン系有機溶媒等を挙げることができ、好ましくはニトリル系有機溶媒、ハロゲン系有機溶媒であり、特にアセトニトリル、塩化メチレンが好ましい。
なお、2−アルキルピリジニウム化合物を調製時に使用した有機溶媒と同一の有機溶媒であることが、反応操作の簡便化の点で好ましいが、異なっていてもよい。
【0033】
本発明で用いられる有機溶媒の使用量は、ニトロオレフィン化合物1ミリモルに対して、通常0.5〜10.0mlの範囲になる量で用いることが好ましく、特に1〜2mlの範囲になる量で用いることが好ましい。
【0034】
本発明における反応温度は、通常使用する溶媒の沸点までの温度であればよいが、好ましくは−80〜100℃であり、特に0〜40℃の範囲が好ましい。
本発明の反応における反応温時間は、反応温度により著しく影響を受けるが、通常は0.5〜240時間以内に反応は完結する。
【0035】
本発明で得られる一般式(4)で表される4-ニトロエステル化合物は、前記の一般式(2)で表されるニトロオレフィン化合物と、一般式(3)で表されるケテンアセタール化合物とにより規定されるが、そのような4-ニトロエステル化合物としては、例えば、4-ニトロ-2,2−ジメチル-3−フェニルブタン酸メチル、4-ニトロ-2,2−ジメチル-3−フェニルブタン酸エチル、4-ニトロ-2,2−ジメチル-3−フェニルブタン酸tert−ブチル、4-ニトロ-2,2−ジメチル-3−フェニルブタン酸ブチル、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチル、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸エチル、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸tert−ブチル、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸ブチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(4−メトキシフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(4−メチルフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(2−チオフェニル)ブタン酸メチル、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−(フェニル)ペンタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(3−メチルフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(2−チオフェニル)ブタン酸メチル、2-メチル−4−ニトロ−3−(フェニル)ブタン酸メチル、1−(2−ニトロ−1−フェニルエチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル、1−メチル−3−ニトロブタン酸メチル、1,1−ジメチル−3−ニトロ−ブタン酸メチル、1,1−ジメチル−2−メチル−3−ニトロ−ペンタン酸メチル、1−メチル−2−メチル−3−ニトロペンタン酸メチル、2−メチル−3−ニトロペンタン酸メチル、1−(1−メトキシカルボニル−1−メチル)エチル−2−ニトロシクロヘキサン、1−(1−メトキシカルボニル)エチル−2−ニトロシクロヘキサン又は2−メチル−2−(2’−ニトロシクロヘキシル)等を挙げることができる。
【0036】
本発明において4-ニトロエステル化合物を得る方法は、通常の洗浄操作、分離操作を組み合わせて、例えば、反応混合物を水洗し、溶媒抽出、抽出濃縮により粗生成物が得られる。更に精製するには、カラムクロマトグラフィーや再結晶操作によって精製すればよいが、精製法については各化合物について適宜選択すればよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、前記2−アルキルピリジン化合物と超強酸との塩を触媒に用い、ニトロオレフィン化合物とケテンシリルアセタール化合物とを反応させることにより、目的化合物である4−ニトロエステル化合物を、温和な条件下、収率、選択率よく製造することができ、反応系の処理も簡便であり容易に目的化合物を取得することができる。
【0038】
【実施例】
実施例1:2,2−ジメチル−4−ニトロ−2−フェニルブタン酸メチルの製法。
−78℃に冷却した塩化メチレン4mlに、トリフルオロメタンスルホン酸4.4μl(0.05mmol)と2,6−ルチジン11.6μl(0.10mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン149mg(1.0mmol)とメチルトリメチルシリルジメチルケテンアセタール261mg(1.5mmol)とを加えた後、保温を止めて室温に戻しながら96時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、4℃以下の水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel C−200(商品名)、溶離液;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、目的化合物の2,2−ジメチル−4−ニトロ−2−フェニルブタン酸メチル191mgを得た。(トランスβ−ニトロスチレン基準の収率=76.1%)
MS(EI:m/z);251(M+
MS(CI:m/z);252(MH+
NMR(CDCl3,δ);1.17(3H,s),1.20(3H,s),3.69(3H,s), 3.75〜3.79(1H,dd,J=10.8HZ,4.4HZ), 4.76〜4.80(1H,dd,J=13.2HZ,4.4HZ), 4.92〜4.98(1H,dd,J=13.2HZ,10.8HZ), 7.15〜7.33(5H,m)
【0039】
実施例2:2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
トリフルオロメタンスルホン酸2.2μl(0.025mmol)と2,6−ルチジン5.8μl(0.05mmol)とを室温のアセトニトリル2mlに加えて撹拌溶解し、アセトニトリル溶液を得た。得られたアセトニトリル溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン75mg(0.5mmol)とメチルトリメチルシリルジメチルケテンアセタール131mg(0.75mmol)とを加えて1時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、水6mlと塩化メチレン10mlとを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、目的化合物の2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチル124mgを得た。(トランスβ−ニトロスチレン基準の収率=99.0%)
【0040】
実施例3:2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
−78℃に冷却した塩化メチレン4mlに、トリフルオロメタンスルホン酸2.2μl(0.025mmol)と2,6−ルチジン5.8μl(0.05mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン75mg(0.5mmol)とメチルトリメチルシリルジメチルケテンアセタール131mg(0.75mmol)とを加えた後、保温を止めて室温に戻しながら,4℃で48時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、4℃以下の水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物139mgを得た。得られた粗生成物をHPLCを用いて定量した結果、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルが122mg含まれていることがわかった。(トランスβ−ニトロスチレン基準のHPLC定量収率=96.8%)
【0041】
実施例4:2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
実施例3の2,6−ルチジンを2-エチルピリジン5.7μl(0.005ml)に代えた他は、実施例3と同様な操作を行って、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの粗生成物145mgを得た。得られた粗生成物をHPLCを用いて定量した結果、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルが117mg含まれていることがわかった。(トランスβ−ニトロスチレン基準のHPLC定量収率=92.9%)
【0042】
実施例5:2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
実施例3の2,6−ルチジンをキナルジン6.8μl(0.05ml)に代えた他は、実施例3と同様な操作を行って、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの粗生成物 151mgを得た。得られた粗生成物をHPLCを用いて定量した結果、2,2−ジメチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルが133mg含まれていることがわかった。(トランスβ−ニトロスチレン基準のHPLC定量収率=90.0%)
【0043】
実施例6:2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
−78℃に冷却した塩化メチレン4mlに、トリフルオロメタンスルホン酸4.4μl(0.05mmol)と2,6−ルチジン11.6μl(0.10mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン149mg(1.0mmol)とo−メチル−o−トリメチルシリルメチルケテンアセタール240mg(1.5mmol)とを加えた後、保温を止めて室温に戻しながら96時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、4℃以下の水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel C−200(商品名)、溶離液;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、目的化合物の2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチル104mgを得た。(トランスβ−ニトロスチレン基準の収率=44.0%)
MS(CI:m/z);238(MH+
NMR(CDCl3,δ);1.03〜1.05(3H,d,J=6.83,major diastereomer), 1.22〜1.24(3H,d,J=7.32,minor diastereomer), 2.77〜2.81(1H,m,major diastereomer), 2.83〜2.91(1H,m,minor diastereomer), 3.56(2H,s,both diastereomers), 3.73(6H,s,both diastereomers), 4.69(1H,m,major diastereomer), 4.71(1H,m,minor diastereomer), 4.74〜4.80(1H,m,major diastereomer), 4.84〜4.89(1H,m,minor diastereomer), 7.16〜3.36(10H,m,diastereomixture).
【0044】
実施例7:2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
−78℃に冷却した塩化メチレン4mlに、トリフルオロメタンスルホン酸2.2μl(0.025mmol)と2,6−ルチジン5.8μl(0.05mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン75mg(0.5mmol)とo−メチル−o−トリメチルシリルメチルケテンアセタール120mg(0.75mmol)とを加えた後、保温を止めて室温に戻しながら24時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をHPLCを用いて定量した結果、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルが60mg含まれていることがわかった。(トランスβ−ニトロスチレン基準のHPLC定量収率=50.9%)
【0045】
実施例8:2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルの製法。
−78℃に冷却した塩化メチレン2mlに、トリフルオロメタンスルホン酸2.2μl(0.025mmol)とキナルジン6.8μl(0.05mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながらトランスβ−ニトロスチレン149mg(0.5mmol)とo−メチル−o−トリメチルシリルメチルケテンアセタール120mg(0.75mmol)とを加えた後、4℃で72時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をHPLCを用いて定量した結果、2−メチル−4−ニトロ−3−フェニルブタン酸メチルが147mg含まれていることがわかった。(トランスβ−ニトロスチレン基準のHPLC定量収率=62.0%)
【0046】
実施例9:2−メチル−2−(2’−ニトロシクロヘキシル)プロピオン酸メチルの製法。
0℃に冷却したアセトニトリル2mlに、トリフルオロメタンスルホン酸2.2μl(0.025mmol)と2,6−ルチジン5.8μl(0.05mmol)とを加えて撹拌溶解して塩化メチレン溶液を得た。得られた塩化メチレン溶液を、同温度を保ちながら1−ニトロシクロヘキセン64mg(0.5mmol)とメチルトリメチルシリルジメチルケテンアセタール131mg(0.75mmol)とを加えた後、室温で48時間撹拌して反応させた。
得られた反応混合液に、水6mlを加えた。分液した塩化メチレン層を、無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥し、濾過して濾液を得た。得られた濾液を減圧濃縮して塩化メチレンを留去し、粗生成物200mgを得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Wakogel C−200(商品名)、溶離液;n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、目的化合物の2−メチル−2−(2’−ニトロシクロヘキシル)プロピオン酸メチル72mgを得た。(1−ニトロシクロヘキセン基準の収率=63.1%)
NMR(CDCl3,δ);1.14,1.18,1.19,1.23(6H,s,both diastereomer), 1.64〜2.86(9H,m,both diastereomer), 3.63,3.65(3H,s,both diastereomer), 3.68(1H,m,both diastereomers).

Claims (1)

  1. 一般式(1)
    Figure 0003796964
    (式中、R1 はアルキル基を示し、R2、R3、R4、R5は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R2、R3間、R3、R4間、R4、R5間でメチレン鎖を形成していてもよく、形成されたメチレン鎖が芳香環を形成していてもよい)で表される2−アルキルピリジン化合物と超強酸とを混合させて調製される2−アルキルピリジウム化合物触媒の存在下、一般式(2)
    Figure 0003796964
    (式中、R6、R7、R8は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R6、R7間でメチレン鎖を形成していてもよい)で表されるニトロオレフィン化合物と一般式(3)
    Figure 0003796964
    (式中、R9、R10は、同一又は異なって、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基を示し、また、R9、R10間でメチレン鎖を形成していてもよく、ただし、R9、R10は同時に水素原子ではない。R11、R12は、同一又は異なって、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子を示し、R13はアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基を示す)で表されるケテンシリルアセタール化合物とを、有機溶媒中で反応させることを特徴とする一般式(4)
    Figure 0003796964
    (式中、R6、R7、R8 、 R9、R10、R13は前記と同じ意味を有する)で表される4-ニトロエステル化合物の製造方法。
JP15767698A 1998-06-05 1998-06-05 4−ニトロエステル化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP3796964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15767698A JP3796964B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 4−ニトロエステル化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15767698A JP3796964B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 4−ニトロエステル化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11349539A JPH11349539A (ja) 1999-12-21
JP3796964B2 true JP3796964B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=15654956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15767698A Expired - Fee Related JP3796964B2 (ja) 1998-06-05 1998-06-05 4−ニトロエステル化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3796964B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11349539A (ja) 1999-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bringmann et al. Enantioselective addition of diethylzinc to aldehydes using novel axially chiral 2-aminomethyl-1-(2′-hydroxyphenyl) naphthalene catalysts
US7517828B2 (en) Chiral broensted acid catalyst for asymmetric synthesis and method of asymmetric synthesis with the catalyst
EP3712130A1 (en) Method for synthesis of roxadustat and intermediate compounds thereof
Bauer et al. Enantioselective addition of diethylzinc to aldehydes catalyzed by d-glucosamine derivatives: Highly pronounced effect of trifluoromethylsulfonamide
US6340753B1 (en) Optically active quarternary ammonium salt with axial chirality, method for producing thereof, and application thereof for asymmetric synthesis of α-amino acid
CN109535120B (zh) 7-取代-3,4,4,7-四氢环丁烷并香豆素-5-酮的制备方法
JP3796964B2 (ja) 4−ニトロエステル化合物の製造方法
CN112979523B (zh) 一种手性1,4-二苯基-2-羟基-1,4-二丁酮类化合物的制备方法
US6441231B1 (en) Optically active quarternary ammonium salt with axial chirality, method for producing thereof, and application thereof for asymmetric synthesis of α-amino acid
JPH075500B2 (ja) ヒドロキノン誘導体及びその製造方法
JPH1160585A (ja) 光学活性チタンアルコキシド錯体の製造方法
Mino et al. Asymmetric allylic alkylation using planar chiral phosphine-hydrazone ligands
CN113004233A (zh) 一种用于制备prc2抑制剂的化合物、其制备方法和用途
CN113045532A (zh) 用于制备s-氟比洛芬的中间体及其制备方法和应用
JP6213999B2 (ja) アミン化合物、光学活性アミン、光学活性アミンを含む不斉触媒および不斉触媒を用いた光学活性ハロゲン化合物の製造方法
CN115650824B (zh) 手性二醇及其制备方法、制得的催化剂及制备方法和应用
CN111777530B (zh) 一种催化三氟甲基酮不对称Henry反应的方法
JP5280858B2 (ja) 5,5’位で連結された1,1’−ビフェニル類軸性キラリティー配位子及びその製造方法
JP4759722B2 (ja) 置換基を有する芳香族カルボン酸エステルの製造方法
JP7168161B2 (ja) ヘテロール多量体の製造方法
JP4213435B2 (ja) 光学活性アミン誘導体の製造方法
WO2002072505A1 (fr) Systeme de resolution optique et procede de resolution optique d'alcool utilisant celui-ci
CN116947709A (zh) 一种β-芳乙烯基磺酰氟化合物的合成方法
JP3609907B2 (ja) 光学活性テトラヒドロキノリン誘導体の製造方法
JP3577775B2 (ja) 4,5−ジハロアニリン誘導体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees