JPH07285840A - 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物 - Google Patents

歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物

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JPH07285840A
JPH07285840A JP8348094A JP8348094A JPH07285840A JP H07285840 A JPH07285840 A JP H07285840A JP 8348094 A JP8348094 A JP 8348094A JP 8348094 A JP8348094 A JP 8348094A JP H07285840 A JPH07285840 A JP H07285840A
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tooth
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oral cavity
ibuprofen
sodium
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JP8348094A
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Hidehiko Otsuki
秀彦 大槻
Naoko Nishimura
尚子 西村
Yukako Tsumura
友佳子 津村
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Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イブプロフェンを0.01〜5重量%含有し
てなる歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物であり、
練歯磨,粉状歯磨,液状歯磨,洗口剤など各種口腔剤に
適用できる。 【効果】 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物が提
供でき、家庭における日常の歯磨きあるいは洗口によっ
ても歯の動揺を抑制することができることとなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯牙動揺抑制効果に優れ
た口腔用組成物に関するものであり、練歯磨,粉状歯
磨,液状歯磨,洗口剤など各種口腔剤に適用できる。
【0002】
【従来の技術】歯の不具合としては、う歯の他にも歯肉
の腫れや出血、さらには歯の動揺等、様々なものがあ
る。しかしながら多くの人々は、これらの不具合を認識
しながらも、痛みを伴う治療を敬遠したり仕事の忙しさ
など種々の理由で、歯科医による診断や治療を受けるこ
とをためらいがちであり、症状を悪化させる事例も多
い。そこで歯科医による特別な治療を受けなくても、例
えば家庭における日常の歯磨き等によって、比較的手軽
に不具合が抑制できる口腔用組成物の開発が期待されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、歯に関する種々の不具合
のなかでも特に歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物
を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決した本発
明の口腔用組成物とは、イブプロフェンを0.01〜5
%(重量%の意味、以下同じ)含有してなることに要旨
を有するものである。
【0005】
【作用】本発明者らは、歯に関する種々の不具合のう
ち、特に歯の動揺抑制という観点に注目して種々の研究
を重ねた結果、イブプロフェンを含有した口腔用組成物
は優れた歯牙動揺抑制効果を発揮することを見出し、本
発明に想到した。尚イブプロフェンは歯周組織の抗炎症
剤として知られているが、例えば口腔剤用の抗炎症剤と
して著名であるトラネキサム酸を本発明と同一の配合量
で口腔用組成物に用いたとしても十分な歯牙動揺抑制効
果は得られない。従って抗炎症剤の抗炎症効果と歯牙動
揺抑制効果とは必ずしも直接対応するものではなく、歯
牙動揺抑制効果はイブプロフェン特有のものであるとい
える。
【0006】本発明の口腔用組成物において、イブプロ
フェンの含有量は組成物全体に対して0.01〜5%含
有させることが必要である。イブプロフェンの含有量が
0.01%未満では、十分な歯牙動揺抑制効果が得られ
ず、一方5%を超えるとこれらの効果が飽和するばかり
でなく製造コストが上昇するため好ましくない。尚イブ
プロフェンの好ましい下限値は0.05%であり、より
好ましい下限値は0.1%である。一方好ましい上限値
は1.0%であり、より好ましい上限値は0.5%であ
る。
【0007】本発明の口腔用組成物は、公知の方法によ
って練歯磨等の半固型、粉状歯磨等の固型、洗口剤等の
液状等の剤型にすることができ、必要に応じて、研磨
剤、粘結剤、発泡剤、香味剤、甘味剤、湿潤剤または溶
剤等の成分を配合することができる。
【0008】例えば、研磨剤としては第二リン酸カルシ
ウム・二水和物および無水物、第一リン酸カルシウム、
第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カ
ルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ
酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン
酸ナトリウム、第三リン酸マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベン
トナイト、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂を必要に応じ
て1種以上を配合することができ、配合量は通常組成物
全体に対して5〜90%、練歯磨の場合には5〜60%
である。
【0009】例えば、粘結剤としてカラゲナン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロ
キシルエチルセルロースナトリウムなどのセルロース誘
導体、アルギン酸ナトリウムなどのアルカリ金属アルギ
ネート、アルギン酸プロピレングリコールエステル、キ
サンタンガム、トラガカントガム、カラヤガム、アラビ
ヤガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアク
リル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビ
ニルピロリドンなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミ
ニウムシリカゲル、ビーガム、ラボナイトなどの無機粘
結剤を必要に応じて1種以上が配合され得る。これらの
配合量は通常0.1〜5%である。
【0010】また発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、N−ラウロイル−サルコシンナトリウム、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等を必要に応じて
1種以上を配合することができ、配合量は通常組成物全
体に対して0.01〜5%である。さらに本組成物に
は、通常口腔剤に使用される天然又は合成の香料成分を
単独でまたは組合せて、組成物全体に対して0.01〜
10%、好ましくは0.1〜2%程度配合できる。
【0011】またサッカリンナトリウム、ステビオサイ
ド、ネオヘスヘリジルジヒドロカルコン、グリチルリチ
ン酸2カリウム、ペリラルチン、ソウマチン、アスパラ
チルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシ
ンナミックアルデヒドなどの甘味剤を組成物全体に対し
て0.001〜1%、好ましくは0.01〜0.5%配
合できる。
【0012】さらに湿潤剤または溶剤として、ソルビッ
ト、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、エ
タノール等の1種以上を配合してもよい。これらの配合
量は通常組成物全体に対して1〜70%である。
【0013】尚本発明においては、有効成分としてさら
に、塩化セチルピリジニウム、トリクロサン、クロルヘ
キシジン塩類等の殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラー
ゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素
(リテックエンザイム)等の酵素、モノフルオロリン酸
ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカ
リ金属モノフルオロホスフェート、フッ化ナトリウム、
フッ化第一錫等フッ化物、トラネキサム酸やイプシロン
アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルア
ラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン
酸塩類、グリチルレチン酸、グリセロホスフェート、ク
ロロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイド、水溶性
無機リン酸化合物等の有効成分を1種または2種以上配
合し得る。
【0014】次に、実施例を示して本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0015】
【実施例】実施例1 歯科大学付属病院における成人の外来患者40名を被験
者とし、試験に用いる歯磨剤の種類に応じて10名ずつ
A,B,C,Dの4グループに分けた上で、シーメンス
社製歯牙動揺度測定装置「ペリオテスト」を用いて、ペ
リオテスト値を測定し、15以上40未満である歯を被
験対象歯とした。グループAが用いた試験用歯磨剤A
は、以下の処方により常法に従って練歯磨を調製した。
【0016】 試験用歯磨剤A [成分] [配合量(%)] イブプロフェン 0.1 無水ケイ酸 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 ソルビット液 50.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヘキシレングリコール 3.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド 0.5 サッカリンナトリウム 0.15 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0
【0017】尚、試験用歯磨剤Bはイブプロフェンの配
合量を0.5%とした以外は試験用歯磨剤Aと同様にし
て調製したものであり、試験用歯磨剤Cはイブプロフェ
ンを配合していないこと以外は試験用歯磨剤Aと同様に
調製した。さらにイブプロフェンと同様抗炎症剤の1種
であるトラネキサム酸を、試験用歯磨剤Aのイブプロフ
ェンに替えて調製したもの(トラネキサム酸配合量0.
1%)を、試験用歯磨剤Dとした。
【0018】上記試験用歯磨剤は、1回につき1gずつ
用いられ,被験対象歯はスクラビング法にて1日3回、
各回3分間ずつ刷掃され、8週間使用された。尚上記ペ
リオテストによれば、歯の動揺度が数値で測定でき、臨
床的な診断に応じて表1の様に分類できる。
【0019】
【表1】
【0020】試験開始後、4週間後、6週間後、8週間
後にペリオテスト値を測定し、各グループごとに測定値
をまとめて、表2に記載した。
【0021】
【表2】
【0022】表2の結果から本発明に係る歯磨用組成剤
A,Bは、少なくとも第4週目から効果を発揮して歯牙
動揺の抑制に有効であることが分かる。イブプロフェン
を配合していない歯磨用組成剤Cでは、ほとんど歯牙動
揺抑制効果が認められず、トラネキサム酸を配合した歯
磨用組成物も歯牙動揺抑制効果が十分ではない。
【0023】実施例2 以下の処方により、常法に従い洗口剤を製造した。 [成分] [配合量(%)] イブプロフェン 0.1 エタノール 10.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 10.0 香料 0.2 精製水 残部 合計 100.0 実施例2の洗口剤も実施例1の試験用歯磨剤Aと同程度
の優れた歯牙動揺抑制効果が認められた。
【0024】実施例3 以下の処方により、常法に従い液状歯磨を製造した。 [成分] [配合量(%)] イブプロフェン 0.5 グリセリン 40.0 エタノール 5.0 ポリアクリル酸ナトリウム 3.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 サッカリンナトリウム 0.2 塩化ナトリウム 5.0 香料 0.2 精製水 残部 合計 100.0 実施例3の液状歯磨も実施例1の試験用歯磨剤Bと同程
度の優れた歯牙動揺抑制効果が認められた。
【0025】実施例4 以下の処方により、常法に従い練歯磨を製造した。 [成分] [配合量(%)] イブプロフェン 0.1 第二リン酸カルシウム 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヘキシレングリコール 5.0 トリクロサン 0.1 塩化ナトリウム 15.0 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例4の練歯磨も実施例1の試験用歯磨剤Aと同程度
の優れた歯牙動揺抑制効果が認められた。
【0026】実施例5 以下の処方により、常法に従い練歯磨を製造した。 [成分] [配合量(%)] イブプロフェン 0.5 水酸化アルミニウム 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 塩酸クロルヘキシジン 0.05 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例5の練歯磨も実施例1の試験用歯磨剤Bと同程度
の優れた歯牙動揺抑制効果が認められた。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物が提供で
き、家庭における日常の歯磨きあるいは洗口によっても
歯の動揺を抑制することができることとなった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イブプロフェンを0.01〜5重量%含
    有してなることを特徴とする歯牙動揺抑制効果に優れた
    口腔用組成物。
JP8348094A 1994-04-21 1994-04-21 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物 Pending JPH07285840A (ja)

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JP8348094A JPH07285840A (ja) 1994-04-21 1994-04-21 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物

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JP8348094A JPH07285840A (ja) 1994-04-21 1994-04-21 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物

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JP8348094A Pending JPH07285840A (ja) 1994-04-21 1994-04-21 歯牙動揺抑制効果に優れた口腔用組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017029710A1 (ja) * 2015-08-18 2017-02-23 合同会社Pharma Seeds Create NSAIDsまたはヘパリン類含有口腔用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20030218